JP3096655U - 動物用ガム - Google Patents

動物用ガム

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JP3096655U JP2003001536U JP2003001536U JP3096655U JP 3096655 U JP3096655 U JP 3096655U JP 2003001536 U JP2003001536 U JP 2003001536U JP 2003001536 U JP2003001536 U JP 2003001536U JP 3096655 U JP3096655 U JP 3096655U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 犬や猫等の動物の歯の歯磨きを十分に行うこ
とができると共に、動物の口臭を十分に抑制することが
でき、かつ歯槽膿漏の防止にも役立つ付加価値の高い動
物用ガムを提供する。 【解決手段】 獣皮粉砕物、バインダー材及びクロロフ
ィルを含む組成物の成形体を動物用ガムとして用いる。
或いは、獣皮からなるガム本体3にクロロフィル4が塗
布、含浸等により付着されたものを動物用ガム1として
用いる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、犬や猫等の動物が噛むことによって歯磨き効果の得られる動物用 ガム及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、犬用ガムとしては、牛皮の粉砕物をゼラチンと混ぜたものを所定形状に 成形したものが公知である(特許文献1、2参照)。また、牛皮(ローハイド) を短冊状に裁断して、これらを引き揃えてその両端を結縛して骨形状に形成した ものも知られている(特許文献3参照)。犬は、このようなガムを口にくわえて 玩具として遊びつつ噛んだりかじったりを繰り返しながら食するのであるが、牛 皮は硬いので、犬がこのガムを何回も繰り返し噛むことで犬の歯の歯磨きを行い 得る。
【0003】
【特許文献1】 特公昭51−13704号公報
【0004】
【特許文献2】 特開昭54−117777号公報
【0005】
【特許文献3】 特開平5−192095号公報(第2頁段落0006)
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来構成の犬用ガムでは、歯磨き効果は得られても犬の口 臭を抑制することは全くできなかったし、歯槽膿漏を防止することもできなかっ た。また、近年では、犬や猫等の動物用ガムとしては、単なる歯磨き効果だけで はなく更に付加的な効果の得られる付加価値の高いものが求められていた。
【0007】 この考案は、かかる技術的背景に鑑みてなされたものであって、犬や猫等の動 物の歯の歯磨きを十分に行うことができると共に、動物の口臭を十分に抑制する ことができ、かつ歯槽膿漏の防止にも役立つ動物用ガム及びその製造方法を提供 することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、以下の考案により達成される。
【0009】 即ち、この考案に係る動物用ガムは、獣皮粉砕物、バインダー材及びクロロフ ィルを含む組成物の成形体からなることを特徴とする。この動物用ガムは、獣皮 粉砕物を含むから、犬や猫等の動物が噛むことによってこれら動物の歯の歯磨き を十分に行うことができる。更に、クロロフィルを含むので、犬や猫等の動物の 口臭を十分に抑制することができると共に歯槽膿漏も防止することができ、また 動物の胃炎症状も改善できる。
【0010】 前記獣皮粉砕物としては豚皮粉砕物が用いられるのが好ましい。従来、動物用 ガムの市販品としては牛皮を用いたものが殆どであったことから、この牛皮に対 してアレルギー症状を示す動物(個体)には動物用ガムを与えることができない という状況があったが、豚皮を用いたものであればこのような動物もアレルギー 症状を示さない可能性が十分にあり、このように動物用ガムとして選ぶ選択肢( 牛皮・豚皮)が拡がるという利点がある。
【0011】 前記バインダー材としては穀物が用いられるのが好ましい。穀物をバインダー 材に用いることで、結着力を向上できるし、動物の栄養源にもなる。
