JP3091899U - 簡易コップ - Google Patents

簡易コップ

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正重 森
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森 誠太郎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使い捨ての簡易コップであって、構造が簡単
で製造コストを低廉に維持しつつ、利便性及び収容性が
良好な簡易コップを提供する。 【解決手段】 周壁20を有するコップ本体12のコッ
プ内部空間を上下に仕切り、下部空間側に収容部24を
形成するとともに該上下両空間を連通する連通開口26
を有した底縁部材14と、収容部24内に配置された飲
料成分含有物16と、収容部24内の飲料成分含有物1
6が連通開口26から上部空間23側へ移動するのを規
制しかつ飲料成分含有物の溶出液を上部空間側に浸透し
得る濾過手段18と、を有し、簡易コップ10の収納時
に層状に積み重ねられるように設けられたことを特徴と
する簡易コップから構成される。お湯を注ぐだけで紅茶
やお茶等を生成でき、飲んだ後にそのまま捨てることが
できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、コップ中でお茶や紅茶、ジュース類等の飲料を生成して簡易に飲用 しうる使い捨て用の簡易コップに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、お茶やジュース類等の飲み物を注ぐ容器として、紙製やプラスチック製 の使い捨てコップが用いられている。使い捨てコップは、低コストであるととも に飲んだ後にそのまま捨てることができるので利便性がよく、多くの場面で使用 されている。また、軽量で、可搬性も良く、屋内に限らず屋外等でも携行して使 用できる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の使い捨てコップは、例えば、お茶や紅茶等を入れる際に は、お湯の他に茶葉や急須或はティーバッグ等を別途に用意しておく必要がある ので保管、管理等が面倒なものであるとともにお茶を入れる作業も煩雑であった 。さらに、急須等が用意された限られた場所でしかお茶や紅茶等を飲むことがで きず、利便性が低いものであった。
【0004】 一方、特開2001−258712号公報には、所定の茶器のない場所でも用 いることができ、棄捨することができるティーバッグ用コップが開示されている 。特開2001−258712号のティーバッグ用コップは、図10に示すよう に、紙コップ100中に、ティーバッグの保持部分103と圧迫片104とを有 するティーバッグ支持部材102が装着されている。ティーバッグ支持部材10 2は、複数の孔106が穿孔された厚紙等を折り曲げ形成して菱形筒状の保持部 分103と圧迫片104を形成し、圧迫片104の外部側を紙コップ102内壁 に接着して固定されている。そして、ティーバッグ支持部材102の保持部分1 03中にティーバッグを保持させた状態で、お湯を注いで飲用でき、そのまま捨 てることができるものであった。
【0005】 しかしながら、特開2001−258712号のティーバッグ用コップは、仮 に、最初からティーバッグを保持部分に保持させた状態で一体化したとしても、 ティーバッグ支持部材102が紙コップ100内部に縦断状に立てて配置されて いるので、紙コップの中に別の紙コップを収容しながら積み重ねることができず 、収容性や可搬性が悪いものであった。さらに、ティーバッグ支持部材が複雑な 構造であり、製造工程が煩雑であるとともに製造コストも高いものであった。し たがって、使い捨てコップとしての利便性や経済性が低く、実用的でなかった。 また、特開2001−258712号のティーバッグ用コップでは、ティーバッ グの使用を前提としたものであり、粉末や粒体状のインスタント式の飲み物に対 応させて製造するのは困難であった。
