JP3090056U - Dvdデッキおよび映像再生装置 - Google Patents

Dvdデッキおよび映像再生装置

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JP3090056U JP2002002860U JP2002002860U JP3090056U JP 3090056 U JP3090056 U JP 3090056U JP 2002002860 U JP2002002860 U JP 2002002860U JP 2002002860 U JP2002002860 U JP 2002002860U JP 3090056 U JP3090056 U JP 3090056U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再生を開始する操作を行ってからデジタルス
トリームデータに基づく映像が出力されるまでに数秒間
の黒画面が数回現れることがあり、不安感等を生じるこ
とがあった。 【解決手段】 映像の再生を行っているとき、黒画面
(所定画面)にさせる映像信号が生成されていることを
検出可能な検出手段と、再生を行っているときに黒画面
にさせる映像信号が生成されていると検出されたときに
所定の挿入画面と挿入音声のいずれかまたは組み合わせ
を外部のテレビジョン(モニタ)に出力させる信号を生
成する挿入手段とを設けた。デジタルストリームデータ
(ストリームデータ)に基づく映像が出力されるまでの
間に所定の挿入画面や挿入音声が外部のテレビジョンか
ら出力されるので、不安感等を解消することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、DVDデッキおよび映像再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のDVD(Digital Versatile Disk)デッキは、DVDに記録さ れたデジタルストリームデータを読み出し可能なDVD制御ユニットと、読み出 されたデジタルストリームデータから映像信号と音声信号とを生成する信号処理 回路と、DVD制御ユニットに対する制御を行うシスコン等を備えている。DV Dには、デジタルストリームデータを管理する管理情報も記録されている。そこ で、DVDデッキは、この管理情報を読み出し、同管理情報に基づいてデジタル ストリームデータの再生開始位置をサーチし、サーチした後に同再生開始位置か らデジタルストリームデータを読み出して映像等を再生している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上述した技術においては、以下のような課題があった。 すなわち、DVDに記録された情報によっては、再生を開始する操作を行って からデジタルストリームデータに基づく映像が出力されるまでに数秒間の黒画面 が数回現れることがあった。この結果、利用者は、映像が再生されないのではな いかという不安感を抱いたり、映像が出力されるまでの時間が長すぎるという苛 立ち感を覚えることがあった。
【0004】 また、実開平6−30944号公報に開示されているように、両面再生可能な DVDプレイヤーにおいて、再生中にA面からB面に切り替えるときに合成音に よる案内を行う技術が知られている。この技術によると、再生中にA面からB面 に切り替えるときにその旨を知ることが可能となるものの、上述したようにデジ タルストリームデータに基づく映像が出力されるまでに黒画面が現れることに変 わりはないため、利用者の不安感等を解消することはできない。 さらに、特開2001−273702号公報に開示された技術は、再生された 映像を記憶しておいてDVD停止中にオープニング映像またはスクリーンセーバ ー映像として表示するものであり、上記課題を解決することはできない。 本考案は、上記課題にかんがみてなされたもので、映像が再生されないのでは ないかという不安感や映像が出力されるまでの時間が長すぎるという苛立ち感を 解消することが可能なDVDデッキおよび映像再生装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる考案は、DVDに記録された所定 フォーマットのデジタルストリームデータおよび同デジタルストリームデータを 管理する管理情報を読み出し可能なDVD制御ユニットと、外部のモニタと接続 可能であり、読み出されたデジタルストリームデータから同モニタに映像を出力 させる映像信号および音声を出力させる音声信号を生成するとともに、同デジタ ルストリームデータが読み出されていないときには同モニタの映像出力を黒画面 にさせる映像信号を生成する信号処理回路と、映像および音声の再生を行うとき 、上記DVD制御ユニットに対して、上記管理情報を読み出させ、同管理情報に 基づいて上記デジタルストリームデータの再生開始位置をサーチさせ、サーチさ せた後に同再生開始位置から上記デジタルストリームデータを読み出させる制御 を行うシスコンとを備え、上記映像信号は、上記モニタから映像出力される画面 を表現する多数の走査線信号から構成され、同走査線信号には、上記モニタに出 力させる映像の輝度を表す輝度信号が含まれるDVDデッキにおいて、入力され るOSDデータを上記モニタに画面表示させる信号に変換して上記映像信号に重 畳するオンスクリーンディスプレイ回路が設けられ、上記シスコンは、上記再生 を行っているとき、上記輝度信号から輝度を表す輝度値を取得して同輝度値に基 づいて上記黒画面にさせる映像信号が生成されているか否かを検出し、同黒画面 にさせる映像信号が生成されていると検出したとき、オープニング画面等の所定 の挿入画面を上記モニタにて表示可能なOSDデータを作成して上記オンスクリ ーンディスプレイ回路に対して出力する構成としてある。
【0006】 本DVDデッキは、DVD制御ユニット、信号処理回路、シスコン、オンスク リーンディスプレイ回路を備える。 DVDに記録された所定フォーマットのデジタルストリームデータおよび同デ ジタルストリームデータを管理する管理情報は、DVD制御ユニットにより読み 出し可能である。外部のモニタと接続可能な信号処理回路により、読み出された デジタルストリームデータからモニタに映像を出力させる映像信号と音声を出力 させる音声信号とが生成される。なお、映像信号は、モニタから映像出力される 画面を表現する多数の走査線信号から構成されて、走査線信号には、モニタに出 力させる映像の輝度を表す輝度信号が含まれている。また、デジタルストリーム データが読み出されていないときには、モニタの映像出力を黒画面にさせる映像 信号が生成される。映像および音声の再生を行うとき、シスコンの制御により、 DVD制御ユニットは、管理情報を読み出し、同管理情報に基づいてデジタルス トリームデータの再生開始位置をサーチし、サーチした後に同再生開始位置から デジタルストリームデータを読み出す。その結果、デジタルストリームデータに 対応する映像信号と音声信号とが生成されるので、外部のモニタから映像と音声 が出力される。
