JP3092369B2 - 脈波解析装置 - Google Patents

脈波解析装置

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JP3092369B2
JP3092369B2 JP05001431A JP143193A JP3092369B2 JP 3092369 B2 JP3092369 B2 JP 3092369B2 JP 05001431 A JP05001431 A JP 05001431A JP 143193 A JP143193 A JP 143193A JP 3092369 B2 JP3092369 B2 JP 3092369B2
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pulse wave
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resistor
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宏 笠原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は人体の循環器系の診断
に使用される脈波解析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】循環器系の状態を診断する場合、最も一
般的に測定されるのが血圧や心拍数である。しかし、さ
らに詳しい診断を行うためには血管の粘性抵抗やコンプ
ライアンス(粘弾性)といった循環動態パラメータを測
定することが必要となる。従来、このような循環動態パ
ラメータを測定するためには、大動脈起始部と切痕部の
圧力波形及び血流量を測定する必要があり、その測定法
としては、動脈にカテーテルを挿入し直接測定する方法
または超音波等で間接的に測定する方法があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の測定方法のうち前者の方法は侵襲的な大がかり
な装置を必要とするという問題があった。一方、後者の
方法によれば、血管内の血流を非侵襲的に観測すること
ができが、この方法は熟練を要するものであり、また、
測定のための装置も大掛かりなものとなってしまうとい
う問題があった。
【0004】この発明は上述した事情に鑑みてなされた
ものであり、安価な構成であり、かつ、非侵襲的に循環
動態パラメータの評価をすることができる脈波解析装置
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
動脈波を検出する脈波検出手段と、人体の動脈系の中枢
部から末梢部に至る系を模した電気回路の各素子の値を
算出する手段であって、大動脈起始部の圧力波に対応し
た電気信号を与えたときに該電気回路から得られる出力
信号波形が前記動脈波に対応した波形となるように該電
気回路の各素子の値を算定する評価手段と、前記評価手
段による前記電気回路の各素子の算定結果を記録する記
録手段と、 を具備し、 前記脈波検出手段が前記動脈波を
繰り返し検出すると共に前記評価手段が前記脈波検出手
段により検出される動脈波に基づき前記電気回路の各素
子の値を繰り返し算定することを特徴とする脈波解析装
置を要旨とする。 請求項2に係る発明は、患者の動脈波
を検出する脈波検出手段と、 前記患者の1回拍出量を検
出する1回拍出量検出手段と、 人体の動脈中枢部から末
梢部に至る系を模したモデルとして、前記動脈系中枢部
での血液粘性による血管抵抗に対応した第1の抵抗、前
記動脈系中枢部での血液の慣性に対応したインダクタン
ス、前記動脈中枢部での血管の粘弾性に対応した静電容
量、および前記末梢部での血管抵抗に対応した第2の抵
抗とを有し、1対の入力端子間に前記第1の抵抗および
インダクタンスからなる直列回路と前記静電容量および
第2の抵抗からなる並列回路とが順次直列に介挿されて
なる四要素集中定数モデルを想定し、前記入力端子間に
大動脈起始部の圧力波に対応した電気信号を与えたとき
に前記静電容量および第2の抵抗の両端から前記動脈波
に対応した電気信号が得られるように前記四要素集中定
数モデルの各定数を特定する手段であり、前記1回拍出
量に基づいて前記インダクタンスの値を算出し、該イン
ダクタンスの値、前記動脈波形の角周波数および減衰率
に基づいて前記第1の抵抗、インダクタンス、静電容量
および第2の抵抗の各値を算出し、これらの算出結果を
循環動態パラメータとして出力するパラメータ評価手段
と、 を具備し、 前記大動脈起始部の圧力波に対応した電
気信号として脈波の1拍の長さに対応 した周期tPを有
