JP3090811U - メモリカードマルチ読み書き信号伝送モジュール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリカード市場の多元規格に対応するメモ
リカードマルチ読み書き信号伝送モジュールの提供。 【解決手段】 水平放置されるＵ形ベース中央部分に隔
板を設置し、上下端それぞれにカバー板を設け、ベース
内に第１収容室と第２収容室を形成させ、ベースの第１
収容室及び第２収容室の両側にそれぞれ若干組の案内溝
を設けて数種類の異なる規格のメモリカードの挿入固定
に供し、且つ第１収容室内に少なくとも一組の径方向端
子セットを設け、第２収容室内に少なくとも一組の軸方
向端子セットを設け、異なる規格のメモリカードを第１
或いは第２収容室に挿入した後、径方向或いは軸方向端
子セットと接触させられ、本考案のモジュールを全ての
市販のメモリカードの規格に適用できるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種のメモリカードマルチ読み書き信号伝送モジュールに係り、特に メモリカード（フラッシュメモリカード／小型メモリカード）市場の多元規格に 対応し、数種類の異なる規格のメモリカードの読み書きを許容する空間共用構造 設計により、消費者の要求を満足させる、メモリカードマルチ読み書き信号伝送 モジュールに関する。

【０００２】

【従来の技術】

近年、メモリカードは軽薄短小、高い保存容量、耐震、多次重複記憶可能等の 優れた特性により、広く情報家電領域（ＩＡ−Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ Ａｐｐ ｌｉａｎｃｅ）と多種類の携帯式ディジタル製品に運用されている。例えば携帯 情報端末（ＰＤＡ）、ディジタルカメラ（ＤＳＣ）、ＭＰ３プレイヤー等、市場 で注目を浴びる製品は、メモリカードを保存メディアとして採用している。

【０００３】 ＩＡは新興の領域であり、製品は相当に新規で且つ多元であり、このためメモ リカードの標準も國際的メーカーが極力開発し、市場での優位を争っている。現 在世界のメモリカードに統一された標準と規格はなく、関連商品には少なくとも 、ＰＣ ＡＴＡカード、ＣＦカード（ＣｏｍｐａｃｔＦｌａｓｈ Ｃａｒｄ）、 ＳＭカード（Ｓｍａｒｔ Ｍｅｄｉａ（登録商標） Ｃａｒｄ）、ＭＭＣカード （ＭｕｌｔｉＭｅｄｉａ Ｃａｒｄ）、ＭＳカード（Ｍｅｍｏｒｙ Ｓｔｉｃｋ Ｃａｒｄ）、及びＳＤカード（Ｓｅｃｕｒｅ Ｄｉｇｉｔａｌ Ｃａｒｄ）が あり、ＰＣ ＡＴＡカード、ＣＦカード（ＣｏｍｐａｃｔＦｌａｓｈ Ｃａｒｄ ）、ＳＭカード（Ｓｍａｒｔ Ｍｅｄｉａ（登録商標） Ｃａｒｄ）、ＭＭＣカ ード（ＭｕｌｔｉＭｅｄｉａ Ｃａｒｄ）、ＭＳカード（Ｍｅｍｏｒｙ Ｓｔｉ ｃｋ Ｃａｒｄ）、及びＳＤカード（Ｓｅｃｕｒｅ Ｄｉｇｉｔａｌ Ｃａｒｄ ）があり、多元であるだけでなくそれぞれが市場の優勢を有している。

【０００４】 メモリカードの多元規格はメーカーにとって、その市場策略の考慮を要する。 例えば、もし消費者が周囲の人がＭＳカードを使用していないことに気づいたり 或いはＭＳカード購入しにくい場合、その人は再度ＭＳカードを使用するディジ タルカメラを購入するか否かを考慮する可能性がある。反対に、ＭＳカードを使 用するディジタルカメラをすでに購入した消費者は、次にＰＤＡを購入したい時 、異なる規格のメモリカード規格を使用しようとする場合を除き、その他のメー カーを放棄してＭＳカードを使用するＰＤＡを購入する可能性がある。ここに多 くのメーカーがメモリカード規格に挑戦する意義がある。

