JP3092770B2 - 単語アクセント決定方法およびこの方法を実施する装置 - Google Patents

単語アクセント決定方法およびこの方法を実施する装置

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JP3092770B2
JP3092770B2 JP05286328A JP28632893A JP3092770B2 JP 3092770 B2 JP3092770 B2 JP 3092770B2 JP 05286328 A JP05286328 A JP 05286328A JP 28632893 A JP28632893 A JP 28632893A JP 3092770 B2 JP3092770 B2 JP 3092770B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、単語アクセント決定
方法およびこの方法を実施する装置に関し、特に、入力
された文から合成音声を生成する過程において入力文を
構成する各単語のアクセント型を決定する単語アクセン
ト決定方法およびこの方法を実施する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】漢字かな混じり文を入力し、アクセント
情報およびポーズ情報を付与した読み列に変換した後、
この入力された文を合成音声として出力する合成音声出
力装置は既に実用化されている。そして、この様な合成
音声出力装置を使用して電子メール、新聞記事その他の
文の内容を電話その他の音声伝送装置を介して伝送し、
音声により出力することができるサービスも既に実現さ
れている。しかし、現在の技術レベルにおいては、人間
の発話音声と合成音声とを比較した場合、読み、アクセ
ント、ポーズの何れについても誤り、不自然さが残存し
ている。これが原因となって、このサービスの適用範囲
は限定され、利用者数の伸びは低迷することとなる。
【0003】日本語の漢字かな混じり文を入力して合成
音声を出力するには、合成音声出力装置の内部におい
て、入力された文に含まれる漢字に対して読みを付与す
ることは最少限必要とされる。このために、合成音声出
力装置による処理手順としては、先ず、入力された文に
対して自然言語処理の一技術である形態素解析処理を施
し、これを単語単位に分割して個々の単語の読みを決定
する。
【0004】更に、単なる棒読みになることを防止する
ために、各単語についてアクセント型を決定する。ここ
で、アクセント型とは、分割された単語の読みのどこに
アクセントを付与すればよいかを示す情報であり、語頭
からアクセント核(ピッチ周波数のピーク部分)がある
モーラ(かな文字一文字に対応する発声単位)までのモ
ーラの個数(ただし、拗音、濁音、半濁音は数えない)
により表現する。例えば、動詞終止形「食べる」のアク
セントは「タベ¬ル」と表される。ここで、記号¬は、
その直前のモーラにアクセント核があることを表す。こ
の例は、第二モーラ「ベ」にアクセント核があるので、
アクセント型は2型である。
【0005】以上の単語のアクセント型を組み合わせた
だけでは、文全体として自然なアクセントを付与したこ
とにはならない。単語が連接して文節を作る場合、単語
固有のアクセントが変化し、アクセント核が移動し、消
失し、新たなアクセント核が生起するからである。以上
のことから、複数の単語をアクセント句にまとめてアク
セント句を生成し、アクセント句に対してアクセント型
を決定する。ここで、アクセント句とは、自然に喋った
ときに1個のまとまりとして発声される単位であってア
クセント核を1個有する単位として定義され、一般的に
は複数の単語により構成される。
【0006】次に、アクセント句を構成する単語の性質
に基づいてアクセント句に1つのアクセント型を生成す
る。即ち、アクセント句のアクセント型を決定する(匂
坂、佐藤:「日本語単語連鎖のアクセント規則」電子情
報学会論文誌Vol.J66−D,No7,pp.84
9−856]参照)。アクセント句、例えば「食べるよ
うだ」のアクセント型は、次の様にして求められる。動
詞「食べる」のアクセント型=2型である。助動詞「よ
うだ」のアクセント結合様式=不完全支配型である。こ
こで、不完全支配型とは、アクセント核を有しない自立
語に対してのみ付属語のアクセント核(この単語は第1
モーラ「ヨ」にアクセント核が存在)が現れる結合型で
ある。従って、アクセント核を有する自立語である動詞
「食べる」に対して不完全支配型助動詞「ようだ」にア
クセント核は現れず、アクセント核を有する自立語であ
る動詞「食べる」のアクセント型がそのままこのアクセ
ント句のアクセント型となる。即ち、 タベ¬ル + ヨ¬ウダ → タベ¬ルヨウダ となる。
【0007】以上の例に示される如く、アクセント句の
アクセント型は単語固有のアクセント型に基づいて求め
