JP3097888U - 注射器の引込式安全外筒 - Google Patents
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Abstract
【課題】針差込台に注射針が結合すると、針台外周の少なくとも一本の凸縁が針差込台内壁の二本の凸縁間に嵌合され、注射針が外筒内部に引き込まれることにより、製造、使用しやすく、且つ薬液を密封する注射器の引込式安全外筒を提供する。
【解決手段】注射針2、外筒1及びプランガー3から構成され、そのうち、注射針2の前端に針体22が結合し、後端には第一咬合部212が設置される。更に注射針底部の外周には少なくとも一本の環状凸縁211が成形される。外筒1は中空管体で、前端は針差込台11が設置されて、そこに注射針2が結合される。この針差込台内壁には二本が並んだ環状凸縁が成形され、外筒後端にはプランガー3が嵌合される。このプランガー前端にはピストン32が設置され、ピストン前端には第二咬合部33が設置される注射器の引込式安全外筒。
【選択図】 図2
【解決手段】注射針2、外筒1及びプランガー3から構成され、そのうち、注射針2の前端に針体22が結合し、後端には第一咬合部212が設置される。更に注射針底部の外周には少なくとも一本の環状凸縁211が成形される。外筒1は中空管体で、前端は針差込台11が設置されて、そこに注射針2が結合される。この針差込台内壁には二本が並んだ環状凸縁が成形され、外筒後端にはプランガー3が嵌合される。このプランガー前端にはピストン32が設置され、ピストン前端には第二咬合部33が設置される注射器の引込式安全外筒。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、注射器の引込式安全外筒に関するもので、外筒と引込式注射針の結合構造で、製造、使用共に簡易、且つ薬液を密封し、且つ注射完了後は引込式注射針を外筒内に引き込むので、安全に廃棄もしくは処理し、医療用注射器外筒もしくは類似構造に応用する。
【0002】
【従来の技術】
公知の注射器の引込式安全外筒構造は、主に引込式注射針C(針台C1針体C2を含む)の針台C1下方に第一咬合部C11を設置し、プランガーB上端には、第一咬合部C11と結合する第二咬合部B1が設置される。注射が完了すると、外筒A内のプランガーBが上に向かって押されて最奥端で止まる。この時、第一咬合部C11と第二咬合部B1が結合し、外筒A内壁上端で結合した引込式注射針Cが外筒A内部に引き込まれ、廃棄処理しやすくする。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、この種の注射器の引込式安全外筒は、その注射針Cと外筒Aの結合構造が非常に重要であり、許容誤差の関係で、注射針Cが外筒A内で結合し引き込むのが困難であったり、注射針Cが外筒前端で緩みすぎ、引込式注射針Cの針台C1上に設置した凸縁C12だけで外筒Aの前端内壁に支えるため、安定が悪かったりする。そのため、上述の問題を改善し、製造、使用しやすく、且つ薬液を密封する注射器の引込式安全外筒を提供することを課題とする。
また、標準注射針及び引込式注射針の安全外筒を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本考案の注射器の引込式安全外筒は、注射針、外筒及びプランガーから構成され、そのうち、注射針の前端に針体が結合し、後端には第一咬合部が設置される。更に注射針底部外周には少なくとも一つの環状凸縁が成形される。外筒は中空管体で、前端は針差込台が設置されて、そこに注射針が結合される。この針差込台内壁には二本が環状に並んだ凸縁が成形され、外筒後端にはプランガーが嵌合される。このプランガー前端にはピストンが設置され、ピストン前端には第二咬合部が設置される。これによって、針差込台に注射針が結合すると、針台外周の少なくとも一本の凸縁が針差込台内壁の二本の凸縁間に嵌合され、同時にプランガー前端が最奥端まで押されると、第一咬合部と第二咬合部が結合し、プランガーを引戻した時、注射針が外筒内部に引き込まれることを特徴とするものである。
すなわち、本考案の注射器の引込式安全外筒は、以下に述べる特徴を有する。
1.主に注射針、外筒、プランガーから構成された注射器の引込式安全外筒において、