【０００５】 しかし、一致性の欠乏したメモリカードの標準規格は、広大な消費群にとって はありがたくなく、なぜなら多種類のメモリカードが各種の携帯式ディジタル製 品とコンピュータシステム、コンピュータ周辺設備の間で有効な流通性を達成で きない問題を形成し、また、消費者の使用上の不便を形成し、消費者が将来使用 するディジタル製品の選択上、相当程度の制限を受けることとなるためである。

【０００６】 このためいかに全ての周知のメモリカード規格と相容し、並びに各メモリカー ド電子信号伝送方式を一つのモジュールに整合し、該モジュールをコンピュータ 或いはその他のディジタル製品にビルトインするか或いは外接し、消費者が異な る規格のメモリカードを使用する上での便利性を増すかが、極めて重要な思考方 向である。

【０００７】 本考案者は、このような問題を解決すべく、メモリカードの信号読み書き伝送 モジュールに対して初歩的な構造をすでに設計している。それは、図１に示され るように、Ｕ形ベース１の上下両面に、それぞれ一つの基板２が設けられ、Ｕ形 ベース１の中央に収容空間３が設けられている。該収容空間３の両側に複数組の 案内溝４が設けられ、そのうち各一組の案内溝４の長さ幅寸法がそれぞれ一種類 のメモリカード５に対応し、これにより複数種類の異なるメモリカード５の収容 空間３への挿入に供している。また、上下の基板２の収容空間３の表面の位置に それぞれ若干組の端子６が突出し、各一組の端子６の位置も一種類のメモリカー ド５の端子７に対応するよう設置されている。メモリカード５が収容空間３に挿 入された後、上下の基板２の端子６がメモリカード５の端子と連接され、並びに メモリカード５内のデータの読み取りに供される。

【０００８】 このような構造はテストしたところ、確実に数種類のメモリカードを読み取る 目的を達成できるが、各一種類のメモリカードに適用できるというわけではない 。その原因は、上下の基板２の収容空間３より突出する複数の端子６とメモリカ ード５の間が垂直方向（径方向）とされ、メモリカード５の上方或いは下方の端 子７と接触、連接できるが、ただしあるメモリカード５の端子はメモリカード５ の軸方向前端辺縁に位置し（例えばＣＦカード或いはＰＣ ＡＴＡカード、図５ の符号Ａ’のメモリカードを参照されたい）、上下の基板２の複数の端子６はそ れと接触、連接不能で、このように、各一つのメモリカードに適用できるという わけではなかった。

【０００９】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の主要な目的は、径方向と軸方向の端子セットを第１或いは第２収容室 内で異なる方向に配置し、メモリカードをモジュールに挿入した後、メモリカー ドの信号端子が上方、下方或いは前端辺縁のいずれに位置しても、いずれも径方 向或いは軸方向の端子セットのいずれか一つと連接し、メモリカードの信号伝送 及び読み書きを行えるようにし、モジュールをさらに多種類のメモリカードの規 格に符合するものとなすことにある。

【００１０】 本考案のもう一つの目的は、ベース内を隔板で上下に区画して第１収容室と第 ２収容室を形成した後、第１、第２収容室に同時に１つの異なる規格のメモリカ ードを挿入できるようにし、使用上、消費者の便利性を増加することにある。

