JP3096656U - イルリガートル台用カバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 イルリガートル台の引掛部の先端部がカーテ
ンのメッシュ状部等に引掛かかるのを防止する。 【解決手段】 側板１１〜１４および天井板１５を有す
る本体１６の側板１１と側板１２とを平行とし、側板１
３と側板１４の下部とを平行とし、側板１１、１２と側
板１３とを直角とし、側板１１、１２と側板１４の底部
とを直角とし、側板１１〜１３と天井板１５とを直角と
し、側板１４の底部と天井板１５とを直角とし、側板１
４と天井板１５との接続部に丸みを設け、側板１３の上
部に１対の穴１７、１８を並んで設け、穴１７、１８の
中心を結ぶ線を天井板１５と平行とし、側板１３の穴１
７、１８が設けられた部分の上部近傍に１対の突出部１
９、２０を並んで設け、本体１６、突出部１９、２０を
シリコーンゴムで一体に形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は点滴液の袋等を支持するのに使用するイルリガートル台（イルリガー ドル台）の一部を覆うイルリガートル台用カバーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図４はイルリガートル台を示す一部切断図、図５（(ａ)は平面図、(ｂ)は正面 図）は図４に示したイルリガートル台の一部を示す拡大図である。図に示すよう に、台１にキャスタ２が設けられ、台１に長尺円筒状の支持棒体３が固定され、 支持棒体３の内部に長尺円柱状の高さ調節棒体４が移動可能に挿入され、支持棒 体３に対して高さ調節棒体４を固定するための止め手段５が設けられ、高さ調節 棒体４の上部に高さ調節棒体４に対して直角な棒状の支持部６が固定され、支持 部６の先端部がほぼ円形に曲げられて引掛部７が形成されている。

【０００３】 このイルリガートル台においては、引掛部７に点滴液の袋を吊り下げ、点滴液 の袋に接続された点滴針を患者に刺した状態で、患者が支持棒体３を持ってイル リガートル台を押せば、イルリガートル台が移動するから、患者は点滴を受けて いる状態で歩行することができる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、病院等においては、患者のベッドの回りにカーテンが設けられ、その カーテンの上部がメッシュ状になっていることがある。この場合には、患者がイ ルリガートル台を使用して点滴を受けている状態で歩行すると、イルリガートル 台の引掛部７の先端部がカーテンのメッシュ状部に引掛かって、患者の歩行を妨 げることがある。

【０００５】 本考案は上述の課題を解決するためになされたもので、イルリガートル台の引 掛部の先端部がカーテンのメッシュ状部等に引掛かかるのを防止することができ るイルリガートル台用カバーを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成するため、本考案においては、内部が中空でかつ開口部を有す る本体に穴を設ける。

【０００７】 この場合、上記本体に上記穴と並んで突出部を設けてもよい。

【０００８】 この場合、上記本体と上記突出部とを一体とし、上記本体および上記突出部が ゴム状の材料からなるようにしてもよい。

【０００９】 この場合、上記本体および上記突出部がシリコーンゴムからなるようにしても よい。

【００１０】 これらの場合、上記穴を２つ並んで設け、上記突出部を２つ並んで設け、上記 突出部を上記穴の近傍に設けてもよい。

【００１１】 この場合、上記本体を第１〜第４の側板および天井板から構成し、上記第１の 側板と上記第２の側板とを平行とし、上記第３の側板と上記第４の側板の一部と を平行とし、上記第１〜第３の側板と上記天井板とを直角とし、上記第４の側板 の一部と上記天井板とを直角とし、上記第４の側板と上記天井板との接続部には 丸みを設け、上記２つの穴を上記第３の側板に設け、上記２つの穴の中心を結ぶ 線を上記天井板と平行とし、上記突出部を上記第３の側板の上記穴が設けられた 部分よりも上記天井板側に設けてもよい。

