JP3092774U - 植物灌水用浄水器 - Google Patents

植物灌水用浄水器

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JP3092774U JP2002005836U JP2002005836U JP3092774U JP 3092774 U JP3092774 U JP 3092774U JP 2002005836 U JP2002005836 U JP 2002005836U JP 2002005836 U JP2002005836 U JP 2002005836U JP 3092774 U JP3092774 U JP 3092774U
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正満 亀井
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シミ・ジャー工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 植物灌水用浄水器の提供。 【解決手段】水道水の取入れ口及び浄化水の取出し口を
備え、開閉が自在な水密容器に、水が上昇流で通過でき
る濾材カートリッジを着脱自在に収納した構造にあっ
て、その濾材カートリッジに充填されている濾材が、下
から順に粒状活性炭層、粉粒状ひる石層、造礁サンゴ粉
層及び粉粒状ひる石層の4層構造である植物灌水用浄水
器。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、園芸植物への灌水に使用する水道水の浄水器に関するものであって 、更に詳しくは、水道水に含まれる残留塩素を除去できばかりでなく、その水道 水に園芸植物にとって好ましいミネラル分を溶出させることができる植物灌水用 の据え置き型浄水器に係る。
【0002】
【従来の技術】
家庭用浄水器としては、蛇口直結型、据え置き型、ビルトイン型等の各種浄水 器が知られている。これらの浄水器は、何れも水道水から所謂「うまい水」を専 ら得る目的で使用されており、飲料水用浄水器では濾材として、活性炭、中空糸 膜、セラミックなどを適宜組み合わせて使用するのが通例である。 ところで、一般家庭での園芸や園芸農家などにおいて、園芸植物への灌水に水 道水を使用する場合には、水道水を浄水器に通して散水するようなことは従来行 われていない。園芸植物への灌水に水道水を使用する場合には、水道水を直接散 布するか、あるいは水道水を暫時汲み置きし、その置き水を散布するのが従来の 慣行であった。 しかし、園芸植物といえども残留塩素を含む水道水を継続的に補給することは 好ましくなく、置き水とした場合でも、水道水中の残留塩素を積極的に除去して いる訳ではない。これに加えて、灌水に水道水を使用する従来の使い方では、園 芸植物にとって有用な成分を、灌水に用いた水から補給することができない。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、水道水を園芸植物に直接灌水する場合でも、実質的に残留塩素を含 まない水を園芸植物に供給できるばかりでなく、植物にとって好ましいミネラル 分、具体的には、ケイ酸、カルシウム、マグネシウムを灌水に溶出させることが できる据え置き型の植物灌水用浄水器を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る植物灌水用浄水器は、水道水の取入れ口と浄化水の取出し口とを 備えて開閉可能な水密容器に、底部に水の流入口を、頂部に水の流出口をそれぞ れ備え、周壁が非透水性である縦長の濾材カートリッジを着脱自在に装着したも のであって、前記の濾材カートリッジは、底部側から順に、粒状活性炭層、粉粒 状ひる石層、造礁サンゴ粉層及び粉粒状ひる石層を備えている。 つまり、本考案の浄水器では、粒状活性炭、粉粒状ひる石及び造礁サンゴ粉の 3種類が濾材として使用されるが、濾材カートリッジは、上記したような4層構 造にある。
