JP3090164U - 車椅子の多用途調節連接装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車椅子の多用途調節連接装置の提供。 【解決手段】 車椅子の背もたれフレーム、シートフレ
ーム、ハンドルフレーム、アームレストフレーム、フッ
トレストフレームの間に設置される車椅子の多用途調節
連接装置において、調節連接装置の一端にフレームと連
接される結束体が設けられ、別端に可動式で角度調整で
きる嵌合体と調節連接体が設けられ、嵌合体と調節連接
体間において固定手段に弾性手段が組み合わされて、嵌
合体と調節連接体が係合位置決めされるか分離され角度
調整可能とされ、車椅子の各フレーム間の接合を便利で
快速とし、且つ立体空間式の調整形態により、異なる要
求に合わせて異なるフレームに組み付けられ、高い実用
性を達成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の車椅子の多用途調節連接装置に係り、特に、車椅子に使用され て異なるフレームに組み付けられて異なる需要により異なる高さと角度に調整で きる構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

現在の車椅子は、異なる要求に合わせて、固定式の構造と、調整式の構造があ る。そのうち、固定式の構造はある個人専用に適用し、異なる使用者に合わせて 設置することができず、且つ使用者の要求に合わせて調整が行えず、使用者の要 求に応じることができない。現在業者はアームレスト或いはフットレストの部分 に異なる調整構造を提供しているが、その構造は特殊で複雑で、且つ調整式の構 造の多くの調整の機能は十分に有限であり、僅かに単一角度或いは方向上の調整 しか行えず、全体として、構造が複雑で且つその操作が十分に難しく、ゆえに多 くの改良が必要な部分を有していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は車椅子のフレーム構造の使用をさらに便利とし、且つ組合せのコスト を減らし組合せを簡単とし、さらに同一の型でモジュールで全体の調節連接の多 様化を達成するため、一種の車椅子の多用途調節連接装置を提供する。

【０００４】 本考案の主要な目的は、一種の車椅子の多用途調節連接装置を提供し、結束体 の固定結束体と可動結束体を組合せて一つのフレームを締めつけ、並びに固定結 束体の別端に設けた嵌合体と調節連接体を固定手段を組み合わせての相互に固定 、並びに開放して調整が、便利で快速に行えるようにすることにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、車椅子の多用途調節連接装置において、フレーム間に、同 一モジュール形態の調節連接装置が設けられ、調節連接装置は、結束体に固定手 段が組み合わされて第１フレームを結束し固定され、結束体の別端面に嵌合体が 設けられ、嵌合体の端部に調整手段が組み合わされて嵌合体内部に挿入され並び に調節連接体と螺接され、嵌合体と調節連接体に係止構造が設置され、調節連接 体の別端が第２フレームに連接されることを特徴とする、車椅子の多用途調節連 接装置としている。 請求項２の考案は、請求項１に記載の車椅子の多用途調節連接装置において、 調節連接装置の二つの結束体の一端が枢接され、結束体の第１フレームに対応す る部分に結束部が形成され、結束部の別端より平直な固定部が延伸され、二つの 固定部が固定手段のねじ込み緊迫に供され、結束部が確実に第１フレームを挟持 固定することを特徴とする、車椅子の多用途調節連接装置としている。 請求項３の考案は、請求項１に記載の車椅子の多用途調節連接装置において、 調節連接装置の結束体の別端に嵌合体が設けられ、嵌合体の一端が閉じ並びにそ の中央部分を調整手段のボルトが貫通し、調整手段のノブが露出し、調整手段の ボルトが嵌合体に挿入された後に調節連接装置の対応する端部と螺合し、嵌合体 と調節連接体の端面外周縁に係止部が設けられ、係止部の内周にバネ収容溝が凹 設されて調整手段のボルトに套設された弾性手段がそれに収容され、嵌合体と調 節連接体間に相互に押し離す力が保持され、調節連接体の別端が第２フレームと 共に形成されていることを特徴とする、車椅子の多用途調節連接装置としている 。 請求項４の考案は、請求項１に記載の車椅子の多用途調節連接装置において、 調節連接装置の固定結束体と嵌合体の相互間が傾斜角度設計とされたことを特徴 とする、車椅子の多用途調節連接装置としている。 請求項５の考案は、請求項１に記載の車椅子の多用途調節連接装置において、 調節連接装置の調整手段のボルトがアームレストフレームと連接された調節連接 体端より挿入され、調節連接体の端部の係止部が一体に設置され並びに嵌合体内 で定位回転し、ボルト端部の係止部が水平にボルトにより駆動されることを特徴 とする、車椅子の多用途調節連接装置としている。

【０００６】

【考案の実施の形態】

図１に示されるように、本考案の車椅子１０は周知の車椅子と同様、ハンドル フレーム１１を具え、並びにハンドルフレーム１１の底部に背もたれフレーム１ ２が連接され、背もたれフレーム１２の底部にシートフレーム１３が設けられ、 シートフレーム１３の中段部分にアームレストフレーム１４が設けられ、シート フレーム１３の別端にフットレストフレーム１５が設けられて足置き板が設置さ れ、アームレストフレーム１４の下方に小型前輪及び大型後輪が設けられている 。本考案の特徴は以下のとおりである。