【0007】 ここで、再生が行われているとき、シスコンにより、輝度信号から輝度を表す 輝度値が取得され、同輝度値に基づいて黒画面にさせる映像信号が生成されてい るか否かが検出される。黒画面にさせる映像信号が生成されていると検出された とき、オープニング画面等の所定の挿入画面をモニタに表示可能なOSDデータ が作成され、オンスクリーンディスプレイ回路に対して出力される。そして、オ ンスクリーンディスプレイ回路により、同OSDデータはモニタに画面表示させ る信号に変換され、映像信号に重畳される。すると、外部のモニタは同映像信号 を入手し、オープニング画面等の所定の挿入画面をOSD表示する。 すなわち、デジタルストリームデータに基づく映像が出力されるまでの間にオ ープニング画面等の画面が外部のモニタにて表示されるので、映像が再生されな いのではないかという不安感や映像が出力されるまでの時間が長すぎるという苛 立ち感を解消することができる。
【0008】 なお、上記デジタルストリームデータは、DVDに記録可能な映像および音声 に関するデータであればよく、様々な形式のデータを採用可能であり、例えば、 MPEG(Moving Picture Experts Group)形式とすることができる。
【0009】 また、請求項2にかかる考案は、DVDに記録された所定フォーマットのデジ タルストリームデータおよび同デジタルストリームデータを管理する管理情報を 読み出し可能なDVD制御ユニットと、外部のモニタと接続可能であり、読み出 されたデジタルストリームデータから同モニタに映像を出力させる映像信号およ び音声を出力させる音声信号を生成するとともに、同デジタルストリームデータ が読み出されていないときには同モニタの映像出力を黒画面にさせる映像信号を 生成する信号処理回路と、映像および音声の再生を行うとき、上記DVD制御ユ ニットに対して、上記管理情報を読み出させ、同管理情報に基づいて上記デジタ ルストリームデータの再生開始位置をサーチさせ、サーチさせた後に同再生開始 位置から上記デジタルストリームデータを読み出させる制御を行うシスコンとを 備え、上記映像信号は、上記モニタから映像出力される画面を表現する多数の走 査線信号から構成され、同走査線信号には、上記モニタに出力させる映像の輝度 を表す輝度信号が含まれるDVDデッキにおいて、上記シスコンは、上記再生を 行っているとき、上記輝度信号から輝度を表す輝度値を取得して同輝度値に基づ いて上記黒画面にさせる映像信号が生成されているか否かを検出し、同黒画面に させる映像信号が生成されていると検出したとき、上記信号処理回路に対して音 楽等の所定の挿入音声を出力させる音声信号を生成させる制御を行う構成として ある。
【0010】 本DVDデッキは、DVD制御ユニット、信号処理回路、シスコンを備える。 本構成では、再生が行われているとき、シスコンにより、輝度信号から輝度を表 す輝度値が取得され、同輝度値に基づいて黒画面にさせる映像信号が生成されて いるか否かが検出される。黒画面にさせる映像信号が生成されていると検出され たとき、シスコンの制御により、信号処理回路は音楽等の所定の挿入音声を出力 させる音声信号を生成する。すると、外部のモニタは同音声信号を入手し、音楽 等の所定の挿入音声を出力する。 すなわち、デジタルストリームデータに基づく映像が出力されるまでの間に音 楽等の音声が外部のモニタから出力されるので、本構成によっても、映像が再生 されないのではないかという不安感や映像が出力されるまでの時間が長すぎると いう苛立ち感を解消することができる。
【0011】 ところで、映像記録媒体からストリームデータを読み出して映像信号を生成す る映像再生装置にも、本考案を適用することが可能である。そこで、請求項3に かかる考案は、所定フォーマットのストリームデータが記録された所定の映像記 録媒体に対して同ストリームデータの再生開始位置をサーチして同ストリームデ ータを読み出して外部のモニタに映像を出力させる映像信号を生成するとともに 、同ストリームデータが読み出されていないときには同モニタの映像出力を所定 画面にさせる映像信号を生成する再生手段と、映像の再生を行っているとき、上 記所定画面にさせる映像信号が生成されていることを検出可能な検出手段と、上 記再生を行っているときに上記所定画面にさせる映像信号が生成されていると検 出されたとき、所定の挿入画面と挿入音声のいずれかまたは組み合わせを上記モ ニタに出力させる信号を生成する挿入手段とを具備する構成としてある。
【0012】 本映像再生装置は、再生手段と、検出手段と、挿入手段とを備える。所定フォ ーマットのストリームデータが記録された所定の映像記録媒体に対して、再生手 段により再生開始位置がサーチされ、ストリームデータが読み出されて、外部の モニタに映像を出力させる映像信号が生成される。また、ストリームデータが読 み出されていないときには同モニタの映像出力を所定画面にさせる映像信号が生 成される。映像の再生が行われているとき、検出手段により所定画面にさせる映 像信号が生成されていることが検出可能である。映像の再生が行われているとき に同所定画面にさせる映像信号が生成されていると検出されたとき、挿入手段に より、所定の挿入画面と挿入音声のいずれかまたは組み合わせをモニタに出力さ せる信号が生成される。すると、外部のモニタから、所定画面の代わりに所定の 挿入画面が映像出力されたり、所定画面となっているときに所定の挿入音声が出 力されたりする。
【0013】 すなわち、ストリームデータに基づく映像が出力されるまでの間に所定の挿入 画面や挿入音声が外部のモニタから出力されるので、映像が再生されないのでは ないかという不安感や映像が出力されるまでの時間が長すぎるという苛立ち感を 解消することができる。 なお、ストリームデータが読み出されていないときに外部のモニタから映像出 力される所定画面は様々な態様が考えられ、例えば、黒画面であってもよいし、 白画面であってもよい。また、挿入画面は様々な態様が考えられ、例えば、静止 画であってもよいし、動画であってもよい。さらに、映像信号は、映像のみを表 現する信号であってもよいし、映像に音声を含む信号であってもよい。
【0014】 上記検出手段は、様々な構成が考えられる。その一例として、請求項4にかか る考案は、上記映像信号には、上記モニタに出力させる映像の輝度を表す輝度信 号が含まれ、上記検出手段は、上記輝度信号から輝度を表す輝度値を取得し、同 輝度値に基づいて上記所定画面にさせる映像信号が生成されているか否かを検出 する構成としてある。映像の再生が行われているときに外部のモニタから所定画 面が映像出力されると、輝度信号は同所定画面に対応した状態となる。そこで、 検出手段は、再生が行われているときに輝度信号から輝度を表す輝度値を取得す ると、同輝度値に基づいて容易に所定画面にさせる映像信号が生成されているか 否かを検出することができる。