【0012】 また、この考案に係る動物用ガムの製造方法は、獣皮粉砕物100質量部に対 してバインダー材を5〜30質量部、クロロフィルを0.01〜0.05質量部 、水を20〜70質量部混合せしめた組成物を所定形状に成形した後、乾燥させ ることを特徴とする。この製造方法により上記動物用ガムを生産効率良く製造で きる。また、得られた動物用ガムは、成形体としての保形性に優れて簡単には噛 み砕けないので動物は多数回反復して噛むようになって優れた歯磨き効果が得ら れるものとなるし、口臭抑制効果及び歯槽膿漏防止効果も十分に得られるものと なる。
【0013】 また、この考案の別の動物用ガムは、獣皮からなるガム本体にクロロフィルが 塗布、含浸等により付着されていることを特徴とする。この動物用ガムは、ガム 本体が獣皮からなるので、犬や猫等の動物が噛むことによってこれら動物の歯の 歯磨きを十分に行うことができる。更に、クロロフィルを含むので、犬や猫等の 動物の口臭を十分に抑制することができると共に歯槽膿漏も防止することができ 、また動物の胃炎症状も改善できる。
【0014】 前記獣皮としては豚皮が用いられるのが好ましい。前記同様に、動物用ガムと して選ぶ選択肢(牛皮・豚皮)が拡がるという利点がある。
【0015】
【考案の実施の形態】
第1考案の動物用ガム(1)は、獣皮粉砕物(2)、バインダー材及びクロロ フィル(4)を含む組成物の成形体からなることを特徴とするものである。その 成形形状は特に限定されるものではなく、どのような形状に成形されていても良 い。例えば、図1(イ)に示すような略ハート型形状に成形されていても良いし 、或いは図1(ロ)に示すような略円板形状に成形されていても良い。
【0016】 前記獣皮粉砕物(2)としては、特に限定されるものではないが、例えば牛皮 粉砕物、豚皮粉砕物、羊皮粉砕物等を例示できる。中でも、豚皮粉砕物を用いる のが好ましく、この場合には動物用ガムとして選ぶ選択肢が拡がるという利点が ある。
【0017】 前記獣皮粉砕物(2)の大きさは、3〜10mmの範囲とするのが好ましい。 3mm未満では小さくなり過ぎて歯磨き効果が十分に得られなくなるので好まし くないし、10mmを超えると成形体の保形性が低下して比較的簡単に噛み砕か れてしまって同様に歯磨き効果が十分に得られなくなるので好ましくない。
【0018】 前記バインダー材としては、例えば穀物(穀類)、ゼラチン、寒天等が挙げら れるが、特にこれら例示のものに限定されるものではない。中でも、バインダー 材としては穀物を用いるのが好ましく、この場合には結着力を向上させることが できて動物用ガム(1)の保形性を向上できるので、動物は多数回反復して噛む ようになって優れた歯磨き効果が得られるものとなる。このような穀物としては 、例えば米、麦等を例示できるが、特にこれら例示のものに限定されるものでは ない。
【0019】 第1考案の動物用ガム(1)は、例えば次のようにして製造される。即ち、獣 皮粉砕物、バインダー材、クロロフィル及び水を含む組成物を所定形状に成形し た後、これを乾燥させることによって製造される。この時、獣皮粉砕物100質 量部に対してバインダー材を5〜30質量部、クロロフィルを0.01〜0.0 5質量部、水を20〜70質量部混合せしめるのが好ましい。バインダー材の混 合量が前記下限値を下回ると結着力が低下するので好ましくないし、前記上限値 を上回ると相対的に獣皮の含有量が低下して歯磨き効果が十分に得られなくなる ので好ましくない。また、クロロフィルの混合量が前記下限値を下回ると口臭防 止効果が十分に得られなくなるので好ましくないし、前記上限値を上回ってもこ れ以上の効果の向上は望めず徒にコストを増大させるので好ましくない。また、 水の混合量が前記下限値を下回ると獣皮粉砕物とバインダー材を十分に混合せし めるのが困難になって保形性が顕著に低下するので好ましくないし、一方前記上 限値を上回ると成形が困難になるので好ましくない。中でも、獣皮粉砕物100 質量部に対してバインダー材を10〜20質量部、クロロフィルを0.015〜 0.03質量部、水を30〜50質量部混合せしめるのが特に好ましい。
【0020】 第1考案の動物用ガム(1)は、獣皮粉砕物、バインダー材及びクロロフィル を必須成分として含有するものであるが、その他の成分を含有せしめるようにし ても良い。例えばキシリトールも含有せしめるものとすれば、動物の虫歯を効果 的に予防できる利点がある。
