JP3095723U - 表示物の挟持フレーム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示物を容易に交換し得ると共に、全体の重
量を軽量化し得る表示物の挟持フレームを提供する。 【解決手段】 シート状の表示物１７を挟み込んで保持
し得るよう、透明な表示面４を備えると共に表示面４の
外周に前面枠部７を配置した前面板２と、表示物１７を
背後で支持可能な支持面１１を形成すると共に支持面１
１の外周に後面枠部１２を配置した後面板３とを備え、
前記前面板２と後面板３は、互いに着脱し得るよう前面
枠部７と後面枠部１２に磁石１５の着脱部材を設けると
共に、前面板２の前面枠部７及び後面板３を軽量の材質
で形成する。これにより、表示物１７を容易に交換する
ことができる。又、前面板２の前面枠部７を軽量の材質
で形成して全体の重量を軽量化し、前面板２と後面板３
を磁石１５の着脱部材で着接した際に、自重による前面
板２の落下を防止することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、表示物を展示し得る表示物の挟持フレームに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、ポスタ、チラシ、写真等のシート状の表示物は、挟持フレームを用い て展示されることが多く、挟持フレームは、透明な板で形成される前面板と、前 面板と略同形状に形成される後面板と、前面板と後面板を締結し得るよう前面板 の外周部と後面板の外周部を押え込む矩形の外周枠部とを備えている。

【０００３】 シート状の表示物を挟持フレームを用いて展示する際には、表示物を前面板と 後面板の間に挟み込み、外周枠部を取り付けて前面板と後面板を締結することに より、壁掛けや立掛け等を介して表示物を展示する。又、シート状の表示物を交 換する際には、外周枠部を取り外して前面板と後面板を分離することにより表示 物を新たな表示物に取り換え、表示物を展示する際と略同様に、新たな表示物を 前面板と後面板の間に挟み込み、外周枠部を取り付けて前面板と後面板を締結す ることにより、表示物の交換を完了する。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、シート状の表示物を交換する際には、常に外周枠部の取外し及 び取付けが必要になるため、非常に手間がかかり、表示物を容易に交換できない という問題があった。又、前面板、後面板及び外周外枠はプラスチック等の樹脂 や金属で構成されるため、全体の重量が重くなり、壁面に掛けた際には壁面に大 きな負荷がかかるという問題があった。

【０００５】 本考案は、上述の実情に鑑み、表示物を容易に交換し得ると共に、全体の重量 を軽量化し得る表示物の挟持フレームを提供することを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案の請求項１は、シート状の表示物を挟み込んで保持し得るよう、透明な 表示面を備えると共に表示面の外周に前面枠部を配置した前面板と、表示物を背 後で支持可能な支持面を形成すると共に支持面の外周に後面枠部を配置した後面 板とを備え、前記前面板と後面板は、互いに着脱し得るよう前面枠部と後面枠部 に磁石の着脱部材を設けると共に、前面板の前面枠部及び後面板を軽量の材質で 形成したことを特徴とする表示物の挟持フレーム、にかかるものである。

【０００７】 本考案の請求項２は、前面板の前面枠部及び後面板を紙の材質で形成した請求 項１記載の表示物の挟持フレーム、にかかるものである。

【０００８】 本考案の請求項３は、前面板の前面枠部の表面と共に後面板の表面をポリプロ ピレン加工した請求項２記載の表示物の挟持フレーム、にかかるものである。

【０００９】 本考案の請求項４は、前面枠部と後面枠部に設けられる磁石の着脱部材を、表 示面及び支持面の外周に位置するよう配置した請求項１〜３のいずれかに記載の 表示物の挟持フレーム、にかかるものである。

【００１０】 本考案の請求項５は、壁面に掛け得るよう後面板に孔を形成した請求項１〜４ のいずれかに記載の表示物の挟持フレーム、にかかるものである。

【００１１】 このように、請求項１によれば、シート状の表示物を交換する際には、磁石の 着脱部材により前面板と後面板を脱着し得るので、他の締結部材を不要にすると 共に、表示物を容易に交換することができる。又、前面板と後面板を完全に分離 し得るので、前面板及び後面板を他の前面板及び他の後面板に容易に交換するこ とができる。更に、前面板に透明な表示面を備えるので、表示物の見栄えを向上 させることができると共に、後面板に支持面を備えるので、前面板と後面板との 間で表示物を安定的に保持することができる。

