JP3090629B2 - 運動用サポータ - Google Patents

運動用サポータ

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JP3090629B2 JP09137458A JP13745897A JP3090629B2 JP 3090629 B2 JP3090629 B2 JP 3090629B2 JP 09137458 A JP09137458 A JP 09137458A JP 13745897 A JP13745897 A JP 13745897A JP 3090629 B2 JP3090629 B2 JP 3090629B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は運動用サポータに
係り、特に運動時に身体を保護しかつ全身持久性を向上
させることのできる運動用サポータに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に使用されている運動用サポータ
は、外傷、或は断筋、捻挫など内的な障害の発生を予防
するための構成がなされている。また従来、筋肉を隆起
させて肉体美を強調するために「加圧筋力トレーニン
グ」と称して、加圧器具と加圧センサを具備したバンド
を腕と脚に巻き締め、しびれる程に加圧して軽い運動強
度でトレーニングを行い、筋肉の肥大を促進させるトレ
ーニング方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年スポーツの隆盛に
伴って、スポーツ上の高度なテクニックが開発され、そ
れに伴いより高度な全身持久性(スタミナ)が要求され
ることになり、スポーツ医学という特異な分野の研究が
進展するようになった。例えばマラソンについて同じテ
クニックの走者でも、全身持久性(スタミナ)の差によ
って勝敗が別れる。我々人間は空気中に20.93%含
有されている酸素を摂取して生活し、また運動競技をし
ている。このマラソンにおいては、走るという運動によ
って多量の酸素が消耗されるため、酸素を脚の筋肉に十
分に供給できれば走ることができ、酸素を脚の筋肉に十
分に供給するためには心拍数も増加することになる。近
年、運動中の筋肉に十分酸素を供給させる手段として注
目されているものとして高地トレーニングがある。これ
は酸素の希薄な高地(2,000mないし2,500
m)に身体を暴露させて更に全身持久性のトレーニング
を施すことによって、筋肉を酸素不足に追い込み、身体
の代償作用である馴化を早め、血中の酸素運搬能力を高
め全身持久性(スタミナ)をより高度に発達させようと
するものである。そのような背景においてスポーツ医学
の面から、全身持久性(スタミナ)の優位が勝負の決め
手となるマラソンや長距離走においては高地に赴かなく
とも平地においても高地トレーニングと同様の効果が得
られる全身持久性の向上を図る手段が望まれている。前
記「加圧筋力トレーニング」に使用されている道具はバ
ンドに加圧センサと加圧器が使用され、腕或は脚がしび
れるほど強く加圧する態様で腕或は脚を軽く動かし、短
期間で筋肥大をさせるもので、マラソンや長距離走のよ
うに長時間激しく動く運動には構造的に不向きである。
筋肉には速筋と遅筋とがあり、速筋は筋線維が太く、発
揮される筋力が強く、スピードがあるが、筋の持久力が
劣っているという特徴がある。従って筋力トレーニング
は速筋の強化ということになる。一方、遅筋の筋繊維は
細く、発揮される筋力は弱く、スピードがないが、酸化
能力が高いために筋の持久力が優れている。従って、筋
の持久力のトレーニングは遅筋を強化しなければならな
い。この点で前記「加圧筋力トレーニング」用の道具で
は遅筋の強化に不向きなものである。この発明はそれら
の実情に鑑みて、身体に装着して普通に練習することに
よって身体を保護すると共に、全身持久性を向上させる
ことのできる運動用サポータを提供することを目的とし
て開発されたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は前記課題を解
決し目的を達成するために次のような技術的な手段を講
じた。
【0005】複数の細長い強伸縮帯を並列し、強伸縮帯
より短い弱伸縮帯を各強伸縮帯の間の基部側に介在させ
て一体に結合し、各強伸縮帯の基部裏側には隆起部を形
