JP3091102B2 - ユニバーサルジョイント - Google Patents

ユニバーサルジョイント

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JP3091102B2
JP3091102B2 JP06322375A JP32237594A JP3091102B2 JP 3091102 B2 JP3091102 B2 JP 3091102B2 JP 06322375 A JP06322375 A JP 06322375A JP 32237594 A JP32237594 A JP 32237594A JP 3091102 B2 JP3091102 B2 JP 3091102B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、横型ブラインドのス
ラット駆動装置に使用するユニバーサルジョイントに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】横型ブラインドの一種類として、図5及
び図6に示すものがある。ヘッドボックス1からラダー
コード2を介して多数段のスラット3が吊下支持され、
スラット3の最下段に位置するボトムレール4にはラダ
ーコード2の下端が接続される。
【0003】前記ヘッドボックス1の一側には操作棒5
が垂下され、同操作棒5を回転操作することにより、ヘ
ッドボックス1に内蔵されるスラット角度調節装置及び
ラダーコード2を介して各スラット3を同位相で角度調
節可能となっている。
【0004】前記各スラット3には昇降コード6が貫通
され、同昇降コード6の一端は前記ボトムレール4に接
続される。前記昇降コード6の他端はヘッドボックス1
内を経て前記操作棒5内に挿通され、同操作棒5の下端
に位置するコードイコライザ7に接続される。
【0005】従って、コードイコライザ7を下方へ引い
て、ヘッドボックス1から昇降コード6を引き出せば、
ボトムレール4が引き上げられてスラット3が引き上げ
られる。また、スラット3及びボトムレール4の重量を
利用して、昇降コード6をヘッドボックス1内に引き込
ませれば、ボトムレール4が下降され、スラット3が下
降される。
【0006】なお、ヘッドボックス1内には、昇降コー
ド6を操作してスラット3を所望位置まで昇降操作した
後は、スラット3及びボトムレール4の自重による降下
を防止するストッパ装置(図示しない)が配設される。
【0007】前記操作棒5の上端はユニバーサルジョイ
ント8を介して入力軸9に連結される。前記入力軸9は
ヘッドボックス1内に配設されるギヤボックスの入力軸
であり、その入力軸9が回転されると、ヘッドボックス
1内に回転可能に支持される角度調節軸がギヤボックス
を介して回転駆動される。
【0008】そして、角度調節軸の回転に基づいて前記
ラダーコード2を介して各スラット3が同位相で角度調
節される。前記ユニバーサルジョイント8の構成を図7
に従って説明すると、入力軸9は合成樹脂の丸パイプで
形成され、中心部に挿通孔9aを有するとともに、その
下端部には二股状の連結片10が線対称状に形成され
る。前記操作棒5は合成樹脂の六角パイプで構成され、
中心部に挿通孔5aを有するとともに、その上部は丸パ
イプとして形成される。そして、丸パイプの上端部には
前記連結片10と同形状の連結片11が線対称状に形成
される。
【0009】前記連結片10の先端部には、それぞれ連
結孔12が形成され、前記連結片11の先端部には、そ
れぞれ連結孔13が形成される。前記操作棒5と入力軸
9とを連結するための連結具14は合成樹脂で環状に形
成され、その外周面には四方へ突出する4本の係合軸1
5が形成される。
【0010】そして、連結具14の係合軸15が、連結
片10,11に形成された連結孔12,13に嵌合され
て、操作棒5と入力軸9とが回動可能に連結され、入力
軸9の挿通孔9a、連結具14及び操作棒5の挿通孔5
a内に昇降コード6が挿通される。
【0011】このような構成により、操作棒5は入力軸
9に対し任意方向に回動可能となり、コードイコライザ
7を操作することにより、昇降コード6を操作棒5から
引き出し、あるいは操作棒5内に引き込ませることが可
能となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記のような横型ブラ
インドは、出荷時には各スラット3及びボトムレール4
を最大限まで引き上げてヘッドボックス1に沿って積層
された状態で梱包される。このとき、操作棒5はヘッド
ボックス1に沿うようにユニバーサルジョイント8で9
0度折り曲げられて収容される。
【0013】ところが、操作棒5を90度折り曲げよう
とすると、図8に示すように連結具14が回動されない
状態では、連結片10の一方が操作棒5の挿通孔5aの
