JP3098861B2 - 地上一次リニアモータ交通システムの運転制御装置 - Google Patents
地上一次リニアモータ交通システムの運転制御装置Info
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- JP3098861B2 JP3098861B2 JP04180653A JP18065392A JP3098861B2 JP 3098861 B2 JP3098861 B2 JP 3098861B2 JP 04180653 A JP04180653 A JP 04180653A JP 18065392 A JP18065392 A JP 18065392A JP 3098861 B2 JP3098861 B2 JP 3098861B2
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- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 2
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 7
- 230000005856 abnormality Effects 0.000 description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 2
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 2
- 230000005674 electromagnetic induction Effects 0.000 description 2
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- 238000004804 winding Methods 0.000 description 1
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- Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
- Train Traffic Observation, Control, And Security (AREA)
- Control Of Linear Motors (AREA)
- Near-Field Transmission Systems (AREA)
- Selective Calling Equipment (AREA)
- Control Of Vehicles With Linear Motors And Vehicles That Are Magnetically Levitated (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,地上一次リニアモータ
により車両を走行制御するリニアモータ交通システムに
おいて,地上側で制御される常用制動の異常時に車両側
の非常制動によってバックアップし,衝突防止及びオー
バースピード防止等の運転保安を確立する地上一次リニ
アモータ交通システムの運転制御装置に関する。
により車両を走行制御するリニアモータ交通システムに
おいて,地上側で制御される常用制動の異常時に車両側
の非常制動によってバックアップし,衝突防止及びオー
バースピード防止等の運転保安を確立する地上一次リニ
アモータ交通システムの運転制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】地上一次リニアモータで車両を推進させ
る交通システムでは,軌道に敷設された固定子を一次
側,車両に取り付けられた永久磁石を二次側としてリニ
ア同期モータ(LSM)を構成し,固定子巻線に電力変
換装置から可変電圧可変周波数電力を供給して車両の走
行が制御される。前記電力変換装置は電圧降下等の面か
ら決定される距離範囲のき電区間毎に設置され,1つの
電力変換装置は1列車しか制御できないので,1き電区
間には1列車しか入ることができない閉塞式の列車運行
方式となっている。従って,通常は駅間を1き電区間と
して,前方のき電区間に列車が在線しているときには,
後続列車はき電区間手前の駅で停止するように閉塞が設
定される。図3に地上一次リニアモータ交通システムに
おけるき電区間の構成例を示す。軌道内に敷設された固
定子を所定距離で分割してき電区間20a,20b──
を設け,各き電区間20a,20b──にそれぞれ電力
