JP3094557U - 壁掛け式フォールディングデスク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 場所を取らず施工が容易で外観のよい壁掛け
式フォールディングデスクの提供。 【解決手段】 天板が関節手段により開閉自在に固定ユ
ニットを具えた壁掛けユニット本体に枢接され、支持手
段が、該天板と該壁掛けユニット本体にそれぞれ連結さ
れて該天板を展開後に支持して天板と壁掛けユニット本
体の固定ユニットの間をほぼ垂直に保持し、固定ユニッ
トが壁に固定された後、該天板が該壁掛けユニット本体
に対して開閉自在とされ、選択的にライティングディス
ク或いは化粧台の天板とされるか或いは壁掛けユニット
本体の扉とされ、止め合わせ手段により、該天板が壁掛
けユニットに重ね合わされる時、壁掛けユニット本体と
天板が止め合わされる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の壁掛け式フォールディングデスクに係り、特に、壁に取り付け られる壁掛けユニット本体と、該壁掛けユニット本体に枢接された天板で組成さ れ、天板を開いて机或いは化粧台とすることができる、壁掛け式フォールディン グデスクに関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般の住居或いは特に小型のホテル等の建築物は、その室内空間が非常に有限 であり、必要なベッド、衛生設備等のほかはできるだけ省略されている。伝統的 なライティングデスク或いは化粧台は、体積及びその占有する面積がほぼ小さい キャビネットに相当する。比較的小さい室内空間にあっては、このようなライテ ィングデスクは文化レベルの高い生活には不可欠の家具であるにも関わらず、比 較的場所を取る。このため、ほとんどの家庭では、食卓をライティングデスクと して兼用している状況がある。しかし、食卓は油汚れを免れず、且つ環境が静か でないため、読書や書き物をするには不適当である。

【０００３】 総合すると、一般の住居或いはインテリアの設計者、或いは家具メーカーは書 き物或いは読書をするデスクの必要性を感じているが、固定観念に捕らわれて、 伝統的なライティングデスク或いは化粧台の体積を未だ縮小するに至らず、ほと んどの人は大きな矩形のライティングデスク或いは化粧台を、改善できない固定 形態であると思い込んでいる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の主要な目的は、一種の壁掛け式フォールディングデスクを提供するこ とにあり、それは、場所を取らない天板が、不使用時には壁に向けて折り畳まれ 、使用時に回して展開されて突出形態とされてライティングデスク或いは化粧台 等を形成しうるものとする。

【０００５】 本考案の次の目的は、一種の壁掛け式フォールディングデスクを提供すること にあり、それは壁掛けユニット本体に深さのある内部空間が形成され、且つこの 空間に複数の載置ユニットが設けられてファイル、文具或いは書籍を収容でき、 この空間或いは壁掛けユニット本体の固定ユニットに鏡が設けられ、壁掛けユニ ット本体の内部空間に装飾品、化粧品を置いて化粧台機能を形成できるようにし たものとする。

【０００６】 本考案の別の目的は、一種の壁掛け式フォールディングデスクを提供すること にあり、それは、照明手段を有して、壁掛けユニット本体より天板が展開される 時に、自動的に電源が照明手段に供給され、天板が閉じ合わされる時に自動的に 電源が切断されるものとする。

