JP3095975B2 - 光スイッチング網 - Google Patents

光スイッチング網

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JP3095975B2
JP3095975B2 JP19770495A JP19770495A JP3095975B2 JP 3095975 B2 JP3095975 B2 JP 3095975B2 JP 19770495 A JP19770495 A JP 19770495A JP 19770495 A JP19770495 A JP 19770495A JP 3095975 B2 JP3095975 B2 JP 3095975B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光信号をある回
線から他の回線へ選択的に接続する光スイッチング網に
関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバにより送られる光信号を光の
まま、ある回線から他の回線へ選択的に接続する光交換
技術が、盛んに研究されている。この光交換の中核デバ
イスの1つとして、光スイッチング網(光マトリクスス
イッチと称する場合もある。)がある。この場合、ある
回線から他の回線への光信号の接続は電気的に行われ
る。
【0003】そして、この光スイッチング網は機能的に
みて、完全非閉塞型、再配置非閉塞型、閉塞型に大きく
分類できる。これらの型の代表的なマトリクス構成が、
文献1:「S. Hinton, An Introductionn to Photonic
Switching Fabrics, PLENUM,pp.83-113, 1993」 に開示
されている。例えば、完全非閉塞型としてツリー型およ
びクロスバー型、再配置非閉塞型としてベネス型、閉塞
型としてバンヤン型がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、光スイッチン
グ網は、機能性すなわち回線を接続する際の自由度を考
慮すると、閉塞型よりも非閉塞型、特に完全非閉塞型が
よいと考えられる。図6には、上述した完全非閉塞型、
再配置非閉塞型および閉塞型の代表的なマトリクス構成
を示している。図6(A)は、4個の入力ポートおよび
4個の出力ポートをもつツリー型の光スイッチング網を
示し、図6(B)は、4個の入力ポートおよび4個の出
力ポートをもつクロスバー型の光スイッチング網を示
し、図6(C)は、4個の入力ポートおよび4個の出力
ポートをもつベネス型の光スイッチング網を示し、図6
(D)は、4個の入力ポートおよび4個の出力ポートを
もつバンヤン型の光スイッチング網を示している。な
お、図6(A)〜図6(D)中、単位光スイッチ26に
は、ハッチングを付して示している。ただし、符号26
は一部の単位光スイッチにのみ付しており、単位光スイ
ッチ26間を接続しているのが導波路である。
【0005】また、光スイッチング網を形成するに当た
って、機能性以外にも、光スイッチング網のクロストー
ク特性、および光スイッチング網の長さを考慮する必要
がある。
【0006】図7には、入力ポート数に対する光スイッ
チング網のクロストーク特性SXR(最悪のクトストー
ク値)を計算により求めた結果を、横軸(2を底とする
対数目盛)に入力ポート数を取り、縦軸に光スイッチン
グ網のクロストーク特性SXRを取って示している。な
お、図7中、曲線aはクロスバー型、曲線bはツリー
型、曲線cはベネス型、曲線dはバンヤン型の光スイッ
チング網のクロストーク特性を示し、それぞれ入力ポー
ト数および出力ポート数が等しい場合の結果である。こ
の場合、クロスバー型に対するクロストーク特性SXR
の計算には、文献1中の(3.3.6)式、すなわち下
記の(1)式を用い、ツリー型に対するクロストーク特
性SXRの計算には、文献1中の(3.3.10)式、
すなわち下記の(2)式を用い、ベネス型に対するクロ
ストーク特性SXRの計算には、文献1中の(3.3.
15)式、すなわち下記の(3)式を用い、バンヤン型
に対するクロストーク特性SXRの計算には、下記の
(4)式を用いた。(1)〜(4)式中のNは入力ポー
ト数、Xc は単位光スイッチに対するクロストーク特性
を示す。また、(1)式中のLは導波路の交差点でのク
ロストーク特性を示す。そして、Xc =−25dB、L
=0とし、Nが2から128の範囲で計算した。
【0007】 SXR =-Xc -10log[(1-10(1-N)L/10)/(10L/10 -1)] (1) SXR =-10log[log2N]-2Xc (2) SXR =-10log[2log2N -1]-Xc (3) SXR =-10log[2log22N -1]-Xc (4) 図7から理解できるように、入力ポート数が同じ場合、
ツリー型のSXRは、バンヤン型、ベネス型、クロスバ
ー型の2倍程度または2倍以上であって最も良く、そし
て、SXRはバンヤン型、ベネス型、クロスバー型の順
に悪化する。
【0008】また、光スイッチング網の長さを考慮した
場合には、クロスバー型よりもツリー型、ベネス型およ
びバンヤン型の方が有利である。これは、入力ポート数
および出力ポート数が等しい場合おいて、クロスバー型
は入力ポート数に比例して単位光スイッチの段数が増加
するのに対して、ツリー型、ベネス型およびバンヤン型
は入力ポート数の対数に比例(要するに、log2 (入
力ポート数)に比例)して単位光スイッチの段数が増加
するためである。
【0009】図8には、入力ポート数に対する光スイッ
チング網の長さを計算により求めた結果を、横軸(2を
底とする対数目盛)に入力ポート数を取り、縦軸(常用
対数目盛)に光スイッチング網の長さを取って示してい