する周期波形e(t)を使用することを特徴とする脈波
解析装置を要旨とする。請求項3に係る発明は、患者の
動脈波を検出する脈波検出手段と、前記患者の血流量を
検出する血流量検出手段と、 人体の動脈中枢部から末梢
部に至る系を模したモデルとして、前記動脈系中枢部で
の血液粘性による血管抵抗に対応した第1の抵抗、前記
動脈系中枢部での血液の慣性に対応したインダクタン
ス、前記動脈中枢部での血管の粘弾性に対応した静電容
量、および前記末梢部での血管抵抗に対応した第2の抵
抗とを有し、1対の入力端子間に前記第1の抵抗および
インダクタンスからなる直列回路と前記静電容量および
第2の抵抗からなる並列回路とが順次直列に介挿されて
なる四要素集中定数モデルを想定し、前記入力端子間に
大動脈起始部の圧力波に対応した電気信号を与えたとき
に前記静電容量および第2の抵抗の両端から前記動脈波
に対応した電気信号が得られるように前記四要素集中定
数モデルの各定数を特定する手段であり、前記血流量に
基づいて前記インダクタンスの値を算出し、該インダク
タンスの値、前記動脈波形の角周波数および減衰率に基
づいて前記第1の抵抗、インダクタンス、静電容量およ
び第2の抵抗の各値を算出し、これらの算出結果を循環
動態パラメータとして出力するパラメータ評価手段と、
を具備し、 前記大動脈起始部の圧力波に対応した電気信
号として脈波の1拍の長さに対応した周期tPを有する
周期波形e(t)を使用することを特徴とする脈波解析
装置。請求項4に係る発明は、前記周期波形e(t)
は、tp1<tpを満足するtp1、最低血圧に対応した電
圧値E0および最高血圧と最低血圧との血圧差に対応し
た電圧値Emを用いることにより、0≦t<tp1の期間
は、e(t)=E0+Em(1−(t/tp1))tp1≦t
<tpの期間は、e(t)=E0 と表されるものである
ことを特徴とする請求項2または3に記載の脈波解析装
置を要旨とする。 請求項5に係る発明は、前記周期波形
e(t)は、周期tpの台形波形であることを特徴とす
る請求項2または3に記載の脈波解析装置を要旨とす
る。 請求項6に係る発明は、前記パラメータ評価手段に
より出力される循環動態パ ラメータを記録する記録手段
を具備し、 前記脈波検出手段が前記動脈波を繰り返し検
出すると共に前記パラメータ評価手段が前記脈波検出手
段により検出される動脈波に基づき前記循環動態パラメ
ータを繰り返し算定することを特徴とする請求項2また
は3に記載の脈波解析装置を要旨とする。 請求項7に係
る発明は、前記脈波検出手段が非侵襲的に人体の脈波を
検出するセンサであることを特徴とする請求項1〜6の
いずれか1の請求項に記載の脈波解析装置を要旨とす
る。 請求項8に係る発明は、前記脈波検出手段は、前記
動脈波として、患者の橈骨動脈波を検出することを特徴
とする請求項1〜7のいずれか1の請求項に記載の脈波
解析装置を要旨とする。
【0006】
【作用】請求項1またはその従属項に係る各発明によれ
ば、患者の循環動態パラメータを長時間に渡って連続的
に採取することができる。 請求項2、3またはそれらの
従属項に係る各発明によれば、動脈系の電気的モデルと
して構成の簡単な四要素集中定数モデルを使用してお
り、また、1回拍出量または血流量の測定結果により該
モデルのインダクタンスの値を算出するので、循環動態
パラメータを簡単な演算処理により算定することができ
る。また、大動脈起始部の圧力波を所定の周期波形によ
ってモデリングしているので、さらに簡単な演算処理に
より循環動態パラメータを算定することができる。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照し、本発明の実施例を説明
する。 <実施例の構成> 図1はこの発明の一実施例による脈波解析装置の構成を
示すブロック図である。この装置は、非侵襲的なセンサ
により人体から得られた情報に基づき、人体の動脈系の
循環動態パラメータを評価する。なお、本実施例におい
て取扱う循環動態パラメータの具体的内容については後
述する。図1において、1は脈波検出装置、2は1回拍
出量測定器である。これらのうち、脈波検出装置1は、
図2に示すように患者の手首に装着された圧力センサ
を介して橈骨動脈波形を検出すると共に患者の上腕部
に装着されたカフ帯S1を介して患者の血圧を検出す
る。そして、橈骨動脈波形を血圧によって校正し、その
結果得られる校正された橈骨動脈波形を電気信号(アナ
ログ信号)として出力する。脈波検出装置1が出力する
アナログ信号は、A/D変換器3に入力され、所定のサ
ンプリング周期毎にデジタル信号に変換される。また、
1回拍出量測定器2は、図2に示すようにカフ帯S1
接続されており、このカフ帯S1を介して心臓から1回