【0015】 また、請求項5にかかる考案は、上記検出手段は、上記輝度値が所定期間、所 定値以下または以上であるか否かを判定し、上記挿入手段は、上記輝度値が上記 所定期間、上記所定値以下または以上であると判定されたとき、上記挿入画面と 挿入音声のいずれかまたは組み合わせを上記モニタに出力させる信号を生成する 構成としてある。すなわち、ストリームデータに基づく映像が出力されていると きに短い期間、再生中の映像の一場面として上記所定画面と同様の状態となる場 合は考えられるが、このような場合には挿入画面や挿入音声がモニタから出力さ れない。従って、より確実にストリームデータが読み出されていないときに所定 画面の代わりに所定の挿入画面を映像出力させたり、所定画面となっているとき に所定の挿入音声を出力させたりすることができる。
【0016】 さらに、請求項6にかかる考案は、上記映像信号は、上記モニタから映像出力 される画面を表現する多数の走査線信号から構成され、上記検出手段は、上記画 面を表現する多数の走査線信号のうち、所定数の走査線信号に含まれる上記輝度 信号から取得した輝度値が所定期間、所定値以下または以上であるか否かを判定 し、同輝度値が同所定期間、同所定値以下または以上であると判定したとき、全 ての走査線信号に含まれる上記輝度信号から取得した輝度値が同所定値以下また は以上であるか否かを判定し、上記挿入手段は、上記全ての走査線信号に含まれ る輝度信号から取得された輝度値が上記所定値以下または以上であると判定され たとき、上記挿入画面と挿入音声のいずれかまたは組み合わせを上記モニタに出 力させる信号を生成する構成としてある。
【0017】 すなわち、映像が再生されているときに輝度値が所定期間、所定値以下または 以上であるか否かを判定するにあたり、所定数の走査線信号に含まれる輝度信号 から取得した輝度値のみに基づいて判定が行われる。そして、当該輝度値が所定 期間、所定値以下または以上であると判定されたときに、全ての走査線信号に含 まれる輝度信号から取得した輝度値が同所定値以下または以上であるか否かが判 定される。 なお、請求項5、請求項6に記載した「以下」には「より小さい」場合も含ま れ、「以上」には「より大きい」場合も含まれる。
【0018】 ところで、挿入手段は様々な構成が考えられる。その一例として、請求項7に かかる考案は、上記挿入手段は、映像の再生開始の旨を表現する上記挿入画面を 上記モニタにてOSD表示可能な信号を生成して上記映像信号に重畳する構成と してある。すなわち、所定画面の代わりに映像の再生開始の旨を表現する挿入画 面がOSD表示される。
【0019】 また、請求項8にかかる考案は、上記挿入手段は、音楽とされた上記挿入音声 を上記モニタに出力させる音声信号を生成する構成としてある。すなわち、所定 画面が映像出力されるときに音楽が音声出力される。
【0020】 映像記録媒体は、映像を再生可能であればよく、様々な媒体を採用可能である 。例えば、大容量であってリアルタイムに映像や音声を再生するためのデータを 記録するという意味でDVD−RWやDVD−RAM等の光ディスク媒体が好適 であるものの、CDやMO、MD等の他の光ディスク媒体等であってもよい。再 生手段は、光ディスク媒体等の種類に応じて映像を再生することができればよく 、様々な構成が考えられる。例えば、読み出しの対象となる光ディスク媒体等に 対してアクセス可能な光ピックアップや磁気ヘッド、ディスク媒体を回転させる サーボ機構等を一ユニットとして構成すればよい。
【0021】
【考案の効果】
以上説明したように、請求項1、請求項2にかかる考案によれば、映像が再生 されないのではないかという不安感や映像が出力されるまでの時間が長すぎると いう苛立ち感を解消することが可能なDVDデッキを提供することができる。 また、請求項3にかかる考案によれば、映像が再生されないのではないかとい う不安感や映像が出力されるまでの時間が長すぎるという苛立ち感を解消するこ とが可能な映像再生装置を提供することができる。
【0022】 さらに、請求項4にかかる考案によれば、簡易な構成で所定画面にさせる映像 信号が生成されているか否かを検出することができる。 さらに、請求項5にかかる考案によれば、より確実にストリームデータが読み 出されていないときに所定画面の代わりに所定の挿入画面を映像出力させたり、 所定画面となっているときに所定の挿入音声を出力させたりすることが可能とな る。 さらに、請求項6にかかる考案によれば、輝度値が所定期間、所定値以下また は以上であるか否かを判定する処理を軽減させることができる。
【0023】 さらに、請求項7にかかる考案によれば、再生開始の旨を表現する挿入画面が OSD表示されることにより、利用者の不安感等を解消することができる。 さらに、請求項8にかかる考案によれば、所定画面が映像出力されるときに外 部のモニタから音楽が音声出力されることにより、利用者の不安感等を解消する ことができる。
【0024】
【考案の実施の形態】
以下、下記の順序に従って本考案の実施形態を説明する。 (1)映像再生装置の説明: (2)映像再生装置の動作: (3)変形例:
【0025】 (1)映像再生装置の説明: 図1は、本考案の一実施形態にかかる映像再生装置を適用したDVDデッキ( DVDプレーヤー)100の構成の概略をブロック図により示している。 図において、DVDデッキ100は、信号処理回路10、DVD制御ユニット 20、シスコン30、オンスクリーンディスプレイ回路(OSD)40、操作入 力部50、等を備えている。本DVDデッキ100は、外部に接続可能となって いるモニタであるテレビジョン(TV)80に対してアナログの映像信号と音声 信号とを出力することにより、デジタルストリームデータ(ストリームデータ) が記録された所定の映像記録媒体であるDVDから音声を含む映像を再生するこ とが可能となっている。なお、書き換え可能なDVDを使用してテレビジョン8 0からの映像信号と音声信号とに基づいてDVDに記録を行うDVDデッキでも 、本考案を適用可能である。むろん、テレビジョン放送電波を受信可能なチュー ナを内蔵してチューナからの映像信号と音声信号とに基づいてDVDに記録を行 うDVDデッキでも、本考案を適用可能である。
