JP3098453U

JP3098453U - 環流ファン

Info

Publication number: JP3098453U
Application number: JP2003003365U
Authority: JP
Inventors: 伊藤　信昭; 横田　正; 松岡　武裕
Original assignee: 伊藤　信昭; 宮本産業株式会社; 松岡　武裕
Priority date: 2003-06-10
Filing date: 2003-06-10
Publication date: 2004-03-04
Anticipated expiration: 2009-06-10

Abstract

【課題】簡易な構造で、その組立て、取付けおよび移動が容易で、さらに天井面に近い部分の空気を効率的に環流させることのできる環流ファンを提供する。
【解決手段】円筒状の筒本体１１の上部内周面に内鍔１２を周設し、当該内鍔１２の上方に組付凹部１３を形成した収納体１０と、組付凹部１３に収納されて固定され、回転ファン２１を備えたファン本体２０と、ファン本体２０の上面に組付けられる開口カバー３０と、同じくファン本体２０の上面に取付けられ、天井面Ｃから吊下げられる吊下げ紐４０と、内鍔１２の内周端に、上端を掛止させる円筒状の筒部５１内に、整流羽根５４を収納した整流体５０と、収納体１０の下端部に嵌入組付きし、その中心部に前記整流体５０と略等しい径の開口部６１を形成した底壁筒６０とで構成する。
【選択図】　　　図１

