JP3088152B2 - ヤーン纏絡度判定方法 - Google Patents
ヤーン纏絡度判定方法Info
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N33/00—Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
- G01N33/36—Textiles
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-
- D—TEXTILES; PAPER
- D02—YARNS; MECHANICAL FINISHING OF YARNS OR ROPES; WARPING OR BEAMING
- D02J—FINISHING OR DRESSING OF FILAMENTS, YARNS, THREADS, CORDS, ROPES OR THE LIKE
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Description
【0001】 本発明は、手ざわりの良好なマルチフィ
ラメントヤーンを製造する方法に関する。
ラメントヤーンを製造する方法に関する。
【0002】
【従来技術】合成繊維産業においては、古くからヤーン
の束、すなわちヤーンバンドルを高速度で処理するため
には、その太さが首尾一貫していることが必要であると
考えられていた。当初このようなヤーンは撚りにより形
成されていたが、撚糸は高価であり、その形成処理は複
雑である。
の束、すなわちヤーンバンドルを高速度で処理するため
には、その太さが首尾一貫していることが必要であると
考えられていた。当初このようなヤーンは撚りにより形
成されていたが、撚糸は高価であり、その形成処理は複
雑である。
【0003】廉価で太さの一定したヤーンフィラメント
に対する要望に対応して、繊維製造業者はヤーンを交錯
させ得ることを見出した。最近に至りこの交錯は種類、
例えば色相ないし染料親和性の異なる繊維を混和する手
段として認識されるようになった。シーハンらに付与さ
れた米国特許3846968号は交錯による混和繊維を
開示している。
に対する要望に対応して、繊維製造業者はヤーンを交錯
させ得ることを見出した。最近に至りこの交錯は種類、
例えば色相ないし染料親和性の異なる繊維を混和する手
段として認識されるようになった。シーハンらに付与さ
れた米国特許3846968号は交錯による混和繊維を
開示している。
【0004】交錯繊維の特徴は、ノードないし結節と呼
ばれる纏絡部であって、それらの間にある特定長さの非
纏絡繊維が存在する。一般的にはヤーンフィラメント
は、フィランメント束を液体集中ジェットで処理して交
錯させる。バンディング、ジュニアらに付与された米国
特許2985995号および3110151号各明細書
には、液体を衝突させて交錯を誘起させるいくつかの方
法を記載している。この両特許は本明細書において硬質
緻密結節と称される結節を開示している(上記米国特許
2985995号の第25図)。このような交錯を形成
する装置の一つは、周面数ケ所に開口が設けられている
回転する車輪状体を有し、この車輪状体がヤーンと共に
回転して、均斉な間隔をもたらし、これにより異なる色
相のヤーンから成るパターンが構成される。本発明にお
いて、この「均斉な」間隔は各結絡間の間隔が等しいこ
とを意味する。上記米国特許は直列に配置された2個以
上の交錯形成装置を使用して、液体温度、処理速度およ
び仕上げ処理を調節することにより、結節間隔をランダ
ム状態から周期的まで任意に変え得ることを開示してい
る。この目的を達成するため、上記特許における交錯形
成装置はヤーン通路においてフィラメントの自由運動を
もたらすようになされている。
ばれる纏絡部であって、それらの間にある特定長さの非
纏絡繊維が存在する。一般的にはヤーンフィラメント
は、フィランメント束を液体集中ジェットで処理して交
錯させる。バンディング、ジュニアらに付与された米国
特許2985995号および3110151号各明細書
には、液体を衝突させて交錯を誘起させるいくつかの方