変換装置21a,21b──から電力が供給される。列
車23bが在線するき電区間20bの前方のき電区間2
0c内に先行列車23aが在線しているときには,駅2
2bに停止して,先行列車23aの最後部が前方のき電
区間20cを抜けた状態になって列車23bは出発可能
となる。上記のように,地上一次リニアモータ交通シス
テムにおいては,車両の駆動は地上側でなされるので,
1き電区間に1列車の条件に基づいて,地上側に設けら
れた自動運転装置によって電力変換装置を制御して,車
両の走行,停止が実施される。この停止や軌道のカーブ
地点,分岐点等での減速は,一次的には電力変換装置の
電気ブレーキによる制動によって実行されるが,電気ブ
レーキに異常が生じたときには,衝突やスピードオーバ
ーの危険性が伴うため,別途補足制動装置を設けて制動
を確実にする必要がある。この補足制動は,地上側で行
う電気ブレーキの失効等の不測の事態に備えて車両側に
設ける機械ブレーキによって行うことになる。
る交通システムでは,軌道に敷設された固定子を一次
側,車両に取り付けられた永久磁石を二次側としてリニ
ア同期モータ(LSM)を構成し,固定子巻線に電力変
換装置から可変電圧可変周波数電力を供給して車両の走
行が制御される。前記電力変換装置は電圧降下等の面か
ら決定される距離範囲のき電区間毎に設置され,1つの
電力変換装置は1列車しか制御できないので,1き電区
間には1列車しか入ることができない閉塞式の列車運行
方式となっている。従って,通常は駅間を1き電区間と
して,前方のき電区間に列車が在線しているときには,
後続列車はき電区間手前の駅で停止するように閉塞が設
定される。図3に地上一次リニアモータ交通システムに
おけるき電区間の構成例を示す。軌道内に敷設された固
定子を所定距離で分割してき電区間20a,20b──
を設け,各き電区間20a,20b──にそれぞれ電力
変換装置21a,21b──から電力が供給される。列
車23bが在線するき電区間20bの前方のき電区間2
0c内に先行列車23aが在線しているときには,駅2
2bに停止して,先行列車23aの最後部が前方のき電
区間20cを抜けた状態になって列車23bは出発可能
となる。上記のように,地上一次リニアモータ交通シス
テムにおいては,車両の駆動は地上側でなされるので,
1き電区間に1列車の条件に基づいて,地上側に設けら
れた自動運転装置によって電力変換装置を制御して,車
両の走行,停止が実施される。この停止や軌道のカーブ
地点,分岐点等での減速は,一次的には電力変換装置の
電気ブレーキによる制動によって実行されるが,電気ブ
レーキに異常が生じたときには,衝突やスピードオーバ
ーの危険性が伴うため,別途補足制動装置を設けて制動
を確実にする必要がある。この補足制動は,地上側で行
う電気ブレーキの失効等の不測の事態に備えて車両側に
設ける機械ブレーキによって行うことになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,地上一
次リニアモータ交通システムでは,従来の回転モータに
よる交通システムのように駆動系が車両側にあって,電
気ブレーキも機械ブレーキも車両側で実施できるものと
異なり,上記したように駆動系,運転制御系ともに地上
側にあり,地上側で制御される電気ブレーキの不足を車
両側に備えられた機械ブレーキで補うには,地上側で検
出した制動不足の情報を車両側に伝達しなければならな
い。そのため,以下に示すような問題点があり,地上一
次リニアモータ交通システムの運転保安を確立する上で
の課題となっていた。 (1)地上側から制動不足の度合を示す情報を車両側に
伝達するための構成が複雑になること。 (2)制動不足の情報伝達に遅れが生じるため,円滑な
電気ブレーキと機械ブレーキとの併用が困難であるこ
と。 (3)制動不足の情報伝達の信頼性に問題があり,ブレ
ーキ失効の危険性があること。 本発明は上記課題に鑑みて創案されたもので,車両側に
おいて地上側で実施される電気ブレーキによる常用制動
の異常の場合に,車両側独自に非常ブレーキを動作させ
る地上一次リニアモータ交通システムにおける運転制御
装置を提供することを目的とする。
次リニアモータ交通システムでは,従来の回転モータに
よる交通システムのように駆動系が車両側にあって,電
気ブレーキも機械ブレーキも車両側で実施できるものと
異なり,上記したように駆動系,運転制御系ともに地上
側にあり,地上側で制御される電気ブレーキの不足を車
両側に備えられた機械ブレーキで補うには,地上側で検
出した制動不足の情報を車両側に伝達しなければならな
