JP3092635U - セラミック製の浮上性ルアー - Google Patents

セラミック製の浮上性ルアー

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JP3092635U JP2002005669U JP2002005669U JP3092635U JP 3092635 U JP3092635 U JP 3092635U JP 2002005669 U JP2002005669 U JP 2002005669U JP 2002005669 U JP2002005669 U JP 2002005669U JP 3092635 U JP3092635 U JP 3092635U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】セラミック製でありながら、水に浮く様に軽く
作られ、然も、実用上の必要強度を備え、価格比性能の
優れたルアーを提供する。 【解決手段】本考案によるルアーは、多孔質組織を有す
るセラミック製で、その表面全面を、吸水防止、表面硬
度の増大、表面の美装等の役割を果たす釉薬層で被覆し
たことを特徴とする。そして、多孔質組織を有するセラ
ミックは、セラミックの原料となる杯土に、微粉炭燃焼
灰を精製及び仮焼処理して得られる耐熱性に優れた中空
粒状体を、所定割合で混和させたうえ、成形・焼成して
作られることを特長とする。又、多孔質組織を有するセ
ラミックは、前記中空粒状体の混入割合を加減すること
によって、その比重を0.4〜0.75前後に調整する
とよい。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、魚釣り用の疑似餌として使う為の、既存品に比べて、機能や量産性 等が格段に優れたセラミック製の浮上性ルアーに関する。
【0002】
【従来の技術】
魚釣り用のルアーには、水面に浮上するタイプのものと、水面下に沈むタイプ のものとがある。 この浮上タイプのルアーは、主として、木材を切削及び塗装加工して作られて いる。 そして、沈下タイプのルアーは、一般に耐蝕金属製であるが、セラミック製の ものも考案されている。 更には、プラスチック製のものも作られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記の木で作られた浮上性ルアーには、以下に列挙した如き少なからぬ難点が ある。 (イ)一個づつその形を削り出す作業は、木工機械を活用するとしても、極め て非能率である。 (ロ)水面でバランス良く動かせる様に、所定の形状に正確に削り出すことが 難しい。 (ハ)木材の特性からして、複数回に分けて反復して行う生地の目止めや、塗 装等の表面加工にも多大の時間と労力を要する。 (ニ)従って、一個が数千円と、かなり高価なものになってしまう。 (ホ)木材は柔らかいので、大きな魚が喰いつくと傷付き易い。
【0004】 一方、従来のセラミック製のルアーは、比重が約2.3以上と大きく、浮上タ イプのルアーは作れない。 そこで、水に浮く様に、中空構造にすると、強度が低下して壊れ易くなるうえ に、製作費が目立って高くなる。
【0005】 そこで、本考案の目的は、セラミック製でありながら、水面に浮かせることが 出来、然も、疑似餌としての機能は勿論、実用上必要な強度と耐久性を備えてお り、価格比性能も極めて優れたルアーを提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成する為の、本考案によるセラミック製の浮上性ルアーは、 多孔質組織を有するセラミック製で、その表面全面を、吸水防止、表面硬度の 増大、表面の美装等の役割を果たす釉薬層で被覆したことを特徴とする。 そして、多孔質組織を有するセラミックは、セラミックの原料となる杯土に、 微粉炭燃焼灰を精製及び仮焼処理して得られる耐熱性に優れた中空粒状体を、所 定割合で混和させたうえ、成形・焼成して作ることを特徴とする。 又、多孔質組織を有するセラミックは、前記中空粒状体の混入割合を加減する ことにより、その比重を0.4〜0.75前後に調整するとよい。
【0007】
【考案の実施の形態】
以下に、本考案によるセラミック製の浮上性ルアーの一実施例に就いて、その 縦断面図1、及び側面図2を参照しながら説明する。 図1に示した様に、この実施例の浮上性ルアーAは、その本体1を、多孔質組 織を有するセラミック製としている。 そして、本体1の全表面を、陶磁器用の釉薬層2によって被覆している。
【0008】 図1中の3〜5は、釣り糸、釣り針等を取付ける為の止環である。 この実施例では、横断面が円形(図2参照)の本体1の長手方向に貫通孔6を 設け、この貫通孔6に挿し通したワイヤー7の両端に、止環3及び4を取付けて いる。 又、本体1の長手方向の中間箇所の外側面から、貫通孔6に向けて刳抜孔8を 穿っている。 そして、3つ目の止輪5は、付設の掛止輪5aを、刳抜孔8内に露出している ワイヤー7に挿通させる様にしている。
【0009】 更に、本体1の右端側(図中で)に設けた凹み9に、ワイヤー7を挿通させた 錘10を、半ば嵌め込ませている。 尚、止輪3〜5、錘10の取付箇所から、多孔質の本体1に水が浸透する恐れ があれば、この箇所にシール材やコーキング材を施せばよい。 又、本体1の形態は、勿論、図示に限られず、魚種やその棲息環境等に適合し て、疑似餌としての機能を満足に果たせる様に、試行錯誤を重ねた上で決めれば よい。
【0010】 上記の多孔質組織を有するセラミックとして、この実施例では、国内の公立試 験場で開発された、「多孔質軽量陶器」を使用している。 この「多孔質軽量陶器」は、“フライアッシュバルーン”と呼ばれる微粉炭燃 焼灰を、精製及び仮焼処理して得られる、耐火性と機械的強度が優れた中空粒状 体を、陶磁器の原料となる、例えば、アルミナ/ジルコニア系の杯土に任意の割 合で混和させたうえ、常法により成形・焼成する方法で作られている。
