JP3095852U - 潤滑式スライドレールの外付け潤滑装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】潤滑式スライドレールの外付け潤滑装置を提供
する。 【解決手段】主に油含有部品３、油貯蔵ボックスケース
４、潤滑部品５，６、防塵蓋２，２１、スライドブロッ
ク本体９、スライドレール１０を含む。スライドブロッ
ク本体両側に各一組の潤滑ユニットを設置し、潤滑ユニ
ットは外蓋内に潤滑部品を設置する。潤滑部品とスライ
ドレールは接触し、一組の潤滑ユニット外側に油貯蔵ボ
ックスを設置する。油貯蔵ボックスは両端が開口状の油
貯蔵ボックスケース内に油含有部品を設置し、油含有部
品はスライドレールと接触しない。潤滑部品と油含有部
品は接触し、毛細管現象により潤滑油はスライドレール
の滑動面及び滑動部品へと導入される。油含有部品はス
ライドレールと接触しないため潤滑油が流失することが
なく、油貯蔵ボックスケース、油含有部品は使用空間の
大きさ及び使用の必要に応じて、コストを上げることな
くその長さを調整することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ＣＮＣ工作機械等の潤滑油補給に用いる、一種の潤滑式スライドレ ールの外付け潤滑装置の技術分野に属する。

【０００２】

【従来の技術】

従来公知のＣＮＣ工作機械等の潤滑式スライドレールの外付け潤滑装置は、図 １に示すように、滑動本体Ａ両側にそれぞれ潤滑ユニットを設置し、該潤滑ユニ ットは端循環外蓋Ｂ、Ｃの内部に潤滑部品Ｄ、Ｅを設置し、防塵蓋Ｆ、Ｇにより 封鎖し構成する。該潤滑部品Ｄ、ＥとスライドレールＨの接触を通して、該スラ イドレールＨの滑動面と滑動部品に潤滑油を提供する潤滑装置を構成するものが 知られている。 さらに、従来公知の潤滑装置の内、外付け式潤滑装置については該滑動本体Ａ 両側には設置するそれぞれ一組以上の潤滑ユニットを基礎とし、これに外付け方 式で潤滑装置を増設するものが知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、スライドレールＨの滑動面と滑動部品に潤滑油を提供する潤滑 装置においては、潤滑装置の油含有量が少ないため、メンテナンスコストが高く つとう問題点があった。 また、外付け方式の潤滑装置は、同様に該スライドレールＨの滑動面と接触し 、潤滑油の大量流出を招いてしまうという不都合があり、しかも、両側に外付け する潤滑装置は全体を長くしてしまうため、大容量の設計を採用することができ ないとういう問題点があった。即ち、十分な量の潤滑油を長期間にわたって提供 することができないという問題点があった。 本考案は、上記公知構造の欠点を解決するため、ＣＮＣ工作機械等の潤滑油補 給が長期間不要な機種に対して、有効なソリューションを提供することができ、 また、潤滑油を貯蔵する空間が大きく、しかも、その空間は使用場所及び使用の 必要に応じて自在に調整可能で、かつそれによるコストの増加もなく、さらに、 潤滑油が流失しにくいため、環境に優しい構造である潤滑式スライドレールの外 付け潤滑装置の提供を課題とするものである。 加えて、その潤滑装置は、組み立てが容易であるため、組み立てコストを低く 抑えることができ、二組の潤滑ユニットが相互に対応する空間を利用し、超大型 油貯蔵ボックスを共用することもできる潤滑式スライドレールの外付け潤滑装置 提供を課題とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、請求項１の考案は、主に油含有部品、油貯蔵ボック スケース、潤滑部品、防塵蓋、スライドブロック本体、スライドレールにより構 成し、該スライドブロック本体両側にはそれぞれ一組の潤滑ユニットを設置し、 該潤滑ユニットは外蓋内に該潤滑部品を設置し構成し、該潤滑部品と該スライド レールは接触し、該一組の潤滑ユニットの外側には油貯蔵ボックスを設置し、該 油貯蔵ボックスは両端が開口状を呈した油貯蔵ボックスケース内に該油含有部品 を設置し構成し、しかも、該油含有部品は該スライドレールと接触せず、該潤滑 部品と該油含有部品は接触し、毛細管現象により、潤滑油は該スライドレールの 滑動面及び滑動部品へと導入され潤滑機能を達成し、該油含有部品は該スライド レールと接触しないため、潤滑油が流失することがなく、しかも、該油貯蔵ボッ クスケース、該油含有部品は使用空間の大きさ及び使用の必要に応じて、コスト を上げることなくその長さを調整することができる潤滑式スライドレールの外付 け潤滑装置である。 請求項２の考案は、前記防塵蓋は前記油貯蔵ボックス外側開口部を封鎖し、か つ反対側は前記潤滑ユニットにより封鎖し、固定ネジにより固定する請求項１記 載の潤滑式スライドレールの外付け潤滑装置である。 すなわち、上記の各考案は、一種の油貯蔵ボックスケースはプラスチック押出 方式により製造し、内部に油含有部品を設置し、毛細管現象を利用し、潤滑油を 潤滑ユニットに導入し、スライドレールの滑動面及び滑動部品の潤滑を達成する 潤滑式スライドレールの外付け潤滑装置に係るもので、それは主に油含有部品、 油貯蔵ボックスケース、潤滑部品、防塵蓋、スライドブロック本体、スライドレ ールにより構成する。 そして、該スライドブロック本体両側にはそれぞれ一組の潤滑ユニットを設置 し、該潤滑ユニットは外蓋内に該潤滑部品を設置し構成する。該潤滑部品と該ス ライドレールは接触し、該一組の潤滑ユニットの外側には油貯蔵ボックスを設置 する。該油貯蔵ボックスは両端が開口状を呈した油貯蔵ボックスケース内に該油 含有部品を設置し構成し、しかも、該油含有部品は該スライドレールと接触しな い。該潤滑部品と該油含有部品は接触し、毛細管現象により、潤滑油は該スライ ドレールの滑動面及び滑動部品へと導入され潤滑機能を達成するものである。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案の好適な実施例を図面に沿って説明するが、図２が示すように、本考案 の実施例は、は主に油含有部品３、油貯蔵ボックスケース４、潤滑部品５、５１ 、６、６１、防塵蓋２、２１、スライドブロック本体９、スライドレール１０に より構成する。 該スライドブロック本体９両側にはそれぞれ一組の潤滑ユニットを設置する。 該潤滑ユニットは外蓋８、８１内に潤滑部品５、５１、６、６１を設置し構成す る。該潤滑部品５、５１、６、６１と該スライドレール１０は接触する。 該一組の潤滑ユニットの外側には油貯蔵ボックスを設置する。該油貯蔵ボック スは両端が開口状を呈した油貯蔵ボックスケース４内に該油含有部品３を設置し 構成する。しかも、該油含有部品３は該スライドレール１０と接触しない。 該防塵蓋２は該潤滑ユニットを封鎖し、固定ネジ１、１１により該スライドブロ ック本体９上において固定し、一体連動の機能を達成する（図３参照）。