法を記載している。この両特許は本明細書において硬質
緻密結節と称される結節を開示している(上記米国特許
2985995号の第25図)。このような交錯を形成
する装置の一つは、周面数ケ所に開口が設けられている
回転する車輪状体を有し、この車輪状体がヤーンと共に
回転して、均斉な間隔をもたらし、これにより異なる色
相のヤーンから成るパターンが構成される。本発明にお
いて、この「均斉な」間隔は各結絡間の間隔が等しいこ
とを意味する。上記米国特許は直列に配置された2個以
上の交錯形成装置を使用して、液体温度、処理速度およ
び仕上げ処理を調節することにより、結節間隔をランダ
ム状態から周期的まで任意に変え得ることを開示してい
る。この目的を達成するため、上記特許における交錯形
成装置はヤーン通路においてフィラメントの自由運動を
もたらすようになされている。
【0005】フィラメントを交錯させるための種々の方
法は結節間隔をランダムあるいは不規則としているが、
2種類以上の相違するフィラメント、例えば異なる染料
親和性の、あるいは異なる色相で染色されているフィラ
メントから成るヤーンを、例えばホイテッドらに対する
米国特許4223520号、ホワイトナー、ジュニアに
対する同4570312号およびネルソンに対する同4
697317号各明細書に示されているようなヘザーカ
ーペットの製造に使用する場合、結節が規則正しい間隔
を有することが重要である。そうでないと結節の無いそ
の間の部分は、カーペットにおいてストライアと称され
る短い区画として現れる。このようなストライアが連続
すると、道路のセンターラインを形成するダッシュのよ
うなストリークと称される短線条が形成される。本明細
書では「規則正しい」結節とは、6cm以上異なる不均
斉間隔を持たない結節を意味する。
法は結節間隔をランダムあるいは不規則としているが、
2種類以上の相違するフィラメント、例えば異なる染料
親和性の、あるいは異なる色相で染色されているフィラ
メントから成るヤーンを、例えばホイテッドらに対する
米国特許4223520号、ホワイトナー、ジュニアに
対する同4570312号およびネルソンに対する同4
697317号各明細書に示されているようなヘザーカ
ーペットの製造に使用する場合、結節が規則正しい間隔
を有することが重要である。そうでないと結節の無いそ
の間の部分は、カーペットにおいてストライアと称され
る短い区画として現れる。このようなストライアが連続
すると、道路のセンターラインを形成するダッシュのよ
うなストリークと称される短線条が形成される。本明細
書では「規則正しい」結節とは、6cm以上異なる不均
斉間隔を持たない結節を意味する。
【0006】周期的にフィラメントを交錯させる方法は
いくつかある。ここで周期的交錯フィラメントというの
は、均斉な、あるいは規則正しい結節間間隔を有する交
錯フィラメントを指称する。例えばバンディング、ジュ
ニアに対する米国特許3115691号は、2条のジェ
ット流をもたらす単一の交錯形成装置を開示しており、
これによりさらに高度の纏絡がもたらされる。
いくつかある。ここで周期的交錯フィラメントというの
は、均斉な、あるいは規則正しい結節間間隔を有する交
錯フィラメントを指称する。例えばバンディング、ジュ
ニアに対する米国特許3115691号は、2条のジェ
ット流をもたらす単一の交錯形成装置を開示しており、
これによりさらに高度の纏絡がもたらされる。
【0007】マッカチャン、ジュニアに対する米国特許
3426406号は、上述したランダム性およびストリ
ークを回避克服する交錯形成装置を開示している。長楕
円形のヤーン通路を横切り、この長手方向に直交する共
通軸線を有する少なくとも1対の流体導管により上述の
目的が達成される。
3426406号は、上述したランダム性およびストリ
ークを回避克服する交錯形成装置を開示している。長楕
円形のヤーン通路を横切り、この長手方向に直交する共
通軸線を有する少なくとも1対の流体導管により上述の
目的が達成される。
【0008】トーセリーニに対する米国特許34745
10号は、緊張状態で運動するヤーンを流体パルスに被
