JP3088451U - レジャー等用のミニアチュア建物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】外観と内部構造がユニークで楽しく、バンガロ
ーよりは小振りだが、キャンピングカー車等に比べれば
遙かに内部スペースにゆとりがあり、バンガローとは異
なって、工場内で安価に量産出来、完成した建物として
容易に運搬出来るレジャー等用のミニアチュア建物を提
供する。 【解決手段】外観が、一般住宅やログハウス等を縮小し
た如き形態を備えており、建物の内部は、大人が無理な
く立ち居振る舞い出来る程度の、高さ寸法に抑えられて
いることを特徴とする。そして、二階建住宅を模した外
観にし、建物の内部の一部分を、二階建構造にして、子
供達にとって新鮮で魅力的な遊びの空間にするとよい。
又、建物骨組には、その吊上用部材や、移動用のキャス
ターを取付けるとよい。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、自然環境に恵まれた行楽地や、各種のイベント会場等に設置して、 都会のあわただしい日常生活の中では得られない、素朴で心が和らぐ雰囲気を、 子供も大人も一緒に楽しめる様に工夫された、レジャー等用のミニアチュア建物 に関する。

【０００２】

【従来の技術】

自然環境に恵まれた行楽地に、作り付けのバンガローを建築したり、テントの 代わりになるキャンピングカーやワゴン車等を駐車させる為の、オートキャンプ 場を設置することは、従来から全国各地で行われて来た。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

然しながら、現地で施工されるバンガローは、日曜大工が建てるケースは別と して、それなりの専門技術者の手を借りなければならず、建築費がかなり嵩むこ とになる。 又、一旦建ててしまうと、移動させることが出来ない。

【０００４】 一方、オートキャンプ場を利用して、マイカーの中で仮泊するのは、居住空間 があまりにも狭過ぎる為に、折角の恵まれた自然環境の中にありながら、ゆった りした気分を味わうことが出来ない。 又、日常生活の延長線上に留まっている感が否めない。

【０００５】 更に言えば、自然環境の豊かさを売り物とした行楽地には、この環境に相応し い、そして都会の遊園地等には見当たらないユニークな遊技施設があっても然る べきと思われるが、その様な施設は見当たらないのが現況である。

【０００６】 そこで、本考案の目的は、バンガローよりは小振りではあるが、ワゴン車等に 比べれば遙かに居住スペースが広く、且つ、バンガローとは異なって、工場内で １戸建状態で量産出来、トラックを使って簡便に輸送し現地に据え置くだけで使 用出来、必要に応じて、人力で近距離を移動させられ、然も、外観や内部構造が 遊び心に溢れていて魅力的な、レジャー等用のミニアチュア建物を提供するにあ る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成する為の、本考案によるレジャー等用のミニアチュア建物は 、 外観が、一般住宅やログハウス等を縮小した如き形態を備えており、 建物の内部は、大人が無理なく立ち居振る舞い出来る程度の、高さ寸法に抑え られていることを特徴とする。 そして、二階建ての建物の様な外観にするとよい。 また、建物内部の一部分を二階建て構造にして、子供達にとって新鮮で魅力的 な遊びの場を提供出来る様にするとよい。 更に、建物骨組に、建物を移動させる際にクレーン等で吊り上げる為の、吊上 用部材を取付けたり、土台部品にキャスターを取付けて、移動を容易にするとよ い。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下に、本考案の一実施例に就いて、図面を参照しながら説明する。 この実施例のミニアチュア建物１００は、図１に示した様に、その外観が、西 欧風の２階建住宅を模したデザインになっている。 ところが、この実施例のミニアチュア建物１００の大きさは、間口が３７５セ ンチメートル、奥行きが１９５センチメートル、高さが２６０センチメートル、 とミニアチュアサイズである。

【０００９】 然し、建物の内部空間は、大人にとってはいささか狭いものの、立ち居振る舞 いには不自由は感じない。 図１中の１は、建物骨組であり、３は、建物骨組１の土台部分に取付けたキャ スターである。

【００１０】 図２に、ミニアチュア建物１００の建物骨組１を示した。この実施例の骨組は 、土台部分も含めて、複数本の軽量形鋼を建物の骨格の形態に組合わせた状態を 、溶接により合体させた、一体構造を備えている。 然し、間伐材等を利用して、建物骨組１を組立てても、勿論よい。

【００１１】 そして、建物骨組１の頂部の両端箇所には、１戸建て状態で完成したミニアチ ュア建物１００を、輸送の際にクレーンを使って吊り上げる為の、吊環（吊上用 部材）２を取付けている。 更に、土台部分の下面の複数箇所に、ミニアチュア建物１００の移動用のキャ スターを、前述の様に取付けている。

【００１２】 天井板を取付けていないミニアチュア建物１００は、床面から屋根裏迄の高さ を、大人が無理なく立ち居振る舞い出来る程度の寸法に抑えて、軽量・小型化を 図っている。 そして、ミニアチュア建物１００の内部は、図３，図４に示した様に、その一 部分を、屋根裏迄吹き抜ける吹抜スペースＡとし、残余の部分は、屋根裏部屋Ｃ を備えた二階建スペースＢとしている。