【００１１】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、メモリカードマルチ読み書き信号伝送モジュールにおいて 、水平放置されるＵ形のベース中央部分に隔板が設置され、上端下端それぞれに カバー板が設けられ、該ベース内に第１収容室と第２収容室が形成され、ベース の第１収容室及び第２収容室の両側にそれぞれ若干組の案内溝が設けられて数種 類の異なる規格のメモリカードの挿入固定に供され、且つ第１収容室内に少なく とも一組の径方向端子セットが設けられ、第２収容室内に少なくとも一組の軸方 向端子セットが設けられ、異なる規格のメモリカードを第１或いは第２収容室に 挿入した後、径方向或いは軸方向端子セットと接触させられ、メモリカードの信 号伝送と読み書きを行えるように形成されたことを特徴とする、メモリカードマ ルチ読み書き信号伝送モジュールとしている。 請求項２の考案は、請求項１に記載のメモリカードマルチ読み書き信号伝送モ ジュールにおいて、ベースに二つの平行な左右の側辺が設けられて複数の案内溝 の設置に供され、後方に後側辺が設けられたことを特徴とする、メモリカードマ ルチ読み書き信号伝送モジュールとしている。 請求項３の考案は、請求項１に記載のメモリカードマルチ読み書き信号伝送モ ジュールにおいて、径方向端子セットが一組から三組設けられ、軸方向端子セッ トが一組から二組設けられたことを特徴とする、メモリカードマルチ読み書き信 号伝送モジュールとしている。 請求項４の考案は、請求項１に記載のメモリカードマルチ読み書き信号伝送モ ジュールにおいて、径方向端子セットが第２収容室内に組み付けられ、軸方向端 子セットが第１収容室内に組み付けられたことを特徴とする、メモリカードマル チ読み書き信号伝送モジュールとしている。 請求項５の考案は、請求項１に記載のメモリカードマルチ読み書き信号伝送モ ジュールにおいて、径方向端子セットが隔板の第１収容室内の端面に組み付けら れたことを特徴とする、メモリカードマルチ読み書き信号伝送モジュールとして いる。 請求項６の考案は、請求項１に記載のメモリカードマルチ読み書き信号伝送モ ジュールにおいて、径方向端子セットが上カバー板の第１収容室内に位置する端 面に組み付けられたことを特徴とする、メモリカードマルチ読み書き信号伝送モ ジュールとしている。 請求項７の考案は、請求項１に記載のメモリカードマルチ読み書き信号伝送モ ジュールにおいて、軸方向端子セットが下カバー板の第２収容室内に位置する端 面に組み付けられたことを特徴とする、メモリカードマルチ読み書き信号伝送モ ジュールとしている。 請求項８の考案は、請求項２に記載のメモリカードマルチ読み書き信号伝送モ ジュールにおいて、軸方向端子セットがベースの第２収容室内に位置する後側辺 に組み付けられたことを特徴とする、メモリカードマルチ読み書き信号伝送モジ ュールとしている。 請求項９の考案は、請求項１に記載のメモリカードマルチ読み書き信号伝送モ ジュールにおいて、メモリカードの規格が少なくともＰＣ ＡＴＡカード、ＣＦ カード、ＳＭカード、ＭＭＣカード、ＭＳカード、及びＳＤカードを含むことを 特徴とする、メモリカードマルチ読み書き信号伝送モジュールとしている。 請求項１０の考案は、請求項１に記載のメモリカードマルチ読み書き信号伝送 モジュールにおいて、複数組の案内溝に防滑手段とうっかり防止手段が設けられ たことを特徴とする、メモリカードマルチ読み書き信号伝送モジュールとしてい る。 請求項１１の考案は、請求項１に記載のメモリカードマルチ読み書き信号伝送 モジュールにおいて、このモジュールが一つの装置カートリッジ内に設置され、 該装置カートリッジ前端にスロットが設けられて、モジュールの設置に供され、 設置時に第１収容室、第２収容室の開口がスロット前端に向けられ、メモリカー ドが装置カートリッジのスロットより挿入されて第１収容室、第２収容室内に固 定されることを特徴とする、メモリカードマルチ読み書き信号伝送モジュールと している。 請求項１２の考案は、請求項１１に記載のメモリカードマルチ読み書き信号伝 送モジュールにおいて、装置カートリッジにカード退出キー、指示ランプ、及び 伝送インタフェース信号線が設けられたことを特徴とする、メモリカードマルチ 読み書き信号伝送モジュールとしている。 請求項１３の考案は、請求項１１に記載のメモリカードマルチ読み書き信号伝 送モジュールにおいて、装置カートリッジがコンピュータシステム及びその他の ディジタル製品にビルトイン可能とされたことを特徴とする、メモリカードマル チ読み書き信号伝送モジュールとしている。 請求項１４の考案は、請求項１１に記載のメモリカードマルチ読み書き信号伝 送モジュールにおいて、装置カートリッジがコンピュータシステム及びその他の ディジタル製品に外接可能とされたことを特徴とする、メモリカードマルチ読み 書き信号伝送モジュールとしている。

【００１２】

【考案の実施の形態】

従来の技術の欠点を解決し、メモリカードの信号読み書き伝送モジュールを各 一種類のメモリカードに適用できるようにし、遺漏をなくすため、本考案はモジ ュールの収容空間に対して研究設計を行い、不断の研究、テストの後、遂に本考 案のメモリカードマルチ読み書き信号伝送モジュールを開発した。それは全ての 周知の異なる規格のメモリカードを挿入してその読み書きが行える。

