JP3094768U - 海苔網巻取装置 - Google Patents

海苔網巻取装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】海苔網の巻き取り側のロールの幅を海苔網の幅
と同一幅に巻き取ることができ、かつ、巻いた海苔網が
たるまないように巻き取ることができる装置を提供す
る。 【解決手段】分解組立可能なフレーム1と、ロール状に
巻いた海苔網を繰り出し可能に保持する海苔網保持体2
と、繰り出された海苔網を巻き取るための巻取軸3と、
巻取軸3を回転させるための駆動手段4と、繰り出され
る海苔網を誘導して、貝入れ体に種貝を取り付ける作業
を行うことができる作業部と、海苔網の巻き取り側のロ
ールの幅を海苔網の幅と同一幅に巻き取ることができる
手段17、51と、海苔網の巻き取り側におけるロール
の直径の変化に伴い、高さが変わる海苔網に追従して高
さを変えることによって、海苔網を案内する可動式ガイ
ド部材5とを設けることで、海苔網の幅と同一幅に巻き
取れ、かつ、弛まない巻き取りを可能とした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、海苔網の巻取装置に関する。更に詳しくは、海苔網に多数取り付け られた合成樹脂製の袋(以下「ビニール袋」という。)等の貝入れ体に海苔種を 入れる作業の際に使用する巻取装置に関する。
【0002】
【従来技術】
従来、海苔養殖漁業の生産者は、海洋に海苔網を張設するのに先立ち、海苔網 に多数取り付けられたビニール袋等の袋体に、海苔種の付いた牡蠣殻を入れる作 業を行っている。該作業は、以前は多数の人手を借りて行っていたが、近年は巻 取用の機械を使用するようになってきた(例えば、特開2002−95368号 公報参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、従来の機械等を使用して海苔網の巻き取りを行った場合、海苔網の幅 方向にぶれが生じることが多く、巻取位置が均一でないため、海苔網の幅(浮き 竹61の長さも含む。以下同じ。)より巻き取った海苔網のロールの幅の方が幅 広になることが多かった。 そのため、海苔網の束がかさんでしまい、巻き取り後の収納保管、港まで海苔 網を運ぶ車両の荷台、海苔網設置船上で無駄に場所をとってしまう問題点があっ た。 また、海苔網を幅方向に振れるようにして巻き取っているため、固く巻き巻締 めることができず弛んだ状態となり、海苔網のロールの強度が落ちて、運搬積込 作業の際に運びにくい等の問題点があった。
【0004】 (考案の目的) そこで、本考案の目的は、海苔網の巻き取り側のロールの幅を海苔網の幅と同 一幅に巻き取ることができる装置を提供することにある。
【0005】 本考案の他の目的は、上記海苔網巻取装置にかかる繰り出し側の海苔網のロー ルを、簡単にフレームへ取り付けることができるようにしたものを提供すること にある。
【0006】 本考案の他の目的は、巻いた海苔網がたるまないように巻き取ることができる 上記海苔網巻取装置を提供することにある。
【0007】 本考案の他の目的は、上記海苔網巻取装置の効率の良い収納を可能にしたもの を提供することにある。
【0008】 本考案の他の目的は、上記海苔網巻取機を使用する際の、巻取軸の取り外しの 簡易性および作業の利便性を向上させたものを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために講じた本考案の手段は次のとおりである。 第1の考案にあっては、 海苔網に種貝を取付ける作業に使用する海苔網巻取装置であって、 海苔網に種貝を取付ける作業の際に、海苔網の巻き取り側のロールの幅を海苔 網の幅と同一幅に巻き取ることができるように海苔網を案内する手段を設けたこ とを特徴とする、 海苔網巻取装置である。