【0006】 本考案は上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その一つの目的は、コ ップ内に飲用液を注ぐだけでお茶や紅茶等の飲料を作ることができ、そのまま飲 用して捨てることができる簡易コップにおいて、利便性を維持しつつ、構造が簡 単で、低コストで製造でき、さらには、収容性及び可搬性が良好な簡易コップを 提供することにある。さらに、他の目的は、多種類の飲用成分含有物のタイプに 対応して製造できる簡易コップを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本考案は、使い捨て用の簡易コップであって、周壁 20を有するコップ本体12の下部側にコップ底壁22に対して平行状に固定さ れてコップ内部空間を上下に仕切り、下部空間側に収容部24を形成するととも に該上下両空間を連通する連通開口26を有した底縁部材14と、収容部24内 に配置され飲用液に浸した際に飲料成分を溶出する飲料成分含有物16と、収容 部24内の飲料成分含有物16が連通開口26から上部空間23側へ移動するの を規制しかつ飲料成分含有物の溶出液を上部空間側に浸透し得る濾過手段18と 、を有し、簡易コップ10の収納時に簡易コップの底縁部材14上面側に他の簡 易コップの下端が当接した状態で層状に積み重ねられるように設けられたことを 特徴とする簡易コップから構成される。予め収容部内に茶葉やティーバッグ入り の飲料成分含有物を収容させた状態とし、コップ内に湯や水等の飲料液を注ぐだ けで飲用ができる。保管したり搬送する際には、それらの複数のコップを相互に 収容するように重ねて収束できる。
【0008】 また、濾過手段18は、飲料成分含有物16を密封状に充填されて収容部24 内に配置され、底縁部材14の連通開口26から上部空間側に移動できない大き さに形成された袋状フィルタ部材28からなることとしてもよい。
【0009】 また、濾過手段18は、底縁部材14の連通開口26を仕切って覆うように張 設されたシート状のフィルタ部材28であり、下部空間(24)内に収容された 飲料成分含有物16が粉体又は粒体物であることとしてもよい。
【0010】 また、底縁部材の大きさよりも小さく形成され底縁部材14から段差状に下側 に凹設され、かつ、底縁部材14の連通開口26にその上部開口を連通させるよ うに一体的に連設されてコップ本体の下端側を閉鎖する底壁を有する段差収容部 32を設け、該段差収容部32の内部を下部空間としたこととしてもよい。
【0011】
【考案の実施の形態】
以下、添付図面を参照しつつ本考案の簡易コップの実施形態について説明する 。図1ないし図3は、本発明の簡易コップの第1実施形態について示している。 この実施形態において、本考案の簡易コップは、コップ内空間を上下に仕切りつ つ上下空間を連通する連通開口を有した底縁部材と、コップ底壁と底縁部材との 間に形成された収容部に配置される飲料成分含有物と、飲料成分含有物の溶出液 を上部空間側に浸透し得る濾過手段と、を有しており、当該簡易コップ内に他の 簡易コップを収容しながら層状に積み重ねられるように設けられる。
【0012】 この実施形態の簡易コップ10は、図1に示すように、コップ本体12と、底 縁部材14と、飲料成分含有物16と、濾過手段18と、を備えている。この実 施形態において、図2にも示すように、コップ本体12は、例えば、紙コップか らなり、下側にいくにつれて断面円形を小さくした逆円錐台形状に形成されてい る。
【0013】 コップ本体12は、図1に示すように、周壁20と、底壁22と、を有してい る。コップ本体12の周壁20は、例えば、1枚の紙製の略扇形シートを筒状に 成形し、下側の開口が上側の開口よりも小さくした筒体からなる。図2に示すよ うに、周壁20の上部側は、外側に向けてロール状に巻かれており、上縁開口部 の強度を出して、飲みやすくしている。周壁の下端側には、互いに離隔してそれ ぞれ横方向に平行に配置された底縁部材14と、底壁22が固定されている。
【0014】 コップ本体12の底壁22は、図1、図2に示すように、紙製で円板状に形成 されており、周壁20の下端側の開口を塞ぐように底壁22の周縁部を結着させ ている。この実施形態において、底壁22は、周壁20の下側開口よりも大きな 円周の円板体を予め用意し、その円板体の周縁部分を周囲にわたって直角方向に 折り曲げるようにしてその折り曲げ部分22aを周壁20の下側開口の内側に挿 入させ、その状態で、その外面側と周壁の下側開口内壁部分に接着剤等を塗布し ておいて周壁20の下端を内側に折り返し状にしながら絞り加工等により、後述 する底縁部材14の折り曲げ部分14aとともに圧着接合して周壁の下側開口を 閉鎖する。底壁22の周縁の折り曲げ部分22aと、周壁20の下端の折り返し 部分20aとの接合部分が圧着縁部21とされる。