【００１３】

【図３】 図３に、ミニアチュア建物１００の内部を、二階建スペースＢ側から、吹抜ス ペースＡ側を眺めた有様を、そして、図４に、吹抜スペースＡ側から二階建スペ ースＢ側を眺めた有様を、夫々部分図として示した。 図中の４は、吹抜スペースＡと、二階建スペースＢの一階部分に共通した一階 の床であり、５は屋根裏部屋Ｃの床、６は階段、７は椅子とテーブルである。

【００１４】 吹抜スペースＡは、大人が立ったままで自由に動き廻れる高さがあるので、椅 子やテーブル等をセットして、大人もくつろげる居住空間として利用することが 出来る。 又、一階の床４の全体を、大人の就寝用に使うことが出来る。

【００１５】 一方、二階建スペースＢは、大人が立ったままで立ち入るのは無理としても、 子供達だけは自由に立ち居振る舞い出来るので、子供達はこのスペースの“ある じ”になった気分で、日常生活では味わえない新鮮な気分を楽しむことが出来る 。

【００１６】 更に、ミニアチュア建物１００の土台部分にはキャスター３を取付けてあるの で、設置場所の敷地内では、大人一人の力でも、必要に応じて自由に移動させる ことが出来る。 例えば、太陽の動きに追従して、日陰や日向に移動させたり、見晴らしの良い 方向に向きを変えたりすることが出来る。 勿論、キャスター３の固定手段に就いては、充分に考慮されている。

【００１７】 以上は、本考案によるミニアチュア建物１００を、行楽地等に設置する場合に 就いて説明した。 然し、ミニアチュア建物１００は、例えば、露天商が使う為の“屋台”等とし て利用することも出来る。 その場合にも、ミニアチュア建物１００は、例えば、ハイカラな洋風住宅を模 す等、従来の“屋台”のイメージとは程遠い新鮮な外観にすれば、若者さえも惹 き付ける、抜群の集客効果が得られる。

【００１８】 ミニアチュア建物１００を“屋台”として使う時には、吹抜スペースＡを、接 客・作業場所とし、二階建スペースＢを、商品や材料の保管場所等にすればよい 。

【００１９】 尚、ミニチュア建物１００の外観は、勿論、二階建住宅に限らず、例えば、ロ グハウスを模す等、自由自在にデザインすればよい。

【００２０】

【考案の効果】

以上の説明によって明らかな様に、本考案によるレジャー等用のミニアチュア 建物は、以下に列挙した如き実用上の優れた機能を発揮する。 （ａ）外観と内部構造がユニークで、遊び心に溢れているので、殊に、子供達 は既存のバンガロー等とはひと味違った、楽しい時を過ごすことが出来る。 （ｂ）吊上用部材を取付けてあるので、１戸建の建物として完成した状態で、 トラックに載せて容易に運搬出来る。 （ｃ）工場で量産出来るので、自然環境に恵まれた行楽地等に設置する場合、 従来の、現地で建築するバンガロー等に比べて、遙かに割安に作れる。 （ｄ）キヤスター付きなので、行楽地等に設置した後でも、大人１人の力で、 好みの場所に自由に移動出来る。 （ｅ）露天商用の“屋台”等として使うことも出来る。 （ｆ）各種のイベント会場用の“屋台”等としても、その可搬性を生かして、 便利に、且つ、効果的に利用出来る。 （ｇ）間伐材を有効に活用することも出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示すもので、ミニアチュア
建物の外観図である。

【図２】同上、建物の骨組構造を示した斜視図である。

【図３】同上、建物の内部を、二階建スペース側から、
吹抜スペース側を眺めた有様を示す部分図である。

【図４】同上、建物の内部を、吹抜スペース側から二階
建スペース側を眺めた有様を示す部分図である。

【符号の説明】

１００ ミニアチュア建物 Ａ 吹抜スペース Ｂ ２階建スペース Ｃ 屋根裏部屋 １ 建物骨組 ２ 吊環（吊上用部材） ３ キャスター ４ 一階の床 ５ 屋根裏部屋の床 ６ 階段 ７ 椅子とテーブル

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 外観が、一般住宅やログハウス等を縮小
   した如き形態を備えており、 建物の内部は、大人が無理なく立ち居振る舞い出来る程
   度の、高さ寸法に抑えられていることを特徴とするレジ
   ャー等用のミニアチュア建物。
2. 【請求項２】 二階建ての建物の外観を備えることを特
   徴とする請求項１記載のレジャー等用のミニアチュア建
   物。
3. 【請求項３】 建物内部の一部分を、二階建て構造にし
   て、子供達にとって新鮮で魅力的な遊び場を提供したこ
   とを特徴とする請求項１又は２記載のレジャー等用のミ
   ニアチュア建物。
4. 【請求項４】 建物骨組に、建物を移動させる際にクレ
   ーン等で吊り上げる為の、吊上用部材を取付けたことを
   特徴とする請求項１乃至３のいずれかに記載のレジャー
   等用のミニアチュア建物。
5. 【請求項５】 建物骨組の土台部品にキャスターを取付
   けて、移動を容易にしたことを特徴とする請求項１乃至
   ４のいずれかに記載のレジャー等用のミニアチュア建
   物。