【0005】 濾材として使用される粒状活性炭の粒径は、32〜62メッシの範囲で選ぶこ とができ、粉粒状ひる石の粒径は10〜30メッシュの範囲で、造礁サンゴ粉の 粒径は10〜80メッシュの範囲でそれぞれ選ぶことができる。そして、濾材カ ートリッジ内の粒状活性炭層は、カートリッジの濾材収納容積全体の30±5% を、粉粒状ひる石層(中間層)は全体の35±5%を、造礁サンゴ粉層は全体の 15±5%を、最上層の粉粒状ひる石層は全体の20%±5%を占めるよう、各 濾材の使用量を調整することが好ましい。
【0006】
【考案の実施の形態】
本考案で使用される水密容器は、合成樹製(例えば、ABS樹脂製)であっても 、ステンレススチール製であっても差し支えないが、いずれの場合でも容器内部 に装着される濾材カートリッジの着脱が行えるよう、水密容器は開閉自在である 。水密容器の形状は、縦長の濾材カートリッジを収納する関係で、全体として縦 長であるのが通例である。 濾材カートリッジは、縦長容器の底板を透水性として、これに上記した各濾材 を所定の順序で、且つ所定の容量で充填することで調製することができる。例え ば、ポリプロピレン製円筒の一端に、ABS樹脂製の透水性底板を脱落しないよう 適当な手段で固定し、この筒体内に粒状活性炭、粉粒状ひる石、造礁サンゴ粉、 粉粒状ひる石を記載順にそれぞれ密に充填し、最上位に位置する粉粒状ひる石層 の上方に、空所が生じないようABS樹脂製の透水性天板を嵌め込むことで製造す ることができる。透水性底板と粒状活性炭層との間、隣接する各濾材層の間並び に最上層の粉粒状ひる石と透水性天板との間には、必要に応じて不織布を介在さ せることができる。 濾材カートリッジの天板は、濾材カートリッジを水密容器内に設置する際に取 り付けることもできるが、予め取り付けて置くことで、浄水器の濾材カートリッ ジ交換時に、濾材がカートリッジから零れ落ちるのを防止することができる。
【0007】 濾材カートリッジの寸法は、任意に選ぶことができるが、一般的には、円筒体 の外径を110mm〜140mmの範囲で、長さ(高さ)を300mm〜700 mmの範囲で選ぶことを可とする。濾材カートリッジは、寸法の如何にかかわらず 、その濾材収納部には、粒状活性炭層、粉粒状ひる石層、造礁サンゴ粉層、再び 粉粒状ひる石層の4層が下から順に隙間なく充填される。そして、充填される各 濾材層の相対的な比率は、全体を100%として、一般に粒状活性炭層30%、 中間の粉粒状ひる石層35%、造礁サンゴ粉層15%、最上層の粉粒状ひる石層 20%が選ばれる。しかし、上記した各濾材層の相対的な充填割合は、それぞれ ±5%の範囲で加減することができる。 濾材カートリッジの上部には、図1及び図2に示すような逆漏斗状のカートリ ッジホルダーを取り付け、当該ホルダーにて濾材カートリッジを水密容器内に支 持すると共に、濾材カートリッジ内を上昇流で通過した水を、水密容器の浄化水 取出し口に案内することが好ましい。
【0008】 図1に示す植物灌水用浄水器は、ポリプロピレン製の円筒に3種類の濾材を4 層構造に充填してなる濾材カートリッジ1と、この濾材カートリッジが着脱自在 に収納されたABS樹脂製の水密容器とで構成されている。その水密容器は、水道 水の入口を有する下部材2と、浄化水の出口を有する上部材3からなり、両者を 螺着させることによって、内部を水密に保持することでき、この螺着を解くこと によって、濾材カートリッジの交換が可能である。当然のことながらこの水密容 器は、水道水の水圧に耐えられる耐圧性を備えている。
【0009】 濾材カートリッジ1は、上部材3の頂部に位置する浄化水取出し口に螺着され た逆漏斗状ホルダーを介して、水密容器内に着脱自在に取り付けられる。 すなわち、逆漏斗状ホルダーは、上部材3の浄化水出口に螺着された中空狭隘 部4と、当該中空狭隘部に連設されて斜め下向きに伸びる円錐部5と、この円錐 部の周縁に連設されて垂直下方向に伸びた環状スリーブ部6とを有し、この環状 スリーブ部内に濾材カートリッジ1の肩部を螺合させることによって、濾材カー トリッジ1は、水密容器内に着脱自在に支持される。符号7は、濾材カートリッ ジ1の最上位に位置する粉粒状ひる石層の上に載置された透水性の円形天板を示 し、符号8は濾材カートリッジの底部に嵌め込まれた透水性の円形底板を示す。 天板7と底板8は、例えば、ABS樹脂製円板の中央を好みの形状にくり抜き、く り抜き部分に120メッシュ程度の網を取り付けて製することできる。 図1の浄水器では、その底部から取り入れられた水道水は、濾材カートリッジ 1内を上昇流で通過して浄化され、浄化水は逆漏斗状ホルダーを経て取り出され る。図中の矢印は、通水経路を示す。