【0026】 信号処理回路10は、DVD制御ユニット20やシスコン30やOSD40に 接続されたデコーダ11と、このデコーダ11に接続されたD/A変換回路12 と音声合成回路13とを備えている。D/A変換回路12には、所定の規格のケ ーブルを介してテレビジョン80が接続されるようになっている。 テレビジョン80は、DVDデッキ100から入力された映像信号と音声信号 とに所定の信号処理を施して、映像と音声を出力する。
【0027】 D/A変換回路12は、デコーダ11から入力されるデジタルの映像信号と音 声信号とをテレビジョン80にて映像を出力させるアナログの映像信号と音声を 出力させるアナログの音声信号とに変換し、所定の増幅等を行った後にテレビジ ョン80に対して出力する。従って、テレビジョン80は、同アナログの映像信 号と音声信号とを入手して映像と音声とを出力可能である。 音声合成回路13は、シスコン30にも接続されている。音声合成回路13は 、所定の音楽等の音声をデータ化して記憶しているROMを備えており、シスコ ン30からの指令に応じて同ROMから音声データを読み出してデコーダ11に 対して出力する。デコーダ11は、同音声データを入手し、デジタルの音声信号 を生成する。すると、D/A変換回路12がデジタルの音声信号をアナログの音 声信号に変換するので、テレビジョン80はアナログの音声信号を入手して所定 の音楽等の音声を出力する。
【0028】 デコーダ11は、DVD制御ユニット20の入出力端子から出力される所定フ ォーマットのデジタルストリームデータ(データ・ビット・ストリーム)に基づ いて種々の信号処理を行い、種々のデータ態様に変換して出力を行う回路群を有 している。これらの回路群によって行われる処理の一つとしてMPEG復調があ る。すなわち、DVDにはMPEG形式にてデジタルストリームデータが記録さ れており、DVD制御ユニット20からMPEG形式のデジタルストリームデー タが入力されると、デコーダ11は圧縮変換前の動画情報と音声情報とを復元し てデジタルの映像信号と音声信号とを得るとともにこれらの復元信号をD/A変 換回路12に対して出力する。
【0029】 DVD制御ユニット20は、光ディスク媒体であるDVDに対して、動画/音 声情報等からなるデジタルストリームデータを読み出し可能である。動画情報の 場合、図2に示すように、複数のフレーム情報から構成したGOP(Group of P icture)単位でデジタルストリームデータを読み出し可能である。GOPは、他 のフレーム情報を参照しないで映像を復元可能なフレーム情報であるIピクチャ ー、前のフレーム情報を参照してフレーム間DCT変換により圧縮されたフレー ム情報であるPピクチャー、前のフレーム情報と後のフレーム情報とを参照して フレーム間DCT変換により圧縮されたフレーム情報であるBピクチャーから構 成されている。各フレーム情報は、画像をドットマトリクス状の多数の画素で表 現する情報とされ、輝度(Y)情報と青の色差(Cb)情報と赤の色差(Cr) 情報とから構成されている。なお、NTSC方式の場合、輝度情報については3 60×240画素で構成し、両色差情報については180×120画素で構成し ている。 なお、図3に示すように、デジタルストリームデータは二以上に区分されて記 録されることもある。
【0030】 DVDの所定領域には、所定フォーマットの管理情報が記録されている。この 管理情報は、デジタルストリームデータを管理する情報であり、DVDに記録さ れる一または二以上のデジタルストリームデータ別に記録される個別情報と、デ ジタルストリームデータの種類に関係なく記録される共通情報とから構成されて いる。DVD制御ユニット20は、この管理情報も読み出し可能である。
【0031】 DVD制御ユニット20は、光ピックアップ21と、フォーカスサーボ等に対 して制御信号を送出することにより光ピックアップ21を所定位置に駆動させる サーボ信号処理部22と、光ピックアップ21からの読み取り信号を増幅して所 定の制御信号を生成するRFアンプ24と、増幅された信号の中から記録されて いるデジタルストリームデータを読み出して出力する信号処理部26とから構成 されている。これらの機器はシスコン30の制御のもとで作動し、DVDに記録 されたデジタルストリームデータはDVD制御ユニット20の入出力端子から出 力される。 このように、DVD制御ユニット20は、DVDに記録されたデジタルストリ ームデータと管理情報とを読み出し可能となっている。
【0032】 DVD制御ユニット20にてデジタルストリームデータが読み出されていると き、デコーダ11はデジタルストリームデータからデジタルの映像信号と音声信 号とを生成する。映像信号を生成する場合、図3に示すように、テレビジョン8 0から映像出力される画面を表現する多数の走査線信号S2からなる映像信号S 1を生成する。同走査線信号S2には、テレビジョン80に出力させる映像の輝 度を表す輝度(Y)信号、同映像の色差を表す色差(Cb,Cr)信号が含まれ ている。
【0033】 一方、デジタルストリームデータが読み出されていないとき、デコーダ11は テレビジョン80の映像出力を黒画面(所定画面)にさせる映像信号を生成する 。すなわち、走査線信号S2に含まれる輝度信号を所定レベルにする。図4の左 側に示すように、輝度信号のデジタル値(輝度値)の増加に応じて出力映像の輝 度が増加する場合、画面を表現する全ての走査線信号S2に含まれる輝度信号の デジタル値がある値以下となるときに黒画面が映像出力される。従って、デコー ダ11は画面全体について輝度値をある値以下にするようにして映像出力を黒画 面にさせる映像信号を生成する。一方、図の右側に示すように、輝度値の増加に 応じて出力映像の輝度が増加する場合、画面を表現する全ての走査線信号S2に 含まれる輝度信号のデジタル値がある値以上となるときに黒画面が映像出力され る。この場合、デコーダ11は画面全体について輝度値をある値以上にするよう にして映像出力を黒画面にさせる映像信号を生成する。
【0034】 D/A変換回路12は、デコーダ11にて生成されたデジタルの映像信号と音 声信号をアナログの映像信号と音声信号に変換する。 以上説明したように、デコーダ11とD/A変換回路12とは、読み出された デジタルストリームデータから同モニタに映像信号と音声信号とを生成するとと もに、同デジタルストリームデータが読み出されていないときには同モニタの映 像出力を黒画面にさせる映像信号を生成する。
【0035】 オンスクリーンディスプレイ回路(OSD)40は、シスコン30とデコーダ 11とに接続されている。OSD40は、シスコン30から入力される所定フォ ーマットのOSDデータをテレビジョン80に画面表示させる信号に変換し、変 換した信号をデジタルの映像信号に重畳する。OSDデータから変換された信号 が重畳されたデジタルの映像信号は、D/A変換回路12によりアナログの映像 信号に変換され、テレビジョン80に対して出力される。すると、テレビジョン 80は、OSDデータに対応した画面をOSD表示する。 なお、OSDは、シスコン30に内蔵されていてもよい。
