JP3098554U - エアーフィルタ - Google Patents
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Abstract
【課題】フィルタをプリーツ状に構成した安価で長寿命のエアーフィルタの提供。
【解決手段】フィルタ2のろ過面積を多くするために、フィルタ2の表面に一定間隔に折曲部21を構成し、この折曲部21、21・・を山折と谷折を交互に繰り返しながら折り畳んでフィルタ2をプリーツ状に構成し、このフィルタ2の表側(一次側)と裏側(二次側)の折曲部21,21・・にそれぞれネット3,3を固定してフィルタ2をサンドイッチ状に挟むことによって折曲部21,21・・の間隔を一定に保持する。
さらに、上記フィルタ2を、金属製またはプラスチック製等の外枠4で保持した。
【選択図】 図2
【解決手段】フィルタ2のろ過面積を多くするために、フィルタ2の表面に一定間隔に折曲部21を構成し、この折曲部21、21・・を山折と谷折を交互に繰り返しながら折り畳んでフィルタ2をプリーツ状に構成し、このフィルタ2の表側(一次側)と裏側(二次側)の折曲部21,21・・にそれぞれネット3,3を固定してフィルタ2をサンドイッチ状に挟むことによって折曲部21,21・・の間隔を一定に保持する。
さらに、上記フィルタ2を、金属製またはプラスチック製等の外枠4で保持した。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、家庭用、業務用あるいは産業用の空調用フィルタに使用されるプリーツ状のエアーフィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
空調機には埃、塵等を除去する為に各種のフィルタが設けてあるが、このフィルタが目詰まりしてくると差圧が高くなるため、定期的にフィルタを洗浄、又は交換する必要がある。
【0003】
最近はフィルタの年間経費の削減を目的として、フィルタの洗浄サイクルや交換サイクルを延長させることが多くなっている。そのためにフィルタのろ材の表面積を拡大させるためフィルタをプリーツ状にして、フィルタを長寿命化させると共に経費の大幅削減と廃棄物量を減少させて環境問題にも寄与出来るフィルタが求められている。特に中性能フィルタはコンパクトなミニプリーツタイプが主流になろうとしている。更に交換可能なフィルタも多くなっている。
このような状況に伴い、実用登録第3079091号に提案されているような粗塵フィルタでさえ、従来はパネル式フィルタが主流であったが、高効率で長寿命なプリーツ式が採用されてきているのである。
【0004】
上述のプリーツ状のフィルタを製作する場合、フィルタのプリーツのピッチ間隔を安定保持しなくてはならない。この安定保持の代表的な方法は次のとおりであった。
第1の方法は、アルミ箔をジグザグに折り畳んでそれをフィルタのプリーツ間に挿入して、フィルタのプリーツの間隔を一定に保持させているものである。
第2の方法は、フィルタに対して接着剤を水平方向で約25mmの間隔ピッチで、約5mm程度の幅と厚みをビード接着させてプリーツを保持するものである。
第3の方法は、フィルタの裏面に線材からなる約1mm程度の幅と厚みの金網を接着させ、この金網を折り曲げ加工することで、同時にフィルタのプリーツを保持させる方法である。
【0005】
一方、プリーツのピッチ間隔の幅を短くしてプリーツの数を多くする、いわゆるミニプリーツフィルタでは、上記の方法のうち、第1の方法は無理であるため、第2の方法か第3の方法が用いられていた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記第2の方法と第3の方法は、いずれも有効ろ過面積が約10〜20%少なくなってしまうという問題点があるため、フィルタのろ過面積を拡大させる目的を達成できなくなる。
【0007】
上述の第1の方法では、アルミ箔をジグザグ形状に折り畳むのは手間がかかるうえに、極薄のアルミ箔を使用するために、製作中アルミ箔に凹みが生じてしまい商品価値を損なうことが起こった。
また、フィルタを廃棄処理するときには、フィルタと材質の異なるアルミ箔は分離して処理をしなくてはならないため、非常に手間がかかるという問題点があった。
【0008】
上記第2の方法である接着剤を使用する方法では、難燃性の接着剤は高価で加工性も悪いため一般には使用されておらず、難燃性でない加工性の良い接着剤を使用して安価な製品を製作している。
しかしながら、例えば粗塵フィルタのように、通常難燃性フィルタが要求されているものでは、この要求を満足させるには高価で加工性が悪い接着剤でも使用せざるを得ない。そのためフィルタは高額になり普及するには不向きとなる。さらに廃棄処理する場合、特に接着剤は化学製品であるから燃焼すると有機ガスが発生するので環境上問題となる。
【0009】
