JP3094125U - 合成樹脂製バックル - Google Patents

合成樹脂製バックル

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JP3094125U
JP3094125U JP2002007328U JP2002007328U JP3094125U JP 3094125 U JP3094125 U JP 3094125U JP 2002007328 U JP2002007328 U JP 2002007328U JP 2002007328 U JP2002007328 U JP 2002007328U JP 3094125 U JP3094125 U JP 3094125U
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種夫 若松
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 極めて容易に操作できる、合成樹脂製バック
ルを提供する。 【解決手段】 扁平角筒状の雌体(10)の両側部位
に、くびれ欠部状の係止窓孔(14,14)を設ける。
雄体(20)には、一対の可撓性アーム(21,21)
を設け、その両側面側部位に、係合段部(22,22)
を設ける。そして、くびれ部は、上下の寸法(L6)
が、指先が充分入り込める幅寸法に設定し、くびれ込む
角部は急曲な曲面部(24a,24a,24b,24
b)となす。また、くびれ込み最深部位(P1)は該係
止窓孔(14,14)の上下中央部より上方側に位置す
るようになすと共に、下方のくびれ込み角度(∠2)を
略45度に設定しする。さらに、雄体(10)の湾曲面
部(23,23)の、くびれ込み最深部位(P1)を通
る水平線(H)より下方は、順次内側に向かって位置す
るように湾曲せしめてなる。

Description

【考案の詳細な説明】 【0001】 【考案の属する技術分野】 本考案は、合成樹脂製バックルに関するもので、扁平箱状の雌体と、一対の可 撓性アームを有し、この両可撓性アームを前記雌体内に差込み・嵌入するように なした雄体とで構成され、該雄体の嵌入時に両可撓性アームの先端側の距離が縮 まるようになし、この両可撓性アームが所定の位置まで嵌入されると、該雌体の 側面に設けた窓孔に、この両可撓性アームの先端に設けた係合段部が係合するよ うになしたもので、「両サイドオープン式」と称されている合成樹脂製バックル に関するものである。 【0002】 【従来の技術】 上記のごとき合成樹脂製バックルは、軽量で充分な強度が得られることと、安 価に量産できることから、汎用されており、特に、カバン用、乳母車のベルト用 、自動車の安全ベルト用、その他ベルトの連結用等に、非常に多くの数量が使用 されている。 【0003】 そして、この種の合成樹脂製バックルは、雌体と雄体とを嵌合することで着装 でき、脱着(外す)する際は両窓孔に露出している可撓性アームの一部を指先で つまんで内側に押し込むことで容易に脱着できるので、操作性もよいものとされ ている。しかし、この種の合成樹脂製バックルは、幼児からお年寄りの人まで、 その利用者の年齢幅が非常に広いため、なお一層の操作性の改善が要望されてお り、特に、雌雄両体を着装するのには支障がないが、両者を脱着する操作が煩雑 であると言われている。 【0004】 【考案が解決しようとする課題】 そこで、本考案は、上記の要望に基づきなされたもので、幼児や学童、さらに は高齢な人にも、極めて容易に操作できる、合成樹脂製バックルを提供すること を課題としたもので、特に、この種合成樹脂製バックルは、着装する際は、単に 雄体を雌体に嵌入するだけでよいので、さほど問題はないが、脱着する(外す) 際は、両可撓性アームを係止窓孔部位で両側より摘んで押し込み、同時に、雄体 を雌体から抜き出すという、二種類の作業を同時に行わなくてはならず、学童や 高齢な人にとっては、意外と繁雑な作業であると言われているもので、より操作 性のよい、特に、脱着しやすい合成樹脂製バックルを提供することを課題とした ものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】 本考案は、上記課題を達成するため、正面板部11と、該正面板部11と略同 じ大きさで該正面板部11と平行な後面板部12と、該正面板部11と後面板部 12とを連結する幅の狭い一対の側面板部13,13とで扁平な角筒状の雌体1 0を構成し、この雌体10の両側部位には湾曲したくびれ欠部形状の係止窓孔1 4,14を設け、 上記雌体10に着脱可能に係合する雄体20には、雌体10内に差し込む一対 の可撓性アーム21,21の両側面側部位に、その外端距離L1が雌体20の開 