【0010】 第2の考案にあっては、 海苔網に種貝を取付ける作業に使用する海苔網巻取装置であって、 フレームと、 フレームに設けられ、ロール状に巻いた海苔網を繰り出し可能に保持する、ロ ール保持手段と、 フレームに設けられ、上記ロール保持手段から繰り出された海苔網を巻き取る ための巻取軸と、 海苔網の巻取軸を回転させるための駆動手段と、 繰り出される海苔網を誘導して、海苔網に設けられている貝入れ体に、種貝を 取り付けるための作業を行うことができる作業部、 を備えており、 海苔網の巻き取り側のロールの幅を海苔網の幅と同一幅に巻き取ることができ るように海苔網を案内する手段を設けたことを特徴とする、 海苔網巻取装置である。
【0011】 第3の考案にあっては、 巻取軸を回転させるための駆動手段として原動機を備えていることを特徴とす る、 第2の考案に係る海苔網巻取装置である。
【0012】 第4の考案にあっては、 海苔網の巻取軸を回転させるための駆動手段として低速モーターを備えており 、 巻取軸の端部に平歯車を固着しており、 巻取軸の平歯車を、低速モーターの回転軸に設けてある歯車に載置するように 噛み合わせて巻取軸に駆動力を伝えるようにしてあることを特徴とする、 第2の考案に係る海苔網巻取装置である。
【0013】 第5の考案にあっては、 繰り出し側の海苔網のロール保持手段は、ロール状に巻いた海苔網を海苔網保 持体で転動させて網を繰り出すことができるようにしたものであることを特徴と する、 第2、第3または第4の考案に係る海苔網巻取装置である。
【0014】 第6の考案にあっては、 海苔網を案内する手段は、 海苔網の巻取側におけるロールの直径の変化に伴い、高さが変わる海苔網に追 従して高さを変えることによって、海苔網を案内するようにしてあることを特徴 とする、 第1、第2、第3、第4または第5の考案に係る海苔網巻取装置である。
【0015】 第7の考案にあっては、 分解組立可能に形成されていることを特徴とする、 第1、第2、第3、第4、第5または第6の考案に係る海苔網巻取装置である 。
【0016】 本考案において、「駆動手段」としては、通常、モーターや発動機等のいわゆ る原動機が使用されるが、これに限定するものではなく、例えば人力、水力機関 、風力機その他熱機関等を使用することもできる。 また、海苔網の巻取軸に駆動力を伝達する伝達手段としては、例えば、海苔網 の巻取軸の端部に平歯車を固着し、巻取軸の平歯車と低速モーターの回転軸に設 けてある歯車に載置するように噛み合わせるといった手段が挙げられるが、これ に限定するものではなく、例えば原動機等と巻取軸を直結する手段、ベルト、チ ェーン、ギヤ、減速機等により原動機等の駆動力を巻取軸に伝達する手段が挙げ られる。
【0017】 本考案において、分解組立可能に形成されている構造として、フレーム等を接 合する手段としては、ボルト・ナットを使用して分解組立ができるように形成さ れているものが挙げられるが、これに限定するものではなく、例えば嵌合構造、 掛合構造等の公知手段を使用することもできる。
【0018】 本考案における、繰り出し側の海苔網のロール保持手段としては、例えば、海 苔網保持体に載せて転動させる構造等であるが、これに限定するものではなく、 例えば、取付軸等で回転可能に軸支する構造であってもよい。
【0019】 (作用・効果) 海苔網巻取装置に、海苔網の巻き取り側のロールの幅を海苔網の幅と同一幅に 巻き取ることができるように海苔網を案内する手段を設けたことにより、海苔網 の巻き取り側のロールの幅を海苔網の幅と同一幅に巻き取ることができる。これ により、巻き取った海苔網が弛まないので固く巻き締めることができ、保管・運 搬等の取扱いが容易となる。