【００１３】 具体的には、本考案のモジュールは、水平放置するＵ形ベース中央部分に隔板 を設置し、上下端それぞれにカバー板を設け、ベース内に第１収容室と第２収容 室を形成させ、ベースの第１収容室及び第２収容室の両側にそれぞれ若干組の案 内溝を設けて数種類の異なる規格のメモリカードの挿入固定に供し、且つ第１収 容室内に少なくとも一組の径方向端子セットを設け、第２収容室内に少なくとも 一組の軸方向端子セットを設け、異なる規格のメモリカードを第１或いは第２収 容室に挿入した後、径方向或いは軸方向端子セットと接触させられ、本考案のモ ジュールを全ての市販のメモリカードの規格に適用できるようにして形成してい る。

【００１４】

【実施例】

図２から図５に示されるように、本考案のメモリカードマルチ読み書き信号伝 送モジュールは、水平放置されるＵ形ベース１０中央部分に隔板２０が設置され 、上下端それぞれにカバー板３０、４０が設けられ、ベース１０内の隔板２０と 上カバー板３０の間に第１収容室５０が形成され、隔板２０と下カバー板４０の 間に第２収容室６０が形成されている。ベース１０の第１収容室５０及び第２収 容室６０の両側位置にそれぞれ若干組の案内溝７０が設けられて、数種類の異な る規格のメモリカードＡ、Ａ’の挿入固定に供され、且つ第１収容室５０内に少 なくとも一組の径方向端子セット８０が設けられ、第２収容室６０に少なくとも 一組の軸方向端子セット９０が設けられ、異なる規格のメモリカードＡ、Ａ’が 第１収容室５０或いは第２収容室６０に挿入された後、径方向端子セット８０或 いは軸方向端子セット９０と接触し、メモリカードの信号伝送及び読み書き作業 を実行し、本考案のモジュールが全ての市販のメモリカードＡ、Ａ’の規格に適 用可能とされている。以下にさらに各部品の実施例について説明する。

【００１５】 図２、４に示されるように、ベース１０本体は二つの平行な左右側辺１１、１ ２と、一つの、後方に位置する後側辺１３を具え、ベース１０本体は開口が前端 に向けられ、水平方向に置かれたＵ形を呈する。

【００１６】 隔板２０は片状を呈し、両辺がベース１０の左右側辺１１、１２の間に連接さ れ、並びにベース１０が上下の二つの区間に隔離されている。

【００１７】 上カバー板３０はベース１０の上方に設けられて、隔板２０との間に第１収容 室５０を形成している。

【００１８】 下カバー板４０はベース１０の下方に設けられて、隔板２０との間に第２収容 室６０を形成している。

【００１９】 複数組の案内溝７０は市販のメモリカードＡ、Ａ’の異なる長さ幅寸法に依り ベース１０の左右側辺１１、１２に設置され、第１収容室５０と第２収容室６０ の両側にそれぞれ若干組の案内溝７０が設けられている。現在市販されているメ モリカードＡ、Ａ’は少なくとも、ＰＣ ＡＴＡカード、ＣＦカード（Ｃｏｍｐ ａｃｔＦｌａｓｈ Ｃａｒｄ）、ＳＭカード（Ｓｍａｒｔ Ｍｅｄｉａ（登録商 標） Ｃａｒｄ）、ＭＭＣカード（ＭｕｌｔｉＭｅｄｉａ Ｃａｒｄ）、ＭＳカ ード（Ｍｅｍｏｒｙ Ｓｔｉｃｋ Ｃａｒｄ）、及びＳＤカード（Ｓｅｃｕｒｅ Ｄｉｇｉｔａｌ Ｃａｒｄ）があり、ＰＣ ＡＴＡカード、ＣＦカード（Ｃｏ ｍｐａｃｔＦｌａｓｈ Ｃａｒｄ）、ＳＭカード（Ｓｍａｒｔ Ｍｅｄｉａ（登 録商標） Ｃａｒｄ）、ＭＭＣカード（ＭｕｌｔｉＭｅｄｉａ Ｃａｒｄ）、Ｍ Ｓカード（Ｍｅｍｏｒｙ Ｓｔｉｃｋ Ｃａｒｄ）、及びＳＤカード（Ｓｅｃｕ ｒｅ Ｄｉｇｉｔａｌ Ｃａｒｄ）があり、複数組の案内溝７０はこれらのメモ リカードの長さ幅寸法に依り設置される。