【0015】 底縁部材14は、コップ本体の下部側にコップ底壁に対して平行状に固定され てコップ内部空間を上下に仕切る。下部の空間側は茶葉等を収納する収容室(収 容部)とされるので、好適にはこの上下に仕切る位置は底壁寄り側に設置され、 上部空間を下部空間に比較して大きく設定するのがよい。底縁部材14は、コッ プ本体の周壁の内面壁からその周囲にわたり中心側に突出してコップ本体内を上 下の空間に仕切る仕切り部材として機能する。実施形態において、底縁部材14 は、図1、図2に示すように、そのコップ本体内での取り付け位置での断面の大 きさよりも大きな外形円を有する紙製のドーナツ状円板体を加工し、周壁の内壁 面に取り付けられる。すなわち、ドーナツ状円板体の周縁部分を下側に略直角方 向に折り曲げて、底縁部材14の突出部が底壁22から上方側に若干離隔した位 置に配置させる。そして、ドーナツ状円板体の折り曲げ下端部を底壁22の折り 曲げ部分22aにそれぞれ下端位置を合わせて重ね合わせた状態で、周壁20の 下端の折り返し部分20aで巻き込むようにして絞りながら圧着接合させる。こ のように、構成することにより、コップ本体の底部に2層状に底壁と底縁部材を 同時に固定させることができ、製造も簡単でコストも低廉に保持し得る。
【0016】 底縁部材14は、コップ本体の周壁内面からドーナツ円板状に中心側に向けて 突出して構成され、中央部は連通開口26が形成されて上下の空間を連通させる ようにしている。連通開口26の形状は、実施形態では円形としているが、円形 に限らず、三角形、四角形、その他任意形状でも良い。
【0017】 前述のように、底壁部材14と底壁22との間、すなわちコップ本体12の下 部空間は、飲料成分含有物16が収容配置される収容部24とされる。この実施 形態において、底縁部材14も底壁22と同様に、周縁部を折り曲げた折り曲げ 部分14aを底壁22の折り曲げ部分22aに重ねた状態で周壁20の折り返し 部分20aに袋状に折り返されて収納させた状態で絞り加工されて圧着縁部21 が形成される。そして、底壁22と底縁部材14との中間の空隙部分が収容部2 4とされ、この収容部内に飲料成分含有物16が配置される。この実施形態にお いて、飲料成分含有物16は、例えば、煎茶や紅茶等の乾燥した茶葉あるいはそ れらを細粒架化したものからなる。飲料成分含有物16は、例えば、お湯や水等 の飲用液に浸すと、すぐにその飲料成分を液中に溶出し、煎茶や紅茶等の飲み物 を生成する。この実施形態において、飲料成分含有物16は、濾過手段18であ る袋状フィルタ部材28内に充填された茶葉入りティーバッグの態様で収容部2 4である下部空間側に配置されている。茶葉入りティーバッグは、底縁部材14 の連通開口26から容易には上部空間側に移動しないような大きさで収容部内に 配置されている。濾過手段としての袋状フィルタ部材28は、内部に収納した飲 料成分含有物16を底縁部材の連通開口26から上部空間23側へ移動しないよ うに規制する。
【0018】 すなわち、この実施形態において、袋状フィルタ部材28は、飲料成分含有物 16の上部側への移動を規制するとともに、飲料成分含有物16が飲用液に浸さ れた際に溶出された溶出液を上部空間へ浸透させる濾過手段である。この実施形 態において、袋状フィルタ部材28は、例えば、浸透性を有する紙容器、網目状 に織られた紙布等から形成されている。袋状フィルタ部材28は、飲料成分含有 物16自体は外部に通り抜けないメッシュ大きさで、かつその溶出液は通し得る 程度の網目を有すると良い。なお、袋状フィルタ部材28に飲料成分含有物16 を充填したものは、例えば、公知のティーバッグ等を用いて底縁部材を取り付け 後、連通開口から挿入してそれから抜けないように上から操作して袋の形態を補 正してもよいし、底縁部材の作成時に内部に投入した状態でコップ本体に底縁部 材を固定させるようにしてもよい。袋状フィルタ部材28は、底縁部材14の連 通開口26よりも大きく設けるのが好ましいが、内部に茶葉等を充填して形状が 自在に可変であるから、簡単に状部空間側に移動しない形状とすればよい。また 、スティック状のティーバッグ構成であってもよい。簡易カップの搬送時や飲用 時に、飲料成分含有物16が、上側開口(飲み口側)へ離脱することもなく、扱 いやすい。濾過手段は、袋状フィルタ部材に限らず、例えば、連通開口を仕切る ように張設されたシート状フィルタ部材から形成してもよい。