曝させて、従来の交錯形成装置におけるランダムの問題
を克服する方法を開示している。
10号は、緊張状態で運動するヤーンを流体パルスに被
曝させて、従来の交錯形成装置におけるランダムの問題
を克服する方法を開示している。
【0009】またグレイに対する米国特許356302
1号は、均斉交錯ヤーンをもたらすための協働タンデム
ジェットの使用を開示している。第1ジェットにより生
起せしめられるフィラメント束の揺動が、他方のジェッ
トをもたらすオリフィス間のヤーンの横断をもたらす。
1号は、均斉交錯ヤーンをもたらすための協働タンデム
ジェットの使用を開示している。第1ジェットにより生
起せしめられるフィラメント束の揺動が、他方のジェッ
トをもたらすオリフィス間のヤーンの横断をもたらす。
【0010】さらにホイテッドらに対する米国特許40
64686号および4223520号は、交互に捩れた
結節を有する交錯ヤーンを開示している。すなわち、あ
る結節が反時計方向に捩れ、次ぎの結節が時計方向に捩
れている交錯ヤーンである。これは纏絡形成装置におい
て、直径方向に対向する液体通路を設けることにより達
成される。交錯成形装置におけるヤーンの伸張状態が張
力の結節により変えられ、このためある部分が他の部分
より強く伸張され、染色に際し色相差をもたらす。
64686号および4223520号は、交互に捩れた
結節を有する交錯ヤーンを開示している。すなわち、あ
る結節が反時計方向に捩れ、次ぎの結節が時計方向に捩
れている交錯ヤーンである。これは纏絡形成装置におい
て、直径方向に対向する液体通路を設けることにより達
成される。交錯成形装置におけるヤーンの伸張状態が張
力の結節により変えられ、このためある部分が他の部分
より強く伸張され、染色に際し色相差をもたらす。
【0011】さらにまた種々の纏絡処理により新規のヤ
ーンをもたらす若干の方法が纏絡装置における纏絡処理
により特殊な構造を有するヤーンが、例えばシーハンら
に対する米国特許3846968号明細書に記載されて
いる。
ーンをもたらす若干の方法が纏絡装置における纏絡処理
により特殊な構造を有するヤーンが、例えばシーハンら
に対する米国特許3846968号明細書に記載されて
いる。
【0012】コックス、ジュニアに対する米国特許41
52885号の明細書には、フィラメント束の少なくと
も1本のフィラメントが残余のフィラメントを包囲結束
して成る纏絡ヤーンが記載されている。このヤーンはフ
ィラメント束の運動方向に対向する流動媒体流に向けて
フィラメント束を給送することにより形成される。
52885号の明細書には、フィラメント束の少なくと
も1本のフィラメントが残余のフィラメントを包囲結束
して成る纏絡ヤーンが記載されている。このヤーンはフ
ィラメント束の運動方向に対向する流動媒体流に向けて
フィラメント束を給送することにより形成される。
【0013】ネルソンに対する米国特許4152886
号の明細書には、緊張下に在るヤーン中に加熱気体流を
導入し通過させて間欠的に収縮せしめられたヤーンが記
載されている。この方法によれば膨大、収縮の程度が変
えられる。
号の明細書には、緊張下に在るヤーン中に加熱気体流を
導入し通過させて間欠的に収縮せしめられたヤーンが記
載されている。この方法によれば膨大、収縮の程度が変
えられる。
【0014】さらにネルソンに対する米国特許4697
317号の明細書には、ランダムに間隔が相違し、緻密
に纏絡せしめられた結節を有するヤーン、ならびにこれ
を形成するための方法および装置が記載されている。そ
の出発点として、この方法は交錯処理されたクリンプヤ
ーンを被処理ヤーンとして使用する。ここで結節(nu
b)と称しているのは、本明細書における硬質結節(n
ode)に該当する。この米国特許における硬質結節
は、1インチ(2.54cm)長さにまで形成され得
る。
317号の明細書には、ランダムに間隔が相違し、緻密
に纏絡せしめられた結節を有するヤーン、ならびにこれ
を形成するための方法および装置が記載されている。そ
の出発点として、この方法は交錯処理されたクリンプヤ
ーンを被処理ヤーンとして使用する。ここで結節(nu
b)と称しているのは、本明細書における硬質結節(n
ode)に該当する。この米国特許における硬質結節
は、1インチ(2.54cm)長さにまで形成され得
る。
【0015】上述各米国特許は、上記米国特許3110
151号の回転車輪状体による交錯形成によりもたらさ
れるような「均斉」結節間隔をもたらすが、結節のない
ヤーン部分から生ずる前述ストライアの問題を解決する
ものではない。説明としては、正確に均斉な結節間隔
は、複数色相に着色された連続バルクフィラメント、い
わゆるBCFの捩れ端部からもたらされる状態に似たパ
ターンをカーペット構造に形成し得る。
151号の回転車輪状体による交錯形成によりもたらさ
れるような「均斉」結節間隔をもたらすが、結節のない
ヤーン部分から生ずる前述ストライアの問題を解決する
ものではない。説明としては、正確に均斉な結節間隔
は、複数色相に着色された連続バルクフィラメント、い
わゆるBCFの捩れ端部からもたらされる状態に似たパ
ターンをカーペット構造に形成し得る。
【0016】均斉性を必要とする用途、例えばカーペッ
トの製造に適する交錯ヤーンをもたらす場合に遭遇する
さらに他の問題は、規則正しい結節を保証するだけでな
く、過度に緻密な結節をもたらすに充分な空気取込み条
件である。上述のネルソンに対する米国特許の結節(n
ub)に相当する硬質結節を有するヤーンは、カーペッ
ト製造に使用した場合、カーペット表面ヤーンが少なく
なるため手ざわりが粗くなり、タフトの形成が困難とな
る。すなわち混和繊維の場合でも非混和繊維(単一種繊
維)の場合でも、軟質結節が好ましい。単一種繊維ヤー
ンの場合、軟質結節は、確実な結び目を有する表面を犠
牲にすることなく、あるいはカーペットのタフト形成に
影響を及ぼすことなく、ヤーン太さの均斉性を維持す
る。
トの製造に適する交錯ヤーンをもたらす場合に遭遇する
さらに他の問題は、規則正しい結節を保証するだけでな
く、過度に緻密な結節をもたらすに充分な空気取込み条
件である。上述のネルソンに対する米国特許の結節(n
ub)に相当する硬質結節を有するヤーンは、カーペッ
ト製造に使用した場合、カーペット表面ヤーンが少なく
なるため手ざわりが粗くなり、タフトの形成が困難とな
る。すなわち混和繊維の場合でも非混和繊維(単一種繊
維)の場合でも、軟質結節が好ましい。単一種繊維ヤー
ンの場合、軟質結節は、確実な結び目を有する表面を犠
牲にすることなく、あるいはカーペットのタフト形成に
影響を及ぼすことなく、ヤーン太さの均斉性を維持す
る。
【0017】結節を軟質化するための公知方法は好まし
くない結果をもたらす。例えば流体流動速度の減速ある
いは処理速度の加速は、結節間の間隔を著しく不均質な
らしめ、これにより前述したストライアに基因するカー
ペットのストリークをもたらす。他方において、所定の
流体流動速度において処理速度を減速するときは、結節
を硬質化し、生産速度を低減する。ヤーン緊張力を低減
するときは、ヤーンの高度のけばだちをもたらし、これ
はタフトのような異なる手ざわりを招来する。また低緊
張力は太さの首尾一貫性が損なわれ、処理の制御が困難
となる。
くない結果をもたらす。例えば流体流動速度の減速ある
いは処理速度の加速は、結節間の間隔を著しく不均質な
らしめ、これにより前述したストライアに基因するカー
ペットのストリークをもたらす。他方において、所定の
流体流動速度において処理速度を減速するときは、結節
を硬質化し、生産速度を低減する。ヤーン緊張力を低減
するときは、ヤーンの高度のけばだちをもたらし、これ
はタフトのような異なる手ざわりを招来する。また低緊
張力は太さの首尾一貫性が損なわれ、処理の制御が困難
となる。
【0018】使用目的に関連して上述した好ましい特性
を有する交錯ヤーンの開発に際して、纏絡特性を定量化
すること、換言すればその程度を判定することが問題と
なった。すなわちヤーンのこのような特性の判定方法に
対する必要性が未だに充足されていない。
を有する交錯ヤーンの開発に際して、纏絡特性を定量化
すること、換言すればその程度を判定することが問題と
なった。すなわちヤーンのこのような特性の判定方法に
対する必要性が未だに充足されていない。
