JP3095836U - 靴の中敷き構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多量のマイナスイオンが確実に放出され、ク
ッション性に富んで履き心地が良く、靴内が清潔に保た
れて長持ちする靴の中敷き構造を提供すること。 【解決手段】 多量のマイナスイオンを発生する天然鉱
石を粉砕し、粉砕して得た微粒子を含有する不織布で形
成した基シート１の上面に、合成繊維材からなる三層構
造のクッションシート２を重ね合わせた靴の中敷き構
造。クッションシート２が、通気孔Ｈを有する薄手の上
面材３と下面材４、及び中間の起立状細毛群５で構成さ
れる。

Description

【考案の詳細な説明】 【０００１】 【考案の属する技術分野】 本考案は、マイナスイオンを発生する靴の中敷き構造に関する。 【０００２】 【従来の技術】 一日中靴を履くことで足の蒸れ、疲労の増大、水虫の発生等で不快な思いを抱 くことは多く、その改善のために種々の中敷きが市販され、最近では遠赤外線や マイナスイオンを発生する素材を組み込んだ中敷きも散見される。中でも血液浄 化、精神安定、自律神経免疫強化、鎮痛作用等の改善にマイナスイオンが好適す るとの見地から、マイナスイオンを発生する素材、例えば備長炭やトルマリンな どを含有する不織布と、適度な弾性を有する合成繊維材を積層して裁断成型した 中敷きなどが提案されている。 【０００３】 【考案が解決しようとする課題】 マイナスイオンの放出量は極めて不規則で、同じ素材でも時間をずらして計測 すると数値が半分以下になる場合があり、ましてマイナスイオンを含有する不織 布に他の素材を重ね合わせると、マイナスイオンの放出が阻害されて所期するマ イナスイオン効果が得られないという問題がある。またマイナスイオンの放出を 優先すると、重ね合わせた素材が空洞化して耐久性に欠けたり、十分な弾力性が 発揮されず履き心地に違和感を生ずるなどの不具合がある。 【０００４】 本考案はこのような従来の問題点に鑑みて提案されたもので、天然鉱石が含有 する多量のマイナスイオンの放出を十分に発揮し、重ね合わせたクッションシー トの弾性によって頗る履き心地が良く、健康増進に役立つとともに耐久性のある 靴の中敷き構造を提供することを意図している。 【０００５】 【課題を解決するための手段】 すなわち本考案は、多量のマイナスイオンを発生する天然鉱石を粉砕し、粉砕 して得た微粒子を含有する不織布で形成した基シート１の上面に、合成繊維材か らなる三層構造のクッションシート２を重ね合わせた靴の中敷き構造であって、 前記クッションシート２が、通気孔Ｈを有する薄手の上面材３と下面材４、及び 中間の起立状細毛群５からなることを主旨とする。 【０００６】 【考案の実施の形態】 以下図面に基づき本考案を説明すると、１はマイナスイオンを含有する基シー トであり、該基シート１は、多量のマイナスイオンを発生する天然鉱石を粉砕し て得た微粒子を含有する薄手のポリエステル不織布で形成されている。マイナス イオン用テスターでは１ｃｃあたり何個のマイナスイオンが飛ぶかでカウントさ れるが、基シート１は数回の計測で３００〜５００平均の数値を得ることができ た。ちなみにトルマリンで３０〜５０、備長炭で５〜１０程度であり、これらと 比較して基シート１は格段に多量のマイナスイオンを発生する。 【０００７】 ２は前記した基シート１の上面に重ね合わせた合成繊維材からなる三層構造の クッションシートであり、上面材３と下面材４の中間に起立状細毛群５を介在し て形成してある。上面材３と下面材４はポリエステル繊維、起立状細毛群５はポ リエステル、ナイロン繊維などが好適する。 【０００８】 上面材３と下面材４は０．５ｍｍほどの薄手で、起立状細毛群５は３ｍｍ程度 の厚み（長さ）を有し、上面材３と下面材４には無数の通気孔Ｈが穿設されてい る。通気孔Ｈの存在により上面材３と下面材４は十分な通気性を有することは当 然として、前後・左右方向への引っ張り強さを発揮するとともに、素材自体がク ッション性を持つ。 