【0021】 第2考案に係る動物用ガム(1)は、獣皮からなるガム本体(3)にクロロフ ィル(4)が塗布、含浸等により付着されていることを特徴とする。一実施形態 を図2に示す。この動物用ガム(1)は、動物の嗜好食品(例えば乾燥鶏肉等) (20)が、獣皮からなるガム本体(3)で被覆されたものからなり、該ガム本 体(3)にクロロフィル(4)が塗布、含浸等により付着されている。前記ガム 本体(3)には線状開口部(10)…が設けられており、これら線状開口部(1 0)…が略螺旋状になる態様で配置されている。このような線状開口部(10) …が設けられているので、動物の歯がこの開口部(10)…に食い込みやすく、 これにより動物の歯が獣皮(3)と擦れる面積及び回数がより増大するので、歯 磨き効果をより高めることができる。
【0022】 このような動物用ガム(1)は、次のようにして製造される。即ち、クロロフ ィル(4)が塗布、含浸等により付着された矩形状の獣皮(3)に平行状に複数 本の線状の開口部(10)…を設け、これを棒状の嗜好食品(20)の周囲に2 〜3周巻き付けた後、その両端を互いに反対方向に捩ると共に、該両端部をひも 等で縛り、この状態で乾燥させることによって、図1に示すような構成の動物用 ガム(1)が製造される。
【0023】 第2考案に係る動物用ガム(1)の他の例を図3(イ)(ロ)に示す。図3( イ)に示す動物用ガム(1)は、予め塗布、含浸等によりクロロフィル(4)が 全面に付着された数枚(例えば3枚)の長矩形状の獣皮(3)を重ね合わせた状 態で、その幅方向に1〜2回巻回すると共に、その両端部をそれぞれ折り込んで その先端部を折り込み部の内側に押し込んだ状態で乾燥を行うことによって、両 端に膨隆部を有した動物の骨に類似した形状に形成せしめたものである。なお、 前記獣皮からなるガム本体(3)の中央部には前記同様に複数本の線状の開口部 (10)…が設けられている。
【0024】 また、図3(ロ)に示す動物用ガム(1)は、予め塗布、含浸等によりクロロ フィル(4)が全面に付着された長い短冊状の獣皮からなるガム本体(3A)と 、クロロフィルを付着せしめていない長い短冊状の獣皮からなるガム本体(3B )とを相互に図3(ロ)に示すように組み付けながら全体として略球形形状にし た状態で乾燥を行うことによって、内部に中空空間を備えた略球形形状に形成せ しめたものである。この動物用ガム(1)の内部空間内には動物の嗜好食品(例 えば乾燥鶏肉、ビーフジャーキー等)が配置されている。このような嗜好食品を 中に配置せしめているので、犬や猫等の動物が一層興味を示して飽きることなく これに食い付くものとなる。
【0025】 この第2考案において、クロロフィル(4)は、獣皮からなるガム本体(3) の一部に付着された構成であっても良いし、全面に付着された構成であっても良 い。また、クロロフィルの付着態様としては、均一状態に付着されていても良い し、濃淡のある不均一状態に付着されていても良い。
【0026】 第2考案に係る動物用ガム(1)の製造方法としては、例えば次のような方法 が挙げられる。 獣皮をクロロフィルの水溶液に浸漬した後、取り出して所望形状に加工し、乾 燥を行う。 獣皮にクロロフィルの水溶液を塗布して、所望形状に加工した後、乾燥を行う 。 獣皮を所望形状に加工し、乾燥させた後、これをクロロフィルの水溶液に浸漬 し、取り出して乾燥を行う。 獣皮を所望形状に加工し、乾燥させた後、これにクロロフィルの水溶液を塗布 し更に乾燥を行う。
【0027】
【実施例】 次に、この考案の具体的実施例について説明する。
【0028】 <実施例1> 豚皮粉砕品(平均径3mm)1000g、粉ミルク50g、米粉100g、ク ロロフィル及びキシリトール含有水溶液500g(クロロフィル濃度0.05質 量%、キシリトール濃度0.5質量%)を混合せしめて得られた組成物(練り状 )を型枠に入れて成形した後、乾燥させて図1(イ)に示す略ハート型形状の動 物用ガムを得た。この動物用ガムを犬に与えたところ、保形性に優れていて簡単 には噛み砕けないので、犬は多数回反復して噛んだ後にこれを食し、これによっ て十分な歯磨き効果が得られた。また、クロロフィル含有による口臭抑制効果も 確認できた。
