JP3092683U - 愛玩動物用運搬容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 小型犬などの愛玩動物をオシャレで疲れ
ずに簡単に運搬すること。 【解決手段】 布材により形成した袋体の開口部内側に
接合部１４を設け、該袋体の両側にはポケット部１６と
肩掛帯片１５を取付けて形成した外袋１１と、同じく布
材により形成した収容体の開口部１３外側に外袋１１の
接合部と着脱可能に接合する係止部を設け、該収容体の
開口部には内側から見え外側から見えにくい透光性を有
する布材により形成した蓋布部２５を取付け、該蓋布部
の中央には紐２７により巾着状に伸縮する開閉口２６を
設けると共に、該蓋布部には複数の通気孔２８を設けて
形成した内袋２１と、上面に吸水シートを取付けて形成
した中敷とかなり、前記中敷を内底面に位置させた内袋
を、前記外袋内に収容すると共に、内袋の係止部と外袋
１１の取付部を着脱可能に取付けて形成したこと。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、室内で飼う子犬やうさぎまたはフェレットなどの愛玩用動物を運搬 する容器の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、室内で飼う子犬やうさぎまたはフェレットなどの愛玩用動物は、一緒に 住んでいる人の心を癒して楽しく暮らすことができ、特に、一人暮しの人にとっ て話し相手にもなる大切なパートナーで有る。

【０００３】 一方、マンションなどに住む人がこれら愛玩用動物を散歩、または、獣医などの 診察を受けるために外出するときに使用する運搬容器には、多種多様な形状のも のが有る。例えば、図７、８に示す容器１のごとく、合成樹脂材により形成され た一定形状を有する硬性を有するものが多く、該容器の本体２の上面または側面 に開閉蓋３を蝶番４などで開閉可能に取付けて形成し、該開閉蓋３には、容器１ を持ち運ぶための把手部５と空気孔６とが設けられたものが使用されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、小動物といえども体重が１キロから２キロ有ると、容器を片手で長時間 持ち運ぶと腕や手が疲れやすい。また、いかにも小動物を運んでいますというこ とが外部から判り、オシャレでないなどの多くの問題点を有している。

【０００５】 本考案は、小動物の運搬を長時間疲れずに運べ、しかも外部から愛玩用動物を 運搬していることが判りにくく、オシャレに運ぶことを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、請求項１の考案は、布材により形成した袋体の開口 部内側に接合部を設け、該袋体の両側にはポケット部と肩掛帯片を取付けて形成 した外袋と、同じく布材により形成した収容体の開口部外側に前記外袋の接合部 に着脱可能に取付ける係止部を設け、該収容体の開口部には内側から見え外側か ら見えにくい透光性を有する布材により形成した蓋布部を取付け、該蓋布部の中 央には紐により巾着状に伸縮する開閉口を設けると共に、該蓋布部には複数の通 気孔を設けて形成した内袋と、上面に吸水シートを取付けて形成した中敷とかな り、前記中敷を内底面に位置させた内袋を、前記外袋内に収容すると共に、内袋 の係止部と外袋の取付部を着脱可能に取付けて形成したことを特徴とする。また 、前記内袋の蓋布部が、好ましくは絹地材であることを特徴とする。さらには、 前記外袋の取付部と内袋の係止部がホック若しくはファスナー若しくは面ファス ナーであることを特徴とする。 したがって、愛玩用動物の居住性が良く、長時間運搬しても疲れが少なく、しか もオシャレで快適に運ぶことができる。

【０００７】 請求項４の考案は、布材により形成した袋体の開口部内側に接合部を設け、該 袋体の両側にはポケット部と肩掛帯片を取付けて形成した外袋と、上方に設けた 開口部の両側に把手部を有した定形性を有する中枠容器と、同じく布材により形 成した収容体の開口部外側に前記外袋の接合部に着脱可能に取付ける係止部を設 け、該収容体の開口部には内側から見え外側から見えにくい透光性を有する布材 により形成した蓋布を取付け、該蓋布の中央には紐により巾着状に伸縮する開閉 口を設けると共に、該蓋布には複数の通気孔を設けて形成した内袋と、上面に吸 水シートを取付けて形成した中敷とからなり、前記外袋の内側に中枠容器を収容 し、該中枠容器内に内底面に中敷を収容した内袋を収容すると共に、該内袋の係 止部と外袋の取付部とを着脱可能に取付けて形成したことを特徴とする。また、 前記外袋の取付部と内袋の係止部がホック若しくはファスナー若しくは面ファス ナーであることを特徴とする。 したがって、体重が重い愛玩用動物をいれても容器が型崩れせず、長時間運搬 しても疲れずに、しかもオシャレに持ち運びすることができる。

