JP3090808U - 靴の中敷 - Google Patents
靴の中敷Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来、靴の中敷きは種々の材質より得られて
いるが、多くは素材を製造し、それを編成したり、積層
したりして2〜3回の異なる加工を行い、工程が多く複
雑で、多くの装置を必要とし、コストも高くなってい
る。 【解決手段】 パルプモールド成形により得られる靴の
中敷きは工程も少なく、コストも低く、ディスポーザブ
ルに用い得る。
いるが、多くは素材を製造し、それを編成したり、積層
したりして2〜3回の異なる加工を行い、工程が多く複
雑で、多くの装置を必要とし、コストも高くなってい
る。 【解決手段】 パルプモールド成形により得られる靴の
中敷きは工程も少なく、コストも低く、ディスポーザブ
ルに用い得る。
Description
【0001】
本考案は、靴の中敷に関する。更に詳しくは、パルプモールド成形体を素材と してなる靴の中敷に関する。
【0002】
従来、革靴を中心とした靴には、足の緩みを調整したり、また、クッション性 を付与したりするために中敷が用いられている。該靴の中敷の素材には、フェル ト、麻等の植物繊維、合成繊維、ゴム、プラスチック、合成樹脂発泡体等が挙げ られ、これら素材を単体でプレス成形したり、若しくは、単体又は2、3の素材 を組合せてさまざまの形態に形成され、また、それらに防臭性や殺菌性を付与し たもの等が市販されている。
【0003】 素材の形態としては、例えば、網目状又は繊維状に編成したもの、プラスチッ クやゴムをプレス成形したもの、不織布状に形成したもの、2,3の素材を積層状 に形成したもの等があり、更にこれらに他の構成を組み合わせたもの、例えば、 土踏まずに当たる部分に、ツボを押すために突起物や磁石を設けたり、通気性構 造の素材に防臭剤や殺菌剤を保有させたもの等が知られている。
【0004】 しかしながら、これらの素材や形態を有する靴の中敷の多くは、合成繊維や合 成樹脂のものが殆どで、吸湿性を有しないので、むれて悪臭を発生したりする。 また、種々の形態を付与したり、他の物質を加えて高価なものに形成され、安価 で使い捨てできるように構成されたものは少ない。百円ショップ等で積層状等の 低価格品もあるが、極めて耐久性に劣り、すぐ擦り減ったり、擦り切れたりする ものが多い。
【0005】
本考案は、上記の問題を解決するもので、靴の中敷にパルプスラリーからパル プモールド法により加熱成形して得られるパルプモールド成形体を用いることに より、吸湿性に優れ、上記百円ショップ等の低価格品と比較しても遥かに耐久性 に優れ、使い捨てできる程度に安価に、且つ容易に製造できる靴の中敷を提供す ることを目的とする。
【0006】
本考案は、(1)パルプモールド成形体よりなることを特徴とする靴の中敷及 び(2)靴の中敷の土踏まずに当たる部分に突起物を設けてなる上記(1)記載 の靴の中敷、を要旨とする。
【0007】
以下、本考案を実施例に基づき詳細に説明する。 図1は、パルプモールド成形体より形成され、フラットで最もシンプルな靴の 中敷(以下、「中敷」という。)の右足の平面図を示す。 図2には、土踏まずに当たる部分(以下、「土踏まず相当部」という。)3に突 起物4を設けた右足の中敷1の斜視図を示す。
【0008】 本考案の靴の中敷1に用いるパルプモールド成形体のパルプ原料は、天然木や 繊維質の多い葦等の植物より得られるパルプ、及び上記パルプより製造された製 紙等の古紙を再生して得られる古紙パルプを原料として得られる。天然木として は、えぞ松、とど松等の針葉樹、ブナ、ナラ、樫等の広葉樹、ダグラスファー、 マングローブ、ユーカリ等の輸入原木、及びワラ、葦、バガス、等の繊維質の多 い植物が挙げられる。
【0009】 古紙としては、新聞紙、雑誌、板紙、包装箱、印刷物等が挙げられ、これらを 回収後脱墨して用いられる。古紙パルプは、単独でも用いることができるが、新 しいパルプと混合して用いることもできる。
【0010】 パルプモールド成形体の製造には、通常パルプモールド成形法で用いられる装 置が利用でき、パルプスラリーを金網上に吸引脱水してパルプ成分を抄き取り、 加熱成形装置にて加圧加熱して上記パルプモールド成形体が得られる。装置及び 方法として、本考案出願人の出願に係る特願平11-174251号(特開2001-2043号) に記載の製造装置及び製造方法が挙げられる。
【0011】 上記パルプモールド成形体の製造において、強度や防水性を向上させるために 、フェノール樹脂、メラミン樹脂及び尿素樹脂等の樹脂をパルプに添加して用い ることができる。フェノール樹脂としては、フェノール−ホルマリン樹脂、クレ ゾール−ホルマリン樹脂、アルキルフェノール−ホルマリン樹脂が、メラミン樹 脂としては、メラミン−ホルマリン樹脂が、及び尿素樹脂としては、尿素−ホル マリン樹脂が、それぞれ挙げられる。