【0019】 図4に示すように、コップ本体12が逆円錐台形状で、しかも、底縁部材14 がコップ本体12の下部側に配置されているので、1個の簡易コップ10aの上 部空間23内に他の簡易コップ10bを収容しながら、簡易コップ10aの底縁 部材14の上面側に簡易コップ10bの下端縁を当接させた状態で重ねられる。 同様に、簡易コップ10a、10b、10c、...、と層状に積み重ねていく ことができ、収容性及び可搬性が良好である。なお、底縁部材14のコップ本体 内部への取付についてはその周縁の折り曲げ部分を、上記のように底壁22の折 り曲げ部分22aに重ねて周壁20の折り返し部分20aに袋状に折り返し圧着 させるのではなく、単に、底縁部材14の周縁の折り曲げ部分14aの外面に接 着剤等を塗布して単独で接着固定させるようにしてもよい。
【0020】 次に、本実施形態の簡易コップ10の作用について説明する。使用時には、簡 易コップ10内に飲用液としての例えば、お湯を注ぐと、連通開口26を通じて 収容部24に行き、袋状フィルタ部材28を浸透して袋状フィルタ部材28内の 飲料成分含有物16を浸す。飲料含有物から飲用液中に溶出した溶出液は袋状フ ィルタ部材28の外部側に浸透し、底縁部材14の連通開口26を介してコップ 本体内の上部空間23側に拡散されて煎茶や紅茶等の飲料を生成する。簡易コッ プ内の空間を底縁部材で上下に仕切り、その下部空間側に濾過手段で飲料成分含 有物を配置させた構成であるので、構造が簡単で、低コストで製造することがで きる。さらに、お湯等の飲料液を注ぐだけで簡単に飲むことができ、そのまま捨 てることができるので利便性が高い。また、コップ本体は、逆円錐台形状で、底 縁部材及び収容部が底部側に配置されているので、下側の簡易コップの底縁部材 の上面側に他の簡易コップの下端を当接させながら安定した状態で簡易コップ本 体を層状に積み重ねることができ、収容性及び可搬性が良い。
【0021】 次に、図5または図6を参照しつつ、本考案の簡易コップの第2の実施形態に ついて説明する。この第2実施形態は、図5に示すように、飲料成分含有物及び 濾過手段の他の実施形態であり、その他の構成は第1実施形態と同じ構成である 。この実施形態において、第1実施形態と同一部材には同一符号を付しその詳細 な説明は省略する。
【0022】 この実施形態において、飲料成分含有物16は、第1実施形態と異なり、例え ば、煎茶、紅茶、又はコーヒー等の茶葉や粒状物自体がバラのままで収容部24 内に配置されている。なお、飲料成分含有物16は、例えば、砂糖等の甘味料そ の他任意の添加物等を混合しても良い。
【0023】 この実施形態において、濾過手段18は、図5、図6に示すように、シート状 フィルタ部材30からなる。シート状フィルタ部材30は、袋状フィルタ部材と 同様の材質、例えば、浸透性のある紙や網目状に織られた紙、布等からなり、底 縁部材14の連通開口26を遮蔽するように、例えば、人体に無害な接着剤等で 接着固定されている。これにより、飲料成分含有物16が茶葉や粉体又は粒体物 のバラの状態のものであっても、連通開口26から上部空間23側への移動を規 制し、搬送時等の飲料成分含有物がコップからこぼれるのを防止できる。なお、 濾過手段は袋状フィルタ部材とシート状フィルタ部材とを同時に設けてもよい。
【0024】 この実施形態においても、簡易コップ10の底部側に飲料成分含有物16を収 容させる構成としたので利便性が高いとともに簡易コップを層状に積み重ねられ る等の第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。さらに、飲料成分含 有物が粉体又は粒体物に対応して構成でき、多様的な構成で製造できる。