【０００８】

【考案の実施の形態】 以下、本考案に係る第１の実施の形態である第１運搬容器を図面に基づいて説明 すると、図１は第１運搬容器の斜視図、図２は外袋の斜視図、図３は内袋の斜視 図、図４は外袋に内袋を収容した状態の断面図である。

【０００９】 第１運搬容器１０は、運搬用の外袋１１と、愛玩動物を収容するための内袋２１ とからなり、前記外袋１１は、丈夫で軽い布材、例えば、キルティング地やデニ ム地、さらには、該容器を持ち運ぶ人の年代により自由な柄や布地により形成し た袋体１２の上方に開口部１３を設け、該開口部の内縁には前記内袋２１を着脱 可能に取付けるための接合部１４を設けてある。

【００１０】 この接合部１４は、ホック、面ファスナー若しくはファスナー、好ましくは、ホ ックなどにより着脱可能に形成してある。

【００１１】 １５は袋体１２の外側両側に設けた肩掛帯片で、前記袋体１２を肩掛け可能に形 成したことにより、愛玩動物を運搬する際の重量負担を軽減することができる。 また、肩掛帯片１５には、帯の長さを調整するための調整部（図示せず）を設け ることにより、使用者の身長に合わせて肩掛帯片１５の長さを調整することによ り快適な運搬をすることができる。

【００１２】 １６は、袋体１２の外側両側に設けたポケット部で、該ポケット部には散歩用の 引き紐、糞を回収するためのビニール袋や交換用の吸水シート、ティシュペーパ ーなどを入れることができる。

【００１３】 前記内袋２１には、愛玩動物を収容するための収容体２２と、愛玩動物を出し入 れするための蓋布部２５とからなり、収容体２２は柔軟性を有する布地、例えば 、木綿地などを使用し、開口部外周縁には、前記外袋１１の開口部１３に設けた 接合部１４と着脱可能に取付けるための係止部２４を設けてある。

【００１４】 この係止部２４は、前記外袋１１の接合部１４と係合するためのホック、面ファ スナー、またはファスナー、好ましくは、ホックを取付けてある。

【００１５】 前記収容体２２の開口部２３に取付けた蓋布部２５は、内側からは外が見え、外 側からは内部が見えにくい透光性を有する布材、例えば、絹地材により形成して ある。また、この蓋布部２５の中央には、紐２７により巾着状に伸縮する開閉口 ２６を設けることにより、該開閉口が完全に閉まるのを防止し収容体２２内への 空気の流通を可能にしてある。さらには、この蓋布部２５には複数の通気孔２８ を設けることにより、前記開閉口２６と共に収容体２２内への空気の流通を良好 にし、収容体２２内に収容した愛玩動物の不安感を防止することができる。

【００１６】 ３１は前記内袋２１内に収容する一定の形状を有する中敷きで、該中敷きの表面 には吸水性と吸匂性を有する吸水シート３２を交換可能に取付けてある。定型性 を有する中敷３１を内袋内に敷くことにより、内袋２１の内底面に一定のスペー スができ、内袋２１内に収容した愛玩動物が快適に過ごすことができる。

【００１７】 前記愛玩動物とは、室内で飼う子犬や猫、うさぎ、モルモットまたはフェレット などの体重が１キロから２キロ未満の小動物をいう。

【００１８】 第１の実施の形態である第１運搬容器１０を形成する場合、前記のごとく、内底 面に中敷３１を敷いた内袋２１を外袋１１内に収容し、該外袋の接合部１４と内 袋２１の係止部２４とを接合するだけで簡単に形成することができる。

