JP3089268B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP3089268B2
JP3089268B2 JP03056887A JP5688791A JP3089268B2 JP 3089268 B2 JP3089268 B2 JP 3089268B2 JP 03056887 A JP03056887 A JP 03056887A JP 5688791 A JP5688791 A JP 5688791A JP 3089268 B2 JP3089268 B2 JP 3089268B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は基板電位発生回路を内蔵
した半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、MOS半導体装置においては、
たとえばNMOSにおいては、基板電位を接地電位よりも深
く(つまり、負電位)にしてスレッシュホールド電圧の
安定化等を図ることができる。このような基板電位は、
電源ピンによる外部電源からではなく、内蔵された基板
電位発生回路によって発生するのが一般的である。
【0003】上述の基板電位発生回路を常に活性化(動
作)させれば、もちろん、半導体装置の消費電力の増大
を招く。このため、従来は、半導体装置が活性化(動作
中)されたときに、あるいは基板電位を監視して基板電
位が浅くなったことが検出されたときに、基板電位発生
回路を活性化させるようにし、言い換えると、これら2
つの条件が共に満たされていないときには、基板電位発
生回路を非活性化して低消費電力化を図っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シリア
ルアクセス用メモリを備えるマルチポートDRAM等におい
ては、シリアルアクセス用メモリのシリアルクロックS
C等の制御クロックは、どのようなタイミングでまたど
のような周期で発生するのか不明である。従って、上述
のごとく、装置が活性化されたときあるいは基板電位が
浅くなったときのみ、基板電位発生回路を活性化してい
たので、上述のような制御クロックに対しては応答速度
が遅過ぎ、この結果、基板電位が浅くなり、回路の誤動
作を招くという課題がある。
【0005】従って、本発明の目的は、マルチポートDR
AM等の特殊な制御クロックを有する場合にも、適正な基
板電位を与えて半導体装置の誤動作を防止する基板電位
発生回路を活性化させるようにした半導体装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めの手段は図1に示される。すなわち、半導体装置の制
御クロックの繰返し周波数が所定値以上であるか否かを
判別する制御クロック周波数判別回路を具備し、該制御
クロックの繰返し周波数が所定値以上のときに前記基板
電位発生回路を活性化させるようにしたものである。な
お、半導体装置の制御クロックは、半導体装置がシリア
ルアクセス用メモリ内臓DRAMであれば、そのシリアルク
ロックである。
【0007】
【作用】上述の手段によれば、制御クロックの繰返し周
波数が所定値以上のときに、他の条件(半導体装置の活
性化、浅い基板電位の検出)に関係なく、基板電位発生
回路は活性化される。
【0008】
【実施例】図2は本発明に係る基板電位発生回路を内蔵
した半導体装置の一実施例を含む画像用マルチポートDR
AMを示すブロック回路図である。
【0009】図2において、1はメモリセルアレイ、2
はメモリセルアレイ1の行方向に配置された1行もしく
は複数行のシリアルアクセス用メモリ(SAM) である。3
は*RAS信号、*CAS信号等を受信して各部を制御
する制御回路、4はアドレス信号ADDをデコードする
デコーダである。従って、ランダムアクセスモードであ
れば、セルアレイ1の1つのメモリセルがアクセスさ
れ、たとえば入出力端子I/Oよりデータが書込まれも
しくは読出される。他方、シリアルアクセスモードであ
れば、セルアレイ1の1行ないし複数行のデータがシリ
アルアクセス用メモリ2に並列転送される。シリアルア
クセス用メモリ2はシフトレジスタで構成され、シリア
ルクロックSCにより、逐次、端子SOUT より読出され
る。
【0010】5は基板電位発生回路であって、発振回路
51及びポンピング回路52より構成され、基板電位VBB
発生する。
【0011】基板電位発生回路5の活性化は、3つの信
号φACT ,φVBB ,φSCF のいずれかがハイレベル("
1")となったときに行われる。
【0012】信号φACT は、装置が活性化したとき、た
とえば*RAS信号がアサートされたとき制御回路3に
よって発生する (φACT = "1")
【0013】また、信号φVBB は、基板電位VBBが浅過
ぎたことを検出する基板電位検出回路6によって発生す