前端に針体が結合し、後端には第一咬合部が設置される注射針と、
中空管体で、その前端には針差込台が成形され、そこに注射針が結合する外筒と、
押桿形態で、前端にはピストンが設置され、外筒の内側に挿入し、前後移動して薬液を吸入もしくは注射するもので、ピストン前端にあり、第一咬合部と結合する第二咬合部は最頂点に押されたとき、第一咬合部と第二咬合部が結合し、引戻した時に注射針が外筒内に引き込まれるプランガーから構成され、
上述の外筒の針差込台内壁には二本の並んだ環状凸縁が成形され、針底部の外周には少なくとも一本の凸縁が成形されるもので、注射針が針差込台内に嵌合された時、上述の注射針底外周に設置された少なくとも一本の凸縁が針差込台内壁の二本の環状凸縁の間に嵌合されることを特徴とする。
2.前記注射針は、引込式注射針で、針体と針台を含み、針体は針台前端に固定され、針台はすなわち針底台で、外筒前端は縮小した針差込台が成形されることを特徴とする。
3.前記注射針は、標準規格針体で、針台と針底台を含み、針体は針台上に設置され、針台は針底台上で着脱することを特徴とする。
4.注射針、外筒、プランガーから構成される注射器の引込式安全外筒において、
前端には針体が結合し、後端には第一咬合部が設置される注射針と、
中空管体で、その前端には針差込台が成形され、その中に注射針が結合される外筒と、
押桿形態で、前端にはピストンが設置され、外筒の内側に挿入し、前後移動して薬液を吸入もしくは注射するもので、ピストン前端にあり、第一咬合部と結合する第二咬合部は最頂点に押されたとき、第一咬合部と第二咬合部が結合し、引戻した時に注射針が外筒内に引き込まれるプランガーから構成され、
上述の外筒の針差込台内壁には一本の環状凸縁が成形され、更に環状凸縁の下方には少なくとも一個の凸部が成形されるもので、注射針底外周には少なくとも一本の凸縁が成形され、注射針が針差込台内に嵌合された時、上述の注射針底外周に設置された少なくとも一本の凸縁が針差込台内壁の環状凸縁と少なくとも1個の凸部の間に嵌合されることを特徴とする。
5.前記注射針は、引込式注射針で、針体と針台を含み、針体は針台前端に固定し、針台は針底台で、外筒の前端が収縮した針差込台が設置されることを特徴とする。
6.前記注射針は、標準規格の針体で、針台と針底台を含み、針体は針台上に設置され、針台は針底台上に結合して自在に着脱することを特徴とする。
【0005】
【考案の実施の形態】
以下、本考案注射器の引込式安全外筒の実施例を図面に基づいて説明する。
先ず、図2の第一実施例が示すように、本考案は、外筒1、引込式注射針2及びプランガー3から構成され、そのうち、この外筒1は中空管体で、前端口は内側に縮小した針差込台11が成形される。この針差込台11内壁面には二つの環状凸縁、即ち上凸縁111及び下凸縁112が成形される。また図3aに示すとおり、針差込台11内壁上に、元から設置されている環状の下凸縁112は一個以上の凸部113に変更することもでき、この一個以上の凸部113は同一水平上に設置される。
引込式注射針2は、針台21と針体2を含み、針台21後端には第一咬合部212が設置され、且つ針台21の外径と針差込台11の内径は相互に対応し、針台21をその中で結合する。また針台21中段外壁には少なくとも一本の環状凸縁211が設置され、結合及び密封効果をより高める。当実施例中、第一咬合部212は凹部を備えた咬合部が成形され、この凹部は一片以上の爪片によって構成される。
プランガー3は、ほとんどが押桿31で、前端にはピストン32が設置され、このピストン32の前端には第二咬合部33が設置される。当実施例内で、第二咬合部33は突出した鉤部であり、このプランガー3は外筒1内で前後移動する。
【0006】
図3及び図4に示すとおり、引込式注射針2を外筒1の針差込台11内に挿入し、針台21の凸縁211を針差込台11の上凸縁111及び下凸縁112(もしくは凸部113)の間に掛合すると、引込式注射針2をよりしっかりと針差込台11に結合する。この引込式安全外筒によって、薬液の吸入及び注射の過程で、密封状態を保ち、注射が完了すると、このプランガー3前端が最奥端まで押され、ピストン32前端の第二咬合部33と針台21の第一咬合部212が相互に噛み合う。即ち、突出した鉤部が爪片の末端で掛合する。この時、プランガー3を後に引いて、引込式注射針2の針体22を外筒1内に引き込む。