【００１９】 この第１運搬容器１０を使用する場合は、蓋布部２５の開閉口２６を左右方向に 広げるだけで簡単に開口させることができ、広く開いた開閉口２６から簡単に愛 玩動物を収容することができる。前記開閉口２６の閉口は、該開閉口が巾着状に 形成してあるため開閉口２６の周縁に取付けた紐２７を左右に引くことにより、 開閉口２６が絞られ簡単に閉口させることができる。

【００２０】 開閉口２６を閉口させた後、絞った紐２７を互いに結ぶことにより内部に収容し た愛玩動物の脱出を防止することができる。

【００２１】 愛玩動物を収容した後、開閉口２６を紐で縛り、外袋１１の肩掛帯片１５を肩か ら掛けて外出すると、外見上お洒落なバックを肩に掛けて外出する感じになり、 この第１運搬容器１０内に愛玩動物が入っていることを意識させるのを防止する ことができる。

【００２２】 また、この第１運搬容器１０を肩から掛けることができるので、長時間歩いても 手に提げて運ぶのに比べ格段に軽くて済み、疲労感を軽減することができる。内 袋２１内に収容された愛玩動物は、蓋布部２５が内側からは外が見え、外側から は内部が見えにくい透光性を有する布材を使用することにより、運搬中の不安感 を防止でき、また、開閉口２６と多数の通気孔２８、および、内袋２１に布材を 使用したことなどにより空気の流通を良好にしてある。

【００２３】 さらには、第１運搬容器１０の外袋１１および内袋２１をそれぞれ布材で形成し たことにより、万一、愛玩動物がした糞や尿で汚れても簡単に洗濯することがで き、また、動物の匂いが付着するのを防止することができる。

【００２４】 次に本考案の第２の実施の形態である第２運搬容器４０を図５、６に基づき説明 すると、図５は中枠容器の斜視図、図６は外袋に中枠と内袋とを収容した状態の 断面図である。第２運搬容器４０は、前記第１運搬容器１０に使用した外袋１１ と内袋２１、中敷３１および中枠容器４３とにより構成され、外袋１１と内袋２ １および中敷３１は、前記第１運搬容器１０と同一のものを使用するためここで の説明は省略する。

【００２５】 第２運搬容器４０に使用する中枠容器４３は、図５に示すごとく、軽量で型崩れ しない素材、好ましくは、竹材または合成樹脂材などで略方形に形成し、上方に は開口部４４を設け、該開口部の両側には把手部４５を設けてある。

【００２６】 この中枠容器４０の高さは、前記外袋１１に設けた接着部１４の位置より低く形 成することにより、該中枠容器内に収容した内袋２１の係止部２４と外袋１１の 接着部１４との接合を容易にすることができる。

【００２７】 第２運搬容器４０を形成する場合、外袋１１内に中枠容器４３を収容し、内底面 に中敷３１を敷いた内袋２１を中枠容器４３内に収容し、該内袋の係止部２４と 外袋１１の接合部１４とを接合するだけで簡単に形成することができる。

【００２８】 外袋１１の接合部１４と内袋２１の係止部２４とを接合する際、前記のごとく、 中枠容器４３の上端が接合部１４の位置より低いので、中枠容器４３に邪魔され ることなく簡単に取りつけることができる。

【００２９】 この第２運搬容器４０を使用する場合、前記第１運搬容器１０と同じく、蓋布部 ２５の開閉口２６を左右方向に広げるだけで簡単に開口させることができ、広く 開いた開閉口２６から簡単に愛玩動物を収容することができる。

【００３０】 前記開閉口２６の閉口は、該開閉口が巾着状に形成してあることから開閉口２６ の周縁に設けた紐２７を左右に引くことにより開閉口が絞られ簡単に閉口させる ことができる。

【００３１】 愛玩動物を収容した後、第２運搬容器４０を肩から提げた際、容易に変形しない 中枠容器４３を介在させてあるため、愛玩動物の重量でも第２運搬容器４０の型 崩れを防止することができるので、内袋内に広いスペースができ、愛玩動物が快 適に過ごすことができる。