ることができる。単語固有のアクセント型を正しく求め
ることにより、入力文に正しいアクセントを付与するこ
とができる。従って、入力文に正しいアクセントを付与
するには、単語のアクセント型を辞書に予め登録するこ
とが必要となる。この場合、非活用語(名詞、副詞その
他の活用しない単語)或は不規則な活用をする活用語
(例えば助動詞)は、個々の単語のアクセント型そのも
のを辞書に収録すればよい。しかし、規則的な活用をす
る活用語(例えば動詞、形容詞、形容動詞)は、基本と
する活用形(基本形)のアクセント型を収録しておき、
これに基づいて他の活用形のアクセント型を生成する様
にすれば辞書の記憶容量を削減することができる。
【0008】上述の参照文献には、動詞の基本形として
は終止形を採用することができるものと記載されてい
る。ここで、一段活用の未然形および連用形のアクセン
ト型はアクセント核が左へ1つ(−1)移動する。即
ち、動詞アクセント型導出規則として以下の導出規則が
示されている。ここで、終止形のアクセント型をm型と
する。 [動詞アクセント型導出規則] (1)活用形=未然形、連用形の場合 (1−1)動詞が一段活用である場合 アクセント型=m−1型 (1−2)その他の活用である場合 アクセント型=m型 (2)活用形=その他の活用形(終止形、仮定形、命令
形)の場合 アクセント型=m型
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上の動詞アクセント
型導出規則により導出されたアクセント型に誤りを生じ
る場合があった。以下にその具体例を示す。 サ変活用動詞の連用形 漢語からなる語幹と動詞「する」とを複合したサ変活用
動詞が上述の動詞アクセント形導出規則に適合しないこ
とがある。
【0010】(例1) 対する 終止形は「タイス¬ル」(アクセント型=3型)であ
る。サ変活用動詞であるので(1−2)が適用され、連
用形は3型が導出される。正しくは「タ¬イシ」(アク
セント型=1型)である。 一段活用動詞の連用形 アクセント型=1型の一段活用動詞の連用形が上述の動
詞アクセント型導出規則に適合しない。
【0011】(例2) 見る 終止形「ミ¬ル」(アクセント型=1型)である。一段
活用動詞であるので、(1−1)が適用され、連用形は
0型が導出される。正しくは「ミ¬(テ)」(アクセン
ト型=1型)である。 一段活用動詞の未然形 一段活用動詞の未然形が上述の動詞アクセント型導出規
則に適合しない。
【0012】(例3) 起きる 終止形「オキ¬ル」(アクセント型=2型)である。一
段活用動詞であるので(1−1)が適用され未然形は1
型が導出される。正しくは「オキ¬(ナイ)」(アクセ
ント型=2型)である。(例1)および(例2)は、動
詞において終止形のアクセント型のみを基本形としてこ
れに基づいて他の活用形のアクセント型を導出しようと
する点に無理があり、終止形と連用形とを共に基本形と
して辞書に登録する必要があることを示している。(例
3)は、未然形のアクセント型を終止形のアクセント型
と同一とすべきことを示している。
【0013】なお、形容詞、形容動詞については、基本
形から活用形のアクセント型を導出する方法は明らかに
されていない。以上の通り、従来の技術に依っては単語
固有のアクセント型を正確に求めることはできない。こ
こで、活用形を単語として個別に登録してアクセント型
を収録することとすると、辞書の記憶容量を膨大なもの
にしなければならない。
【0014】この発明は、上述の通りの問題を解消し、
アクセントを正しく設定して自然な合成音声を出力する
と共に、辞書に収録する活用形のアクセント型の数を削
減することができる単語アクセント決定方法を提供する
ものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】入力文から合成音声を生
成する過程において、入力文を構成する各単語のアクセ
ント型を決定する単語アクセント決定方法において、動
詞および形容詞については連用形および終止形のアクセ
ント型を収録し、形容動詞については語幹のアクセント
型を収録し、その他の品詞の単語については当該単語の
アクセント型を収録し、これら収録されたアクセント型
を出力する単語アクセント決定方法を構成した。
【0016】そして、入力文から合成音声を生成する過
程において、入力文を構成する各単語のアクセント型を
決定する単語アクセント決定装置において、動詞につい
ては連用形および終止形のアクセント型を収録し、形容
詞については連用形および終止形のアクセント型を収録
し、形容動詞については語幹のアクセント型を収録し、
その他の品詞の単語については当該単語のアクセント型
を収録し、これら収録されたアクセント型を出力する辞
書部105を具備し、動詞については連用形であるか或
はその他の活用形であるかに対応して、辞書部105に