【００２０】 本実施例では、ベース１０において、上カバー板３０と隔板２０の間に第１収 容室５０が形成され、ゆえに複数組の案内溝７０設置時に、寸法が相互に近いＳ Ｍカード、ＭＭＣカード、ＭＳカード、或いはＳＤカードの寸法規格に依り第１ 収容室５０（図２に示されるとおり）両側に設置される。複数の案内溝７０は、 第２収容室６０の両側位置にあって（図４参照）、ＰＣ ＡＴＡカード或いはＣ Ｆカードの寸法規格に合わせて設置される。

【００２１】 実施時に、第１収容室５０内に複数組の案内溝７０はＰＣ ＡＴＡカード或い はＣＦカードの寸法規格に依り設置可能である。反対に第２収容室６０内の複数 組の案内溝７０はＳＭカード、ＭＭＣカード、ＭＳカード、或いはＳＤカードの 寸法規格に依り設置可能である。

【００２２】 図２、３に示されるように、径方向端子セット８０は第１収容室５０の底部に 設置され、すなわち隔板２０の第１収容室５０内に位置する端面に設置される。 このほか、径方向端子セット８０は第１収容室５０の上部に設置することも可能 で、即ち上カバー板３０の第１収容室５０内に位置する端面に設置可能である（ 図６参照）。

【００２３】 該径方向端子セット８０はメモリカードＡのカード挿入方向に対して垂直を呈 する。図中、前述の複数組の案内溝７０の、第１収容室５０内にあってＳＭカー ド、ＭＭＣカード、ＭＳカード、或いはＳＤカードの寸法規格に基づき設置され る実施構造に合わせて、径方向端子セット８０は一組から三組設置可能で（ＭＭ ＣカードとＳＤカードの外観は相似であり厚さが異なり、且つピン数は一方が９ ピンでもう一方が７ピンであり、ゆえに一組の９ピンの径方向端子セット中の７ ピンを共用とする）、これによりＳＭカード、ＭＭＣカード、ＭＳカード、或い はＳＤカードの端子と接触でき、連接及び信号伝送を実行できる。

【００２４】 図４、５に示されるように、軸方向端子セット９０とメモリカードＡ’のカー ド挿入方向は同じ方向で、ゆえにベース１０下方の第２収容室６０の後端に設置 でき、数量は一組から二組とされ、これによりＰＣ ＡＴＡカード或いはＣＦカ ード規格のメモリカードＡ’の読み書き及び信号伝送に対応する。実施時には、 軸方向端子セット９０はベース１０の後側辺１３に固定するか、或いは直接下カ バー板４０に固定する（図６参照）。ＰＣ ＡＴＡカード或いはＣＦカード規格 のメモリカードＡ’がそのうち一つの案内溝７０の案内により第２収容室６０に 挿入される時、軸方向端子セット９０がＰＣ ＡＴＡカード或いはＣＦカード規 格のメモリカードＡ’と接触し、連接及び信号伝送を行う。

【００２５】 本考案の径方向端子セット８０と軸方向端子セット９０、及び第１収容室５０ 、第２収容室６０内に対応して設けられた複数の案内溝７０は、実施時に図示さ れている位置に限定されるわけではない。例えば、上方に位置する第１収容室内 の複数組の案内溝がＰＣ ＡＴＡカード或いはＣＦカード規格に依り設置される 時、軸方向端子セットは第１収容室内に設けられ、反対に下方に位置する第２収 容室内の複数組の案内溝はＳＭカード、ＭＭＣカード、ＭＳカード、或いはＳＤ カードの寸法規格に依り設置され、即ち径方向端子セットが第２収容室内に組み 付けられる。