【0020】 上記海苔網巻取装置にかかる海苔網を案内する手段として、海苔網の巻取側に おけるロールの直径の変化に伴い、高さが変わる海苔網に追従して高さを変える ことによって、海苔網を巻取軸に案内するようにしたものは、海苔網をほぼ真直 ぐな状態で案内でき、案内部で海苔網が折り曲がらないので摩擦抵抗が少ない。 よって、必要以上に固く巻き締めてしまうことがなく、かつ、原動機にも無理が かからない。 これにより、海苔網を弛まず巻き取ることができる。また、海苔網の巻き取り 側のロール直径が大きくなっても、海苔網がきつく巻き取られ過ぎないため、漁 場で使用する際に海苔網を展開しやすく、かつ、海苔網も痛みにくい。
【0021】 繰り出し側の海苔網のロール保持手段を、海苔網保持体で転動させて網を繰り 出すことができるようにしたものは、単に転がすだけでよいので、繰り出し側の 海苔網を簡単に保持させることができる。
【0022】 上記海苔網巻取装置を分解組立可能に形成したものは、効率の良い収納を可能 とする。
【0023】 海苔網の巻取軸を回転させるための駆動手段として原動機を備えていることで 、省力化し、作業の利便性を向上させた。 また、上記原動機として低速モーターを備え、海苔網の巻取軸の端部に平歯車 を固着して、巻取軸の平歯車と低速モーターの回転軸に設けてある歯車に載置す るように噛み合わせて巻取軸に駆動力を伝えるようしたものは、載せるだけで噛 み合うため、駆動手段と巻取軸の脱着作業を簡易化した。
【0024】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態を図面に基づき更に詳細に説明する。 図1は本考案に係る海苔網巻取装置の一実施の形態を示す斜視図、 図2は巻取軸の取付説明図、 図3は本考案に係る海苔網巻取装置を使用した状態の側面視説明図、 図4は本考案に係る海苔網巻取装置を使用した状態の平面視説明図である。 符号Sは海苔網巻取装置であり、フレーム1と、フレームに横方向に架設され 、ロール状に巻いた海苔網Bを転動可能に保持するためのロール保持手段である 海苔網保持体2と、フレーム1に横方向に架設され、ロール状に巻いた海苔網B から繰り出した海苔網を巻き取るための巻取軸3と、巻取軸3を回転駆動するた めの低速モーター4と、海苔網の案内手段である可動式ガイド部材5を備えてい る。
【0025】 フレーム1は金属製の角管、円管、または山形鋼をボルト・ナット(図示省略 )で組立解体可能に形成されており、四角枠状の側部フレーム11a、11bを 横方向のフレーム12及び2本のガイド部材15、16で連結した構造である。 側部フレーム11a上部後方には、巻取軸3を構成する軸部材33を固定する ための軸受部19aが設けられている。 側部フレーム11b上部後方には、軸部材33を固定するための軸受部19b が設けられている。
【0026】 図2に示すように、各軸受部19a、19bは、軸受部基部190の上部に受 けローラー191aを二ヶ所に並設し、可動体193に押さえローラー191b を一つを備えている。 可動体193はL字状で基部を軸ピンで回動可能に取り付けており、図2は可 動体193を回動させて開いた状態を示している。 軸受部基部190側の各ローラー191aは、それぞれの間隔が、軸部材33 の直径より狭く、かつ、ローラー191a同士が接触しない程度に開けて設けら れている。 可動体193に備えられたローラー191bは、可動体193を閉じたときに 、下部のローラー191a間の中央上部に位置するよう設けられている。 各軸受部19a、19bは、可動体193を回動させて軸受部基部190と組 み合わせた際に、上下三つのローラー191で軸部材33を挟む構造となってい る。 なお、使用時には、留め具18によって、可動体193を固定する。