【0012】 また、強度を向上させるために、澱粉、加工澱粉、ポバール、CMC等の天然 糊料、合成糊料及び水溶性高分子化合物(以下、「糊剤」という。)を添加する こともできる。上記糊剤は単独でも用いることができるが、上記樹脂類と併用す ることにより、摩擦や衝撃による破損や凹み等に対する抵抗力を上昇させて、更 に強度を向上させることができる。
【0013】 また更に、脱臭効果や殺菌効果を付与するために、活性炭や殺菌剤を加えるこ とができる。これらはパルプモールド成形体の製造時にパルプ原料に添加して成 形を行うことによって上記効果が得られる。 殺菌剤としては、フェノール系等の合成殺菌剤、天然系殺菌剤が挙げられるが 、ヒノキチオール、柑橘類のテルペン系の天然系殺菌剤が芳香防臭性も付与でき るので好ましい。
【0014】 上記で得られたパルプモールド成形体は、一定の厚みに加熱成形されて得られ 、成形後靴の大きさに合わせて裁断して最も普通のフラットな中敷き1(本体2) が得られる。上記パルプモールド成形体の厚みは、特に制限はないが、3〜20mm に成形され、3〜8mmであるのがより好ましい。
【0015】 中敷1の大きさは、通常女性サイズ、男性サイズに分れ、更に男性サイズも大 小に分れて販売されており、これらの需要のサイズに合わせた裁断型を用いて、 従来の装置を用いて裁断して中敷1を得ることができる。また、上記中敷1の上 面表面の全面には、網目状、布目状等のすべり止め用の模様を設けることができ る。
【0016】 中敷1の土踏まず相当部3に突起物4を設けた中敷1は、図2に示す右足の場 合、土踏まず相当部3の内側に高い突起物4aを配置し、該突起物4aの上下右 の周囲に高さの低い突起物4bを設けるのが好ましく、高さは2〜3段階に分け て3〜10mmの高さに設け、突起物4の数は、合計で8〜30個設け、最も高い突起 物3を 3〜10個程設けるのが好ましい。
【0017】 上記のように突起物4を含めた中敷1は、一体の成形物として成形して得られ る。突起物4を設けるよう形成された型を用いてパルプモールド成形を行って製 造することができる。
【0018】 また、上記突起物4を設けた中敷1は、図3に示すように土踏まず相当部3に突 起物4を設けた成形体(以下、「土踏まず成形体」という。)5として成形し、 該土踏まず成形体5を図1に示すフラットな中敷1(本体2)の土踏まず相当部 3に接着剤等を用いて接合することによっても突起物4を有する中敷き1を得る ことができる。
【0019】 また、図3に示す土踏まず成形体5は、パルプモールド成形によって製造する ことができるが、プラスチック、ゴム等を素材として押出成形等によって製造す ることもできる。プラスチックとしては、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン 系樹脂、EVA樹脂等が、また、ゴムとしては、天然ゴム、ブタジエン系合成ゴム、 ネオプレン系合成ゴム等が挙げられる。
【0020】 上記土踏まず成形体5は、図3に示すように、突起物4の土踏まず側を除く周囲 を囲繞するように同じ幅で平面部が設けられているのが好ましい。該平面部は、 中敷1に貼付する際の糊代として利用することができる。糊代の幅は、5〜15 mm程設けておくのが好ましい。
【0021】 また、土踏まず相当部3の突起物4に磁石を設けることができる。その場合に は、本体2の成形の際に、上記突起物4の先端に磁石を嵌め込む磁石孔を設け、 該磁石孔に磁石を嵌め込んで磁石を取り付ける。磁石穴を有する突起物4は、上 記磁石を設けない例と同様に、土踏まず相当部3に高さの高い突起物4aとその 周囲に高さの低い突起物4bを設け、該突起物4の先端に磁石を嵌め込む磁石孔 を設けて得られる。上記高さは2〜3段に設けるのが好ましい。
【0022】 また、磁石を嵌め込んだ突起物を設けた中敷1は、突起物4の先端に磁石孔を 設けた本体2を一体の成形物としても得られるが、別に突起物4の先端に磁石孔 を設けた土踏まず成形体5を成形し、それに磁石を取り付けて本体2に取りつけ ても得られる。上記磁石孔を設けた土踏まず成形体5を図1に示すフラットな中 敷1の土踏まず相当部3に接合しても得ることができる。磁石の取り付けは、磁 石孔に磁石を嵌め込んでも固定することができるが、更に接着剤を用いて固着す るのがより好ましい。
【0023】 また、上記土踏まず成形体5は、パルプモールド成形体より形成することがで きるが、ゴム又はプラスチックを素材として成形して得ることができる。ゴム又 はプラスチックより土踏まず成形体5を得るには、上記土踏まず成形体5の成形 型に溶融した上記素材を流し込んでプレス成形を行って得られる。
【0024】 上記土踏まず成形体5を本体2に取り付ける別の方法として、図5のように本 体2の土踏まず相当部3を切断して切断部6を設け、該本体2の裏面から図4に 示す土踏まず成形体5を貼付して、土踏まず相当部3に突起物4を設けた中敷1 が得られる。