【０００７】 各フレーム間に、同一モジュール形態の調節連接装置２０が設けられ、各フレ ーム間の組合せ連接に供され、且つ適時に位置と角度を変換できるものとされる 。

【０００８】 そのうち、図２、３、４、５に示される実施例は、背もたれフレーム１２とア ームレストフレーム１４の間の調節連接装置２０を説明する。そのうち、調節連 接装置２０は固定結束体２１に可動結束体２２が組み合わされ、ボルト形態の固 定手段２３が固定結束体２１と可動結束体２２をフレームに固定している。本実 施例によると、それは背もたれフレーム１２とされ、固定結束体２１の別端面に 嵌合体２４が設けられ、並びに嵌合体２４の一端にボルト形態の調整手段２５が 組み合わされて嵌合体２４内部に挿入され、並びに調節連接体２６と螺接され、 嵌合体２４と調節連接体２６の対応する係止構造の設置により、調整手段２５の 締めつけ時に、嵌合体２４と調節連接体２６が確実に係止位置決めされ、調整手 段２５が回されゆるめられる時、その嵌合体２４と調節連接体２６が分離し、調 節連接体２６別端のアームレストフレーム１４を異なる角度に調節でき、調整上 の便利を達成する。

【０００９】 そのうち、調節連接装置２０の固定結束体２１と可動結束体２２の一端に凸形 及び凹形の枢設部２１０、２２０が設けられ、並びに枢軸が貫通して枢接の形態 が形成される。固定結束体２１と可動結束体２２の背もたれフレーム１２に対応 する部分に半円弧形係止歯形態の結束部２１１、２２１が設けられ、結束部２１ １、２２１の別端より平直な固定部２１２、２２２が延伸され、これら二つの固 定部２１２、２２２がそれぞれ固定手段２３による締めつけに供され、結束部２ １１、２２１が確実に背もたれフレーム１２に固定される。

【００１０】 調節連接装置２０の固定結束体２１の別端に平置された円管状嵌合体２４が設 けられ、その一端は閉じ並びに中央部分が調整手段２５のボルト２５０の貫通に 供され、調整手段２５のノブ２５１が外部に露出して使用者が調節連接装置２０ と嵌合体２４間の締めつけ程度を回転制御するのに供される。調整手段２５のボ ルト２５０は嵌合体２４を貫通した後、調節連接体２６の対応する端部と螺合し 、その嵌合体２４と調節連接体２６の対応する端面外周縁部分に歯状の係止部２ ４０、２６０が設けられ、係止部２４０、２６０の内周に別にバネ収容溝２４２ 、２６１が凹設されて、調整手段２５のボルト２５０に套設された弾性手段２５ ２がその間に収容され、嵌合体２４と調節連接体２６間に相互に押し離す力を保 持させる。調節連接体２６の別端はアームレストフレーム１４と一体に形成され ている。

【００１１】 この構造により、図１に示されるように、調節連接装置２０の固定結束体２１ と可動結束体２２に固定手段２３の締めつけと開放を組み合わせることにより、 調節連接装置２０を背もたれフレーム１２において移動でき、アームレストフレ ーム１４の高さを調整でき、調整の高さに達した時、固定手段２３を締めつけ、 アームレストフレーム１４と調節連接装置２０を背もたれフレーム１２に固定し 、使用に供する。固定手段２３をゆるめた時、アームレストフレーム１４を背も たれフレーム１２を中心として回転させて水平角度の偏位調整を行うこともでき る。もしアームレストフレーム１４の所在の角度を調整したい時は、使用者は調 整手段２５のノブ２５１を回して、嵌合体２４と調節連接体２６を相互に分離さ せ、その嵌合体２４と調節連接体２６の係止部２４０、２６０を相互に分離させ 、且つ調節連接体２６を弾性手段２５２により強制的に嵌合体２４の係止部２４ ０より押し離し、その調節連接体２６とアームレストフレーム１４を必要な角度 に回して必要な角度となした後、調整手段２５を回転させて、調節連接体２６に 新たに弾性手段２５２を圧迫させ並びに二つの係止部２４０、２６０を相互に係 合させ位置決めし、これによりアームレストフレーム１４を位置決めの角度に保 持でき、アームレストフレーム１４のＺ軸方向の高度調整とＸＹ軸平面水平角度 の調整と仰角角度の調整が行え、多方向と方位上の調整機能を達成する。

【００１２】 本考案の調節連接装置２０の全体構造は、図示されるように背もたれフレーム １２のアームレストフレーム１４連接部分に運用されるほか、図１に示されるよ うに、直接ハンドルフレーム１１と背もたれフレーム１２の間、或いはシートフ レーム１３とフットレストフレーム１５の間の接合に使用でき、単一モジュール の多様化多用途の使用状態を達成する。