成し、各強伸縮帯の先部帯裏側にはその基端部と先端部
にパイルフアスナを装着し、各強伸縮帯の表側にはパイ
ルフアスナを装着してなる運動用サポータ。
【0006】前記膨隆部は各強伸縮帯の基部裏側にポケ
ットを形成し、該ポケットに隆起体を着脱自在に装着す
る前記運動用サポータ。
【0007】複数の細長い強伸縮帯を並列し、強伸縮帯
より短い弱伸縮帯を各強伸縮帯の間の基部側に介在させ
て一体に結合し、各強伸縮帯の基部裏側には隆起部を形
成し、各強伸縮帯の先部帯裏側にはその基端部と先端部
にパイルフアスナを装着し、各強伸縮帯の表側にはパイ
ルフアスナを装着し、パンツ形補助支持材脚部の下端部
に前記一方の強伸縮帯の側端部を環状に連結しかつパン
ツ形補助支持材を着装したときに前記隆起部が大腿動
脈.膝窩動脈部分に位置するように構成した運動用サポ
ータ。
【0008】複数の細長い強伸縮帯を並列し、強伸縮帯
より短い弱伸縮帯を各強伸縮帯の間の基部側に介在させ
て一体に結合し、各強伸縮帯の基部裏側には隆起部を形
成し、各強伸縮帯の先部帯裏側にはその基端部と先端部
にパイルフアスナを装着し、各強伸縮帯の表側にはパイ
ルフアスナを装着し、シャツ形補助支持材腕部の下端部
に前記一方の強伸縮帯の側端部を環状に連結しかつシャ
ツ形補助支持材を着装したときに前記隆起部が上腕動脈
部分に位置するように構成した運動用サポータ。
【0009】
【作用】上記のように構成されたこの発明は次のような
作用を有している。例えば運動用サポータ基部を大腿部
に当て、隆起体を大腿部の大腿動脈或は下腿部の膝窩動
脈部分に位置させて巻きつけ、各強伸縮帯の先部裏側の
基端部パイルフアスナを各強伸縮帯の表側パイルフアス
ナに係合させる。これによって運動用サポータは大腿部
を軽く締めつける態様で装着される。次に各強伸縮帯の
先部を引き伸ばして先部裏側の先端部パイルフアスナを
各強伸縮帯の表側パイルフアスナに係合させる。これに
よって各強伸縮帯の先部帯の部分のみが他部よりも強く
締めつける態様で装着されており、その下面部において
隆起体が大腿部の大腿動脈或は下腿部の膝窩動脈部分を
強く押さえていることになる。これによって大腿部以下
の脚に対する血流は通常よりも減少(例えば5%前後)
することになる。その状態で運動、例えばマラソンの練
習をすると、肺レベルにおいては通常の酸素を呼吸しな
がら、下肢及び上肢の筋群は通常より酸素量が減少した
状態で通常の酸素濃度の時と同じ活動を強いられること
になる。このような通常よりも希薄な酸素状態で筋活動
を余儀なくされると、身体の代償作用が働き、末梢の筋
群の毛細血管網の発達と筋組織における酸素の抜取り代
償能力が向上する。すなわち、身体の代償作用は、前記
のように通常よりも希薄な酸素状態で筋活動を余儀なく
されると、その部分に別のルートから血液を供給しよう
とするために毛細血管網が活動するため、継続的な練習
によって毛細血管網は著しく発達する。また、希薄な酸
素状態から脱しようとして、ヘモグロビンから酸素を抜
き取るという代償作用能力が向上する。また運動用サポ
ータは複数の強伸縮帯が並設されているために、長手方
向で太さに差のある腿や腕部位に巻いても均等な巻締め
をすることができる。また軽く巻締めていても複数の強
伸縮帯が間欠的に動脈の血流を関所的に阻止するため、
身体に痛みやしびれ等の障害を与えずに目的に対する効
果を得ることができる。同時に筋肉に対する外的な保護
並びに、肉離れ、筋繊維の微細断裂など内的な支障に対
するサポートをする。
【0010】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態例を図面に
基づいて説明する。図1は運動用サポータの正面図、図
2は大腿部に装着した使用状態を示す運動用サポータの
断面図である。運動用サポータ1は、強力な弾性を有す
る複数の細長い強伸縮帯2…と、該強伸縮帯2…を連結
する弱い弾性を有する細長い弱伸縮帯3とで構成されて
いる。強伸縮帯2…は例えばゴム糸と通常糸とで編織し
た伸縮性細幅編布で、幅は3センチないし5センチ、長
さは50センチ(腕用)ないし70センチ(太腿用)程
度に設定される。強伸縮帯2…の表面には、パイルフア
スナ4が形成されている。該パイルフアスナ4は輪奈織
物を縫合、接着などの手段で一体としてもよいが、前記
ゴム糸と通常糸とで編織した伸縮性細幅編布の組織を二