【0036】 操作入力部50は、操作パネル51、受光回路52、リモコン送信機53を備 えており、再生を開始する等の操作入力を受け付け可能となっている。操作パネ ル51や受光回路52は、シスコン30に接続されている。操作パネル51は、 複数の操作ボタンを有しており、同操作ボタンへの操作入力を受け付けると、対 応する操作信号を生成してシスコン30に対して出力する。リモコン送信機53 は、複数の操作キーを有しており、同操作キーへの操作入力を受け付けると、対 応する赤外線のリモコン信号を生成し、受光回路52に対して出力する。すると 、受光回路52は、赤外線のリモコン信号を受信すると、電気信号に変換し、シ スコン30に対して出力する。利用者は、操作パネル51やリモコン送信機53 を操作することにより、DVDに記録された映像信号の再生/停止や所望トラッ クへのアクセス、言語の選択、カメラアングルの変更等を行うことができる。
【0037】 シスコン30には、デコーダ11、音声合成回路13、DVD制御ユニット2 0、OSD40、操作入力部50が接続されている。同シスコン30は、操作入 力部50にて受け付けられた設定入力に応じて、DVD制御ユニット20に対し てMPEG形式のデジタルストリームデータの読み出させ、音声を含む映像を再 生する等の制御を行う。同制御を行うため、シスコン30の内部には、演算処理 の主体となるCPU31、所定の制御プログラムが記録されたROM32、ワー クエリアなどとして利用されるRAM33、計時を行うタイマ回路34、外部機 器を制御するための信号の入出力を行う図示しないI/Oポート等が設けられて いる。このシスコン30による制御のもとでDVD制御ユニット20やデコーダ 11が所定の処理を行って、映像を再生することができる。
【0038】 具体的に説明すると、シスコン30は、映像および音声の再生を行うとき、D VD制御ユニット20に対して、管理情報を読み出させ、同管理情報に基づいて デジタルストリームデータの再生開始位置をサーチさせ、サーチさせた後に再生 開始位置からデジタルストリームデータを読み出させる制御を行う。この結果、 シスコン30とDVD制御ユニット20と信号処理回路10とは、DVDに対し てストリームデータの再生開始位置をサーチして同ストリームデータを読み出し て外部のモニタに映像を出力させる映像信号を生成するとともに、同ストリーム データが読み出されていないときには同モニタの映像出力を所定画面にさせる映 像信号を生成する。すなわち、再生手段が構成される。
【0039】 また、シスコン30は、リモコン送信機53等の操作に応じてOSDデータを 作成し、OSD40に対して出力する。例えば、リモコン送信機53にて所定の 再生開始キーが押圧されると、再生開始キーが押圧されたことを表すリモコン信 号が受光回路52を介してシスコン30に入力される。すると、シスコン30は 、映像の再生開始の旨を表現するOSD表示をテレビジョン80に行わせるOS Dデータを作成する。このOSDデータは、OSD40から対応する信号に変換 されて映像信号に重畳され、D/A変換回路12を介してテレビジョン80に対 して出力される。
【0040】 ところで、従来は、音声を含む映像を再生させる操作を行うと、DVDに記録 された情報によっては、例えば図5に示すように、デジタルストリームデータに 基づく映像が出力されるまでに数秒間の黒画面が数回現れることがあった。この ような黒画面が生じるために、DVDの記録映像の視聴者は、DVDデッキある いはDVDが壊れて映像が再生されないのではないかという不安感を抱いたり、 映像が出力されるまでの時間が長すぎるという苛立ち感を覚えることがあった。
【0041】 そこで、本DVDデッキ100では、以下のようにして、黒画面の代わりにオ ープニング画面等の所定の挿入画面をテレビジョンに表示させたり、黒画面とな っているときに軽い音楽等の挿入音声をテレビジョンから出力させたりすること にしている。 すなわち、シスコン30は、音声を含む映像の再生を行っているとき、デコー ダ11が生成する輝度信号から輝度を表す輝度値を取得し、同輝度値に基づいて 黒画面にさせる映像信号が生成されているか否かを検出する。この意味で、シス コン30は、映像の再生を行っているときに所定画面にさせる映像信号が生成さ れていることを検出可能な検出手段を構成する。
【0042】 そして、シスコン30は、黒画面にさせる映像信号が生成されていると検出し たとき、例えばオープニング画面等の挿入画面をテレビジョンにて表示可能なO SDデータを作成し、OSD40に対して出力する。すると、OSD40が同O SDデータをモニタに画面表示させる信号に変換して映像信号に重畳するので、 テレビジョン80は同映像信号を入手してオープニング画面等の挿入画面をOS D表示する。また、別の一例として、シスコン30は、黒画面にさせる映像信号 が生成されていると検出したとき、例えば音声合成回路13に対して音楽等の所 定の挿入音声を出力させる指令を出力することにより、信号処理回路10に対し て同挿入音声を出力させる音声信号を生成させる制御を行う。すると、信号処理 回路10は音楽等の所定の挿入音声を出力させる音声信号を生成するので、テレ ビジョン80は同音声信号を入手して音楽等の挿入音声を出力する。この意味で 、シスコン30は、信号処理回路10とともに、再生を行っているときに所定画 面にさせる映像信号が生成されていると検出されたときに所定の挿入画面や挿入 音声をモニタに出力させる信号を生成する挿入手段を構成する。 このように、デジタルストリームデータに基づく映像が出力されるまでの間に オープニング画面等の画面がテレビジョンにて表示されたり、軽い音楽等の音声 がテレビジョンから出力されたりするので、上述した利用者の不安感等を解消す ることができる。
【0043】 (2)映像再生装置の動作: 以下、本映像再生装置の動作について説明する。 シスコン30は繰り返し操作パネル51からの操作信号や、受光回路52を介 してリモコン送信機53からのリモコン信号の入力を受け付ける処理を行ってい る。利用者が操作パネル51やリモコン送信機53から再生モードを選択する意 味の操作入力を行うと、シスコン30には操作パネル51や受光回路52から再 生モード選択を意味する信号が入力される。すると、シスコン30は、図示しな い再生モード設定処理を開始し、再生モード選択画面をOSD表示させるOSD データを作成してOSD40に対して出力する。すると、図6に示すような再生 モード選択画面がテレビジョン80にて表示される。
