JP3090814U - 衣服類の表示体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 人体に対して違和感がなく血行促進、新陳代
謝を活発化させ、健康的機能を増進させることを可能と
する衣服類の表示体を提供することができる。 【解決手段】 表示体１は衣服類の内側に表示項目が表
側となるように被着され、全体薄肉状のものとされる。
表示体１はシリコンゴムに少量のトルマリン粉末を含有
させて図１に示すように扁平状に型成形させて形成さ
れ、実施形態では長方形状で厚さ０．３〜１ｍｍ程度の
ものとされる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、シャツの衿ネーム、下着類の内側に被着される洗濯ネームなど、衣 服類の表示体に関する。

【０００２】

【従来の技術】

シャツの内側衿口、下着の内側には、一般に織ネームと称される表示体が縫い 付けられている。織ネームには通常、当該シャツ、下着等の衣服類を製造したメ ーカの商標、品番、品名や、当該衣服類に関する洗濯表示（例えばドライクリー ニング不適、アイロン不適等）が刺繍あるいはプリントなどの方法で表示されて いる。

【０００３】 こうした織ネームからなる表示体は、表面に商標を表示したものについては、 購入の際に当該商標がたとえ包装状態でも視認できるように衿口に被着するもの が多い。また洗濯表示については、衣服内側の表見頃と裏見頃の縫合部位に被着 するものが多い。

【０００４】 このように衣服類の表示体においては、布製の織ネームが使用されるところで あるが、これは人が装着する関係上、人の肌側に接着し易い、衣服の内側におい て布製以外の材質の表示体（例えばプラスチック、革製の表示体）を使用すると 人体において異物感があり、さらに夏などにおいてはその部分に汗が滞留し易く 、不快感を生じるからとされている。さらに織ネームは付けられる衣類のロット やブランドごとに製造しなければならず、ロットやブランドが少量多品種になる 昨今、これに要するコストの商品に占める割合が増大する傾向がある。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

ところで出願人は、一般的に存在する衣服類の表示体において、布製以外のも ので人体に接する際に違和感のないもの、使用者に注意を喚起し易いもの、さら には安価で少量多品種に対応できるもの、を開発してきたところである。しかし 、文字、色彩を表示可能とし、着用時に違和感のない材質のものがなかなか存在 しないところである。

【０００６】 こうした中、出願人は着色がし易く、様々な色彩の衣服類に応じて着色可能と され、しかも人体に接触した場合においても違和感のない材質として、シリコン ゴム製の表示体を採用し、しかも該表示体において血行促進、新陳代謝を活発化 させ、健康的機能を増進させることを可能ならしめることを目的とするところで ある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案は衣服類の内側に被着され、表面に当該衣服 類に関する商標、品番、品名などの表示項目を表示してなる衣服類の表示体であ って、全体薄肉で、シリコンゴムに少量のトルマリン粉末を含有させて扁平状に 型成形させ、表面に表示項目を表示させ、裏面を衣服類の内側に被着可能とした ことを特徴とする衣服類の表示体としたものである。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の一実施形態を図１ないし図５に基づいて説明する。実施形態に 係る表示体１は、図４に示すシャツ２の衿口、あるいは図５に示すトランクス３ の胴口に被着され、表面に商標、当該商品の品名、品番などの表示項目を表示し て構成されるものである。

【０００９】 すなわち、この表示体１は衣服類の内側に表示項目が表側となるように被着さ れ、全体薄肉状のものとされる。表示体１はシリコンゴムに少量のトルマリン粉 末を含有させて図１に示すように扁平状に型成形させて形成され、実施形態では 長方形状で厚さ０．３〜１ｍｍ程度のものとされる。

【００１０】 表示体１において、シリコンゴムに混入されるトルマリン粉末は、トルマリン 鉱石を１〜３０ミクロンの微粒状に粉砕して形成され、シリコンゴム１００重量 部に対し、１〜８重量部の範囲で、少量混入させて製造される。さらにシリコン ゴムは必要に応じて着色剤を混入させて、様々な色に着色することが可能とされ る。

【００１１】 表示体１は図２に示す下型５と上型４からなる成形型を用いて形成され、先ず 下型５の凹部６内に少量のトルマリン粉末が混入された溶融状態のシリコンゴム ７を充填する。凹部６内に適量のシリコンゴム７が充填された状態において上型 ４を下降させ、凹部６内に充填されたシリコンゴム７を圧縮して、一定時間経過 させ、硬化させるようにする（図３参照）。上型４の下面には表示体１の表面に 形成される表示項目の内容が予め凹凸状に刻設され、こうして上下の型４、５間 で圧縮成形されたシリコンゴム７を離型して、図１に示す薄肉状の表示体１が型 成形されることとなる。

【００１２】 表示体１は図１の表示項目が表示される部分に対する裏面側を例えば図４ある いは図５のように衣服類の内側被着部位に被着させ、表示体１の外縁部位を衣服 類に対して糸で縫合させるようにする。

【００１３】 こうして衣服類の内側に被着し、取付けられる表示体１は、予め様々な色に着 色させることが可能であることから、衣服類の色に対応したものにすることがで きる（例えば反対色）。また表示体１は全体を柔らかいシリコンゴムにより成形 されるため、衣服類の内側に配置されて人体に接触した場合においても違和感が ない。

【００１４】 さらに表示体１においてはトルマリン粉末が予め含有されるため、表示体１か ら衣服類を着用する人に対して、トルマリンの効能が影響し、血行促進、新陳代 謝を活発化させて健康的機能を増進させることが可能となる。

【００１５】 すなわち、トルマリンはマイナスイオンや遠赤外線を発生させ、また界面活性 効果を有するため、上記のような着用する人に対し、健康的機能を増進させるこ とができる。

【００１６】 さらに上記表示体１は型成形により、大量生産することができるため、上型４ における表示項目部分のみを、感光性の樹脂型で製造することで、様々な表示項 目に対応することができ、従来の織ネームに代わって、安価な表示体を少量多種 製造することにも対応することが可能となる。なお、上記実施形態では、表示体 １を衣服類に対して糸で縫い付けて被着するようにしているが、接着剤等を用い て被着することとしてもよい。さらに上記実施形態では表示体１における表示項 目を上型５の下面により刻設することとしているが、シリコンゴムの表面にレー ザ等を用いてプリント表示することも可能とされる。

【００１７】

【考案の効果】

以上のように、本考案によれば人体に対して違和感がなく血行促進、新陳代謝 を活発化させ、健康的機能を増進させることを可能とする衣服類の表示体を提供 することができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 実施形態に係る表示体を示す斜視図であ
る。

【図２】 表示体の成形型のうち、下型にシリコンゴ
ムを充填する状態を示す断面図である。

【図３】 上型と下型間で表示体が成型される状態を
示す断面図である。

【図４】 シャツの衿口に表示体を被着した状態を示
す正面図である。

【図５】 トランクスの胴口内側に表示体を被着した
状態を示す正面図である。

【符号の説明】

１ 表示体 ２ シャツ（衣服類） ３ トランクス（衣服類） ４ 上型（成形型） ５ 下型（成形型） ６ 凹部 ７ シリコンゴム

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 衣服類の内側に被着され、表面に当該衣
   服類に関する商標、品番、品名などの表示項目を表示し
   てなる衣服類の表示体であって、 全体薄肉で、シリコンゴムに少量のトルマリン粉末を含
   有させて扁平状に型成形させ、表面に表示項目を表示さ
   せ、裏面を衣服類の内側に被着可能としたことを特徴と
   する衣服類の表示体。