JP3098084U - 自在変形ジョイントピン - Google Patents

Abstract

【課題】接着剤での固定方式である現在の建築模型における課題である製作スピードの向上と模型仕様変更への柔軟性の向上を同時に図る事を目的とする。
【解決手段】スチレンボード７で出来た模型部材同士をその組み立て角度に合わせて固定する目的を持ち、その固定が接着固定でなく複数のピン先を折り曲げ可能な部材１３で一体化した自在変形ジョイントピンによって脱着に自由度があるように固定した建築模型に関するものである。
【選択図】　　図２

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本考案はおもに建築模型製作において、外壁、内壁、床等を本考案による自在変形ジョイントピンで簡単に固定する事による製作スピードアップと工事進行時の設計手直しに模型手直しとを同時進行させうることによる３次元的観察の具現化、さらに建築物完成後のリフォームなど検討時において、模型を簡単に分解、変更組み立てすることによって考察案を３次元的、視覚的にとらえうる事を可能にした建築業界においての建築模型の製作方法を飛躍的に改良させうる自在変形ジョイントピンに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来の建築模型は設計図を元に切り出した外壁、内壁、床等のパネルを接着剤で接着固定する方法である。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】
現状における建築模型の製作方法では、設計者の建築物完成迄へのプロセスを３次元的リアルタイムかつフレキシブルに点検したいとの欲求を解決しえない。
また建築コストを押さえながらそのうえで顧客サービスを充実させたい営業的側面にも有効なものとはなりえていない。そうした課題を本考案による自在変形ジョイントピンを活用したブロック組み立てによって解決するものでる。
【０００４】
【課題を解決する為の手段】
建築模型製作において多く使われるスチレンボードからの型だしピースを接着剤で固定する方法にかえ、複数のピン先とそのピン先を一体的につなぐフレキシブルな部材を通して、型だししたボードのピース同士を固定しようとするものである。つまり外壁、内壁、床等の接続は接着剤による固定のように一度固定すると分解イコール破壊となるのではなく、本考案の自在変形ジョイントピンを使うことにより分解イコール組み立て前となるようにするのである。
【０００５】
【作用】
上下立面連結用の自在変形ジョイントピン（１）のフレキシブルなピン先結合部（２）を９０度折り曲げれば、スチレンボード（７）で出来ている水平面の床（６）と立面の内壁（４）と同じ立面の内壁入り口（５）と同時固定しうる。
又ピン先結合部材（２）がある事によって自在変形ジョイントピン（１）及び（３）ともにスチレンボードのどれかの面に一方的に埋もれ込む事はない。
【０００６】
【実施例】
本案は主としてスチレンボードで製作する建築模型において建築模型への実施斜視図にあるように、設計図を元に切り出した建築物の型だし各部を接着する時に、上下面を接着する場合は自在変形ジョイントピン（１）を、上下接着が必要でない場合は自在変形ジョイントピン（３）を直接スチレンボードに適当箇所差し込み固定する事によって建築模型を組み立てる事に使用するものである。
【０００７】
【考案の効果】
本考案による自在変形ジョイントピンを使って建築模型を組み立てれば、第１に模型の製作時間が大幅に短縮でき製作コストを低減させる事ができる。
さらに組み立て分解が容易であることから設計者の設計変更をリアルタイムかつフレキシブルに形状変更でき，設計者の３次元的考察に非常に参考となる。
加えて最終的に渡った顧客の手許においては、数年後のリフォーム検討のおり模型を使ってシミュレーションが可能であり、後々迄設計者と顧客とのコミュニケーションツールとなるものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本考案の平面図である。
【図２】建築模型に本考案を使用している実施斜視図である。
【符号の説明】
１　上下立面連結用の自在変形ジョイントピン
２　フレキシブルなピン先同士結合材部
３　立面連結用の自在変形ジョイントピン
４　内壁模型
５　内壁入口模型
６　床模型
７　スチレンボード

Claims (2)

1. 両端の尖ったピン２本とそのピン同士を折り曲げ可能な部材で一体的に結合させている上下立面連結用の自在変形ジョイントピン。
2. 請求項１の自在変形ジョイントピンにおいてピン先２本が一端だけの立面連結用の自在変形ジョイントピン。

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