口部10aの外法幅寸法L2に、内側端距離L3が雌体20の開口部10aの内 法幅寸法L4に夫々略一致して、前記係止窓孔14,14の側面板部13,13 の上辺部位15,15に係合する係合段部22,22を設け、また、上記可撓性 アーム21,21の該係合段部22,22より先端外側面は中央部が外方に膨出 する湾曲面部23,23となし、両可撓性アーム21,21の先端間隙距離L5 が前記雌体20の内法幅寸法L4より小さくなるようになし、上記係止窓孔14 ,14の正面板部11と後面板部12とのくびれ部は、上下の寸法L6が、指先 が充分入り込めるように指先の幅寸法より大きく設定し、かつ、両側面板部13 ,13より正面板部11と後面板部12との内側方向にくびれ込む角部は急曲な 曲面部24a,24a,24b,24bとなし、該係止窓孔14,14の、両側 面板部13,13より正面板部11と後面板部12との中央側にくびれ込む角度 は、上方のくびれ込み角度∠1が下方のくびれ込み角度∠2より小さくなして、 くびれ込む最も奥のくびれ込み最深部位P1が該係止窓孔14,14の上下中央 部より上方側に位置するようになすと共に、上記下方のくびれ込み角度∠2を略 45度に設定し、さらに、前記雄体10の湾曲面部23,23は、この雄体10 を雌体20に着装した状態で、くびれ込み最深部位P1を通る水平線Hより下方 は、順次内側に向かって位置するように湾曲せしめた技術的手段を講じたもので ある。 【0006】 それ故、本考案合成樹脂製バックルは、雌体10に雄体20を差し込むと、差 し込み当初は可撓性アーム21,21が撓んで両者の間隔を狭め、所定位置まで 差し込むと係合段部22,22が係止窓孔14,14内に臨入し、可撓性アーム 21,21の可撓性により、該可撓性アーム21,21は両外側に向けて移動し 、係合段分22,22が係止窓孔14,14の上辺15,15に係合し、該雄体 20は雌体10より抜き取り不能な状態に係止される作用を呈するのは従来と同 じである。 【0007】 また、本考案合成樹脂製バックルは、係止窓孔14,14部位で、指先を使用 して、両可撓性アーム21,21を内側に押し込むことで、上記係合段分22, 22の係止が外れ、雄体20を雌体10より抜き取ることができる状態となす作 用を呈するのも従来と同じである。 【0008】 そして、本考案合成樹脂製バックルは、脱着(外す)する際、親指と人差し指 とで、両係止窓孔14,14内にある可撓性アーム21,21の一部を両側より 摘んで押し込むようになすと、先ず指先が、適宜な位置に無い場合は指先が急曲 な曲面部24a,24a,24b,24bに接し、この部位から係止窓孔14, 14内に指先が落ち込むように移動し、指先が雄体10の脱着に適した位置に案 内される作用を呈する。なお、本考案の合成樹脂製バックルにおいて、脱着に最 適な指Fの位置は、図1に破線で示すように、湾曲面部23,23と係止窓孔1 4,14のくびれ曲面との谷部に該指Fの腹が接する位置であるが、この谷部に 指Fの腹を合わせることは、目で確認することなく触覚のみで容易に行える作用 を呈するものである。 【0009】 そして、指Fの腹を上記谷部にあてがい、この指F(図1ではみゅびFを片側 のみに示しているが、通常は親指と人差し指との双方を使用し、該雌体10の両 側に指Fをあてがう。)を内側に押し込むと、押し込んだ指Fは、くびれ込み角 度∠2を略45度に設定した曲面に沿って図1の上方に向かって移動する作用を 呈する。すなわち、親指と人差し指とをその間隔を狭めるように摘むことで、両 指Fは係止窓孔14,14のくびれの下部湾曲辺に案内され図1の上方にも移動 する作用を呈する。したがって、係止窓孔14,14内で可撓性アーム21,2 1を摘んで押し込むと、該可撓性アーム14,14を内側に移動して係合段分2 2,22の係止を脱着すると共に、この可撓性アーム21,21乃至雄体20全 体を、図1の上方に向けて押し出すよう移動させる作用を呈する。 【0010】 また、本考案合成樹脂製バックルは、雄体10の湾曲面部23,23は、この 雄体10を雌体20に着装した状態で、くびれ込み最深部位P1を通る水平線H より下方は、順次内側に向かって位置するように湾曲せしめてあるので、上記指 先での押し込みによって、可撓性アーム21,21が上方にずれて移動する作用 を呈し、上記指先の上方への移動と相まって、指Fで両可撓性アーム21,21 を押し込むことで、雄体20を雌体10より押し出すよう移動させる作用を呈す るものである。 【0011】 【実施例】 次に、本発明の実施例を、添付図面を参照して詳細に説明する。図中、10が 本考案合成樹脂製バックルの一方を構成する雌体、20が本考案合成樹脂製バッ クルの他方を構成する雄体で、この雄体20は雌体10に着脱可能に嵌入できる ようになしてある。