JP3095526U - 通信信号変換アダプター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 テレビ電話機能付き携帯電話端末をパーソナ
ルコンピュータと接続し、テレビ電話機能付き携帯電話
端末とパーソナルコンピュータ間での画像・音声情報の
双方向通信を実現するためのアダプターを提供すること
を目的とする。 【解決手段】 上記課題を解決するために、本考案の通
信信号変換アダプターは、テレビ電話機能付き携帯電話
通信用の画像・音声信号、発・着信制御信号とパーソナ
ルコンピュータ通信用の画像・音声信号、発・着信制御
信号とを相互に変換することを特徴とする。発・着信制
御信号のみを相互に変換する態様も有る。また、受信し
たテレビ電話機能付き携帯電話端末の識別番号が予め登
録しておいたテレビ電話機能付き携帯電話端末の識別番
号と一致した場合のみ、テレビ電話機能付き携帯電話端
末からの回線をパーソナルコンピュータに接続すること
を特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は通信信号変換アダプターに関する。詳しくは、テレビ電話機能付き携 帯電話端末とパーソナルコンピュータ間での双方向通信を可能にするアダプター に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、テレビ電話機能付き携帯電話端末相互間で双方向通信が行われてきた。 このうち、例えばＮＴＴドコモ社のＦＯＭＡ ＳＨ２１０１ＶではＳＤメモリカ ード（セキュア・ディジタル・メモリカード）を介して、画像信号をパーソナル コンピュータに取り込むことが可能になっているが、未だテレビ電話機能付き携 帯電話端末とパーソナルコンピュータ間での直接の双方向通信は実現されていな い。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、テレビ電話機能付き携帯電話端末をパーソナルコンピュータと接続 し、テレビ電話機能付き携帯電話端末とパーソナルコンピュータ間の画像・音声 情報の双方向通信を実現するためのアダプターを提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、本考案の請求項１に記載の通信信号変換アダプ ターは、テレビ電話機能付き携帯電話通信用の画像信号又は／及び音声信号並び に発・着信制御信号とパーソナルコンピュータ通信用の画像信号又は／及び音声 信号並びに発・着信制御信号とを相互に変換することを特徴とする。

【０００５】 すなわち、テレビ電話機能付き携帯電話通信モードとパーソナルコンピュータ 通信モード間で、画像信号、音声信号の片方又は双方を相互変換し、更に両通信 モード間で発・着信制御信号を相互変換するものである。

【０００６】 これによりテレビ電話機能付き携帯電話端末とパーソナルコンピュータ間の通 信用インタフェースを合わせることができ、両者間の双方向通信が可能になる。

【０００７】 請求項２に記載の通信信号変換アダプターは、テレビ電話機能付き携帯電話通 信用の画像信号又は／及び音声信号とパーソナルコンピュータ通信用の画像信号 又は／及び音声信号とに同じ信号を使用し、テレビ電話機能付き携帯電話通信用 の発・着信制御信号とパーソナルコンピュータ通信用の発・着信制御信号とを相 互に変換することを特徴とする。

【０００８】 テレビ電話機能付き携帯電話通信とパーソナルコンピュータ通信とで同じ画像 信号又は／及び音声信号を使用できる場合に対応させたものである。請求項１と 同様に、テレビ電話機能付き携帯電話端末とパーソナルコンピュータ間の通信用 インタフェースを合わせることができ、両者間の双方向通信が可能になる。

【０００９】 請求項３に記載の通信信号変換アダプターは、請求項１又は２において、受信 したテレビ電話機能付き携帯電話端末の識別番号がパーソナルコンピュータに予 め登録されているテレビ電話機能付き携帯電話端末の識別番号と一致した場合の み、前記テレビ電話機能付き携帯電話端末からの回線を前記パーソナルコンピュ ータに接続することを特徴とする。識別番号としては電話番号や端末ＩＤ等が該 当する。これにより、外部からの不要な通信の混入を防止でき、通信システムの 信頼性を高く保つことができる。

【００１０】 請求項４に記載の通信信号変換アダプターは、請求項１又は２において、受信 したテレビ電話機能付き携帯電話端末の識別番号がパーソナルコンピュータに予 め登録されているテレビ電話機能付き携帯電話端末の識別番号と一致した場合に 、一旦前記テレビ電話機能付き携帯電話端末からの回線を切断し、前記パーソナ ルコンピュータから前記テレビ電話機能付き携帯電話端末に自動発信することを 特徴とする。請求項３と同様に、外部からの不要な通信の混入を防止でき、通信 システムの信頼性を高く保つことができる。

【００１１】 請求項５に記載のパーソナルコンピュータは、請求項１乃至４のいずれか１項 に記載の通信信号変換アダプターを内蔵することを特徴とする。パーソナルコン ピュータとアダプターが一体になっているので、物品管理や運搬に便宜である。

【００１２】

【考案の実施の形態】

以下、図面に基づき本考案の実施の形態について説明する。

【００１３】 図１に本考案による通信信号変換アダプターを用いたテレビ電話機能付き携帯 電話端末とパーソナルコンピュータ間の通信システム構成の第１の実施形態を示 す。図において、テレビ電話機能付き携帯電話端末１から発信されたテレビ電話 機能付き携帯電話通信用の信号は、テレビ電話機能付き携帯電話網２、ＩＮＳ網 ３を通り、アダプター４でパーソナルコンピュータ通信用の信号に変換され、パ ーソナルコンピュータ５で受信される。またパーソナルコンピュータ５から発信 されたパーソナルコンピュータ通信用の信号はアダプター４でテレビ電話機能付 き携帯電話通信用の信号に変換され、ＩＮＳ網３、テレビ電話機能付き携帯電話 網２を通ってテレビ電話機能付き携帯電話端末１で受信される。アダプター４と ＩＮＳ網３とはＩＳＤＮ回線（ＩＮＳ６４）で接続され、アダプター４とパーソ ナルコンピュータ５との接続インタフェースは、画像・音声信号及び発・着信制 御信号が共にイーサネット（登録商標）等のデジタル回線で接続される。

【００１４】 ここで、アダプター４は、ＩＳＤＮ回線から信号を受信すると、発信元の電話 番号を含む着信情報をパーソナルコンピュータ５に送信する。パーソナルコンピ ュータ５は通信が許可されているテレビ電話機能付き携帯電話の電話番号を掲載 した登録リストを自己の記憶装置に所有しており、発信元のテレビ電話機能付き 携帯電話端末１の電話番号を登録リストと照合して、登録リストに掲載されてい る場合に接続許可の信号をアダプター４に送信する。掲載されていない場合には 接続不許可の信号をアダプター４に送信する。アダプター４は接続が許可された 場合には、ＩＳＤＮ回線をパーソナルコンピュータ５の画像・音声通信回線に接 続し、接続が不許可の場合は、ＩＳＤＮ回線をパーソナルコンピュータ５の画像 ・音声通信回線から切断の状態に保つ。

【００１５】 接続した場合は、双方向通信が可能となり、アダプター４は、受信したテレビ 電話機能付き携帯電話端末１から発信されたテレビ電話機能付き携帯電話通信用 の信号を、パーソナルコンピュータ通信用の信号に変換し、パーソナルコンピュ ータ５から発信されたパーソナルコンピュータ通信用の信号を、テレビ電話機能 付き携帯電話通信用の信号に変換する。テレビ電話機能付き携帯電話通信用の信 号としては、例えば、国際標準規格３Ｇ−３２４Ｍ（第３世代移動通信システム 技術の標準規格）で規定された画像・音声信号及び発・着信制御信号が使用され る。パーソナルコンピュータ通信用の信号としては、例えば、ＴＣＰ／ＩＰ、Ｒ ＴＣＰ、ＳＩＰ（セッション・イニティエーション・プロトコル）等で規定され た画像・音声信号及び発・着信制御信号が使用される。

【００１６】 テレビ電話機能付き携帯電話通信用の画像信号は、通常ＭＰＥＧ方式（ムービ ング・ピクチャー・エクスパーツ・グループ ＭＰＥＧ−４等）等である。パー ソナルコンピュータ通信用の画像信号としては、従来からＬＡＮ回線にＨ．２６ ３方式等が使用されており、さらに、近年はＭＰＥＧ方式等が使用されるように なってきた。テレビ電話機能付き携帯電話通信用の音声信号は、通常ＡＭＲ方式 （アダプティブ・マルチレート方式）等が使用される。パーソナルコンピュータ 通信用の音声信号としては、従来からＬＡＮ回線にＧ．７２３方式等が使用され ており、さらに、近年はＡＭＲ方式等が使用されるようになってきた。テレビ電 話機能付き携帯電話通信用の発・着信制御には通常Ｈ．２４５方式等が使用され 、パーソナルコンピュータ通信用の発・着信制御には通常ＳＩＰ等が使用されて いる。

【００１７】 通信信号アダプター４は、これらの画像信号、音声信号、発・着信信号をテレ ビ電話機能付き携帯電話通信用とパーソナルコンピュータ通信用間で相互に変換 する。

【００１８】 パーソナルコンピュータ５からテレビ電話機能付き携帯電話端末１に画像信号 を送信する場合には、アダプター４は、ＩＮＳ６４回線から、例えばＭＰＥＧ− ４方式の画像信号を受信すると、Ｈ．２６３方式の画像信号に変換するか、無変 換でＭＰＥＧ−４方式の画像信号をそのまま用いる。変換するか否かはパーソナ ルコンピュータ５の性能等に依存する。また、アダプター４は、ＩＮＳ６４回線 から、例えばＡＭＲ方式の音声信号を受信すると、Ｇ．７２３方式の音声信号に 変換するか、無変換でＡＭＲ方式の音声信号をそのまま用いる。変換するか否か はパーソナルコンピュータ５の性能等に依存する。また、アダプター４は、テレ ビ電話機能付き携帯電話１とはＩＮＳ６４回線を通して例えばＨ．２４５方式の 発・着信制御を行うが、パーソナルコンピュータ５との発・着信制御には例えば ＳＩＰを使用する。このため、発・着信制御の変換処理を行う。これらの変換を 行う場合には、変換用のアルゴリズムを規定するプログラムを例えばアダプター ４内部のメモリに記憶しておき、当該プログラムを読み出して変換処理を行う。

【００１９】 逆にパーソナルコンピュータ５からテレビ電話機能付き携帯電話端末１に画像 信号を送信する場合には、アダプター４は、例えばＨ．２６３方式の画像信号を 受信すると、ＭＰＥＧ−４方式の画像信号に変換する。また、例えばＭＰＥＧ− ４方式の画像信号を受信した場合には、無変換でＭＰＥＧ−４方式の画像信号を そのまま用いる。また、例えばＧ．７２３方式の音声信号を受信すると、ＡＭＲ 方式の音声信号に変換する。また、例えばＡＭＲ方式の音声信号を受信した場合 には、無変換でＡＭＲ方式の音声信号をそのまま用いる。また、アダプター４は 、発・着信制御の変換処理を行う。すなわち、発・着信制御をＳＩＰからＨ．２ ４５プロトコルに変換する。これらの変換を行う場合にも、変換用のアルゴリズ ムを規定するプログラムを例えばアダプター４内部のメモリに記憶しておき、当 該プログラムを読み出して変換処理を行う。

【００２０】 アダプター４は着信が許可された場合に、一旦、ＩＳＤＮ回線をパーソナルコ ンピュータ５の画像・音声回線から切断し、その後パーソナルコンピュータ５か らテレビ電話機能付き携帯電話端末１に向けて自動発信することもできる。テレ ビ電話機能付き携帯電話端末１で応答すると回線が接続される。回線接続後のテ レビ電話機能付き携帯電話端末１からパーソナルコンピュータ５への画像・音声 信号、発・着信制御信号および、パーソナルコンピュータ５からテレビ電話機能 付き携帯電話端末１への画像・音声信号、発・着信制御信号に対するアダプター ４の変換処理は上記アダプター４が接続を許可した場合と同様であるので、説明 を省略する。

【００２１】 図２に本考案による通信信号変換アダプターを用いたテレビ電話機能付き携帯 電話端末とパーソナルコンピュータ間の通信システム構成の第２の実施形態を示 す。簡便のため、第1の実施形態と同じ機器、通信網には同じ符号を付した。第 １の実施形態では、アダプター４がパーソナルコンピュータ５の外部にあったが 、本実施の形態ではアダプター６がパーソナルコンピュータ５に内蔵されている 。その他の構成は第１の実施形態と全く同様であり、通信回線接続の手順及びア ダプター６の変換処理も第１の実施形態と基本的に同じであるので説明を省略す る。

【００２２】 図３に本発明による通信信号変換アダプターを用いたテレビ電話機能付き携帯 電話端末とパーソナルコンピュータ間の通信システム構成の第３の実施形態を示 す。テレビ電話機能付き携帯電話端末１からのＴＶ電話通信用の信号を、テレビ 電話機能付き携帯電話網２を介してアダプター７で受信し、変換処理して、パー ソナルコンピュータ５に送信する構成である。この実施の形態では、アダプター ７には第１の実施形態に比してテレビ電話機能付き携帯電話端末のように無線の 送受信機能が追加される。また、簡便のため、第1の実施形態と同じ機器、通信 網には同じ符号を付した。

【００２３】 この場合でも、アダプター７とテレビ電話機能付き携帯電話網２間では、例え ば、ＭＰＥＧ方式の画像信号、ＡＭＲ方式の音声信号、Ｈ．２４５方式の発・着 信制御信号の送受信が可能であり、これらの信号に対するアダプターの変換処理 の内容及び通信回線接続の手順は第1の実施形態と同じなので、説明を省略する 。

【００２４】 以上、本考案の実施形態として、テレビ電話機能付き携帯電話通信に用いられ る画像信号がＭＰＥＧ方式、音声信号がＡＭＲ方式等の場合を説明したが、テレ ビ電話機能付き携帯電話通信やパーソナルコンピュータ通信に用いられる画像信 号、音声信号、発・着信制御信号が上掲の実施形態と異なるものでも良い。また 、第３の実施形態のアダプターがパーソナルコンピュータに内蔵されていても良 い。また、発信元を識別するために電話番号の代わりに端末ＩＤを用いても良い 。その他、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で本考案に種々の変更が可能なことは 自明である。