る (φVBB= "1")。
【0014】さらに、信号φSCF は、シリアルクロック
SCの繰返し周波数が所定値以上となったことを検出す
るシリアルクロック周波数判別回路7によって発生する
SCF = "1")。本発明によれば、このシリアルクロ
ック周波数判別回路7が付加されたものである。
【0015】上述の構成により、基板電位発生回路5は
次の3つの条件の1つが満たされると活性化されること
になる。
【0016】1)装置が活性化されること (*RAS=
"0")。つまり、装置の活性化に伴ない、基板内にキャ
リアの注入が起こるので、基板電位VBBが浅くなるから
である。
【0017】2)基板電位VBBが浅くなったときである
こと。基板電位VBBを直接監視した結果だからである。
【0018】3)シリアルクロックSCの繰返し周波数
が所定値以上となったときである。シリアルクロックS
Cの発生、停止がランダムに行われ、かつ、装置の活性
化 (*RAS= "0")とは独立に行われることによる基
板電位VBBの浅くなることに対して迅速に応答せしめる
ためである。
【0019】以下、図2の主要部について詳細に説明す
る。
【0020】図3は図2の基板電位発生回路5、特に、
発振回路51の詳細を示す回路図である。すなわち、発振
回路51は複数のインバータI1,I2 ,…が直列接続さ
れたリング発振器により構成され、互いに逆位相の2つ
の出力信号によりポンピング回路52を駆動するものであ
る。
【0021】発振回路51のインバータの1つ (たとえば
1)には、3つのトランジスタQ1 ,Q2 ,Q3 が接地
電位側との間に接続されている。これらトランジスタQ
1 ,Q2 ,Q3 を上述の信号φACT ,φVBB ,φSCF
よってインバータI1 の活性、非活性つまり発振回路51
の活性、非活性が制御される。ここで、発振回路51の活
性、非活性はポンピング回路52の活性、非活性にも相当
するのであるから、基板電位発生回路5全体の活性、非
活性が信号φACT ,φVBB ,φSCF によって制御される
ことになる。
【0022】上述のごとく、トランジスタQ1 ,Q2
3 は並列接続されているので、信号φACT ,φVBB
φSCF のいずれか1つがハイレベル("1")となると、接
地電位がインバータI1 に印加され、基板電位発生回路
5全体が活性化されることになる。
【0023】図4は図2のシリアルクロック周波数判別
回路7の詳細な回路図である。シリアルクロック周波数
判別回路7は充放電回路(チャージポンプ回路)71及び
充放電回路71の充電電荷量が所定量以上か否かを判別す
る判別回路72よりなる。
【0024】充放電回路71は、インバータI11〜I14
ノア回路G1 、ナンド回路G2 、充電スイッチとしての
トランジスタQ11、キャパシタQ12、放電スイッチとし
てのトランジスタQ13、キャパシタQ14、及び抵抗R1
よりなる。
【0025】ノア回路G1 はキャパシタQ12の放電指令
信号S2 を発生するためのものであり、他方、ナンド回
路G2 はキャパシタQ12の充電指令信号S3 を発生する
ためのものである。すなわち、放電指令信号S2 がハイ
レベル("1")となると、キャパシタQ12の電荷は、トラ
ンジスタQ13(Nチャネル)のオン動作により、トラン
ジスタQ13のオン抵抗、抵抗R1 の抵抗値及びキャパシ
タQ12の容量による時定数に従い、放電される。他方、
充電指令信号S3 がローレベル("0")となると、キャパ
シタQ12は、トランジスタQ11(Pチャネル)のオン動
作により、トランジスタQ12のオン抵抗及びキャパシタ
12の容量による時定数に従い、充電される。
【0026】また、判別回路72は、抵抗R2 及びトラン
ジスタQ15(Nチャネル)よりなるインバータ、及びも
う1つのインバータI15よりなる。すなわち、判別回路
72は充放電回路71の出力電圧Vd がトランジスタQ15
しきい値電圧Vthを超えたか否かを判別するものであ
る。
【0027】図4の回路動作を図5のタイミング図を参
照して説明する。シリアルクロックSCが図5(A)に
示すごとく変化すると、その遅延信号S 1 が図5(B)
に示すごとく得られる。この結果、信号SC,S1 のノ
ア論理信号S2 が図5(C)に示すごとく得られ、信号
SC,S1 のナンド論理信号S3 が図5(D)に示すご
とく得られる。
【0028】従って、キャパシタQ12は、信号S3 のロ
ーレベルに応じて充電され、信号S 2 のハイレベルに応
じて放電され、この結果、キャパシタQ12の電圧V
c は、図5(E)に示すごとく、変化する。
【0029】ところで、充放電回路71の出力電圧V
d は、キャパシタQ12の放電中は、トランジスタQ13
オン動作により、キャパシタQ12の電圧Vc にほぼ一致
するが、キャパシタQ12の充電中は、これらの電圧
c ,Vd は切り離され、この結果、出力電圧Vd は、