【0025】 この場合図5の本体2に図3の土踏まず成形体5を貼付することもできるが、図 4に示す突起物4が設けられている部分をその周囲より高くした段差7を設けた 土踏まず成形体5を用いるのが好ましい。該成形体5の突起物4の部分とその周 囲との段差7の高さは、本体2の切断部6の厚みと同じに設け、更に周囲より高 くした突起物4の部分が、切断部6に丁度嵌るような大きさに形成するのが好ま しい。
【0026】 また、土踏まず成形体5を本体2に取り付ける更に別の方法として、 本体2の土踏まず相当部3に、土踏まず成形体5の突起物4の全てが嵌め込める 孔を設けておき、該孔に本体2の裏側から上記土踏まず成形体5の突起物4を貫 通させ土踏まず相当部3の上面に突出させることによっても土踏まず相当部3に 突起物4を設けた中敷1を得ることができる。この際に上記土踏まず成形体5の 突起物4の高さは、上記土踏まず相当部3の上面に突出し、ツボを押すに十分な 高さに形成されていることが必要である。
【0027】 上記土踏まず成形体5に設ける突起物4の大きさは、直径3〜8 mmの円 柱状に、8〜20個程設けるのが好ましい。また、磁石を設ける場合には、直径 6〜10mmの円柱状に、8〜20個程設けるのが好ましい。また、磁石を嵌め 込む磁石孔は、直径5〜8mmで深さを2〜5mmの範囲で設け、高さが異なっ ていても同じ深さに設けておくのが、同じ径で同じ高さに形成された磁石を用い て能率作業を行い得ることで好好ましい。また、磁石の大きさは、直径4〜8m m、長さ5〜10mmの円柱形状に形成されるのが好ましい。
【0028】 また、磁石は、上記土踏まず相当部3の突起物4の全てに設けずに、高さの高 い突起物4a、又は4b等に設けて、周囲の高さの低い突起物には磁石を設けな いようにすることもできる。その場合には、磁石を設ける磁石孔を設けた突起物 4と磁石孔を設けていない突起物4が共存している。
【0029】
本考案は、パルプモールド成形体よりなる靴の中敷としたことにより、従来の 中敷のように素材を製造し、その後編成したり、積層したりして、複数の異なっ た工程を組合せているので製造工程が複雑になり、使用する装置も多く、コスト が高くなっているのに対し、パルプスラリーを吸引脱水した後、加熱成形し、裁 断して得られ、簡単に低コストで製造できるという効果が得られる。
【0030】 本考案の中敷は、低コストで大量に生産できることから、ディスポーザブルに 気軽に使用し廃棄することができ、廃棄しても有害ガスの発生や空気汚染の心配 もなく焼却処理することができるという効果が得られる。
【0031】 土踏まずに当たる部分に突起物を設けることで土踏まずのツボを指圧して健康 に好ましい靴の中敷きが得られる。
【図1】本考案の靴の中敷の1例を示す斜視図である。
【図2】本考案の靴の中敷の他の例を示す斜視図であ
る。
る。
【図3】本考案の靴の中敷に用いる土踏まず成形体を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図4】本考案の靴の中敷に用いる土踏まず成形体の他
の例を示す斜視図である。
の例を示す斜視図である。
【図5】土踏まず相当部を切断した本体を示す斜視図で
ある。
ある。
1 靴の中敷 2 本体 3 土踏まず相当部 4 突起物 5 土踏まず成形体 6 切断部 7 段差
Claims (2)
- 【請求項1】 パルプモールド成形体よりなることを特
徴とする靴の中敷。 - 【請求項2】 靴の中敷の土踏まずに当たる部分に突起
物を設けてなる請求項1記載の靴の中敷。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002003686U JP3090808U (ja) | 2002-06-18 | 2002-06-18 | 靴の中敷 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002003686U JP3090808U (ja) | 2002-06-18 | 2002-06-18 | 靴の中敷 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3090808U true JP3090808U (ja) | 2002-12-26 |
Family
ID=43242008
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002003686U Expired - Fee Related JP3090808U (ja) | 2002-06-18 | 2002-06-18 | 靴の中敷 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3090808U (ja) |
-
2002
- 2002-06-18 JP JP2002003686U patent/JP3090808U/ja not_active Expired - Fee Related
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |