JP3096475U - シングル回転カッタ式シュレッダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シングル回転カッタ式シュレッダーの提供。 【解決手段】 機体、ホルダ、回転カッタ及び送紙アセ
ンブリで組成され、複数の回転カッタが対応数のカッタ
軸スライドウエー内に挿入されて回転カッタアセンブリ
を形成し、それとホルダ間で相対裁断作用を形成し、紙
を粉砕屑に裁断して紙の粉砕の目的を達成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種のシュレッダーに係り、さらに詳しくは、シングル回転カッタ式 シュレッダーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

シュレッダーは、紙を細分化する事務機器であり、その目的は紙を細分化して ゴミの回収再使用に供するか或いは粉砕した紙屑を緩衝包装材として利用するほ か、さらに重要であるのは、紙に記録された内容を破壊して秘密保持効果を達成 することにある。

【０００３】 シュレッダーは機会裁断モードの違いにより、ストライプカットシュレッダー とクロスカットシュレッダーの二種類に分けられる。ストライプカットシュレッ ダーは、特許文献１に示されるように、複数のカット用ディスクにスペーサが組 み合わされて回転カッタ軸に配置されて回転カッタが形成され、２本の相対回転 する回転カッタが、通過する紙に対する裁断作用を形成し、紙を縦向きに裁断し て条状となす。一方、クロスカットシュレッダーは、特許文献２に示されるよう に、カッタシートに一つ以上のエッジ部が設けられ、カッタシートは螺旋状に回 転カッタ軸に配列され、紙を縦向きだけでなく横向きに裁断して５ｍｍ×４０ｍ ｍの粉砕紙片となす。

【０００４】 上述のストライプカットシュレッダー或いはクロスカットシュレッダーは複数 のカッタシート及びスペーサリングで組成された回転カッタ軸を具え、カッタシ ートとスペーサリングの部品コスト及び人工の組立費用が全体のシュレッダーの コストにあって相当大きな割合を占める。このほか、カッタシート及びスペーサ リングの多くは型で加圧成形され、各部品の許容公差が回転カッタ軸に配列され た後に形成する累積公差は、往々にして２本の対応する回転カッタ軸のカッタシ ートを相互に整合不能とし、このために組立不良品が形成され、調整しなければ 正常に運転しない状況が発生しやすく、非常に面倒である。

【０００５】

【特許文献１】 米国特許第６，１１３，０１７号明細書

【特許文献２】 米国特許第６，２６０，７８０号明細書

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は以上の従来の技術の欠点を鑑み、一種のシングル回転カッタ式シュレ ッダーを提供する。

【０００７】 即ち、本考案の主要な目的は、一種のシングル回転カッタ式シュレッダーを提 供することにあり、それは、複数の回転カッタがカッタ軸スライドウエーに挿入 される方式で回転カッタアセンブリが形成され、該回転カッタアセンブリとホル ダの間を通過する紙に対し裁断作用を形成することにより、紙を横向きに裁断し て複数の紙屑に裁断し、紙を粉砕するものとする。

【０００８】 本考案の次の目的は、一種のシングル回転カッタ式シュレッダーを提供するこ とにあり、それは、少数の回転カッタがカッタ軸スライドウエー内に挿入されて 単一回転カッタアセンブリを形成し、ホルダとの間を通過する紙に対し裁断作用 を形成することにより紙を粉砕し、完全に従来のストライプカットシュレッダー 或いはクロスカットシュレッダーの回転カッタ軸の複数のカッタシートとスペー サリングが省略され、部品コストと関係する人工組立コストを減らせるものとす る。

【０００９】 本考案のさらにもう一つの目的は、シングル回転カッタ式シュレッダーを提供 することにあり、それは、完全に従来のストライプカットシュレッダー或いはク ロスカットシュレッダーの回転カッタに必要な複数のカッタシートとスペーサリ ングが省略され、組立上の累積公差の問題を有さないものとする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、機体、ホルダ、回転カッタアセンブリ及び送紙アセンブリ で組成されているとしている。 該機体は左右のエンドプレートと若干の横向きのスペーサロッドを具え、 該ホルダはエンドプレートに跨設され、該ホルダの下方に溝が設けられ、正弦 波の連続型と間隔式裁断型を具えた固定カッタが挿入され、その正面の左右両側 にそれぞれ位置決め長孔が設けられ、固定カッタが溝に挿入された後、位置決め ピンが位置決め長孔を貫通して固定カッタがホルダに位置決めされ、該ホルダの 溝内の固定カッタの上方に波形弾性片が設けられ、固定カッタが位置決め長孔の 区間内で上下移動可能とされ、 該回転カッタアセンブリは回転カッタ軸、ブシュ、Ｅ形リング及び複数の回転 カッタを具え、該回転カッタ軸の両端はブシュが套設された後にエンドプレート に固定され、回転カッタ軸の円周上に等角度に複数のスライドウエーが形成され 、該複数のスライドウエー内に外向きの脱出を防止する鳩尾溝が形成され、該回 転カッタ軸のスライドウエーに対応する鳩尾部が回転カッタに形成され、該鳩尾 部がスライドウエーの鳩尾溝に沿って回転カッタ軸に挿入された後、両端がＥ形 リングで挟持されて回転カッタが回転カッタ軸に位置決めされ、該固定カッタの 正弦波の連続型及び間隔式裁断型に対応し、回転カッタに正弦波の連続エッジと 間隔式エッジが設けられ、 該送紙アセンブリが回転カッタの上方及びホルダの外側に位置し、左右のエン ドプレートに挿入された回転軸と該回転軸に固定された少なくとも二つのフィー ドローラを具えたことを特徴とする、シングル回転カッタ式シュレッダーとして いる。 請求項２の考案は、請求項１に記載のシングル回転カッタ式シュレッダーにお いて、固定カッタの連続型形状が正弦波形状とされたことを特徴とする、シング ル回転カッタ式シュレッダーとしている。 請求項３の考案は、請求項２に記載のシングル回転カッタ式シュレッダーにお いて、固定カッタの連続型形状が方形波形状或いはＶ形波形状とされたことを特 徴とする、シングル回転カッタ式シュレッダーとしている。 請求項４の考案は、請求項１に記載のシングル回転カッタ式シュレッダーにお いて、回転カッタ軸の円周に１２０度間隔でスライドウエーが形成されたことを 特徴とする、シングル回転カッタ式シュレッダーとしている。