収録される連用形のアクセント型或は終止形のアクセン
ト型を出力する動詞アクセント決定部102を具備し、
形容詞については連用形であるか或はその他の活用形で
あるかに対応して、辞書部105に収録される連用形の
アクセント型或は終止形のアクセント型を出力する形容
詞アクセント決定部103を具備し、形容動詞について
は辞書部に収録される形容動詞語幹のアクセント型を出
力する形容動詞アクセント決定部104を具備し、入力
文を構成する各単語の品詞が動詞であるか、形容詞であ
るか、形容動詞であるか、或はその他の品詞であるかに
対応して、動詞アクセント決定部102、形容詞アクセ
ント決定部103、形容動詞アクセント決定部104、
辞書部105を選択してアクセント型を出力させる品詞
選択部101を具備する単語アクセント決定装置、を構
成した。
【0017】
【実施例】この発明の実施例を図を参照して説明する。
図1はこの発明の主要部を説明するブロック図であり、
図2はこの発明を適用する合成音声出力装置のブロック
図である。漢字かな混じり文100は、形態素解析処理
部200に入力され、ここにおいて単語単位に分割され
ると共に文法情報付き分かち書き単語列201とされ
る。読み付与処理部202は、文法情報付き分かち書き
単語列201に読みを付与するところである。アクセン
ト付与処理部203は、文法情報付き分かち書き単語列
201に適切なアクセントを付与したアクセント情報付
きカナ列を出力するところである。このアクセント付与
処理部203は、単語アクセント決定処理部2031
アクセント句抽出処理部2032 、アクセント結合処理
部2033 の各処理部により構成される。ポーズ付与処
理部205は、文法上、或は意味上の切れ目に該当する
アクセント句の末尾にポーズを設定するところである。
合成音声出力処理部206は、入力された文の意味内容
に対応する合成音声を出力するところである。
【0018】図3は形態素解析処理部200による処理
を説明するフローチャートである。漢字かな混じり文1
00が入力され(ステップ:S1)、これに形態素解析
処理を施し(ステップ:S2)、分割された各単語に品
詞が付与された文法情報付き分かち書き単語列201を
生成してこれを出力する(ステップ:S3)。なお、形
態素解析処理は既存技術であり、実用に耐え得る技術と
して確立されている。この形態素解析処理は、文頭から
順に1文字づつずらしながら辞書検索を行い、各文字を
先頭とする単語候補を抽出する。これらの単語候補に対
して、(1)位置的接続条件(先行単語の末尾の文字と
後続単語の先頭の文字が隣接するか)、(2)文法的接
続条件(先行単語と後続単語が品詞的に接続することが
できるか)を満足する単語連鎖を選択する。この時、各
単語の品詞と活用形を決定することができる。(吉村、
日高、吉田:「文節数最小法を用いたべた書き日本語文
の形態素解析」、情報処理学会論文誌、Vol.24,
No.1,pp.40−46,参照) 図4は読み付与処理部202とアクセント付与処理部2
03による処理を説明するフローチャートである。読み
付与処理部202には形態素解析処理部200において
生成された文法情報付き分かち書き単語列201が入力
され(ステップ:S4)、次いで読み付与処理部20
2においてこれに読みを付与する(ステップ:S5)。
単語アクセント決定処理部2031 は、この読みを付与
された単語列について、この発明の単語アクセント決定
方法により単語のアクセントを決定し(ステップ:S
6)、アクセント句抽出処理部2032 において複数の
単語をアクセント句にまとめ(ステップ:S7)、アク
セント結合処理部2033 はアクセント結合規則を適用
してアクセント句についてアクセント型を決定し(ステ
ップ:S8)、アクセント情報付きカナ列204を出力
する(ステップ:S9)。なお、図4のアクセント情報
付きカナ列のカナ列アクセントにおいて、”/”はアク
セント句の境界を表す。
【0019】ここで、説明の簡単化のために、形態素解
析処理200により活用語の語幹と語尾とを分離するこ
とを前提として、この発明の単語アクセント決定方法を
説明する。語幹は、その品詞による動詞アクセント決定
部102、形容詞アクセント決定部103、形容動詞ア
クセント決定部104の選択、および辞書部105の検
索キーとして使用する。そして、語尾はその活用形によ
るアクセント型の選択に使用する。他の方法として、活
用語を変化部分と非変化部分に分離する場合、活用語を
語幹と語尾に分離しないで一語として収録する場合の決
定方法も、この実施例から容易に類推することができ
る。
【0020】図5は、この発明の品詞選択部101のフ
ローチャートである。文法情報付き分かち書き単語列2
01に基づいて、先ず、単語が動詞語幹であるか否かを
判定する(ステップ:S11)。動詞語幹である場合、
語幹とこれに後続する語尾とを動詞アクセント決定部1
