JP3094884U - 鱗・ぜいご取り付き魚内臓取出具 - Google Patents

鱗・ぜいご取り付き魚内臓取出具

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JP3094884U JP2002008199U JP2002008199U JP3094884U JP 3094884 U JP3094884 U JP 3094884U JP 2002008199 U JP2002008199 U JP 2002008199U JP 2002008199 U JP2002008199 U JP 2002008199U JP 3094884 U JP3094884 U JP 3094884U
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輝臣 松田
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松田 典子
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 魚の内臓の取り出し、魚表面の鱗取り更には
鯵の尻尾側のぜいごをも取り除くことのできる器具を同
時に備えた鱗・ぜいご取り付き魚内臓取出具を提供する
ことにある。 【解決手段】 魚aの内臓bを取り出す場合に使用され
る魚内臓取出部2と、魚表面の鱗cを取る場合に使用さ
れる鱗除去部3と、鯵の尻尾側のぜいごdを取り除く場
合に使用されるぜいご除去部4とを備え、前記魚内臓取
出部2は、魚の内臓を両側から挟む一対のハサミバー2
1と、枢支軸22と、一対の把持部23と、バネ24と
から構成され、前記鱗除去部3はハサミバー21の同一
側面側にそれぞれ凹凸状に形成され、前記ぜいご除去部
4は、一対のぜいご除去ハサミ刃41と、各ぜいご除去
ハサミ刃41を前記各ハサミバー21にそれぞれ一体的
に連結する各連結片42とから構成される。

Description

【考案の詳細な説明】 【0001】 【考案の属する技術分野】 この考案は、魚を調理する場合に使用される器具に係り、特に、魚の内臓の取 り出し、魚表面の鱗取り更には鯵の尻尾側のぜいごをも取り除くことのできる器 具を同時に備えた鱗・ぜいご取り付き魚内臓取出具に関するものである。 【0002】 【従来の技術】 魚の調理において魚の内臓を取り出す場合、魚の内臓が手に付着して手が汚れ たり、臭いが手に付いたりすることがあり、これらを避けるためには専用の魚内 臓取出具が便利であり、このため、種々な魚内臓取出具が考案されている。また 、魚の表面には鱗が多数付いているので、食べやすくするにはこれを取り除く必 要があり、種々な鱗取具が考案されている。さらに、鯵では尻尾側に山形の鱗状 のぜいごが付いており、食べやすくするにはこれを取り除く必要がある。 【0003】 【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、従来の魚内臓取出具には魚の鱗取りが併せて付いているものつ いては種々考案されているが、鯵のぜいごを取り除く器具も併せて付いているも のについては考案されていない。 【0004】 この考案は、上記のような課題に鑑み、その課題を解決すべく創案されたもの であって、その目的とするところは、魚の内臓の取り出し、魚表面の鱗取り更に は鯵の尻尾側のぜいごをも取り除くことのできる器具を同時に備えた鱗・ぜいご 取り付き魚内臓取出具を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】 以上の目的を達成するために、この考案は、魚の内臓を取り出す場合に使用さ れる魚内臓取出部と、魚表面の鱗を取る場合に使用される鱗除去部と、鯵の尻尾 側のぜいごを取り除く場合に使用されるぜいご除去部とを備え、前記魚内臓取出 部は、魚の内臓を両側から挟む一対のハサミバーと、一対のハサミバーの交差部 分の枢支軸を挟んで反対側に位置する一対の把持部と、一対のハサミバーを開い た状態に付勢するバネとから構成され、前記鱗除去部は一対のハサミバーの同一 側面側にそれぞれ凹凸状に形成され、前記ぜいご除去部は、一対のぜいご除去ハ サミ刃と、各ぜいご除去ハサミ刃を前記各ハサミバーにそれぞれ一体的に連結す る各連結片とから構成される手段よりなるものである。 