JP3091938U - 健康リング - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】蒸れが発生し難く着用感に優れ、かつ、チタン
系素材をゴムに分散させることで、皮膚との接触を避
け、アレルギーを防止した健康リングを提供することで
ある。 【解決手段】ゴムからなるリングにおいて、リングは紐
７から形成され、この紐の内部には、チタン系素材から
なる粒子２を有すること、該紐は、有機繊維１で覆われ
ている。そして、リングを形成する紐がチタン系素材を
分散したシリコンゴムで形成され。紐の断面が、円形乃
至楕円形で、リングを形成する紐がプラスチック治具で
結合されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、手首、足首、首等に巻きつけて使用される健康リングに関する。

【０００２】

【従来の技術】

健康バンド乃至健康リングは、血行促進、代謝促進のため、手首、足首、首等 に巻きつけて着用されている。従来の健康バンド乃至健康リングは、永久磁石を リング状にしたもの、或いは永久磁石を樹脂製のバンド乃至リング本体に保持さ せた形態のものが使用されている。これら健康バンド乃至健康リングは、手首、 足首、首等につけることにより、永久磁石による磁力が皮膚や血液などに作用し て刺激し、健康状態の維持や健康の増進をはかるものである。

【０００３】 然し、永久磁石のリング状への金属加工は難しく、製品が高価であり、金属と 人体の接触のため金属アレルギーを起こしやすい欠点がある。 一方永久磁石を樹脂製のバンド本体乃至リング本体に保持させたものは、永久磁 石の磁力が弱められてしまう欠点がある。

【０００４】 最近、チタン素材が着目されている。チタン系素材は血行促進、代謝促進、更 には、鎮静、吸熱などの作用を有し、また、これらの作用は、チタン系素材が皮 膚と直接接触しない場合でも有効とされる。登録実用新案第３０４５８３５号公 報において、チタン化合物を有するベルトを用いた健康バンドが公知である。し かし、この技術では、比較的幅の広いベルトを用いるため、使用時において汗に より「蒸れ」が発生しやすく、これを防止するため、通気孔を必要とする欠点が ある。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

蒸れが発生し難く着用感に優れ、かつ、チタン系素材をゴムに分散させることで 、皮膚との接触を避け、アレルギーを防止した健康リングを提供することである 。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案の健康リングは、 ゴムからなるリングにおいて、リングは紐から形成され、この紐の内部には、チ タン系素材からなる粒子を有すること、該紐は、有機繊維で覆われていることを 特徴とする。 リングを形成する紐がチタン系素材を分散したシリコンゴムで形成されていると よい。 リングを形成する紐の断面が、円形乃至楕円形であるとよい。 リングを形成する紐がプラスチック治具で結合されているとよい。

【０００７】 本考案で用いるチタン系素材としては、チタン単体あるいはチタンを含有する チタン化合物、チタン合金である。 チタン化合物としては、酸化チタン、炭化チタン、窒化チタンなどである。 チタン合金としては、銅、スズ、鉄、アルミニューム、クロム、コバルト、モリ ブテン、タングステンなどの金属とチタンとの合金を使用できる。 そして、これらのチタン系素材は、好ましくは、粒子の形で使用される。ゴムな どとの混合が容易であるからである。

【０００８】 本考案の健康リングは、ゴムが用いられる。ゴムは、弾性に富み、手首等に弛み の無い状態で巻くことができ、希望すれば緩く巻くことも可能であるからである 。また可撓性があり、伸縮性あるため、重ねて巻くことが可能であるからである 。

【０００９】 本考案で用いられるゴムとして、シリコンゴム、ウレタンゴム、エチレン・プロ ピレンゴム、スチレン・ブタジエンゴム、ブチルゴム、天然ゴムなど公知のゴム が用いられる。なお、ゴムには、酸化防止剤、顔料など従来公知の添加剤が使用 できる。

【００１０】 本考案で用いる有機繊維は、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、羊毛、木綿等 が用いられる。そして、リングを保護し、リングが直接皮膚と接触するのを防止 するため、有機繊維により、編物の形態で、リング本体を覆う。有機繊維は、模 様などを表すため、２色以上に染色されていることが好ましい。

【００１１】 本考案で紐の連結に使用されるプラスチック治具は、雄型プラスチック治具と 雌型プラスチック治具からなり、図３に示す構造を有しており、簡単に連結・離 脱が可能である。

