JP3098887U - 廃熱回収装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来のボイラーなどに使用される廃湯を用いて上水を暖める熱交換器は、汚泥が廃湯容器と上水を通過させる管に付着し掃除しにくい。また自然対流のみでは熱交換効率が悪い。
【解決手段】従来の上水を内側の管を通過させる代わりに廃水を内側の管を通過させる。さらに廃水を通過させる管は連結部以外は直線形状とする。更に直線形状の管の一端にはそれぞれ掃除口を設る。廃水を通過させる管の接続部を概ねU字状とし、回転ブラシの先端が曲がって進入できるようにする。二重管とし外側管に上水を通過させ、装置全体に勾配を設けて廃水が流下する速さと方向を制御できるようにする。
【選択図】図1
【解決手段】従来の上水を内側の管を通過させる代わりに廃水を内側の管を通過させる。さらに廃水を通過させる管は連結部以外は直線形状とする。更に直線形状の管の一端にはそれぞれ掃除口を設る。廃水を通過させる管の接続部を概ねU字状とし、回転ブラシの先端が曲がって進入できるようにする。二重管とし外側管に上水を通過させ、装置全体に勾配を設けて廃水が流下する速さと方向を制御できるようにする。
【選択図】図1
Description
【考案の属する技術分野】
本考案は、ボイラーなどに利用される、廃水を用いて上水を加熱する廃熱回収装置に関するものである。
【従来の技術】
従来、ボイラーなどに利用される廃熱回収装置は、図4および図5に示すように使用された後の廃水を入れるタンクとその中にコイル状に設置された上水を通過させる管からなるものであった。
廃水には様々な固形物や溶存物質が存在するため、それが汚泥となって容器内壁や上水を通過させる管の外壁に付着する。
その壁面に付着した汚泥は廃熱回収装置の熱交換効率を低下させるという問題があった。
それらの汚泥は壁面に強固に付着しており、物理的に壁面をこするなどの手段を講じない限りそれを除去することは困難であるが、装置の構造上、汚泥の付着している全ての壁面を清掃するには装置全体を分解することが必要であり大変時間がかかるという欠点があった。
この欠点は装置のメインテナンスの繰り返しを要求するものであり、装置の稼働率や経済性に関して大きな障害であった。
従来の廃熱回収装置においては廃湯容器内の廃湯は自然対流によって上水の管を温めるものであって、熱交換効率が悪かった。
【考案が解決しようとする課題】
解決しようとする問題点は、汚泥の清掃が困難で時間がかかるという欠点である。
もう一つは自然対流により熱交換効率が悪いという欠点である。
【課題を解決するための手段】
本考案は、従来の上水を内側の管を通過させる代わりに廃水を内側の管を通過させる。さらに廃水を通過させる管は連結部以外は直線形状とし、従来の全体をコイル状に巻いた形とは異なることを主要な特徴とする。
更に直線形状の管の一端にはそれぞれ掃除口を設け、その口から回転ブラシを挿入することにより、汚泥の付着する面すべてを容易に物理的に擦るなどの清掃を行うことができるようにしたものである。
廃水を通過させる管の接続部は図1に示すとおり概ねU字状とし、回転ブラシの先端が曲がって進入することにより連結部まで清掃できる。
また自然対流による熱交換効率の悪い欠点を、二重管とし外側管に上水を通過させ、さらに装置全体に勾配を設けて廃水が流下する速さと方向を制御できるようにした。
さらに上水の排出口が廃水の供給口側になるようにすることにより熱交換効率を向上させる。
【考案の実施の形態】
直線とU字状の連結からなる管の内側を廃水を通過させ、外側に二重の管を設けて上水を通過させる。廃水を通過させる管の直線部の一端に掃除口を設けることにより、掃除口から回転ブラシを挿入して清掃する。これにより装置全体を分解することなく容易、かつ短時間で廃水管壁に付着した汚泥を除去できる。
二重管構造とし、外側管に上水を通過させることにより、従来の自然対流による廃熱回収装置よりよい熱交換効率を得る。また装置を傾斜を持たせて設置することにより、廃水の流下する速さと方向を制御すると共に、上水の排出側に廃水の供給側を設けることにより熱交換効率を向上させることができる。
【実施例】
図1に本発明の実施例の主要部分を、図2にその側面を示す。廃湯を、廃湯を通過させる管1に廃湯給水口1aから供給する。廃湯は流下して排出口1bから排出される。
上水は外側に設けた上水を通過させる管2に、上水供給連結部5から上水供給口2aを介して供給され、上水の連結部2cを通って順次次の管に移動し、上水排出口1bから排出される。
全体が支持部材3に支えられているが、供給側支柱3bと排出側支柱3cの高さの差により装置に傾斜を設けた。これにより供給された廃湯はポンプにより圧力を加えることなく流下する。
