JP3088275U - 絵本おもちゃ - Google Patents
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- JP3088275U JP3088275U JP2002000999U JP2002000999U JP3088275U JP 3088275 U JP3088275 U JP 3088275U JP 2002000999 U JP2002000999 U JP 2002000999U JP 2002000999 U JP2002000999 U JP 2002000999U JP 3088275 U JP3088275 U JP 3088275U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 幼児用の絵本で、絵本のテーマに沿った絵要
素と関連付け、幼児の押圧操作で音を発生させたり、同
時に伸縮したりする作動装置を絵本に具備させ、幼児に
絵本に対する親しみや興味をもたせ、幼児を楽しく遊ば
せることができる絵本おもちゃを提供したい。 【解決手段】 表表紙1、紙葉には特定のテーマに沿っ
た絵要素8を表示し、表表紙及び紙葉/または紙葉に空
所9を設け、押圧することで少なくとも音を発生し、絵
要素と関連する作動装置10を設けた絵本おもちゃ。
素と関連付け、幼児の押圧操作で音を発生させたり、同
時に伸縮したりする作動装置を絵本に具備させ、幼児に
絵本に対する親しみや興味をもたせ、幼児を楽しく遊ば
せることができる絵本おもちゃを提供したい。 【解決手段】 表表紙1、紙葉には特定のテーマに沿っ
た絵要素8を表示し、表表紙及び紙葉/または紙葉に空
所9を設け、押圧することで少なくとも音を発生し、絵
要素と関連する作動装置10を設けた絵本おもちゃ。
Description
【0001】
本考案は、押圧することで音を発生したり、伸縮する作動装置を備え、幼児に 絵本に対する親しみや興味をもたせ、且つ楽しく遊ばせることができる幼児に好 適する絵本おもちゃに関するものである。
【0002】
絵本に押圧することで音を発生する音発生手段や、押圧することで空気を圧縮 させて膨張する部材を設けた絵本は、従来各種のものが開示されている。 以下にこれを例示する。 実開昭59−100500号公報 この公報に開示された「笛付き絵本」は、絵本の紙葉に笛付きの袋を複数設け 、絵本の穴を通して指で袋を押圧することで笛が鳴るようにしたものである。 実開平2−76067号公報 この公報に開示された「絵本」は、表表紙、紙葉の一部の横長の窓穴を設け、 この部分に鳴り物を設置し、鳴り物を表表紙、紙葉の上から押圧することで音を 発生するようにしたものである。 特開平8−103575号公報 この公報に開示された「絵本」は、表表紙、紙葉にかけて窓孔を形成し、これ によって形成された凹部内に物語の主人公を表わす人形等を模した弾性復元力を 有する形象体を配設し、これを押圧することで音を発生するようにしたものであ る。
【0003】 特開平8−103576号公報 この公報に開示された「立体写真図画」は、紙面に融合させた風船状の薄ゴム 膜を貼付し、空気吹き込み管を介して薄ゴム膜内に空気を吹き込み、薄ゴム膜を 膨張させ、立体化するようにしたものである。 実用新案登録第3020356号公報 この公報に開示された「膨らまし式立体絵本」は、ボード基体の空気通路に紙 葉に設けた膨らまし気嚢を連通させ、手押しポンプを操作して紙葉に設けた気嚢 を膨らませるようにしたものである。
【0004】
以上における空気押圧手段の押圧で音を発生させたり、絵本の一部に設けた気 嚢を膨らませる絵本において、上記は音を発生させるだけで、幼児を絵本に親 しませる上では改善の余地があり、上記では上記と然程変らず、上記では 絵本の主人公が気嚢状体であって、ストーリー展開の上では面白みがない。 また上記、では紙葉の一部が建物や風景の一部として膨張することで起立 等したりするだけで、幼児向けではなく、幼児に興味をもたせて絵本に親しみ、 且つ興味をもって遊ばせることはできない。 特にでは、多数の気孔を有する中空ボード基体を用い、これを空気通路とし て利用するので、絵本は必然的に厚くなり、また絵本の構造も複雑化する。
【0005】 本考案は、従来の絵本等における以上の課題を解決し、幼児が絵本に親しみ、 且つ興味をもって遊ぶことができる絵本おもちゃを提供すべくなされたものであ る。 本考案の目的とする処は、幼児用の絵本において、絵本のテーマに沿った絵要 素と関連付け、幼児の押圧操作で音を発生させたり、幼児の押圧操作で音の発生 とともに伸縮したりする作動装置を絵本に具備させ、幼児に絵本に対する親しみ や興味をもたせ、且つ興味をもたせ得る操作を通して幼児を楽しく遊ばせること ができる絵本おもちゃを提供する。
【0006】
上記課題を解決するために請求項1は、表表紙、裏表紙、この間に介装された 複数の紙葉及び背表紙からなる絵本において、表表紙、紙葉には特定のテーマに 沿った絵要素を表示し、表表紙及び紙葉/または紙葉に空所を設け、該空所には 、押圧することで少なくとも音を発生し、絵要素と関連する作動装置を設けたこ とを特徴とする。
【0007】 請求項1では、絵本の特定のテーマに沿った絵要素と関連し、押圧して音を発 生したり等する作動装置を、絵本に一体的に設けたので、押圧することでテーマ に沿った作動を作動装置に行なわせることができる。
【0008】 請求項2は、請求項1において、空所は、表表紙及び紙葉に設けた透孔であり 、作動装置は該透孔内に配設した押しボタン及び該押しボタンと係合し、絵本内 に収容した音発生手段を備える弾性変形体であり、透孔は、表表紙及び紙葉に表 示した動物や人の絵要素の顔の中央部に設けられ、押しボタンを絵要素の鼻とし たことを特徴とする。