【００２６】 上述の図２から図５に示される本考案のメモリカードマルチ読み書き信号伝送 モジュールの実施例構造によると、メモリカードＡ中、ＳＭカード、ＭＭＣカー ド、ＭＳカード、或いはＳＤカードのいずれか一つがベース１０上方の第１収容 室５０に挿入される時、第１収容室５０両側の複数組の案内溝７０が上述のメモ リカードＡの寸法規格に依り設置されているため、上述の任意の一種のメモリカ ードＡが挿入される時、いずれもそのうちの一組の案内溝７０が案内し位置決め し、並びに径方向端子セット８０と挿入されたメモリカードＡが接触、連接し（ 前述のＳＭカード、ＭＭＣカード、ＭＳカード、或いはＳＤカードの信号端子が いずれもカードの垂直方向（径方向）に位置する）、メモリカードＡの読み書き を行うことができる。同様に、もう一つのメモリカードＡ’（ＰＣ ＡＴＡカー ド或いはＣＦカード）が第２収容室６０に挿入される時、もう一組の案内溝７０ 及び軸方向端子セット９０の案内、連接により、該メモリカードＡ’の読み書き を行える。

【００２７】 上述の径方向端子セット８０と軸方向端子セット９０はベース１０の第１収容 室５０、第２収容室６０内で異なる方向に配置され、メモリカードＡ、Ａ’がベ ース１０の第１収容室５０、第２収容室６０に挿入された後、その信号端子が上 方、下方或いは前端辺縁のいずれに位置しても、いずれも径方向端子セット８０ 或いは軸方向端子セット９０のそのうちの一つと連接し、メモリカードＡ、Ａ’ の信号伝送及び読み書きが行え、これにより本考案のモジュールが全ての市販の メモリカード規格に適用できるものとされる。

【００２８】 このほか、ベース１０の第１収容室５０、第２収容室６０には同時にそれぞれ １つの異なる規格のメモリカードＡ、Ａ’を挿入でき、二種類の異なる規格のメ モリカードＡ、Ａ’を保有する消費者が使用時に重複する抜取り交換動作を行う 必要がなく、使用上の便利性を増加している。

【００２９】 上述の実施例のほか、複数組の案内溝７０に防滑手段７１及びうっかり防止手 段７２（図２及び図４参照）を設置することができ、これによりメモリカードＡ 、Ａ’挿入時のスライド或いは方向錯誤を防止する。図示される防滑手段７１（ 図２）は複数の、弾性を有するバネ片とされ、メモリカードＡがベース１０の第 １収容室５０に置かれる時、メモリカードＡを上向きに支持し、メモリカードＡ のスライドを防止する。うっかり防止手段７２は図４に示されるように、案内溝 ７０にあって第１収容室６０の両側に位置し、メモリカードＡ’の方向錯誤或い は寸法が符合しない時に、うっかり防止手段７２の阻止により挿入して位置決め することができない。

【００３０】 上述の防滑手段７１及びうっかり防止手段７２はメモリカードＡ、Ａ’挿入時 のスライド或いは方向錯誤を防止するために設けられ、実施時には図示される構 造及び位置に限定されるわけではない。

【００３１】 図７、８に示されるように、本考案のメモリカードマルチ読み書き信号伝送モ ジュール実施時には装置カートリッジ１００、１００’内に設置可能で、該装置 カートリッジ１００、１００’前端にスロット１０１、１０１’が設けられて、 本考案のモジュールの設置固定に供される。本考案のモジュールを装置カートリ ッジ１００、１００’に設置する時、ベース１０の第１収容室５０、第２収容室 ６０の開口はスロット１０１、１０１’前端に向けられて水平に放置され、ゆえ に使用者が前述のメモリカードを本考案のモジュールに挿入固定したい時は、本 考案のモジュールの第１収容室５０、第２収容室６０内に挿入固定でき、並びに 前述の複数の案内溝７０により位置決めし、メモリカードの読み書き及び信号伝 送作業を行うことができる。

【００３２】 図７に示される装置カートリッジ１００は、コンピュータシステム２００或い はその他の製品に設けられた装置スロット２０１内にビルトインされ、該装置カ ートリッジ１００に別にカード退出キー１０２、指示ランプ１０３及びコンピュ ータシステム２００或いはその他のディジタル製品とデータの双方向伝送を行う 伝送インタフェース信号線１０４が設けられ、メモリカードが装置カートリッジ １００のスロット１０１より本考案のモジュールに挿入された後、伝送インタフ ェース信号線１０４によりデータを伝送し、並びに装置カートリッジ１００の指 示ランプ１０３により使用状態を指示する。使用後にはメモリカード退出キー１ ０２でメモリカードを本考案のモジュールより取り出せる。また、伝送インタフ ェース信号線１０４はＩＤＥ／ＡＴＡ ＰＩシステムインタフェースの規格とさ れる。