【００３２】

【考案の効果】

請求項１および４の共通の効果として、共に肩掛帯とポケットを有した外袋と、 該外袋内に内袋を着脱可能に取付けて形成したことにより、愛玩動物を収容して 肩掛帯片を肩から掛けて外出すると、外見上お洒落なバックを肩に掛けて外出す る感じになり、容器内に愛玩動物が入っていることを意識させるのを防止するこ とができる。 さらに、請求項１の第１運搬容器は、長時間運搬しても肩掛帯で肩に掛けて運ぶ ため疲れを軽減でき、内部に居住性を良くするための中敷きを収容したこと、お よび、内側から見え外側からは見えにくい材質からなる蓋布を有したにより愛玩 動物の搬送による不安を防止することができるなど有益なる効果を有するもので ある。 請求項４の第２運搬容器は、外袋と内袋との間に軽量で変形しない中枠容器を介 在させることにより、長時間運搬しても容器の型崩れを防止でき、且つ、搬送す る愛玩動物の居住性を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る第１運搬容器の斜視図である。

【図２】外袋の斜視図である。

【図３】内袋の斜視図である。

【図４】第１運搬容器の断面図である。

【図５】本考案に係る第２運搬容器を構成する中枠容器
の斜視図である。

【図６】第２運搬容器の断面図である。

【図７】従来の運搬容器の正面図である。

【図８】従来の運搬容器の蓋を開けた状態の側面図であ
る。

【符号の説明】

１０ 第１運搬容器 １１ 外袋 １２ 袋体 １３ 開口部 １４ 接合部 １５ 肩掛帯片 １６ ポケット部 ２１ 内袋 ２２ 収容体 ２３ 開口部 ２４ 係止部 ２５ 蓋布部 ２６ 開閉口 ２７ 紐 ２８ 通気孔 ３１ 中敷 ３２ 吸水シート ４０ 第２運搬容器 ４３ 中枠容器 ４４ 開口部 ４５ 把手部

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 布材により形成した袋体の開口部内側に
   接合部を設け、該袋体の両側にはポケット部と肩掛帯片
   を取付けて形成した外袋と、 同じく布材により形成した収容体の開口部外側に前記外
   袋の接合部と着脱可能に接合する係止部を設け、該収容
   体の開口部には内側から見え外側から見えにくい透光性
   を有する布材により形成した蓋布部を取付け、該蓋布部
   の中央には紐により巾着状に伸縮する開閉口を設けると
   共に、該蓋布部には複数の通気孔を設けて形成した内袋
   と、 上面に吸水シートを取付けて形成した中敷とかなり、 前記中敷を内底面に位置させた内袋を、前記外袋内に収
   容すると共に、内袋の係止部と外袋の取付部を着脱可能
   に取付けて形成したことを特徴とする愛玩動物用運搬容
   器。
2. 【請求項２】 前記内袋の蓋布部が、好ましくは絹地材
   であることを特徴とする請求項１記載の愛玩動物用運搬
   容器。
3. 【請求項３】 前記外袋の取付部と内袋の係止部がホッ
   ク若しくはファスナー若しくは面ファスナーであること
   を特徴とする請求項１記載の愛玩動物用運搬容器。
4. 【請求項４】 布材により形成した袋体の開口部内側に
   接合部を設け、該袋体の両側にはポケット部と肩掛帯片
   を取付けて形成した外袋と、 上方に設けた開口部の両側に把手部を有した定形性を有
   する中枠容器と、 同じく布材により形成した収容体の開口部外側に前記外
   袋の接合部に着脱可能に取付ける係止部を設け、該収容
   体の開口部には内側から見え外側から見えにくい透光性
   を有する布材により形成した蓋布部を取付け、該蓋布部
   の中央には紐により巾着状に伸縮する開閉口を設けると
   共に、該蓋布部には複数の通気孔を設けて形成した内袋
   と、 上面に吸水シートを取付けて形成した中敷とからなり、 前記外袋の内側に中枠容器を収容し、該中枠容器内に内
   底面に中敷を収容した内袋を収容すると共に、該内袋の
   係止部と外袋の取付部とを着脱可能に取付けて形成した
   ことを特徴とする愛玩動物用運搬容器。
5. 【請求項５】 前記外袋の取付部と内袋の係止部がホッ
   ク若しくはファスナー若しくは面ファスナーであること
   を特徴とする請求項４記載の愛玩動物用運搬容器。