【０００７】 本考案のまた別の目的は、緊急照明機能を具えた壁掛け式フォールディングデ スクを提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、固定ユニットを具えた壁掛けユニット本体と、該壁掛けユ ニット本体を被覆可能な天板とを具えた壁掛け式フォールディングデスクにおい て、関節手段が該天板を開閉自在に該壁掛けユニット本体に枢接し、天板と該壁 掛けユニット本体が連結されて一体とされ、支持手段が、該天板と該壁掛けユニ ット本体にそれぞれ連結され、該天板が展開される時に該天板を支持して天板と 該壁掛けユニット本体の固定ユニットの間をほぼ垂直に保持し、固定ユニットが 壁に固定された後、該天板が該壁掛けユニット本体に対して開閉自在とされ、選 択的にデスクの天板とされるか或いは壁掛けユニット本体の扉とされ、止め合わ せ手段により、該天板が壁掛けユニットに重ね合わされる時、止め合わせ手段に より壁掛けユニット本体と天板が止め合わされることを特徴とする、壁掛け式フ ォールディングデスクとしている。 請求項２の考案は、請求項１に記載の壁掛け式フォールディングデスクにおい て、壁掛けユニット本体の固定ユニットの外縁に複数の側板が連接され、該側板 と該固定ユニットが共同で内部空間を形成し、且つ少なくとも一面の開口を具え た中空の浅箱状構造物を形成し、該壁掛けユニット本体の内部空間に複数の載置 ユニットが設けられたことを特徴とする、壁掛け式フォールディングデスクとし ている。 請求項３の考案は、請求項１又は請求項２に記載の壁掛け式フォールディング デスクにおいて、壁掛けユニット本体にスイッチで制御される照明手段が設けら れ、該照明手段が二次電池に連接され、停電時に二次電池で該照明手段に電力供 給することにより、緊急照明装置とされることを特徴とする、壁掛け式フォール ディングデスクとしている。

【０００９】

【考案の実施の形態】

本考案の壁掛け式フォールディングデスクは、壁掛けユニット本体と、該壁掛 けユニット本体を閉じることのできる天板で組成され、該壁掛けユニット本体は 固定ユニットを具え、該固定ユニットは固定框或いは壁板とされ得て、電気めっ きした鉄板或いは硬質のプラスチックで形成され、該天板は木板、電気めっきし た鉄板、或いは硬質プラスチックで形成される。本考案の特徴の一つは、関節手 段により天板が開閉自在に壁掛けユニット本体に枢接され、天板と壁掛けユニッ ト本体が連結され一体とされ、且つ支持手段が設けられて天板が開かれる時に該 支持手段により天板が支持されて天板と壁掛けユニット本体の固定ユニットがほ ぼ垂直角度に保持され、これにより固定ユニットが壁に固定された後、該天板が 壁掛けユニット本体に対して展開或いは閉合する時、選択的にデスクの天板とさ れるか或いは壁掛けユニット本体の扉とされることにある。

【００１０】 好ましい実施例において、固定ユニットにはネジ或いは釘を通す孔が形成され ている。このほか、本考案のもう一つの特徴は、壁掛けユニット本体にあって固 定ユニットの外縁に側板が連接され、側板と固定ユニットが共同で深さのある内 部空間を形成し、且つ一面が開口の中空浅箱状の構造物、例えば扁平な矩形箱体 状構造物を形成する。壁掛けユニット本体の内部空間に複数の離間した載置ユニ ットが設けられて、ファイル、文具或いは書籍の収容に供される。

【００１１】 このほか、好ましい実施例では止め合わせ手段が設けられ、該天板を壁掛けユ ニット本体に止め合わせるのに使用される。壁掛けユニット本体の内部空間側面 にさらに照明手段が設けられ、該照明手段は壁掛けユニット本体の上方位置にあ る節電バルブ或いはその他の発光物とされる。好ましくは更にスイッチ手段が設 けられ、天板が壁掛けユニット本体より開かれる時、自動的に電源が照明手段に 供給され、反対に天板が壁掛けユニット本体に閉じ合わされる時、自動的に電源 が切断される。

【００１２】 本考案は建築物の室内に応用され、従来のライティングデスクに較べて場所を とらず、使用者の必要に応じて自在に展開でき、閉合時にはほぼ壁と一体となす ことができる。且つ本考案は製造コストが伝統的なライティングデスクに較べて 安価であり、容易に生産と運搬が行え、新居或いは古い住居の廊下、部屋の壁、 さらには壁内或いはクローゼット内に自分で取り付けることができる。