【0019】 本発明の目的とするところは、手ざわり
の良好な、結節を持つように纏絡処理が施されたマルチ
フィラメントヤーンを製造する方法を提供することであ
る。
の良好な、結節を持つように纏絡処理が施されたマルチ
フィラメントヤーンを製造する方法を提供することであ
る。
【0020】 上記目的は、特定の長さ及び幅の結節を
有し、該結節の長さ対幅の比によって表される結節手ざ
わり数が約2.0以下であるマルチフィラメントヤーン
を製造する方法であってマルチフィラメントヤーンを、
圧力流体が給送される、直列配置され且つ独立に操作し
得る交錯処理部材に通し、該処理部材内の圧力流体流の
作用により特定の長さおよび幅の結節を有する交錯マル
チフィラメントヤーンを製造し;次いで得られたヤーン
の少なくとも1個の結節の長さおよび幅を測定し、その
長さ対幅の比を計算することにより前記結節手ざわり数
を得;該結節手ざわり数が約2.0を超える場合に、前
記交錯処理部材の相対位置及び/又は該部材内の流体の
圧力を調節し;そして該結節手ざわり数が約2.0以下
となる条件で前記交錯マルチフィラメントヤーンの製造
を行うことからなる製造方法により達成されることが本
発明者等により見出された。
有し、該結節の長さ対幅の比によって表される結節手ざ
わり数が約2.0以下であるマルチフィラメントヤーン
を製造する方法であってマルチフィラメントヤーンを、
圧力流体が給送される、直列配置され且つ独立に操作し
得る交錯処理部材に通し、該処理部材内の圧力流体流の
作用により特定の長さおよび幅の結節を有する交錯マル
チフィラメントヤーンを製造し;次いで得られたヤーン
の少なくとも1個の結節の長さおよび幅を測定し、その
長さ対幅の比を計算することにより前記結節手ざわり数
を得;該結節手ざわり数が約2.0を超える場合に、前
記交錯処理部材の相対位置及び/又は該部材内の流体の
圧力を調節し;そして該結節手ざわり数が約2.0以下
となる条件で前記交錯マルチフィラメントヤーンの製造
を行うことからなる製造方法により達成されることが本
発明者等により見出された。
【0021】本発明の関連する目的およびこれにより達
成される利益は、関連技術における当業者が以下の説明
を検討することにより明らかになるはずである。
成される利益は、関連技術における当業者が以下の説明
を検討することにより明らかになるはずである。
【0022】
【発明の構成】本発明の原理を理解しやすくするため、
添付図面を参照しつつ本発明実施例につき以下に説明す
る。当然のことながら本発明はこの実施例の範囲に限定
されるべきでなく、特許請求された本発明原理を基礎と
して当業者に自明のさらに他の改造、変形、用途がある
べきである。
添付図面を参照しつつ本発明実施例につき以下に説明す
る。当然のことながら本発明はこの実施例の範囲に限定
されるべきでなく、特許請求された本発明原理を基礎と
して当業者に自明のさらに他の改造、変形、用途がある
べきである。
【0023】なお軟質結節と硬質結節との手ざわりの差
違は、当業者には自明のことであるが、親指と人さし指
の間に問題のヤーンを挟んで引張ることにより感じ取ら
れる。ヤーンの手ざわりは純然たる質的特性であるが、
ある程度まで量的に評価され得ないこともない。本発明
は結節の軟らかさ、硬さに関連させて、纏絡ヤーンの手
ざわりを評価する新規の手法でこれを可能ならしめよう
とするものである。この軟質、硬質結節の手ざわりの差
を定量的に評価する方法を以下においてヤーン手ざわり
試験と称する。
違は、当業者には自明のことであるが、親指と人さし指
の間に問題のヤーンを挟んで引張ることにより感じ取ら
れる。ヤーンの手ざわりは純然たる質的特性であるが、
ある程度まで量的に評価され得ないこともない。本発明
は結節の軟らかさ、硬さに関連させて、纏絡ヤーンの手
ざわりを評価する新規の手法でこれを可能ならしめよう
とするものである。この軟質、硬質結節の手ざわりの差
を定量的に評価する方法を以下においてヤーン手ざわり
試験と称する。
【0024】ヤーン手ざわり試験では、定量化はヤーン
結節の長さ対幅ないし直径の割合ないし比に依存する。