そして、この雌体10と雄体20との上下一端側にはベルト 連結部16,26が設けられ、図示しないベルトの一端部が連結され、この二つ のベルトの端部を、本考案合成樹脂製バックルで着脱可能に連結するようになし ている。なお、この雌体10と雄体20と合成樹材で一体成形されて構成されて いるのは無論である。 【0012】 なお、図示のベルト連結部16,26は、上下端部の窓孔17,27の一辺が 、上下他端側に向かって図1の奥側に向かって傾斜する傾斜面と18a,28a となし、さらに、該窓孔17,27内には、この窓孔17,27を二分する横桟 18,28を設けてなり、この横桟18,28は窓孔17,27内の図1手前側 (上面側)に設けられてなる。すなわち、上記傾斜面と18a,28aは図1の 手前面から置くの裏面側にまで達するようになしてあり、横桟18,28は、雌 体10の厚みに比較して薄く構成され、図1の手前側のみに設けられている。 【0013】 そして、このベルト連結部16,26に取り付けられるベルト(図示せず)の 連結法は、図1及び図2の雌体10への連結を例に説明すると、先ず、ベルトの 自由端を図1及び図2の下方から該雌体10の裏側に通し、さらに、窓孔17の 横桟18の上方部位を通し、図1及び図2の手前側に折り返す。そして、該ベル トの自由端を、今度は、窓孔17の横桟18の下方部位を通し、図1及び図2の 雌体10の下方側に、ベルトが二枚重ね状に(前のベルトの上に折り返したベル トの自由端部が乗るように)なるようにして通す。 【0014】 上記ベルト連結部16,26及びベルトの通し方は、従来公知なもので、この 状態にベルトを通して連結すると、ベルトの自由端はその通路が複雑になるため 摩擦抵抗で通常の使用状態では該ベルトがベルト連結部16,26よりずれ落ち なくなり、荷重が加わることでより抜け落ちづらくなり、ベルトの適宜場所に、 この雌体10及び雄体20を夫々配設することができるものである。 【0015】 なお、図示実施例では、雌体10と雄体20との双方のベルト連結部16,2 6を横桟18,28を有した連結位置調整自在なものとなしているが、いずれか 一方は、横桟18,28を有しない単なる窓孔17,28で構成してもよく、こ の場合は、ベルトは該窓孔17,28の一辺を巻き込んで折り返し、折り返して 二枚重ねとした部位を相互に縫合すればよいものである。また、上記横桟18, 28を有したベルト連結部16,26を両方に設けた場合でも、片方のベルトの 通し方を上記とは換えて、該ベルトの自由端を、窓孔17の横桟18の上方部位 又は下方部位のみを通して折り返して、二枚重ねとした部位を相互に縫合するよ うになしてもよいものである。 【0016】 そして、上記雌体10は、正面板部11と、該正面板部11と略同じ大きさで 該正面板部11と平行な後面板部12と、該正面板部11と後面板部12とを連 結する幅の狭い一対の側面板部13,13とで扁平な角筒状に構成され、さらに 、この雌体10の両側部位にはくびれ欠部状の係止窓孔14,14を設けてなる 。この係止窓孔14,14は、側面板部13,13から、正面板部11と後面板 部12とに渡って設けられ、該雌体10は、下部にベルト連結部16を有した正 面略鼓形状となし、その上部に、図3に最も明らかに示すように、長方形状の開 口10aを有するようになしてある。 【0017】 上記雌体10に着脱可能に係合する雄体20には、上記雌体10内に差し込む 一対の可撓性アーム21,21の両側面側部位に、その外端距離L1が雌体20 の外法幅寸法L2に、内側端距離L3が雌体20の内法幅寸法L4に夫々略一致 して、前記係止窓孔14,14の側面板部13,13の上辺部位15,15に係 合する係合段部22,22を設けてある。すなわち、該雄体20は、ベルト連結 部26の下部に一対の可撓性アーム21,21を凸設した形状に構成され、該可 撓性アーム21,21は、主にその下部が外力を加えることで変位可能(図2の 状態で、両者の下部の距離が接離する方向に移動しやすいように構成してある。 )となし、外力が加わらなくなる(外力が解放され自由状態となる。)と、もと の形状に戻るようになしてある。 【0018】 そして、上記の外力が加わっていない状態で、該可撓性アーム21,21の両 側面側部位に、その外端距離L1が雌体20の外法幅寸法L2に、内側端距離L 3が雌体20の内法幅寸法L4に夫々略一致する係合段部22,22が設けられ 、この係合段部22,22は、雄体20を雌体10内に差し込むと、前記係止窓 孔14,14の側面板部13,13の上辺部位15,15(図3参照)に係合す るようになしてある。