【0007】
図5及び図6に示すのは、本考案の第三実施例で、外筒1、標準注射針4及びプランガー3から構成される。この外筒1は中空管体で、前端には針差込台11が設置される。この針差込台11の内管壁面上には二本の環状凸縁、即ち上凸縁111及び下凸縁112(この下凸縁112は一個以上の凸部に換えてもよい。この一個以上の凸部は同一水平上に設置される)が設置される。
図6に示すとおり、この標準注射針4は、針台41、針体42及び針底台43から構成される。針体42は針台41前端に設置され、針台41は、針底台43上で着脱する。この針底台43は環状外郭431及び中空内管433を備え、この環状外郭431の内壁面にはネジ紋432が成形され、針台41を回転して結合する。環状外郭431の表面には少なくとも一本以上の環状凸縁434が成形され、この中空内管433後端には第一咬合部435が設置される。この実施例中、針台41と針底台43は回転によって結合されるが、他に針台41と注射針を嵌合による結合でもよい。
標準注射針4を外筒1前端の針差込台11に挿入し、針底台43の凸縁434を針差込台11の上凸縁111及び下凸縁112の間に嵌合すると、注射外筒の薬液吸入及び注射過程で、密封状態を保ち、注射が完了すると、プランガー3前端が最奥端に押され、ピストン32前端の第二咬合部33が針底台43の第一咬合部435に相互に結合する。そしてプランガー3を後に引くと、標準注射針4が外筒1内に引き込まれる。
【0008】
以上の図及び説明は本考案の実施例の一つを示したもので、例として引込式注射針2の針台21における第一咬合部212、及び標準注射針四の針底台43における第一咬合部435には凹部がある。またプランガー3の第二咬合部33には鉤部がある。しかし、実施時、接続方法はその他形状及び構造でもよく、同じく確かな咬合が得られればよい。当然、引込式注射針2の針台21及び針底台43の第一咬合部212、435には鉤部があり、プランガー3の第二咬合部33には凹部が設置され、同様に咬合による結合が得られる。このため、本考案からの局部修正もしくは変化に関し、すべて本考案の範囲と見做す。
【0009】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の注射器の引込式安全外筒は、注射針、外筒及びプランガーから構成され、そのうち、注射針の前端に針体が結合し、後端には第一咬合部が設置される。更に注射針底部の外周には少なくとも一本の環状凸縁が成形される。外筒は中空管体で、前端は針差込台が設置されて、そこに注射針が結合される。この針差込台内壁には二本が並んだ環状凸縁が成形され、外筒後端にはプランガーが嵌合される。このプランガー前端にはピストンが設置され、ピストン前端には第二咬合部が設置される。これによって、針差込台に注射針が結合すると、針台外周の少なくとも一本の凸縁が針差込台内壁の二本の凸縁間に嵌合され、同時にプランガー前端が最奥端まで押されると、第一咬合部と第二咬合部が結合し、プランガーを引戻した時、注射針が外筒内部に引き込まれるという特徴をもつ。それにより、下述に効果がある。
針差込台内壁の両環状凸縁、即ち上凸縁、下凸縁(もしくは一個以上の凸部)によって、引込式針台上の凸縁に掛合し、製造時に発生する許容誤差の問題を克服し、部品を更に製造しやすくする。
また、部品を組み立てるときに生じる許容誤差を克服することによって、製造上より簡単になるだけでなく、使用時にも使いやすくなる。
さらに薬液を吸入、注射する時、液を密封する。
【図面の簡単な説明】
【図1】公知の引込式安全注射装置の部品分解図である。
【図2】本考案の第一実施例部品分解図である。
【図3】本考案の第一実施例部品組立図である。
【図4】本考案の第二実施例の外筒上端部分断面図である。
【図5】本考案の第三実施例の組立断面図である。
【図6】図5の局部拡大図である。
【符号の説明】
A 外筒
B プランガー
B1 第二咬合部
C 引込式注射針
C1 針台
C2 針体
C11 第一咬合部
C12 凸縁
1 外筒
11 針差込台
111 上凸縁
112 下凸縁
113 凸部
2 引込式注射針
21 針台
22 針体
211 凸縁