【００１１】

【考案の実施の形態】

図３から図６に示されるように、本考案は機体１、ホルダ２、回転カッタアセ ンブリ３及び送紙アセンブリ４で組成されている。

【００１２】 該機体１は左右のエンドプレート１０、１１と若干の横向きのスペーサロッド １２を具えてシュレッダーの関係部品を支持する。

【００１３】 ホルダ２はエンドプレート１０、１１に跨設され、該ホルダ２の下方に溝２０ が設けられ（Ａ部分参照）、正弦波の連続型２２１と間隔式裁断型２２２を具え た固定カッタ２２が挿入され、その正面の左右両側にそれぞれ位置決め長孔２１ が設けられ（図４参照）、固定カッタ２２が溝２０に挿入された後、位置決めピ ン２４が位置決め長孔２１を貫通して固定カッタ２２がホルダ２に位置決めされ る。上述のホルダ２の溝２０内の固定カッタ２２の上方に波形弾性片２３が設け られ、該波形弾性片２３が固定カッタ２２に対して下向きの圧力を加え、これに より固定カッタ２２が位置決め長孔２１の区間内で上下移動可能とされている。

【００１４】 図５及び図６に示されるように、回転カッタアセンブリ３は六角形回転カッタ 軸３０、ブシュ３１、Ｅ形リング３２及び複数の回転カッタ３３を具えている。 上述の六角形回転カッタ軸３０の両端はブシュ３１が套設された後にエンドプレ ート１０、１１に固定され、並びに周知の伝動機構の伝動により回転する。六角 形回転カッタ軸３０の円周上に等角度に複数のスライドウエー３０１が形成され 、該複数のスライドウエー３０１内に外向きの脱出を防止する鳩尾溝３０２が形 成されている。六角形回転カッタ軸３０のスライドウエー３０１に対する回転カ ッタ３３に鳩尾部３３１が形成されてスライドウエー３０１の鳩尾溝３０２に沿 って六角形回転カッタ軸３０に挿入された後、両端がＥ形リング３２で挟持され て回転カッタ３３が六角形回転カッタ軸３０に位置決めされて軸方向及び径方向 移動が防止される。上述の固定カッタ２２の正弦波の連続型２２１及び間隔式裁 断型２２２に対応し、回転カッタ３３に正弦波の連続エッジ３３２と間隔式エッ ジ３３３が設けられている。

【００１５】 図７に示されるように、下向きのフィード作用を有する送紙アセンブリ４が回 転カッタ３３の上方及びホルダ２の外側に位置し、左右のエンドプレート１０、 １１に挿入された回転軸４０と該回転軸４０に固定された少なくとも二つのフィ ードローラ４１を具えている。回転軸４０が周知の伝動機構の伝動により回転す る時、該フィードローラ４１の尖歯が紙を破り並びに下向きに引き込み、粉砕機 構による粉砕に供する。

【００１６】 本考案の組立完成後、回転カッタ３３と固定カッタ２２の間で鋏のような裁断 動作が形成され、紙に裁断力を施して紙を横向きに裁断し、さらに間隔式カッタ ３３３と間隔式裁断型２２２が組み合わされて、すでに横向きに裁断されて条状 とされた紙を、縦向きに裁断して粉砕屑Ｃとなし、こうしてクロスカットの最終 目的を達成する。

【００１７】 上述の回転カッタ３３と固定カッタ２２の紙に対する裁断動作時に、剛性材質 （ｒｉｇｉｄ ｍａｔｅｒｉａｌ）の瞬間衝撃（ｓｕｄｄｅｎ ｉｍｐａｃｔ） 時に刃の材質が損壊するのを防止するため、上述の固定カッタ２２の上方に設け られた波形弾性片２３が緩衝作用を形成し、また、該波形弾性片２３が固定カッ タ２２に対して続けて下向きに圧迫するため、固定カッタ２２と回転カッタ３３ の間を最小間隙（理想間隙は零）とし、これにより裁断動作をさらに鋭利となし 、粉砕後にばりを形成させない。