【0006】 【考案の実施の形態】 以下、図面に記載の考案の実施の形態に基づいて、この考案をより具体的に説 明する。 ここで、図1は鱗・ぜいご取り付き魚内臓取出具の全体斜視図、図2は鱗・ぜ いご取り付き魚内臓取出具の裏面側からみた全体斜視図、図3は鱗・ぜいご取り 付き魚内臓取出具の側面図、図4は鱗・ぜいご取り付き魚内臓取出具による内臓 取り出しの使用状態図、図5は鱗・ぜいご取り付き魚内臓取出具による鱗取りの 使用状態図、図6は鱗・ぜいご取り付き魚内臓取出具による鯵のぜいご取りの使 用状態図である。 【0007】 図1〜図3において、鱗・ぜいご取り付き魚内臓取出具1は、魚aの内臓bの 取り出し、又魚表面の鱗cを取り、更には鯵の尻尾側のぜいごdをも取り除く機 能を備えたもので、魚aの内臓bを取り出す場合に使用される魚内臓取出部2と 、魚表面の鱗cを取る場合に使用される鱗除去部3と、鯵の尻尾側のぜいごdを 取り除く場合に使用されるぜいご除去部4とから構成される。 【0008】 魚内臓取出部2、鱗除去部3及びぜいご除去部4から構成される鱗・ぜいご取 り付き魚内臓取出具1は、一般に金属製の材料で造られているが、好ましくは水 などに錆びにくいステンレス材で造られるのがよい。 【0009】 魚内臓取出部2は、魚aの内臓bを取り出す場合に使用されるもので、一対の ハサミバー21と、一対のハサミバー21の交差部分の枢支軸22を挟んで反対 側に位置する一対の把持部23と、一対のハサミバー21を開いた状態に付勢す るバネ24とから構成される。 【0010】 一対のハサミバー21は、魚aの口から挿入されて、魚aの内臓bを両側から 挟んで、魚aの口から内臓bを取り出す部分である。一対のハサミバー21は、 魚aの口に挿入でき、しかも魚aの内臓bにまで届くように、細長い棒状のもの から構成されている。 【0011】 一対のハサミバー21は基端側が交差して前記一対の把持部23に連なってお り、その交差部分で枢支軸22により回動自在に枢支されていて、枢支軸22を 中心として左右に開閉する機構になっている。 【0012】 一対の各ハサミバー21の先端側の互いに向かい合う内側には、魚aの内臓b が滑らずに取り出せるように、波形の滑り止め辺21aがそれぞれ形成されてい て、この波形の滑り止め辺21aによって魚aの内臓bは確実に掴まれて取り出 すことが可能となる。 【0013】 一対の把持部23は、前記ハサミバー21を開閉して魚aの内臓bを取り出す する場合、及び後記のぜいご除去部4のぜいご除去ハサミ刃41を開閉してぜい ごdを除去する場合に、片方の手の親指によって掴まれる部分と残りの指によっ て掴まれる部分である。 【0014】 一対の把持部23は、その先端側が交差して前記一対のハサミバー21に連な っており、交差部分で上記枢支軸22により回動自在に枢支されていて、枢支軸 22を中心として左右に開閉する機構になっている。 【0015】 一対の把持部23は、交差する先端側から手元側に向かって左右に拡開する弧 状に形成されていて、手で掴み易い形状に形成されている。又、一対の把持部2 3の表面は、手で掴んだ際に滑り難いように、滑り止めが施されていたり、滑り 難いゴム材などで被覆されている。 【0016】 バネ24は、一対のハサミバー21及び後記の一対のぜいご除去ハサミ刃41 を常に開いた状態に付勢するもので、使用中にこれらのハサミバー21やぜいご 除去ハサミ刃41を閉じた後に再び開く場合に、何ら動作することなく自動的に 左右に開く機能を果たす。バネ24は、上記枢支軸22側近くの一対の把持部2 3の内側間に設けられている。即ち、バネ24の一端は片方の把持部23の内側 面に連結され、又バネ24の他端は他方の把持部23の向かい合う内側面に連結 されている。 【0017】 鱗除去部3は、魚表面の鱗cを取る場合に使用されるもので、一対のハサミバ ーの枢支軸寄り側の同一側面側にそれぞれ凹凸状に形成されている。