【００２５】

【考案の効果】

本考案の請求項１に記載する通信信号変換アダプターは、テレビ電話機能付き 携帯電話通信用の画像・音声信号、発・着信制御信号とパーソナルコンピュータ 通信用の画像・音声信号、発・着信制御信号とを相互に変換する構成なので、こ れによりテレビ電話機能付き携帯電話端末とパーソナルコンピュータ間の通信用 インタフェースを合わせることができ、両者間の双方向通信が可能になる。

【００２６】 また、請求項２に記載の通信信号変換アダプターは、テレビ電話機能付き携帯 電話通信とパーソナルコンピュータ通信とで同じ画像信号や音声信号を使用でき る場合に対応させたものである。請求項１と同様に、両者間の双方向通信が可能 になる。

【００２７】 また、請求項３に記載の通信信号変換アダプターは、受信したテレビ電話機能 付き携帯電話端末の識別番号がパーソナルコンピュータに予め登録されているテ レビ電話機能付き携帯電話端末の識別番号と一致した場合のみ、前記テレビ電話 機能付き携帯電話端末からの回線を前記パーソナルコンピュータに接続する。ま た、請求項４に記載の通信信号変換アダプターは、受信したテレビ電話機能付き 携帯電話端末の識別番号がパーソナルコンピュータに予め登録されているテレビ 電話機能付き携帯電話端末の識別番号と一致した場合に、一旦前記テレビ電話機 能付き携帯電話端末からの回線を切断し、前記パーソナルコンピュータから前記 テレビ電話機能付き携帯電話端末に自動発信する。これらにより、外部からの不 要な通信の混入を防止でき、通信システムの信頼性を高く保つことができる。

【００２８】 また、請求項５に記載のパーソナルコンピュータは、請求項１乃至４のいずれ か１項に記載の通信信号変換アダプターを内蔵するので、物品管理や運搬に便宜 である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による通信信号変換アダプターを用いた
テレビ電話機能付き携帯電話端末とパーソナルコンピュ
ータ間の通信システム構成の第１の実施形態を示す図で
ある。

【図２】本考案による通信信号変換アダプターを用いた
テレビ電話機能付き携帯電話端末とパーソナルコンピュ
ータ間の通信システム構成の第２の実施形態を示す図で
ある。

【図３】本考案による通信信号変換アダプターを用いた
テレビ電話機能付き携帯電話端末とパーソナルコンピュ
ータ間の通信システム構成の第３の実施形態を示す図で
ある。

【符号の説明】

１ テレビ電話機能付き携帯電話端末 ２ テレビ電話機能付き携帯電話網 ３ ＩＮＳ網 ４、６、７ アダプター ５ パーソナルコンピュータ

【手続補正書】

【提出日】平成１５年３月２４日（２００３．３．２
４）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 テレビ電話機能付き携帯電話通信用の画
   像信号又は／及び音声信号並びに発・着信制御信号とパ
   ーソナルコンピュータ通信用の画像信号又は／及び音声
   信号並びに発・着信制御信号とを相互に変換することを
   特徴とする通信信号変換アダプター。
2. 【請求項２】 テレビ電話機能付き携帯電話通信用の画
   像信号又は／及び音声信号とパーソナルコンピュータ通
   信用の画像信号又は／及び音声信号とに同じ信号を使用
   し、テレビ電話機能付き携帯電話通信用の発・着信制御
   信号とパーソナルコンピュータ通信用の発・着信制御信
   号とを相互に変換することを特徴とする通信信号変換ア
   ダプター。
3. 【請求項３】 受信したテレビ電話機能付き携帯電話端
   末の識別番号がパーソナルコンピュータに予め登録され
   ているテレビ電話機能付き携帯電話端末の識別番号と一
   致した場合のみ、前記テレビ電話機能付き携帯電話端末
   からの回線を前記パーソナルコンピュータに接続するこ
   とを特徴とする請求項１又は２に記載の通信信号変換ア
   ダプター。
4. 【請求項４】 受信したテレビ電話機能付き携帯電話端
   末の識別番号がパーソナルコンピュータに予め登録され
   ているテレビ電話機能付き携帯電話端末の識別番号と一
   致した場合に、一旦前記テレビ電話機能付き携帯電話端
   末からの回線を切断し、前記パーソナルコンピュータか
   ら前記テレビ電話機能付き携帯電話端末に自動発信する
   ことを特徴とする請求項１又は２に記載の通信信号変換
   アダプター。
5. 【請求項５】 請求項１乃至４のいずれか１項に記載の
   通信信号変換アダプターを内蔵することを特徴とするパ
   ーソナルコンピュータ。