【0009】 請求項2では、前記作動装置は、押しボタン及びこれで押圧されて音を発生す る弾性変形体であって、押しボタンは動物や人の絵要素の鼻の部分に設けた透孔 に配置されおり、絵要素の鼻に相当する部分を押圧することで音が発生し、幼児 の悪戯的な遊びを通して幼児が楽しく絵本に接することができ、興味をもって絵 本遊びを行なうことができる。
【0010】 請求項3は、請求項2において、紙葉の絵要素は、動物を擬人化したものや人 であり、該絵要素は紙葉の上下方向に折り畳み、展開自在な左右の手/または足 を模した折畳・展開片を備え、該折畳・展開片は、折り畳んだ状態で絵要素の顔 の部分に重なって顔の要部を隠し、展開することで該絵要素の顔の部分を露出さ せるようにしたことを特徴とする。
【0011】 請求項3では、請求項2の遊びとともに、折畳・展開片を折り畳むことで絵要 素の顔が隠れ、折畳・展開片を展開することで隠れていた顔が露出して認識する ことができ、折畳・展開片の折り畳み、展開操作で絵本により幼児が面白い隠れ んぼ遊びを行なうことができる。
【0012】 請求項4は、請求項3において、折畳・展開片は、展開状態で紙葉の下方に垂 れ下がるようにしたことを特徴とする。
【0013】 請求項4では、折畳・展開片は、展開状態では当該紙葉の下方に垂れ下がるの で、展開時に当該紙葉の紙面における絵要素や文字表示のスペースを制約するこ とがない。
【0014】 請求項5は、請求項2乃至請求項4の何れかにおいて、絵本の裏表紙裏面には 厚手のスペーサ部分を備え、スペーサ部分の一部には、透孔と連通する収容空間 を設け、収容空間に作動装置の一部を構成する音発生手段を備える弾性変形体を 収容し、収容空間の一部と連通する表表紙、紙葉の前記透孔に、作動装置の他の 一部を構成する押しボタンを配設したことを特徴とする。
【0015】 請求項5では、表表紙及び紙葉の絵要素の鼻の部分に設けた透孔に押しボタン を配置し、絵本の裏表紙の裏面に、透孔と連通する収容空間を設けた厚手のスペ ーサ部分を設け、該収容空間に弾性変形体を収容したので、押しボタン操作で音 を発生する弾性変形体を絵本に合理的に、最少のスペースで収容することができ る。
【0016】 請求項6は、請求項1において、前記空所は、複数の紙葉の一部に設けた2ヵ 所の空所に相当する部分で構成し、前記作動装置は、一方の空所に配設した空気 を圧縮する押圧気嚢と、他方の空所に配設し、前記押圧気嚢と接続し、該押圧気 嚢の押圧操作による空気で伸縮するコイル状伸縮部材とからなることを特徴とす る。
【0017】 請求項6では、押圧気嚢を押圧することで、絵本の絵要素と関連するように配 設されたコイル状伸縮部材が伸び、絵要素と関連する伸縮作動で、幼児は絵本に 興味をもち、面白く、親しんで遊ぶことができる。
【0018】 請求項7は、請求項6において、前記紙葉の絵要素は、伸縮する部分を備える 事物であり、該絵要素の伸縮する部分に前記コイル状伸縮部材を配設したことを 特徴とする。
【0019】 請求項7では、絵要素は伸縮する部分を絵として含んでおり、例えば、絵要素 を動物とし、伸縮する部分を象の鼻や猿の尻尾等とし、象の鼻や猿の尻尾等を押 圧気嚢の押圧操作で伸縮させることで、幼児に面白く、楽しく、絵本に親しみを もって接しさせることができる。 また伸縮する部分が絵本から飛出して伸びても、空気開放時には縮小し、紙葉 のコーナー部等の空所に巻回して収容されるので、絵本の他の紙葉の邪魔になる ことがない。
【0020】 請求項8は、請求項6又は請求項7において、前記絵本の裏表紙の裏面には、 複数の紙葉を閉じた状態で該紙葉が重なる棚部を備え、該棚部は、裏表紙の対角 線に開放する収容空間を備え、該収容空間内に前記押圧気嚢と前記コイル状伸縮 部材とを接続する配管を収容設置したことを特徴とする。
【0021】 請求項8では、裏表紙の裏面に設けた棚部内に、押圧気嚢と前記コイル状伸縮 部材とを接続する配管を収容設置したので、長さが必要な配管を絵本内に合理的 に配設することができる。
【0022】
本考案の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の 向きに見るものとする。 図1〜図11は、本考案の第1の実施の形態を示す図である。図1は、第1の 実施の形態の絵本の外観を示す図で、表表紙側から見た正面斜視図である。 絵本1は表表紙2、裏表紙3、背表紙4及び表表紙2と裏表紙3との間に介装 された複数の紙葉5…(…は複数を表わす。以下同じ)で構成されている。
【0023】 表表紙2の表面には、絵本のテーマを示す文字表示7及びテーマに沿った趣旨 の絵要素8が表示されている。 実施の形態では、文字表示として、例えば「だあれ」、「おはなを ピー」な る文字表示7aが表示されている。 また絵要素としては、例えば手で目隠しをした戯画的な「猿」の絵要素8aが 表示されている。 そして表表紙2の絵要素8aの顔の部分の中央部であって、鼻に相当する部分 には、透孔、実施の形態では小径の円孔9が形成されている。該円孔9内には、 後述する作動装置の一部を構成する押しボタン10が配設されている。
【0024】 図2は、図1の2−2線断面図である。 図で明らかなように、表表紙2と裏表紙3との間に介装された複数の紙葉5… の夫々には、表表紙2に設けた前記の円孔9と同心の透孔である円孔11が形成 されている。 裏表紙3の裏面3aには、厚手のスペーサ12を設置し、該スペーサ12の一 部に前記紙葉の円孔11と連通する収容空間13を設ける。 以上の表表紙の円孔9、この孔と連通する各紙葉5…の同心の円孔11…及び 収容空間13で空所を構成する。