【0010】 図2に示す灌水用浄水器は、濾材カートリッジ1を収納する水密容器が、ステ ンレススチール製の容器本体21と、ステンレススチール製の蓋部22とで形成 され。蓋部22に水道水の取入れ口と浄化水の取出し口の両方が設けられている 点で、図1の浄水器と相違する。図2に示す浄水器の組み立ては、次の手順で行 われる。蓋部22に設けられている浄化水取出し口に螺着された逆漏斗状ホルダ ーの環状スリーブ部6に、図1に示す浄水器と同様、濾材カートリッジの肩部を まず螺着させる。次いで、濾材カートリッジを取り付けた蓋部22を、容器本体 21内に収納し、両者のフランジ部分に適当なパッキングを介在させ、図3に示 すようなリング状クランプにてフランジ部を緊締することにより、濾材カートリ ッジを収めた容器を水密に保持する。 濾材カートリッジの構成及び逆漏斗状ホルダーの構成は、図1のそれと同じで あるので説明を省略する。図2中の矢印は、図1の場合と同様、通水経路を示す 。
【0011】
【実施例】
実施例1 外径100mm、高さ197mmのポリプロピレン製円筒体に、透水性の底板 を設け、これにまず32〜62メッシュの粒状活性炭を、次いで10〜30メッ シュのひる石を、その次に10〜80メッシュの造礁サンゴ粉を、最後に10〜 30メッシュのひる石を充填し、粒状活性炭層30容量%、粉粒状ひる石層(中 間層)35容量%、造礁サンゴ粉層15容量%、粉粒状ひる石層(最上層)20 容量%の濾材カートリッジを得た。この濾材カートリッジを図1に示すようなAB S樹脂製の水密容器に収納して、浄水能力7リットル/分の植物灌水用浄水器を 得た。
【0012】 実施例2 濾材カートリッジの寸法を外径100mm、高さ257mmに変更した以外は 、実施例1と同様にして濾材カートリッジを調製し、これを図2に示すようなス テンレススチール製の水密容器に収納して浄水能力10リットル/分の灌水用浄 水器を得た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る灌水用浄水器の一実施例を示す縦
断面図。
【図2】本考案に係る灌水用浄水器の別の実施例を示す
縦断面図。
【図3】図2に示す浄水器で使用されるリング状クラン
プの正面図。
【符号の説明】
1 濾材カートリッジ 2 水密容器下部材 3 水密容器上部材 4 ホルダーの中空
狭隘部 5 ホルダーの円錐部 6 ホルダーの環状
スリーブ部 21 容器本体 22 蓋部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C02F 1/68 530 C02F 1/68 530C 540 540A

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水道水の取入れ口と浄化水の取出し口と
    を備え、開閉可能な水密容器と、底部に水の流入口を、
    頂部に水の流出口をそれぞれ備え、周壁が非透水性であ
    る縦長容器に、底部側から順に粒状活性炭層、粉粒状ひ
    る石層、造礁サンゴ粉層及び粉粒状ひる石層を充填した
    構造の濾材カートリッジとで構成され、その濾材カート
    リッジを前記の水密容器内に着脱自在に装着したことを
    特徴とする植物灌水用浄水器。
  2. 【請求項2】 濾材カートリッジに充填された各濾材の
    容積割合が、カートリッジの底部側から順に、粒状活性
    炭層30±5%、粉粒状ひる石層35±5%、造礁サン
    ゴ粉層15±5%及び粉粒状ひる石層20±5%である
    ことを特徴とする請求項1記載の植物灌水用浄水器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180065733A (ko) * 2016-12-08 2018-06-18 엘지전자 주식회사 정수기

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