開口部を塞ぐようになる。また、図9に示すように連結
具14が回動される状態では、連結片11の一方が入力
軸9の挿通孔9aの開口部を塞ぐようになる。
【0014】すると、挿通孔5aあるいは挿通孔9aか
ら連結具14に案内される昇降コード6が窮屈な状態と
なり、操作棒5の回動に支障を来すことがある。この発
明の目的は、コードを挿通しながら、90度方向まで確
実に回動し得るユニバーサルジョイントを提供すること
にある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、第
一の軸が連結具に対し回動可能に連結され、第二の軸が
前記連結具に対し回動可能に連結され、前記第一の軸と
前記第二の軸は連結具に対する回動方向が互いに直交す
る方向とされて、第一の軸に対し第二の軸が任意方向に
回動可能とされ、前記第一の軸から連結具を介して第二
の軸にコードが挿通されてユニバーサルジョイントが構
成される。そして、前記連結具の一端外周面に両側へ線
対称状に突出する第一の係合軸が形成され、他端外周面
に両側へ線対称状に突出する第二の係合軸が形成される
とともに、前記第一の軸は、前記第一の係合軸の回動中
心線で回動可能であり、前記第二の軸は、前記第二の係
合軸の回動中心線で回動可能であって、前記第一の係合
軸の回動中心線と前記第二の係合軸の回動中心線とが
一及び第二の軸の軸心方向にオフセットされる。
【0016】請求項2の発明では、前記第一の軸には、
線対称状に形成される一対の連結片が形成されるととも
にその連結片に第一の回動支点が設けられ、前記第二の
軸には、線対称状に形成される一対の連結片が形成され
るとともにその連結片に第二の回動支点が設けられ、前
記連結具がパイプで形成され、前記連結具に一対ずつ設
けた第一及び第二の回動支点が同連結具の軸心方向にオ
フセットされ、前記第一の回動支点間及び第二の回動支
点間には、コードを連結具内に案内するコード案内部が
設けられる。
【0017】請求項3の発明では、前記第一及び第二の
回動支点は、連結孔と、同連結孔に嵌合する連結軸とで
構成される。
【0018】
【作用】第一及び第二の軸と、連結具との間の空間が大
きくなり、その空間内にコードが挿通されるので、第一
及び第二の軸が容易に回動される。
【0019】
【実施例】図1に示すユニバーサルジョイント16は、
図5に示す横型ブラインドに使用されるものであり、入
力軸9と操作棒5及びこれらに挿通される昇降コード6
は前記従来例と同一である。
【0020】前記ユニバーサルジョイント16を構成す
る連結具17は、合成樹脂の丸パイプで構成され、その
一端外周面に両側へ線対称状に突出する係合軸18a,
18bが形成される。連結具17の他端外周面には、両
側へ線対称状に突出する係合軸18c,18dが形成さ
れ、その係合軸18c,18dの中心線は前記係合軸1
8a,18bの中心線に対し直交する方向に形成され
る。従って、前記係合軸18a〜18dは、図3に示す
ように連結具17の中心軸方向に所定のオフセット長L
を隔てて、外周面から四方へ突出するように形成され
る。
【0021】前記連結具17には、係合軸18a,18
b間及び係合軸18c,18d間をそれぞれ半円弧状に
切除したコード案内部19が形成される。前記連結片1
0に形成された連結孔12には、前記連結具17の係合
軸18a,18bが嵌合され、前記連結片11に形成さ
れた連結孔13には、前記連結具17の係合軸18c,
18dが嵌合される。
【0022】前記係合軸18a〜18dは、連結具17
の端部側に面取り20がそれぞれ形成されているので、
係合軸18a,18bを連結片10の先端にあてがっ
て、同連結片10間に押圧すると、連結片10の弾性に
より同連結片10が拡開される。
【0023】そして、係合軸18a,18bが連結孔1
2位置に達すると、同係合軸18a,18bが連結孔1
2に嵌合する。係合軸18c,18dも同様にして連結
孔13に嵌合される。従って、入力軸9と操作棒5は、
連結具17を介して容易に連結される。前記入力軸9、
連結具17及び操作棒5には昇降コード6が挿通され
る。
【0024】上記のように構成されたユニバーサルジョ
イント16は、通常の使用時には、前記従来例と同様に
操作棒5を入力軸9に対し回動させながら、回動操作可
能であり、コードイコライザ7の操作により、昇降コー
ド6が同ユニバーサルジョイント16内を移動する。
【0025】図3に示すように、操作棒5を入力軸9に
対し90度回動させると、連結具17の係合軸18a〜
18dがオフセットされているため、入力軸9の連結片
10が操作棒5の挿通孔5aを塞ぐことはない。そし
て、挿通孔5aから連結具17のコード案内部19を経
て、連結具17から入力軸9の挿通孔9aまで、昇降コ
ード6を案内するための十分な空間が確保される。