第3の方法である金網を張る方式では、通常市販の建材用のラス金網を利用している場合が多い。このラス金網は平面で使用されるのが通常である。そのため、このラス金網を短いピッチで折り畳んで多数のプリーツ形状を作るのは不向きであり、折り畳み加工による錆びの発生が生じやすい等の欠点が生じたため、プリーツの安定保持には不安が残る。
【0010】
この金網を更に化学製品の接着剤と接合させると、劣化した場所があれば金属腐食が発生する恐れがある。もし錆びが発生すると、金網は破れてフィルタを損傷させることになる。
更に風圧でフィルタはプリーツの形状を保持することが難しくなる。使用している接着剤が難燃性のものであれば、上述と同様に高額なフィルタとなる。また廃棄物として処理する折にフィルタと金網を剥離分離は不可能に近いため分離はできない。
【0011】
本考案は上記のような課題を解決すために、フィルタに係わるコスト、経費の削減対策、その他環境改善処置対策として、フィルタの交換周期の延長を目的とした長寿命で、安価で環境を害さないエアーフィルタを提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本考案の要旨とするところは、フィルタの表面に一定間隔に折曲部を構成し、この折曲部を山折と谷折を交互に繰り返しながら折り畳んでフィルタをプリーツ状に構成し、このフィルタの表側(一次側)と裏側(二次側)の折曲部にそれぞれネットを固定してフィルタをサンドイッチ状に挟むことによって、折曲部の間隔を一定に保持することにある。
【0013】
また、本考案の要旨は、上記エアーフィルタを、金属製またはプラスチック製等の外枠で保持したことにある。
【0014】
【考案の実態の形態】
本考案の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1はエアーフィルタの全体斜視図、図2はエアーフィルタの断面側面図及び図3は金属製のネットの平面図である。
【0015】
本実施形態では、エアーフィルタ1を構成するフィルタ(ろ材)の材料としては、ポリプロピレンの合成繊維を使用した。このフィルタ2の表面に一定間隔に平行な折曲部21を複数設け、この折曲部21、21・・を交互に折り曲げる。すなわち、折曲部21,21・・を、山折と谷折を交互に繰り返して折り畳んでいき、図1あるいは図2に示すように、フィルタ2をプリーツ状に折り畳むのである。
【0016】
フィルタ2の材料は、例えばスチールウール、ガラス繊維無機材、合成繊維(ポリプロピレン系、ポリエステル系)ポリウレタン、セルローズ、生分解繊維等からなる材料のいずれであってもよい。また、折山の高さおよび折山の数は任意に決定できる。
【0017】
このようにして、折山高さ20mm、折山数40個を構成したフィルタ2を形成する。そして、図2に示すように、フィルタ2の折曲部21と折曲部21の間隔、すなわちフィルタ2の折曲部21のピッチ間隔を安定して保持するために、フィルタ2の一次側Aと二次側Bの両側の折曲部21,21・・上にネット3、3を固定して、折曲部21の移動を防ぎ、フィルタ2の表面22同士の接触を防いでいる。
【0018】
このネット3は本実施形態では、図3に示すような形状で、線材幅約1mm、厚さ約1mmで、開口の一辺が約2.5mmからなるアルミ製菱形金網である。この金網をフィルタ2の両側の折曲部21に接着材で接着固定して、全体としてネット3でフィルタ2をサンドイッチ状に挟んだ構成とする。
このネット3の材質や大きさあるいは形状は、本実施形態のものに限定されず他の公知の材質等を採用できる。
【0019】
ネット3は、面で使用するため形状変化はゼロである。また、フィルタ2の折曲部21の一部とネット3の一部が接着されているだけであるため、フィルタ2の有効ろ過面積にほとんど影響を与えず、フィルタ2を拡大させるフィルタプリーツ方式としては効果的なやり方である。
更に廃棄処理する場合にも、ネット3を剥離分離することが容易で、特に鋭利なナイフのような冶具を利用すれば簡単に処理が可能である。
フィルタと同材質のネットを採用する場合は分離する必要はない。
【0020】
一方、上記外枠4は、厚さ1.2mmの亜鉛メッキ鋼板製であり、上記ネット3,3で固定されたフィルタ2の周囲に取り付けられて,フィルタ2を収納固定している。
このようにして構成した本実施形態のエアーフィルタ1は、業務用空調用フィルタとして多数採用されているサイズであり、610mm×610mmで、フィルタ厚み20mmである。
【0021】
フィルタ2の外枠4は、上記のような金属製以外にもプラスチック製、紙製、繊維製で作成することができる。
フィルタ外枠4を紙枠製または繊維製を採用して製品とした場合、外枠4の厚みを薄くして、フィルタ交換用フィルタとして採用する。フィルタ全体の構造を強化するには、フィルタ交換専用枠を採用する。例えば交換専用枠としては金属製またはプラスチック製があり、この場合のフィルタ交換用枠は破損がない限り永久に使用する。