【0027】 ガイド部材15及び16は前部上側に位置し作業部C(図3に図示)を形成す る。 当該作業部Cを形成する各ガイド部材15、16は、垂直方向に所要間隔をあ けて、水平かつ平行に設けてある。 当該作業部Cは、繰り出された海苔網を巻き取りながら、海苔網に設けられた 浮き竹61に取り付けられた貝入れ体62に、種貝を入れる作業ができるように するものである。海苔網を縦方向へ送ることで作業がしやすいようにしている。 当該作業部Cを形成するガイド部材15、16のうち、上方に位置するガイド 部材15の左右側部フレーム11a、11b近傍には、海苔網の巻取幅を揃える ための案内手段である案内部材17が2カ所に設けられている。 各案内部材17の間隔は、海苔網の幅よりやや広めにとられている。繰り出し 側の海苔網Bのロールの幅は、海苔網の幅より幅広であり、一度で極端に調整す ると網が痛むため、まずこの部分で段階的な調整をする必要があるからである。 各案内部材17は、海苔網が引っ掛かりにくいように、海苔網の繰り出し側方 向と対向する方向側を外側に曲げて形成してある。 本考案では、フレーム1の素材はステンレススチール表面に亜鉛メッキを施し たものであるが、これに限定するものではなく、他の金属、例えばアルミニウム 等であってもよいし、合成樹脂、木材等であってもよい。また、上記の素材を組 み合わせたものであってもよい。
【0028】 海苔網保持体2は、フレーム1前部下方に設けられている。 図3に示すように、海苔網保持体2はフレーム1側面から見てL字型に形成さ れており、巻き取り作業時において底部となる海苔網保持体底部24と、側部と なる海苔網保持体側部25により構成され、共にほぼ四角い枠状である。海苔網 保持体2の横幅はフレーム1より若干幅広に形成されている。 海苔網保持体2は、海苔網保持体取付軸23を支点として、図1に示す矢印の 方向に回動する。
【0029】 側部フレーム11a、11bの前方側下端部には、海苔網保持体2を掛着する ための掛着フック13がそれぞれ設けられている。掛着フック13は軸受けの役 割を果たしている。海苔網保持体2は、掛着フック13に海苔網保持体取付軸2 3を掛着して取り付けられている。 留め具14は、フック状に形成されており、側部フレーム11a、11bの前 方側であって掛着フック13上方に、合計2ヶ所設けられている。海苔網保持体 側部25をフレーム1に固定するために使用する。
【0030】 海苔網保持体底部24は、所要の長さを有する二本の縦方向の棒状の部材を、 所要の間隔をあけて、海苔網保持体取付軸23に固着し、棒状の部材の反対側端 部には、上記所要の間隔の幅に形成された横棒を固着して、形成されている。な お、横棒の長さは海苔網保持体取付軸23より短い。上記縦方向の棒状の部材に は、それぞれ底部滑り部材22が嵌着されている。
【0031】 海苔網保持体側部25は、所要の長さを有する四本の縦方向の棒状の部材を、 所要の間隔をあけて、海苔網保持体取付軸23に固着し、棒状の部材の反対側端 部には、海苔網保持体取付軸23と同じ長さに形成された横棒を固着して形成さ れている。 上記縦方向の棒状の部材のうち、二番目と三番目に位置する二本には、それぞ れ底部滑り部材21が嵌着されている。
【0032】 なお、本考案において、滑り部材21、22は、合成樹脂製であるが、これに 限定するものではなく、例えばアルミニウム等の金属等、滑り効果があるもので あればよい。 また、本考案において、滑り部材21、22は、断面が馬蹄型に形成された棒 状体であり、上記海苔網保持体2にかかる縦方向の棒状の部材に嵌着するもので あるが、滑り部材の固定方法は嵌着に限定するものではなく、接着、溶接等の滑 り部材を固定できる手段であればよい。
【0033】 巻取軸3は、軸部材33と、平歯車32と、海苔網留めピン31から構成され る。 軸部材33は丸棒形状であり、一端側に平歯車32を固着している。 この平歯車32は後述する低速モーター4の回転軸に取り付けられた歯車41と 噛み合い、駆動力を巻取軸3に伝えるためのものである。 軸部材33には、ピン用孔34が左右二ヶ所に形成されている。ピン用孔34 の左右の間隔は海苔網の幅とほぼ同様である。海苔網留めピン31はそのピン用 孔34に挿通して使用する。 なお、海苔網留めピン31には脱落防止用の留め具35が設けられている。 平歯車32は、後述の低速モーターの回転軸に設けてある歯車41に載置する ように噛み合わせて使用する。