い。そのため,以下に示すような問題点があり,地上一
次リニアモータ交通システムの運転保安を確立する上で
の課題となっていた。 (1)地上側から制動不足の度合を示す情報を車両側に
伝達するための構成が複雑になること。 (2)制動不足の情報伝達に遅れが生じるため,円滑な
電気ブレーキと機械ブレーキとの併用が困難であるこ
と。 (3)制動不足の情報伝達の信頼性に問題があり,ブレ
ーキ失効の危険性があること。 本発明は上記課題に鑑みて創案されたもので,車両側に
おいて地上側で実施される電気ブレーキによる常用制動
の異常の場合に,車両側独自に非常ブレーキを動作させ
る地上一次リニアモータ交通システムにおける運転制御
装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明が採用する手段は,地上側に敷設された固定子
を一次側,車両側に取り付けられた永久磁石を二次側と
して地上一次リニア同期モータを形成し,地上側に前記
固定子への供給電力を制御して前記車両の走行制御を行
う走行制御装置を設けると共に,実速度が所定の制限速
度を超過した場合に車両側独自に非常制動を行う車両保
安装置を設けてなる地上一次リニアモータ交通システム
の運転制御装置において, 前記車両保安装置が車両側
に設けられ,地上側に設けられた送信手段から発信され
る走行列車位置及び進路状態に基づく速度信号を受信し
たとき,制限速度パターン発生手段により前記速度信号
から所定の制限速度パターンを生成すると共に,実速度
検出手段により検出した実速度と前記制限速度パターン
による制限速度とを照査して,前記実速度が制限速度を
超過したときに非常ブレーキを動作させることを特徴と
する地上一次リニアモータ交通システムの運転制御装置
として構成される。
に本発明が採用する手段は,地上側に敷設された固定子
を一次側,車両側に取り付けられた永久磁石を二次側と
して地上一次リニア同期モータを形成し,地上側に前記
固定子への供給電力を制御して前記車両の走行制御を行
う走行制御装置を設けると共に,実速度が所定の制限速
度を超過した場合に車両側独自に非常制動を行う車両保
安装置を設けてなる地上一次リニアモータ交通システム
の運転制御装置において, 前記車両保安装置が車両側
に設けられ,地上側に設けられた送信手段から発信され
る走行列車位置及び進路状態に基づく速度信号を受信し
たとき,制限速度パターン発生手段により前記速度信号
から所定の制限速度パターンを生成すると共に,実速度
検出手段により検出した実速度と前記制限速度パターン
による制限速度とを照査して,前記実速度が制限速度を
超過したときに非常ブレーキを動作させることを特徴と
する地上一次リニアモータ交通システムの運転制御装置
として構成される。
【0005】
【作用】本発明によれば,地上側に走行制御装置を設け
て先行列車等の条件に基づいて走行制御を行い,常用制
動を実施して車両を所定地点で減速,停止させる一方,
前記0コード等の速度信号を地上側に設けられた送信手
段から車両側に伝送する。車両側では速度信号を受信し
て,該速度信号に基づいて制限速度パターンを生成する
と共に,実速度検出手段により実速度を検出して制限速
度と比較し,実速度が制限速度パターンを超過したとき
には非常ブレーキを動作させる。前記制限速度パターン
は,速度信号が低い方に変化した地点から車両の進行に
従って減速していく。これは地上側の速度制御のパター
ンを常に上回るように設定されるので,地上側の速度制
御による走行速度であるべき実速度が制限速度パターン
で示される制限速度を越えたとき,常用制動の異常を検
知することができる。従って,常用制動の異常を検知し
たとき,非常ブレーキを動作させることにより常用制動
のバックアップを行い,常用制動の失効等の不測の事態
に備える運転保安が確立される。
て先行列車等の条件に基づいて走行制御を行い,常用制
動を実施して車両を所定地点で減速,停止させる一方,
前記0コード等の速度信号を地上側に設けられた送信手
段から車両側に伝送する。車両側では速度信号を受信し
て,該速度信号に基づいて制限速度パターンを生成する
と共に,実速度検出手段により実速度を検出して制限速
度と比較し,実速度が制限速度パターンを超過したとき
には非常ブレーキを動作させる。前記制限速度パターン
は,速度信号が低い方に変化した地点から車両の進行に
従って減速していく。これは地上側の速度制御のパター
ンを常に上回るように設定されるので,地上側の速度制
御による走行速度であるべき実速度が制限速度パターン
で示される制限速度を越えたとき,常用制動の異常を検