る。なお、図8中、曲線eはクロスバー型、曲線fはツ
リー型、曲線gはベネス型、曲線hはバンヤン型の光ス
イッチング網について示し、それぞれ入力ポート数およ
び出力ポート数が等しい場合の結果である。この場合、
基板材料をLiNbO3 、単位光スイッチの長さを6m
m、導波路の曲率半径を40mm、導波路の最小の交差
角を6°と仮定している。また、単位光スイッチ間の間
隔をクロスバー型では50μmとし、その他は100μ
mとしている。
【0010】図8から理解できるように、入力ポート数
が同じ場合、光スイッチング網の長さは、バンヤン型に
おいて最も短く、ベネス型、ツリー型、クロスバー型の
順に長くなる。いずれの場合でも、入力ポート数が増加
すると光スイッチング網の長さは長くなる。従って、光
スイッチング網を形成する場合には、基板の大きさによ
り入力ポート数が制限される。例えば、基板の大きさを
100mmとして図8の場合と同じ条件で光スイッチン
グ網を形成すると、入力ポート数を2n (nは2以上の
整数)で表した場合の最大の入力ポート数は、バンヤン
型で64、ベネス型で16、ツリー型で8、クロスバー
型で4となる。
【0011】上述したように、ツリー型、バンヤン型、
ベネス型およびクロスバー型の中で、クロストーク特性
SXRはツリー型において最も良い。しかし、入力ポー
ト数が100以上となると、光スイッチング網の長さが
長くなり、光スイッチング網の形成が難しくなる。そこ
で、ツリー型以外、すなわちバンヤン型、ベネス型およ
びクロスバー型の中で、光スイッチング網の長さが最も
短く、かつクロストーク特性の最も良いバンヤン型に注
目した。しかし、バンヤン型は、閉塞型であるため、非
閉塞型の光スイッチング網と比較して機能性が不十分で
ある。さらに、入力ポート数が100以上となると、バ
ンヤン型の光スイッチング網のクロストーク特性は20
dB以下となり、クロストーク特性の悪化は無視できな
くなる。ここで、入力ポート数が100以上の場合で
も、クロストーク特性を維持するには、単位光スイッチ
に対するクロストーク特性を向上する必要があるが、現
在までのところ、単位光スイッチに対するクロストーク
特性を、−25dB程度以上とすることは難しい。
【0012】従って、ポート数が増加した場合において
も、長さによる形成の困難性の心配がなく、並びに機能
性およびクロストーク特性に優れた光スイッチング網の
出現が望まれていた。
【0013】
【課題を解決するための手段】このため、この発明のス
イッチング網によれば、複数の導波路と複数の単位光ス
イッチとから形成された、N個の入力ポートおよびN個
の出力ポートをもつバンヤン型光スイッチングユニット
(以下、N入力N出力のバンヤン型光スイッチングユニ
ット、又はN入力N出力のユニットと略称する場合があ
る。)をN/4個配列して構成した入力段と、複数の導
波路と複数の単位光スイッチとから形成された、N個の
入力ポートおよびN個の出力ポートをもつユニットをN
/4個配列して構成した出力段とを具え、入力段と出力
段との間を接続して成る。ただし、Nを2a (aは3以
上の整数)とする。
【0014】そして、入力段の個々のユニットが入力段
の個々のユニットの入力ポート側から出力ポート側に向
かって4個の1入力N/4出力の分岐光スイッチとして
動作する部分を有する構成になるように、入力段の個々
のユニットのN個の入力ポートのうち、異なる単位光ス
イッチに接続する4個の入力ポートを選んで当該光スイ
ッチング網の入力ポートとしてある。このため、入力段
の個々のN入力N出力のバンヤン型光スイッチングユニ
ットは、当該光スイッチング網の入力ポート側から出力
ポート側に向かって、見かけ上、4個の1入力N/4出
力の分岐光スイッチとして動作する部分とN/4個の4
入力4出力のバンヤン型光スイッチとして動作する部分
とが接続した構成とみなすことが出来る。
【0015】同様に、出力段の個々のユニットが出力段
の個々のユニットの出力ポート側から入力ポート側に向
かって4個の1入力N/4出力の分岐光スイッチとして
動作する部分を有する構成になるように、出力段の個々
のユニットのN個の出力ポートのうち、異なる単位光ス
イッチに接続する4個の出力ポートを選んで当該光スイ
ッチング網の出力ポートとしてある。このため、出力段
の個々のN入力N出力のバンヤン型光スイッチングユニ
ットは、当該光スイッチング網の出力ポート側から入力
ポート側に向かって、見かけ上、4個の1入力N/4出
力の分岐光スイッチとして動作する部分とN/4個の4
入力4出力のバンヤン型光スイッチとして動作する部分
とが接続した構成とみなすことが出来る。
【0016】さらに、この発明の光スイッチング網によ
れば、前記入力段のN/4個の各々のユニットは前記出
力段のN/4個のそれぞれのユニットと接続されてあ
り、この各ユニット間の接続は、前記入力段のユニット
のもつN個の出力ポートのうち、隣接する2つの単位光
スイッチに接続されている4個の出力ポートと、前記出
力段のユニットのもつN個の入力ポートのうち、隣接す
る2つの単位光スイッチに接続されている4個の入力ポ
ートとを、2本の並列経路および2本の交差経路から成
る経路束を介して接続することによってなされてある。
【0017】この場合、任意の1個の経路束、その経路
束によって接続された入力段のバンヤン型光スイッチン
グユニットのもつ4個の出力ポートおよび出力段のバン
ヤン型光スイッチングユニットのもつ4個の入力ポート
が接続する合わせて4つの単位光スイッチ、その4つの
単位光スイッチに接続する合わせて8個の導波路、その
8個の導波路が接続する合わせて4つの単位光スイッ
チ、並びにその4つの単位光スイッチに接続する合わせ
て8個の導波路から構成される部分は、広義の非閉塞型
の4入力4出力の光スイッチとして動作する。すなわ