図3はごみ取桝を付け加えた実施例の図である。ごみ取桝に廃湯入り口10から排水を供給し桝内で大型の固形物をろ過除去する。
廃湯の排出口に近い側から上水を供給し、廃湯の供給口に近い側から上水を排出させることにより更に熱交換効率が向上する。
【考案の効果】
以上説明したように本考案の廃熱回収装置は、装置全体を分解することなく、廃湯から生じる汚泥の清掃を容易かつ短時間ですることが可能であり、装置のメインテナンス時間が大幅に短縮される経済的効果を有する。
また二重管構造であり、従来のタンク式容器に廃湯を入れるものよりも、廃湯が管壁に十分に接触し熱交換効率が向上する。また装置が傾斜していることにより、ポンプを用いることなく程よい速さで廃湯を流下させることができる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の主要部分を示す部分的に断面を含む平面図である。
1 廃湯を通過させる管
1a 廃湯給水口
1b 廃湯排出口
1c 廃湯を通過させる管の連結部
1d 掃除口
2 上水を通過させる管
2a 上水給水口
2b 上水排出口
2c 上水を通過させる管の連結部
3 支持部材
3b 供給側支柱
3c 排出側支柱
4 廃湯供給連結部
5 上水供給連結部
6 廃湯排出連結部
7 上水排出連結部
【図2】本考案の主要部分を示す側面図である。
8 据付面
【図3】ごみ取桝と連結した本発明の実施例の側面図である。
9 ごみ取桝
10 廃湯入り口
【図4】従来の廃熱回収装置例の平面概略図である。
11 従来の廃熱回収装置の廃湯容器
11a 従来の廃熱回収装置例の廃湯給水口
11b 従来の廃熱回収装置例の廃湯排出口
12 従来の廃熱回収装置例の上水を通過させる管
12a 従来の廃熱回収装置例の上水供給口
12b 従来の廃熱回収装置例の上水排出口
13 仕切り板
【図5】従来の廃熱回収装置例の図4のa−−aから見た正面概略図である。
本考案は、ボイラーなどに利用される、廃水を用いて上水を加熱する廃熱回収装置に関するものである。
【従来の技術】
従来、ボイラーなどに利用される廃熱回収装置は、図4および図5に示すように使用された後の廃水を入れるタンクとその中にコイル状に設置された上水を通過させる管からなるものであった。
廃水には様々な固形物や溶存物質が存在するため、それが汚泥となって容器内壁や上水を通過させる管の外壁に付着する。
その壁面に付着した汚泥は廃熱回収装置の熱交換効率を低下させるという問題があった。
それらの汚泥は壁面に強固に付着しており、物理的に壁面をこするなどの手段を講じない限りそれを除去することは困難であるが、装置の構造上、汚泥の付着している全ての壁面を清掃するには装置全体を分解することが必要であり大変時間がかかるという欠点があった。
この欠点は装置のメインテナンスの繰り返しを要求するものであり、装置の稼働率や経済性に関して大きな障害であった。
従来の廃熱回収装置においては廃湯容器内の廃湯は自然対流によって上水の管を温めるものであって、熱交換効率が悪かった。
【考案が解決しようとする課題】
解決しようとする問題点は、汚泥の清掃が困難で時間がかかるという欠点である。
もう一つは自然対流により熱交換効率が悪いという欠点である。
【課題を解決するための手段】
本考案は、従来の上水を内側の管を通過させる代わりに廃水を内側の管を通過させる。さらに廃水を通過させる管は連結部以外は直線形状とし、従来の全体をコイル状に巻いた形とは異なることを主要な特徴とする。
更に直線形状の管の一端にはそれぞれ掃除口を設け、その口から回転ブラシを挿入することにより、汚泥の付着する面すべてを容易に物理的に擦るなどの清掃を行うことができるようにしたものである。
廃水を通過させる管の接続部は図1に示すとおり概ねU字状とし、回転ブラシの先端が曲がって進入することにより連結部まで清掃できる。
また自然対流による熱交換効率の悪い欠点を、二重管とし外側管に上水を通過させ、さらに装置全体に勾配を設けて廃水が流下する速さと方向を制御できるようにした。
さらに上水の排出口が廃水の供給口側になるようにすることにより熱交換効率を向上させる。
【考案の実施の形態】
直線とU字状の連結からなる管の内側を廃水を通過させ、外側に二重の管を設けて上水を通過させる。廃水を通過させる管の直線部の一端に掃除口を設けることにより、掃除口から回転ブラシを挿入して清掃する。これにより装置全体を分解することなく容易、かつ短時間で廃水管壁に付着した汚泥を除去できる。
二重管構造とし、外側管に上水を通過させることにより、従来の自然対流による廃熱回収装置よりよい熱交換効率を得る。また装置を傾斜を持たせて設置することにより、廃水の流下する速さと方向を制御すると共に、上水の排出側に廃水の供給側を設けることにより熱交換効率を向上させることができる。