【0044】 図に示す再生モードの選択画面がテレビジョン80にて表示されているとき、 リモコン送信機53のカーソルキー等の操作すると、カーソルC1が各再生モー ドの表示領域上を上下するようになっている。そして、リモコン送信機53の確 定キー等を操作すると、カーソルC1の位置に対応する再生モードが設定入力さ れる。なお、図中、「オープニング画面挿入」の再生モードは、再生を行ってい るときに黒画面の代わりにオープニング画面を表示させるモードである。「軽い 音楽挿入」の再生モードは、再生を行っているときに黒画面となるときに音楽を 音声出力させるモードである。「画面/音楽挿入」の再生モードは、再生を行っ ているときに黒画面の代わりにオープニング画面を表示させるとともに音楽を音 声出力させるモードである。「黒画面」の再生モードは、従来通り、再生を行っ ているときに黒画面のままとするモードである。
【0045】 記録モード選択画面をOSD表示すると、操作パネル51やリモコン送信機5 3の操作入力を受け付けることにより、画面上で選択された再生モードの設定入 力を受け付けて取得する。ここで、リモコン送信機53等の確定操作以外の操作 が行われなかった場合には、デフォルトの再生モード(例えば、「画面/音楽挿 入」)を取得する。そして、取得した再生モードに対応するパラメータをシスコ ン内のRAM33の所定領域に記憶して、再生モード設定処理を終了する。
【0046】 図7は、映像と音声の再生を開始する再生開始処理を示すフローチャートであ る。同フローの処理も、シスコンのCPU31によって行われるものである。 利用者が操作パネル51やリモコン送信機53から再生開始を意味する操作入 力を行うと、シスコン30には操作パネル51や受光回路52から再生開始を意 味する信号が入力される。そして、本フローを開始し、再生中を意味する再生フ ラグをセット(例えば、1を代入)する(ステップS105)。
【0047】 次に、再生を開始するにあたってパラメータを初期化する等の各種の初期設定 処理を行う(ステップS110)。さらに、DVD制御ユニット20に対して、 ローディングされているDVDから管理情報を読み出させる(ステップS115 )。その後、読み出させた管理情報をデコーダ11を介して取得し、DVD制御 ユニット20に対して、取得した管理情報に基づいてデジタルストリームデータ の再生開始位置をサーチさせる(ステップS120)。すると、デコーダ11は 、デジタルストリームデータが読み出されていないときにはテレビジョン80の 映像出力を黒画面にさせる映像信号を生成する。従って、デジタルストリームデ ータが読み出されていない間、テレビジョン80の画面は黒画面となる。
【0048】 そして、再生開始位置をサーチさせた後に、DVD制御ユニット20に対して 、同再生開始位置からデジタルストリームデータを読み出させ(ステップS12 5)、本フローを終了する。すると、デコーダ11はデジタルストリームデータ をデジタルの映像信号と音声信号に変換し、D/A変換回路12がデジタルの映 像信号と音声信号をアナログの映像信号と音声信号に変換する。従って、同アナ ログの映像信号と音声信号が入力されるテレビジョン80からは、再生処理が終 了されるまでの間、デジタルストリームデータに対応する映像と音声とが出力さ れる。
【0049】 図8は、オープニング画面や音楽を挿入する画面/音声挿入処理を示すフロー チャートである。本フローは、定期的に繰り返し行われる。なお、図4の左側で 示したように、出力映像の輝度は輝度信号のデジタル値(輝度値)の増加に応じ て増加するものとする。また、所定の挿入画面はオープニング画面であるものと するが、動画のように時間に応じて変化するスクリーンセーバー画面等であって もよい。さらに、所定の挿入音声は音楽であるものとするが、「しばらくお待ち ください」といった人の声の合成音等であってもよい。 まず、映像と音声の再生を行っている最中か否かを判断する(ステップS20 5)。例えば、再生中を意味する再生フラグが1となっていれば、再生中である と判断する。再生中でないと判断したときには、オープニング画面等を挿入する 必要がないので、本フローを終了する。
【0050】 再生中であると判断したとき、デコーダ11から、一画面を構成する全ての走 査線信号に含まれる輝度信号のデジタル値である輝度値を取得する(ステップS 210)。そして、取得した全ての輝度値が所定値以下であるか否かを判断する (ステップS215)。なお、各輝度値を取得しながら即座にその輝度値が所定 値以下であるか否かを判断する処理を繰り返してもよい。輝度値のいずれかが所 定値よりも大きい場合は、黒画面にさせる映像信号が生成されていないと判定し 、タイマ回路34の計時カウンタをリセットして(ステップS220)、本フロ ーを終了する。 全ての輝度値が所定値以下である場合、黒画面にさせる映像信号が生成されて いると判定し、上記計時カウンタを使用して計時を行っている最中か否かを判断 する(ステップS225)。計時中でなければ、黒画面にさせる映像信号の生成 が開始されたことになるので、タイマ回路34に対して上記計時カウンタを使用 する計時を開始させ(ステップS230)、本フローを終了する。
【0051】 計時中であるとき、タイマ回路34の計時カウンタを参照して、所定期間(例 えば、1秒)が経過しているか否かを判断する(ステップS235)。所定期間 が経過していれば、後述する再生モード別処理を行って(ステップS240)、 本フローを終了する。所定期間が経過していなければ、再生モード別処理を行わ ずに本フローを終了する。すると、再び本フローが行われ、ステップS235に て所定期間が経過していると判断されると、再生モード別処理が行われる。従っ て、全ての輝度値が所定期間、所定値以下となったときに、再生モード別処理が 行われることになる。 このように、ステップS210〜S235の処理では、再生を行っているとき に輝度信号から輝度を表す輝度値を取得して同輝度値に基づいて黒画面にさせる 映像信号が生成されているか否かを検出する。
【0052】 図9は、ステップS240で行われる再生モード別処理を示すフローチャート である。 まず、オープニング画面を挿入するか否かを判断する(ステップS305)。 図6で示した再生モード選択画面にて「オープニング画面挿入」または「画面/ 音楽挿入」が選択入力された場合に条件成立となってステップS310に進み、 これら以外が選択入力された場合に条件不成立となってステップS320に進む 。 ステップS310では、オープニング画面とされた所定の挿入画面をテレビジ ョン80にて表示可能なOSDデータを作成する。なお、オープニング画面は様 々な態様が考えられ、文字情報、模様、絵画等であってもよいし、動画であって もよい。また、DVDをローディングしたときにデジタルストリームデータの最 初のデータに相当する映像を取得して記憶しておき、この映像をオープニング画 面としてもよい。