【００３３】 図８に示される装置カートリッジ１００’はコンピュータシステム或いはその 他のデジタル製品に外接され、装置カートリッジ１００’はスロット１０１’を 具備して本考案のモジュールの安置固定に供されるほか、カード退出キー１０２ ’、指示ランプ１０３’、及び伝送インタフェース信号線１０４’を具え、その うち、伝送インタフェース信号線１０４’は近年コンピュータ業界での採用が普 及しているＵＳＢ１．１／２．０及びＩＥＥＥ１３９４などの通信インタフェー スの規格とされる。

【００３４】 以上の各部品名称は本考案の技術内容を説明しやすいように記載されたもので 、本考案の請求範囲を限定するものではない。本考案の創作精神に基づきなしう る同等の効果の交換はいずれも本考案の保護範囲に属するものとする。

【００３５】

【考案の効果】

本考案は、水平放置されるＵ形ベース中央部分に隔板を設置し、上下端それぞ れにカバー板を設け、ベース内に第１収容室と第２収容室を形成させ、ベースの 第１収容室及び第２収容室の両側にそれぞれ若干組の案内溝を設けて数種類の異 なる規格のメモリカードの挿入固定に供し、且つ第１収容室内に少なくとも一組 の径方向端子セットを設け、第２収容室内に少なくとも一組の軸方向端子セット を設け、異なる規格のメモリカードを第１或いは第２収容室に挿入した後、径方 向或いは軸方向端子セットと接触させられ、本考案のモジュールを全ての市販の メモリカードの規格に適用できるようにした。

【図面の簡単な説明】

【図１】周知の信号伝送モジュールの構造分解図であ
る。

【図２】本考案の斜視図である。

【図３】本考案の第１収容室にメモリカードを放置した
斜視図である。

【図４】図２に対応し上下を逆さにした斜視図である。

【図５】本考案の第２収容室にメモリカードを放置した
斜視図である。

【図６】本考案の径方向端子セットと軸方向端子セット
の実施例図である。

【図７】本考案のモジュールをコンピュータシステムに
ビルトインした装置カートリッジに実施した表示図であ
る。

【図８】本考案のモジュールを実施時に外接装置カート
リッジ内に設置した表示図である。

【符号の説明】

１０ ベース １１ 左側辺 １２ 右側辺 １３ 後側辺 ２０ 隔板 ３０ 上カバー板 ４０ 下カバー板 ５０ 第１収容室 ６０ 第２収容室 ７０ 案内溝 ７１ 防滑手段 ７２ うっかり防止手段 Ａ、Ａ’ メモリカード ８０ 径方向端子セット ９０ 軸方向端子セット １００、１００’ 装置カ
ートリッジ １０１、１０１’ スロット １０２、１０２’ カー
ド退出キー １０３、１０３’ 指示ランプ １０４、１０４’ 伝送インタフェース信号線 ２００ コンピュータシステム ２０１ 装置スロット