の拍により流出される血液の量である1回拍出量を測定
し、その測定結果を1回拍出量データ(デジタル信号)
として出力する。この種の1回拍出量測定器2として
は、いわゆる収縮期面積法により測定を行う装置を使用
することができる。
【0008】マイクロコンピュータ4は、キーボード5
から入力されるコマンドに従い、以下列挙する各処理を
行う。 A/D変換器3を介して得られる橈骨動脈波形の時系
列デジタル信号を内蔵の波形メモリに取り込む脈波読取
処理 上記波形メモリに取り込んだ橈骨動脈波形を拍毎に平
均化し1拍に対応した橈骨動脈波形を求める平均化処理 1回拍出量データを取り込む処理 上記1拍に対応した橈骨動脈波形を表す数式を求め、
この数式に基づき患者の動脈系に対応した電気的モデル
の各パラメータを算出するパラメータ算出処理 パラメータ演算処理により得られたパラメータを循環
動態パラメータとして図示しない出力装置(例えばプリ
ンタ、ディスプレイ装置等)を介して出力する出力処理 なお、これらの処理の詳細については本実施例の動作説
明の際に詳述する。
【0009】<本実施例において採用した電気的モデル
について> A.四要素集中定数モデル 本実施例では、動脈系の電気的モデルとして四要素集中
定数モデルを採用する。この四要素集中定数モデルは、
人体の循環系の挙動を決定する要因のうち、動脈系中枢
部での血液による慣性、中枢部での血液粘性による血管
抵抗(粘性抵抗)、中枢部での血管のコンプライアンス
(粘弾性)及び末梢部での血管抵抗(粘性抵抗)の4つ
のパラメータに着目し、これらを電気回路としてモデリ
ングしたものである。図4に四要素集中定数モデルの回
路図を示す。以下、この四要素集中定数モデルを構成す
る各素子と上記各パラメータとの対応関係を示す。 インダクタンスL:動脈系中枢部での血液の慣性 〔dy
n・s2/cm5〕 静電容量C:動脈系中枢部での血管のコンプライアンス
(粘弾性)〔cm5/dyn〕 なお、コンプライアンスとは血管の軟度を表わす量であ
り、粘弾性のことである。 電気抵抗Rc:動脈系中枢部での血液粘性による血管抵
抗〔dyn・s/cm5〕 電気抵抗Rp:動脈系末梢部での血液粘性による血管抵
抗〔dyn・s/cm5〕 また、この電気回路内の各部を流れる電流i,iP,ic
は、各々対応する各部を流れる血流〔cm3/s〕に相当す
る。また、この電気回路に印加される入力電圧eは大動
脈起始部の圧力〔dyn/cm2〕に相当する。そして、静電
容量Cの端子電圧vP は、橈骨動脈部での圧力〔dyn/cm
2〕に相当するものである。
【0010】B.四要素集中定数モデルおよびその応答
特性の近似式 次に図4に示す四要素集中定数モデルの挙動についての
理論的説明を行う。まず、図4に示す四要素集中定数モ
デルにおいては、下記微分方程式が成立する。 e=Rci+L(di/dt)+vp ....(1) ここで、電流iは、 i=ic+ip =C(dvp/dt)+(vp/Rp) ....(2) と表すことができるから、上記式(1)は下記式(3)
のように表すことができる。 e=LC(d2p/dt2)+{RcC+(L/Rp)}(dvp/dt) +(1+(Rc/Rp))vp ....(3) 周知の通り、上記式(3)によって示されるような2次
の定係数常微分方程式の一般解は、上記式(3)を満足
する特殊解(定常解)と、下記微分方程式を満足する過
渡解との和によって与えられる。 0=LC(d2p/dt2)+{RcC+(L/Rp)}(dvp/dt) +(1+(Rc/Rp))vp ....(4)
【0011】ここで、微分方程式(4)の解は次のよう
にして得られる。まず、微分方程式(4)の解として下
記式(5)によって表される減衰振動波形を仮定する。 vp=Aexp(st) ....(5) この式(5)を式(4)に代入すると、式(4)は次の
ように表されることとなる。 {LCs2+(RcC+(L/Rp))s+(1+(Rc/Rp))}vp=0 ....(6) そして、上記式(6)をsについて解くと、 s={−(RcC+(L/Rp)) ±√((RcC+(L/Rp))2−4LC(1+(Rc/Rp)))}/2LC ....(7) となる。式(7)において (RcC+(L/Rp))2<4LC(1+(Rc/Rp)) ....(8) である場合には第2項の根号√の中が負となり、この場
合、sは以下のように表される。 s={−(RcC+(L/Rp)) ±j√(4LC(1+(Rc/Rp))−(RcC+(L/Rp))2)}/2LC =−α±jω ....(9) α=(RcC+(L/Rp))/2LC =(L+RpcC)/2LCRp ....(10) ω={√(4LC(1+(Rc/Rp))−(RcC+(L/Rp))2)}/2LC ....(11) ここで、 A1=LC ....(12) A2=(L+RCPC)/Rp ....(13) A3=(RC+RP)/Rp ....(14) とおくと、上記式(10)および(11)は以下のよう