【0025】 円孔9、これと連通する円孔11…内には、前記した押しボタン10を嵌合、 配置し、押しボタン10は絵本の厚さ方向に容量を有する。押しボタン10の基 端部10aは、前記した収容空間13内に収容設置した弾性変形体14の中間部 の一部の表面に結合する。 押しボタン10の先端部10bは指先で確実に押圧可能な面積とし、絵本の厚 さ方向に円筒孔を構成する円孔9,11…は、押しボタン10の外径よりもその 内径が大きく、指先が挿入可能な大きさとした。
【0026】 上記した弾性変形体14の基部には、笛等の音発生手段14aを具備する。 押しボタン10を、図の右側方向に指で押圧することで、弾性変形体14は復 元可能に縮小方向に変形し、これにより内部の容積が縮小変形し、内部の空気が 音発生手段14aを介して排出され、音を発生する。
【0027】 図3は、本考案に係る絵本おもちゃの紙葉を左右に見開いた状態を示す図であ る。 左側の紙葉5aは前記した表表紙2の裏面であり、右側の紙葉5bは表裏の表 紙2,3間に介装された複数の紙葉の第1枚目である。 左側の紙葉5aには、例えば、戯画した「虫」や「花」を表わした絵要素8b …を表示し、花の中央部の絵要素には表表紙2に形成した円孔9が位置している 。 左側の紙葉5aの上辺部には、例えば「おはなの かんむり してるの だあ れ?」等の文字表示7aが表示されている。
【0028】 右側の紙葉5bには実施の形態では動物を擬人化した絵要素8cを表示し、図 では「兎」を戯画化した絵とし、顔8c−1の中央部には円孔11が臨み、円孔 内には押しボタン10の先端部10bが臨む。 この紙葉5bの下半部には左右の手を模した紙片からなる折畳・展開片15が 連結されて配設されている。
【0029】 上記した折畳・展開片15は、左右の手の部分15a,15a、これの下部の 連結片15bからなり、連結片15b及び左右の手の部分15a,15aの下端 部15cを折線とし、この部分から紙面の手前方向に折って展開が可能に構成さ れている。 また紙葉5bの上辺部には、例えば「おててをめくって ばあ!」なる文字表 示7aが表示されている。
【0030】 図4は、右側の紙葉の押しボタンを押圧する遊びを示した図である。 図のように手Hの指F先で絵要素8cの顔8c−1中央部の押しボタン10の 先端部10bを押圧する。 これにより前記したように押しボタン10は、裏表紙3の裏面3aに設けたス ペーサ12の収容空間13内に収容、設置した弾性変形体14を押圧し、音発生 手段14aを介して音を発生する。
【0031】 図5は、右側の紙葉において、折畳・展開片を展開した状態を示す図である。 上記した折畳・展開片15は、図4においては紙葉5bの下半部に重なって折 り畳まれており、図4の状態から紙面の手前方向に折って展開する。上記した下 端部15cの図4における裏面側の部分が折線15dとなって紙葉5bの表面に 表れ、連結片15b及び左右の手15a,15aは紙葉5bの下端縁の下方に垂 下する。
【0032】 以上により、図3、図4の状態では、折畳・展開片15の左右の手15a,1 5aで絵要素8cの顔8c−1の主要部が隠されているが、図5のように折畳・ 展開片15を展開することで、絵要素8cの顔8c−1の主要部8c−2が露出 し、これにより幼児は紙葉に表示されている絵要素8cが「兎」であることを理 解することができる。 このように、折畳・展開片15を折り畳んで絵要素8c上に重ねることで顔8 c−1の主要部が隠され、これを展開することで紙葉5bの下方に垂れ下がって 顔8c−1の主要部8c−2が表れ、「かくれんぼ」的な動物当て遊びを行なわ せることができる。 展開した折畳・展開片15は、これを折畳むことで図3の状態に復し、絵本1 の閉じ込んだ紙葉間内に折畳・展開片15を収容することができる。
【0033】 上記した遊びは、絵要素8cの顔8c−1の「鼻」に相当する部分が押しボタ ン10であり、これを指で押圧することで音が鳴り、幼児が面白く遊ぶことがで きる。また左右の手を模した折畳・展開片15で絵要素8cの顔8c−1の主要 部を隠し、これを展開することで顔8c−1の主要部8c−2が表れるので、手 で顔を隠したり、露出させたりする「いない いない ばあ!」の遊びを絵本を 通して行なわせることができる。 従って、絵本において、単に押圧で音が鳴るという単純な遊びではなく、動物 や人物等の当て遊びを行なわせることができ、幼児の知育向上に寄与する処頗る 大である。
【0034】 図6は、図3の右側の紙葉を捲った状態の図である。 左側の紙葉5cは、図3における右側の紙葉5bの裏面であり、紙葉5cの上 辺部に、例えば「おえかき してるの だあれ?」等の文字表示7aが表示され ており、この下に画用紙に擬人化した「猫」、戯画化した「家」や「太陽」、「 クレヨン」等の絵が絵要素8dとして表示されており、中央部に前記した円孔1 1が位置している。
【0035】 右側の紙葉5dには、上辺部に「おててをめくって ばあ!」等の文字表示7 aが表示され、また擬人化した「猫」の絵要素8eが表示され、顔8e−1の中 心部には、押圧することで音が鳴る押しボタン10を配置した円孔11が位置す る。 紙葉5dには、前記と同様に中間部〜下辺部に折畳・展開片15が配設されて おり、構造は前記図3のものと同様であって、形状のみが擬人化した動物の絵要 素における手・足の形状に模しただけなので、同一部分には同一符号を付して詳 細な説明は省略する。