ち、任意の1個の経路束に接続する2個の4入力4出力
のバンヤン型光スイッチ(入力段と出力段にそれぞれ1
個ずつ設けられている。)から構成される部分は、広義
の非閉塞型の4入力4出力の光スイッチとして動作す
る。
【0018】以上のような構成のため、この発明の光ス
イッチング網は、当該光スイッチング網の入力ポート側
から出力ポート側に向かって、見かけ上、N個の1入力
N/4出力の分岐光スイッチとして動作する部分、N2
/16個の広義の非閉塞型の4入力4出力の光スイッチ
として動作する部分、およびN個のN/4入力1出力の
分岐光スイッチとして動作する部分が接続した構成とみ
なすことが出来る。そして、この発明の光スイッチング
網のクロストークは基本的に広義の非閉塞型の4入力4
出力の光スイッチとして動作する部分でのみ発生する。
この4入力4出力の光スイッチを伝達する光は4つの単
位光スイッチを経由するため、この発明の光スイッチン
グ網のクロストークは単位光スイッチから6dB悪化す
るのみである。
【0019】また、この発明の光スイッチング網を形成
する場合、先ず、バンヤン型光スイッチングユニットを
独立して形成し、その後、このバンヤン型光スイッチン
グユニットを複数個用いて上述したように接続する。こ
のため、同一基板上にはバンヤン型光スイッチングユニ
ットを形成するだけで良い。従って、光スイッチング網
の長さが長くなるために、光スイッチング網の形成が困
難になるという弊害を緩和することができる。また、こ
の発明の光スイッチング網を同一基板上に形成する場
合、当該光スイッチング網の長さは、入力段と出力段と
の和程度、要するに入力段を構成するバンヤン型光スイ
ッチングユニットの長さと、出力段を構成するバンヤン
型光スイッチングユニットの長さとの和程度である。バ
ンヤン型光スイッチング網は、もともとその長さがを短
いためこれを2段(入力段および出力段)組み合わせた
この発明の光スイッチング網の場合でも、光スイッチン
グ網の長さを短く抑えることが出来ると考えられる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
のスイッチング網の実施の形態について説明する。これ
らの図面において各構成成分は、この発明が理解できる
程度に各構成成分の形状、大きさ、および配置関係を概
略的に示してあるにすぎない。また、説明に用いる各図
において同様な構成成分については同一の番号を付して
示してある。なお、各図において符号を一部分省略して
いる場合もある。
【0021】以下の説明において、発明の理解を容易に
するため、この発明の光スイッチング網の基本構成を説
明した後、その具体例を第1の形態および第2の形態に
おいて説明する。
【0022】1.基本構成 図1は、この発明の光スイッチング網の基本構成を説明
するための概略図である。図1に示すように、この発明
の光スイッチング網50は、N個の入力ポートおよびN
個の出力ポートをもつバンヤン型光スイッチングユニッ
ト(以下、単位バンヤン型光スイッチング網と称する場
合がある。)16aをN/4(ただし、Nは2a (aは
3以上の整数)である。)個配列して構成された入力段
12と、バンヤン型光スイッチングユニット16bをN
/4個配列して構成された出力段14とを具えている。
この場合、個々のバンヤン型光スイッチングユニット1
6aおよび16bはそれぞれ異なる基板(図示せず)上
に形成される。そして、入力段12の任意の1個のバン
ヤン型光スイッチングユニット16aと、出力段14の
任意の1個のバンヤン型光スイッチングユニット16b
とが、例えば光ファイバー18を介して接続している様
子を概略的に示している。なお、N個の入力ポートおよ
びN個の出力ポートをもつ個々のバンヤン型光スイッチ
ングユニット16a、16bは、複数の導波路(入力ポ
ートおよび出力ポートを含む。)および複数の単位光ス
イッチを具えているが、図1においては、それらをまと
めて四角形で表してある。ただし、光スイッチング網5
0の入力ポート20および出力ポート22として用いら
れる導波路だけを四角形の外側に実線で示してある。す
なわち、入力段12の個々のバンヤン型光スイッチング
ユニット16aはN個の入力ポートを有しているが、光
スイッチング網50をこの発明の目的に適うように作動
させるときには4個の入力ポートしか使用しないので、
この使用する入力ポート20に着目して図1に示し、他
の入力ポートを省略してある。同様に、出力段14の個
々のバンヤン型光スイッチングユニット16bはN個の
出力ポートを有しているが、光スイッチング網50をこ
の発明の目的に適うように作動させるときには4個の出
力ポートしか使用しないので、この使用する出力ポート
22に着目して図1に示し、他の出力ポートを省略して
ある。
【0023】図2は、入力段12を構成するバンヤン型
光スイッチングユニット16aの構成を説明するための
概略図である。図2に示すように、基板10上に形成さ
れたバンヤン型光スイッチングユニット16aは、前段
16axと、この前段16axに接続させた後段16a
yとをもって構成してある。前段16axは、導波路と
単位光スイッチ26とを組み合わせて形成される分岐ス
イッチとして動作する。この分岐スイッチがどういう単
位光スイッチ26(図中、白丸印で示してある。)の組
み合わせで構成されるかは、バンヤン型光スイッチング
ユニット16aの入力ポートのうちどの入力ポートをス
イッチング網50の入力ポートとして用いるかによって
決まる。この発明では、4個の入力ポートをスイッチン
グ網50の入力ポートとして使用するため、前段16a
xは、4個の1入力N/4出力の分岐スイッチとして動
作する。他方、後段16ayはN/4個の4入力4出力
のバンヤン型光スイッチとして動作する。前段16ax