知することができる。従って,常用制動の異常を検知し
たとき,非常ブレーキを動作させることにより常用制動
のバックアップを行い,常用制動の失効等の不測の事態
に備える運転保安が確立される。
【0006】
【実施例】以下,添付図面を参照して本発明を具体化し
た実施例につき説明し,本発明の理解に供する。尚,以
下の実施例は本発明を具体化した一例であって,本発明
の技術的範囲を限定するものではない。ここに,図1は
本発明の実施例に係る地上一次リニアモータ交通システ
ムの運転制御装置の構成を示すブロック図,図2は実施
例に係る車上保安装置の動作を説明するグラフである。
本実施例における地上一次リニアモータ交通システムの
全体構成は,従来技術において図3に示したものと同様
に構成されており,地上側に敷設された固定子を一次
側,車両に取り付けられた永久磁石を二次側として地上
一次リニア同期モータが形成されており,前記固定子は
分割されてき電区間を構成し,各き電区間に電力変換装
置から可変電圧可変周波数の電力を供給して,き電区間
に在線する車両を推進させるように構成されている。
尚,以下の説明において,前記車両は複数車両が連結運
転されるものとして,列車と呼称する。図1において,
運転制御装置1は地上側に配置される地上側装置1aと
車両側に配置される車両側装置1bとによって構成され
る。また,軌道内の所定区間毎にループ2が設けられ,
電磁誘導によって列車の在線を検知すると共に,前記地
上側装置1aからの信号を同じく電磁誘導によって車両
側装置1bに対して発信する通信路を形成している。地
上側装置1aには,ループ2からの列車の在線情報が入
力される列車検知装置3と,軌道の分岐等の進路情報が
入力される連動装置4とが設けられており,これら列車
検知装置3と連動装置4との出力は,速度コード選択装
置5と自動運転装置7とに入力される。速度コード選択
装置5では,在線情報と進路情報とに基づいて所定区間
に対する速度コードを選択して,送信器6から所定区間
のループ2に速度信号を出力する。また,自動運転装置
7により所定き電区間の固定子9へ電力を供給する電力
変換装置8を制御して,在線情報と進路情報とに基づ
き,必要に応じて常用制動による停止制御を行って列車
の走行を制御する。この自動運転装置7と電力変換装置
8とにより,走行制御装置16が構成されている。一
方,車両側装置1bは車上保安装置17を構成してお
り,ループ2から発信された地上側装置1aからの速度
信号を受信器10で受信したとき,制限速度パターン発
生装置11により制限速度パターンを生成する。この制
限速度パターンは図2に示すように,速度信号が低い方
に変化した地点からは列車の走行距離に応じて速度を低
減していくような速度パターンで,前記走行制御装置1
6によって速度制御される列車の自動運転速度パターン
より,常に制限速度が上回るように予め設定される。こ
の制限速度パターンは速度照査装置12に入力され,列
車に設けられた速度発電機13(実速度検出手段)によ
り検出された実速度と照査される。実速度は地上側の制
御が正常に動作しているときには,図2に示す自動運転
速度パターン(運転曲線)となっているので,地上側の
常用制動に異常が生じたときにのみ,実速度は制限速度
パターンを超過することになる。従って,速度発電機1
3によって検出した実速度が制限速度パターンを越えた
とき,速度照査装置12は非常制動の動作信号を非常ブ
レーキ15に出力するので,機械ブレーキが動作し,常
用制動をバックアップする非常制動が実施される。
た実施例につき説明し,本発明の理解に供する。尚,以
下の実施例は本発明を具体化した一例であって,本発明
の技術的範囲を限定するものではない。ここに,図1は
本発明の実施例に係る地上一次リニアモータ交通システ
ムの運転制御装置の構成を示すブロック図,図2は実施
例に係る車上保安装置の動作を説明するグラフである。
本実施例における地上一次リニアモータ交通システムの
全体構成は,従来技術において図3に示したものと同様
に構成されており,地上側に敷設された固定子を一次
側,車両に取り付けられた永久磁石を二次側として地上
一次リニア同期モータが形成されており,前記固定子は
分割されてき電区間を構成し,各き電区間に電力変換装
置から可変電圧可変周波数の電力を供給して,き電区間
に在線する車両を推進させるように構成されている。
尚,以下の説明において,前記車両は複数車両が連結運
転されるものとして,列車と呼称する。図1において,
運転制御装置1は地上側に配置される地上側装置1aと