【００１３】

【考案の効果】

これにより本考案は確実に以下の機能を獲得する。 １．構造の簡易化： 全体構造は単一モジュールの構造形態とされ、僅かに結 束体に嵌合体２４及び関係の構造を組み合わせるだけであり、構造コストが非常 に低い。 ２．操作に便利である： 使用者或いは組立者が異なる要求、或いは高度或い は角度の異なる要求により異なる改変を行うことができ、操作上、便利で快速で ある。 ３．全機能設計： 方位と角度を調整でき、確実に異なる使用者の必要とする 仰角、水平角度或いは高度の調整に対応でき、それぞれの必要に符合し、全方位 調整の要求を達成する。 ４．多様化用途： 車椅子１０の異なる位置に適用でき、単一モジュールで多 様設置でき、多位置用途の目的を達成する。 本考案の調節連接装置２０はまた図６に示される改変が可能で、即ち、固定結 束体２１と嵌合体２４の相互関係が傾斜角度の設計とされ、斜めの背もたれフレ ーム１２に組み合わされ固定される。調節連接装置２０はまた図７に示されるよ うに、内部の構造を簡略変化させられ、その調整手段２５のボルト２５０がアー ムレストフレーム１４と連接する調節連接体２６端より挿入され、その調節連接 体２６の端部の係止部２６０が一体に設置され並びに嵌合体２４内で定位回転し 、ボルト２５０端部の係止部２４０が水平にボルト２５０により駆動され、弾性 手段２５２を介して調整手段２５が調節連接体２６を位置決めするか否かが制御 させ、前述の各機能が達成される。

【００１４】 総合すると、本考案は確実に上述の各機能を達成し、ゆえに実用新案登録の要 件を具備している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の車椅子の多用途調節連接装置の配置側
面図である。

【図２】本考案の局部拡大表示図である。

【図３】本考案の局部システム分解図である。

【図４】本考案の調節連接装置結合表示図である。

【図５】本考案の調節連接装置動作表示図である。

【図６】本考案の斜向設置された実施例構造表示図であ
る。

【図７】本考案の調節連接装置のもう一つの実施例の構
造断面図である。

【符号の説明】

１０ 車椅子 １１ ハンドルフレーム １２ 背もたれフレーム １３ シートフレーム１３ １４ アームレストフレーム １５ フットレストフレーム ２０ 調節連接装置 ２１ 固定結束体 ２２ 可動結束体 ２１０、２２０ 枢設部 ２１１、２２１ 結束部 ２１２、２２２ 固定部 ２３ 固定手段 ２４ 嵌合体 ２４０、２６０ 係止部 ２４２、２６２ バネ収容溝 ２５ 調整手段 ２６ 調節連接体

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 車椅子の多用途調節連接装置において、
   フレーム間に、同一モジュール形態の調節連接装置が設
   けられ、調節連接装置は、結束体に固定手段が組み合わ
   されて第１フレームを結束し固定され、結束体の別端面
   に嵌合体が設けられ、嵌合体の端部に調整手段が組み合
   わされて嵌合体内部に挿入され並びに調節連接体と螺接
   され、嵌合体と調節連接体に係止構造が設置され、調節
   連接体の別端が第２フレームに連接されることを特徴と
   する、車椅子の多用途調節連接装置。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の車椅子の多用途調節連
   接装置において、調節連接装置の二つの結束体の一端が
   枢接され、結束体の第１フレームに対応する部分に結束
   部が形成され、結束部の別端より平直な固定部が延伸さ
   れ、二つの固定部が固定手段のねじ込み緊迫に供され、
   結束部が確実に第１フレームを挟持固定することを特徴
   とする、車椅子の多用途調節連接装置。
3. 【請求項３】 請求項１に記載の車椅子の多用途調節連
   接装置において、調節連接装置の結束体の別端に嵌合体
   が設けられ、嵌合体の一端が閉じ並びにその中央部分を
   調整手段のボルトが貫通し、調整手段のノブが露出し、
   調整手段のボルトが嵌合体に挿入された後に調節連接装
   置の対応する端部と螺合し、嵌合体と調節連接体の端面
   外周縁に係止部が設けられ、係止部の内周にバネ収容溝
   が凹設されて調整手段のボルトに套設された弾性手段が
   それに収容され、嵌合体と調節連接体間に相互に押し離
   す力が保持され、調節連接体の別端が第２フレームと共
   に形成されていることを特徴とする、車椅子の多用途調
   節連接装置。
4. 【請求項４】 請求項１に記載の車椅子の多用途調節連
   接装置において、調節連接装置の固定結束体と嵌合体の
   相互間が傾斜角度設計とされたことを特徴とする、車椅
   子の多用途調節連接装置。
5. 【請求項５】 請求項１に記載の車椅子の多用途調節連
   接装置において、調節連接装置の調整手段のボルトがア
   ームレストフレームと連接された調節連接体端より挿入
   され、調節連接体の端部の係止部が一体に設置され並び
   に嵌合体内で定位回転し、ボルト端部の係止部が水平に
   ボルトにより駆動されることを特徴とする、車椅子の多
   用途調節連接装置。