抵抗R1 の抵抗値及びキャパシタQ14の容量の時定数に
従って低下する。従って、図5(E)に示すごとく、シ
リアルクロックSCの繰返し周波数の大きくなると出力
電圧Vd は上昇するが、この周波数が小さくなると出力
電圧Vd は下降することになる。
【0030】従って、時刻t1 にて、シリアルクロック
SCの繰返し周波数が大きくなって充放電回路71の出力
電圧Vd が判別回路72のトランジスタQ15のしきい値電
圧V thを超えると、図5(F)に示すごとく、信号*φ
SCF はハイレベルからローレベルに反転し、この結果、
図5(G)に示すごとく、信号φSCF はローレベルから
ハイレベルに反転することになる。
【0031】他方、時刻t2 にて、シリアルクロックS
Cの繰返し周波数が小さくなって充放電回路71の出力電
圧Vd が判別回路72のトランジスタQ15のしきい値電圧
thを下回ると、図5(F)に示すごとく、信号*φ
SCF はローレベルからハイレベルに反転し、この結果、
図5(G)に示すごとく、信号φSCF はハイレベルから
ローレベルに反転することになる。
【0032】なお、上述の実施例においては、制御クロ
ックとしてシリアルクロックSCについて説明したが、
発生タイミング、周期が不明な他の類似のクロックを代
りに用いることもできる。また、このような制御クロッ
クに対しても基板電位発生回路の活性化が行われるため
に、消費電力は増加するも、その量は少ない。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、発
生タイミング、周期が予測できない制御クロックに対し
ても、基板電位発生回路を適正に活性、非活性化でき、
従って、基板電位VBBを適正に保持でき、回路の誤動作
防止に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基板構成を示すブロック回路図であ
る。
【図2】本発明に係る基板電位発生回路を内蔵した半導
体装置の一実施例を含むマルチポートDRAMを示すブロッ
ク回路図である。
【図3】図2の基板電位発生回路の詳細を示す回路図で
ある。
【図4】図2のシリアルクロック周波数判別回路の詳細
を示す回路図である。
【図5】図4の回路動作を示すタイミング図である。
【符号の説明】
3…制御回路 5…基板電位発生回路 51…発振回路 52…ポンピング回路 6…基板電位検出回路 7…シリアルクロック周波数判別回路 71…充放電回路(チャージポンプ回路) 72…判別回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/822 H01L 27/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板電位発生回路を内蔵した半導体装置
    において、 制御信号を受信して各部を制御する制御回路と、 基板電位の状態を検出する基板電位検出回路と、 制御クロックの繰返し周波数が所定値以上となったこと
    を検出する制御クロック周波数判別回路とを備えて、 前記制御回路の出力信号、前記基板電位検出回路の出力
    信号、及び前記制御クロック周波数判別回路の出力信号
    に基づいて、前記基板電位発生回路を活性化させるよう
    にしたこと、 を特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記制御回路の出力信号、前記基板電位
    検出回路の出力信号、及び前記制御クロック周波数判別
    回路の出力信号の少なくともいずれか一つが所定のレベ
    ルになるときに、前記基板電位発生回路を活性化させる
    こと、を特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記半導体装置は、シリアルアクセス用
    メモリを内蔵し、前記制御クロックが前記シリアルアク
    セス用メモリのシリアルクロックであること、 を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体装
    置。
  4. 【請求項4】 前記制御クロック周波数判別回路は、前
    記制御クロックの周波数に応じて電荷を充電し、該充電
    された電荷を所定の時定数で放電させる充放電回路と、 前記充放電回路の充電電荷量が所定量以上か否かを判別
    する判別回路と、 を具備し、 前記制御クロックの繰返し周波数が所定値以上か否かを
    前記充放電回路の充電電荷量が所定量以上か否かにより
    判別するようにしたこと、 を特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の半導
    体装置。
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