【０００６】 上記構造において該潤滑部品５、５１と該油含有部品３は接触し、毛細管現象 により、潤滑油は該スライドレール１０の滑動面及び滑動部品へと導入され、潤 滑機能を達成する。 すなわち、本考案の実施例の該油含有部品３は該スライドレール１０と接触し ないため、潤滑油が流失することがない。しかも、該油貯蔵ボックスケース４、 該油含有部品３は使用空間の大きさ及び使用の必要に応じて、その長さを調整す ることができる（図４、５参照）。しかも、それによるコストの増加はない。

【０００７】 本考案の別種の実施例は端循環外蓋８、８１、潤滑部品５、５１、６、６１、 油貯蔵ボックスケース４、油含有部品３、防塵蓋２、２１により構成する。固定 ネジ１、１１、７、７１によりスライドブロック９上に固定し、スライドレール の滑動面及び滑動部品の潤滑を達成する。

【０００８】

【考案の効果】

上記のように、本考案の構成により、潤滑油を貯蔵する空間が大きく、しかも その空間は使用場所及び使用の必要に応じて自在に調整可能で、かつそれによる コストの増加もないという効果が得られる。また、本考案の構成により、潤滑油 が流失しにくいため、環境に優しい構造であるという効果が得られる。さらに、 組み立てが容易であるため、組み立てコストを低く抑えることができ、二組の潤 滑ユニットが相互に対応する空間を利用し、超大型油貯蔵ボックスを共用するこ ともできるという効果も得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来品の立体分解図である。

【図２】本考案の実施例の立体分解図である。

【図３】本考案の実施例の立体組み合せ図である。

【図４】本考案の実施例を組み込んだ使用図である。

【図５】本考案の別種の実施例を組み込んだ使用図であ
る。

【符号の説明】

Ａ 滑動本体 Ｂ 端循環外蓋 Ｃ 端循環外蓋 Ｄ 潤滑部品 Ｅ 潤滑部品 Ｆ 防塵蓋 Ｇ 防塵蓋 Ｈ スライドレール １ 固定ネジ １１ 固定ネジ ７ 固定ネジ ７１ 固定ネジ ２ 防塵蓋 ２１ 防塵蓋 ３ 油含有部品 ４ 油貯蔵ボックスケース ５ 潤滑部品 ５１ 潤滑部品 ６ 潤滑部品 ６１ 潤滑部品 ８ 端循環外蓋 ８１ 端循環外蓋 ９ スライドブロック本体 １０ スライドレール

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】主に油含有部品、油貯蔵ボックスケース、
   潤滑部品、防塵蓋、スライドブロック本体、スライドレ
   ールにより構成し、該スライドブロック本体両側にはそ
   れぞれ一組の潤滑ユニットを設置し、該潤滑ユニットは
   外蓋内に該潤滑部品を設置し構成し、該潤滑部品と該ス
   ライドレールは接触し、 該一組の潤滑ユニットの外側には油貯蔵ボックスを設置
   し、該油貯蔵ボックスは両端が開口状を呈した油貯蔵ボ
   ックスケース内に該油含有部品を設置し構成し、しか
   も、該油含有部品は該スライドレールと接触せず、 該潤滑部品と該油含有部品は接触し、毛細管現象によ
   り、潤滑油は該スライドレールの滑動面及び滑動部品へ
   と導入され潤滑機能を達成し、 該油含有部品は該スライドレールと接触しないため、潤
   滑油が流失することがなく、しかも、該油貯蔵ボックス
   ケース、該油含有部品は使用空間の大きさ及び使用の必
   要に応じて、コストを上げることなくその長さを調整す
   ることができることを特徴とする潤滑式スライドレール
   の外付け潤滑装置。
2. 【請求項２】前記防塵蓋は前記油貯蔵ボックス外側開口
   部を封鎖し、かつ反対側は前記潤滑ユニットにより封鎖
   し、固定ネジにより固定することを特徴とする請求項１
   記載の潤滑式スライドレールの外付け潤滑装置。