【0036】 図7は、図6における折畳・展開片を展開した状態を示す図である。 図6では、折畳・展開片15が紙葉5d上に折り畳まれて重ねられており、絵 要素8eの顔8e−1の主要部は隠されている。 図7のように折畳・展開片15を展開することで、紙葉5dの絵要素8eの顔 8e−1の主要部8e−2は露出し、紙葉5dに表示した絵要素が「猫」である ことを幼児は理解することができる。 折畳むことで、紙葉間内に折畳・展開片15を収容することができることは、 前述した通りである。
【0037】 図8は、図6の右側の紙葉を捲った状態の図である。 左側の紙葉5eは、図6における右側の紙葉5dの裏面であり、紙葉5eの上 辺部に、例えば「おしょくじ してるの、だあれ?」等の文字表示7aが表示さ れており、この下に皿に盛った果物やケーキ等の「食べ物」を戯画化した絵が絵 要素8fとして表示されており、中央部に前記した円孔11が位置している。
【0038】 右側の紙葉5fには、上辺部に「おててをめくって ばあ!」等の文字表示7 aが表示され、また擬人化した「熊」の絵要素8gが表示され、顔8g−1の中 心部には、押圧することで音が鳴る押しボタン10を配置した円孔11が位置す る。 紙葉5fには、前記と同様に中間部〜下辺部に折畳・展開片15が配設されて おり、構造は前記図3、図6のものと同様であって、形状のみが擬人化した動物 の絵要素における手・足の形状に模しただけなので、同一部分には同一符号を付 して詳細な説明は省略する。
【0039】 図9は、図8における右側の紙葉の折畳・展開片を展開した状態を示す図であ る。 図8では、折畳・展開片15が紙葉5f上に折り畳まれて重ねられており、絵 要素8gの顔8g−1の主要部は隠されている。 図9のように折畳・展開片15を展開することで、紙葉5fの絵要素8gの顔 8g−1の主要部8g−2は露出し、紙葉5fに表示した絵要素が「熊」である ことを幼児は理解することができる。 折畳むことで、紙葉間内に折畳・展開片15を収容することができることは、 前述した通りである。
【0040】 図10は、図8の右側の紙葉を捲った状態の図である。 左側の紙葉5gは、図8における右側の紙葉5fの裏面であり、紙葉5gの上 辺部に、例えば「おもちゃで あそんでいるの、だあれ?」等の文字表示7aが 表示されており、この下に積木や輪投げ等の「おもちゃ」の絵からなる絵要素8 hが表示されており、絵要素8hの中央部の積木の部分に前記した円孔11が位 置している。
【0041】 右側の紙葉5hには、上辺部に「おててをめくって ばあ!」等の文字表示7 aが表示され、また擬人化した「犬」の絵要素8iが表示され、顔8i−1の中 心部には、押圧することで音が鳴る押しボタン10を配置した円孔11が位置す る。 紙葉5hには、前記と同様に中間部〜下辺部に折畳・展開片15が配設されて おり、構造は前記図3、図6、図8のものと同様であって、形状のみが擬人化し た動物の絵要素における手・足の形状に模しただけなので、同一部分には同一符 号を付して詳細な説明は省略する。
【0042】 図11は、図10における折畳・展開片を展開した状態を示す図である。 図10では、折畳・展開片15が紙葉5h上に折り畳まれて重ねられており、 絵要素8iの顔8i−1の主要部は隠されている。 図11のように折畳・展開片15を展開することで、紙葉5hの絵要素8iの 顔8i−1の主要部8i−2は露出し、紙葉5hに表示した絵要素が「犬」であ ることを幼児は理解することができる。 折畳むことで、紙葉間内に折畳・展開片15を収容することができることは、 前述した通りである。
【0043】 図12〜図19は、本考案の第2の実施の形態を示す図である。 図12は、本考案の第2の実施の形態を示す図で、絵本の外観を示す図で、表 表紙側から見た正面斜視図である。 絵本21は表表紙22、裏表紙23及び背表紙24からなり、表裏の表紙22 ,23間に複数の紙葉25…が綴じ込まれて備えている。
【0044】 表表紙22には、タイトル等の文字表示27及び絵要素28が表示されている 。 タイトルとしては、例えば「ぴろぴろぴろん」、「のびたよ のびた」なる文 字表示27aが表示されており、また絵要素28としては、例えば戯画化した「 少女、象、猿、蛇、お化け」等の伸びる部分を有するキャラクターの絵要素28 a…が表示されている。
【0045】 図13は、本実施の形態に係る絵本おもちゃの紙葉を左右に見開いた状態を示 す図で、見開いた最初の左右の紙葉を示す図である。 左側の紙葉25Aは、表表紙22の裏面であり、実施の形態では「猿」の子供 や「虫」等を戯画化した絵要素28a…が表示され、また「おさるさんのしっぽ のびたよのびた!」等の文章表示27aが表示されている。
【0046】 右側の紙葉25Bは、紙葉の上下方向の寸法が紙葉25Aに対して短い。紙葉 25Bは、その下端縁25aが左側の紙葉25Aと同レベルであるが、上端縁2 5bは、紙葉25A、表裏の表紙22,23の上端縁22a,23aに対し、こ れと平行であって、下方に位置し、紙葉25Bの上端縁25bと紙葉25A、表 裏の表紙22,23の上端縁22a,23aとの間には空間23bが形成されて いる。
【0047】 空間23bの右半部には、後述する最終紙葉26cの一部が表れ、この表れた 部分には、実施の形態では「鼠」を戯画化した絵要素28aが表示されている。 また右側の紙葉25Bには、左側の絵要素28aと関連する絵要素、例えば「 猿」を戯画化した絵要素28aが表示されている。
【0048】 最終紙葉26cの主要な部分は、紙葉25Bで隠れ、該紙葉25Bの紙面表裏 方向の裏面側に配設された後述する棚部の一部を構成し、裏表紙23の裏面23 cよりも一段高く形成されており、裏表紙23の裏面23cと最終紙葉26cの 左側の端縁部との間に形成され、前記した空間23bの一部である、図では横V 形の空所32を形成し、この部分には押圧気嚢29を設置する。