212 第一咬合部
3 プランガー
31 押桿
32 ピストン
33 第二咬合部
4 標準注射針
41 針台
42 針体
43 針底台
431 環状外郭
432 ネジ紋
433 内管
434 凸縁
435 第一咬合部
【考案の属する技術分野】
本考案は、注射器の引込式安全外筒に関するもので、外筒と引込式注射針の結合構造で、製造、使用共に簡易、且つ薬液を密封し、且つ注射完了後は引込式注射針を外筒内に引き込むので、安全に廃棄もしくは処理し、医療用注射器外筒もしくは類似構造に応用する。
【0002】
【従来の技術】
公知の注射器の引込式安全外筒構造は、主に引込式注射針C(針台C1針体C2を含む)の針台C1下方に第一咬合部C11を設置し、プランガーB上端には、第一咬合部C11と結合する第二咬合部B1が設置される。注射が完了すると、外筒A内のプランガーBが上に向かって押されて最奥端で止まる。この時、第一咬合部C11と第二咬合部B1が結合し、外筒A内壁上端で結合した引込式注射針Cが外筒A内部に引き込まれ、廃棄処理しやすくする。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、この種の注射器の引込式安全外筒は、その注射針Cと外筒Aの結合構造が非常に重要であり、許容誤差の関係で、注射針Cが外筒A内で結合し引き込むのが困難であったり、注射針Cが外筒前端で緩みすぎ、引込式注射針Cの針台C1上に設置した凸縁C12だけで外筒Aの前端内壁に支えるため、安定が悪かったりする。そのため、上述の問題を改善し、製造、使用しやすく、且つ薬液を密封する注射器の引込式安全外筒を提供することを課題とする。
また、標準注射針及び引込式注射針の安全外筒を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本考案の注射器の引込式安全外筒は、注射針、外筒及びプランガーから構成され、そのうち、注射針の前端に針体が結合し、後端には第一咬合部が設置される。更に注射針底部外周には少なくとも一つの環状凸縁が成形される。外筒は中空管体で、前端は針差込台が設置されて、そこに注射針が結合される。この針差込台内壁には二本が環状に並んだ凸縁が成形され、外筒後端にはプランガーが嵌合される。このプランガー前端にはピストンが設置され、ピストン前端には第二咬合部が設置される。これによって、針差込台に注射針が結合すると、針台外周の少なくとも一本の凸縁が針差込台内壁の二本の凸縁間に嵌合され、同時にプランガー前端が最奥端まで押されると、第一咬合部と第二咬合部が結合し、プランガーを引戻した時、注射針が外筒内部に引き込まれることを特徴とするものである。
すなわち、本考案の注射器の引込式安全外筒は、以下に述べる特徴を有する。
1.主に注射針、外筒、プランガーから構成された注射器の引込式安全外筒において、
前端に針体が結合し、後端には第一咬合部が設置される注射針と、
中空管体で、その前端には針差込台が成形され、そこに注射針が結合する外筒と、
押桿形態で、前端にはピストンが設置され、外筒の内側に挿入し、前後移動して薬液を吸入もしくは注射するもので、ピストン前端にあり、第一咬合部と結合する第二咬合部は最頂点に押されたとき、第一咬合部と第二咬合部が結合し、引戻した時に注射針が外筒内に引き込まれるプランガーから構成され、
上述の外筒の針差込台内壁には二本の並んだ環状凸縁が成形され、針底部の外周には少なくとも一本の凸縁が成形されるもので、注射針が針差込台内に嵌合された時、上述の注射針底外周に設置された少なくとも一本の凸縁が針差込台内壁の二本の環状凸縁の間に嵌合されることを特徴とする。
2.前記注射針は、引込式注射針で、針体と針台を含み、針体は針台前端に固定され、針台はすなわち針底台で、外筒前端は縮小した針差込台が成形されることを特徴とする。
3.前記注射針は、標準規格針体で、針台と針底台を含み、針体は針台上に設置され、針台は針底台上で着脱することを特徴とする。
4.注射針、外筒、プランガーから構成される注射器の引込式安全外筒において、
前端には針体が結合し、後端には第一咬合部が設置される注射針と、
中空管体で、その前端には針差込台が成形され、その中に注射針が結合される外筒と、