Claims (14)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 メモリカードマルチ読み書き信号伝送モ
   ジュールにおいて、水平放置されるＵ形のベース中央部
   分に隔板が設置され、上端下端それぞれにカバー板が設
   けられ、該ベース内に第１収容室と第２収容室が形成さ
   れ、ベースの第１収容室及び第２収容室の両側にそれぞ
   れ若干組の案内溝が設けられて数種類の異なる規格のメ
   モリカードの挿入固定に供され、且つ第１収容室内に少
   なくとも一組の径方向端子セットが設けられ、第２収容
   室内に少なくとも一組の軸方向端子セットが設けられ、
   異なる規格のメモリカードを第１或いは第２収容室に挿
   入した後、径方向或いは軸方向端子セットと接触させら
   れ、メモリカードの信号伝送と読み書きを行えるように
   形成されたことを特徴とする、メモリカードマルチ読み
   書き信号伝送モジュール。
2. 【請求項２】 請求項１に記載のメモリカードマルチ読
   み書き信号伝送モジュールにおいて、ベースに二つの平
   行な左右の側辺が設けられて複数の案内溝の設置に供さ
   れ、後方に後側辺が設けられたことを特徴とする、メモ
   リカードマルチ読み書き信号伝送モジュール。
3. 【請求項３】 請求項１に記載のメモリカードマルチ読
   み書き信号伝送モジュールにおいて、径方向端子セット
   が一組から三組設けられ、軸方向端子セットが一組から
   二組設けられたことを特徴とする、メモリカードマルチ
   読み書き信号伝送モジュール。
4. 【請求項４】 請求項１に記載のメモリカードマルチ読
   み書き信号伝送モジュールにおいて、径方向端子セット
   が第２収容室内に組み付けられ、軸方向端子セットが第
   １収容室内に組み付けられたことを特徴とする、メモリ
   カードマルチ読み書き信号伝送モジュール。
5. 【請求項５】 請求項１に記載のメモリカードマルチ読
   み書き信号伝送モジュールにおいて、径方向端子セット
   が隔板の第１収容室内の端面に組み付けられたことを特
   徴とする、メモリカードマルチ読み書き信号伝送モジュ
   ール。
6. 【請求項６】 請求項１に記載のメモリカードマルチ読
   み書き信号伝送モジュールにおいて、径方向端子セット
   が上カバー板の第１収容室内に位置する端面に組み付け
   られたことを特徴とする、メモリカードマルチ読み書き
   信号伝送モジュール。
7. 【請求項７】 請求項１に記載のメモリカードマルチ読
   み書き信号伝送モジュールにおいて、軸方向端子セット
   が下カバー板の第２収容室内に位置する端面に組み付け
   られたことを特徴とする、メモリカードマルチ読み書き
   信号伝送モジュール。
8. 【請求項８】 請求項２に記載のメモリカードマルチ読
   み書き信号伝送モジュールにおいて、軸方向端子セット
   がベースの第２収容室内に位置する後側辺に組み付けら
   れたことを特徴とする、メモリカードマルチ読み書き信
   号伝送モジュール。
9. 【請求項９】 請求項１に記載のメモリカードマルチ読
   み書き信号伝送モジュールにおいて、メモリカードの規
   格が少なくともＰＣ ＡＴＡカード、ＣＦカード、ＳＭ
   カード、ＭＭＣカード、ＭＳカード、及びＳＤカードを
   含むことを特徴とする、メモリカードマルチ読み書き信
   号伝送モジュール。
10. 【請求項１０】 請求項１に記載のメモリカードマルチ
    読み書き信号伝送モジュールにおいて、複数組の案内溝
    に防滑手段とうっかり防止手段が設けられたことを特徴
    とする、メモリカードマルチ読み書き信号伝送モジュー
    ル。
11. 【請求項１１】 請求項１に記載のメモリカードマルチ
    読み書き信号伝送モジュールにおいて、このモジュール
    が一つの装置カートリッジ内に設置され、該装置カート
    リッジ前端にスロットが設けられて、モジュールの設置
    に供され、設置時に第１収容室、第２収容室の開口がス
    ロット前端に向けられ、メモリカードが装置カートリッ
    ジのスロットより挿入されて第１収容室、第２収容室内
    に固定されることを特徴とする、メモリカードマルチ読
    み書き信号伝送モジュール。
12. 【請求項１２】 請求項１１に記載のメモリカードマル
    チ読み書き信号伝送モジュールにおいて、装置カートリ
    ッジにカード退出キー、指示ランプ、及び伝送インタフ
    ェース信号線が設けられたことを特徴とする、メモリカ
    ードマルチ読み書き信号伝送モジュール。
13. 【請求項１３】 請求項１１に記載のメモリカードマル
    チ読み書き信号伝送モジュールにおいて、装置カートリ
    ッジがコンピュータシステム及びその他のディジタル製
    品にビルトイン可能とされたことを特徴とする、メモリ
    カードマルチ読み書き信号伝送モジュール。
14. 【請求項１４】 請求項１１に記載のメモリカードマル
    チ読み書き信号伝送モジュールにおいて、装置カートリ
    ッジがコンピュータシステム及びその他のディジタル製
    品に外接可能とされたことを特徴とする、メモリカード
    マルチ読み書き信号伝送モジュール。