車両側に配置される車両側装置1bとによって構成され
る。また,軌道内の所定区間毎にループ2が設けられ,
電磁誘導によって列車の在線を検知すると共に,前記地
上側装置1aからの信号を同じく電磁誘導によって車両
側装置1bに対して発信する通信路を形成している。地
上側装置1aには,ループ2からの列車の在線情報が入
力される列車検知装置3と,軌道の分岐等の進路情報が
入力される連動装置4とが設けられており,これら列車
検知装置3と連動装置4との出力は,速度コード選択装
置5と自動運転装置7とに入力される。速度コード選択
装置5では,在線情報と進路情報とに基づいて所定区間
に対する速度コードを選択して,送信器6から所定区間
のループ2に速度信号を出力する。また,自動運転装置
7により所定き電区間の固定子9へ電力を供給する電力
変換装置8を制御して,在線情報と進路情報とに基づ
き,必要に応じて常用制動による停止制御を行って列車
の走行を制御する。この自動運転装置7と電力変換装置
8とにより,走行制御装置16が構成されている。一
方,車両側装置1bは車上保安装置17を構成してお
り,ループ2から発信された地上側装置1aからの速度
信号を受信器10で受信したとき,制限速度パターン発
生装置11により制限速度パターンを生成する。この制
限速度パターンは図2に示すように,速度信号が低い方
に変化した地点からは列車の走行距離に応じて速度を低
減していくような速度パターンで,前記走行制御装置1
6によって速度制御される列車の自動運転速度パターン
より,常に制限速度が上回るように予め設定される。こ
の制限速度パターンは速度照査装置12に入力され,列
車に設けられた速度発電機13(実速度検出手段)によ
り検出された実速度と照査される。実速度は地上側の制
御が正常に動作しているときには,図2に示す自動運転
速度パターン(運転曲線)となっているので,地上側の
常用制動に異常が生じたときにのみ,実速度は制限速度
パターンを超過することになる。従って,速度発電機1
3によって検出した実速度が制限速度パターンを越えた
とき,速度照査装置12は非常制動の動作信号を非常ブ
レーキ15に出力するので,機械ブレーキが動作し,常
用制動をバックアップする非常制動が実施される。
【0007】
【発明の効果】以上の説明の通り本発明によれば,地上
側に走行制御装置を設けて先行列車等の条件に基づく速
度信号により走行制御を行い,常用制動を実施して車両
を所定地点で減速,停止させる一方,前記速度信号を地
上側に設けられた送信手段から車両側に伝送する。車両
側では速度信号を受信して,該速度信号に基づいて制限
速度パターンを生成すると共に,実速度検出手段により
実速度を検出して制限速度と比較し,実速度が制限速度
パターンを超過したときに非常ブレーキ動作させる。前
記制限速度パターンは,速度信号が低い方に変化した地
点からは車両の進行に従って減速していく。これは地上
側の速度制御のパターンを常に上回るように設定される
ので,地上側の速度制御による走行速度であるべき実速
度が制限速度パターンで示される制限速度を越えたと
き,常用制動の異常を検知することができる。従って,
車両側独自に常用制動の異常を検知したとき,非常ブレ
ーキを動作させることにより常用制動のバックアップを
行い,常用制動の失効等の不測の事態に備えて運転保安
を確立する地上一次リニアモータ交通システムの運転制
御装置を提供することができる。
側に走行制御装置を設けて先行列車等の条件に基づく速
度信号により走行制御を行い,常用制動を実施して車両
を所定地点で減速,停止させる一方,前記速度信号を地
上側に設けられた送信手段から車両側に伝送する。車両
側では速度信号を受信して,該速度信号に基づいて制限
速度パターンを生成すると共に,実速度検出手段により
実速度を検出して制限速度と比較し,実速度が制限速度
パターンを超過したときに非常ブレーキ動作させる。前
記制限速度パターンは,速度信号が低い方に変化した地
点からは車両の進行に従って減速していく。これは地上
側の速度制御のパターンを常に上回るように設定される
ので,地上側の速度制御による走行速度であるべき実速
度が制限速度パターンで示される制限速度を越えたと
き,常用制動の異常を検知することができる。従って,
車両側独自に常用制動の異常を検知したとき,非常ブレ
ーキを動作させることにより常用制動のバックアップを
行い,常用制動の失効等の不測の事態に備えて運転保安
を確立する地上一次リニアモータ交通システムの運転制
御装置を提供することができる。
【図1】 本発明の実施例に係る地上一次リニアモータ