Description

【０００１】
【考案の属する技術分野】本考案は、構造、性能および取扱いの全てにおいて優れた機能を発揮する室内用の環流ファンに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来から、主として効率的な冷暖房を行うべく、室内の空気を循環させるための環流ファンが使用されている。この環流ファンは、通常、天井に固定されるものであり、通常、構造が複雑で比較的大型である。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】この従来の環流ファンは、天井に固定され、構造が複雑で比較的大型であるため、組立てが厄介であり、また、その取付けにも本格的な工事を必要とし、さらに、一旦取付けてしまうと、他のより良い場所に移動させることが困難である。
また、最も天井面に近い部分に存在する空気を環流することが望ましいが、従来の環流ファンは必ずしもそうした構造となっていない。
【０００４】
本考案はこうした種々の問題に鑑み創案されたもので、簡易な構造で、その組立て、取付けおよび移動が容易で、さらに天井面に近い部分の空気を効率的に環流させることのできる環流ファンを提供することを課題とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】図１乃至図７を参照して説明する。第一の考案に係る環流ファン１は、円筒状の筒本体１１の上部内周面に内鍔１２を周設し、当該内鍔１２の上方に組付凹部１３を形成した収納体１０と、前記組付凹部１３に収納されて固定され、回転ファン２１を備えたファン本体２０と、前記ファン本体２０の上面に組付けられる開口カバー３０と、同じく前記ファン本体２０の上面に取付けられ、天井面Ｃから吊下げられる吊下げ紐４０と、前記内鍔１２の内周端に、上端を掛止させて取付けた円筒状の筒部５１内に、整流羽根５４を収納した整流体５０と、前記収納体１０の下端部に嵌入組付きし、その中心部に前記整流体５０と略等しい径の開口部６１を形成した底壁筒６０と、からなる。
【０００６】
第二の考案に係る環流ファン１は、円筒状の筒本体１１の上部内周面に内鍔１２を周設し、当該内鍔１２の上方に組付凹部１３を形成した収納体１０と、前記組付凹部１３に収納され、前記内鍔１２にボルト７０とナット７１とによって固定され、回転ファン２１を備えたファン本体２０と、前記ファン本体２０の上面に、前記ボルト７０とナット７１によって組付けられる開口カバー３０と、同じく前記ファン本体２０の上面に、前記開口カバー３０と共に、前記ボルト７０とナット７１によって取付けられ、天井面Ｃから吊下げられる吊下げ紐４０と、前記内鍔１２の内周端に、上端に外方に向けて周設した外掛止部５２を掛止させて取付けると共に、下端に内方に向けて周設した内掛止部５３を有する円筒状の筒部５１内に、下端を前記内掛止部５３に掛止する整流羽根５４を収納した整流体５０と、前記収納体１０の下端部に嵌入組付きし、その中心部に前記整流体５０と略等しい径の開口部６１を形成した底壁筒６０と、からなる。
【０００７】
【考案の実施の形態】本考案に係る環流ファン１の実施形態を、図１乃至図７に示す。この環流ファン１は、冷暖房を効率的に行うべく、室内の空気を環流するために使用するもので、収納体１０、ファン本体２０、開口カバー３０、吊下げ紐４０、整流体５０および底壁筒６０で構成される。この収納体１０の径は約１４０ｍｍに、また、その高さは約１３５ｍｍに設定して、小型で軽量の環流ファン１としている。
【０００８】
収納体１０は、肉薄の金属製で、円筒状の筒本体１１の上部内周面に内鍔１２を周設し、その内鍔１２の上方に組付凹部１３を形成して構成される。室内の空気はこの収納体の上端開口部分から取り入れる。ファン本体２０は、電力によってモーター２２で回転する回転ファン２１を備えたもので、組付凹部１３に収納され、内鍔１２にボルト７０とナット７１とによって固定される。開口カバー３０は、細い金属棒で構成したもので、ファン本体２０の上面に、前記と同じボルト７０とナット７１によって組付けられる。吊下げ紐４０は、同じくファン本体２０の上面に、開口カバー３０と共に、前記のボルト７０とナット７１によって取付けられる。この吊下げ紐４０は、天井面Ｃから吊下げられる。
【０００９】
整流体５０は、肉薄金属製の筒部５１と整流羽根５４で構成される。筒部５１は、内鍔１２の内周端に、上端に外方に向けて周設した外掛止部５２を掛止させて取付けるもので、その下端に内方に向けて周設した内掛止部５３を有する円筒状である。整流体５０は、この筒部５１内に、下端を内掛止部５３に掛止した状態で収納される。また、底壁は、収納体１０の下端部に嵌入組付きし、その中心部に整流体５０と略等しい径の開口部６１を有している。
【００１０】
なお、収納体１０の鍔部、ファン本体２０および開口カバー３０には、ボルト７０を挿通するためのボルト挿通孔７２を形成している。また、この環流ファン１の電源コード８０にはアダプター変圧器８１を接続して商用電源の使用を可能とし、さらに、電源スイッチ８２を設けてその使用性を高めている。
【００１１】
この環流ファン１の作用を、以下説明する。当該環流ファン１は、筒状など、簡易な形状の部材のみで形成しているので、構造がきわめて簡易である。そして、その組付けは、収納体１０に整流体５０を嵌合し、その組付け凹部にファン本体２０を収納し、開口カバー３０と吊下げ紐４０と共に、ボルト７０とナット７１で内鍔１２に固定し、底壁筒６０を収納体１０の下端部に嵌合するのみで行うことができる。従って、組立てがきわめて容易である。
【００１２】
また、その取付けは、例えば、天井面ＣにフックＦを取付け、そのフックＦに吊下げ紐４０を引掛けることによって行うことができるで、きわめて容易である。さらに、その移動も、天井面Ｃに取付けた他のフックＦに引掛け代えるのみで行えるので、きわめて簡単である。
【００１３】
なお、この環流ファン１は、吊下げ紐４０によって天井面Ｃに吊下げ、その上端開口部から空気を取り入れるようにしているので、回転ファン２１を回転させると、天井面Ｃに近い部分の空気を送ることができる（空気の流れを、
図１の矢印で示す）。従って、室内の空気の環流をきわめて効果的に行うことができる。
【００１４】
なお、開口カバー３０を設けているので、異物あるいは手などが回転ファン２１に接触するのを未然に防止することができる。また、整流体５０を設けているので、整流羽根５４のはたらきによって空気を効果的に下方に送ることができる。
【００１５】
【考案の効果】請求項１に記載の環流ファン１は、筒状などの簡素な形状の部材のみで構成しているので構造が簡易であり、その組付けを容易に行うことができる。また、その取付けは、吊下げ紐４０を天井面Ｃから吊下げることによって行うので、きわめて容易である。同様な理由から、その移動も容易に行うことができる。さらに、天井面Ｃから吊下げて使用し、その上端開口部分から空気を取り入れるので、天井面Ｃに近い部分に存在する空気を環流させることができる。従って、効果的な環流を行うことができる。
【００１６】
請求項２に記載の考案に係る環流ファン１も、請求項１に記載の考案と同様に、構造が簡易であり、その組立て、取付けおよび移動が容易である。また、天井面Ｃに近い部分の空気を効果的に環流させることができる。特に、組立てにおいては、一部をボルト７０とナット７１で行う他は、単なる嵌合で行うことができるので、きわめて簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本考案に係る環流ファンの実施形態を示す一部断面正面図である。
【図２】図１に示す環流ファンの収納体を示すもので、（ａ）は一部断面正面図、（ｂ）は平面図である。
【図３】図１に示す環流ファンの筒部を示すもので、（ａ）は一部断面正面図、（ｂ）は平面図である。
【図４】図１に示す環流ファンの整流羽根を示すもので、（ａ）は正面図、（ｂ）は平面図である。
【図５】図１に示す環流ファンの底壁筒を示すもので、（ａ）は一部断面正面図、（ｂ）は平面図である。
【図６】図１に示す環流ファンの開口カバーを示すもので、（ａ）は正面図、（ｂ）は平面図である。
【図７】図１に示す環流ファンのファン本体を示すもので、（ａ）は一部断面正面図、（ｂ）は平面図である。
【符号の説明】
１　　　　環流ファン
１０　　　収納体
１１　　　筒本体
１２　　　内鍔
１３　　　組付凹部
２０　　　ファン本体
２１　　　回転ファン
２２　　　モーター
３０　　　開口カバー
４０　　　吊下げ紐
５０　　　整流体
５１　　　筒部
５２　　　外掛止部
５３　　　内掛止部
５４　　　整流羽根
６０　　　底壁筒
６１　　　開口部
７０　　　ボルト
７１　　　ナット
７２　　　ボルト挿通孔
８０　　　電源コード
８１　　　アダプター変圧器
８２　　　電源スイッチ
Ｃ　　　　天井面
Ｆ　　　　フック