【0011】 「多孔質軽量陶器」の別の製法としては、“フライアッシュバルーン”に替え て、市販の“中空樹脂粉末”を、杯土に所定割合で混和させたうえ、成形・焼成 する方法を採ることも出来る。 この場合は、焼成によって“中空樹脂粉末”が焼失した跡に、微細気孔が形成 される。
【0012】 浮上性ルアーAの本体1は、上記の「多孔質軽量陶器」の製法に準じて作られ る。 即ち、杯土に中空粒状体を所定の割合で混和させた成形材料を、ルアーの外形 に倣った形状を備える鋳型に充填して成形したうえ、500〜600℃で焼成す る。 この製法によって、高い寸法精度を備えた本体1を、極めて能率的に量産する ことが出来る。
【0013】 この実施例では、本体1の比重が約0.5前後になる様に、中空粒状体の混入 率を決めている。 比重が約0.5の浮上性ルアーAは、使用時に、半ば水面上に浮かび、半ば水 面下に沈むのでスムーズに操り易い。 然し、この比重は、個々のルアーの形状や、釣り場の水面の状況等に適合する 様に、好ましくは、0.4〜0.75前後の範囲で適宜に変えればよい。
【0014】 次に、本体1の表面に、釉薬層2を形成させる方法に就いては、一般陶磁器の 生産工程の釉薬掛け作業に準じて行えばよい。 その際に、釉薬に顔料を混ぜることは勿論、陶磁器の下絵付けや上絵付け、そ して、転写絵付け等の技法によって、釉薬層2に望みの彩色模様を同時に施すこ とが出来る。 但し、本体1の表面に釉薬層2を設ける目的は、在来の陶磁器に釉薬を施す目 的とは根本的に異なる。
【0015】 即ち、本考案で釉薬層2を設けることの主たる目的は、多孔質で吸水し易いセ ラミック製の本体1の全表面を釉薬層2で被覆することによって、本体1を完全 に不透水性にしてしまうところにある。 もっとも、組織が磁器程には緻密でない陶器に就いても、化粧用の釉薬を施せ ば、副次的な防水効果が得られる。
【0016】 本体1を、釉薬層2で被覆してしまえば、吸水防止効果に加えて、多孔質材の 欠点である表面硬度の低さや、表面平滑性が欠ける点を顕著に改善出来、且つ、 本体1全体の機械的強度も増大させられる。 従って、浮上性ルアーAの耐用期間を、大幅に延長させることが出来る。
【0017】 更には、浮上性ルアーAが、疑似餌として機能を満足に果たせる様に、思い通 りに模様付けすることも出来る。 その際に、前述の下絵付け、上絵付け、転写絵付け等の技法も利用すれば、在 来の、塗料を使って、木やプラスチック製のルアーの表面に施した彩色模様とは 異なって、魚の鋭い歯で引っ掻かれても剥落する恐れは全く無い。
【0018】
【考案の効果】
以上の説明によって明らかな様に、多孔性組織を備えたセラミック製で、その 表面を釉薬層で被覆した構成を備える、本考案による浮上性ルアーは、従来の、 非多孔質セラミック製、或いは、木やプラスチック製のルアーに比べて、以下に 列挙した如き実用上のより優れた機能を発揮する。 (a) セラミック製でありながら、水面浮上性を有する。 (b) 水に浮かせる為に、中空のシェル構造とする方法は採っていないので 、十分な実用強度を備えている。 (c) 多孔質セラミックで作られた本体を、釉薬層で被覆することによって 、完全な防水性を付与出来る。 (d) 釉薬層は、ルアーの表面硬度や、機械的強度の向上にも役立つので、 ルアーの耐久性を大幅に高められる。 (e)杯土への、中空粒状体の混入割合を任意に変えるだけで、ルアーの浮力 を望み通りに調整出来る。 (f) 木製のルアーに比べて、量産性や均質性が比較にならない程優れる。 (g) プラスチック製のルアーに比べて、成形型の製作費を遙かに低く抑え られる。 (h)セラミック製のルアーは、木や、プラスチックの原料となる石油等の貴 重で有限な地球資源を浪費しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すもので、セラミック製
の浮上性ルアーの縦断面図である。
【図2】同上、浮上性ルアーの側面図である。
【符号の説明】
A 浮上性ルアー 1 本体 2 釉薬層 3〜5 止環 6 貫通孔 7 ワイヤー 8 刳抜孔 9 凹み 10 錘

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔質組織を有するセラミック製で、そ
    の表面全面を、吸水防止、表面硬度の増大、表面の美装
    等の役割を果たす釉薬層で被覆したことを特徴とするセ
    ラミック製の浮上性ルアー。
  2. 【請求項2】 多孔質組織を有するセラミックは、セラ
    ミックの原料となる杯土に、微粉炭燃焼灰を精製及び仮
    焼処理して得られる耐熱性に優れた中空粒状体を、所定
    割合で混和させたうえ、成形・焼成して作られているこ
    とを特徴とする請求項1記載のセラミック製の浮上性ル
    アー。
  3. 【請求項3】 多孔質組織を有するセラミックは、その
    比重を約0.4〜0.75の範囲に調整されていること
    を特徴とする請求項1又は2記載のセラミック製の浮上
    性ルアー。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017216909A (ja) * 2016-06-06 2017-12-14 株式会社 ジークラック ソフトルアー
JP2018057683A (ja) * 2016-10-07 2018-04-12 株式会社ミキモト装身具 七宝製品の製造方法

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