【0053】 そして、作成したOSDデータをOSD40に対して出力する(ステップS3 15)。すると、デコーダ11から出力されるデジタルの映像信号にはオープニ ング画面を画面表示させる信号が重畳され、D/A変換回路12が同デジタルの 映像信号をアナログの映像信号に変換する。従って、図10に示すように、テレ ビジョン80から、黒画面の代わりにオープニング画面が映像出力される。 このように、ステップS310〜S315の処理では、黒画面にさせる映像信 号が生成されていると検出したとき、所定の挿入画面をモニタにて表示可能なO SDデータを作成してオンスクリーンディスプレイ回路に対して出力する。
【0054】 ステップS320では、音楽を挿入するか否かを判断する。図6で示した再生 モード選択画面にて「軽い音楽挿入」または「画面/音楽挿入」が選択入力され た場合に条件成立となってステップS325に進み、これら以外が選択入力され た場合に条件不成立となって本フローを終了する。 ステップS325では、音声合成回路13に対して音楽とされた所定の挿入音 声を出力させる指令を出力する。そして、本フローを終了する。すると、デコー ダ11から出力されるデジタルの音声信号は音声合成回路13からの音声信号と され、D/A変換回路12が同デジタルの音声信号をアナログの音声信号に変換 する。従って、図10にて模式的に示すように、テレビジョン80から、黒画面 にさせる映像信号が生成されているときに音楽が音声出力される。 このように、ステップS325の処理では、黒画面にさせる映像信号が生成さ れていると検出したとき、信号処理回路に対して所定の挿入音声を出力させる音 声信号を生成させる制御を行う。
【0055】 以上説明したように、デジタルストリームデータに基づく映像が出力されるま での間にオープニング画面等の画面がテレビジョンにて表示されたり、軽い音楽 等の音声がテレビジョンから出力されたりするので、映像が再生されないのでは ないかという不安感や映像が出力されるまでの時間が長すぎるという苛立ち感を 解消することができる。
【0056】 (3)変形例: 本考案の映像再生装置は、様々な構成が考えられる。 例えば、映像再生装置自身が音声出力回路を備え、再生を行っているときに黒 画面にさせる映像信号が生成されているときには同音声出力回路から所定の音声 を出力するようにしてもよい。 また、図4の右側で示したように、出力映像の輝度が輝度信号のデジタル値( 輝度値)の増加に応じて減少する場合、図8で示した画面/音声挿入処理のステ ップS215では、全ての輝度値が所定値以上であるか否かを判断するようにす ればよい。
【0057】 さらに、上述した実施形態では同画面/音声挿入処理において一画面を構成す る全ての走査線信号からの輝度値全てが所定値以下であるか否かを判断したが、 処理を軽減するため、一画面を構成する走査線信号のうち、所定数(例えば、上 中下3本)の走査線信号からの輝度値全てが所定値以下であるか否かを判断して もよい。 図11は、変形例にかかる映像再生装置を適用したDVDデッキにて行われる 画面/音声挿入処理を示すフローチャートである。なお、図8に示した処理と同 様の処理が行われる箇所については同じ符号を付して詳しい説明を省略する。本 フローでは、上記ステップS210の代わりにステップS210’が行われると ともに、ステップS235とステップS240との間にステップS405〜S4 15が追加されている。
【0058】 再生中であるとき、デコーダ11から、一画面を構成する全ての走査線信号の うち所定数の走査線信号に含まれる輝度信号のデジタル値である輝度値を取得す る(ステップS210’)。そして、取得した全ての輝度値が所定値以下である か否かを判断する(ステップS215)。全ての輝度値が所定値以下である場合 、この状態が所定期間継続するとステップS235で条件成立となり、今度は一 画面を構成する全ての走査線信号に含まれる輝度信号のデジタル値である輝度値 を取得する(ステップS405)。そして、取得した全ての輝度値が所定値以下 であるか否かを判断する(ステップS410)。輝度値のいずれかが所定値より も大きい場合は、黒画面にさせる映像信号が生成されていななかったと判定し、 タイマ回路34の計時カウンタをリセットして(ステップS415)、本フロー を終了する。 全ての輝度値が所定値以下である場合、上述した再生モード別処理を行って( ステップS240)、本フローを終了する。
【0059】 このように、図11で示した処理でも、再生を行っているときに輝度信号から 輝度を表す輝度値を取得して同輝度値に基づいて黒画面にさせる映像信号が生成 されているか否かを検出することができる。そして、輝度値が所定期間、所定値 以下であるか否かを判定する処理を軽減させることができる。 以上説明したように、本考案によると、種々の態様により、映像が再生されな いのではないかという不安感や映像が出力されるまでの時間が長すぎるという苛 立ち感を解消することが可能なDVDデッキおよび映像再生装置を提供すること ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態にかかるDVDデッキの構
成の概略を示すブロック図である。
【図2】DVDに記録されたデジタルストリームデータ
の構造を模式的に示す図である。
【図3】デコーダが生成する映像信号の構造を模式的に
示す図である。
【図4】輝度信号のデジタル値と映像の輝度との関係を
グラフにて示す図である。
【図5】従来においてデジタルストリームデータに基づ
く映像が出力されるまでに黒画面が現れる様子を模式的
に示す図である。
【図6】再生モード選択画面の表示画面例を示す図であ
る。
【図7】再生開始処理を示すフローチャートである。
【図8】画面/音声挿入処理を示すフローチャートであ
る。
【図9】再生モード別処理を示すフローチャートであ
る。
【図10】デジタルストリームデータに基づく映像が出
力されるまでの画面と出力音声の様子を模式的に示す図
である。
【図11】変形例にかかるDVDデッキにて行われる画
面/音声挿入処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…信号処理回路 11…デコーダ 12…D/A変換回路 13…音声合成回路 20…DVD制御ユニット 21…光ピックアップ 22…サーボ信号処理部 24…RFアンプ 26…信号処理部 30…シスコン 31…CPU 32…ROM 33…RAM 34…タイマ回路 40…オンスクリーンディスプレイ回路 50…操作入力部 51…操作パネル 52…受光回路 53…リモコン送信機 80…テレビジョン 100…DVDデッキ S1…映像信号 S2…走査線信号

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 DVDに記録された所定フォーマットの