【0049】 一方、右側の紙葉25Bの右下端コーナー部には欠部25cを設け、この欠部 25cと一致する欠部を後述する棚部26の右下部に設け、欠部25c及びこの 下方に一致して設けた欠部により裏表紙側の右下コーナー部に逆L形の空所33 を形成し、この空所33に、押圧気嚢29の押圧作用で発生する圧縮空気で伸縮 するコイル状伸縮部材30を配設する。
【0050】 上記した押圧気嚢29及びコイル状伸縮部材30は、図13において示したよ うに、裏表紙23の裏面23cの下端コーナー部から反対側の対角線状に設けら れ、図14は、図13の14−14線断面図である。 図14において、裏表紙23の裏面23c上に棚部26が所定の高さをもって 設けられている。該棚部26の上片26aは、裏表紙23の裏面23cに対して 上方に平行に位置しており、棚部26の上片26aと裏表紙23の裏面23cと の間に、図の前後方向(図13では対角線状に上下方向)に開放したトンネル状 の収容空間26bが形成されている。
【0051】 収容空間26bの開放部の前後に、前記した空所32,33が形成されており 、この部分に前記した押圧気嚢29及びコイル状伸縮部材30が配設されている 。 押圧気嚢29の外周の一部には排気筒部29aが突設されており、これに収容 空間26b内に収容するように通した接続配管31の一端部31aを接続する。 接続配管31の他端部をコイル状伸縮部材30の基部30aに接続する。
【0052】 図14において、指Fで矢印aに示すように押圧気嚢29を上から押圧し、押 圧気嚢29内の空気は圧縮される。 この圧縮空気は、接続配管31を通ってコイル状伸縮部材30に送られ、コイ ル状に巻回縮小状態にある該部材30は矢印bに示すように、伸張することとな る。
【0053】 これにより、図13における実施の形態では、右側の紙葉25Bの「猿」の絵 要素28aの尻尾の部分に配置したコイル状伸縮部材30は伸張し、恰も「猿」 の尻尾は立体的に伸びたような感を呈し、押圧気嚢29を押圧することで、絵本 中の当該頁に表示した動物等の事物の一部が伸びたような状態となり、幼児に絵 本に興味をもたせつつ、楽しく遊ばせることができる。 コイル状伸縮部材が伸張した状態は、後述する他の紙葉で示す。 尚、図示しないが、コイル状伸縮部材30の基部30a内や押圧気嚢29の排 気筒部29a内に音発生手段を付設することで、コイル状伸縮部材30の伸張時 に音を発生させてもよく、音発生手段を付設させることは任意である。
【0054】 図15は、図13における右側の紙葉を捲って見開き状態とした図である。 左側の紙葉25Cは、前記した紙葉25Bの裏面であり、右側の紙葉25Dは 、左側の紙葉25Cと同一形状、同一寸法である。 実施の形態では、左側の紙葉25Cに戯画化した「象」の後半部が絵要素28 aとして表示されており、右側の紙葉25Dには同様の「象」の頭部を含む前半 部が戯画化した絵要素28aとして表示されている。 また左側の紙葉25Cには、例えば「ぞうさんの おはな のびたよ のびた !」等の文字表示27aが表示されている。
【0055】 図16は、図15の右側の紙葉において、コイル状伸縮部材の伸張状態を示す 図である。 指Fで押圧気嚢29を押圧することで、前記したようにコイル状に巻回されて いたコイル状伸縮部材は矢印bに示すように紙葉25Dの右側下端部のコーナー 部の延長方向に伸張し、絵要素が「象」であり、この紙葉25Dのコーナー部を 「象」の鼻の基部とすることで、恰も象の鼻が伸びたような感を呈することとな る。
【0056】 図17は、図15の右側の紙葉を捲って見開き状態とした図である。 左側の紙葉25Eは、前記した紙葉25Dの裏面であり、右側の紙葉25Fは 、左側の紙葉25Eと同一形状、同一寸法であることは、前述と同様である。 実施の形態では、左側の紙葉25Eに戯画化した「蛇」の後半部が絵要素28 aとして表示されており、右側の紙葉25Fには同様の「蛇」の頭部を含む前半 部が戯画化した絵要素28aとして表示されている。 また左側の紙葉25Eには、例えば「へびさんの した、のびたよ のびた! 」等の文字表示27aが表示されている。
【0057】 指で押圧気嚢29を押圧することで、前記したようにコイル状に巻回されてい たコイル状伸縮部材は紙葉25Fの右側下端部のコーナー部の延長方向に伸張し 、絵要素が「蛇」であり、この紙葉25Fのコーナー部を「蛇」の頭の口部とす ることで、恰も蛇の舌が伸びたような感を呈することとなる。
【0058】 図18は、図17の右側の紙葉を捲って見開き状態とした図である。 左側の紙葉25Gは、前記した紙葉25Fの裏面であり、右側の紙葉25Hは 、左側の紙葉25Gと同一形状、同一寸法であることは、前述と同様である。 実施の形態では、左側の紙葉25Gに戯画化した「おばけ」の頭部を含む前半 部が絵要素28aとして表示されており、右側の紙葉25Hには同様の「おばけ 」の尾部を含む後半部が戯画化した絵要素28aとして表示されている。 また右側の紙葉25Hには、例えば「おばけさんの しっぽ?、のびたよ の びた!」等の文字表示27aが表示されている。
【0059】 指で押圧気嚢29を押圧することで、前記したようにコイル状に巻回されてい たコイル状伸縮部材は紙葉25Hの右側下端部のコーナー部の延長方向に伸張し 、絵要素が「おばけ」であり、この紙葉25Hのコーナー部を「おばけ」の尾の 部分とすることで、恰も「おばけ」の尻尾が伸びたような感を呈することとなる 。