交通システムの運転保安装置の構成を示す模式図。
交通システムの運転保安装置の構成を示す模式図。
【図2】 実施例に係る車上保安装置の動作を説明する
グラフ。
グラフ。
【図3】 地上一次交通システムのき電方式と信号表示
とを示す模式図。
とを示す模式図。
1a──運転制御装置の地上側装置 1b──運転制御装置の車両側装置 2───ループ(送信手段) 5───速度コード選択装置 6───送信器(送信手段) 7───自動運転装置 8───電力変換装置 9───固定子 10───受信器 11───制限速度パターン発生装置 12───速度照査装置 13───速度発電機(実速度検出装置) 15───非常ブレーキ 16───走行制御装置 17───車上保安装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04Q 9/00 301 B60L 13/02 Q
Claims (1)
- 【請求項1】 地上側に敷設された固定子を一次側,車
両側に取り付けられた永久磁石を二次側として地上一次
リニア同期モータを形成し,前記地上側に固定子への供
給電力を制御して前記車両の走行制御を行う走行制御装
置を設けると共に,実速度が所定の制御速度を超過した
場合に車両側独自に非常制動を行う車上保安装置を設け
てなる地上一次リニアモータ交通システムの運転制御装
置において, 前記車上保安装置が車両側に設けられ,地上側に設けら
れた送信手段から発信される先行列車位置及び進路状態
に基づく速度信号を受信したとき,制限速度パターン発
生手段により前記速度信号から所定の制限速度パターン
を生成すると共に,実速度検出手段により検出した実速
度と前記制限速度パターンによる制限速度とを照査し
て,前記実速度が制限速度を超過したときに非常ブレー
キを動作させるように構成されてなることを特徴とする
地上一次リニアモータ交通システムの運転制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04180653A JP3098861B2 (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | 地上一次リニアモータ交通システムの運転制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04180653A JP3098861B2 (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | 地上一次リニアモータ交通システムの運転制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0630501A JPH0630501A (ja) | 1994-02-04 |
JP3098861B2 true JP3098861B2 (ja) | 2000-10-16 |
Family
ID=16086967
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04180653A Expired - Fee Related JP3098861B2 (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | 地上一次リニアモータ交通システムの運転制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3098861B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3676148B2 (ja) * | 1999-10-27 | 2005-07-27 | 三菱重工業株式会社 | 列車の運転保安方法 |
CN112722012B (zh) * | 2021-01-14 | 2022-09-13 | 中车青岛四方车辆研究所有限公司 | 紧急制动管理系统及其控制方法 |
KR102682972B1 (ko) * | 2022-03-30 | 2024-07-09 | 엘에스일렉트릭(주) | 열차 제어 장치 및 방법 |
-
1992
- 1992-07-08 JP JP04180653A patent/JP3098861B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0630501A (ja) | 1994-02-04 |
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