02に送る(ステップ:S12)。動詞語幹ではない場
合、単語が形容詞語幹であるか否かを判定する(ステッ
プ:S13)。形容詞語幹である場合、語幹とこれに後
続する語尾とを形容詞アクセント決定部103に送る
(ステップ:S14)。形容詞語幹ではない場合、単語
が形容動詞語幹であるか否かを判定する(ステップ:S
15)。形容動詞語幹である場合、語幹を形容動詞アク
セント決定部104に送る(ステップ:S16)。形容
動詞語幹ではない場合、単語を検索キーとして辞書部1
05を検索して当該単語のアクセント型を得る(ステッ
プ:S17)。
【0021】図6は、この発明の動詞アクセント決定部
102と形容詞アクセント決定部103のフローチャー
トである。ここで、動詞アクセント決定部102と形容
詞アクセント決定部103は同一のフローチャートで記
述される。品詞選択部101から送出された語幹と語尾
とから語幹と語尾とを結合して構成される単語である動
詞或は形容詞のアクセント型を決定する。語幹を検索キ
ーとして辞書部105を検索し、連用形と終止形のアク
セント型を得る(ステップ:S21)。語尾の活用形が
連用形であるか否か判定し(ステップ:S22)、連用
形の場合は単語のアクセント型を連用形のアクセント型
とし(ステップ:S23)、その他の場合は単語のアク
セント型を終止形のアクセント型とする(ステップ:S
24)。
【0022】図7はこの発明の形容動詞アクセント決定
部104のフローチャートである。品詞選択部101か
ら送出された形容動詞の語幹から、語幹と語尾とを結合
して構成される単語である形容動詞のアクセント型を決
定する。語幹を検索キーとして辞書部105を検索して
語幹のアクセント型を検索し(ステップ:S31)、単
語のアクセント型を語幹のアクセント型とする(ステッ
プ:S32)。
【0023】図8は、この発明において使用される辞書
部105の実施例を示す図である。単語の品詞が動詞で
あるか、形容詞であるか、形容動詞であるか、或は他の
品詞であるかに応じて、これらの単語をそれぞれ動詞の
辞書情報301、形容詞の辞書情報302、形容動詞の
辞書情報303、他の品詞の辞書情報304の何れかに
収録する。動詞の辞書情報301は語幹を検索キーとし
て連用形と終止形のアクセント型を検索して出力する。
同様に、形容詞の辞書情報302は語幹を検索キーとし
て連用形と終止形のアクセント型を検索して出力する。
形容動詞の辞書情報303は、語幹を検索キーとして語
幹のアクセント型を検索して出力する。他の品詞の辞書
情報304は、単語を検索キーとして当該単語のアクセ
ント型を検索して出力する。
【0024】次に、図4に示される文法情報付きかな列
の具体例を参照してこの発明の動作を説明する。動詞
「対し」について、その動詞語幹「対」と動詞語尾
「し」は動詞アクセント決定部102に送出され、辞書
部105において動詞語幹「対」を検索キーとして連用
形のアクセント型=1型と終止形のアクセント型=3型
を得る。動詞語尾「し」の活用形=連用形であるので、
動詞「対し」のアクセント型=1型と決定する。
【0025】形容動詞語幹「明らか」は、形容動詞アク
セント決定部102に送出され、辞書部105において
形容動詞語幹「明らか」を検索キーとして語幹のアクセ
ント型=2型を得るので、形容動詞「明らか」のアクセ
ント型=2型と決定する。以上の通りのこの発明の単語
アクセント決定方法は、動詞についてはその連用形と終
止形を基本形としてアクセント型を辞書に収録してお
り、これにより上述した通りの規則の不備のために生じ
るアクセント型の誤りを回避することができる。例え
ば、発明が解決しようとする課題の項の(例1)におい
ては、動詞「対する」について連用形のアクセント型=
1型と辞書収録し、(例2)においては動詞「見る」に
ついて連用形のアクセント型=1型と辞書収録すること
により、連用形に対して正しいアクセント型を設定する
ことができる。(例3)においては動詞「起きる」につ
いて終止形のアクセント型=2型と辞書収録し、未然形
のアクセントとして終止形のアクセント型を使用するこ
とにより、正しいアクセント型を設定することができ
る。基本形ではない活用形、即ち、未然形、仮定形、命
令形は、上述された文献に記載されるアクセント規則に
より正しいアクセント型を導出することができる。以上
の通り、基本形から他の活用形のアクセント型を導出す
ることにより、それだけ辞書の記憶容量を削減すること
ができる。
【0026】形容詞については、終止形のアクセント型
から連用形のアクセント型を完全に導出する規則は存在
しないので、両活用形を基本形とする。例えば、形容詞
の終止形「赤い」、「冷たい」は、共にアクセント型=
0型であるが、連用形のアクセント型「赤く(て)」と
「冷たく(て)」はそれぞれ2型、3型となり、一致し
ない。従って、動詞と同様に、連用形と終止形を基本形