この割合が結節の手ざわりに対応する。すなわち数値が
小さい程、より軟らかい結節を示す。結節の寸法は例え
ば目盛りを施した顕微鏡ないしポケットスコープで計測
される。添付図面中、図1におけるヤーン10は結節1
1を有する。結節長さ(L)は、結節状纏絡部の始端1
2と終端13との間の間隔である。結節幅(W)は、図
1の方向で結節の上端(左端)14と下端(右端)15
との間の間隔である。正確を期するためには、複数個の
結節について計測し、その平均値をもってそのヤーン
の、もしくはヤーン結節の手ざわりとする。大抵の場
合、いずれのヤーンにおける結節も、手ざわりのガウス
分布(Gaussian distribution)
にほぼ相当する。結節手ざわりの平均は、カーペットの
手ざわり、ヤーンカバーおよびタフト挙動に対応し、単
位長さ当たり同一結節数の他のヤーンのこれら特性に関
する対比計数をもたらす。ヤーン手ざわりを表示するた
めには、単位長さ(1メートル)当たり結節数を平均結
節手ざわりに乗算する。1メートル当たり結節数は視覚
的に計算される。
結節の長さ対幅ないし直径の割合ないし比に依存する。
この割合が結節の手ざわりに対応する。すなわち数値が
小さい程、より軟らかい結節を示す。結節の寸法は例え
ば目盛りを施した顕微鏡ないしポケットスコープで計測
される。添付図面中、図1におけるヤーン10は結節1
1を有する。結節長さ(L)は、結節状纏絡部の始端1
2と終端13との間の間隔である。結節幅(W)は、図
1の方向で結節の上端(左端)14と下端(右端)15
との間の間隔である。正確を期するためには、複数個の
結節について計測し、その平均値をもってそのヤーン
の、もしくはヤーン結節の手ざわりとする。大抵の場
合、いずれのヤーンにおける結節も、手ざわりのガウス
分布(Gaussian distribution)
にほぼ相当する。結節手ざわりの平均は、カーペットの
手ざわり、ヤーンカバーおよびタフト挙動に対応し、単
位長さ当たり同一結節数の他のヤーンのこれら特性に関
する対比計数をもたらす。ヤーン手ざわりを表示するた
めには、単位長さ(1メートル)当たり結節数を平均結
節手ざわりに乗算する。1メートル当たり結節数は視覚
的に計算される。
【0025】図2に示されるような長い結束間隔、すな
わち非纏絡ヤーン部分を有するヤーンは、低いヤーン手
ざわり数をもたらす。このようなヤーンはタフト状で軟
質結節ヤーンのような手ざわりを有するから各ヤーンと
異なる種類のフィラメントを使用する場合、満足すべき
カーペット均質性はもたらし得ない。そこで最終用途に
対するヤーンの適性を確認するためには、標準ヤーンス
トリーク可能性試験を2次的ファクターとして使用しな
ければならない。この標準ヤーンストリーク可能性試験
についてはクーンズ、ザ、サードらに付与された米国特
許4894894号の明細書に記載されており、ここに
記載された方法を本明細書では標準ヤーンストリーク可
能性試験と称する。この試験はヤーンのDLを測定して
ヤーン均質性を見積もるために使用され得る。このDL
は試料の色空間(色を幾何学的に表示するために使用さ
れる三次元空間)の値あるいは明るさないし暗さを基準
と対比して求められる測定値である。この測定装置CI
E L・ a・ b・ は照明国際委員会(Internat
ional Commission on Illum
ination)により開発されたものであって、この
試験に使用される基準は、標準試料の平均測定値から作
成された。すなわち、選択された試料につき観測された
DL値の基準からのずれを平均基準と比較して、試料ヤ
ーンがタフト処理された場合のストライアと、カーペッ
ト全幅にわたるストリークを形成するべきヤーンの全体
的傾向とを予測せしめる信頼すべき量的指針を与える。
わち非纏絡ヤーン部分を有するヤーンは、低いヤーン手
ざわり数をもたらす。このようなヤーンはタフト状で軟
質結節ヤーンのような手ざわりを有するから各ヤーンと
異なる種類のフィラメントを使用する場合、満足すべき
カーペット均質性はもたらし得ない。そこで最終用途に
対するヤーンの適性を確認するためには、標準ヤーンス