【0025】 次に、図7、図8を参照しつつ本考案の第3の実施形態について説明するが上 記実施形態と同一部材には同一符号を付しその詳細な説明は省略する。この実施 形態において、簡易コップ10は、図7に示すように、周壁20の下部開口下端 の内側に取りつけた底壁の中央部を打ち抜いて連通開口を形成し、これを底縁部 材とし、さらに、この底縁部材14の下面側に内部が連通開口26の上面側の上 部空間23と連通する下部空間を形成する段差収容部32を設けたことが前記し た実施形態と異なる点である。
【0026】 段差収容部32は、図7に示すように、飲料成分含有物16を収容して、底壁 22から段差状に凹設されて底壁下面側に一体的に連設されている。この実施形 態において、段差収容部32は、図8に示すように、例えば、紙製の円形板の中 央部分を絞り加工等により、下側を閉鎖し上端を開口した有底円筒形状に形成さ れている。段差収容部32は、底縁部材14の外形円より小さな外形円を外周壁 とするように底縁部材14の下面側に段差状に凹陥して設置されており、その円 筒形状の底部がコップ本体の底壁22とされる。このように、底縁部材14の外 形円より小さな外形円を外周壁として、底縁部材14の下面側に段差状に凹陥し て段差収容部32を構成することにより、周壁との接着固定などの組み付け作業 を簡易に行える。すなわち、たとえば、図1、2に示す実施形態では、底縁部材 14と底壁22をコップ本体の周壁20の内部側にそれぞれ挿入した状態で周壁 の内面側にあてがって圧着せねばならず、したがって、底縁部材と底壁の部材と の外形の違いを考慮してそれぞれが周壁の内面側に正しく密着状に挿着し得るよ うに成形しなければならない。これに対して、本実施形態の段差収容部32の構 成では、その筒壁は図7に示すように単に直角状に下方に折り曲げた態様やある 程度斜めに設定した折り曲げ態様であってもよく、製作上の自由度が高い。また 、底縁部材14と底壁を予め接着加工しておいて、それらの外周部分を重ねて折 り曲げ、その折り曲げ部分を周壁の折り返し部分20aで絞り圧着させればよい から、円形の外形部分を含めた加工精度もある程度ラフに製造してよく、製造上 の利便性が高いものである。
【0027】 この実施形態においても、濾過手段18を図7に示す煎茶や紅茶等の茶葉から なる飲料成分含有物16を充填した袋状フィルタ部材28から構成し、ティーバ ッグの態様で段差状収容部32内に収容させた状態で、配置させて上部空間側に 移動しないように設けてもよいし、また、図9のように、先の実施形態と同様の シート状フィルタ部材30を連通開口部分に閉鎖状に取りつけた構成としてもよ い。
【0028】 本考案の簡易コップは、上記した実施形態に限定されるものでなく、実用新案 登録請求の範囲に記載した本考案の本質を逸脱しない範囲において、任意の改変 を加えてもよい。例えば、簡易コップの周壁、底壁、底縁部材等の部材を、ある 程度耐熱性のあるプラスチック等の合成樹脂から一体的に形成しても良い。その 際も、紙製の場合と同様に飲んだ後にそのまま捨てることができる。
【0029】
【考案の効果】
上記したように、本考案の簡易コップは、使い捨て用の簡易コップであって、 周壁を有するコップ本体の下部側にコップ底壁に対して平行状に固定されてコッ プ内部空間を上下に仕切り、下部空間側に収容部を形成するとともに該上下両空 間を連通する連通開口を有した底縁部材と、収容部内に配置され飲用液に浸した 際に飲料成分を溶出する飲料成分含有物と、収容部内の飲料成分含有物が連通開 口から上部空間側へ移動するのを規制しかつ飲料成分含有物の溶出液を上部空間 側に浸透し得る濾過手段と、を有し、簡易コップの収納時に簡易コップの底縁部 材上面側に他の簡易コップの下端が当接した状態で層状に積み重ねられるように 設けられたことを構成であるから、簡単な構造で製造コストを低廉に維持しつつ 、例えば、お湯等の飲料液を注ぐだけで簡単に飲むことができ、そのまま捨てる ことができるので利便性が高い。また、安定した状態で複数の簡易コップ積み重 ねて収束できるので、収容性及び可搬性が良い。
【0030】 また、濾過手段は、飲料成分含有物を密封状に充填されて収容部内に配置され 、底縁部材の連通開口から上部空間側に移動できない大きさに形成された袋状フ ィルタ部材からなる構成とすることにより、構造が簡単であって、収容部内の飲 料成分含有物が連通開口から上部空間側へ移動するのを規制しかつ飲料成分含有 物の溶出液を上部空間側に浸透し得る構成を具体的に実現し得る。また、さらに 、飲料成分含有物を袋詰状としたので、製作時に取扱いやすく、製作が容易であ る。