【0029】 <実施例2> 豚皮をクロロフィル水溶液(クロロフィル濃度0.05質量%)に浸漬した後 、取り出して図3(イ)に示す形状に加工した後、天日干しで乾燥を行って図3 (イ)に示す形状の動物用ガムを得た。この動物用ガムを犬に与えたところ、犬 は多数回反復して噛んだ後にこれを食し、これによって十分な歯磨き効果が得ら れた。また、クロロフィル含有による口臭抑制効果も確認できた。
【0030】
【考案の効果】
請求項1に係る考案によれば、獣皮粉砕物を含むので、犬や猫等の動物が噛む ことによってこれら動物の歯の歯磨きを十分に行うことができる。更に、クロロ フィルを含むので、犬や猫等の動物の口臭を十分に抑制することができると共に 歯槽膿漏も防止することができ、また動物の胃炎症状も改善できる。
【0031】 請求項2に係る考案によれば、動物用ガムとして選ぶ選択肢が拡がるという利 点がある。
【0032】 請求項3に係る考案によれば、結着力を向上できて成形体の保形性を向上でき ると共に、動物の栄養源を多く含んだものとなる。
【0033】 請求項4に係る考案によれば、動物用ガムを生産効率良く製造できる。また、 得られた動物用ガムは、成形体としての保形性に優れて簡単には噛み砕けないの で特に高い歯磨き効果が得られると共に、口臭抑制効果及び歯槽膿漏防止効果も 十分に得られるものとなる。
【0034】 請求項5に係る考案によれば、獣皮を含むので、犬や猫等の動物が噛むことに よってこれら動物の歯の歯磨きを十分に行うことができる。更に、クロロフィル を含むので、犬や猫等の動物の口臭を十分に抑制することができると共に歯槽膿 漏も防止することができ、また動物の胃炎症状も改善できる。
【0035】 請求項6に係る考案によれば、動物用ガムとして選ぶ選択肢が拡がるという利 点がある。
【提出日】平成15年4月24日(2003.4.24)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、犬や猫等の動物が噛むことによって歯磨き効果の得られる動物用 ガムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、犬用ガムとしては、牛皮の粉砕物をゼラチンと混ぜたものを所定形状に 成形したものが公知である(特許文献1、2参照)。また、牛皮(ローハイド) を短冊状に裁断して、これらを引き揃えてその両端を結縛して骨形状に形成した ものも知られている(特許文献3参照)。犬は、このようなガムを口にくわえて 玩具として遊びつつ噛んだりかじったりを繰り返しながら食するのであるが、牛 皮は硬いので、犬がこのガムを何回も繰り返し噛むことで犬の歯の歯磨きを行い 得る。
【0003】
【特許文献1】 特公昭51−13704号公報
【0004】
【特許文献2】 特開昭54−117777号公報
【0005】
【特許文献3】 特開平5−192095号公報(第2頁段落0006)
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来構成の犬用ガムでは、歯磨き効果は得られても犬の口 臭を抑制することは全くできなかったし、歯槽膿漏を防止することもできなかっ た。また、近年では、犬や猫等の動物用ガムとしては、単なる歯磨き効果だけで はなく更に付加的な効果の得られる付加価値の高いものが求められていた。
【0007】 この考案は、かかる技術的背景に鑑みてなされたものであって、犬や猫等の動 物の歯の歯磨きを十分に行うことができると共に、動物の口臭を十分に抑制する ことができ、かつ歯槽膿漏の防止にも役立つ動物用ガムを提供することを目的と する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、以下の考案により達成される。
【0009】 即ち、この考案に係る動物用ガムは、獣皮粉砕物、バインダー材及びクロロフ ィルを含む組成物の成形体からなり、板状に成形されていることを特徴とする。 この動物用ガムは、獣皮粉砕物を含むから、犬や猫等の動物が噛むことによって これら動物の歯の歯磨きを十分に行うことができる。更に、クロロフィルを含む ので、犬や猫等の動物の口臭を十分に抑制することができると共に歯槽膿漏も防 止することができ、また動物の胃炎症状も改善できる。
【0010】 前記獣皮粉砕物としては豚皮粉砕物が用いられるのが好ましい。従来、動物用 ガムの市販品としては牛皮を用いたものが殆どであったことから、この牛皮に対 してアレルギー症状を示す動物(個体)には動物用ガムを与えることができない という状況があったが、豚皮を用いたものであればこのような動物もアレルギー 症状を示さない可能性が十分にあり、このように動物用ガムとして選ぶ選択肢( 牛皮・豚皮)が拡がるという利点がある。
