JP3095336U - 有機塩素化合物を含有する汚染空気の処理装置 - Google Patents

有機塩素化合物を含有する汚染空気の処理装置

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JP3095336U JP2003000218U JP2003000218U JP3095336U JP 3095336 U JP3095336 U JP 3095336U JP 2003000218 U JP2003000218 U JP 2003000218U JP 2003000218 U JP2003000218 U JP 2003000218U JP 3095336 U JP3095336 U JP 3095336U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転が容易で、有機塩素化合物を含む汚染空
気を完全に無害化できる、処理コストの安い有機塩素化
合物を含む汚染空気の処理装置を提供すること。 【解決手段】 有機塩素化合物を含む汚染空気を放電に
よって発生する酸ラジカルにより酸化分解する無声放
電型ガス反応器7と、無声放電型ガス反応器7により酸
化分解処理された空気を石灰石に接触させ酸化分解によ
り生成した塩素及び塩化水素を捕捉して中和浄化する
和槽8と、中和槽8で中和浄化した空気中の副生したオ
ゾンを分解する触媒を備えるオゾン分解部10とを備え
ることを特徴とする有機塩素化合物を含有する汚染空気
の処理装置。

Description

【考案の詳細な説明】 【0001】 【考案の属する技術分野】 人体に有害な有機塩素化合物を含有する汚染空気を酸化分解して無害化する装 置に関する。 【0002】 【従来の技術】 トリクロロエチレン(TCE)やテトラクロロエチレン(PCE)に代表される 有機塩素化合物は、工業用洗浄剤として半導体の電子部品工場やクリーニング工 場において用いられているが、発ガン性を有するものであることからこれらの化 合物による土壌や地下水の汚染が大きな社会問題となっている。 【0003】 従来、有機塩素化合物により汚染された土壌を浄化処理する方法として、浄化 処理対象の土壌からガス状の汚染物質(すなわち有機塩素ガス)を真空ポンプに より吸引して抽出し、それを活性炭に吸着させるという活性炭吸着法が用いられ てきた。 【0004】 【特許文献1】 特開2000−107569号公報 【0005】 【考案が解決しようとする課題】 しかし、有機塩素ガスを活性炭吸着により吸着処理することでは活性炭の吸着 飽和による交換、あるいは再生が不可欠であり、そのため保守コストを含めたラ ンニングコストが嵩みがちであった。 【0006】 本考案は、上記課題を解決する有効な有機塩素化合物の処理装置を提供するこ とを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】 本考案は、上記課題を解決するために、有機塩素化合物を含有する汚染空気の 処理装置において、有機塩素化合物を含む汚染空気を無声放電型ガス反応器に導 入して、放電によって発生する酸素ラジカルにより酸化分解し、処理された空気 を石灰石に接触させ酸化分解により生成した塩素及び塩化水素を捕捉して中和浄 化し、中和浄化した空気中の副生したオゾンを分解する触媒を備えることを特徴 とする。 【0008】 【考案の実施の形態】 本考案の実施形態を図により説明する。 図1において、1は、汚染土壌から真空ポンプにより吸引された有機塩素ガス を含む汚染空気の流路に設けた電磁開閉弁であり、2は空気流量調整弁であり、 3は空気流量計である。 【0009】 4はトラップであり、導入される汚染空気に水滴が同伴した場合これを取除く 役目をするものであり、トラップ4には、フロート等の水位検出センサが設置さ れ、水位センサがトラップ4内の水位が所定水位以上になると自動的に電磁開閉 弁1を閉じ、汚染空気の導入をストップした上でトラップ4内の水を排水し、ト ラップ4内の水が排水されたことを水位センサが検知すると自動的に電磁開閉弁 1を開とし、汚染空気の導入を再開する。 【0010】 5は、エアーフィルターであり、導入される汚染空気中の塵埃等の粒子を除去 する役目をするものである。前記トラップ4とエアーフィルター5は、その下流 の放電セル7内の無声放電型ガス反応器の放電管が水滴、塵埃により破損するのを 防止する役目を持つものである。 【0011】 7は、交流電源6により高電圧が供給される無声放電型ガス反応器を内蔵した 放電セルである。無声放電型ガス反応器は、二重管あるいは平板式であり、誘電 体が耐食性のあるガラス、石英あるいはセラミックスで形成される。この放電セ ル7内で、汚染空気中の有機塩素化合物は、無声放電型ガス反応器から発生する 酸素ラジカルにより酸化分解され、塩化水素と塩素が生成する。 【0012】 8は、石灰石を充填した中和槽であり、中和槽8には、円筒あるいは角型のい ずれでもよく、その上部には石灰石を投入するホッパー9が設置される。石灰石 の変わりに建築廃材である大理石のくずでもよい。放電セル7内で酸化分解され 塩化水素と塩素を含む空気は、中和槽8内に充填された石灰石と接触し、塩化カ ルシウムと次亜塩素酸カルシウムとして除去され、汚染空気は中和される。 【0013】 中和槽8の石灰石の上部から、水道水が水流量弁12、水流量計11を介して 供給され、中和槽8の石灰石と接触して生成した塩化カルシウムと次亜塩素酸カ ルシウムが水道水に溶解し、中和槽8の排出弁14が設置された排水管を通して 下水に排水される。