として、これらのアクセント型を辞書に収録することに
より、連用形に対して正しいアクセント型を設定するこ
とができる。基本形ではない活用形、即ち、未然形、仮
定形は、上述された文献のアクセント規則により正しい
アクセント型を導出することができる。以上の通り、他
の活用形のアクセント型として終止形のアクセント型を
活用することにより、それだけ辞書の記憶容量を削減す
ることができる。
【0027】形容動詞については、全ての活用形のアク
セント型を語幹アクセント型とすることにより、それだ
け辞書の記憶容量を削減することができると共に、導出
されるアクセント型も正しい。
【0028】
【発明の効果】以上の通りであって、この発明は、動詞
および形容詞のアクセント型を連用形と終止形から導出
し、形容動詞の活用形のアクセント型を語幹から導出す
るものであって、この様にすることにより、活用形のア
クセント型の辞書収録を削減するものでありながら、ア
クセント型を正しく設定することができるという効果を
奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の構成を説明する図。
【図2】この発明を適用する合成音声出力装置のブロッ
ク図。
【図3】形態素解析部の処理のフローチャート。
【図4】読み付与処理部とアクセント付与処理部の処理
のフローチャート。
【図5】品詞選択部の処理のフローチャート。
【図6】動詞アクセント決定部と形容動詞アクセント決
定部の処理のフローチャート。
【図7】形容動詞アクセント決定部の処理のフローチャ
ート。
【図8】辞書部を説明する図。
【符号の説明】
100 漢字かな混じり文 101 品詞選択部 102 動詞アクセント決定部 103 形容詞アクセント決定部 104 形容動詞アクセント決定部 105 辞書部 106 単語のアクセント型 200 形態素解析処理部 201 文法情報付き分かち書き単語列 202 読み付与処理部 203 アクセント付与処理部 2031 単語アクセント決定処理部 2032 アクセント句抽出処理部 2033 アクセント結合処理部 204 アクセント情報付きかな列 205 ポーズ付与処理部 206 合成音声出力処理部 S1〜S9、S11〜S17、S21〜S24、S31
〜S32 ステップ 301 動詞の辞書情報 302 形容詞の辞書情報 303 形容動詞の辞書情報 304 他の品詞の辞書情報
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10L 11/00 - 21/06 JICSTファイル(JOIS)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力文から合成音声を生成する過程にお
    いて、入力文を構成する各単語のアクセント型を決定す
    る単語アクセント決定方法において、 動詞および形容詞については連用形および終止形のアク
    セント型を収録し、形容動詞については語幹のアクセン
    ト型を収録し、その他の品詞の単語については当該単語
    のアクセント型を収録し、これら収録されたアクセント
    型を出力する、 ことを特徴とする単語アクセント決定方法。
  2. 【請求項2】 入力文から合成音声を生成する過程にお
    いて、入力文を構成する各単語のアクセント型を決定す
    る単語アクセント決定装置において、 動詞については連用形および終止形のアクセント型を収
    録し、形容詞については連用形および終止形のアクセン
    ト型を収録し、形容動詞については語幹のアクセント型
    を収録し、その他の品詞の単語については当該単語のア
    クセント型を収録し、これら収録されたアクセント型を
    出力する辞書部を具備し、 動詞については連用形であるか或はその他の活用形であ
    るかに対応して、辞書部に収録される連用形のアクセン
    ト型或は終止形のアクセント型を出力する動詞アクセン
    ト決定部を具備し、 形容詞については連用形であるか或はその他の活用形で
    あるかに対応して、辞書部に収録される連用形のアクセ
    ント型或は終止形のアクセント型を出力する形容詞アク
    セント決定部を具備し、 形容動詞については辞書部に収録される形容動詞語幹の
    アクセント型を出力する形容動詞アクセント決定部を具
    備し、 入力文を構成する各単語の品詞が動詞であるか、形容詞
    であるか、形容動詞であるか、或はその他の品詞である
    かに対応して、動詞アクセント決定部、形容詞アクセン
    ト決定部、形容動詞アクセント決定部、辞書部を選択し
    てアクセント型を出力させる品詞選択部を具備する、 ことを特徴とする単語アクセント決定装置。
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