【0011】 前記バインダー材としては穀物が用いられるのが好ましい。穀物をバインダー 材に用いることで、結着力を向上できるし、動物の栄養源にもなる
【0012】 また、この考案の別の動物用ガムは、棒状の動物の嗜好食品の周囲に、クロロ フィルが塗布、含浸等により付着された獣皮が巻き付けられて全体が棒状に形成 されていることを特徴とする。また、この考案の更に別の動物用ガムは、クロロ フィルが塗布、含浸等により付着された獣皮からなり、両端に膨隆部を有した動 物の骨に類似した形状に形成されていることを特徴とする。また、この考案の更 に別の動物用ガムは、クロロフィルが塗布、含浸等により付着された獣皮からな り、全体として略球形形状に形成 されていることを特徴とする。この動物用ガム は、犬や猫等の動物が噛むことによってこれら動物の歯の歯磨きを十分に行うこ とができる。更に、クロロフィルを含むので、犬や猫等の動物の口臭を十分に抑 制することができると共に歯槽膿漏も防止することができ、また動物の胃炎症状 も改善できる。
【0013】 前記獣皮としては豚皮が用いられるのが好ましい。前記同様に、動物用ガムと して選ぶ選択肢(牛皮・豚皮)が拡がるという利点がある。
【0014】
【考案の実施の形態】
第1考案の動物用ガム(1)は、獣皮粉砕物(2)、バインダー材及びクロロ フィル(4)を含む組成物の成形体からなることを特徴とするものである。その 成形形状は特に限定されるものではなく、どのような形状に成形されていても良 い。例えば、図1(イ)に示すような略ハート型形状に成形されていても良いし 、或いは図1(ロ)に示すような略円板形状に成形されていても良い。
【0015】 前記獣皮粉砕物(2)としては、特に限定されるものではないが、例えば牛皮 粉砕物、豚皮粉砕物、羊皮粉砕物等を例示できる。中でも、豚皮粉砕物を用いる のが好ましく、この場合には動物用ガムとして選ぶ選択肢が拡がるという利点が ある。
【0016】 前記獣皮粉砕物(2)の大きさは、3〜10mmの範囲とするのが好ましい。 3mm未満では小さくなり過ぎて歯磨き効果が十分に得られなくなるので好まし くないし、10mmを超えると成形体の保形性が低下して比較的簡単に噛み砕か れてしまって同様に歯磨き効果が十分に得られなくなるので好ましくない。
【0017】 前記バインダー材としては、例えば穀物(穀類)、ゼラチン、寒天等が挙げら れるが、特にこれら例示のものに限定されるものではない。中でも、バインダー 材としては穀物を用いるのが好ましく、この場合には結着力を向上させることが できて動物用ガム(1)の保形性を向上できるので、動物は多数回反復して噛む ようになって優れた歯磨き効果が得られるものとなる。このような穀物としては 、例えば米、麦等を例示できるが、特にこれら例示のものに限定されるものでは ない。
【0018】 第1考案の動物用ガム(1)は、例えば次のようにして製造される。即ち、獣 皮粉砕物、バインダー材、クロロフィル及び水を含む組成物を所定形状に成形し た後、これを乾燥させることによって製造される。この時、獣皮粉砕物100質 量部に対してバインダー材を5〜30質量部、クロロフィルを0.01〜0.0 5質量部、水を20〜70質量部混合せしめるのが好ましい。バインダー材の混 合量が前記下限値を下回ると結着力が低下するので好ましくないし、前記上限値 を上回ると相対的に獣皮の含有量が低下して歯磨き効果が十分に得られなくなる ので好ましくない。また、クロロフィルの混合量が前記下限値を下回ると口臭防 止効果が十分に得られなくなるので好ましくないし、前記上限値を上回ってもこ れ以上の効果の向上は望めず徒にコストを増大させるので好ましくない。また、 水の混合量が前記下限値を下回ると獣皮粉砕物とバインダー材を十分に混合せし めるのが困難になって保形性が顕著に低下するので好ましくないし、一方前記上 限値を上回ると成形が困難になるので好ましくない。中でも、獣皮粉砕物100 質量部に対してバインダー材を10〜20質量部、クロロフィルを0.015〜 0.03質量部、水を30〜50質量部混合せしめるのが特に好ましい。