に表すことができる。 α=A2/2A1 ....(15) ω=√{(A3/A1)−α2} ・・・・(16) このようにしてsの値が確定し、上記微分方程式(4)
を満足する解が得られる。以上の知見に基づき、本実施
例においては、四要素集中定数モデルの応答波形に含ま
れる減衰振動成分を近似する式として上記式(5)を用
いることとした。
【0012】次に大動脈起始部の圧力波形のモデリング
を行う。一般に大動脈起始部の圧力波形は図4のような
波形である。そこで、この圧力波形を図5に示す三角波
で近似することにする。図5において近似波形の振幅と
時間をEo、Em、tP、tP1とすると、任意の時間tに
おける大動脈圧eは次式で表わされる。Eoは最低血圧
(拡張期血圧)、Eo+Emは最高血圧(収縮期血圧)で
あり、tPは一拍の時間、tP1は大動脈圧の立ち上がり
からその圧力が最低血圧値になるまでの時間である。 0≦t<tP1の区間: e=Eo+Em(1−(t/tP1)) ・・・・(17) tP1≦t<tPの区間: e=Eo ・・・・(18) そして、上記(17)式および(18)式によって表さ
れる電気信号eを図4の等価回路に入力した時の応答波
形vp(橈骨動脈波に対応)を本実施例においては以下
のように近似する。 0≦t<tP1の区間: vP=Emin+B(1−t/tb) +Dm1exp(−αt)sin(ωt+θ1) ・・・・(19) tP1≦t<tPの区間: vP=Emin +Dm2・exp{−α(t−tP1)}・sin{ω(t−tP1)+θ2} ・・・・(20) 上記式(19)における右辺第3項および上記式(2
0)における右辺第2項が既に説明した減衰振動部分
(上記式(5)に対応するもの)であり、これらの項に
おけるαおよびωは上記式(15)および(16)によ
り与えられる。
【0013】C.四要素集中モデルの各パラメータと橈
骨動脈波形との関係 以下、上記式(19)および(20)における各定数の
うち既に確定したαおよびω以外のものについて検討す
る。まず、上記式(17)および(19)を上記微分方
程式(3)に代入すると、下記の式(21)が得られ
る。 E0+Em(1−(t/tp1)) =(1+(Rc/Rp))(Emin+B) −(B/tb)(RcC+(L/Rp))t +{LC(α2−ω2)Dm1−αDm1(RcC+(L/Rp))+Dm1(1+(Rc /Rp))}exp(−αt)sin(ωt+θ1) +{ωDm1(RcC+(L/Rp))−2LCαωDm1}exp(−αt)cos (ωt+θ1) ....(21) この式(21)が成立するためには以下の条件が必要で
ある。 E0+Em=(1+(Rc/Rp))(Emin+B) =E0+A3B−(B/tb)A2 ....(22) Em/tp1=(B/tb)(1+(Rc/Rp)) =B/(tb3) ....(23) LC(α2−ω2)−α(RcC+(L/Rp))+(1+Rc/Rp)=0 ....(24) RcC+(L/Rp)=2LCα ....(25) なお、上記式のうち式(24)および(25)はαおよ
びωを拘束するものであるが、既に式(15)および
(16)により得られたαおよびωは当然のことながら
これらの式を満足する。
【0014】一方、上記式(18)および(20)を上
記微分方程式(3)に代入すると、下記の式(26)が
得られる。 E0 =(1+(Rc/Rp))Emin +{LC(α2−ω2)Dm2−α(RcC+(L/Rp))Dm2+(1+(Rc/Rp ))Dm2}exp(−α(t−tp1))sin(ω(t−tp1)+θ2) +{ω(RcC+(L/Rp))Dm2−2LCαωDm2}exp(−α(t−tp1 ))cos(ω(t−tp1)+θ2) ....(26) この式(26)が成立するためには上記式(23)、
(24)が成立することに加え、下記式(27)が成立
することが必要である。 E0=(1+(Rc/Rp))Emin =A3min ....(27)
【0015】以上のようにして得られた微分方程式
(3)が成立するための条件式( 22)〜(25)、
(27)に基づき、式(19)および(20)における
各定数を算定する。まず、Eminは上記式(27)よ
り、 Emin =EO/A3 ・・・・(28) 次に式(23)よりBは、 B=(tbm)/(tP13) ・・・・(29) となる。次に上記式(22)に上記式(29)を代入し
bについて解くと、 tb=(tP13+A2)/A3 ....(30) となる。