が1入力N/4出力の分岐スイッチ4個として動作する
ため、入力段12を構成するバンヤン型光スイッチング
ユニット16aがもつN個の入力ポートのうち、異なる
単位光スイッチに接続する4個の入力ポートを光スイッ
チング網50の入力ポート20として用いる。また、後
段16ayが4入力4出力のバンヤン型光スイッチN/
4個として動作するため、入力段12を構成するバンヤ
ン型光スイッチングユニット16aがもつN個の出力ポ
ートを出力段14を構成する個々のバンヤン型光スイッ
チングユニット16bとの接続用出力ポート24として
用いる。
【0024】この図2中にはバンヤン型光スイッチング
ユニット16aを形成する複数の導波路および複数の単
位光スイッチ26のうちの一部分だけを示している。ま
た、図2中には、既に説明した様に、前段16axを形
成する単位光スイッチ26には白丸印で示してあるが、
後段16ayを形成する単位光スイッチ26には丸印中
にハッチングを付して示してある(以下に示す実施の形
態において同じ)。なお、入力段12を構成するバンヤ
ン型光スイッチングユニット16aの構成と、出力段1
4を構成するバンヤン型光スイッチングユニット16b
の構成とは同じである。このため、図2中に示すバンヤ
ン型光スイッチングユニット16aを、出力段14を構
成するバンヤン型光スイッチングユニット16bとして
用いる場合には、光スイッチング網50の入力ポート2
0側から出力ポート22側に向かって、N/4個の4入
力4出力のバンヤン型光スイッチとして動作する部分と
4個の1入力N/4出力の分岐スイッチ4個として動作
する部分とを配置すれば良い。この場合、出力段14を
構成するバンヤン型光スイッチングユニット16bがも
つN個の出力ポートのうち、異なる単位光スイッチに接
続する4個の出力ポートを光スイッチング網50の出力
ポート22として用い、出力段14を構成するバンヤン
型光スイッチングユニット16bがもつN個の入力ポー
トを入力段12を構成する個々のバンヤン型光スイッチ
ングユニット16aとの接続用入力ポートとして用い
る。
【0025】2.第1の形態 図3は、第1の形態の光スイッチング網を説明するため
の概略図である。第1の形態のスイッチング網は、Nを
8とした場合のスイッチング網である。すなわち、図3
には、バンヤン型光スイッチングユニットを2個配列し
て構成された入力段12および出力段14を具え、これ
ら入力段12と、出力段14とが接続されている光スイ
ッチング網100が示されている。
【0026】個々のバンヤン型光スイッチングユニット
は複数の導波路(入力ポートおよび出力ポートを含
む。)と複数の単位光スイッチとから形成され、8個の
入力ポートおよび8個の出力ポートをもっている。この
場合、個々のバンヤン型光スイッチングユニットはそれ
ぞれ異なる基板10上に形成される。基板10として、
例えばニオブ酸リチウム(LiNbO3 )基板を用い
る。そして、導波路は基板の構成材料に応じ基板中若し
くは基板上に公知の導波路作製技術で形成できる。ま
た、単位光スイッチも、基板の構成材料に応じて、公知
の光スイッチを公知の光スイッチ作製技術で形成でき
る。なお、図3中には、入力段12のバンヤン型光スイ
ッチングユニット16a1 、16a2 のもつ入力ポート
のうち、光スイッチング網100の入力ポートとして用
いられる合わせて8個の入力ポート201 〜208 のみ
を示し、出力段14のバンヤン型光スイッチングユニッ
ト16b1 、16b2 のもつ出力ポートのうち、光スイ
ッチング網100の出力ポートとして用いられる合わせ
て8個の出力ポート221 〜228 のみを示している。
また、図3中、241 〜2416は入力段12と出力段1
4との接続に用いられる入力段12のバンヤン型光スイ
ッチングユニット16a1 、16a2 のもつ接続用出力
ポートであり、281 〜2816は入力段12と出力段1
4との接続に用いられる出力段14のバンヤン型光スイ
ッチングユニット16b1 、16b2 のもつ接続用入力
ポートである。
【0027】また、入力段12のバンヤン型光スイッチ
ングユニット16a1 、および出力段14のバンヤン型
光スイッチングユニット16b1 に着目した場合、入力
段12のバンヤン型光スイッチングユニット16a1
もつ8個の出力ポートのうち、隣接する2つの単位光ス
イッチに接続している4個の接続用出力ポート241
244 と、出力段14のバンヤン型光スイッチングユニ
ット16b1 のもつ8個の入力ポートのうち、隣接する
2つの単位光スイッチに接続する4個の接続用入力ポー
ト281 〜284 とが2本の並列経路および2本の交差
経路から成る経路束を介して接続している。すなわち、
接続用出力ポート241 と接続用入力ポート281 とを
接続する光ファイバー181 および接続用出力ポート2
4 と接続用入力ポート284 とを接続する光ファイバ
ー184 が並列経路を構成し、接続用出力ポート242
と接続用入力ポート283 とを接続する光ファイバー1
2 および接続用出力ポート243 と接続用入力ポート
282 とを接続する光ファイバー183 が交差経路を構
成する。このような関係は、入力段12のバンヤン型光
スイッチングユニット16a1 、16a2 と出力段14
のバンヤン型光スイッチングユニット16b1 、16b
2 との間のすべての場合について同じである。つまり、
入力段12の任意の1個のバンヤン型光スイッチングユ
ニットと、出力段14のすべてのバンヤン型光スイッチ
ングユニット16b1 、16b2 とが2本の並列経路お
よび2本の交差経路から成る経路束を介して接続してい
る。
【0028】また、入力段12の個々のバンヤン型光ス
イッチングユニットがもつ8個の入力ポートのうち、異
なる単位光スイッチに接続する4個の入力ポートを光ス