重組織として表面組織を輪奈組織或は浮出し糸の長い綾
組織としてもよい。前記弱伸縮帯3は伸縮性メリヤス生
地(ゴム入りも含む)のような、強伸縮帯2…よりも弱
い弾性を持つ生地からなり、幅は3センチないし5セン
チ、長さは30センチ(腕用)ないし50センチ(太腿
用)に設定される。しかして弱伸縮帯3の幅の両端部に
それぞれ強伸縮帯2,2を並列し、それぞれ長手基端面
を揃えて側部を縫合して一体とし、弱伸縮帯3の先端部
より基端部寄りを基部2Aとし、弱伸縮帯3の先端部よ
り先の強伸縮帯2,2を先部帯2Bとして設定されてい
る。強伸縮帯2,2の裏面において、基部2Aには図示
するように隆起部5が形成されている。また先部帯2B
の基端部と先端部裏面には、それぞれパイルフアスナ4
A,4Bが装着されている。図中符号2Cは引手であ
る。
【0011】上記の構成において、この運動用サポータ
1の使用方法を図2について説明する。図2において符
号Aは大腿部断面でBは大腿動脈を示している。運動用
サポータ1の基部2A裏面を大腿部に当て、前記隆起部
5を大腿動脈B部分に当接して先部帯2Bを少し引き伸
ばした状態で基端部パイルフアスナ4A…を基部2A表
面のパイルフアスナ4に押しつけて結合させる。この場
合強伸縮帯2,2は複数あるので、その1本ずつを大腿
部Aの太さに適合させて締める。この状態で運動用サポ
ータ1は大腿部Aの太さの異なった部位において、適当
な均等弾力で装着される。次に先部帯2Bの先端部を強
く引き伸ばして先端部パイルフアスナ4B…を基部2A
表面のパイルフアスナ4に押しつけて結合させる。これ
によって先部帯2Bの重なった部分のみ強伸縮帯2,2
の強い弾性収縮力が作用するので隆起部5による大腿動
脈Bの圧迫作用が生じ、血流が制限される。
【0012】上記の状態では、脚に対する大腿動脈Bに
よる血流量が制限(例えば通常よりも5%減程度が好ま
しい)されている状態となる。この状態で例えばマラソ
ンをすると、脚の筋肉組織に供給される酸素量も減少し
た状態となる。末梢の筋は希薄な酸素状態で遅筋の筋活
動が余儀なくされると、身体の代償作用が働き末梢の遅
筋群の毛細血管にバイパス回路が形成され、毛細血管網
として発達し、遅筋の筋組織における酸素の抜き取り能
力が向上し、遅筋群の持久力が改善向上される。他方、
心臓へ還流される血液量が減少するために、心臓は通常
よりも心拍数を高くし、循環血流量を多くしようと対応
すると共に心臓の左心室の心筋を肥大させようとする代
償作用も生じ、心臓も強化される。さらに酸素の希薄な
状態でトレーニングを継続していくと、末梢の遅筋群に
正常に酸素を供給しようとする生理機能から、骨髄にお
ける血造作用が促進され、血液中のヘモグロビンの増加
と、ヘモグロビンにおける酸素に対する親和性(酸素と
結合しやすい性質)が促進され、肺においてはヘモグロ
ビンと酸素の結び付きが多くなり、肺レベルにおいて酸
素を多く摂取されることになり、肺の強化ともなる。末
梢の遅筋群の毛細血管網の発達と筋組織の酸素の抜取り
作用(ヘモグロビンから酸素を解離させる能力)が高ま
って遅筋群の持久力が向上すると共に肺と心臓も強化さ
れ全身持久力が改善される。このことからこの運動用サ
ポータ1を例えば両腿に使用してマラソンの練習を継続
すると、運動用サポータ1を使用しないで行う通常のマ
ラソンや長距離走に対する全身持久性が向上するので、
マラソンや長距離走での耐久性が十分んに発揮される。
この運動用サポータ1を腕に使用して腕の運動をすると
きも同様な作用効果が得られる。
【0013】運動用サポータ1は図示してあるように、
複数の強伸縮帯2,2を弱伸縮帯3で結合させてあるた
め、次のような優れた作用効果がある。複数の強伸縮帯
2,2については、一定の間隔置きに配設されているた
めに、太さの異なる大腿の上下部分に正確な装着をする
ことができ、マラソンや長距離走の激しい運動に対して
も滑り落ちるということがない。この場合、弱伸縮帯3
は強伸縮帯2よりも締め付け力が弱いので強伸縮帯2を
強く締め付けると弱伸縮帯3部分は筋肉が膨れることに
なる。次に運動時に筋肉が動くことから、それに伴って
強伸縮帯2,2も伸縮している。この伸縮時に動脈に対
する締付けも一時的にゆるみ、血流が変化して複数の強
伸縮帯2,2間の筋組織に多く入った血液が蓄積され
る。この一時的に蓄積される血液は毛細血管網によって
強伸縮帯2,2間の筋組織全域にゆきわたり、更に下方