【0034】 巻取軸3を回転させるための駆動装置Dは、側部フレーム11b上方後部に設 けられている。駆動装置Dは低速モーター4と低速モーターの回転軸に取り付け られた歯車41を備えている。低速モーターの回転速度またはスイッチのオン・ オフ、回転速度及びスイッチのオン・オフは、フットペダル(図示せず)によっ て調整可能である。
【0035】 符号5は可動式ガイド部材である。可動式ガイド部材5は、アーム52を備え ている アーム52は、L字状に形成されており、長アーム52aと、これに直角に設 けられている短アーム52bにより構成される。 アーム52は、側部フレーム11a、11bの上部中央付近の内側部分に合計 二ヶ所設けられている。 アーム52は、軸ピン54により上記部分に取り付けられ、軸ピン54を支点 に上下に回動する。 フレーム1側方から見て、アーム52の長アーム52aは、側部フレーム11 a、11bの横架された上部部分と平行の状態に取り付けられ、短アーム52b は下方向に向くよう取り付けられている。 短アーム52b先端部近傍と側部フレーム11a、11bの間には、バネ53 が介設してある。 バネ53は引っ張りバネであり、アーム52を長アーム52aが上方向に回動 するよう付勢する。 ガイド部材55は、棒状の部材またはパイプ部材で形成されており、左右の各 長アーム52aの間に横架して取着している。ガイド部材55両端部の取着位置 は、左右の各長アーム52aの先端部近傍である。 ガイド部材55の左右両端近傍には、案内部材51が合計二ヶ所に設けられて いる。各案内部材51は、海苔網が引っ掛かりにくいように、海苔網を受け入れ る側を外側に曲げて形成してある。 各案内部材51の間隔は、海苔網の幅とほぼ同様である。
【0036】 本考案中では、バネとして引っ張りバネを使用しているが、これに限定するも のではなく、他の形式のバネ、例えば、圧縮バネ、捻りコイルバネ等であっても 良いし、他の弾性体、例えば、ゴム等であってもよい。
【0037】 本考案中では、案内部材17および案内部材51は、それぞれ海苔網を受け入 れる側を外側に曲げて形成してあるが、これに限定するものではなく、例えば、 図7の案内部材に係る他の実施例の斜視説明図および図8の案内部材に係る他の 実施例の要部断面説明図に示すように、案内部材の形状が、円板の外周部にメガ ホン状に拡がった側板が形成されたもの等の形状のものでもよい。 また、本考案中では、案内部材17および案内部材51は、それぞれガイド部 材15およびガイド部材55に動かないよう固定されているが、この形態に限定 するものではなく、例えば、上記形状に形成された案内部材17aおよび案内部 材51aが回転しながら海苔網を案内するもの等であってもよい。
【0038】 本考案中では、各ガイド部材は、フレームに固定され回転しないが、これに限 定するものではなく、例えば、ガイド部材が回転運動するもの等であってもよい 。
【0039】 (作 用) 図3ないし図8を参照して本実施の形態で示す海苔網巻取装置の作用を説明す る。図5(a)(b)は、本考案に係る海苔網巻取装置の海苔網保持体の使用方 法の説明図、図6(a)(b)は本考案に係る海苔網巻取装置の海苔網を案内す る手段の動作説明図、図7は案内部材に係る他の実施例の斜視説明図、図8は案 内部材に係る他の実施例の要部断面説明図である。
【0040】 まず、図5(a)に示すように留め具14を外し、海苔網保持体2をフレーム 1外側に倒す。ロール状に巻かれた海苔網Bを海苔網保持体側部25上に載せる 。取付軸等を使用しないため作業は容易である。 このとき、海苔網Bを置く方向に注意する。海苔網Bは、通常は貝入れ体62 が設けてある面が内側になるよう巻き取られている。このため海苔網Bは貝入れ 体62が設けてある面が、作業部Cにおいて前向きとなるようにセットする。な お、海苔網Bが上記と異なり貝入れ体62が設けてある面が外側になるよう巻き 取られている場合は、逆向きにセットする。 その後、図5(b)に示すように、海苔網保持体2を戻し海苔網Bをフレーム 1内に納める。掛け紐63を引っ張ると、海苔網Bが海苔網保持体2内で転動し て、側部滑り部材21および底部滑り部材22に当たりながら、海苔網が繰り出 される。なお、各滑り部材21、22により海苔網Bは円滑に転動して繰り出さ れる。