イッチング網100の入力ポートとして用いる。例え
ば、バンヤン型光スイッチングユニット16a1 につい
て、4個の入力ポート201 〜204 をスイッチング網
100の入力ポートとして用いるため、2個のバンヤン
型光スイッチングユニット16a1 、16a2 から成る
入力段12全体では、8個の入力ポート201 〜208
が光スイチング網100の入力ポートとして用いられ
る。
【0029】また、出力段14の個々のバンヤン型光ス
イッチングユニットがもつ8個の出力ポートのうち、異
なる単位光スイッチに接続する4個の出力ポートを光ス
イッチング網100の出力ポートとして用いる。例え
ば、バンヤン型光スイッチングユニット16b1 につい
て、4個の出力ポート221 〜224 をスイッチング網
100の出力ポートとして用いるため、2個のバンヤン
型光スイッチングユニット16b1 、16b2 から成る
出力段14全体では、8個の出力ポート221 〜228
が光スイチング網100の出力ポートとして用いられ
る。
【0030】従って、この光スイチング網100は、8
入力8出力の光スイチング網である。
【0031】以上のような構成のため、入力段12の個
々の8入力8出力のバンヤン型光スイッチングユニット
は、光スイッチング網100の入力ポート側から出力ポ
ート側に向かって、見かけ上、4個の1入力2出力の分
岐光スイッチとして動作する部分(図3中、該当部分の
単位光スイッチを白丸印で示している。)と2個の4入
力4出力のバンヤン型光スイッチとして動作する部分
(図3中、該当部分の単位光スイッチには丸印中にハッ
チングを付して示している。)とが接続した構成とみな
すことが出来る。同様に、出力段14の個々の8入力8
出力のバンヤン型光スイッチングユニットは、光スイッ
チング網100の出力ポート側から入力ポート側に向か
って、見かけ上、4個の1入力2出力の分岐光スイッチ
として動作する部分(図3中、該当部分の単位光スイッ
チを白丸印で示している。)と2個の4入力4出力のバ
ンヤン型光スイッチとして動作する部分(図3中、該当
部分の単位光スイッチには丸印中にハッチングを付して
示している。)とが接続した構成とみなすことが出来
る。言い換えると、4個の1入力2出力の分岐スイッチ
として動作する部分を有する様に、入力段12を構成す
るバンヤン型光スイッチングユニットがもつ8個の入力
ポートのうち、異なる単位光スイッチに接続する4個の
入力ポートを光スイッチング網100の入力ポートとし
て用い、2個の4入力4出力のバンヤン型光スイッチと
して動作する部分を有する様に、入力段12を構成する
バンヤン型光スイッチングユニットがもつ8個の出力ポ
ートを出力段14を構成する個々のバンヤン型光スイッ
チングユニットとの接続用出力ポートとして用いる。同
様に、4個の1入力2出力の分岐スイッチとして動作す
る部分を有する様に、出力段14を構成するバンヤン型
光スイッチングユニットがもつ8個の出力ポートのう
ち、異なる単位光スイッチに接続する4個の出力ポート
を光スイッチング網100の出力ポートとして用い、2
個の4入力4出力のバンヤン型光スイッチとして動作す
る部分を有する様に、出力段14を構成するバンヤン型
光スイッチングユニットがもつ8個の入力ポートを入力
段12を構成する個々のバンヤン型光スイッチングユニ
ットとの接続用入力ポートとして用いる。
【0032】また、この発明の光スイッチング網の理解
を容易にするため、図3に示す光スイッチング網100
を構成する単位光スイッチのうち、単位光スイッチ26
1 と262 との位置、単位光スイッチ263 と264
の位置、単位光スイッチ265 と267 との位置、およ
び単位光スイッチ266 と268 との位置を交換し、さ
らに、単位光スイッチ269 を単位光スイッチ2612
位置へ、単位光スイッチ2610を単位光スイッチ269
の位置へ、単位光スイッチ2614を単位光スイッチ26
11の位置へ、単位光スイッチ2611を単位光スイッチ2
13の位置へ、単位光スイッチ2613を単位光スイッチ
2614の位置へ、および、単位光スイッチ2612を単位
光スイッチ2610の位置に再配置した場合の光スイッチ
ング網100の構成を図4に示す。
【0033】図4から理解できる様に、任意の1個の経
路束、その経路束によって接続された入力段のバンヤン
型光スイッチングユニットのもつ4個の出力ポートおよ
び出力段のバンヤン型光スイッチングユニットのもつ4
個の入力ポートが接続する合わせて4つの単位光スイッ
チ、その4つの単位光スイッチに接続する合わせて8個
の導波路、その8個の導波路が接続する合わせて4つの
単位光スイッチ、並びにその4つの単位光スイッチに接
続する合わせて8個の導波路から構成される部分は、広
義の非閉塞型の4入力4出力の光スイッチとして動作す
る。すなわち、任意の1個の経路束に接続する2個の4
入力4出力のバンヤン型光スイッチ(入力段と出力段に
それぞれ1個ずつ設けられている。)から構成される部
分は、広義の非閉塞型の4入力4出力の光スイッチとし
て動作する。そして、この光スイッチング網100は、
入力ポート側から出力ポート側に向かって、見かけ上、
8個の1入力2出力の分岐光スイッチとして動作する部
分(図4中、該当部分の単位光スイッチを白丸印で示し
ている。)、4個の広義の非閉塞型の4入力4出力の光
スイッチ301 〜304 として動作する部分(図4中、
該当部分の単位光スイッチには丸印中にハッチングを付
している。)、および8個の2入力1出力の分岐光スイ
ッチとして動作する部分(図4中、該当部分の単位光ス
イッチを白丸印で示している。)が接続した構成とみな
すことが出来る。
【0034】従って、光スイッチング網100を用い
て、入力ポート201 〜208 から出力ポート221