【００１３】

【実施例】

図１に示されるように、本考案の壁掛け式フォールディングデスクは、固定ユ ニット１１を具えた壁掛けユニット本体１０と、天板２０を具えている。本考案 の特徴の一つは、関節手段３０を具え、該関節手段３０が天板２０を開閉自在に 壁掛けユニット本体１０に枢接し、天板２０と壁掛けユニット本体１０を連結し 一体としていることにある。関節手段３０は図示されるように、好ましくは天板 ２０と壁掛けユニット本体１０の下縁に取り付けられ、天板２０は図１或いは図 ３の矢印に示されるように閉合位置から下向きに開くことができる。また、支持 手段４０は図示されるようなエルボ型連接棒とされ得て、天板２０が開かれた時 に天板２０を支持し、天板２０と壁掛けユニット本体１０の固定ユニット１１に ほぼ垂直の角度を保持させ、これにより固定ユニット１１が壁５０に固定される 時、天板２０は選択的に壁掛けユニット本体１０の扉とされるか或いはライティ ングデスク、化粧台、置物台とされる。すなわち、天板２０が閉合位置にある時 は扉の形態とされる。しかし、下向きに開かれた後はライティングデスク形態と される。好ましい実施例では、固定ユニット１１にネジ或いは釘を通すための孔 １２が設けられて施工に便利とされる。このほか、好ましい実施例では、止め合 わせ手段７０が設けられ、該止め合わせ手段７０は例えば壁掛けユニット本体１ ０に設けられたフック７１と、これに対応して天板２０に設けられた係止棒７２ が共同組成するものとされ、天板２０が壁掛けユニット本体１０に止め合わせら れる。該止め合わせ手段７０の種類は非常に多く、ドアロックに適用される構造 を採用することができる。そのうち、スプリング式の係止手段の使用が好ましく 、それは天板に取り付けられたハンドルと共に取り付けられ（図示せず）、天板 ２０を開く時は、手指でハンドル内の可動片を押圧すれば、係止手段と壁掛けユ ニット本体１０内に設けられた対応する被係止手段が分離し、反対に、天板２０ を閉じる時は、手で天板２０を押して壁掛けユニット本体１０に圧入させれば、 ハンドル内のスプリング式の係止手段が先に縮入し、壁掛けユニット本体１０内 の被係止手段を通過した後、スプリングの弾性回復力により自動的に係止手段が 飛び出して壁掛けユニット本体１０の被係止手段に係合し、これにより天板２０ と壁掛けユニット本体１０を緊密に一体に接合させる。この止め合わせ手段７０ は、天板２０の開閉に便利な形態であればいずれも使用可能せある。

【００１４】 このほか、図２に示されるもう一つの実施例によると（図３も参照されたい） 、壁掛けユニット本体１０は固定ユニット１１の外縁周囲が側板１３で囲まれ、 壁掛けユニット本体１０の空間側面、例えばその上方に照明手段８０が取り付け られている。側板１３と固定ユニット１１は共同で内部の深さのある空間を形成 しており、且つ開口を有する中空浅箱状構造物を形成し、それは例えば扁平な矩 形箱体状構造物とされる。壁掛けユニット本体１０のこの内部の空間は、複数の 離間設置された載置ユニット６０を具え、該載置ユニット６０は例えば隔板或い は吊袋等とされて文献、文具或いは書籍を置くのに供される。照明手段８０はラ ンプカバー８１を具え、該ランプカバー８１は 少なくとも一部の透光性が良好 とされ、この透光性の良好な部分の位置は機能の要求の違いにより異なる。図３ に示される実施例では、ランプカバー８１の上方８２、前方８３、下方８４それ ぞれが透光性を具備し、ランプカバー８１の内部に蛍光灯或いは節電バルブ８５ が設置される。本考案がライティングディスクとして実施される時は、上から下 への光線が重視され、このためランプカバー８１の上方８２と前方８３は比較的 厚いアクリル板で弱い光を形成する。ランプカバー８１の下方８４には透光性が 良好であるか、或いは透明なアクリル板が使用されて強い光を形成する。しかし 一方で、本考案が化粧台として実施される時は、壁掛けユニット本体１０の固定 ユニット１１に鏡１４が設けられ、且つ前方に光線を投射して使用者の顔部を照 らすことが重視されるため、ランプカバー８１の透光性の比較的良好な部分はラ イティングディスクの場合とは異なり、上方８２と下方８４に比較的厚い白色の アクリル板が使用されて弱い光を形成し、ランプカバー８１の前方８３に透光性 が良好であるか、或いは透明なアクリル板が使用されて強い光を形成する。この ほか、図１、２に示されるように、更に好ましくは、スイッチ手段８６が設けら れ、このスイッチ手段８６にはリミットスイッチ或いはタッチスイッチ、或いは 接近センシングスイッチ等が採用され、天板２０が壁掛けユニット本体１０より 開かれる時、自動的に電源を照明手段８０に供給する。反対に天板２０が壁掛け ユニット本体１０に閉合される時、自動的に電源を切断する。当然、光度の光度 の良好な環境に適応するために手動スイッチをスイッチ手段８６に直列に連接す ることができ、これによりスイッチ手段８６の自動電力供給を制御する。