【０００９】 起立状細毛群５は、水平に置かれた上面材３と下面材４をあたかも連結するよ うに垂直状に介在してクッションシート２を立体構造とする。起立状細毛群５の 繊維細毛は、１平方メートル内に５０万本が林立する程の膨大な数のものが密生 しており、上方からの荷重は勿論のこと横方向からの圧力に対しても頗る強靭さ を発揮する。 【００１０】 基シート１とクッションシート２を重ね合わせると、基シート１から発生する マイナスイオンが、下面材４の通気孔Ｈから起立状細毛群５に入り、林立してあ る各細毛の間を縫って上面材３に至り、上面材３の通気孔Ｈから上方へと放出さ れる。したがって重ね合わせた基シート１とクッションシート２を接着手段で固 定して裁断したのち靴１０内に入れて中底１１にフィットさせると、靴１０内は 基シート１から発生し且つ流動するマイナスイオンで満たされる。 【００１１】 上記の中敷きを入れた靴１０を履くと足裏が上面材３を圧接するが、上面材３ の下にある起立状細毛群５が上方からの荷重を程よく吸収して足裏を支える方向 に作用する。そして上面材３の通気孔Ｈを通ったマイナスイオンは足裏から両足 へ、更には全身へと及ぶため健康増進に役立つ。因みにマイナスイオンは、血 液リフレッシュ効果、内蔵のパワーアップ効果、酸素を身体の細胞や組織に 早く配達する効果、血液を弱アルカリ化し新陳代謝を速やかにして自律神経を 正常にする効果など種々の効用がある。 【００１２】 なお、上記したクッションシート２における上面材３、下面材４、起立状細毛 群５の寸法、図示した通気孔Ｈの配列大きさなどは一例であり、また本考案の目 的効果を奏する範囲におけるそれらを構成する素材の任意の変更は本考案の自由 な実施範囲に属する。また本考案は通常の中敷きとしての使用だけでなく、あら かじめ靴と一体の中底として作製できること勿論である。 【００１３】 【考案の効果】 基シートによって放出された多量のマイナスイオンが、下面材の通気孔を通っ て起立状細毛群に入り、林立する細毛間にマイナスイオン空気層を形成すること ができてマイナスイオンの流動化が図られ、上面材の通気孔より十分な数量のマ イナスイオンが放出される。すなわち従来の中敷きは、マイナスイオンシートの 上面に直接する弾性材等によりマイナスイオンの発散が抑制される傾向にあった が、本考案のクッションシートは立体構造のためマイナスイオンは放出量を殆ど 減ずることなく発散される。 【００１４】 下面材の上面に林立する起立状細毛群が上面材を確固として支え、足裏にかゝ る体重の重みを吸収して十分なクッション効果を発揮するので履き心地が良く、 体重により圧縮されたクッションシートがあたかもポンプ作用のようになってマ イナスイオンが濃縮して靴内に放射され、マイナスイオンの特性である血液浄化 作用、細胞活性化機能等が有効に働いて健康増進に役立つとともに、通気性、保 温性、防黴性にもすぐれるので靴内が清潔に保たれ、不快感や水虫の発生等も未 然に防止できる。 【００１５】 起立状細毛群は復元作用を有し、上面材にかゝる衝撃が緩和されるので下面材 及び基シートもおのずから保護されて耐久性を有し、長期使用をしても変形する ことがなく、ひいては靴の寿命を長からしめることができる。

【図面の簡単な説明】 【図１】 本考案における基シートとクッションシート
の説明図である。 【図２】 基シートとクッションシートを重ね合わせた
拡大断面図である。 【図３】 本案中敷きを敷置した靴の一部断面図であ
る。 【符号の説明】 １ 基シート ２ クッションシート ３ 上面材
４ 下面材 Ｈ 通気孔 ５ 起立状細毛群 １０ 靴 １１
中底

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 多量のマイナスイオンを発生する天然鉱
   石を粉砕し、粉砕して得た微粒子を含有する不織布で形
   成した基シートの上面に、合成繊維材からなる三層構造
   のクッションシートを重ね合わせた靴の中敷き構造であ
   って、前記クッションシートが、通気孔を有する薄手の
   上面材と下面材及び中間の起立状細毛群からなる靴の中
   敷き構造。