JP3091985U - 腕固定用具 - Google Patents

腕固定用具

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福一 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、腕を確実に固定できるように
すること。 【解決手段】 第1の突部102の端部105および第
2の突部103の端部106は、使用者の腕を吊すよう
にして首に回し、前記首の後ろ側で互いに結ぶ。これに
より、前記腕を前記首に吊す。また、第3の突部108
の端部111および第4の突部109の端部112は、
使用者の腕を胸部あるいは腹部に押しつけた状態で固定
するようにして背中に回し、前記背中側で互いに結ぶ。
これにより、腕を首に吊すと共に胸部あるいは腹部に押
しつけた状態で固定する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、骨折等の怪我をした腕を固定するための道具である腕固定用具に関 する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、腕の創傷部、骨折部、脱臼部等を保護するために、三角巾等が使用 されている。前記従来の三角巾を使用して、怪我した腕を首に吊すことにより、 胸部や腹部の前等の所定の位置に腕を保持することができる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、三角巾を首にかけて腕を吊すだけであるため、腕は三角巾に保 持されてはいるものの、三角巾に保持された状態で首を中心として動いてしまう という問題がある。 したがって、骨折や脱臼した腕等のように、腕を固定して動かしてはならない 場合でも、腕が動いて家具等の物にぶつける等して、怪我が悪化する恐れがある という問題がある。
【0004】 本考案は、簡単な構成で、腕を確実に固定できるようにすることを課題として いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案によれば、相互に逆方向に突出するように配設された第1、第2の突部 と、相互に逆方向に突出するように配設された第3、第4の突部とを有し、前記 第1乃至第4の突部は、相互に異なる方向に突出するように配設されると共に布 状部材によって一体的に構成されて成ることを特徴とする腕固定用具が提供され る。
【0006】 ここで、前記第1、第2の突部を有する第1の帯状の布状部材と、前記第3、 第4の突部を有する第2の帯状の布状部材とを有し、前記第1、第2の帯状の布 状部材を相互に交差するように一体的に連結して成るように構成してもよい。 また、前記第1の帯状の布状部材は、前記第2の帯状の布状部材よりも長く形 成されると共に、前記第1、第2の帯状の布状部材の中央部が連結されて成るよ うに構成してもよい。
【0007】 また、前記第1、第2の帯状の布状部材は、相互に直交するように連結されて 成るように構成してもよい。 また、前記第1乃至第4の突部は、前記第1乃至第4の突部を連結している中 央部よりも端部の方が幅狭に構成されて成るようにしてもよい。
【0008】 また、少なくとも前記第1、第2の突部、または、前記第3、第4の突部の端 部に、マジックテープ(登録商標)が取り付けられて成るように構成してもよい 。 また、前記第1、第2の突部の端部は、使用者の腕を吊すようにして首に回し て相互に連結され、前記第3、第4の突部の端部は、使用者の腕を固定するよう にして背中に回して相互に連結されるように構成してもよい。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下、図面を参照して、本考案の実施の形態に係る腕固定用具について説明す る。 図1は本考案の第1の実施の形態に係る腕固定用具100の展開図である。ま た、図2は腕固定用具100に使用する第1の帯状の布状部材101の展開図、 図3は腕固定用具100に使用する第2の帯状の布状部材107の展開図である 。尚、図1から図3において、同一部分には同一符号を付している。
【0010】 図1〜図3において、腕固定用具100は、相互に逆方向に突出するように配 設された第1の突部102および第2の突部103と、相互に逆方向に突出する ように配設された第3の突部108および第4の突部109とを有し、第1乃至 第4の突部102、103、108、109は、相互に異なる方向に突出するよ うに配設されると共に布状部材によって一体的に構成されいる。ここで、布状部 材には、綿や化学繊維等の柔軟性のある部材を用いて薄いシート状に形成した部 材が含まれる。
【0011】 布状部材によって構成された第1の帯状の布状部材101は、その中央部10 4を挟んで両側に第1の突部102および第2の突部103を有している。布状 部材によって構成された第2の帯状の布状部材107は、その中央部110を挟 んで両側に第3の突部108および第4の突部109を有している。 第1、第2の帯状の布状部材101、107は相互に交差するように一体的に 連結されている。尚、本実施の形態では、第1、第2の帯状の布状部材101、 107は、縫い糸113によって、それらの中央部104、110が相互に交差 するように一体的に縫合されている。
【0012】 第1の帯状の布状部材101は、第2の帯状の布状部材107よりも長く形成 されると共に、第1、第2の帯状の布状部材101、107の中央部104、1 10が連結されている。これにより、第1、第2の突部102、103は、第3 、第4の突部108、109よりも長く形成されている。 第1、第2の帯状の布状部材101、107は、相互に直交するように連結さ れている。 第1、第2の突部102、103は、各々、中央部104よりも端部105、 106の方が幅狭(L1>L2、L3>L4)に構成されている。第3、第4の突部 108、109は、各々、中央部110よりも端部111、112の方が幅狭に 構成されている。
【0013】 図4〜図6は、本第1の実施の形態に係る腕固定用具100の使用方法を説明 するための図で、図4は腕を固定する途中を示す正面図、図5は腕の固定が完了 した状態を示す正面図、図6は腕の固定が完了した状態を示す背面図であり、図 1乃至図3と同一部分には同一符号を付している。
【0014】 前記の如く構成された腕固定用具100を使用して腕を固定する場合、長い方 の突部である第1、第2の突部102、103の端部105、106は、使用者 の腕を吊すようにして首に回して結ぶことにより連結され、短い方の突部である 第3、第4の突部108、109の端部111、112は、使用者の腕を固定す るようにして背中に回して結ぶことによって連結される。 これにより、簡単な構成で、骨折や脱臼等した腕を確実に固定することが可能 になる。また、顔の下で胸や腹の前に、腕を確実に固定することが可能になる。
【0015】 図7は、本考案の第2の実施の形態に係る腕固定用具701の展開図であり、 前記第1の実施の形態と同一機能を有する部分には同一符号を付している。本第 2の実施の形態においては、各突部102、103、108、109が単一の布 部材によって構成されている。
【0016】 即ち、本第2の実施の形態においては、相互に逆方向に突出するように配設さ れた第1、第2の突部102、103と、相互に逆方向に突出するように配設さ れた第3、第4の突部108、109とを有し、第1乃至第4の突部102、1 03、108、109は、中央部702を挟んで相互に異なる方向に突出するよ うに配設されると共に、単一の布状部材によって一体的に構成されている。 本第2の実施の形態に係る腕固定用具701を用いた場合も、前記第1の実施 の形態と同様に腕を固定することが可能になる。
【0017】 図8は、本考案の第3の実施の形態に係る腕固定用具801の展開図であり、 前記第1、第2の実施の形態と同一機能を有する部分には同一符号を付している 。本第3の実施の形態においては、突部102、103よりも短い突部である第 3、第4の突部108、109の端部に、第3、第4の突部108、109の端 部を相互に着脱可能にするためのマジックテープ(登録商標)802、803が 取り付けられている。マジックテープ(登録商標)802は腕固定用具801の 表面側に取り付けられ又、マジックテープ(登録商標)803は腕固定用具80 1の裏面側に取り付けられている。
【0018】 尚、少なくとも第1、第2の突部102、103または、第3、第4の突部1 08、109の端部に、マジックテープ(登録商標)が取り付けられて成るよう に構成してもよい。また、単一の布状部材を用いずに、前記第1の実施の形態と 同様に複数の帯状の布状部材を使用することも可能である。
【0019】 腕固定用具801の使用に際しては、長い方の突部102、103の端部を首 に回して結んで連結し、短い方の突部108、109の端部を腰に回してマジッ クテープ(登録商標)802、803を連結することにより、突部108、10 9の端部を連結し、これによって使用者の腕を固定する。
【0020】
【考案の効果】
本考案に係る腕固定用具によれば、簡単な構成で、腕を確実に固定することが 可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の第1の実施の形態に係る腕固定用具
の展開図である。
【図2】 本考案の第1の実施の形態に係る腕固定用具
に使用する帯状の布状部材の展開図である。
【図3】 本考案の第1の実施の形態に係る腕固定用具
に使用する帯状の布状部材の展開図である。
【図4】 本考案の第1の実施の形態に係る腕固定用具
の使用方法を説明するための図で、腕を固定する途中を
示す正面図である。
【図5】 本考案の第1の実施の形態に係る腕固定用具
の使用方法を説明するための図で、腕の固定が完了した
状態を示す正面図である。
【図6】 本考案の第1の実施の形態に係る腕固定用具
の使用方法を説明するための図で、腕の固定が完了した
状態を示す背面図である。
【図7】 本考案の第2の実施の形態に係る腕固定用具
の展開図である。
【図8】 本考案の第3の実施の形態に係る腕固定用具
の展開図である。
【符号の説明】
100、701、801・・・腕固定用具 101・・・第1の帯状の布状部材 102・・・第1の突部 103・・・第2の突部 104、110、702・・・中央部 105、106、111、112・・・端部 107・・・第2の帯状の布状部材 108・・・第3の突部 109・・・第4の突部 802、803・・・マジックテープ(登録商標)