トリーク可能性試験を2次的ファクターとして使用しな
ければならない。この標準ヤーンストリーク可能性試験
についてはクーンズ、ザ、サードらに付与された米国特
許4894894号の明細書に記載されており、ここに
記載された方法を本明細書では標準ヤーンストリーク可
能性試験と称する。この試験はヤーンのDLを測定して
ヤーン均質性を見積もるために使用され得る。このDL
は試料の色空間(色を幾何学的に表示するために使用さ
れる三次元空間)の値あるいは明るさないし暗さを基準
と対比して求められる測定値である。この測定装置CI
E L・ a・ b・ は照明国際委員会(Internat
ional Commission on Illum
ination)により開発されたものであって、この
試験に使用される基準は、標準試料の平均測定値から作
成された。すなわち、選択された試料につき観測された
DL値の基準からのずれを平均基準と比較して、試料ヤ
ーンがタフト処理された場合のストライアと、カーペッ
ト全幅にわたるストリークを形成するべきヤーンの全体
的傾向とを予測せしめる信頼すべき量的指針を与える。
【0026】本発明を理解するための資料として本出願
人により本出願と同日付で出願された発明について言及
する。この発明の第1実施例は、各種フィラメントを混
和して成る、低いストリーク可能性、低いヤーン手ざわ
り数を有するヤーンに関するものであって、本願による
図3のヤーン25はこの第1実施例を示すものである。
このヤーン25は軟質結節26を有し、これは約100
を超えないヤーン手ざわり数をもたらす、約2.0を超
えない平均結節手ざわり数を有することを特徴とする、
結節間隔は必ずしも厳密にではないが約6cmを超えな
い均斉な間隔である。ヤーンが各種フィラメントを混和
したものである場合には、使用される最終ヤーンの均斉
性は、明るさ差(DL)の基準からの偏倚が標準ヤーン
ストリーク可能性試験で測定された数値が約6より少な
いときに保証される。
人により本出願と同日付で出願された発明について言及
する。この発明の第1実施例は、各種フィラメントを混
和して成る、低いストリーク可能性、低いヤーン手ざわ
り数を有するヤーンに関するものであって、本願による
図3のヤーン25はこの第1実施例を示すものである。
このヤーン25は軟質結節26を有し、これは約100
を超えないヤーン手ざわり数をもたらす、約2.0を超
えない平均結節手ざわり数を有することを特徴とする、
結節間隔は必ずしも厳密にではないが約6cmを超えな
い均斉な間隔である。ヤーンが各種フィラメントを混和
したものである場合には、使用される最終ヤーンの均斉
性は、明るさ差(DL)の基準からの偏倚が標準ヤーン
ストリーク可能性試験で測定された数値が約6より少な
いときに保証される。
【0027】上記同日特許出願にかかる第2実施例は、
本願発明方法におけるヤーン交錯形成装置に関するもの
であって、この装置が図4において30により示されて
いる。この装置は通常硬質結節をもたらすほとんどすべ
ての空気纏絡処理方法に利用され得る。この方法の例は
ホイテッドらに対する米国特許4223520号および
ホワイトナー、ジュニアに対する米国特許457031
2号の各明細書に記載されている。これらとほぼ逆方向
の目的、すなわち緻密な、あるいは硬質の結節形成を意
図する均斉纏絡処理方法には、この装置を使用するのが
有利である。この方法の例はホイテッドらの米国特許4
064686号およびネルソンの米国特許415288
6号に開示されている。これらすべての方法に対し、上
記装置は交錯処理部材を交換することにより使用可能で
ある。
本願発明方法におけるヤーン交錯形成装置に関するもの
であって、この装置が図4において30により示されて
いる。この装置は通常硬質結節をもたらすほとんどすべ
ての空気纏絡処理方法に利用され得る。この方法の例は
ホイテッドらに対する米国特許4223520号および
ホワイトナー、ジュニアに対する米国特許457031
2号の各明細書に記載されている。これらとほぼ逆方向
の目的、すなわち緻密な、あるいは硬質の結節形成を意
図する均斉纏絡処理方法には、この装置を使用するのが