【0019】 第1考案の動物用ガム(1)は、獣皮粉砕物、バインダー材及びクロロフィル を必須成分として含有するものであるが、その他の成分を含有せしめるようにし ても良い。例えばキシリトールも含有せしめるものとすれば、動物の虫歯を効果 的に予防できる利点がある。
【0020】 第2考案に係る動物用ガム(1)は、獣皮からなるガム本体(3)にクロロフ ィル(4)が塗布、含浸等により付着されていることを特徴とする。一実施形態 を図2に示す。この動物用ガム(1)は、動物の嗜好食品(例えば乾燥鶏肉等) (20)が、獣皮からなるガム本体(3)で被覆されたものからなり、該ガム本 体(3)にクロロフィル(4)が塗布、含浸等により付着されている。前記ガム 本体(3)には線状開口部(10)…が設けられており、これら線状開口部(1 0)…が略螺旋状になる態様で配置されている。このような線状開口部(10) …が設けられているので、動物の歯がこの開口部(10)…に食い込みやすく、 これにより動物の歯が獣皮(3)と擦れる面積及び回数がより増大するので、歯 磨き効果をより高めることができる。
【0021】 このような動物用ガム(1)は、次のようにして製造される。即ち、クロロフ ィル(4)が塗布、含浸等により付着された矩形状の獣皮(3)に平行状に複数 本の線状の開口部(10)…を設け、これを棒状の嗜好食品(20)の周囲に2 〜3周巻き付けた後、その両端を互いに反対方向に捩ると共に、該両端部をひも 等で縛り、この状態で乾燥させることによって、図1に示すような構成の動物用 ガム(1)が製造される。
【0022】 第2考案に係る動物用ガム(1)の他の例を図3(イ)(ロ)に示す。図3( イ)に示す動物用ガム(1)は、予め塗布、含浸等によりクロロフィル(4)が 全面に付着された数枚(例えば3枚)の長矩形状の獣皮(3)を重ね合わせた状 態で、その幅方向に1〜2回巻回すると共に、その両端部をそれぞれ折り込んで その先端部を折り込み部の内側に押し込んだ状態で乾燥を行うことによって、両 端に膨隆部を有した動物の骨に類似した形状に形成せしめたものである。なお、 前記獣皮からなるガム本体(3)の中央部には前記同様に複数本の線状の開口部 (10)…が設けられている。
【0023】 また、図3(ロ)に示す動物用ガム(1)は、予め塗布、含浸等によりクロロ フィル(4)が全面に付着された長い短冊状の獣皮からなるガム本体(3A)と 、クロロフィルを付着せしめていない長い短冊状の獣皮からなるガム本体(3B )とを相互に図3(ロ)に示すように組み付けながら全体として略球形形状にし た状態で乾燥を行うことによって、内部に中空空間を備えた略球形形状に形成せ しめたものである。この動物用ガム(1)の内部空間内には動物の嗜好食品(例 えば乾燥鶏肉、ビーフジャーキー等)が配置されている。このような嗜好食品を 中に配置せしめているので、犬や猫等の動物が一層興味を示して飽きることなく これに食い付くものとなる。
【0024】 この第2考案において、クロロフィル(4)は、獣皮からなるガム本体(3) の一部に付着された構成であっても良いし、全面に付着された構成であっても良 い。また、クロロフィルの付着態様としては、均一状態に付着されていても良い し、濃淡のある不均一状態に付着されていても良い。
【0025】 第2考案に係る動物用ガム(1)の製造方法としては、例えば次のような方法 が挙げられる。 獣皮をクロロフィルの水溶液に浸漬した後、取り出して所望形状に加工し、乾 燥を行う。 獣皮にクロロフィルの水溶液を塗布して、所望形状に加工した後、乾燥を行う 。 獣皮を所望形状に加工し、乾燥させた後、これをクロロフィルの水溶液に浸漬 し、取り出して乾燥を行う。 獣皮を所望形状に加工し、乾燥させた後、これにクロロフィルの水溶液を塗布 し更に乾燥を行う。
【0026】
【実施例】
次に、この考案の具体的実施例について説明する。
【0027】 <実施例1> 豚皮粉砕品(平均径3mm)1000g、粉ミルク50g、米粉100g、ク ロロフィル及びキシリトール含有水溶液500g(クロロフィル濃度0.05質 量%、キシリトール濃度0.5質量%)を混合せしめて得られた組成物(練り状 )を型枠に入れて成形した後、乾燥させて図1(イ)に示す略ハート型形状の動 物用ガムを得た。この動物用ガムを犬に与えたところ、保形性に優れていて簡単 には噛み砕けないので、犬は多数回反復して噛んだ後にこれを食し、これによっ て十分な歯磨き効果が得られた。また、クロロフィル含有による口臭抑制効果も 確認できた。