【0060】 図19は、図18の右側の紙葉を捲って見開き状態とした図で、右側は最終紙 葉(頁)を構成するものである。 左側の紙葉25Iは、図18の右側の紙葉25Hの裏面であり、右側の紙葉を 符号26cとして最終紙葉とし、前記した裏表紙23の裏面23cに設けた前記 棚部26の表面で構成する。
【0061】 最終紙葉26cの形状は、左側部分26dは左側の紙葉25Iと上下寸法が同 じで、右側部分26eは上方に突出して裏表紙の上端部と略々同じ寸法であって 、これの左側部分の位置に前記した押圧気嚢29が配設されており、右下のコー ナー部には、他の紙葉25I等と同様の欠部26fが形成され、この部分に前記 したコイル状伸縮部材30が配置されている。 最終紙葉26cは、前記した棚部26で形成されるトンネル状の収容空間26 bを除いた部分が、スペーサ部材等で、裏表紙23の裏面23cに対し、所定の 高さ(本の所定厚さ)を隔てて該裏面23cに対して固着されている。
【0062】 実施の形態では、左側の紙葉25Iに戯画化した「女児」の全身を小さな絵と して示した絵要素28aが表示され、また文字表示27aとして「まあちゃんの かみのけ、のびたよ のびた!」等が表示されている。 また、右側の紙葉26cには戯画化した「女児」の大きな絵及び左側の紙葉2 5Iの中央部に右側の「女児」の絵要素28aが表示されている。「女児」の絵 要素28aの頭部の髪の部分の一部に当る部分が切欠部26fに位置し、この部 分にコイル状伸縮部材30が配設されている。
【0063】 指で押圧気嚢29を押圧することで、前記したようにコイル状に巻回されてい たコイル状伸縮部材は紙葉26c右側下端部のコーナー部の延長方向に伸張し、 絵要素が「女児」の頭部であり、紙葉26cのコーナー部を「女児」の髪の部分 とすることで、恰も「女児」の髪の毛が伸びたような感を呈することとなる。
【0064】 以上実施の形態を二つ説明した。 前記した第一の形態では、絵本に表わす動物の種類は任意であり、上記に限ら れず、また第二の実施の形態では、伸縮する事項は上記した例に限られず、例え ば乗り物であれば「梯子車」の伸縮する梯子や、「汽車」であれば煙等とするこ とができ、上記した例に限られず任意である。
【0065】
本考案は上記構成により次の効果を発揮する。 請求項1は、裏表紙、この間に介装された複数の紙葉及び背表紙からなる絵本 において、表表紙、紙葉には特定のテーマに沿った絵要素を表示し、表表紙及び 紙葉/または紙葉に空所を設け、該空所には、押圧することで少なくとも音を発 生し、前記絵要素と関連する作動装置を設けた。
【0066】 請求項1では、絵本の特定のテーマに沿った絵要素と関連し、押圧して音を発 生したり等する作動装置を、絵本に一体的に設けたので、押圧することでテーマ に沿った作動を作動装置に行なわせることができる。 従って、幼児は絵本を見ながら押圧操作することで、絵本が音を発生したり、 絵本に具備させた作動装置に面白い作動を行なわせることができ、幼児が絵本に 興味をもって、面白く、親しませることができ、幼児の頭脳の成長、知育向上を 図ることができる。 また絵本の空所に作動装置を設けたので、絵本の絵要素スペースを阻害するこ とがなく、幼児が操作して楽しく、親しみ易い絵本を、情報量を狭めることなく 提供することができる。
【0067】 請求項2は、請求項1において、空所は、表表紙及び紙葉に設けた透孔であり 、作動装置は透孔内に配設した押しボタン及び押しボタンと係合し、絵本内に収 容した音発生手段を備える弾性変形体であり、透孔は、表表紙及び紙葉に表示し た動物や人の絵要素の顔の中央部に設けられ、押しボタンを絵要素の鼻とした。
【0068】 請求項2では、表表紙及び紙葉に絵要素として押しボタン及びこれで押圧され て音を発生する弾性変形体であり、押しボタンは動物や人の絵要素の鼻の部分に 設けた透孔に配置したので、動物や人の絵要素の鼻に相当する部分を指先で押圧 することで音が発生する。従って、幼児は悪戯的な遊びが行なえ、この鼻押し遊 びによる音の発生という事象を通して、幼児が楽しく絵本に接することができる 。 従って、幼児に絵本に親しませ、幼児が興味をもって絵本遊びを行なうことが できる。
【0069】 請求項3は、請求項2において、紙葉の絵要素は、動物を擬人化したものや人 であり、絵要素は紙葉の上下方向に折り畳み、展開自在な左右の手/または足を 模した折畳・展開片を備え、該折畳・展開片は、折り畳んだ状態で絵要素の顔の 部分に重なって顔の要部を隠し、展開することで絵要素の顔の部分を露出させる ようにした。
【0070】 請求項3では、請求項2の遊びとともに、折畳・展開片を折り畳むことで絵要 素の顔が隠れたり、また折畳・展開片を展開することで隠れていた顔が露出し、 何物の顔なのかを認識することができる。従って、折畳・展開片の折り畳み、展 開操作により、絵本を通して幼児が興味をもち、面白がる隠れんぼ遊びを行なう ことができる。 各紙葉の動物や人の絵要素を変えることで、隠れんぼ遊びと名当て遊び等が行 なえ、幼児の絵本に対する興味、親しみを一層向上させることができる。
【0071】 請求項4は、請求項3において、折畳・展開片は、展開状態で紙葉の下方に垂 れ下がるようにした。
【0072】 請求項4では、折畳・展開片は、展開状態では、当該紙葉の下方に垂れ下がる こととなる。 従って、折畳・展開片の展開時に、当該紙葉の絵要素のスペースと展開した折 畳・展開片とが干渉することがなく、当該紙葉の絵要素や文章表示部分を確保し 、折畳み・展開片が紙面を制約することがない。