鱗除去部3 は、鱗除去部3の凹凸状の複数の凸片31の各先端が魚aの表面に付着している 鱗cに食い込んで鱗cを剥ぎ取る役目を果たす。 【0018】 ぜいご除去部4は、鯵の尻尾寄り側の中央に筋状に形成されているぜいごdを 取るもので、一対のぜいご除去ハサミ刃41と、一対の各ぜいご除去ハサミ刃4 1を各ハサミバー21にそれぞれ一体的に連結する各連結片42とから構成され る。 【0019】 ぜいご除去部4を構成する一対のぜいご除去ハサミ刃41は、鱗除去部3が形 成されたハサミバー21側面の反対側となる側面側に少し隙間をあけて、ハサミ バー21と略平行になるように並設されている。一対のぜいご除去ハサミ刃41 は、互いに向かい合って交差する内側に刃が形成されている。 【0020】 一対のぜいご除去ハサミ刃41は、普通の状態で、その先端側は左右に開いて おり、枢支軸22側の基端側は交差して、全体としてV字型の形状しており、又 交差する基端側は互いに相手側に向かってL字型に突出して交差状態になってい る。 【0021】 一対の各ぜいご除去ハサミ刃41は、それぞれ同一側の各ハサミバー21に連 結片42によって一体的に連結されていて、枢支軸22を中心として前記ハサミ バー21を回動させると、ぜいご除去ハサミ刃41もこの枢支軸22を中心に一 体となって先端側が回動して内側の刃が交差して鯵の尻尾側のぜいごdを切断す る構造になっている。 【0022】 次に、上記考案の実施の形態の構成に基づく作用について以下説明する。 図4に示すように、鱗・ぜいご取り付き魚内臓取出具1を使用して魚aの内臓 bを取り出す場合には、一対の把持部23の片方を親指で掴み、他方の把持部2 3を残りの指で掴んで、指に力を入れて一対の把持部23を強く掴んでバネ24 に抗してハサミバー21の先端側を閉じた状態で、魚aの口の中に閉じた一対の ハサミバー21の先端側を挿入する。 【0023】 挿入した一対のハサミバー21の先端側を口の奥に突っ込んで魚aの内臓bま で押し入れる。ハサミバー21の先端側が魚aの内臓bまで到達すると、把持部 23を強く掴んでいた指の力を抜く。指の力を抜くと、バネ24の付勢力により 、ハサミバー21の先端側は左右に開く。左右に開いた一対のハサミバー21の 先端側の間に魚aの内臓bを挟み込んだ後、指に力を入れて一対の把持部23を 強く掴んでバネ24に抗してハサミバー21の先端側を絞ると、魚aの内臓bは ハサミバー21の先端側の内側に強く挟み込まれる。この状態で鱗・ぜいご取り 付き魚内臓取出具1を魚aの内臓bから引き抜く。 【0024】 魚aから鱗・ぜいご取り付き魚内臓取出具1を魚aの内臓bから引き抜く場合 、内臓bを挟んでいるハサミバー21の先端側の内側には滑り止め辺21aがそ れぞれ形成されているため、魚aの内臓bから引き抜く際に、挟んでいる内臓b が簡単に滑って抜けることがなく、確実に魚aの内臓bを挟んで状態で魚aの口 から取り出すことができる。このようにして、魚aの内臓bを簡単に且つ確実に 取り出すことができる。しかも、魚aの内臓bを取り出す際に、手が汚れること もない。 【0025】 また、バネ24の働きにより、一対の把持部23を掴んで内側に力を入れて内 臓bを挟んで取り出した後、一対の把持部23を掴んでいる指の力を抜くと、バ ネ24の働きによって、ハサミバー21は左右に開いて、ハサミバー21の先端 側で挟んでいた内臓bを簡単に離して捨てることができる。 【0026】 図5に示すように、鱗・ぜいご取り付き魚内臓取出具1を使用して魚aの鱗c を取る場合には、一対の把持部23を手で掴み、ハサミバー21の一側面に形成 されている鱗除去部3を魚aの鱗cの表面に接触させ、鱗除去部3の凸片31の 各先端を鱗cの食い込ませて、ハサミバー21の一側面の鱗除去部3を魚aの表 面に沿って鱗cの根本側方向に向かって繰り返し強く移動させると、鱗cに食い 込んだ凸片31によって魚aの表面から鱗cを剥ぎ取ることができる。このよう にして、魚aの鱗cを簡単に且つ確実に取り除くことができる。 