【００１２】 又、前面板の前面枠部及び後面板を軽量の材質で形成するので、前面板及び後 面板の重量を軽量化し、壁面に掛けた際に生じる壁面への負荷を軽減することが できる。更に、前面板の前面枠部を軽量の材質で形成するので、前面板と後面板 を磁石の着脱部材で着接した際に、自重による前面板の落下を防止することがで きる。更に又、前面板の前面枠部の軽量化により磁石の着脱部材の着脱力を低減 し得るので、磁石の着脱部材を軽量化して全体の重量を更に軽くし得ると共に、 磁石の着脱部材の厚さを薄くして前面板及び後面板の厚さを薄くし、全体の美観 を向上させることができる。

【００１３】 請求項２に示す如く、前面板の前面枠部及び後面板を紙の材質で形成すると、 前面板の前面枠部及び後面板を容易に軽量化すると共に、前面板及び後面板が落 下した際に衝撃を吸収するので、前面板及び後面板の破損を防止することができ る。又、前面板の前面枠部及び後面板を紙の材質で形成するので、製造コストを 大幅に低減することができると共に、廃棄処理する際に環境等を汚染することが なく、容易に廃棄することができる。更に、紙の材質で前面板の前面枠部及び後 面板を形成するので、前面板の前面枠部及び後面板に様々な形状、模様、色彩を 施し、全体の美観を一層優れたものにすることができる。

【００１４】 請求項３に示す如く、前面板の前面枠部の表面と共に後面板の表面をポリプロ ピレン加工すると、紙の材質で形成した前面板の前面枠部及び後面板により全体 の強度が不足する場合であっても、ポリプロピレンにより補強し得るので、全体 の重量の軽量化を損なうことなく、全体の強度を維持することができる。

【００１５】 請求項４に示す如く、前面枠部と後面枠部に設けられる磁石の着脱部材を、表 示面及び支持面の外周に位置するよう配置すると、前面板と後面板を確実に着接 し得るので、自重による前面板の落下を確実に防止することができる。又、磁石 の着脱部材の配置により前面板を保持し得るので、磁石の着脱部材の自重を軽量 化して全体の重量を一層軽くすることができる。

【００１６】 請求項５に示す如く、壁面に掛け得るよう後面板に孔を形成すると、孔を利用 して壁面の突起に係止したり、紐状部材を介して吊り下げたりし得るので、全体 の重量の軽量化を損なうことなく、壁面に容易に掛けることができる。

【００１７】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態を図面に基いて説明する。

【００１８】 図１〜図８は、本考案の表示物の挟持フレーム１を実施する形態例である。

【００１９】 表示物の挟持フレーム１は前面板２と後面板３を備えており、前面板２は、塩 ビ、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）等の樹脂からなる透明な表示面４を 備えると共に、表示面４の枠外の表裏に、所定幅の表側枠体５と裏側枠体６を接 着材を介して貼付することにより、表示面４の外周に前面枠部７を配置している 。表側枠体５と裏側枠体６は、軽量の材質として紙の材質を使用して構成されて おり、紙の材質は薄い紙を積層して所定厚に形成されている。又、前面枠部７を 形成する表側枠体５と裏側枠体６の表面には、ポリプロピレン被膜８を形成する ようポリプロピレン加工（ＰＰ加工）が施されている。ここで、前面板２の前面 枠部７の材質は、紙の材質に限定されるものでなく、軽量の材質ならばどのよう な材質でもよい。又、前面枠部７の表面には、所定のキャラクター等のデザイン 、広告等の凹凸形状の加工や、同様な模様、色彩を印刷してもよい。更に、前面 板２の透明な表示面４の材質は、樹脂に限定されるものでなく、どのような材質 でもよいが、軽量の材質が好ましい。

【００２０】 又、前面板２の前面枠部７を形成する裏側枠体６は、露出する表示面４の外周 を囲むよう、四つの隅部にＬ状の切り欠き９を備えており、切り欠き９には、着 脱部材を構成する金属プレート１０が接着材により固定されている。