押桿形態で、前端にはピストンが設置され、外筒の内側に挿入し、前後移動して薬液を吸入もしくは注射するもので、ピストン前端にあり、第一咬合部と結合する第二咬合部は最頂点に押されたとき、第一咬合部と第二咬合部が結合し、引戻した時に注射針が外筒内に引き込まれるプランガーから構成され、
上述の外筒の針差込台内壁には一本の環状凸縁が成形され、更に環状凸縁の下方には少なくとも一個の凸部が成形されるもので、注射針底外周には少なくとも一本の凸縁が成形され、注射針が針差込台内に嵌合された時、上述の注射針底外周に設置された少なくとも一本の凸縁が針差込台内壁の環状凸縁と少なくとも1個の凸部の間に嵌合されることを特徴とする。
5.前記注射針は、引込式注射針で、針体と針台を含み、針体は針台前端に固定し、針台は針底台で、外筒の前端が収縮した針差込台が設置されることを特徴とする。
6.前記注射針は、標準規格の針体で、針台と針底台を含み、針体は針台上に設置され、針台は針底台上に結合して自在に着脱することを特徴とする。
【0005】
【考案の実施の形態】
以下、本考案注射器の引込式安全外筒の実施例を図面に基づいて説明する。
先ず、図2の第一実施例が示すように、本考案は、外筒1、引込式注射針2及びプランガー3から構成され、そのうち、この外筒1は中空管体で、前端口は内側に縮小した針差込台11が成形される。この針差込台11内壁面には二つの環状凸縁、即ち上凸縁111及び下凸縁112が成形される。また図3aに示すとおり、針差込台11内壁上に、元から設置されている環状の下凸縁112は一個以上の凸部113に変更することもでき、この一個以上の凸部113は同一水平上に設置される。
引込式注射針2は、針台21と針体2を含み、針台21後端には第一咬合部212が設置され、且つ針台21の外径と針差込台11の内径は相互に対応し、針台21をその中で結合する。また針台21中段外壁には少なくとも一本の環状凸縁211が設置され、結合及び密封効果をより高める。当実施例中、第一咬合部212は凹部を備えた咬合部が成形され、この凹部は一片以上の爪片によって構成される。
プランガー3は、ほとんどが押桿31で、前端にはピストン32が設置され、このピストン32の前端には第二咬合部33が設置される。当実施例内で、第二咬合部33は突出した鉤部であり、このプランガー3は外筒1内で前後移動する。
【0006】
図3及び図4に示すとおり、引込式注射針2を外筒1の針差込台11内に挿入し、針台21の凸縁211を針差込台11の上凸縁111及び下凸縁112(もしくは凸部113)の間に掛合すると、引込式注射針2をよりしっかりと針差込台11に結合する。この引込式安全外筒によって、薬液の吸入及び注射の過程で、密封状態を保ち、注射が完了すると、このプランガー3前端が最奥端まで押され、ピストン32前端の第二咬合部33と針台21の第一咬合部212が相互に噛み合う。即ち、突出した鉤部が爪片の末端で掛合する。この時、プランガー3を後に引いて、引込式注射針2の針体22を外筒1内に引き込む。
【0007】
図5及び図6に示すのは、本考案の第三実施例で、外筒1、標準注射針4及びプランガー3から構成される。この外筒1は中空管体で、前端には針差込台11が設置される。この針差込台11の内管壁面上には二本の環状凸縁、即ち上凸縁111及び下凸縁112(この下凸縁112は一個以上の凸部に換えてもよい。この一個以上の凸部は同一水平上に設置される)が設置される。
図6に示すとおり、この標準注射針4は、針台41、針体42及び針底台43から構成される。針体42は針台41前端に設置され、針台41は、針底台43上で着脱する。この針底台43は環状外郭431及び中空内管433を備え、この環状外郭431の内壁面にはネジ紋432が成形され、針台41を回転して結合する。環状外郭431の表面には少なくとも一本以上の環状凸縁434が成形され、この中空内管433後端には第一咬合部435が設置される。この実施例中、針台41と針底台43は回転によって結合されるが、他に針台41と注射針を嵌合による結合でもよい。
標準注射針4を外筒1前端の針差込台11に挿入し、針底台43の凸縁434を針差込台11の上凸縁111及び下凸縁112の間に嵌合すると、注射外筒の薬液吸入及び注射過程で、密封状態を保ち、注射が完了すると、プランガー3前端が最奥端に押され、ピストン32前端の第二咬合部33が針底台43の第一咬合部435に相互に結合する。そしてプランガー3を後に引くと、標準注射針4が外筒1内に引き込まれる。