なお、この係合段部22,22の上下方向の位置は、雄体 20を雌体10内に差し込んだ際に(最も奥まで差し込んだ際に)雌体10の上 辺部位15,15の直下に位置するようになしてある。また、可撓性アーム21 ,21の両側面側部位に、その外端距離L1が雌体20の外法幅寸法L2に、内 側端距離L3が雌体20の内法幅寸法L4に夫々略一致するとしたが、外端距離 L1と内側端距離L3とは、可撓性アーム14,14の可撓性に応じて、大きめ に設定しても差し支えないものである。 【0019】 さらに、上記可撓性アーム21,21の該係合段部22,22より先端外側面 は中央部が外方に膨出する湾曲面部23,23となし、両可撓性アーム21,2 1の先端間隙距離L5が前記雌体20の内法幅寸法L4より小さくなるようにな してある。従って、この両可撓性アーム21、21はその先端間隙距離L5が雌 体20の内法幅寸法L4より小さいので、先端部は容易に雌体10の開口10a 内に挿入でき、かつ、該可撓性アーム21,21の係合段部22,22部位の幅 は雌体10の外法幅寸法L2に略一致して、雌体20の内法幅寸法L4よりは大 きいので、雄体20を押し込むことで、両可撓性アーム21,21の間隔を縮め ながら差し込まれることになる。 【0020】 上記係止窓孔14,14の、正面板部11と後面板部12とのくびれ部は、上 下の寸法L6が、指先が充分入り込めるように指先の幅寸法より大きく設定し、 両側面板部13,13より正面板部11と後面板部12との内側方向にくびれ込 む角部は急曲な曲面部24a,24a,24b,24bとなしてある。この急曲 な曲面部24a,24a,24b,24bは、使用者に係止窓孔14,14の位 置を知らせるためと、操作する指先を適正位置に案内するためのもので、図1に 係止窓孔14,14の上下には中心までの半径が小さい急曲なな曲面部24a, 24a,24b,24bがあって、使用者は手で該雌体10を触ることで、触覚 のみで該係止窓孔14,14の位置が確認できるようになしてある。そして、両 曲面部24a,24a,24b,24bの間に指先をあてがうと、多少その位置 がずれていても、急曲な曲面で指が滑って適正な位置に指先を案内することにな る。 【0021】 そして、上記係止窓孔14,14の、両側面板部13,13より正面板部11 と後面板部12との中央側にくびれ込む角度は、上方のくびれ込み角度∠1が下 方のくびれ込み角度∠2より小さく(鋭角に)なして、くびれ込む最も奥のくび れ込み最深部位P1が該係止窓孔14,14の上下中央部より上方側に位置する ようになすと共に、上記下方のくびれ込み角度∠2を略45度に設定してある。 先ず、最も奥のくびれ込み最深部位P1が該係止窓孔14,14の上下中央部よ り上方側に位置するようになすことで、この係止窓孔14,14内に押し込む指 は、最終的には、この最深部位P1に達するため、指先が、係止窓孔14,14 の上下中央より下方の部位で指Fを押し込んでも、この指は雌体10の上方に移 動することになる。また、くびれ込み角度角度∠1,∠2を略45度以上に設定 してあるので、押し込む指Fはこの急なくびれ込み湾曲辺に案内されて、操作す る指Fが円滑に最深部位P1方向に滑り込むようになるものである。 【0022】 さらに、前記雄体10の湾曲面部23,23は、この雄体10を雌体20に着 装した状態で、くびれ込み最深部位P1を通る水平線Hより下方は、順次内側に 向かって位置するように湾曲せしめてなる。従って、雄体10を雌体20に着装 した状態では、係止窓孔14,14の下部と上記湾曲面部23,23の一部とで 、略三角形所の凹欠部が形成され、この部位に指Fの腹(図1に破線で示す)を あてがい該湾曲面部23,23乃至可撓性アーム21,21を雌体10の奥方向 に押し込む。すると、押し込まれた湾曲面部23,23乃至雄体20は上方に滑 るように押し出されることになる。 【0023】 なお、図中、25は中心を合わせるための柱体部で、可撓性アーム14,14 の中央に、雄体20に一体成形されて設けられている。また、雌体10の内面側 には、この柱体部25を案内する案内条19,19,19,19が設けられてな る。さらに、図中、31,31は上下中央側に向かって順次高くなる(図1手前 側に向けて傾斜する。)と共に、左右中央側が膨出するようになした突出部で、 主として装飾用に設けたものであるが、手探りでバックルを着装する際に、正面 側を確認するためにの使用されるもので、通常、ベルトがよじれていないかは手 探りで確認するも、それをさらに確認するべく、雌体10の正面が所望の方向に 向いていることを確認して、ベルトのよじれが無いことをさらに確認するために 使用できるものである。また、上下の突出部31,31の間には、所定の巾の平 面部32が設けられ、この平面部32は図示はしていないが、商標、社章等の表 記部として使用できるようになしたものである。 