【0031】 また、濾過手段は、底縁部材の連通開口を仕切って覆うように張設されたシー ト状のフィルタ部材であり、下部空間内に収容された飲料成分含有物が粉体又は 粒体物である構成とすることにより、構造が簡単であって、飲料成分含有物が茶 葉や粉体又は粒体物のバラの状態のものであっても、それに対応した濾過手段の 構成を具体的に実現できる。茶葉入りティーバックの態様のものに限らず多様な 飲料成分含有物に対応して構成できる。
【0032】 また、底縁部材の大きさよりも小さく形成され底縁部材から段差状に下側に凹 設され、かつ、底縁部材の連通開口にその上部開口を連通させるように一体的に 連設されてコップ本体の下端側を閉鎖する底壁を有する段差収容部を設け、該段 差収容部の内部を下部空間とした構成とすることにより、底壁及び底縁部材等の 加工及びそれらの周壁への組付けが容易にでき、製造上の自由度及び利便性が高 い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施形態の簡易コップの一部切欠
斜視説明図である。
【図2】図1の簡易コップの中央縦断面説明図である
【図3】図1の簡易コップの平面説明図である。
【図4】図1の簡易コップを積み重ねた状態の説明図で
ある。
【図5】本考案の第2実施形態の簡易コップの中央断面
説明図である。
【図6】図5の平面説明図である。
【図7】本考案の第3実施形態の簡易コップの中央断面
説明図である。
【図8】図7の分解斜視説明図である。
【図9】本考案の他の実施形態の簡易コップの中央断面
説明図である。
【図10】従来のティーバッグ用コップの一部切り欠き
斜視説明図である。
【符号の説明】
10 簡易コップ 14 底縁部材 16 飲料成分含有物 18 濾過手段 20 周壁 22 底壁 24 収容部 26 連通開口 28 袋状フィルタ部材 30 シート状フィルタ部材 32 段差収容部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使い捨て用の簡易コップであって、 周壁を有するコップ本体の下部側にコップ底壁に対して
    平行状に固定されてコップ内部空間を上下に仕切り、下
    部空間側に収容部を形成するとともに該上下両空間を連
    通する連通開口を有した底縁部材と、 収容部内に配置され飲用液に浸した際に飲料成分を溶出
    する飲料成分含有物と、 収容部内の飲料成分含有物が連通開口から上部空間側へ
    移動するのを規制しかつ飲料成分含有物の溶出液を上部
    空間側に浸透し得る濾過手段と、を有し、 簡易コップの収納時に簡易コップの底縁部材上面側に他
    の簡易コップの下端が当接した状態で層状に積み重ねら
    れるように設けられたことを特徴とする簡易コップ。
  2. 【請求項2】 濾過手段は、飲料成分含有物を密封状に
    充填されて収容部内に配置され、底縁部材の連通開口か
    ら上部空間側に移動できない大きさに形成された袋状フ
    ィルタ部材からなる請求項1記載の簡易コップ。
  3. 【請求項3】 濾過手段は、底縁部材の連通開口を仕切
    って覆うように張設されたシート状のフィルタ部材であ
    り、下部空間内に収容された飲料成分含有物が粉体又は
    粒体物であることを特徴とする請求項1または2記載の
    簡易コップ。
  4. 【請求項4】 底縁部材の大きさよりも小さく形成され
    底縁部材から段差状に下側に凹設され、かつ、底縁部材
    の連通開口にその上部開口を連通させるように一体的に
    連設されてコップ本体の下端側を閉鎖する底壁を有する
    段差収容部を設け、該段差収容部の内部を下部空間とし
    た請求項1ないし3のいずれかに記載の簡易コップ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020054677A (ja) * 2018-10-03 2020-04-09 Npo法人すまいるはーと 哺乳容器

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