【００１２】 この場合、上記突出部を半円筒形状とし、上記突出部の内面の円弧の直径を上 記穴の直径と等しくしてもよい。

【００１３】

【考案の実施の形態】 図１は本考案に係るイルリガートル台用カバーを示す図で、(ａ)は平面図、( ｂ)は正断面図、(ｃ)は側面図である。図に示すように、内部が中空でかつ開口 部を有する本体すなわち内部が中空のほぼ直方体状で、６面のうちの１面が開い ている状態の本体１６は第１〜第４の側板１１〜１４および天井板１５を有して おり、側板１１と側板１２とは平行であり、側板１３と側板１４の下部すなわち 図１(ｂ)紙面下方部とは平行であり、側板１１、１２と側板１３とは直角であり 、側板１１、１２と側板１４の底部とは直角であり、また側板１１〜１３と天井 板１５とは直角であり、側板１４の底部と天井板１５とは直角であり、側板１４ と天井板１５との接続部には丸みが設けられている。また、側板１３の上部の側 部すなわち図１(ｃ)紙面上方部の図１(ｃ)紙面左右部に１対の穴１７、１８が並 んで設けられ、穴１７と穴１８との距離は支持部６の水平部６ａと引掛部７の先 端部との距離と同一であり、穴１７、１８の直径は支持部６（引掛部７）の直径 よりも小さく、穴１７、１８の中心を結ぶ線は天井板１５と平行である。また、 側板１３の穴１７、１８が設けられた部分の上部近傍すなわち穴１７、１８が設 けられた部分よりも天井板１５側近傍に１対の突出部１９、２０が並んで設けら れ、突出部１９、２０は半円筒形状すなわち円筒をその中心線を含みかつ天井板 １５と平行な面で切断した形状であり、突出部１９、２０の内面の円弧の直径は 穴１７、１８の直径と等しく、突出部１９、２０の長さすなわち図１(ｂ)紙面左 右方向寸法は引掛部７の先端部の径よりも大きい。そして、本体１６、突出部１ ９、２０は一体に形成されており、本体１６、突出部１９、２０はシリコーンゴ ムからなる。

【００１４】 このイルリガートル台用カバーにおいては、イルリガートル台の引掛部７の先 端部を穴１７に入れ、さらにこの状態で引掛部７に対してイルリガートル台用カ バーを移動して、イルリガートル台の支持部６の水平部６ａの引掛部７近傍部が 穴１７を貫通した状態とすることにより、図２（(ａ)は平面図、(ｂ)は正面図） に示すように、引掛部７の先端部が本体１６の内部の側板１３の近傍でかつ天井 板１５の下部すなわち図２(ｂ)紙面下方部に位置する状態にすることができる。 また、図２に示す状態から、引掛部７に対してイルリガートル台用カバーを移動 して、図３に示す状態とすれば、引掛部７に点滴液の袋を吊り下げることができ 、または引掛部７に吊り下げられた点滴液の袋を交換することができる。

【００１５】 このようなイルリガートル台用カバーにおいては、引掛部７の先端部が本体１ ６の内部に位置する状態にすることができるから、患者がイルリガートル台を使 用して点滴を受けている状態で歩行したとしても、イルリガートル台の引掛部７ の先端部がカーテンのメッシュ状部等に引掛かかることがないので、患者の歩行 を妨げることがない。また、本体１６に突出部１９、２０が設けられているから 、図２に示すように、引掛部７の先端部が本体１６の内部に位置する状態になっ たときに、イルリガートル台用カバーが安定する。また、本体１６および突出部 １９、２０がゴム状の材料であるシリコーンゴムからなるから、引掛部７の先端 部が本体１６の内部に位置する状態にする作業を容易に行なうことができる。ま た、２つの穴１７、１８が設けられ、２つの突出部１９、２０が設けられ、突出 部１９、２０が穴１７、１８の上部近傍に設けられているから、図５に示すよう に、高さ調節棒体４側から見たとき引掛部７が支持部６の水平部６ａの右側に位 置している場合だけでなく、図６（(ａ)は平面図、(ｂ)は正面図）に示すように 、高さ調節棒体４側から見たとき引掛部７が支持部６の水平部６ａの左側に位置 している場合にも使用することができる。