【0022】
本実施形態のエアーフィルタ1の特徴は、従来のプリーツ式のフィルタに比べ非常にシンプルな形状であり、製作に手間が掛からず大掛かりな設備は不要である。そのために、高価な難燃性接着剤を使用しても従来品より安価になるというメリットがある。
また、フィルタ2のろ過面積が多くなり、フィルタ2が長寿命となり交換サイクルの延長が可能となった。更にフィルタ2のコンパクト化が図れる。その上、安価であり廃棄処理時にはフィルタとネットを分離する事は簡単な作業で可能であるため環境破壊等の問題が生じないのである。
【0023】
さらに、本実施形態では、上述のようなネット3を使用しているため次のような効果も生じる。すなわち、天井に設置された空調機ではエアーフィルタ1は下に向いて取り付けられている。下方から吸い込まれた空気中のゴミやホコリは、フィルタ2に引掛かり細いひも状となって堆積していく。そして、ある程度の重量を超えるとフィルタ2から離れて下方に落下していくのである。
従来は、この堆積したゴミやホコリが机の上などに落下して衛生的でなかった。しかし本実施形態によれば、この堆積したゴミやホコリがネット3に引掛って止められて、机の上などへの落下が防げるという効果が生じる。
【0024】
【考案の効果】
以上詳述した如く、本考案のエアーフィルタは、製作のために大幅な設備を必要とせず安価なコストで簡易に製作できると共に、長寿命で廃棄処理量の減少と環境問題対策に有効であり、さらに衛生的である等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態のエアーフィルタの全体斜視図
【図2】本考案の一実施形態のエアーフィルタの断面側面図
【図3】本考案の一実施形態のネットの平面図
【符号の説明】
1 エアーフィルタ
2 フィルタ
21 折曲部
22 フィルタの表面
3 ネット
4 外枠
【考案の属する技術分野】
本考案は、家庭用、業務用あるいは産業用の空調用フィルタに使用されるプリーツ状のエアーフィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
空調機には埃、塵等を除去する為に各種のフィルタが設けてあるが、このフィルタが目詰まりしてくると差圧が高くなるため、定期的にフィルタを洗浄、又は交換する必要がある。
【0003】
最近はフィルタの年間経費の削減を目的として、フィルタの洗浄サイクルや交換サイクルを延長させることが多くなっている。そのためにフィルタのろ材の表面積を拡大させるためフィルタをプリーツ状にして、フィルタを長寿命化させると共に経費の大幅削減と廃棄物量を減少させて環境問題にも寄与出来るフィルタが求められている。特に中性能フィルタはコンパクトなミニプリーツタイプが主流になろうとしている。更に交換可能なフィルタも多くなっている。
このような状況に伴い、実用登録第3079091号に提案されているような粗塵フィルタでさえ、従来はパネル式フィルタが主流であったが、高効率で長寿命なプリーツ式が採用されてきているのである。
【0004】
上述のプリーツ状のフィルタを製作する場合、フィルタのプリーツのピッチ間隔を安定保持しなくてはならない。この安定保持の代表的な方法は次のとおりであった。
第1の方法は、アルミ箔をジグザグに折り畳んでそれをフィルタのプリーツ間に挿入して、フィルタのプリーツの間隔を一定に保持させているものである。
第2の方法は、フィルタに対して接着剤を水平方向で約25mmの間隔ピッチで、約5mm程度の幅と厚みをビード接着させてプリーツを保持するものである。
第3の方法は、フィルタの裏面に線材からなる約1mm程度の幅と厚みの金網を接着させ、この金網を折り曲げ加工することで、同時にフィルタのプリーツを保持させる方法である。
【0005】
一方、プリーツのピッチ間隔の幅を短くしてプリーツの数を多くする、いわゆるミニプリーツフィルタでは、上記の方法のうち、第1の方法は無理であるため、第2の方法か第3の方法が用いられていた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記第2の方法と第3の方法は、いずれも有効ろ過面積が約10〜20%少なくなってしまうという問題点があるため、フィルタのろ過面積を拡大させる目的を達成できなくなる。
【0007】
上述の第1の方法では、アルミ箔をジグザグ形状に折り畳むのは手間がかかるうえに、極薄のアルミ箔を使用するために、製作中アルミ箔に凹みが生じてしまい商品価値を損なうことが起こった。
また、フィルタを廃棄処理するときには、フィルタと材質の異なるアルミ箔は分離して処理をしなくてはならないため、非常に手間がかかるという問題点があった。
【0008】
上記第2の方法である接着剤を使用する方法では、難燃性の接着剤は高価で加工性も悪いため一般には使用されておらず、難燃性でない加工性の良い接着剤を使用して安価な製品を製作している。