228 へ信号光を伝達する場合、入力ポート側の1入力
2出力の分岐光スイッチで、符号221 〜224 の出力
ポートから出力するか、符号225 〜228 の出力ポー
トから出力するかを選択する。また、出力ポート側の1
入力2出力の分岐光スイッチで符号301 の4入力4出
力の光スイッチと接続するか、符号302 の4入力4出
力の光スイッチと接続するかを選択する。または符号3
3 の4入力4出力の光スイッチと接続するか、符号3
4 の4入力4出力の光スイッチと接続するかを選択す
る。そして、どの入力ポートとどの出力ポートとをつな
ぐかは、広義の非閉塞型の4入力4出力の光スイッチを
制御して決定する。この場合、4入力4出力の光スイッ
チを構成する単位光スイッチの切り換えアルゴリズム、
すなわち切り換え順序を特定のものとすれば、非閉塞と
なる。このように、4入力4出力の光スイッチが広義の
非閉塞型の光スイッチとして動作すれば、光スイッチン
グ網100も広義の非閉塞型の光スイッチング網として
動作する。
【0035】また、光スイッチング網100のクロスト
ークは基本的に広義の非閉塞型の4入力4出力の光スイ
ッチ301 〜304 でのみ発生する。この4入力4出力
の光スイッチ301 〜304 を伝達する光は4つの単位
光スイッチ26を経由するため、光スイッチング網10
0のクロストークは単位光スイッチから6dB悪化する
のみである。
【0036】また、光スイッチング網100を形成する
場合、先ず、バンヤン型光スイッチングユニットを独立
して形成し、その後、このバンヤン型光スイッチングユ
ニットを複数個用いて上述したように接続する。このた
め、同一基板上にはバンヤン型光スイッチングユニット
を形成するだけで良い。従って、光スイッチング網の長
さが長くなるために、光スイッチング網の形成が困難に
なるという弊害を緩和することができる。また、光スイ
ッチング網100を同一基板上に形成する場合、光スイ
ッチング網100の長さは、入力段12と出力段14と
の和程度、要するに入力段12を構成するバンヤン型光
スイッチングユニットの長さと、出力段14を構成する
バンヤン型光スイッチングユニットの長さとの和程度で
ある。バンヤン型光スイッチング網は、もともとその長
さがを短いためこれを2段(入力段および出力段)組み
合わせた場合でも、光スイッチング網100の長さを短
く抑えることが出来ると考えられる。
【0037】また、光スイッチング網100は、2本の
並列経路および2本の交差経路から成る経路束を4個有
しており、64個の経路束を有する完全非閉塞型の8入
力8出力のツリー型の光スイッチング網の場合に比べ
て、構成が単純となる。
【0038】3.第2の形態 図5は、第2の形態の光スイッチング網の説明に供する
図である。第2の形態のスイッチング網は、Nを16と
した場合のスイッチング網である。すなわち、図5
(A)には、バンヤン型光スイッチングユニットを4個
配列して構成された入力段12および出力段14を具
え、これら入力段12と、出力段14とが接続されてい
る光スイッチング網200が示されている。ただし、図
5(A)には、2本の並列経路および2本の交差経路か
ら成る経路束を、図5(B)に示す省略図を用いて示し
ている。
【0039】個々のバンヤン型光スイッチングユニット
は複数の導波路(入力ポートおよび出力ポートを含
む。)と複数の単位光スイッチとから形成され、16個
の入力ポートおよび16個の出力ポートをもっている。
この場合、個々のバンヤン型光スイッチングユニットは
それぞれ異なる基板10上に形成される。なお、図5中
には、入力段12のバンヤン型光スイッチングユニット
16a1 〜16a4 のもつ入力ポートのうち、光スイッ
チング網200の入力ポートとして用いられる16個の
入力ポート201 〜2016のみを示し、出力段14のバ
ンヤン型光スイッチングユニット16b1 〜16b4
もつ出力ポートのうち、光スイッチング網200の出力
ポートとして用いられる合わせて16個の出力ポート2
1 〜2216のみを示している。
【0040】また、入力段12のバンヤン型光スイッチ
ングユニット16a1 、および出力段14のバンヤン型
光スイッチングユニット16b1 に着目した場合、入力
段12のバンヤン型光スイッチングユニット16a1
もつ16個の出力ポートのうち、隣接する2つの単位光
スイッチに接続している4個の接続用出力ポートと、出
力段14のバンヤン型光スイッチングユニット16b1
のもつ16個の入力ポートのうち、隣接する2つの単位
光スイッチに接続している4個の接続用入力ポートとが
2本の並列経路および2本の交差経路から成る経路束を
介して接続している。このような関係は、入力段12の
バンヤン型光スイッチングユニット16a1 〜16a4
と出力段14のバンヤン型光スイッチングユニット16
1 〜16b4 との間のすべての場合について同じであ
る。つまり、入力段12の任意の1個のバンヤン型スイ
ッチングユニットと、出力段14のすべてのバンヤン型
スイッチングユニット16b1 〜16b4 とが2本の並
列経路および2本の交差経路から成る経路束を介して接
続している。
【0041】また、入力段12の個々のバンヤン型光ス
イッチングユニットがもつ16個の入力ポートのうち、
異なる単位光スイッチに接続する4個の入力ポートを光
スイッチング網200の入力ポートとして用いる。例え
ば、バンヤン型光スイッチングユニット16a1 につい
て、4個の入力ポート201 〜204 をスイッチング網
200の入力ポートとして用いるため、4個のバンヤン
型光スイッチングユニット16a1 〜16a4 から成る
入力段12全体では、16個の入力ポート201 〜20
16が光スイチング網200の入力ポートとして用いられ
る。
【0042】また、出力段14の個々のバンヤン型光ス
