JP3090497U - 鑑賞用水槽 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 魚と植物を同時に鑑賞でき、鑑賞魚とともに
植物の寿命を長くし、水替えの手数を少なくした鑑賞用
水槽を提供する。 【解決手段】 透明な水槽１内に、底部に設置した気泡
発生装置２と、気泡発生装置からの気泡を通す底板４を
設ける。底板４に下方から気泡を導入する中筒６をそな
え、この中筒６に水槽１内と連通する通水孔７を設けて
いる。中筒周囲の水槽１内に鑑賞魚１０を、中筒６内に
切り花１１などの植物を入れて鑑賞する。中筒内に導入
される気泡により、中筒６内の水を、通水孔７を介して
水槽１の水と循環させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術】

本考案は、魚を飼育する水槽と植物を入れる花びんとを一体にして、魚と植物 を同時に鑑賞できる鑑賞用水槽に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、水槽で飼育する鑑賞魚とともに、花や観葉植物などの植物を同時に鑑賞 する場合は、別個の水槽と植木鉢を並べるようにしているが、両者をまとめたも のとして、例えば特開平８−１３１０１８号のように、水槽の上に水栽培用の植 木鉢を配置したり、特開２０００−１２８５８８号のように水槽内に花の栽培用 プランターを設けるようにしている。 また、実開平５−４６２７１号には、花瓶の外側に水槽を一体に構成し、周り の水槽に天然ミネラルイオン水を添加して魚とともに密閉する花瓶付水槽が記載 されており、特開平５−９７８３１号には、水槽を利用した間仕切りが提案され ている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかるに従来のものは、いずれも魚を入れる水槽と、花や植物を植えたプラン ターや水栽培容器が別個に構成されており、設置スペースが大きくなる欠点があ り、プランターや水栽培容器を水槽の上に重ねたり、水槽内の上部に配置したに 過ぎなかった。 なお、実開昭平５−４６２７１号の花瓶付水槽は、花瓶を二重壁の容器で構成 したもので、花瓶と密閉水槽は完全に別になっており、特開平７−９７８３１号 に示されている間仕切りは、広い側面をもった薄い水槽を衝立として用いるもの で、上面に設けた孔に切り花などを差し込んでいるが、この植物は、単に上板の 孔に差し込んでいるだけで、積極的に寿命を長引かせるなどの工夫はされておら ず、水槽上部の添え物に過ぎない。

【０００４】 本考案は、水槽と植物容器とを一体に構成し、魚と植物を同時に鑑賞でき、魚 とともに切り花など植物の寿命を延ばして長く鑑賞できるようにした鑑賞用水槽 を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

このため、魚を飼育する透明な水槽と、この水槽の底部に気泡発生装置を設置 し、気泡発生装置を覆い気泡を通す底板を設け、この底板に植物を入れる中筒を そなえ、この中筒内に下方から気泡を導入し、中筒内の水と中筒周囲の水槽の水 とを連通させる通水孔を設けている。

【０００６】

【実施例】

以下これを図に示す実施例について説明する。 図１において、１はガラスやアクリル樹脂などからなる透明な水槽、２は気泡 発生装置、３は送気管、４は水槽１の底部に設け気泡発生装置２を覆う底板、５ は底板に多数設けられた通気孔、６は底板４から立ち上がらせた中筒で、下方の 開口部から前記気泡発生装置２の気泡が導入され、水槽１内に連通する通水孔７ をそなえている。８は中筒６内に設けた切り花１１の保持板で、底板４と同様に 通気孔５を設けており、必要に応じて設ければよい。１０は水槽１内に入れた鑑 賞魚、１１は中筒６に差し込んだ切り花である。

【０００７】 水槽１の底部に気泡発生装置２を設置し、中筒６を一体に取り付けた底板４を 前記気泡発生装置の上にかぶせて水を入れる。この水槽１に鑑賞魚１０を、中筒 ６に切り花１１を、それぞれ入れて気泡発生装置２に送気管３から空気を送り、 水槽１内と中筒６内に気泡を生じさせる。 したがって、中筒６内の水は、気泡とともに上方に押し上げられ、通水孔７を 介して水槽１内の水と循環し、切り花１１に常に新しい水が供給され、切り花に よる水の濁りをなくし、水槽内の水質汚損を防ぐとともに、酸素の供給により寿 命を長くする。

【０００８】 図２は、別の実施例で図１と同じ部分に同一の符号を付している。 この実施例では、中筒６を底板４とは別に形成し、着脱できるように底板４に 差し込むようにした例を示しており、中筒６内の植物として水栽培の植物を差し 込んでいる。９は植物を保持させるための蓋板である。

【０００９】 なお、中筒６の通水孔７は中筒６内の水を循環させるもので、中筒６の上端が 水槽１の水面より低い場合は、中筒上端から水を循環させ得るので上部の通水孔 を省略しても良く、また、底板４の通気孔５を通して中筒６内に水を循環させる ことができれば、中筒下方の通気孔で代用させ下方の通気孔７を省くことができ る。 また、中筒６は不透明にして中が見えないようにしておくことが望ましく、水 槽１内に藻などの水性植物を入れることは自由である。また、魚の排泄物などに よる水槽内の水の汚れを浄化するために浄化装置を付加する場合は、従来と同様 の浄化装置を設ければ良い。

【００１０】

【考案の効果】

上述のように本考案は、透明な水槽内に、気泡発生装置と、気泡発生装置を覆 って気泡を通す底板を設け、前記底板に水槽内と連通する通水孔をそなえた中筒 を設けて下方から気泡を導入し、水槽内に鑑賞魚を、中筒内に切り花や水栽培な どの植物を入れるようにしているので、魚と植物を１つの容器で鑑賞でき、中筒 内に気泡を導入して、中筒内の水と中筒外の水槽内の水とを循環させ、植物の腐 敗を防いで寿命を長くするとともに、植物から排出される酸素を水槽内に運び込 むことができ、水の汚れが少なくなり、水替えの周期を延長して手数を省き得る などの効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す側断面図である。

【図２】別の実施例を示す側断面図である。

【符号の説明】

１ 水槽 ２ 気泡発生装置 ３ 送気管 ４ 底板 ５ 通気孔 ６ 中筒 ７ 通水孔 ８ 保持板 ９ 蓋板 １０ 鑑賞魚 １１ 切り花 １２ 水栽培植物

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 魚を飼育する透明な水槽と、前記水槽の
   底部に設置した気泡発生装置と、気泡発生装置を覆い気
   泡を通す底板を設け、前記底板に下方から気泡を導入し
   て植物を入れる中筒をそなえ、前記中筒に中筒周囲の水
   槽内に連通する通水孔を設けていることを特徴とする鑑
   賞用水槽。