JP3094264B2 - 自動車工場における自動車の排ガス排出装置 - Google Patents

自動車工場における自動車の排ガス排出装置

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JP3094264B2
JP3094264B2 JP05224429A JP22442993A JP3094264B2 JP 3094264 B2 JP3094264 B2 JP 3094264B2 JP 05224429 A JP05224429 A JP 05224429A JP 22442993 A JP22442993 A JP 22442993A JP 3094264 B2 JP3094264 B2 JP 3094264B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】自動車工場の生産ライン上で、組
立完了の自動車がエンジンを作動した状態で検査区間を
搬送されるとき、その自動車の排ガスを工場外に排出さ
せるための排ガス排出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かゝる排ガス排出装置として、例
えば実開昭53−140406号公報に開示されている
ように、生産ラインの天井に、自動車の排気管に着脱さ
れる可撓性の排気誘導管を搬送するトロリコンベアと、
排気誘導管の出口と連通するスロットを有し内部を工場
外に開放した排出ダクトと、前記スロットを遮蔽するエ
アカーテン装置とを配設したものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来装置
においては、特に排気誘導管を搬送するトロリコンベア
や排出ダクトのスロットを遮蔽するエアカーテン装置の
コストが高いため、設備費が非常に高くつく欠点があ
る。
【0004】本発明は、かゝる事情に鑑みてなされたも
ので、安価で、しかも排ガスを工場内に漏出させず、確
実に工場外へ排出し得るようにした、自動車工場におけ
る自動車の排ガス排出装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、生産ラインの所定区間に、該区間を搬送
される自動車の直下に位置すると共に内部を工場外に開
放した排気集合ダクト設置し、この排気集合ダクトに
は、生産ラインに沿って延びるスロットを設けると共
に、互いに弾力的に密接して該スロットを遮蔽する一対
の遮蔽膜を付設し、前記自動車の排気管に装着された排
気誘導管を両遮蔽膜間を通して排気集合ダクト内に突入
させたことを特徴とする。
【0006】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例について
説明する。
【0007】先ず図1及び図2において、自動車工場の
床1上には、生産ラインLを形成する左右一対のレール
2,2が敷設され、このレール2,2上を走行する自走
台車3が生産ラインLにおける所定の検査区間Laを移
動する間に、自走台車3に載置された組立完了の自動車
Aがエンジンを作動した状態で検査される。
【0008】検査区間1Aにおいて、両レール2,2間
の床1にレール2,2と平行なピット4が形成され、こ
のピット4に排気集合ダクト5が設置される。この排気
集合ダクト5の上壁には、レール2,2と平行なスロッ
ト6が設けられると共に、このスロット6の長手方向中
心線上で互いに弾力的に密接してスロット6を遮蔽す
る、ゴム等の可撓性材料からなる左右一対の遮蔽膜7,
7が取付けられる。
【0009】排気集合ダクト5の適所には上下方向に延
びる中間ダクト8の下端が接続され、その上端は、天井
9に配設された排出ダクト10に接続される。中間ダク
ト8及び排出ダクト10の接続部には、前者8から後者
9に向って送風する送風機11が設置され、排出ダクト
10の終端は工場外へ開放される。
【0010】図2ないし図4において、台車3上の検査
すべき自動車Aの排気管12は後端に左右一対のテイル
パイプ12a,12aを備えており、これらテイルパイ
プ12a,12aに排気誘導管13が着脱可能に装着さ
れる。この排気誘導管13は、一対のテイルパイプ12
a,12aに一端部が抜差可能に嵌入される一対のL形
入口パイプ14,14と、これら入口パイプ14,14
の相対向する他端部にOリング16,16を介して回転
可能に嵌合、結合される一本のT形出口パイプ15とか
ら構成される。図4に示すように、出口パイプ15は前
記両遮蔽膜7,7間を通して排気集合ダクト5内に突入
する垂直位置Vと、スロット6外に露出する水平位置H
との間を回動するようになっており、その回動位置は前
記Oリング16,16と両パイプ14,15との間に生
じる摩擦力により保持される。
【0011】同じく図4に示すように、各入口パイプ1
4の前端部には、これを対応するテイルパイプ12a内
周面に弾力的に保持するための弾性を付与すべく複数条
のスリット17が設けられ、また該パイプ14の外周に