イッチングユニットがもつ16個の出力ポートのうち、
異なる単位光スイッチに接続する4個の出力ポートを光
スイッチング網200の出力ポートとして用いる。例え
ば、バンヤン型光スイッチングユニット16b1 につい
て、4個の出力ポート221 〜224 をスイッチング網
200の出力ポートとして用いるため、4個のバンヤン
型光スイッチングユニット16b1 〜16b4 から成る
出力段14全体では、16個の出力ポート201 〜22
16が光スイチング網200の出力ポートとして用いられ
る。
【0043】従って、この光スイチング網200は、1
6入力16出力の光スイチング網である。
【0044】以上のような構成のため、光スイチング網
200は、光スイチング網100と同様の効果を得るこ
とが出来る。ただし、光スイッチング網200は、2本
の並列経路および2本の交差経路から成る経路束を16
個有しており、256個の経路束を有する完全非閉塞型
の16入力16出力のツリー型の光スイッチング網の場
合に比べて、構成が単純となる。
【0045】この発明は上述の第1および第2の形態に
限定されるものではないことは明らかである。例えば、
上述の各形態では、N入力N出力のバンヤン型光スイッ
チングユニットの所定の入力ポート、出力ポートを、こ
の光スイッチング網の入力ポート、出力ポートおよび入
力段の光スイッチングユニットと出力段の光スイッチン
グユニットとを接続するための接続用入力ポート、接続
用出力ポートとして用いているが、入力ポート、出力ポ
ート、接続用入力ポート、および接続用出力ポートを特
定しておき、入力ポートから出力ポートへ信号光が伝達
する経路のみを形成しても良い。すなわち、不必要な導
波路および単位光スイッチを形成しない場合でも、同一
の効果が得られる。
【0046】また、上述の第1および第2の形態では、
Nが8および16の場合について説明したが、Nが16
より大きい場合でも同様の効果が得られる。
【0047】
【発明の効果】上述した説明から明らかなように、この
発明の光スイッッチング網によれば、複数の導波路と複
数の単位光スイッチとから形成された、N個の入力ポー
トおよびN個の出力ポートをもつバンヤン型光スイッチ
ングユニットをN/4個配列して構成した入力段と、複
数の導波路と複数の単位光スイッチとから形成された、
N個の入力ポートおよびN個の出力ポートをもつバンヤ
ン型光スイッチングユニットをN/4個配列して構成し
た出力段とを具え、入力段と出力段との間を接続して成
る。ただし、Nは2a (aは3以上の整数)である。
【0048】そして、入力段の個々のユニットが入力段
の個々のユニットの入力ポート側から出力ポート側に向
かって4個の1入力N/4出力の分岐光スイッチとして
動作する部分を有する構成になるように、入力段の個々
のユニットのN個の入力ポートのうち、異なる単位光ス
イッチに接続する4個の入力ポートを選んで当該光スイ
ッチング網の入力ポートとしてある。このため、入力段
の個々のN入力N出力のバンヤン型光スイッチングユニ
ットは、当該光スイッチング網の入力ポート側から出力
ポート側に向かって、見かけ上、4個の1入力N/4出
力の分岐光スイッチとして動作する部分とN/4個の4
入力4出力のバンヤン型光スイッチとして動作する部分
とが接続した構成とみなすことが出来る。
【0049】同様に、出力段の個々のユニットが出力段
の個々のユニットの出力ポート側から入力ポート側に向
かって4個の1入力N/4出力の分岐光スイッチとして
動作する部分を有する構成になるように、出力段の個々
のユニットのN個の出力ポートのうち、異なる単位光ス
イッチに接続する4個の出力ポートを選んで当該光スイ
ッチング網の出力ポートとしてある。このため、出力段
の個々のN入力N出力のバンヤン型光スイッチングユニ
ットは、当該光スイッチング網の出力ポート側から入力
ポート側に向かって、見かけ上、4個の1入力N/4出
力の分岐光スイッチとして動作する部分とN/4個の4
入力4出力のバンヤン型光スイッチとして動作する部分
とが接続した構成とみなすことが出来る。
【0050】さらに、この発明の光スイッチング網によ
れば、 前記入力段のN/4個の各々のユニットは前記
出力段のN/4個のそれぞれのユニットと接続されてあ
り、この各ユニット間の接続は、前記入力段のユニット
のもつN個の出力ポートのうち、隣接する2つの単位光
スイッチに接続されている4個の出力ポートと、前記出
力段のユニットのもつN個の入力ポートのうち、隣接す
る2つの単位光スイッチに接続されている4個の入力ポ
ートとを、2本の並列経路および2本の交差経路から成
る経路束を介して接続することによってなされてある。
【0051】この場合、任意の1個の経路束、その経路
束によって接続された入力段のバンヤン型光スイッチン
グユニットのもつ4個の出力ポートおよび出力段のバン
ヤン型光スイッチングユニットのもつ4個の入力ポート
が接続する合わせて4つの単位光スイッチ、その4つの
単位光スイッチに接続する合わせて8個の導波路、その
8個の導波路が接続する合わせて4つの単位光スイッ
チ、並びにその4つの単位光スイッチに接続する合わせ
て8個の導波路から構成される部分は、広義の非閉塞型
の4入力4出力の光スイッチとして動作する。すなわ
ち、任意の1個の経路束に接続する2個の4入力4出力
のバンヤン型光スイッチ(入力段と出力段にそれぞれ1
個ずつ設けられている。)から構成される部分は、広義
の非閉塞型の4入力4出力の光スイッチとして動作す
る。
【0052】以上のような構成のため、この発明の光ス
イッチング網は、当該光スイッチング網の入力ポート側
から出力ポート側に向かって、見かけ上、N個の1入力
N/4出力の分岐光スイッチとして動作する部分、N2
/16個の広義の非閉塞型の4入力4出力の光スイッチ