の強伸縮帯2がゆるんだ時に脚の下方へと送りだされ
る。このように複数の強伸縮帯2,2は制御弁のような
作用を持ち、弱伸縮帯3の下部は圧迫から開放されてい
る開放区であり、下方の強伸縮帯2が圧迫している筋部
分への酸素供給基地として作用するため全体的な締め付
けによる圧迫感の緩和作用がある。また運動用サポータ
1は脚又は腕の要部の筋肉を締めているので筋肉の外方
への広がり、肉離れなどをサポータとして防止し保護す
る。また強伸縮帯2,2は複数が弱伸縮帯3を中に介在
して離れているために、強伸縮帯2,2の締め方をそれ
ぞれ異なるように調節することができると同時に、強く
締めなくても複数の関所的な強伸縮帯2,2の存在によ
って血流が間欠的に制御されるので総合的に酸素供給制
限の効果があり、手足のしびれ、痛みなどが生じにく
い。
【0014】図3は第2実施形態例を示す運動用サポー
タ1の正面図であり図4は図3におけるAーA断面図で
ある。前記例と同じ部材については同じ符号を使用して
説明を省略する。この実施形態例はショートパンツ形の
補助支持材6に強伸縮帯2の一端側部を結合させた態様
のものである。図において補助支持材6はメリヤス或は
伸縮性ネット等の素材からなるショートパンツ形で、そ
の両脚部下端部に図1で示した運動用サポータ1の強伸
縮帯2の一端側部が縫合一体化されている。図4で示す
ように、強伸縮帯2の基部2Aの一端側部はパンツの脚
部に合わせて環状に構成され、下部は自由に形成されて
いる。使用する時は、通常のパンツのように履いて、基
部2Aの基端部を腿に押しつけ、前記同様に先部帯2B
を引き伸ばし、基端部パイルフアスナ4A…を基部2A
表面のパイルフアスナ4に押しつけて結合させる。続い
て先部帯2Bを強く引き伸ばし、先端部パイルフアスナ
4B…を基部2A表面のパイルフアスナ4に押しつけて
結合させる。この態様は隆起部5の位置をあらかじめパ
ンツを履いた時に大腿動脈と膝窩動脈に当るように合わ
せてあるので、ただ着装するだけで隆起部5が正確に大
腿動脈と膝窩動脈に当るので隆起部5を大腿動脈と膝窩
動脈に合わせる手間がかからない。
【0015】図5は第3実施形態例を示す運動用サポー
タ1の正面図である。前記例と同じ部材については同じ
符号を使用して説明を省略する。この実施形態例はラン
ニングシャツ形の補助支持材7に前記強伸縮帯2の一端
側部を結合させた態様のものである。図において補助支
持材7はメリヤス或は伸縮性ネット等の素材からなるラ
ンニングシャツ形で、その両腕部下端部に図1で示した
運動用サポータ1の強伸縮帯2の一端側部が縫合一体化
されている。図5におけるAーA断面を図6に示すよう
に、強伸縮帯2の基部2Aの一端側部はシャツの腕部に
合わせて環状に構成され、下部は自由に形成されてい
る。使用する時は、通常のシャツのように着て、基部2
Aの基端部を腕に押しつけ、前記同様に先部帯2Bを引
き伸ばし、基端部パイルフアスナ4A…を基部2A表面
のパイルフアスナ4に押しつけて結合させる。続いて先
部帯2Bを強く引き伸ばし、先端部パイルフアスナ4B
…を基部2A表面のパイルフアスナ4に押しつけて結合
させる。この態様は隆起部5の位置をあらかじめシャツ
を着た時に上腕動脈に当てるように合わせてあるので、
ただ着装するだけで隆起部5が上腕動脈に当るので隆起
部5を上腕動脈に合わせる手間がかからない。この形態
例においては関節部分においては弱伸縮帯3を幅広くし
てあり、必要に応じて他の部分の弱伸縮帯3よりも弾性
を強くすることができる。このようにこの運動用サポー
タ1は、運動時の損傷から手足を保護すると共に、腿や
腕の動脈の運動時の血流を所望状に制御させて筋組織に
対する酸素供給量を通常時よりも減少させることがで
き、少ない酸素による筋活動をさせることによって全身
持久力を向上させることができる。前記動脈の圧迫によ
る血流の制限は5%前後で十分である。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は次のよ
うなすぐれた効果を有している。
【0017】A.弱伸縮帯を介して複数の強伸縮帯が連
結されているため、大腿部や腕の太さの異なる部位にお
いて各強伸縮帯の巻締め力を調節することができる効果
がある。これによって例えば腿に着装してマラソンや長
距離走など激しい運動をして筋肉が激しく動いてもずり
落ることがない効果がある。