は、テイルパイプ12aの後端面に密接するシール部材
19を支持するフランジ20が固設される。
【0012】次にこの実施例の作用について説明する。
【0013】組立を完了した自動車Aを載せた台車3が
検査区間Laに入る手前で、自動車Aのテイルパイプ1
2a,12aには、出口パイプ15を水平位置Hに止め
た状態で排気誘導管13の入口パイプ14を嵌装する。
次いで台車3が検査区間Laに入ると、直ちに出口パイ
プ15を垂直位置Vに回動して、排出パイプ遮蔽膜7,
7間を押し開けながら排気集合ダクト5内に突入させ
る。すると、出口パイプ15は、台車3の進行と共に遮
蔽膜7,7間を移動し、移動したあとの遮蔽膜7,7は
それら自体の弾性力で直ちにスロット6を閉鎖してい
く。
【0014】ところで検査区間Laでは、台車3上の自
動車Aのエンジンが作動され、種々の検査が行われる
が、そのエンジンの排ガスは、テイルパイプ12a,1
2aから排気誘導管13を経て排気集合ダクト5に集め
られ、そして送風機11の作動により中間ダクト8から
排出ダクト10を通して工場外へ排出される。
【0015】その際、排気集合ダクト5のスロット6は
排気誘導管13の出口パイプ15が貫通する部分を除い
て一対の遮蔽膜7,7により閉鎖されているので、排気
集合ダクト5内の排ガスがスロット6から工場外へ漏出
したり、空調機により調整された工場内の空気が無用に
排気集合ダクト8内に吸入されたりすることを防止する
ことができる。こうして工場内の空気を清浄に保ちつ
ゝ、空調機の負荷の増大を避けることができる。
【0016】自動車Aの検査終了後、排気誘導管13
は、出口パイプ15を再び水平位置Hに戻されるか、テ
ールパイプ12aから取外される。
【0017】上記実施例においては、本発明の要旨を逸
脱することなく種々の設計変更が可能である。例えば、
排気集合ダクト5をそのまゝ工場外へ延出させて開放す
ることもできる。また排気管12のテイルパイプ12a
が単管である場合には、入口パイプ14を1本とした排
気誘導管が用意される。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、生産ライ
ンの所定区間に、該区間を搬送される自動車の直下に位
置すると共に内部を工場外に開放した排気集合ダクト設
置し、この排気集合ダクトには、生産ラインに沿って延
びるスロットを設けると共に、互いに弾力的に密接して
該スロットを遮蔽する一対の遮蔽膜を付設し、前記自動
車の排気管に装着された排気誘導管を両遮蔽膜間を通し
て排気集合ダクト内に突入させたので、従来のようなト
ロリコンベアを用いることなく自動車の排ガスを排気集
合ダクトを介して工場外へ排出することができ、しかも
排気集合ダクトのスロットは、排気誘導管の貫通部分を
除いて、遮蔽膜により遮断されるから、高価なエアカー
テン装置を用いずとも排気集合ダクトから工場内への排
ガスの漏出と、調整された工場内の空気の排気集合ダク
トへの流出を防止することができ、装置全体を安価に提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車工場における自動車の排ガス排
出装置の側面図
【図2】図1の2部の拡大斜視図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】図3の4−4線断面図
【符号の説明】
A 自動車 L 生産ライン La 検査区間 1 床 5 排気集合ダクト 6 スロット 7 遮蔽膜 8 中間ダクト 10 排出ダクト 12 排気管 12a テイルパイプ 13 排気誘導管

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生産ライン(L)の所定区間(La)
    に、該区間(La)を搬送される自動車(A)の直下に
    位置すると共に内部を工場外に開放した排気集合ダクト
    (5)を設置し、この排気集合ダクト(5)には、生産
    ライン(L)に沿って延びるスロット(6)を設けると
    共に、互いに弾力的に密接して該スロット(6)を遮蔽
    する一対の遮蔽膜(7)を付設し、前記自動車(A)の
    排気管(12)に装着された排気誘導管(13)を両遮
    蔽膜(7)間を通して排気集合ダクト(5)内に突入さ
    せたことを特徴とする、自動車工場における自動車の排
    ガス排出装置。
JP05224429A 1993-09-09 1993-09-09 自動車工場における自動車の排ガス排出装置 Expired - Fee Related JP3094264B2 (ja)

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JP5328831B2 (ja) * 2011-03-25 2013-10-30 株式会社東洋製作所 被試験車両用排ガス吸引装置

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