排水管には、排水量が多い場合に一時排水を貯留するオーバ ーフロー管13が設置され、オーバーフローした排水を再び排水管に合流させ、 下水等に排水する。 【0014】 中和槽8で中和処理された空気中には副生したオゾンが存在するため、中和槽 8の上部から排出される空気の排出路にオゾン分解触媒を設置したオゾン分解部 10を設置する。オゾン分解触媒としては、市販の二酸化マンガン等を主成分と する製品を使用する。 【0015】 【考案の効果】 有機塩素化合物を含む汚染空気は、無声放電ガス反応器からの酸化ラジカルに より塩化水素と塩素に酸化分解され、さらに中和槽の石灰石により無害な塩化カ ルシウムと次亜塩素酸カリウムとなり、水道水に溶解させて廃水処理され、オゾ ンを含む排気もオゾン分解触媒により分解され酸素として大気に放出されるので 、運転が容易で、処理コストの安い安全で環境汚染のない有機塩素処理装置を提 供することができる。 【提出日】平成15年3月6日(2003.3.6) 【手続補正2】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0007 【補正方法】変更 【補正内容】 【0007】 【課題を解決するための手段】 本考案は、上記課題を解決するために、有機塩素化合物を含有する汚染空気の 処理装置において、有機塩素化合物を含む汚染空気を放電によって発生する酸素 ラジカルにより酸化分解する無声放電型ガス反応器と、無声放電型ガス反応器に より酸化分解 処理された空気を石灰石に接触させ酸化分解により生成した塩素及 び塩化水素を捕捉して中和浄化する中和槽と、中和槽で中和浄化した空気中の副 生したオゾンを分解する触媒を備えるオゾン分解部とを備えることを特徴とする 。 【手続補正3】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0012 【補正方法】変更 【補正内容】 【0012】 8は、石灰石を充填した中和槽であり、中和槽8には、円筒あるいは角型のい ずれでもよく、その上部には石灰を投入するホッパー9が設置される。石灰石 の変わりに建築廃材である大理石のくずでもよい。放電セル7内で酸化分解され 塩化水素と塩素を含む空気は、中和槽8内に充填された石灰石と接触し、塩化カ ルシウムと次亜塩素酸カルシウムとして除去され、汚染空気は中和される。 【手続補正4】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0015 【補正方法】変更 【補正内容】 【0015】 【考案の効果】 有機塩素化合物を含む汚染空気は、無声放電ガス反応器からの酸ラジカルに より塩化水素と塩素に酸化分解され、さらに中和槽の石灰により無害な塩化カ ルシウムと次亜塩素酸カリウムとなり、水道水に溶解させて廃水処理され、オゾ ンを含む排気もオゾン分解触媒により分解され酸素として大気に放出されるので 、運転が容易で、処理コストの安い安全で環境汚染のない有機塩素処理装置を提 供することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の実施形態を示す図。 【符号の説明】 1:電磁開閉弁 2:空気流量調節弁 3:空気流量計 4:トラップ 5:エアーフィルター 6:交流電源 7:放電セル 8:中和槽 9:ホッパー 10:オゾン分解部 11:水流量計 12:水流量調節弁 13:オーバーフロー管 14:排出弁
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】 【提出日】平成15年3月6日(2003.3.6) 【手続補正1】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲 【補正方法】変更 【補正内容】 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 有機塩素化合物を含む汚染空気を放電に
よって発生する酸素ラジカルにより酸化分解する無声放
電型ガス反応器と、無声放電型ガス反応器により酸化分
処理された空気を石灰石に接触させ酸化分解により生
成した塩素及び塩化水素を捕捉して中和浄化する中和槽
と、中和槽で中和浄化した空気中の副生したオゾンを分
解する触媒を備えるオゾン分解部とを備えることを特徴
とする有機塩素化合物を含有する汚染空気の処理装置。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 有機塩素化合物を含む汚染空気を無声放
    電型ガス反応器に導入して、放電によって発生する酸素
    ラジカルにより酸化分解し、処理された空気を石灰石に
    接触させ酸化分解により生成した塩素及び塩化水素を捕
    捉して中和浄化し、中和浄化した空気中の副生したオゾ
    ンを分解する触媒を備えることを特徴とする有機塩素化
    合物を含有する汚染空気の処理装置。
JP2003000218U 2003-01-20 2003-01-20 有機塩素化合物を含有する汚染空気の処理装置 Expired - Lifetime JP3095336U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007029819A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Kawasaki Heavy Ind Ltd 排ガス浄化電子線照射装置

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