【００１６】 なお、上述実施の形態においては、側板１３に１対の穴１７、１８を設け、側 板１３に１対の突出部１９、２０を設けたが、本体１６の側板１３に１つの穴を 設け、側板１３に穴に並んで１つの突出部を設け、穴と突出部との距離を支持部 ６の水平部６ａと引掛部７の先端部との距離と同一としてもよい。また、上述実 施の形態においては、シリコーンゴムからなる本体１６、突出部１９、２０を用 いたが、他のゴム状の材料からなる本体および突出部を用いてもよい。

【００１７】

【考案の効果】

本考案に係るイルリガートル台用カバーにおいては、イルリガートル台の引掛 部の先端部が本体の内部に位置する状態にすることができるから、イルリガート ル台の引掛部の先端部がカーテンのメッシュ状部等に引掛かかることがない。

【００１８】 また、本体に穴と並んで突出部を設けたときには、イルリガートル台の引掛部 の先端部が本体の内部に位置する状態になったときに、イルリガートル台用カバ ーが安定する。

【００１９】 また、本体と突出部とを一体とし、本体および突出部がゴム状の材料からなる ようにしたときには、イルリガートル台の引掛部の先端部が本体の内部に位置す る状態にする作業を容易に行なうことができる。

【００２０】 また、本体および突出部がシリコーンゴムからなるようにしたときには、イル リガートル台の引掛部の先端部が本体の内部に位置する状態にする作業を容易に 行なうことができる。

【００２１】 また、穴を２つ並んで設け、突出部を２つ並んで設け、突出部を穴の近傍に設 けたときには、イルリガートル台の高さ調節棒体側から見たときの引掛部の支持 部の水平部に対する位置にかかわらず使用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るイルリガートル台用カバーを示す
図である。

【図２】図１に示したイルリガートル台用カバーの使用
状態を示す図である。

【図３】図１に示したイルリガートル台用カバーの使用
状態を示す図である。

【図４】イルリガートル台を示す一部切断図である。

【図５】図４に示したイルリガートル台の一部を示す拡
大図である。

【図６】他のイルリガートル台の一部を示す図である。

【符号の説明】

１１…第１の側板 １２…第２の側板 １３…第３の側板 １４…第４の側板 １５…天井板 １６…本体 １７…穴 １８…穴 １９…突出部 ２０…突出部

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】内部が中空でかつ開口部を有する本体に穴
   を設けたことを特徴とするイルリガートル台用カバー。
2. 【請求項２】上記本体に上記穴と並んで突出部を設けた
   ことを特徴とする請求項１に記載のイルリガートル台用
   カバー。
3. 【請求項３】上記本体と上記突出部とが一体であり、上
   記本体および上記突出部がゴム状の材料からなることを
   特徴とする請求項２に記載のイルリガートル台用カバ
   ー。
4. 【請求項４】上記本体および上記突出部がシリコーンゴ
   ムからなることを特徴とする請求項３に記載のイルリガ
   ートル台用カバー。
5. 【請求項５】上記穴が２つ並んで設けられ、上記突出部
   が２つ並んで設けられ、上記突出部が上記穴の近傍に設
   けられていることを特徴とする請求項２、３または４に
   記載のイルリガートル台用カバー。
6. 【請求項６】上記本体が第１〜第４の側板および天井板
   からなり、上記第１の側板と上記第２の側板とが平行で
   あり、上記第３の側板と上記第４の側板の一部とが平行
   であり、上記第１〜第３の側板と上記天井板とが直角で
   あり、上記第４の側板の一部と上記天井板とが直角であ
   り、上記第４の側板と上記天井板との接続部には丸みが
   設けられ、上記２つの穴が上記第３の側板に設けられ、
   上記２つの穴の中心を結ぶ線が上記天井板と平行であ
   り、上記突出部が上記第３の側板の上記穴が設けられた
   部分よりも上記天井板側に設けられたことを特徴とする
   請求項５に記載のイルリガートル台用カバー。
7. 【請求項７】上記突出部は半円筒形状であり、上記突出
   部の内面の円弧の直径は上記穴の直径と等しいことを特
   徴とする請求項６に記載のイルリガートル台用カバー。