しかしながら、例えば粗塵フィルタのように、通常難燃性フィルタが要求されているものでは、この要求を満足させるには高価で加工性が悪い接着剤でも使用せざるを得ない。そのためフィルタは高額になり普及するには不向きとなる。さらに廃棄処理する場合、特に接着剤は化学製品であるから燃焼すると有機ガスが発生するので環境上問題となる。
【0009】
第3の方法である金網を張る方式では、通常市販の建材用のラス金網を利用している場合が多い。このラス金網は平面で使用されるのが通常である。そのため、このラス金網を短いピッチで折り畳んで多数のプリーツ形状を作るのは不向きであり、折り畳み加工による錆びの発生が生じやすい等の欠点が生じたため、プリーツの安定保持には不安が残る。
【0010】
この金網を更に化学製品の接着剤と接合させると、劣化した場所があれば金属腐食が発生する恐れがある。もし錆びが発生すると、金網は破れてフィルタを損傷させることになる。
更に風圧でフィルタはプリーツの形状を保持することが難しくなる。使用している接着剤が難燃性のものであれば、上述と同様に高額なフィルタとなる。また廃棄物として処理する折にフィルタと金網を剥離分離は不可能に近いため分離はできない。
【0011】
本考案は上記のような課題を解決すために、フィルタに係わるコスト、経費の削減対策、その他環境改善処置対策として、フィルタの交換周期の延長を目的とした長寿命で、安価で環境を害さないエアーフィルタを提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本考案の要旨とするところは、フィルタの表面に一定間隔に折曲部を構成し、この折曲部を山折と谷折を交互に繰り返しながら折り畳んでフィルタをプリーツ状に構成し、このフィルタの表側(一次側)と裏側(二次側)の折曲部にそれぞれネットを固定してフィルタをサンドイッチ状に挟むことによって、折曲部の間隔を一定に保持することにある。
【0013】
また、本考案の要旨は、上記エアーフィルタを、金属製またはプラスチック製等の外枠で保持したことにある。
【0014】
【考案の実態の形態】
本考案の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1はエアーフィルタの全体斜視図、図2はエアーフィルタの断面側面図及び図3は金属製のネットの平面図である。
【0015】
本実施形態では、エアーフィルタ1を構成するフィルタ(ろ材)の材料としては、ポリプロピレンの合成繊維を使用した。このフィルタ2の表面に一定間隔に平行な折曲部21を複数設け、この折曲部21、21・・を交互に折り曲げる。すなわち、折曲部21,21・・を、山折と谷折を交互に繰り返して折り畳んでいき、図1あるいは図2に示すように、フィルタ2をプリーツ状に折り畳むのである。
【0016】
フィルタ2の材料は、例えばスチールウール、ガラス繊維無機材、合成繊維(ポリプロピレン系、ポリエステル系)ポリウレタン、セルローズ、生分解繊維等からなる材料のいずれであってもよい。また、折山の高さおよび折山の数は任意に決定できる。
【0017】
このようにして、折山高さ20mm、折山数40個を構成したフィルタ2を形成する。そして、図2に示すように、フィルタ2の折曲部21と折曲部21の間隔、すなわちフィルタ2の折曲部21のピッチ間隔を安定して保持するために、フィルタ2の一次側Aと二次側Bの両側の折曲部21,21・・上にネット3、3を固定して、折曲部21の移動を防ぎ、フィルタ2の表面22同士の接触を防いでいる。
【0018】
このネット3は本実施形態では、図3に示すような形状で、線材幅約1mm、厚さ約1mmで、開口の一辺が約2.5mmからなるアルミ製菱形金網である。この金網をフィルタ2の両側の折曲部21に接着材で接着固定して、全体としてネット3でフィルタ2をサンドイッチ状に挟んだ構成とする。
このネット3の材質や大きさあるいは形状は、本実施形態のものに限定されず他の公知の材質等を採用できる。
【0019】
ネット3は、面で使用するため形状変化はゼロである。また、フィルタ2の折曲部21の一部とネット3の一部が接着されているだけであるため、フィルタ2の有効ろ過面積にほとんど影響を与えず、フィルタ2を拡大させるフィルタプリーツ方式としては効果的なやり方である。
更に廃棄処理する場合にも、ネット3を剥離分離することが容易で、特に鋭利なナイフのような冶具を利用すれば簡単に処理が可能である。
フィルタと同材質のネットを採用する場合は分離する必要はない。
【0020】
一方、上記外枠4は、厚さ1.2mmの亜鉛メッキ鋼板製であり、上記ネット3,3で固定されたフィルタ2の周囲に取り付けられて,フィルタ2を収納固定している。
このようにして構成した本実施形態のエアーフィルタ1は、業務用空調用フィルタとして多数採用されているサイズであり、610mm×610mmで、フィルタ厚み20mmである。
【0021】