【0073】 請求項5は、請求項2乃至請求項4の何れかにおいて、絵本の裏表紙裏面には 厚手のスペーサ部分を備え、スペーサ部分の一部には、透孔と連通する収容空間 を設け、収容空間に作動装置の一部を構成する音発生手段を備える弾性変形体を 収容し、収容空間の一部と連通する表表紙、紙葉の前記透孔に、作動装置の他の 一部を構成する押しボタンを配設した。
【0074】 請求項5では、表表紙及び紙葉の絵要素の鼻の部分に設けた透孔に押しボタン を配置し、絵本の裏表紙の裏面に、透孔と連通する収容空間を設けた厚手のスペ ーサ部分を設け、収容空間に弾性変形体を収容した。 従って、押しボタン操作で音を発生する弾性変形体を含む作動装置を絵本に合 理的に、最少のスペースで収容することができる。 また作動装置の収容構造が簡素であり、音発生手段を備える絵本を、構造簡素 に提供することができる。
【0075】 請求項6は、請求項1において、空所は、複数の紙葉の一部に設けた2ヵ所の 空所に相当する部分で構成し、作動装置は、一方の空所に配設した空気を圧縮す る押圧気嚢と、他方の空所に配設し、押圧気嚢と接続し、押圧気嚢の押圧操作に よる空気で伸縮するコイル状伸縮部材とからなる。
【0076】 請求項6では、押圧気嚢を押圧することで、絵本の絵要素と関連するように配 設されたコイル状伸縮部材が伸び、絵要素と関連する該伸縮部材の伸縮作動で、 幼児が興味をもって、面白く、楽しく遊ぶことができる。 従って、絵本の一方の空所に配置した気嚢を幼児が指で押圧して絵要素の一部 を構成する要素が伸縮し、幼児は遊びを通しながら、絵本に興味をもち、面白く 、親しんで遊ぶことができる。
【0077】 請求項7は、請求項6において、紙葉の絵要素は、伸縮する部分を備える事物 であり、絵要素の伸縮する部分にコイル状伸縮部材を配設した。
【0078】 請求項7では、絵要素は伸縮する部分を絵として含んでおり、例えば、絵要素 を動物とし、伸縮する部分を象の鼻や猿の尻尾等とし、象の鼻や猿の尻尾等を押 圧気嚢の押圧操作をすることで伸縮させることができ、幼児に面白く、楽しく、 親しみをもって絵本に接しさせることができ、幼児の時期から絵本や本に対する 興味をもたせることができる。 また伸縮する部分が気嚢の押圧操作で絵本から飛出して伸びても、空気開放時 には縮小してコイル状に巻回し、紙葉のコーナー部等の空所に巻回して収容され るので、絵本の他の紙葉の邪魔になることがなく、幼児向きで、幼児が楽しく読 み、遊ぶことができる絵本おもちゃを簡素な構造で提供することができる。
【0079】 請求項8は、請求項6又は請求項7において、絵本の裏表紙の裏面には、複数 の紙葉を閉じた状態で紙葉が重なる棚部を備え、棚部は、裏表紙の対角線に開放 する収容空間を備え、収容空間内に押圧気嚢とコイル状伸縮部材とを接続する配 管を収容設置した。
【0080】 請求項8では、裏表紙の裏面に設けた棚部内に、押圧気嚢と前記コイル状伸縮 部材とを接続する配管を収容設置したので、長さが必要な配管を絵本内に合理的 に配設することができる。 これにより、結果的に押圧気嚢及びコイル状伸縮部材は、紙葉の対角線的なコ ーナー部に配設されることとなり、絵本の紙葉や他の部材を阻害したり、干渉し たりすることなく、容量のある、又伸張時の長さが長い押圧気嚢やコイル状伸縮 部材を合理的に絵本内に設置することができるとともに、押圧気嚢、コイル状伸 縮部材の収容設置構造も簡素である。
【図1】本考案の第1の実施の形態を示す図で、絵本の
外観を示す図で、表表紙側から見た正面斜視図
外観を示す図で、表表紙側から見た正面斜視図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】本考案に係る絵本おもちゃの紙葉を左右に見開
いた状態を示す図
いた状態を示す図
【図4】右側の紙葉の押しボタンを押圧する遊びを示し
た図
た図
【図5】右側の紙葉において、折畳・展開片を展開した
状態を示す図
状態を示す図
【図6】図3の右側の紙葉を捲った状態の図
【図7】図6における折畳・展開片を展開した状態を示
す図
す図
【図8】図6の右側の紙葉を捲った状態の図
【図9】図8における右側の紙葉の折畳・展開片を展開
した状態を示す図
した状態を示す図
【図10】図8の右側の紙葉を捲った状態の図
【図11】図10における右側の紙葉の折畳・展開片を
展開した状態を示す図
展開した状態を示す図
【図12】本考案の第2の実施の形態を示す図で、絵本
の外観を示す図で、表表紙側から見た正面斜視図
の外観を示す図で、表表紙側から見た正面斜視図
【図13】本実施の形態に係る絵本おもちゃの紙葉を左
右に見開いた状態を示す図で、見開いた最初の左右の紙
葉を示す図
右に見開いた状態を示す図で、見開いた最初の左右の紙
葉を示す図
【図14】図13の14−14線断面図
【図15】図13における右側の紙葉を捲って見開き状
態とした図
態とした図
【図16】図15の右側の紙葉において、コイル状伸縮
部材の伸張状態を示す図
部材の伸張状態を示す図
【図17】図15の右側の紙葉を捲って見開き状態とし
た図
た図
【図18】図17の右側の紙葉を捲って見開き状態とし
た図
た図
【図19】図18の右側の紙葉を捲って見開き状態とし
た図
た図
1,21…絵本、 2,22…表表紙、 3,23…裏
表紙、 4,24…背表紙、 5,25…紙葉、 8,
28…絵要素、 9,11,26b…空所、9…表表紙
の透孔、 11…紙葉の透孔、 10,14,29,3
0…作動装置、 10…押しボタン、 12…スペーサ
部分、 13…収容空間、 14…弾性変形体、 14
a…音発生手段、 15…折畳み・展開片、 29…押
圧気嚢、 30…コイル状伸縮部材、 31…配管。
表紙、 4,24…背表紙、 5,25…紙葉、 8,