【0008】
以上の図及び説明は本考案の実施例の一つを示したもので、例として引込式注射針2の針台21における第一咬合部212、及び標準注射針四の針底台43における第一咬合部435には凹部がある。またプランガー3の第二咬合部33には鉤部がある。しかし、実施時、接続方法はその他形状及び構造でもよく、同じく確かな咬合が得られればよい。当然、引込式注射針2の針台21及び針底台43の第一咬合部212、435には鉤部があり、プランガー3の第二咬合部33には凹部が設置され、同様に咬合による結合が得られる。このため、本考案からの局部修正もしくは変化に関し、すべて本考案の範囲と見做す。
【0009】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の注射器の引込式安全外筒は、注射針、外筒及びプランガーから構成され、そのうち、注射針の前端に針体が結合し、後端には第一咬合部が設置される。更に注射針底部の外周には少なくとも一本の環状凸縁が成形される。外筒は中空管体で、前端は針差込台が設置されて、そこに注射針が結合される。この針差込台内壁には二本が並んだ環状凸縁が成形され、外筒後端にはプランガーが嵌合される。このプランガー前端にはピストンが設置され、ピストン前端には第二咬合部が設置される。これによって、針差込台に注射針が結合すると、針台外周の少なくとも一本の凸縁が針差込台内壁の二本の凸縁間に嵌合され、同時にプランガー前端が最奥端まで押されると、第一咬合部と第二咬合部が結合し、プランガーを引戻した時、注射針が外筒内部に引き込まれるという特徴をもつ。それにより、下述に効果がある。
針差込台内壁の両環状凸縁、即ち上凸縁、下凸縁(もしくは一個以上の凸部)によって、引込式針台上の凸縁に掛合し、製造時に発生する許容誤差の問題を克服し、部品を更に製造しやすくする。
また、部品を組み立てるときに生じる許容誤差を克服することによって、製造上より簡単になるだけでなく、使用時にも使いやすくなる。
さらに薬液を吸入、注射する時、液を密封する。
【図面の簡単な説明】
【図1】公知の引込式安全注射装置の部品分解図である。
【図2】本考案の第一実施例部品分解図である。
【図3】本考案の第一実施例部品組立図である。
【図4】本考案の第二実施例の外筒上端部分断面図である。
【図5】本考案の第三実施例の組立断面図である。
【図6】図5の局部拡大図である。
【符号の説明】
A 外筒
B プランガー
B1 第二咬合部
C 引込式注射針
C1 針台
C2 針体
C11 第一咬合部
C12 凸縁
1 外筒
11 針差込台
111 上凸縁
112 下凸縁
113 凸部
2 引込式注射針
21 針台
22 針体
211 凸縁
212 第一咬合部
3 プランガー
31 押桿
32 ピストン
33 第二咬合部
4 標準注射針
41 針台
42 針体
43 針底台
431 環状外郭
432 ネジ紋
433 内管
434 凸縁
435 第一咬合部
Claims (6)
- 主に注射針、外筒、プランガーから構成された注射器の引込式安全外筒において、
前端に針体が結合し、後端には第一咬合部が設置される注射針と、
中空管体で、その前端には針差込台が成形され、そこに注射針が結合する外筒と、
押桿形態で、前端にはピストンが設置され、外筒の内側に挿入し、前後移動して薬液を吸入もしくは注射するもので、ピストン前端にあり、第一咬合部と結合する第二咬合部は最頂点に押されたとき、第一咬合部と第二咬合部が結合し、引戻した時に注射針が外筒内に引き込まれるプランガーから構成され、
上述の外筒の針差込台内壁には二本の並んだ環状凸縁が成形され、針底部の外周には少なくとも一本の凸縁が成形されるもので、注射針が針差込台内に嵌合された時、上述の注射針底外周に設置された少なくとも一本の凸縁が針差込台内壁の二本の環状凸縁の間に嵌合されることを特徴とする注射器の引込式安全外筒。 - 前記注射針は、引込式注射針で、針体と針台を含み、針体は針台前端に固定され、針台はすなわち針底台で、外筒前端は縮小した針差込台が成形されることを特徴とする請求項1記載の注射器の引込式安全外筒。