【0018】B.弱伸縮帯を介して複数の強伸縮帯が連
結されているため、強伸縮帯と強伸縮帯間の弱伸縮帯部
分において巻締め力の弱い部分があり、筋肉の動きに従
って上方と下方の強伸縮帯の間欠的な緩みによる一時的
な血流増加を弱伸縮帯部分で調節する効果がある。この
ことから、複数の強伸縮帯のそれぞれの巻締め力がきつ
いものでなくても、複数の強伸縮帯の血流制限によっ
て、全体として血流制限をする効果がある。
【0019】C.大腿部や腕の太さに合う適度の巻締め
力により、これを装着して運動を継続することによって
筋組織に対する血流減少に伴う酸素供給量が制限され、
そのことが筋組織内末消毛細血管網の発達を促進し、筋
組織の酸素抜取りなど代謝作用の活性化、骨髄における
造血作用の促進、血中ヘモグロビンの酸素親和性の活性
化等身体全体の全身持久性を向上させることができる効
果がある。運動の継続は筋肉が激しく動くということで
あり、それがためには巻締め力による筋肉の痛みやしび
れなどは好ましくない。その点で弱伸縮帯を介して複数
の強伸縮帯が連結されていて、大腿部や腕の太さに合う
それぞれの部分に適した巻締め力が選択され、筋肉の痛
みやしびれなどを伴わずに全体として血流制限ができる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】運動用サポータの斜視図である。
【図2】大腿部に装着した状態を示す運動用サポータの
平面図である。
【図3】運動用サポータの第2実施形態例を示す斜視図
である。
【図4】図3におけるAーA断面図である。
【図5】運動用サポータの第3実施形態例を示す斜視図
である。
【図6】図5におけるAーA断面図である。
【符号の説明】
1 運動用サポータ 2 強伸縮帯 2A 基部 2B 先部帯 2C 引手 3 弱伸縮帯 4 パイルファスナ 4A 基端部ファスナ 4B 先端部ファスナ 5 隆起部 6 補助支持材(パンツ形) 7 補助支持材(シャツ形) A 大腿部 B 大腿動脈
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63B 23/035 A41D 1/08 A41D 13/00 A63B 71/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の細長い強伸縮帯を並列し、強伸縮
    帯より短い弱伸縮帯を各強伸縮帯の間の基部側に介在さ
    せて一体に結合し、各強伸縮帯の基部裏側には隆起部を
    形成し、各強伸縮帯の先部帯裏側にはその基端部と先端
    部にパイルフアスナを装着し、各強伸縮帯の表側にはパ
    イルフアスナを装着してなることを特徴とする運動用サ
    ポータ。
  2. 【請求項2】 前記膨隆部は各強伸縮帯の基部裏側にポ
    ケットを形成し、該ポケットに隆起体を着脱自在に装着
    することを特徴とする前記請求項1に記載された運動用
    サポータ。
  3. 【請求項3】 複数の細長い強伸縮帯を並列し、強伸縮
    帯より短い弱伸縮帯を各強伸縮帯の間の基部側に介在さ
    せて一体に結合し、各強伸縮帯の基部裏側には隆起部を
    形成し、各強伸縮帯の先部帯裏側にはその基端部と先端
    部にパイルフアスナを装着し、各強伸縮帯の表側にはパ
    イルフアスナを装着し、パンツ形補助支持材脚部の下端
    部に前記一方の強伸縮帯の側端部を環状に連結し、かつ
    パンツ形補助支持材を着装したときに前記隆起部が大腿
    動脈或は膝窩動脈部分に位置するように構成したことを
    特徴とする運動用サポータ。
  4. 【請求項4】 複数の細長い強伸縮帯を並列し、強伸縮
    帯より短い弱伸縮帯を各強伸縮帯の間の基部側に介在さ
    せて一体に結合し、各強伸縮帯の基部裏側には隆起部を
    形成し、各強伸縮帯の先部帯裏側にはその基端部と先端
    部にパイルフアスナを装着し、各強伸縮帯の表側にはパ
    イルフアスナを装着し、シャツ形補助支持材腕部の下端
    部に前記一方の強伸縮帯の側端部を環状に連結し、かつ
    シャツ形補助支持材を着装したときに前記隆起部が上腕
    動脈部分に位置するように構成したことを特徴とする運
    動用サポータ。
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