【0016】そして、残った定数D1m、D2m、θ1およ
びθ2は、橈骨動脈波形vpがt=0,tp1,tpにおい
て連続性を維持し得るような値、すなわち、下記条件a
〜dを満足する値が選ばれる。 a.式(19)のvp(tp1)と式(20)のv
p(tp1)とが一致すること b.式(20)のvp(tp)と式(19)のvp(0)
とが一致すること c.式(19)および式(20)のt=tp1における微
分係数が一致すること d.式(19)のt=0での微分係数および式(20)
のt=tpにおける微分係数が一致すること すなわち、D1mおよびθ1は、 D1m=√{(D11 2+D12 2)}/ω ・・・・(31) θ 1 =tan -1 (D 11 /D 12 ・・・・(32) なる値が選ばれる。ただし、上記各式において、 11 =(v 01 −B−E min )ω ・・・・(33) 12 =(v 01 −B−E min )α+(B/t b )+(i 01 /C)・・・(34) であり、v01とi01はt=0におけるvP c の初期値
である。また、D2mおよびθ2は、 D2m=√(D21 2+D22 2)/ω ・・・・(35) θ 2 =tan -1 (D 21 /D 22 ・・・・(36) なる値が選ばれる。ただし、上記各式において 21 =(v 02 −E min )ω ・・・・(37) 22 =(v 02 −E min )α+(i 02 /C) ・・・・(38) であり、v02 02 はt=tP1でのvP c の初期値で
ある。このようにして式(19)および(20)の各定
数が得られた。
【0017】さて、式(16)の角周波数ωから逆算す
ることにより中枢部での血管抵抗Rcは、 c ={L−2R P √(LC(1−ω 2 LC))}/CR P ・・・(39) となる。ここで、Rcが実数でかつ正となる条件は、 4R P 2 C/{1+(2ωR P C) 2 }≦L≦1/ω 2 ・・・・(40) である。一般にRPのオーダは103(dyn・s/cm5)程
度、Cは10-4(cm5/dyn)程度であり、また、ωは脈
波に重畳している振動成分の角周波数であるから10
(rad/s)以上であるとみてよい。このため、式(4
0)の下限はほぼ1/ω2Cとみなせる。そこで、Lを
簡略化のため近似的に、 L=1/(ω2C) ・・・・(41) とおくと、Rcは、 Rc=L/(CRP) ・・・・(42) となる。また、式(41)および(42)の関係より式
(15)の減衰定数αは、 α=1/(CRP) ・・・・(43) となる。(41)式〜(43)式の関係を用いて、αと
ω及び四定数のいずれか1つ、例えば血液の慣性Lを用
いて残りのパラメータを表わすと、 Rc=αL ・・・・(44) RP=ω2L/α ・・・・(45) C=1/(ω2L) ・・・・(46) となる。上式(44)〜(46)より、モデルのパラメ
ータはα、ωおよびLが得られることにより確定するこ
とは明らかである。
【0018】ここで、αとωは橈骨動脈波の実測波形か
ら得ることができる。一方、Lは1回拍出量SVに基づ
いて算出することができる。以下、1回拍出量SVに基
づくLの算出手順について説明する。まず、大動脈起始
部の圧力波の平均値E01は以下の式(47)により与え
られる。 E01={E0p+(tp1m/2)}/tp ....(47) 一方、Rc、Rp、α、ωおよびL間には下記式(48)
が成立する。 Rc+Rp=αL+(ω2L/α)=(α2+ω2)L/α ....(48) そして、四要素集中定数モデルを流れる平均電流、すな
わち、上記E01をRc+Rpによって除算したものは、拍
動により動脈を流れる血流の平均値(SV/tp)に相
当するから下記式(49)が成立する。 SV/tp =1333.22(1/tp){E0p+(tp1m/2)}(α2+ω2)/(αL) ....(49) なお、上記式(49)における1333.22は圧力値の単位
をmmHgからdyn/cm2に換算するための比例定数である。
このようにして得られた式(49)をLについて解くこ
とにより、1回拍出量SVからLを求めるための式(5
0)が以下の通り得られる。 L =1333.22{E0p+(tp1m/2)}(α2+ω2)/(α・SV) ....(50) なお、血流量を測定することにより上記式(49)中の
平均電流(1/tp){E0p+(tp1m/2)}に相
当する値を求め、この結果に基づきインダクタンスLを
算出してもよい。血流量を測定する装置としては、イン
ピーダンス法によるもの、ドップラー法によるもの等が
知られている。また、ドップラー法による血流量測定装
置には、超音波を利用したもの、レーザを利用したもの