フィルタ2の外枠4は、上記のような金属製以外にもプラスチック製、紙製、繊維製で作成することができる。
フィルタ外枠4を紙枠製または繊維製を採用して製品とした場合、外枠4の厚みを薄くして、フィルタ交換用フィルタとして採用する。フィルタ全体の構造を強化するには、フィルタ交換専用枠を採用する。例えば交換専用枠としては金属製またはプラスチック製があり、この場合のフィルタ交換用枠は破損がない限り永久に使用する。
【0022】
本実施形態のエアーフィルタ1の特徴は、従来のプリーツ式のフィルタに比べ非常にシンプルな形状であり、製作に手間が掛からず大掛かりな設備は不要である。そのために、高価な難燃性接着剤を使用しても従来品より安価になるというメリットがある。
また、フィルタ2のろ過面積が多くなり、フィルタ2が長寿命となり交換サイクルの延長が可能となった。更にフィルタ2のコンパクト化が図れる。その上、安価であり廃棄処理時にはフィルタとネットを分離する事は簡単な作業で可能であるため環境破壊等の問題が生じないのである。
【0023】
さらに、本実施形態では、上述のようなネット3を使用しているため次のような効果も生じる。すなわち、天井に設置された空調機ではエアーフィルタ1は下に向いて取り付けられている。下方から吸い込まれた空気中のゴミやホコリは、フィルタ2に引掛かり細いひも状となって堆積していく。そして、ある程度の重量を超えるとフィルタ2から離れて下方に落下していくのである。
従来は、この堆積したゴミやホコリが机の上などに落下して衛生的でなかった。しかし本実施形態によれば、この堆積したゴミやホコリがネット3に引掛って止められて、机の上などへの落下が防げるという効果が生じる。
【0024】
【考案の効果】
以上詳述した如く、本考案のエアーフィルタは、製作のために大幅な設備を必要とせず安価なコストで簡易に製作できると共に、長寿命で廃棄処理量の減少と環境問題対策に有効であり、さらに衛生的である等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態のエアーフィルタの全体斜視図
【図2】本考案の一実施形態のエアーフィルタの断面側面図
【図3】本考案の一実施形態のネットの平面図
【符号の説明】
1 エアーフィルタ
2 フィルタ
21 折曲部
22 フィルタの表面
3 ネット
4 外枠
Claims (2)
- フィルタの表面に一定間隔に折曲部を構成し、この折曲部を折曲してフィルタをプリーツ状に構成し、このプリーツ状のフィルタの表側と裏側の折曲部にそれぞれネットを固定して、折曲部の間隔を一定に保持するエアーフィルタ。
- 上記エアーフィルタを、金属製またはプラスチック製等の外枠で保持してなる請求項1記載のエアーフィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003003492U JP3098554U (ja) | 2003-06-13 | 2003-06-13 | エアーフィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003003492U JP3098554U (ja) | 2003-06-13 | 2003-06-13 | エアーフィルタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3098554U true JP3098554U (ja) | 2004-03-04 |
Family
ID=43252307
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003003492U Expired - Lifetime JP3098554U (ja) | 2003-06-13 | 2003-06-13 | エアーフィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3098554U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011121041A (ja) * | 2009-11-16 | 2011-06-23 | Panasonic Corp | エアフィルタおよびその製造方法 |
-
2003
- 2003-06-13 JP JP2003003492U patent/JP3098554U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011121041A (ja) * | 2009-11-16 | 2011-06-23 | Panasonic Corp | エアフィルタおよびその製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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