【００１２】 本考案でゴムに配合される顔料としては、トルマリン、カオリン、酸化コバル ト、酸化鉄、酸化マンガンなどをあげることができる。

【００１３】

【考案の実施の形態】

以下に、本考案の一実施例に就いて、説明する。リングを形成する紐を作成す るため次の組成の原料を配合する。ここに「部」とは、重量部である。 未加硫のシリコン生ゴム ８６．５部 シリコンゴムの硬化剤 ０．５部 主成分Mg、B、Fe、Si、Caであるトルマリン鉱物の粉末 ３部 酸化チタン ４部 チタン ３部 を混合した後、従来公知の方法により、直径約５ｍｍの紐状に成型し加硫して紐 状成型物を得た。

【００１４】 次に、黒褐色に染色したナイロン糸と、未染色のナイロン糸を用い、紐状成型物 を芯にして編み上げ、芯にチタン素材２を含むシリコンゴム３、表面はナイロン の編物１からなる紐７を得た。未染色のナイロン糸を用いるのは、紐７表面の編 物１に文字などの模様を形成するためである。図１は紐７の断面を示す。チタン 素材２は、紐状成型物内部に均一に分散している。

【００１５】 紐７を、手首等を巻くのに適切な大きさに切断する。リングとするのにプラスチ ック治具が使用される。プラスチック治具は雄型プラスチック治具４、雌型プラ スチック治具５からなり、紐７と雄型プラスチック治具４乃至雌型プラスチック 治具５との接合に接合具６が用いられる。 図２に示すように、紐７と雌型プラスチック治具５を接合するため、紐７を穴８ に通した後、紐７の先端と紐７と合わせ、接合具６で固定する。紐７と雄型プラ スチック治具４も同様に接合する。

【００１６】 リングの形成は、図３に示す様に、雄型プラスチック治具４を雌型プラスチック 治具５に嵌めることにより行われる。雄型プラスチック治具の先端９は、嵌めこ む時は変形するが、嵌めこまれた状態９ａでは、その材料の有する弾性により、 もとの形体に戻り固定されることになるからである。 図４は、雄型プラスチック及び雌型プラスチック治具を用いリングを形成した健 康リングを示す。

【００１７】

【考案の効果】

以上の説明によって明らかな様に、本考案による健康リングは以下のような効 果を有する。 （ａ） チタン素材の効果により、血行促進、代謝促進、鎮静、吸熱などの作 用を有し、健康増進に有用である。 （ｂ） チタン素材が皮膚に直接接触しないため、かぶれやアレルギーの発生 などの可能性がほとんどない。 （ｃ） 編物に任意の着色、装飾が可能であり、装身具にもなる。 （ｄ） 断面が円形、乃至楕円形の比較的細い紐が使用される結果、汗の蒸発 が円滑に行われ、蒸れが発生することがない。 （ｅ） 紐の表面は、肌着にも使用可能な有機繊維で覆われており、着用感が 良好である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の紐７の断面図を示す。

【図２】 接合具６を用いた、紐７と雌型プラスチック
治具５との接合を示す断面図である。

【図３】 雄型プラスチック治具４と雌型プラスチック
治具５の平面図

【図４】 健康リングの斜視図である。

【符号の説明】

１ 編物 ２ チタン系素材 ３ ゴム ４ 雄型プラスチック治具 ５ 雌型プラスチック治具 ６ 接合具 ７ 紐 ８ 穴 ９ 雄型プラスチック治具の先端突起 ９ａ 嵌合時の雄型プラスチック治具の先端突起

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ゴムからなるリングにおいて、リングは
   紐から形成され、この紐の内部には、チタン系素材から
   なる粒子を有すること、該紐は、有機繊維で覆われてい
   ることを特徴とする健康リング。
2. 【請求項２】 請求項１において、リングを形成する紐
   がチタン系素材を分散したシリコンゴムで形成さされて
   いることを特徴とする健康リング。
3. 【請求項３】 請求項１において、リングを形成する紐
   の断面が、円形乃至楕円形であることを特徴とする健康
   リング。
4. 【請求項４】 請求項１において、リングを形成する紐
   がプラスチック治具で結合されていることを特徴とする
   健康リング