【0027】 図6に示すように、鱗・ぜいご取り付き魚内臓取出具1を使用して魚aの鯵の ぜいごdを取る場合には、一対の把持部23の片方を親指で掴み、他方の把持部 23を残りの指で掴んで、ハサミバー21の他側面に形成されているぜいご除去 部4の一対のぜいご除去ハサミ刃41を鯵の尻尾側のぜいごdを挟んでその両側 の魚aの表面に接触させる。 【0028】 一対の把持部23を掴んでいる手の指に力を入れて、一対の把持部23を強く 掴んでバネ24に抗してハサミバー21の先端側を閉じると、一対のハサミバー 21に連結片42を介して一体的に連結されている一対のぜいご除去ハサミ刃4 1は交差状に閉じる際に、交差する左右の内側の刃によって、鯵の尻尾側に形成 されたぜいごdは切断される。切断した状態で、把持部23を強く掴んでいた指 の力を抜くと、バネ24の付勢力により、ハサミバー21の先端側は左右に開く 。ハサミバー21と連結片42を介して一体のぜいご除去ハサミ刃41も交差状 態から左右に開く。 【0029】 上記の動作を数回繰り返して、鯵の尻尾側に形成されたぜいごdを完全に取り 除く。このようにして、魚aの鯵の尻尾側に形成されたぜいごdを簡単に且つ確 実に取り除くことができる。しかも、鯵の尻尾側に形成されたぜいごdを取り除 く際に、手が汚れることもない。 【0030】 なお、この考案は上記考案の実施の形態に限定されるものではなく、この考案 の精神を逸脱しない範囲で種々の改変をなし得ることは勿論である。 【0031】 【考案の効果】 以上の記載より明らかなように、この考案に係る鱗・ぜいご取り除き付き魚内 臓取出具によれば、魚の内臓を簡単に且つ確実に取り出すことができ、しかも、 魚の内臓を取り出す際に、手が汚れることもない。また、魚の鱗を簡単に且つ確 実に取り除くことができる。これらの効果に加えて、更に、魚の鯵の尻尾側に形 成されたぜいごを簡単に且つ確実に取り除くことができ、しかも、鯵の尻尾側に 形成されたぜいごを取り除く際に、手が汚れることもない等、極めて実用的有益 なる効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】 【図1】この考案の実施の形態を示す鱗・ぜいご取り付
き魚内臓取出具の全体斜視図である。 【図2】この考案の実施の形態を示す鱗・ぜいご取り付
き魚内臓取出具の裏面側からみた全体斜視図である。 【図3】この考案の実施の形態を示す鱗・ぜいご取り付
き魚内臓取出具の側面図である。 【図4】この考案の実施の形態を示す鱗・ぜいご取り付
き魚内臓取出具による内臓取り出しの使用状態図であ
る。 【図5】この考案の実施の形態を示す鱗・ぜいご取り付
き魚内臓取出具による鱗取りの使用状態図である。 【図6】この考案の実施の形態を示す鱗・ぜいご取り付
き魚内臓取出具による鯵のぜいご取りの使用状態図であ
る。 【符号の説明】 1 鱗・ぜいご取り付き魚内臓取出具 2 魚内臓取出部 21 ハサミバー 21a 滑り止め辺 22 枢支軸 23 把持部 24 バネ 3 鱗除去部 31 凸片 4 ぜいご除去部 41 ぜいご除去ハサミ刃 42 連結片 a 魚 b 内臓 c 鱗 d ぜいご

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 魚の内臓を取り出す場合に使用される魚
    内臓取出部と、魚表面の鱗を取る場合に使用される鱗除
    去部と、鯵の尻尾側のぜいごを取り除く場合に使用され
    るぜいご除去部とを備え、前記魚内臓取出部は、魚の内
    臓を両側から挟む一対のハサミバーと、一対のハサミバ
    ーの交差部分の枢支軸を挟んで反対側に位置する一対の
    把持部と、一対のハサミバーを開いた状態に付勢するバ
    ネとから構成され、前記鱗除去部は一対のハサミバーの
    同一側面側にそれぞれ凹凸状に形成され、前記ぜいご除
    去部は、一対のぜいご除去ハサミ刃と、各ぜいご除去ハ
    サミ刃を前記各ハサミバーにそれぞれ一体的に連結する
    各連結片とから構成されることを特徴とする鱗・ぜいご
    取り付き魚内臓取出具。
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