【実施例】
図1に本発明の実施例の主要部分を、図2にその側面を示す。廃湯を、廃湯を通過させる管1に廃湯給水口1aから供給する。廃湯は流下して排出口1bから排出される。
上水は外側に設けた上水を通過させる管2に、上水供給連結部5から上水供給口2aを介して供給され、上水の連結部2cを通って順次次の管に移動し、上水排出口1bから排出される。
全体が支持部材3に支えられているが、供給側支柱3bと排出側支柱3cの高さの差により装置に傾斜を設けた。これにより供給された廃湯はポンプにより圧力を加えることなく流下する。
図3はごみ取桝を付け加えた実施例の図である。ごみ取桝に廃湯入り口10から排水を供給し桝内で大型の固形物をろ過除去する。
廃湯の排出口に近い側から上水を供給し、廃湯の供給口に近い側から上水を排出させることにより更に熱交換効率が向上する。
【考案の効果】
以上説明したように本考案の廃熱回収装置は、装置全体を分解することなく、廃湯から生じる汚泥の清掃を容易かつ短時間ですることが可能であり、装置のメインテナンス時間が大幅に短縮される経済的効果を有する。
また二重管構造であり、従来のタンク式容器に廃湯を入れるものよりも、廃湯が管壁に十分に接触し熱交換効率が向上する。また装置が傾斜していることにより、ポンプを用いることなく程よい速さで廃湯を流下させることができる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の主要部分を示す部分的に断面を含む平面図である。
1 廃湯を通過させる管
1a 廃湯給水口
1b 廃湯排出口
1c 廃湯を通過させる管の連結部
1d 掃除口
2 上水を通過させる管
2a 上水給水口
2b 上水排出口
2c 上水を通過させる管の連結部
3 支持部材
3b 供給側支柱
3c 排出側支柱
4 廃湯供給連結部
5 上水供給連結部
6 廃湯排出連結部
7 上水排出連結部
【図2】本考案の主要部分を示す側面図である。
8 据付面
【図3】ごみ取桝と連結した本発明の実施例の側面図である。
9 ごみ取桝
10 廃湯入り口
【図4】従来の廃熱回収装置例の平面概略図である。
11 従来の廃熱回収装置の廃湯容器
11a 従来の廃熱回収装置例の廃湯給水口
11b 従来の廃熱回収装置例の廃湯排出口
12 従来の廃熱回収装置例の上水を通過させる管
12a 従来の廃熱回収装置例の上水供給口
12b 従来の廃熱回収装置例の上水排出口
13 仕切り板
【図5】従来の廃熱回収装置例の図4のa−−aから見た正面概略図である。
Claims (2)
- 廃水の保有する熱を用いて上水を加熱する廃熱回収装置において、直線と概ねU字状の配管を繰り返し接続した形状の配管を備え、各直線形状部の端部に蓋のついた開口部を設けて掃除口とし、各直線形状部の外側に管を配して二重管とし、該内側管に廃水を通過させ、外側の管に上水を通過させることを特徴とする廃熱回収装置。
- 廃水が流下するように管路に勾配を設けたことを特徴とする請求項1記載の廃熱回収装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003003828U JP3098887U (ja) | 2003-06-27 | 2003-06-27 | 廃熱回収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003003828U JP3098887U (ja) | 2003-06-27 | 2003-06-27 | 廃熱回収装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3098887U true JP3098887U (ja) | 2004-03-18 |
Family
ID=43252632
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003003828U Expired - Fee Related JP3098887U (ja) | 2003-06-27 | 2003-06-27 | 廃熱回収装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3098887U (ja) |
-
2003
- 2003-06-27 JP JP2003003828U patent/JP3098887U/ja not_active Expired - Fee Related
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