等がある。
【0019】以上、橈骨動脈波および1回拍出量と四要
素集中定数モデルの各素子の値との関係について説明し
た。本実施例におけるマイクロコンピュータ4は以上説
明した関係に基づき四要素集中定数モデルの各素子の値
の演算を行う。
【0020】<実施例の動作> 図6〜10はこの脈波解析装置の動作を示すフローチャ
ートである。また、図11は平均化処理により得られた
橈骨動脈波形を示す波形図、図12はパラメータ算出処
理により得られた橈骨動脈波形W2と平均化処理により
得られた橈骨動脈波形W1とを対比した波形図である。
以下、これらの図を参照し本実施例の動作を説明をす
る。
【0021】A.通常の測定処理 脈波読取処理 循環動態パラメータの評価を行うに際し、診断者は図2
に示すように圧力センサS1およびカフ帯S2を患者に
装着し、測定指示をキーボード5から入力する。マイク
ロコンピュータ4はこのコマンドに応答し、まず、測定
指示を脈波検出装置1へ送る。この結果、脈波検出装置
1により橈骨動脈波が検出され、この橈骨動脈波を表す
時系列デジタル信号がA/D変換器3から出力され、一
定時間(約1分間)に亙ってマイクロコンピュータ4に
取り込まれる。このようにしてマイクロコンピュータ4
に複数拍分の橈骨動脈波形の時系列デジタル信号が取り
込まれる。
【0022】平均化処理 次にマイクロコンピュータ4はこのようにして取り込ん
だ複数拍に対応した橈骨動脈波形を1拍毎ごとに重ね合
わせて1分間での1拍当たりの平均波形を求め、この平
均波形を橈骨動脈波形の代表波形として内蔵のメモリに
格納する(以上、ステップS1)。図8にこのようにし
てメモリに格納された橈骨動脈波形の代表波形W1を例
示する。
【0023】1回拍出量データ取込処理 上記平均化処理が終了すると、マイクロコンピュータ4
は1回拍出量測定器2へ測定指示を送る。この結果、1
回拍出量測定器2により患者の1回拍出量が測定され、
その結果を示す1回拍出量データがマイクロコンピュー
タ4に取り込まれる(ステップS2)。
【0024】パラメータ算出処理 次にマイクロコンピュータ4の処理はステップS3に進
み、図7および図8にフローを示すパラメータ算出処理
ルーチンが実行される。また、このルーチンの実行に伴
い、図9にフローを示すα,ω算出ルーチンが実行され
(ステップS109、S117)、このα,ω算出ルー
チンの実行に伴い、図10にフローを示すω算出ルーチ
ンが実行される(ステップS203)。以下、これらの
ルーチンの処理内容について説明する。
【0025】まず、マイクロコンピュータ4は、メモリ
に取り込んだ1拍分の橈骨動脈波形について、血圧が最
大となる第1ポイントP1に対応した時間t1および血
圧値y1と、第1ポイントの後、血圧が一旦落込む第2
ポイントに対応した時間t2および血圧値y2と、2番目
のピーク点である第3ポイントP3に対応した時間t3
および血圧値y3を求める。また、メモリに取り込んだ
橈骨動脈波形について1拍の時間tP、最低血圧値Emin
((3)式と(4)式の第1項目に相当)を求める(ス
テップS101)。以上の処理により、パラメータ演算
処理に必要な各データとして以下例示するものが得られ
る。 第1ポイント:t1=0.104(s)、y1=123.4(mmHg) 第2ポイント:t2=0.264(s)、y2=93.8(mmHg) 第3ポイント:t3=0.38.(s)、y3=103.1(mmHg) 1拍の時間:tP=0.784(s) 最低血圧:Emin=87.7(mmHg) 1回拍出量データ:SV=103.19(cc/beat) なお、第2ポイントP2と第3ポイントP3を区別する
ことが困難ななだらかな脈波の場合には、第2と第3ポ
イントの時間をt2=2t1、t3=3t1としてその点の
血圧値を決定する。
【0026】そして、計算の簡略化のため、図13に示
すA点の血圧値y0を用いてy1〜y3の正規化処理を行
い(ステップS102、S103)、Bの値を(y0
2)−0.1に初期設定する(ステップS104)。
【0027】そして、次の手順でB、tb、α、ωの最
適値を求める。 a.まず、Bをy0/2〜y0の範囲で変化させると同時
にtbをtp/2〜tpの範囲で変化させ(+0.1間
隔)、各Bおよびtbについてvp(t1)−y1,vp
(t2)−y2,vp(t3)−y3が最小となるα、ωを
求める。 b.aにおいて求めたB、tb、α、ωの中でv
p(t1)−y1,vp(t2)−y2,vp(t3)−y3
最小となるB、tb、α、ωを求める。 c.bにおいて求めたB、tbを基準にして、B±0.
05、tb±0.05の範囲で上記a、bを再び実行す
る。 d.上記a〜cの処理の際、αは3〜10の範囲を0.