    デジタルストリームデータおよび同デジタルストリーム
    データを管理する管理情報を読み出し可能なDVD制御
    ユニットと、 外部のモニタと接続可能であり、読み出されたデジタル
    ストリームデータから同モニタに映像を出力させる映像
    信号および音声を出力させる音声信号を生成するととも
    に、同デジタルストリームデータが読み出されていない
    ときには同モニタの映像出力を黒画面にさせる映像信号
    を生成する信号処理回路と、 映像および音声の再生を行うとき、上記DVD制御ユニ
    ットに対して、上記管理情報を読み出させ、同管理情報
    に基づいて上記デジタルストリームデータの再生開始位
    置をサーチさせ、サーチさせた後に同再生開始位置から
    上記デジタルストリームデータを読み出させる制御を行
    うシスコンとを備え、 上記映像信号は、上記モニタから映像出力される画面を
    表現する多数の走査線信号から構成され、同走査線信号
    には、上記モニタに出力させる映像の輝度を表す輝度信
    号が含まれるDVDデッキにおいて、 入力されるOSDデータを上記モニタに画面表示させる
    信号に変換して上記映像信号に重畳するオンスクリーン
    ディスプレイ回路が設けられ、 上記シスコンは、上記再生を行っているとき、上記輝度
    信号から輝度を表す輝度値を取得して同輝度値に基づい
    て上記黒画面にさせる映像信号が生成されているか否か
    を検出し、同黒画面にさせる映像信号が生成されている
    と検出したとき、オープニング画面等の所定の挿入画面
    を上記モニタにて表示可能なOSDデータを作成して上
    記オンスクリーンディスプレイ回路に対して出力するこ
    とを特徴とするDVDデッキ。
  2. 【請求項2】 DVDに記録された所定フォーマットの
    デジタルストリームデータおよび同デジタルストリーム
    データを管理する管理情報を読み出し可能なDVD制御
    ユニットと、 外部のモニタと接続可能であり、読み出されたデジタル
    ストリームデータから同モニタに映像を出力させる映像
    信号および音声を出力させる音声信号を生成するととも
    に、同デジタルストリームデータが読み出されていない
    ときには同モニタの映像出力を黒画面にさせる映像信号
    を生成する信号処理回路と、 映像および音声の再生を行うとき、上記DVD制御ユニ
    ットに対して、上記管理情報を読み出させ、同管理情報
    に基づいて上記デジタルストリームデータの再生開始位
    置をサーチさせ、サーチさせた後に同再生開始位置から
    上記デジタルストリームデータを読み出させる制御を行
    うシスコンとを備え、 上記映像信号は、上記モニタから映像出力される画面を
    表現する多数の走査線信号から構成され、同走査線信号
    には、上記モニタに出力させる映像の輝度を表す輝度信
    号が含まれるDVDデッキにおいて、 上記シスコンは、上記再生を行っているとき、上記輝度
    信号から輝度を表す輝度値を取得して同輝度値に基づい
    て上記黒画面にさせる映像信号が生成されているか否か
    を検出し、同黒画面にさせる映像信号が生成されている
    と検出したとき、上記信号処理回路に対して音楽等の所
    定の挿入音声を出力させる音声信号を生成させる制御を
    行うことを特徴とするDVDデッキ。
  3. 【請求項3】 所定フォーマットのストリームデータが
    記録された所定の映像記録媒体に対して同ストリームデ
    ータの再生開始位置をサーチして同ストリームデータを
    読み出して外部のモニタに映像を出力させる映像信号を
    生成するとともに、同ストリームデータが読み出されて
    いないときには同モニタの映像出力を所定画面にさせる
    映像信号を生成する再生手段と、 映像の再生を行っているとき、上記所定画面にさせる映
    像信号が生成されていることを検出可能な検出手段と、 上記再生を行っているときに上記所定画面にさせる映像
    信号が生成されていると検出されたとき、所定の挿入画
    面と挿入音声のいずれかまたは組み合わせを上記モニタ
    に出力させる信号を生成する挿入手段とを具備すること
    を特徴とする映像再生装置。
  4. 【請求項4】 上記映像信号には、上記モニタに出力さ
    せる映像の輝度を表す輝度信号が含まれ、 上記検出手段は、上記輝度信号から輝度を表す輝度値を
    取得し、同輝度値に基づいて上記所定画面にさせる映像
    信号が生成されているか否かを検出することを特徴とす
    る請求項3に記載の映像再生装置。
  5. 【請求項5】 上記検出手段は、上記輝度値が所定期
    間、所定値以下または以上であるか否かを判定し、 上記挿入手段は、上記輝度値が上記所定期間、上記所定
    値以下または以上であると判定されたとき、上記挿入画
    面と挿入音声のいずれかまたは組み合わせを上記モニタ
    に出力させる信号を生成することを特徴とする請求項4
    に記載の映像再生装置。
  6. 【請求項6】 上記映像信号は、上記モニタから映像出
    力される画面を表現する多数の走査線信号から構成さ
    れ、 上記検出手段は、上記画面を表現する多数の走査線信号
    のうち、所定数の走査線信号に含まれる上記輝度信号か
    ら取得した輝度値が所定期間、所定値以下または以上で
    あるか否かを判定し、同輝度値が同所定期間、同所定値
    以下または以上であると判定したとき、全ての走査線信
    号に含まれる上記輝度信号から取得した輝度値が同所定
    値以下または以上であるか否かを判定し、 上記挿入手段は、上記全ての走査線信号に含まれる輝度
    信号から取得された輝度値が上記所定値以下または以上
    であると判定されたとき、上記挿入画面と挿入音声のい
    ずれかまたは組み合わせを上記モニタに出力させる信号
    を生成することを特徴とする請求項4に記載の映像再生
    装置。
  7. 【請求項7】 上記挿入手段は、映像の再生開始の旨を
    表現する上記挿入画面を上記モニタにてOSD表示可能
    な信号を生成して上記映像信号に重畳することを特徴と
    する請求項3〜請求項6のいずれかに記載の映像再生装
    置。
  8. 【請求項8】 上記挿入手段は、音楽とされた上記挿入
    音声を上記モニタに出力させる音声信号を生成すること
    を特徴とする請求項3〜請求項7のいずれかに記載の映
    像再生装置。
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