【００２１】 一方、表示物の後面板３は、前面板２の表示面４と略同形状の支持面１１を備 えると共に、支持面１１の外周に後面枠部１２を備えている。支持面１１と後面 枠部１２は、軽量の材質として紙の材質を使用して構成されており、紙の材質は 、薄い紙を積層することにより支持面１１と後面枠部１２の範囲の全体形状を形 成すると共に、更に後面枠部１２の形状を積層して凹部の支持面１１を形成して いる。又、後面枠部１２の表面には、ポリプロピレン被膜１３を形成するようポ リプロピレン加工（ＰＰ加工）が施されている。ここで、後面板３の材質は、紙 の材質に限定されるものでなく、軽量の材質ならばどのような材質でもよい。又 、後面板３の大きさは、前面板２と同形状に限定されるものではない。

【００２２】 又、後面板３の後面枠部１２は、前面板２の前面枠部７の金属プレート１０に 対応して支持面１１の外周を囲むよう、四つの隅部にＬ状の切り欠き１４を備え ており、切り欠き１４には、着脱部材を構成する磁石１５が接着材により固定さ れている。更に、後面板３の支持面１１の四隅には孔１６を夫々穿設している。 ここで、着脱部材は、前面板２の前面枠部７に磁石１５を固定し且つ後面板３の 後面枠部１２に金属プレート１０を固定してもよい。

【００２３】 以下、本考案を実施する形態例の作用を説明する。

【００２４】 本考案の表示物の挟持フレーム１に用いてシート状の表示物１７を展示する際 には、表示物１７を後面板３の支持面１１に配置し、前面板２の着脱部材の金属 プレート１０と後面板３の着脱部材の磁石１５とを着接させて前面板２と後面板 ３に締結することにより、表示物１７を挟み込んで表示物１７を展示する。又、 挟持フレーム１を壁面（図示せず）に取り付ける際には、図６に示す如く、壁面 に形成した凸部１８に対して後面板３の孔１６を引っ掛けて吊り下げたり、図７ に示す如く、後面板３の孔１６に紐状部材１９を通して吊下部２０を形成するこ とにより壁面の凸部１８に対して吊下部２０を引っ掛けて吊り下げたり、図８に 示す如く、後面板３の裏面に両面テープ２１を貼付することにより壁面に貼付し たりする。ここで、後面板３には立設用のスタンド部を設けても良いし、金属の 壁面に着接する磁石を取り付けてもよい。

【００２５】 挟持フレーム１でシート状の表示物１７を交換する際には、前面板２の着脱部 材の金属プレート１０と後面板３の着脱部材の磁石１５とを引き剥がすよう前面 板２と後面板３を互いに分離させ、表示物１７を新たな表示物１７に取り換え、 表示物１７を展示する際と略同様に、新たな表示物１７を前面板２と後面板３の 間に挟み込みよう、磁石１５の脱着手段により前面板２と後面板３を締結して表 示物１７の交換を完了する。

【００２６】 このように、シート状の表示物１７を交換する際には、磁石１５と金属プレー ト１０の着脱部材により前面板２と後面板３を脱着し得るので、外周枠部等の他 の締結部材を不要にすると共に、表示物１７を容易に交換することができる。又 、前面板２と後面板３を完全に分離し得るので、前面板２及び後面板３を、形状 、模様及び色彩を変えた他の前面板及び他の後面板に容易に交換することができ る。更に、前面板２に透明な表示面４を備えるので、表示物１７の見栄えを向上 させることができると共に、後面板３に支持面１１を備えるので、前面板２と後 面板３との間で表示物１７を安定的に保持することができる。

【００２７】 又、前面板２の前面枠部７及び後面板３を軽量の材質で形成するので、前面板 ２及び後面板３の重量を軽量化し、壁面に掛けた際に生じる壁面への負荷を軽減 することができる。更に、前面板２の前面枠部７を軽量の材質で形成するので、 前面板２と後面板３を磁石１５と金属プレート１０の着脱部材で着接した際に、 自重による前面板２の落下を防止することができる。更に又、前面板２の前面枠 部７の軽量化により磁石１５の着脱部材の着脱力を低減し得るので、磁石１５及 び金属プレート１０の着脱部材を軽量化して全体の重量を更に軽くし得ると共に 、磁石１５及び金属プレート１０の着脱部材の厚さを薄くして前面板２及び後面 板３の厚さを薄くし、全体の美観を向上させることができる。