【００１８】 本実施例中、回転カッタ３３と固定カッタ２２の外形は連続する正弦波の連続 とされ、これにより紙を裁断して無数の正弦波粉砕屑Ｃとなすことができる。た だし、連続正弦波の形状設計は市場の要求により方形波やＶ形波等に簡単に交換 でき、本実施例に記載の形状に限定されるわけではない。

【００１９】

【考案の効果】

総合すると、本考案は複数の回転カッタがカッタ軸スライドウエーに挿入され る方式でシングル回転カッタアセンブリを形成し、さらに回転カッタアセンブリ と固定カッタの間を通過する紙に対する裁断作用により、紙を横向きに裁断して 無数の粉砕屑となし紙を粉砕する目的を達成する。ゆえに本考案は実用性、新規 性、進歩性及び産業上の利用価値を有する考案であり、実用新案登録の要件を具 備するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】特許文献１に記載の周知のストライプカットシ
ュレッダーの構造表示図である。

【図２】特許文献２に記載の周知のクロスカットシュレ
ッダーの構造表示図である。

【図３】本考案の外観斜視図である。

【図４】図３の４−４断面図であり、ホルダの組合せ構
造を表示する。

【図５】本考案の組立表示図である。

【図６】図５の６−６断面図であり、回転カッタアセン
ブリの組合せ図である。

【図７】本考案の送紙及び紙裁断動作表示図である。

【符号の説明】

１ 機体 １０、１１ エンドプレート １２ スペーサロッド ２ ホルダ ２２１ 連続型 ２２２ 間隔式裁断型 ２０ 溝 ２１ 位置決め長孔 ２３ 波形弾性片 ２４ 位置決めピン ３ 回転カッタアセンブリ ３０ 六角形回転カッ
タ軸 ３０１ スライドウエー ３０２ 鳩尾溝 ３１ ブシュ ３２ Ｅ形リング ３３ 回転カッタ ３３１ 鳩尾部 ３３２ 連続エッジ ３３３ 間隔式エッジ ４ 送紙アセンブリ ４０ 回転軸 ４１ フィードローラ Ｃ 粉砕屑

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 機体、ホルダ、回転カッタアセンブリ及
   び送紙アセンブリで組成されている。該機体は左右のエ
   ンドプレートと若干の横向きのスペーサロッドを具え、 該ホルダはエンドプレートに跨設され、該ホルダの下方
   に溝が設けられ、正弦波の連続型と間隔式裁断型を具え
   た固定カッタが挿入され、その正面の左右両側にそれぞ
   れ位置決め長孔が設けられ、固定カッタが溝に挿入され
   た後、位置決めピンが位置決め長孔を貫通して固定カッ
   タがホルダに位置決めされ、該ホルダの溝内の固定カッ
   タの上方に波形弾性片が設けられ、固定カッタが位置決
   め長孔の区間内で上下移動可能とされ、 該回転カッタアセンブリは回転カッタ軸、ブシュ、Ｅ形
   リング及び複数の回転カッタを具え、該回転カッタ軸の
   両端はブシュが套設された後にエンドプレートに固定さ
   れ、回転カッタ軸の円周上に等角度に複数のスライドウ
   エーが形成され、該複数のスライドウエー内に外向きの
   脱出を防止する鳩尾溝が形成され、該回転カッタ軸のス
   ライドウエーに対応する鳩尾部が回転カッタに形成さ
   れ、該鳩尾部がスライドウエーの鳩尾溝に沿って回転カ
   ッタ軸に挿入された後、両端がＥ形リングで挟持されて
   回転カッタが回転カッタ軸に位置決めされ、該固定カッ
   タの正弦波の連続型及び間隔式裁断型に対応し、回転カ
   ッタに正弦波の連続エッジと間隔式エッジが設けられ、 該送紙アセンブリが回転カッタの上方及びホルダの外側
   に位置し、左右のエンドプレートに挿入された回転軸と
   該回転軸に固定された少なくとも二つのフィードローラ
   を具えたことを特徴とする、シングル回転カッタ式シュ
   レッダー。
2. 【請求項２】 請求項１に記載のシングル回転カッタ式
   シュレッダーにおいて、固定カッタの連続型形状が正弦
   波形状とされたことを特徴とする、シングル回転カッタ
   式シュレッダー。
3. 【請求項３】 請求項２に記載のシングル回転カッタ式
   シュレッダーにおいて、固定カッタの連続型形状が方形
   波形状或いはＶ形波形状とされたことを特徴とする、シ
   ングル回転カッタ式シュレッダー。
4. 【請求項４】 請求項１に記載のシングル回転カッタ式
   シュレッダーにおいて、回転カッタ軸の円周に１２０度
   間隔でスライドウエーが形成されたことを特徴とする、
   シングル回転カッタ式シュレッダー。