JP3090571U - 上げ下げらくらく清潔便座 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 便座の斜め手前側面に凹み部分を設け、この
凹み部分に指を掛けることにより、便座の上下移動を容
易にするとともに、衛生面においても非常に有効な西洋
式便器便座とすること。 【解決手段】便座には、便座を上げ下げするのに都合の
よい適宜位置に、指を掛ける凹部分が適宜設けられてい
る。具体的には、便座斜め手前の側面部分の片方、若し
くは双方に単に凹を設けたり、更には、指掛けをより確
かなものとするために、凹み部分の上方部に若干の脹ら
みをもたせたりするもので、便座の上げ下げを行う場
合、この凹部分に指を掛けて行うことにより、便座の上
げ下げが容易になるとともに、極めて衛生的な西洋式便
器便座となる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、西洋式便器の便座に関するものであり、詳細には便座の側面に凹み 部分を設けることにより便座の上下移動を容易にするとともに、便座の下部面に 直接指をふれることなく便座を上下移動できる衛生的な西洋式便器の便座に関す るものである。

【０００２】

【従来の技術】

現在使用されている西洋式便器は、男性が小用を足すときに便座を上部に移動 させて小用を足すが、この場合便座を上部に移動する方法は、便座の下部に直接 指を掛けて行うものとなっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、このような西洋式便器は表面が滑らかに加工されていることから、便 座は手で持ちにくくなっているため、便座の上下移動は、必然的に便座の下部面 に直接指を掛けて行うことになり、衛生面で非常に好ましくない状況である。 そこで、本考案は便座の側面に指を掛けるための凹み部分を設け、この凹み部 分に指を掛けることにより便座の上下移動の操作を容易にするとともに、衛生面 でも有効な西洋式便器便座を提案するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

このため、本考案が採用した解決手段は、実に単純で西洋式便器便座において 便座の上げ下げに都合のよいように、便座の斜め手前の側面に凹み部分を設け、 課題の解決を図るものである。 なお、側面の凹み部分を容易に識別可能とするため、また指掛け操作を容易と するため、便座の凹み部分の上方部に若干脹らみを持たせることも一方策である 。

【０００５】

【考案の実施の形態】

便座を上げる場合には、便座側面の凹み部分に指を掛け上方に移動させ、便座 を下げる場合は凹み部分を構成する上方面を指で掴み便座を下げて使用する。

【０００６】

【実施例】

以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明する。 図１は本考案の実施例に係る西洋式便器の正面図、図２は図１の平面図、図３ は凹み部分１の図２におけるＡ−Ａの断面図、図４は斜視図である。

【０００７】 図に示すように西洋式便器は便器本体３と同便器本体３の上部後方の軸を中心 に回転する便座２を備えており、便座２の裏面には通常硬質のゴム等からできて いるストッパー４が取り付けられている。便座２は図１に示すように下方におろ した場合、ストッパー４を介して便器本体に載置される。この時、便座２下部面 と便器本体３上部面との間に隙間ができる。現状は、この隙間に指を入れて便座 ２を掴んで上げ下げする構造となっている。

【０００８】 前記便座２には、便座２の上下移動操作に都合のよいように便座２の前方側面 に凹み部分１を設ける。凹み部分１の設置位置にあたっては単に便座２の側面に 指掛けのための凹み部分１を設ける場合もあるが、凹み部分１の識別を容易にす るために、また、凹み部分１への指掛けを確実なものとするために、便座２にお ける凹み部分１の上方部を外側に若干の脹らみ部分５をもたせることも一方策で ある。

【０００９】 本考案は、以上のように構成されているため、便座２を上方に上げて使用する 時には、凹み部分１に指を掛けて上方に移動、また、便座２を下方に下ろして使 用する時も凹み部分１の上面を手で持ち便器本体３に載せて使用する。これによ り、便座２の下部面には全く手をふれず便座２を上下できるため、便座２の上下 移動が容易になるとともに衛生的なものとなる。 さらに、本考案は、その精神や主要な特徴から逸脱することなく、凹み部分１ の形状をいろいろな形にデザインすることができるため、前述の実施例はあらゆ る点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。また、本考案の範囲 は、実用新案登録請求の範囲に属する変形の及び変更は、全て本考案の範疇であ る。

【００１０】

【考案の効果】

以上詳細に述べたように、本考案によれば、西洋式便器便座の前方側面に指掛 けのための凹み部分を設けることにより、便座の上下移動を容易にするのみなら ず便座の下部面に直接手で触れることがなくなるため、非常に衛生的になるとい う優れた効果が生ずることとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例に係る西洋式便器の正面図であ
る

【図２】図１の平面図である

【図３】図２のＡ−Ａ部分の断面図である

【図４】図１の斜視図である

【符号の説明】

１ 凹み部分 ２ 便座 ３ 便器本体 ４ ストッパー ５ 脹らみ部分

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】西洋式便器便座において、便座２の上げ下
   ろしを容易にするとともに、衛生面に配慮して、便座２
   の下部面に直接指を掛けずに上げ下ろしができるよう便
   座２の前方側面に凹み部分１を設けることを特徴とした
   西洋式便器便座である。
2. 【請求項２】前記凹み部分１が一目で認識できるよう
   に、前記凹み部分１の上方部を外面に若干の脹らみ部分
   ５をもたせた請求項１の西洋式便器便座である。
3. 【請求項３】前記凹み部分１を前記便座２の左右側面に
   それぞれ１箇所設けた請求項１に記載の西洋式便器便座
   である。