【0028】 <実施例2> 豚皮をクロロフィル水溶液(クロロフィル濃度0.05質量%)に浸漬した後 、取り出して図3(イ)に示す形状に加工した後、天日干しで乾燥を行って図3 (イ)に示す形状の動物用ガムを得た。この動物用ガムを犬に与えたところ、犬 は多数回反復して噛んだ後にこれを食し、これによって十分な歯磨き効果が得ら れた。また、クロロフィル含有による口臭抑制効果も確認できた。
【0029】
【考案の効果】
請求項1に係る考案によれば、獣皮粉砕物を含むので、犬や猫等の動物が噛む ことによってこれら動物の歯の歯磨きを十分に行うことができる。更に、クロロ フィルを含むので、犬や猫等の動物の口臭を十分に抑制することができると共に 歯槽膿漏も防止することができ、また動物の胃炎症状も改善できる。
【0030】 請求項2に係る考案によれば、動物用ガムとして選ぶ選択肢が拡がるという利 点がある。
【0031】 請求項3に係る考案によれば、結着力を向上できて成形体の保形性を向上でき ると共に、動物の栄養源を多く含んだものとなる
【0032】 請求項4〜6に係る考案によれば、獣皮を含むので、犬や猫等の動物が噛むこ とによってこれら動物の歯の歯磨きを十分に行うことができる。更に、クロロフ ィルを含むので、犬や猫等の動物の口臭を十分に抑制することができると共に歯 槽膿漏も防止することができ、また動物の胃炎症状も改善できる。
【0033】 請求項に係る考案によれば、動物用ガムとして選ぶ選択肢が拡がるという利 点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ)(ロ)いずれもこの考案に係る動物用ガ
ム(成形物タイプ)を示す斜視図である。
【図2】この考案に係る動物用ガムの一例を示す斜視図
である。
【図3】この考案に係る動物用ガムの他の例を示す斜視
図であって、(イ)は動物の骨に類似した形状に加工さ
れたもの、(ロ)は略球形状に加工されたものをそれぞ
れ示す。
【符号の説明】
1…動物用ガム 2…獣皮粉砕物 3…獣皮からなるガム本体 4…クロロフィル 10…開口部 20…嗜好食品
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成15年4月24日(2003.4.2
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 動物用ガム
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ)(ロ)いずれもこの考案に係る動物用ガ
ム(成形物タイプ)を示す斜視図である。
【図2】 この考案に係る動物用ガムの一例を示す斜視
図である。
【図3】 この考案に係る動物用ガムの他の例を示す斜
視図であって、(イ)は動物の骨に類似した形状に加工
されたもの、(ロ)は略球形状に加工されたものをそれ
ぞれ示す。
【符号の説明】 1…動物用ガム 2…獣皮粉砕物 3…獣皮からなるガム本体 4…クロロフィル 10…開口部 20…嗜好食品

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 獣皮粉砕物、バインダー材及びクロロフ
    ィルを含む組成物の成形体からなることを特徴とする動
    物用ガム。
  2. 【請求項2】 前記獣皮粉砕物として豚皮粉砕物が用い
    られている請求項1に記載の動物用ガム。
  3. 【請求項3】 前記バインダー材として穀物が用いられ
    ている請求項1または2に記載の動物用ガム。
  4. 【請求項4】 獣皮粉砕物100質量部に対してバイン
    ダー材を5〜30質量部、クロロフィルを0.01〜
    0.05質量部、水を20〜70質量部混合せしめた組
    成物を所定形状に成形した後、乾燥させることを特徴と
    する動物用ガムの製造方法。
  5. 【請求項5】 獣皮からなるガム本体にクロロフィルが
    塗布、含浸等により付着されていることを特徴とする動
    物用ガム。
  6. 【請求項6】 前記獣皮として豚皮が用いられている請
    求項5に記載の動物用ガム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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