【００２８】 前面板２の前面枠部７及び後面板３を紙の材質で形成すると、前面板２の前面 枠部７及び後面板３を容易に軽量化すると共に、前面板２及び後面板３が落下し た際に衝撃を吸収するので、前面板２及び後面板３の破損を防止することができ る。又、前面板２の前面枠部７及び後面板３を紙の材質で形成するので、製造コ ストを大幅に低減することができると共に、廃棄処理する際に環境等を汚染する ことがなく、容易に廃棄することができる。更に、紙の材質で前面板２の前面枠 部７及び後面板３を形成するので、前面板２の前面枠部７及び後面板３に様々な 形状、模様、色彩を施し、全体の美観を一層優れたものにすることができる。

【００２９】 前面板２の前面枠部７の表面と共に後面板３の表面をポリプロピレン加工する と、紙の材質で形成した前面板２の前面枠部７及び後面板３により全体の強度が 不足する場合であっても、ポリプロピレンにより補強し得るので、全体の重量の 軽量化を損なうことなく、全体の強度を維持することができる。

【００３０】 前面枠部７と後面枠部１２に設けられる磁石１５の着脱部材を、表示面４及び 支持面１１の外周に位置するよう配置すると、前面板２と後面板３を確実に着接 し得るので、自重による前面板２の落下を確実に防止することができる。又、磁 石１５の着脱部材の配置により前面板２を保持し得るので、磁石１５の着脱部材 の自重を軽量化して全体の重量を一層軽くすることができる。

【００３１】 壁面に掛け得るよう後面板３に孔１６を形成すると、孔１６を利用して壁面の 突起等に係止したり、紐状部材の吊下部を介して吊り下げたりし得るので、全体 の重量の軽量化を損なうことなく、壁面に容易に掛けることができる。

【００３２】 なお、本考案は、上述の実施の形態にのみ限定されるものではなく、本考案の 要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。

【００３３】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案の表示物の挟持フレームによれば、磁石の着脱部 材により前面板と後面板を脱着し得るので、他の締結部材を不要にすると共に、 表示物を容易に交換することができる。又、前面板の前面枠部及び後面板を軽量 の材質で形成するので、前面板及び後面板の重量を軽量化し、壁面に掛けた際に 生じる壁面への負荷を軽減することができる。更に、前面板の前面枠部を軽量の 材質で形成するので、前面板と後面板を磁石の着脱部材で着接した際に、自重に よる前面板の落下を防止することができるという種々の優れた効果を奏し得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の形態例において表示物を前面板
と後面板に挟持する状態を示す概念図である。

【図２】図１のＩＩ−ＩＩ方向矢視図である。

【図３】図１のＩＩＩ−ＩＩＩ方向矢視図である。

【図４】図１のＩＶ−ＩＶ方向矢視図である。

【図５】図１のＶ−Ｖ方向矢視図である。

【図６】後面板を壁面の凸部に掛けた状態を示す平面図
である。

【図７】後面板を壁面に紐状部材で掛けた状態を示す平
面図である。

【図８】後面板を壁面に両面テープにより着接した状態
を示す平面図である。

【符号の説明】

２ 前面板 ３ 後面板 ４ 表示面 ７ 前面枠部 １０ 金属プレート（着脱部材） １１ 支持面 １２ 後面枠部 １５ 磁石（着脱部材） １６ 孔 １７ 表示物

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 シート状の表示物を挟み込んで保持し得
   るよう、透明な表示面を備えると共に表示面の外周に前
   面枠部を配置した前面板と、表示物を背後で支持可能な
   支持面を形成すると共に支持面の外周に後面枠部を配置
   した後面板とを備え、前記前面板と後面板は、互いに着
   脱し得るよう前面枠部と後面枠部に磁石の着脱部材を設
   けると共に、前面板の前面枠部及び後面板を軽量の材質
   で形成したことを特徴とする表示物の挟持フレーム。
2. 【請求項２】 前面板の前面枠部及び後面板を紙の材質
   で形成した請求項１記載の表示物の挟持フレーム。
3. 【請求項３】 前面板の前面枠部の表面と共に後面板の
   表面をポリプロピレン加工した請求項２記載の表示物の
   挟持フレーム。
4. 【請求項４】 前面枠部と後面枠部に設けられる磁石の
   着脱部材を、表示面及び支持面の外周に位置するよう配
   置した請求項１〜３のいずれかに記載の表示物の挟持フ
   レーム。
5. 【請求項５】 壁面に掛け得るよう後面板に孔を形成し
   た請求項１〜４のいずれかに記載の表示物の挟持フレー
   ム。