Claims

円筒状の筒本体（１１）の上部内周面に内鍔（１２）を周設し，該内鍔の上方に組付凹部（１３）を形成した収納体（１０）と、
前記組付凹部に収納されて固定され，回転ファン（２１）を備えたファン本体（２０）と、
前記ファン本体の上面に組付けられる開口カバー（３０）と、
同じく前記ファン本体の上面に取付けられ，天井面（Ｃ）から吊下げられる吊下げ紐（４０）と、
前記内鍔の内周端に，上端を掛止させて取付けた円筒状の筒部（５１）内に，整流羽根（５４）を収納した整流体（５０）と、
前記収納体の下端部に嵌入組付きし，その中心部に前記整流体と略等しい径の開口部（６１）を形成した底壁筒（６０）と、からなる環流ファン。
円筒状の筒本体（１１）の上部内周面に内鍔（１２）を周設し，該内鍔の上方に組付凹部（１３）を形成した収納体（１０）と、
前記組付凹部に収納され，前記内鍔にボルト（７０）とナット（７１）とによって固定され，回転ファン（２１）を備えたファン本体（２０）と、
前記ファン本体の上面に，前記ボルトとナットによって組付けられる開口カバー（３０）と、
同じく前記ファン本体の上面に，前記開口カバーと共に，前記ボルトとナットによって取付けられ，天井面（Ｃ）から吊下げられる吊下げ紐（４０）と、
前記内鍔の内周端に，上端に外方に向けて周設した外掛止部（５２）を掛止させて取付けると共に，下端に内方に向けて周設した内掛止部（５３）を有する円筒状の筒部（５１）内に，下端を前記内掛止部に掛止する整流羽根（５４）を収納した整流体（５０）と、
前記収納体の下端部に嵌入組付きし，その中心部に前記整流体と略等しい径の開口部（６１）を形成した底壁筒（６０）と、からなる環流ファン。