【００１５】

【考案の効果】

本考案は建築物の室内に応用され、従来のライティングデスクに較べて場所を 浪費せず、またコンパクトで外観がよく、操作に便利である。本考案は建物の壁 、クローゼット、或いは任意の場所に取り付けることができ、さらには室外の公 共場所にも取り付けることができる。取り付け方面では、インテリア設計時に予 め本考案を組み込むことで、本考案を壁に埋め込んで壁の一部分とすることもで き、いずれの場合にも非常に実用的である。

【００１６】 なお、以上の実施例は本考案の実施範囲を限定するものではなく、本考案に基 づきなしうる細部の修飾或いは改変は、いずれも本考案の請求範囲に属するもの とする。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の壁掛け式フォールディングデスクの実
施例の立体図である。

【図２】本考案の壁掛け式フォールディングデスクの別
の実施例の立体図である。

【図３】本考案の壁掛け式フォールディングデスクのさ
らに別の実施例の断面図であり、ランプカバーを説明し
ている。

【符号の説明】

１０ 壁掛けユニット本体 １１ 固定ユニット １２ 孔 １３ 側板 １４ 鏡 ２０ 天板 ３０ 関節手段 ４０ 支持手段 ５０ 壁 ６０ 載置ユニット ７０ 止め合わせ手段 ７１ フック ７２ 係止棒 ８０ 照明手段 ８６ スイッチ手段 ８１ ランプカバー ８２ 上方 ８３ 前方 ８４ 下方 ８５ 蛍光灯或いは
節電バルブ

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 固定ユニットを具えた壁掛けユニット本
   体と、該壁掛けユニット本体を被覆可能な天板とを具え
   た壁掛け式フォールディングデスクにおいて、関節手段
   が該天板を開閉自在に該壁掛けユニット本体に枢接し、
   天板と該壁掛けユニット本体が連結されて一体とされ、
   支持手段が、該天板と該壁掛けユニット本体にそれぞれ
   連結され、該天板が展開される時に該天板を支持して天
   板と該壁掛けユニット本体の固定ユニットの間をほぼ垂
   直に保持し、固定ユニットが壁に固定された後、該天板
   が該壁掛けユニット本体に対して開閉自在とされ、選択
   的にデスクの天板とされるか或いは壁掛けユニット本体
   の扉とされ、止め合わせ手段により、該天板が壁掛けユ
   ニットに重ね合わされる時、止め合わせ手段により壁掛
   けユニット本体と天板が止め合わされることを特徴とす
   る、壁掛け式フォールディングデスク。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の壁掛け式フォールディ
   ングデスクにおいて、壁掛けユニット本体の固定ユニッ
   トの外縁に複数の側板が連接され、該側板と該固定ユニ
   ットが共同で内部空間を形成し、且つ少なくとも一面の
   開口を具えた中空の浅箱状構造物を形成し、該壁掛けユ
   ニット本体の内部空間に複数の載置ユニットが設けられ
   たことを特徴とする、壁掛け式フォールディングデス
   ク。
3. 【請求項３】 請求項１又は請求項２に記載の壁掛け式
   フォールディングデスクにおいて、壁掛けユニット本体
   にスイッチで制御される照明手段が設けられ、該照明手
   段が二次電池に連接され、停電時に二次電池で該照明手
   段に電力供給することにより、緊急照明装置とされるこ
   とを特徴とする、壁掛け式フォールディングデスク。