【0041】 図3に示すように、ロール状の海苔網Bから引き出した海苔網を、まず前部側 のガイド部材16の下から通してガイド部材16に回し掛け、次にその上方のガ イド部材15に回し掛ける。
【0042】 図4に示すように、海苔網を可動式ガイド部材5のガイド部材55の上に載せ るようにする。ガイド部材55はバネの付勢力によって海苔網に当接する。その 後、巻取軸3に設けてある海苔網留めピン31に海苔網端部の掛け紐63を結着 する。
【0043】 あとは、低速モーター4を駆動して、巻取軸3を海苔網に取り付けられたビニ ール袋等の袋体に海苔種の付いた牡蠣殻を入れる作業がしやすい速度で回転させ 、海苔網保持体2側から海苔網Bを図3に示すように繰り出しながら、巻取軸3 側で巻き取る。当該作業は、フレーム1の前部上方に設けられた作業部Cにおい て行う。 なお、巻き取り側の海苔網Aのロール径が大きくなると同回転数では海苔網の 送り速度が速くなるので、遅くする調整が必要であり、低速モーター4はフット ペダル(図示省略)でオン・オフを繰り返しながら、回転速度を調節する。 このとき、巻取軸3の回転に連動して海苔網Bは海苔網を繰り出して行く。次 第に海苔網Bは直径が小さくなり、一方巻取軸3に巻き取られた海苔網はロール 状に直径が大きくなり、海苔網Aとなっていく。最終的には海苔網Bは海苔網を 全て繰り出し、海苔網Aに巻き取られる。
【0044】 繰り出された海苔網の幅は、まずフレーム1前方のガイド部材15に設けられ た案内部材17で左右両端の位置を大方調整し、更にフレーム上方の可動式ガイ ド部材5に設けられた案内部材51で左右両端の位置を最終調整する。これによ り海苔網Aの幅は、海苔網の幅と同一の長さに巻き取られる。 上記各案内部材17、51の間隔は、図4に示すように、案内部材17の方が 案内部材51より広く形成されている。海苔網を巻き取る際に、いきなり案内部 材の間隔を狭くすると海苔網が案内部材に絡んだり、案内部材を乗り越えたりし て海苔網が摩擦で痛んだりすることがあるからである。そのため徐々に狭く巻き 取るべく、まず間隔が広めの案内部材17で巻取幅を調節し、次の案内部材51 により巻取幅を海苔網の幅と同一に調節する。
【0045】 図6に示すように、当該案内手段は、可動式ガイド部材5が上下に回動するも のであり、付勢手段として、前述の通りバネ53を使用している。 上記機能に基づいて、ガイド部材55の上方に位置する海苔網を、可動式ガイ ド部材5が下から押し上げる。これにより、ガイド部材15と巻取軸3の間に位 置する海苔網が弛まずに巻き取られていく。 また、巻き取りの際に、左右の案内部材51により海苔網が横に振れることな く案内されるので、海苔網Aが海苔網の幅で巻き取られる。また、案内部材51 及びガイド部材55は、海苔網の高さの変化に追従できるので、海苔網がガイド 部材55から外れない。 巻取軸3側で海苔網を巻き取るにつれて、巻き取り側のロール状の海苔網Aの 直径が大きくなっていく。その変化に伴い、海苔網Aの直径方向の高さの変化に 追従して、可動式ガイド部材5にかかるガイド部材55と案内板51の位置が、 下方向に下がっていく。(図6(a)(b)参照) 仮に、ガイド部材55が固定式であれば、ロール状に巻き取られた海苔網Aの 径が大きくなると、ガイド部での海苔網の角度が大きくなり、摩擦力も大きくな る問題点があった。 しかし本考案に係る海苔網巻取装置では、上記したように、海苔網の張力でガ イド部材55と案内板51が下方へ逃げるため、巻き取られる海苔網が常にほぼ 直線状になる。つまり、案内部材51は海苔網の幅方向のガイドをしながら、ガ イド部材55と海苔網との摩擦はほとんど生じないので、ロール状の海苔網Aが きつく巻かれ過ぎることはない。 また、海苔網及びモーターにかかる負荷が少なくなり、耐用年数が延びる。