1間隔で変化させ、各αについて最適なωを算出する。
ωは、各αにおいて、dvp(t2)/dt=0となる点
を二分法を用いて求めた(図10参照)。なお、上記各
処理においてvpの値を演算するに際し式(33)の初
期値vo1は零とする。 このような処理により以下例示するように各データが決
定される。 α=4.2(s-1) 、ω=24.325(rad/s) B=27.2(mmHg)、tb=0.602(s)
【0028】f.そして、tP1、Em、Eoを式(28)
〜(30)、(44)〜(46)に基づいて算出する
(ステップS123、S124)。この結果を以下例示
するものが得られる。 tP1=0.588(s) m =27.4 (mmHg) Eo=90.3(mmHg) g.そして、式(50)を用い、1回拍出量からLの値
を算出し(ステップS125)、残りのパラメータ値を
式(44)〜(46)により求める(ステップS12
6)。この結果、以下例示するパラメータが得られる。 L=7.021(dyn・s2/cm5) C=2.407×10-4(cm5/dyn) Rc=29.5(dyn・s/cm5) RP=958.2(dyn・s/cm5) また、直流的な(平均的な)総末梢血管抵抗TPRを以
下のようにして算出する。 TPR=Rc+RP=1018.7(dyn・s/cm5) となる。
【0029】出力処理 以上説明したパラメータ算出処理が終了すると、マイク
ロコンピュータ4はL、C、RCおよびRPを出力装置か
ら出力する(ステップS4)。
【0030】確認のため、算出したパラメータで式(4
0)を計算すると、 6.969≦L≦7.021 となり、式(41)の近似は妥当であるといえる。ま
た、図12に示す通り、算出したパラメータを用いて計
算した橈骨動脈波形と実測波形(1分間の平均波形)と
は非常によく一致しているといえる。
【0031】B.連続測定 本実施例による装置は、タイマ(図示略)を備えてお
り、このタイマを使用することにより長時間に渡って連
続的に循環動態パラメータを測定することができる。こ
の連続測定を行う場合、診断者は連続測定の指示をキー
ボード5から入力する。この結果、図6におけるステッ
プS4(出力処理)が終了した後、タイマがセットさ
れ、タイマにより一定時間が計時された後、再び、ステ
ップS1から実行が開始され、循環動態パラメータが測
定され(ステップS3)、記録紙または記憶媒体等に記
録される(ステップS4)。このようにして一定時間間
隔で循環動態パラメータの連続的測定が行われる。
【0032】<変形例>本発明は以上説明した態様の
他、以下列挙する態様にて実施することが可能である。 (1)1回拍出量SVの測定を行わず、Lは所定の値を
仮定し、橈骨動脈波形のみにより循環動態パラメータを
求める。演算精度が低下するのを補うため、図12に示
すように演算により得られた橈骨動脈波形と測定により
得られた橈骨動脈波形を重ね表示するモニタを設けると
共に診断者がLの値を設定し得るようにしてもよい。こ
のように構成した場合、診断者は試行錯誤により、実測
による橈骨動脈波形と演算による橈骨動脈波形とを一致
させるようにLを最適値に設定することができる。 (2)大動脈起始部の圧力波形のモデルとして、三角波
ではなく、図14に示すような台形波を使用する。この
場合、三角波に比べて実際の圧力波形に近いので、より
正確に循環動態パラメータを求めることができる。 (3)上記実施例においては、循環動態パラメータを数
式を用いた演算により求めたが、各循環動態パラメータ
を所定範囲内で変化させたときのモデルの各応答波形を
回路シミュレータ等によってシミュレーションし、実測
の橈骨動脈波形と最もよく一致する循環動態パラメータ
を選択して出力するようにしてもよい。この場合、動脈
系の電気的モデルおよび大動脈起始部の圧力波形のモデ
ルとしてより実際に近い複雑なものを使用することがで
き、測定精度がさらに向上する。 (4)橈骨動脈波および1回拍出量の測定箇所は図2に
示す箇所に限定されるものではない。例えば手首におい
て橈骨動脈波形および1回拍出量の両方を測定してもよ
い。この場合、患者は腕をまくらなくても済むので患者
の負担が軽減される。また、手首において1回拍出量を
測定すると共に指において動脈波形を測定するようにし
てもよく、さらにその逆でもよい。また、1回拍出量お
よび動脈波形を共に指において測定してもよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、安
価な構成であり、かつ、患者の身体を損傷することなく
循環動態パラメータを測定する脈波解析装置を実現する
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例による脈波解析装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】 同実施例における脈波検出装置1および1回
拍出量測定器2を用いた測定態様を示す図である。
【図3】 同実施例において人体の動脈系のモデルとし
て用いる四要素集中定数モデルを示す回路図である。
【図4】 人体の大動脈起始部の血圧波形を示す図であ
る。
【図5】 上記大動脈起始部の血圧波形をモデリングし
た波形を示す波形図である。
【図6】 同実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
【図7】 同実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
【図8】 同実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
【図9】 同実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
【図10】 同実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
【図11】 同実施例の平均化処理により得られた橈骨
動脈波形を例示する波形図である。
【図12】 同実施例の演算処理により得られた橈骨動
脈波形と平均化処理により得られた橈骨動脈波形とを重
ね表示した波形図である。
【図13】 同実施例の平均化処理により得られた橈骨