として動作する部分、およびN個のN/4入力1出力の
分岐光スイッチN個として動作する部分が接続した構成
とみなすことが出来る。4入力4出力の光スイッチが広
義の非閉塞型の光スイッチとして動作すれば、光スイッ
チング網も広義の非閉塞型の光スイッチング網として動
作する。そして、この発明の光スイッチング網のクロス
トークは基本的に広義の非閉塞型の4入力4出力の光ス
イッチとして動作する部分でのみ発生する。この4入力
4出力の光スイッチを伝達する光は4つの単位光スイッ
チを経由するため、この発明の光スイッチング網のクロ
ストークは単位光スイッチから6dB悪化するのみであ
る。
【0053】また、この発明の光スイッチング網を形成
する場合、先ず、バンヤン型光スイッチングユニットを
独立して形成し、その後、このバンヤン型光スイッチン
グユニットを複数個用いて上述したように接続する。こ
のため、同一基板上にはバンヤン型光スイッチングユニ
ットを形成するだけで良い。従って、光スイッチング網
の長さが長くなるために、光スイッチング網の形成が困
難になるという弊害を緩和することができる。また、こ
の発明の光スイッチング網を同一基板上に形成する場
合、当該光スイッチング網の長さは、入力段と出力段と
の和程度、要するに入力段を構成するバンヤン型光スイ
ッチングユニットの長さと、出力段を構成するバンヤン
型光スイッチングユニットの長さとの和程度である。バ
ンヤン型光スイッチング網は、もともとその長さがを短
いためこれを2段(入力段および出力段)組み合わせた
この発明の光スイッチング網の場合でも、光スイッチン
グ網の長さを短く抑えることが出来ると考えられる。
【0054】また、この発明のN入力N出力の光スイッ
チング網は、2本の並列経路および2本の交差経路から
成る経路束をN2 /16個有しており、N2 個の経路束
を有する完全非閉塞型のN入力N出力のツリー型の光ス
イッチング網の場合に比べて、単純な構成となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光スイッチング網の基本構成を説明するための
概略図である。
【図2】バンヤン型光スイッチングユニットの構成を説
明するための概略図である。
【図3】第1の形態の光スイッチング網を説明するため
の概略図である。
【図4】第1の形態の光スイッチング網の説明に供する
図である。
【図5】(A)は第2の形態の光スイッチング網を説明
するための概略図であり、(B)は経路束の省略図であ
る。
【図6】(A)はツリー型、(B)はクロスバー型、
(C)はベネス型、(D)はバンヤン型の光スイッチン
グ網である。
【図7】光スイッチング網のクロストーク特性を示す曲
線図である。
【図8】光スイッチング網の長さを示す曲線図である。
【符号の説明】
10:基板 12:入力段 14:出力段 16a、16b:バンヤン型光スイッチングユニット 16ax:前段 16ay:後段 18:光ファイバー 20:入力ポート 22:出力ポート 24、241 〜2416:接続用出力ポート 26:単位光スイッチ 281 〜2816:接続用入力ポート 301 〜304 :4入力4出力の光スイッチ 50、100、200:光スイッチング網
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04Q 3/52 - 3/52 101 H04B 10/02 H04L 12/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Nを2a (aは3以上の整数)としたと
    き、 複数の導波路と複数の単位光スイッチとから形成され
    た、N個の入力ポートおよびN個の出力ポートをもつバ
    ンヤン型光スイッチングユニット(以後、ユニットと略
    称することがある。)をN/4個配列して構成した入力
    段と、複数の導波路と複数の単位光スイッチとから形成
    された、N個の入力ポートおよびN個の出力ポートをも
    つユニットをN/4個配列して構成した出力段とを具
    え、前記入力段と前記出力段との間を接続して成るスイ
    ッチング網であって、 前記入力段のN/4個の各々のユニットは前記出力段の
    N/4個のそれぞれのユニットと接続されてあり、この
    各ユニット間の接続は、前記入力段のユニットのもつN
    個の出力ポートのうち、隣接する2つの単位光スイッチ
    に接続されている4個の出力ポートと、前記出力段のユ
    ニットのもつN個の入力ポートのうち、隣接する2つの
    単位光スイッチに接続されている4個の入力ポートと
    を、2本の並列経路および2本の交差経路から成る経路
    束を介して接続することによってなされてあり、 前記入力段の個々のユニットが前記入力段の個々のユニ
    ットの入力ポート側から出力ポート側に向かって4個の
    1入力N/4出力の分岐光スイッチとして動作する部分
    を有する構成になるように、前記入力段の個々のユニッ
    トのN個の入力ポートのうち、異なる単位光スイッチに
    接続する4個の入力ポートを選んで当該光スイッチング
    網の入力ポートとしてあり、 前記出力段の個々のユニットが前記出力段の個々のユニ
    ットの出力ポート側から入力ポート側に向かって4個の
    1入力N/4出力の分岐光スイッチとして動作する部分
    を有する構成になるように、前記出力段の個々のユニッ
    トのN個の出力ポートのうち、異なる単位光スイッチに
    接続する4個の出力ポートを選んで当該光スイッチング
    網の出力ポートとしてあることを特徴とする光スイッチ
    ング網。
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