【0046】 海苔網の巻き取りが終了したら、左右の海苔網留めピン31に結着した掛け紐 63を外し、左右の海苔網留めピン31をそれぞれ抜く。その後、軸部材33を ロール状の海苔網Aから引き抜き、ロール状になった海苔網Aを保管・運搬等す る。 また、巻取軸の平歯車32は、低速モーターの回転軸に設けてある歯車41に 載せるだけで噛み合うようにしてあるため、脱着作業が簡易である。 なお、本考案に係る海苔網巻取装置Sは使用が終わると、解体して翌シーズン まで保管することができるため省スペースに役立つ。
【0047】 本明細書で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、な んら限定的なものではなく、本明細書に記述された特徴およびその一部と等価の 用語や表現を除外する意図はない。また、本考案の技術思想の範囲内で、種々の 変形態様が可能であるということは言うまでもない。 なお、本明細書にかかる請求の範囲に記載した符号は、本実施の形態に権利範 囲を限定するものではない。
【0048】
【考案の効果】
本考案は上記構成を備え、次の効果を有する。 (a)本考案にかかる海苔網巻取装置によれば、海苔網の巻き取り側のロールの 幅を海苔網の幅と同一幅に巻き取ることができるように海苔網を案内する手段を 設けたことにより、海苔網の巻き取り側のロールの幅を海苔網の幅と同一幅に巻 き取ることができる。これにより、巻き取った海苔網が弛まないので固く巻き締 めることができ、保管・運搬等の取扱いが容易となる。 (b)上記海苔網巻取装置にかかる海苔網を案内する手段として、海苔網の巻取 側におけるロールの直径の変化に伴い、高さが変わる海苔網に追従して高さを変 えることによって、海苔網を巻取軸に案内するようにしたものは、海苔網をほぼ 真直ぐな状態で案内でき、案内部で海苔網が折り曲がらないので摩擦抵抗が少な い。よって、必要以上に固く巻き締めてしまうことがなく、かつ、原動機にも無 理がかからない。また漁場で使用する際に海苔網を展開しやすく、かつ、海苔網 も痛みにくい。 (c)繰り出し側の海苔網のロール保持手段を、海苔網保持体で転動させて網を 繰り出すことができるようにしたものは、単に転がすだけでよいので、繰り出し 側の海苔網を簡単に保持させることができる。 (d)上記海苔網巻取装置を分解組立可能に形成したものは、効率の良い収納を 可能とする。 (e)海苔網の巻取軸を回転させるための駆動手段として原動機を備えているこ とで、省力化し、作業の利便性を向上させた。 また、上記原動機として低速モーターを備え、海苔網の巻取軸の端部に平歯車 を固着して、巻取軸の平歯車と低速モーターの回転軸に設けてある歯車に載置す るように噛み合わせて巻取軸に駆動力を伝えるようしたものは、駆動手段と巻取 軸の脱着作業を簡易化した。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る海苔網巻取装置の一実施例の斜
視図。
【図2】 巻取軸の取付説明図。
【図3】 本考案に係る海苔網巻取装置を使用した状態
の側面視説明図。
【図4】 本考案に係る海苔網巻取装置を使用した状態
の平面視説明図。
【図5】 本考案に係る海苔網巻取装置の海苔網保持体
の使用方法の説明図。
【図6】 本考案に係る海苔網巻取装置の海苔網を案内
する手段の動作説明図。
【図7】 案内部材に係る他の実施例の斜視説明図。
【図8】 案内部材に係る他の実施例の要部断面説明
図。
【符号の説明】