【0024】 【考案の効果】 本考案によれば、ベルトの端部どうしを連結する際は、該ベルトを連結した雌 体10に、雄体20を差し込むことで、該ベルトの端部どうしを連結できる合成 樹脂製バックルを提供できるのは従来と同じである。 【0025】 そして、本考案は、上記のようにして連結したベルトの連結を外す際は、前記 したように、係止窓孔14,14の下部と湾曲面部23,23の一部とで形成さ れる略三角形所の凹欠部に指Fをあてがって、該可撓性アーム14,14を押し 込むと、係合段部22,22の係合が脱着されると共に、雄体20が雌体10よ り押し出され、該ベルトの連結をワンタッチで外すことができる合成樹脂製バッ クルを提供できるものである。
【図面の簡単な説明】 【図1】本考案の一実施例を示す正面図である。 【図2】雌雄両体を把持した状態での正面図である。 【図3】雌体の斜視図である。 【符号の説明】 10 雌体 10a 開口 11 正面板部 12 後面板部 13 側面板部 14 係止窓孔 15 上辺部位 20 雄体 21 可撓性アーム 22 係合段部 23 湾曲面部 L1 外端距離 L2 外法幅寸法 L3 内側端距離 L4 内法幅寸法 L5 先端間隙距離 L6 寸法 24a 曲面部 24b 曲面部 ∠1 角度 ∠2 角度 P1 最深部位 H 水平線

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 正面板部(11)と、該正面板部(1
    1)と略同じ大きさで該正面板部(11)と平行な後面
    板部(12)と、該正面板部(11)と後面板部(1
    2)とを連結する幅の狭い一対の側面板部(13,1
    3)とで扁平な角筒状の雌体(10)を構成し、この雌
    体(10)の両側部位には湾曲したくびれ欠部形状の係
    止窓孔(14,14)を設け、 上記雌体(10)に着脱可能に係合する雄体(20)に
    は、雌体(10)内に差し込む一対の可撓性アーム(2
    1,21)の両側面側部位に、その外端距離(L1)が
    雌体(20)の開口部(10a)の外法幅寸法(L2)
    に、内側端距離(L3)が雌体(20)の開口部(10
    a)の内法幅寸法(L4)に夫々略一致して、前記係止
    窓孔(14,14)の側面板部(13,13)の上辺部
    位(15,15)に係合する係合段部(22,22)を
    設け、 また、上記可撓性アーム(21,21)の該係合段部
    (22,22)より先端外側面は中央部が外方に膨出す
    る湾曲面部(23,23)となし、両可撓性アーム(2
    1,21)の先端間隙距離(L5)が前記雌体(20)
    の内法幅寸法(L4)より小さくなるようになし、 上記係止窓孔(14,14)の正面板部(11)と後面
    板部(12)とのくびれ部は、上下の寸法(L6)が、
    指先が充分入り込めるように指先の幅寸法より大きく設
    定し、かつ、両側面板部(13,13)より正面板部
    (11)と後面板部(12)との内側方向にくびれ込む
    角部は急曲な曲面部(24a,24a,24b,24
    b)となし、 該係止窓孔(14,14)の、両側面板部(13,1
    3)より正面板部(11)と後面板部(12)との中央
    側にくびれ込む角度は、上方のくびれ込み角度(∠1)
    が下方のくびれ込み角度(∠2)より小さくなして、く
    びれ込む最も奥のくびれ込み最深部位(P1)が該係止
    窓孔(14,14)の上下中央部より上方側に位置する
    ようになすと共に、上記下方のくびれ込み角度(∠2)
    を略45度に設定し、 さらに、前記雄体(10)の湾曲面部(23,23)
    は、この雄体(10)を雌体(20)に着装した状態
    で、くびれ込み最深部位(P1)を通る水平線(H)よ
    り下方は、順次内側に向かって位置するように湾曲せし
    めた合成樹脂製バックル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014030245A1 (ja) * 2012-08-23 2014-02-27 Ykk株式会社 バックル

Cited By (2)

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WO2014030245A1 (ja) * 2012-08-23 2014-02-27 Ykk株式会社 バックル
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