- 前記注射針は、標準規格針体で、針台と針底台を含み、針体は針台上に設置され、針台は針底台上で着脱することを特徴とする請求項1記載の注射器の引込式安全外筒。
- 注射針、外筒、プランガーから構成される注射器の引込式安全外筒において、
前端には針体が結合し、後端には第一咬合部が設置される注射針と、
中空管体で、その前端には針差込台が成形され、その中に注射針が結合される外筒と、
押桿形態で、前端にはピストンが設置され、外筒の内側に挿入し、前後移動して薬液を吸入もしくは注射するもので、ピストン前端にあり、第一咬合部と結合する第二咬合部は最頂点に押されたとき、第一咬合部と第二咬合部が結合し、引戻した時に注射針が外筒内に引き込まれるプランガーから構成され、
上述の外筒の針差込台内壁には一本の環状凸縁が成形され、更に環状凸縁の下方には少なくとも一個の凸部が成形されるもので、注射針底外周には少なくとも一本の凸縁が成形され、注射針が針差込台内に嵌合された時、上述の注射針底外周に設置された少なくとも一本の凸縁が針差込台内壁の環状凸縁と少なくとも1個の凸部の間に嵌合されることを特徴とする注射器の引込式安全外筒。 - 前記注射針は、引込式注射針で、針体と針台を含み、針体は針台前端に固定し、針台は針底台で、外筒の前端が収縮した針差込台が設置されることを特徴とする請求項4記載の注射器の引込式安全外筒。
- 前記注射針は、標準規格の針体で、針台と針底台を含み、針体は針台上に設置され、針台は針底台上に結合して自在に着脱することを特徴とする請求項4記載の注射器の引込式安全外筒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003002814U JP3097888U (ja) | 2003-05-19 | 2003-05-19 | 注射器の引込式安全外筒 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003002814U JP3097888U (ja) | 2003-05-19 | 2003-05-19 | 注射器の引込式安全外筒 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP3097888U true JP3097888U (ja) | 2004-02-12 |
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ID=43251669
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JP2003002814U Expired - Lifetime JP3097888U (ja) | 2003-05-19 | 2003-05-19 | 注射器の引込式安全外筒 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3097888U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0621186U (ja) * | 1992-07-08 | 1994-03-18 | ホシデン株式会社 | 陰極線管用ソケット |
JP2016128043A (ja) * | 2010-05-04 | 2016-07-14 | ユニトラクト シリンジ プロプライエタリイ リミテッドUnitract Syringe Pty Ltd | 注射器バレル・アダプタおよび針アセンブリ |
-
2003
- 2003-05-19 JP JP2003002814U patent/JP3097888U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0621186U (ja) * | 1992-07-08 | 1994-03-18 | ホシデン株式会社 | 陰極線管用ソケット |
JP2016128043A (ja) * | 2010-05-04 | 2016-07-14 | ユニトラクト シリンジ プロプライエタリイ リミテッドUnitract Syringe Pty Ltd | 注射器バレル・アダプタおよび針アセンブリ |
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