JP3094425U

JP3094425U - 車両用ランプ

Info

Publication number: JP3094425U
Application number: JP2002007647U
Authority: JP
Inventors: 一神田
Original assignee: 株式会社エスエスリミテッド
Priority date: 2002-12-02
Filing date: 2002-12-02
Publication date: 2003-06-20
Anticipated expiration: 2008-12-02

Abstract

(57)【要約】【課題】走行中や駐車状態における車両の存在の視認
機能を付与して安全性を向上させると共に、装飾性を付
加して商品の購買力を増大させる等の種々の優れた効果
を備えた車両用ランプを実現する。【解決手段】本考案は、内部に主ランプを収容した凹
面状で前面の開口部にレンズを設けて前方を照明するラ
ンプハウジングを備えた車両用ランプにおいて、レンズ
の周辺に点灯用の光源で照光する環状の照光部を設けた
車両用ランプを構成した。また、上記において、光源と
してＬＥＤを設けた車両用ランプを構成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、主ランプ用のランプハウジングに付設されて点灯照明により走行中や駐車状態における車両の存在を容易に視認させることのできる車両用ランプに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

この種の車両用ランプには、道路の前方を照明するヘッドランプ，走行中や駐停車状態にある車両の存在を視認（確認）させる所謂スモールランプ及び光の点滅により走行方向の変化を予知させるウインカーランプがある。また、後部で赤色光を断続させるブレーキランプや特殊な黄白色光を発光させて濃霧や薄暮の走行に有効なフォグランプ（fog ramp）等も利用されている。

【０００３】図３は従来の車両用ランプの構成を示す図面で、フォグランプの断面図が示されている。図３において、１０１はリフレクター、１０２は背面キャップ、１０３はランプハウジングである。また、１０４はハロゲン球を用いたバルブ、１０５はバルブソケット、１０６は取付板、１０７はランプハウジング１０３の前面に設けられたレンズである。

【０００４】

【特許文献１】特開平８−２９０７３９号

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

図３に示された従来のフォグランプは、主としてハロゲン球１０４の点灯で発射される透過性の黄白色光を利用して早暁や薄暮に走行する車両の前方を照明して車両の運転を安全に導くことができる。また、気象条件の変化で霧が多発するような湿原地域等においても、上記のような透過性を備えた黄白色光の発光に伴う照明機能が活用されている。しかしながら、従来のフォグランプは上記のように、主として薄暮時や濃霧における走行車両の照明という単一の機能を果たす程度にすぎない。また、ハロゲン球１０４から発射される黄白色光の照明力はヘッドライトに比較して微弱で、必ずしも照明用に適するとは言い得ない。したがって、従来のフォグランプは、本来的に有する機能面で、他の車両用ランプと比較して利用頻度が低くなる等の問題点があった。

【０００６】本考案は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、フォグランプ等の主ランプ用のランプハウジングに付設された照光部の点灯照明により走行中や駐車状態における車両の存在の視認機能を付与して安全性を向上させると共に、装飾性を付加して商品の購買力を増大させる等の種々の特徴を持つ車両用ランプを実現することを目的としたものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は、内部に主ランプを収容した凹面状で前面の開口部にレンズを設けて前方を照明するランプハウジングを備えた車両用ランプにおいて、レンズの周辺に点灯用の光源で照光する環状の照光部を設けた車両用ランプを構成したものである。また、上記において、光源としてＬＥＤを設けた車両用ランプを構成したものである。さらに、上記において、照光部として放射方向の反射面を有する円環状の樹脂リングを設けた車両用ランプを構成したものである。

【０００８】

【考案の実施の形態】

図１は本考案の実施の形態に係る車両用ランプの断面図、図２は照光部の平面図で、この実施の形態では本考案を前述とほぼ同じ構造のフォグランプに適用した場合が例示されていて一部重複するが、やや詳しく説明する。図１と２において、１はリフレクター、２は背面キャップで、これらによりランプハウジング３が構成されている。４は主ランプをなすハロゲン球のバルブ、５はバルブソケット、６は樹脂からなる取付板である。ランプハウジング３は図示のように前面に開口部を設けたほぼ半球の凹面状に形成され、その球心に光軸ＯーＯを一致させてバルブ４が着脱される。