28…絵要素、 9,11,26b…空所、9…表表紙
の透孔、 11…紙葉の透孔、 10,14,29,3
0…作動装置、 10…押しボタン、 12…スペーサ
部分、 13…収容空間、 14…弾性変形体、 14
a…音発生手段、 15…折畳み・展開片、 29…押
圧気嚢、 30…コイル状伸縮部材、 31…配管。
Claims (8)
- 【請求項1】 表表紙、裏表紙、この間に介装された複
数の紙葉及び背表紙からなる絵本において、 前記表表紙、紙葉には特定のテーマに沿った絵要素を表
示し、 前記表表紙及び紙葉/または紙葉に空所を設け、該空所
には、押圧することで少なくとも音を発生し、前記絵要
素と関連する作動装置を設けた、 ことを特徴とする絵本おもちゃ。 - 【請求項2】 請求項1記載において、前記空所は、表
表紙及び紙葉に設けた透孔であり、前記作動装置は、該
透孔内に配設した押しボタン及び該押しボタンと係合
し、絵本内に収容した音発生手段を備える弾性変形体で
あり、前記透孔は、表表紙及び紙葉に表示した動物や人
の絵要素の顔の中央部に設けられ、前記押しボタンを絵
要素の鼻としたことを特徴とする絵本おもちゃ。 - 【請求項3】 請求項2記載において、前記紙葉の絵要
素は、動物を擬人化したものや人であり、該絵要素は紙
葉の上下方向に折り畳み、展開自在な左右の手/または
足を模した折畳・展開片を備え、該折畳・展開片は、折
り畳んだ状態で絵要素の顔の部分に重なって顔の要部を
隠し、展開することで該絵要素の顔の部分を露出させる
ようにしたことを特徴とする絵本おもちゃ。 - 【請求項4】 請求項3記載において、前記折畳・展開
片は、展開状態で紙葉の下方に垂れ下がるようにしたこ
とを特徴とするの絵本おもちゃ。 - 【請求項5】 請求項2乃至請求項4の何れかに記載お
いて、前記絵本の裏表紙裏面には厚手のスペーサ部分を
備え、該スペーサ部分の一部には、前記透孔と連通する
収容空間を設け、該収容空間に作動装置の一部を構成す
る音発生手段を備える弾性変形体を収容し、該空所の一
部と連通する表表紙、紙葉の前記透孔に、前記作動装置
の他の一部を構成する押しボタンを配設したことを特徴
とする絵本おもちゃ。 - 【請求項6】 請求項1記載において、前記空所は、複
数の紙葉の一部に設けた2ヵ所の空所に相当する部分で
構成し、前記作動装置は、一方の空所に配設した空気を
圧縮する押圧気嚢と、他方の空所に配設し、前記押圧気
嚢と接続し、該押圧気嚢の押圧操作による空気で伸縮す
るコイル状伸縮部材とからなることを特徴とする絵本お
もちゃ。 - 【請求項7】 請求項6記載において、前記紙葉の絵要
素は、伸縮する部分を備える事物であり、該絵要素の伸
縮する部分に前記コイル状伸縮部材を配設したことを特
徴とする絵本おもちゃ。 - 【請求項8】 請求項6又は請求項7記載において、前
記絵本の裏表紙の裏面には、複数の紙葉を閉じた状態で
該紙葉が重なる棚部を備え、該棚部は、裏表紙の対角線
に開放する収容空間を備え、該収容空間内に前記押圧気
嚢と前記コイル状伸縮部材とを接続する配管を収容設置
したことを特徴とする絵本おもちゃ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002000999U JP3088275U (ja) | 2002-02-28 | 2002-02-28 | 絵本おもちゃ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002000999U JP3088275U (ja) | 2002-02-28 | 2002-02-28 | 絵本おもちゃ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3088275U true JP3088275U (ja) | 2002-09-06 |
Family
ID=43239590
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002000999U Expired - Lifetime JP3088275U (ja) | 2002-02-28 | 2002-02-28 | 絵本おもちゃ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3088275U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017087711A (ja) * | 2015-11-13 | 2017-05-25 | 利奥紙袋(1982)有限公司 | 印刷電子シートを折り曲げ可能な電子音声発生書籍及び折り畳みによる音声発生方法 |
KR101983823B1 (ko) * | 2018-02-01 | 2019-05-29 | 주식회사 모던토이 | 수면 유도 기능이 구비된 사운드 북 |
-
2002
- 2002-02-28 JP JP2002000999U patent/JP3088275U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017087711A (ja) * | 2015-11-13 | 2017-05-25 | 利奥紙袋(1982)有限公司 | 印刷電子シートを折り曲げ可能な電子音声発生書籍及び折り畳みによる音声発生方法 |
KR101983823B1 (ko) * | 2018-02-01 | 2019-05-29 | 주식회사 모던토이 | 수면 유도 기능이 구비된 사운드 북 |
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