【0026】また、図4に示すように、操作棒5を入力
軸9に対し90度回動させると、同様にして、操作棒5
の連結片11が入力軸9の挿通孔9aを塞ぐことはな
い。そして、挿通孔5aから連結具17のコード案内部
19を経て、入力軸9の挿通孔9aまで、昇降コード6
を案内するための十分な空間が確保される。
【0027】以上のようにこのユニバーサルジョイント
16では、入力軸9の連結孔12に嵌合する係合軸18
a,18bと、操作棒5の連結孔13に係合する係合軸
18c,18dとの間にオフセット長Lを設け、係合軸
18a,18b間及び係合軸18c,18d間にコード
案内部19を設けたことにより、入力軸9に対し操作棒
5を90度回動させても、昇降コード6の案内経路が窮
屈となることはない。
【0028】従って、横型ブラインドの梱包時に操作棒
5をヘッドボックス1に沿う方向に容易に回動すること
ができる。なお、前記実施例では、連結具17に係合軸
18a〜18dを設け、連結片10,11に連結孔1
2,13を設けたが、連結具に連結孔を設け、連結片に
係合軸を設ける構成としてもよい。
【0029】また、オフセット長Lを十分に確保すれ
ば、コード案内部19をもうけなくてもよい。上記実施
例から把握できる請求項以外の技術思想について、以下
にその効果とともに記載する。
【0030】(1)請求項1〜3に記載のユニバーサル
ジョイントを横型ブラインドのヘッドボックスから突出
されるギヤボックスの入力軸と、操作棒との間に介在さ
せた。操作棒をヘッドボックスに沿う方向まで確実に回
動することができる。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明は、コー
ドを挿通しながら、90度方向まで確実に回動し得るユ
ニバーサルジョイントを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ユニバーサルジョイントの分解斜視図であ
る。
【図2】 ユニバーサルジョイントの斜視図である。
【図3】 ユニバーサルジョイントを90度回動させた
断面図である。
【図4】 ユニバーサルジョイントを90度回動させた
断面図である。
【図5】 横型ブラインドの正面図である。
【図6】 横型ブラインドの側面図である。
【図7】 従来例のユニバーサルジョイントの分解斜視
図である。
【図8】 図7のユニバーサルジョイントを回動させた
断面図である。
【図9】 図7のユニバーサルジョイントを回動させた
断面図である。
【符号の説明】
5 第二の軸(操作棒) 6 コード(昇降コード) 9 第一の軸(入力軸) 12,18a,18b 第一の回動支点(連結孔、係
合軸) 13,18c,18d 第二の回動支点(連結孔、係
合軸) 17 連結具

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一の軸を連結具に対し回動可能に連結
    し、第二の軸を前記連結具に対し回動可能に連結し、前
    記第一の軸と前記第二の軸は連結具に対する回動方向を
    互いに直交する方向として、第一の軸に対し第二の軸を
    任意方向に回動可能とし、前記第一の軸から連結具を介
    して第二の軸にコードを挿通したユニバーサルジョイン
    トにおいて、前記連結具の一端外周面に両側へ線対称状に突出する第
    一の係合軸が形成され、他端外周面に両側へ線対称状に
    突出する第二の係合軸が形成されるとともに、前記第一
    の軸は、前記第一の係合軸の回動中心線で回動可能であ
    り、前記第二の軸は、前記第二の係合軸の回動中心線で
    回動可能であって、前記第一の係合軸の回動中心線と前
    記第二の係合軸の回動中心線とが 第一及び第二の軸の軸
    心方向にオフセットされたことを特徴とするユニバーサ
    ルジョイント。
  2. 【請求項2】 前記第一の軸には、線対称状に形成され
    る一対の連結片を形成するとともにその連結片に第一の
    回動支点を設け、前記第二の軸には、線対称状に形成さ
    れる一対の連結片を形成するとともにその連結片に第二
    の回動支点を設け、前記連結具をパイプで形成し、前記
    連結具に一対ずつ設けた第一及び第二の回動支点を同連
    結具の軸心方向にオフセットし、前記第一の回動支点間
    及び第二の回動支点間には、コードを連結具内に案内す
    るコード案内部を設けたことを特徴とする請求項1記載
    のユニバーサルジョイント。
  3. 【請求項3】 前記第一及び第二の回動支点は、連結孔
    と、同連結孔に嵌合する連結軸とで構成したことを特徴
    とする請求項2記載のユニバーサルジョイント。
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