S 海苔網巻取装置 1 フレーム 11a 側部フレーム 11b 側部フレーム 12 横フレーム 13 掛着フック 14 留め具 15 ガイド部材 16 ガイド部材 17 案内部材 17a 案内部材 18 留め具 19a 軸受部 19b 軸受部 190 軸受部基部 191a 受けローラー 191b 押さえローラー 192 歯車カバー 193 可動体 C 作業部 2 海苔網保持体 21 側部滑り部材 22 底部滑り部材 23 海苔網保持体取付軸 24 海苔網保持体底部 25 海苔網保持体側部 3 巻取軸 31 海苔網留めピン 32 平歯車 33 軸部材 34 ピン用孔 35 留め具 D 駆動装置 4 低速モーター 41 回転軸に設けてある歯車 5 可動式ガイド部材 51 案内部材 51a 案内部材 52 アーム 52a 長アーム 52b 短アーム 53 バネ 54 軸ピン 55 ガイド部材 A 巻き取り側のロール状の海苔網 B 繰り出し側ロール状の海苔網 61 浮き竹 62 貝入れ体 63 掛け紐

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海苔網に種貝を取付ける作業に使用する
    海苔網巻取装置(S)であって、 海苔網に種貝を取付ける作業の際に、海苔網の巻き取り
    側のロール(A)の幅を海苔網の幅と同一幅に巻き取るこ
    とができるように海苔網を案内する手段(17,51)を設け
    たことを特徴とする、 海苔網巻取装置。
  2. 【請求項2】 海苔網に種貝を取付ける作業に使用する
    海苔網巻取装置(S)であって、 フレーム(1)と、 フレーム(1)に設けられ、ロール状に巻いた海苔網(B)を
    繰り出し可能に保持する、ロール保持手段(2)と、 フレーム(1)に設けられ、上記ロール保持手段(2)から繰
    り出された海苔網を巻き取るための巻取軸(3)と、 海苔網の巻取軸(3)を回転させるための駆動手段(D)と、 繰り出される海苔網を誘導して形成され、海苔網に設け
    られている貝入れ体(62)に、種貝を取り付けるための作
    業を行うことができる作業部(C)と、を備えており、 海苔網の巻き取り側のロール(A)の幅を海苔網の幅と同
    一幅に巻き取ることができるように海苔網を案内する手
    段(17,51)を設けたことを特徴とする、 海苔網巻取装置。
  3. 【請求項3】 巻取軸(3)を回転させるための駆動手段
    として原動機(4)を備えていることを特徴とする、 請求項2の海苔網巻取装置。
  4. 【請求項4】 海苔網の巻取軸(3)を回転させるための
    駆動手段として低速モーター(4)を備えており、 巻取軸(3)の端部に平歯車(32)を固着しており、 巻取軸の平歯車(32)を、低速モーターの回転軸に設けて
    ある歯車(41)に載置するように噛み合わせて巻取軸(3)
    に駆動力を伝えるようにしてあることを特徴とする、 請求項2の海苔網巻取装置。
  5. 【請求項5】 繰り出し側の海苔網のロール保持手段
    は、ロール状に巻いた海苔網(B)を海苔網保持体(2)で転
    動させて網を繰り出すことができるようにしたものであ
    ることを特徴とする、 請求項2、3または4の海苔網巻取装置。
  6. 【請求項6】 海苔網を案内する手段は、 海苔網の巻取側におけるロール(A)の直径の変化に伴
    い、高さが変わる海苔網に追従して高さを変えることに
    よって、海苔網を案内するようにしてあることを特徴と
    する、 請求項1、2、3、4または5の海苔網巻取装置。
  7. 【請求項7】 分解組立可能に形成されていることを特
    徴とする、 請求項1、2、3、4、5または6の海苔網巻取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06325804A (ja) * 1993-03-11 1994-11-25 Molex Inc 電気コネクタ

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