【０００９】７はランプハウジング３の前面を覆う凸形に湾曲したレンズ、８は照光材、９は照光光源である。照光材８には透明な円形の樹脂リングが用いられ、照光光源９にはここでは背中合わせに組み込まれた青色や橙色で上下各２組の発光ダイオード（ＬＥＤ）が使用されている。照光材８には図２に示されたように、放射方向に形成された段差による多数の反射面８ａが設けられている。そして、これらの照光材８と照光光源９により、主ランプ４による照明機能に対する補助的な照光機能を果たすための照光部１０が構成されている。

【００１０】このように構成した本考案の車両用ランプの動作を、次に説明する。前記の従来例で述べたように、この構成の車両用ランプはハロゲン球１０４の点灯光を利用して、見通しの利かない薄暮や濃霧に包まれた湿原地帯等において走行する車両に照明機能が与えられて運転の安全性が保持されることには変わりがない。一方、照光光源９の４個のＬＥＤを点灯すると、その青色や橙色の投射光が幅の広い円環状の樹脂リング８内を透過してその大部分が放射方向に設けられた多数の反射面８ａで反射・散乱される。

【００１１】投射光による反射面８ａの反射・散乱で、円環状の樹脂リング８が発光してその周辺部が明るく照明される。このため、フォグランプ用のランプハウジング３内で主バルブ４が発生する黄色の円形部と、その周辺部を囲む環状リング８の全域に亘るＬＥＤ９によって形成される青色又は橙色の円環部とを組み合わせた多色の光学像がイルミネートされることになる。そして、上記したフォグランプによる照明に照光部１０の照明が加算されて、照明機能が一層向上される。上記の黄色及び青色又は橙色による多色の光学像は、車両用ランプに装飾性を付加して商品の購買力を増大させることにもなる。

【００１２】なお、上述の実施の形態では、本考案をフォグランプに適用した場合で説明したが、スモールランプ等にも適用することができる。また、ＬＥＤを４個使用した場合を例示したが、１個以上であればその数を特に制限するものではない。また、ＬＥＤを点灯させる給電線を主ランプの電源線に接続してもよく、独立接続或いは他のアクセサリーと同期的に接続する等、特に限定しない。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は、内部に主ランプを収容した凹面状で前面の開口部にレンズを設けて前方を照明するランプハウジングを備えた車両用ランプにおいて、レンズの周辺に点灯用の光源で照光する環状の照光部を設けた車両用ランプを構成した。また、上記において、光源としてＬＥＤを設けた車両用ランプを構成した。さらに、上記において、照光部として放射方向の反射面を有する円環状の樹脂リングを設けた車両用ランプを構成した。この結果、フォグランプ等の主ランプ用のランプハウジングに付設された照光部の点灯照明により走行中や駐車状態における車両の存在の視認機能を付与して安全性を向上させると共に、装飾性を付加して商品の購買力を増大させる等の種々の優れた効果を備えた車両用ランプを提供することができる。この外、ＬＥＤは低電力で駆動されるので、ローコストに構成できる利点もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の形態１に係る車両用ランプの断
面図である。

【図２】本考案における要部の平面図である。

【図３】従来の車両用ランプの構成を示す図面である。

【符号の説明】

１リフレクター２背面キャップ３ランプハウジング４バルブ５バルブソケット６取付板７レンズ８照光材９照光光源（ＬＥＤ）８ａ反射面１０照光部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】内部に主ランプを収容した凹面状で前面
の開口部にレンズを設けて前方を照明するランプハウジ
ングを備えた車両用ランプにおいて、前記レンズの周辺
に点灯用の光源で照光する環状の照光部を設けたことを
特徴とする車両用ランプ。
【請求項２】前記光源としてＬＥＤを設けたことを特
徴とする請求項１記載の車両用ランプ。
【請求項３】前記照光部として放射方向の反射面を有
する円環状の樹脂リングを設けたことを特徴とする請求
項１または２記載の車両用ランプ。