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に逆方向に突出するように配設され
    た第1、第2の突部と、相互に逆方向に突出するように
    配設された第3、第4の突部とを有し、前記第1乃至第
    4の突部は、相互に異なる方向に突出するように配設さ
    れると共に布状部材によって一体的に構成されて成るこ
    とを特徴とする腕固定用具。
  2. 【請求項2】 前記第1、第2の突部を有する第1の帯
    状の布状部材と、前記第3、第4の突部を有する第2の
    帯状の布状部材とを有し、前記第1、第2の帯状の布状
    部材を相互に交差するように一体的に連結して成ること
    を特徴とする請求項1記載の腕固定用具。
  3. 【請求項3】 前記第1の帯状の布状部材は、前記第2
    の帯状の布状部材よりも長く形成されると共に、前記第
    1、第2の帯状の布状部材の中央部が連結されて成るこ
    とを特徴とする請求項2記載の腕固定用具。
  4. 【請求項4】 前記第1、第2の帯状の布状部材は、相
    互に直交するように連結されて成ることを特徴とする請
    求項2又は3記載の腕固定用具。
  5. 【請求項5】 前記第1乃至第4の突部は、前記第1乃
    至第4の突部を連結している中央部よりも端部の方が幅
    狭に構成されて成ることを特徴とする請求項1乃至4の
    いずれか一に記載の腕固定用具。
  6. 【請求項6】 少なくとも前記第1、第2の突部、また
    は、前記第3、第4の突部の端部に、マジックテープ
    (登録商標)が取り付けられて成ることを特徴とする請
    求項1乃至5のいずれか一に記載の腕固定用具。
  7. 【請求項7】 前記第1、第2の突部の端部は、使用者
    の腕を吊すようにして首に回して相互に連結され、前記
    第3、第4の突部の端部は、使用者の腕を固定するよう
    にして背中に回して相互に連結されることを特徴とする
    請求項1乃至6のいずれか一に記載の腕固定用具。
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