動脈波形を例示すると共に該波形に適用する処理の内容
を説明する図である。
【図14】 大動脈起始部の血圧波形の別のモデルを示
す波形図である。
【符号の説明】
1……脈波検出装置、2……1回拍出量測定器、4……
マイクロコンピュータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−108424(JP,A) 特開 昭56−43927(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 5/02 - 5/0295

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動脈波を検出する脈波検出手段と、 人体の動脈系の中枢部から末梢部に至る系を模した電気
    回路の各素子の値を算出する手段であって、大動脈起始
    部の圧力波に対応した電気信号を与えたときに該電気回
    路から得られる出力信号波形が前記動脈波に対応した波
    形となるように該電気回路の各素子の値を算定する評価
    手段と、前記評価手段による前記電気回路の各素子の算定結果を
    記録する記録手段と、 を具備し、 前記脈波検出手段が前記動脈波を繰り返し検出すると共
    に前記評価手段が前記脈波検出手段により検出される動
    脈波に基づき前記電気回路の各素子の値を繰り返し算定
    する ことを特徴とする脈波解析装置。
  2. 【請求項2】 患者の動脈波を検出する脈波検出手段
    と、 前記患者の1回拍出量を検出する1回拍出量検出手段
    と、 人体の動脈中枢部から末梢部に至る系を模したモデルと
    して、前記動脈系中枢部での血液粘性による血管抵抗に
    対応した第1の抵抗、前記動脈系中枢部での血液の慣性
    に対応したインダクタンス、前記動脈中枢部での血管の
    粘弾性に対応した静電容量、および前記末梢部での血管
    抵抗に対応した第2の抵抗とを有し、1対の入力端子間
    に前記第1の抵抗およびインダクタンスからなる直列回
    路と前記静電容量および第2の抵抗からなる並列回路と
    が順次直列に介挿されてなる四要素集中定数モデルを想
    定し、前記入力端子間に大動脈起始部の圧力波に対応し
    た電気信号を与えたときに前記静電容量および第2の抵
    抗の両端から前記動脈波に対応した電気信号が得られる
    ように前記四要素集中定数モデルの各定数を特定する手
    段であり、前記1回拍出量に基づいて前記インダクタン
    スの値を算出し、該インダクタンスの値、前記動脈波形
    の角周波数および減衰率に基づいて前記第1の抵抗、イ
    ンダクタンス、静電容量および第2の抵抗の各値を算出
    し、これらの算出結果を循環動態パラメータとして出力
    するパラメータ評価手段と、 を具備し、 前記大動脈起始部の圧力波に対応した電気信号として脈
    波の1拍の長さに対応した周期tPを有する周期波形e
    (t)を使用することを特徴とする 脈波解析装置。
  3. 【請求項3】 患者の動脈波を検出する脈波検出手段
    と、 前記患者の血流量を検出する血流量検出手段と、 人体の動脈中枢部から末梢部に至る系を模したモデルと
    して、前記動脈系中枢部での血液粘性による血管抵抗に
    対応した第1の抵抗、前記動脈系中枢部での血液の慣性
    に対応したインダクタンス、前記動脈中枢部での血管の
    粘弾性に対応した静電容量、および前記末梢部での血管
    抵抗に対応した第2の抵抗とを有し、1対の入力端子間
    に前記第1の抵抗およびインダクタンスからなる直列回
    路と前記静電容量および第2の抵抗からなる並列回路と
    が順次直列に介挿されてなる四要素集中定数モデルを想
    定し、前記入力端子間に大動脈起始部の圧力波に対応し
    た電気信号を与えたときに前記静電容量および第2の抵
    抗の両端から前記動脈波に対応した電気信号が得られる
    ように前記四要素集中定数モデルの各定数を特定する手
    段であり、前記血流量に基づいて前記インダクタンスの
    値を算出し、該インダクタンスの値、前記動脈波形の角
    周波数および減衰率に基づいて前記第1の抵抗、インダ
    クタンス、静電容量および第2の抵抗の各値を算出し、
    これらの算出結果を循環動態パラメータとして出力する
    パラメータ評価手段と、 を具備し、 前記大動脈起始部の圧力波に対応した電気信号として脈
    波の1拍の長さに対応した周期tPを有する周期波形e
    (t)を使用することを特徴とする 脈波解析装置。
  4. 【請求項4】 前記周期波形e(t)は、tp1<tpを
    満足するtp1、最低血圧に対応した電圧値E0および最
    高血圧と最低血圧との血圧差に対応した電圧値Emを用
    いることにより、0≦t<tp1の期間は、e(t)=E
    0+Em(1−(t/tp1))tp1≦t<tpの期間は、
    e(t)=E0 と表されるものであることを特徴とする
    請求項2または3に記載の脈波解析装置。
  5. 【請求項5】 前記周期波形e(t)は、周期tpの台
    形波形であることを特徴とする請求項2または3に記載
    脈波解析装置。
  6. 【請求項6】 前記パラメータ評価手段により出力され
    る循環動態パラメータを記録する記録手段を具備し、 前記脈波検出手段が前記動脈波を繰り返し検出すると共
    に前記パラメータ評価手段が前記脈波検出手段により検
    出される動脈波に基づき前記循環動態パラメータを繰り
    返し算定することを特徴とする請求項2または3に記載
    脈波解析装置。
  7. 【請求項7】 前記脈波検出手段が非侵襲的に人体の脈
    波を検出するセンサであることを特徴とする請求項1〜
    6のいずれか1の請求項に記載の脈波解析装置。
  8. 【請求項8】 前記脈波検出手段は、前記動脈波とし
    て、患者の橈骨動脈波を検出することを特徴とする請求
    項1〜7のいずれか1の請求項に記載の脈波解析装置。
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