有利である。この方法の例はホイテッドらの米国特許4
064686号およびネルソンの米国特許415288
6号に開示されている。これらすべての方法に対し、上
記装置は交錯処理部材を交換することにより使用可能で
ある。
【0028】図4中の装置30は、上記米国特許457
0312号に開示された方法を実施するための装置を具
備する。この米国特許の方法、装置を引用したのは、本
発明を限定するためのものではなく、単に本発明の理解
を容易ならしめるためである。図示の通り装置30はハ
ウジング29の交錯処理ヘッド位置に装着されており、
直列配置された交錯処理部材32、33を具備する。こ
の交錯処理部材として好ましい1例はクーンズ、ザ、サ
ードの米国特許4841606号に開示されている(図
5参照)。ガイドピン35は必ずしも必要ではない。各
交錯処理部材32、33はそれぞれヤーン通路39、4
1を有し、またそれぞれ空気ジェット/オリフィス4
3、37を有する。これらオリフィス43、37は、導
管51、52を介してそれぞれ空気加圧装置50に接続
されている。ヤーン通路39、41はそれぞれヤーン入
口42、36とヤーン出口開口44、38を有する。
0312号に開示された方法を実施するための装置を具
備する。この米国特許の方法、装置を引用したのは、本
発明を限定するためのものではなく、単に本発明の理解
を容易ならしめるためである。図示の通り装置30はハ
ウジング29の交錯処理ヘッド位置に装着されており、
直列配置された交錯処理部材32、33を具備する。こ
の交錯処理部材として好ましい1例はクーンズ、ザ、サ
ードの米国特許4841606号に開示されている(図
5参照)。ガイドピン35は必ずしも必要ではない。各
交錯処理部材32、33はそれぞれヤーン通路39、4
1を有し、またそれぞれ空気ジェット/オリフィス4
3、37を有する。これらオリフィス43、37は、導
管51、52を介してそれぞれ空気加圧装置50に接続
されている。ヤーン通路39、41はそれぞれヤーン入
口42、36とヤーン出口開口44、38を有する。
【0029】ヤーン31は1組の交錯処理部材32、3
3を経て矢印方向に運動せしめられる。未纏絡マルチフ
ィラメントヤーンは、給送口34を経て交錯処理装置3
0に入るが、この際ピン35がある場合にはこれに接触
し案内される。次いでヤーンは交錯処理部材33の入口
開口36に入り、ここで圧力流体流の作用を受ける。流
体(空気)はその入口開口37からヤーン通路41に入
り、その作用によりヤーンは纏絡せしめられる。ヤーン
は次いで第1交錯処理部材33の出口開口38を経て排
出される。図示の通りヤーンにはこの第1処理部材32
の作用下にランダム結節40が形成される。
3を経て矢印方向に運動せしめられる。未纏絡マルチフ
ィラメントヤーンは、給送口34を経て交錯処理装置3
0に入るが、この際ピン35がある場合にはこれに接触
し案内される。次いでヤーンは交錯処理部材33の入口
開口36に入り、ここで圧力流体流の作用を受ける。流
体(空気)はその入口開口37からヤーン通路41に入
り、その作用によりヤーンは纏絡せしめられる。ヤーン
は次いで第1交錯処理部材33の出口開口38を経て排
出される。図示の通りヤーンにはこの第1処理部材32
の作用下にランダム結節40が形成される。
【0030】次いでヤーン31はヤーン入口42を経て
第2交錯処理部材32に入り、ヤーン通路39において
流体入口43から入る流体流の作用に服せしめられる。
次いでヤーン31は第2処理部材32の出口44から排
出される。上記流体流作用により第1処理部材33によ
り纏絡せしめられなかったヤーン31の各所にさらに付
加的な結節46が形成される。この意味において、両処
理部材は独立的に作用する。ヤーン31は排出開口45
を通って装置外に排出される。
第2交錯処理部材32に入り、ヤーン通路39において
流体入口43から入る流体流の作用に服せしめられる。
次いでヤーン31は第2処理部材32の出口44から排
出される。上記流体流作用により第1処理部材33によ
り纏絡せしめられなかったヤーン31の各所にさらに付
加的な結節46が形成される。この意味において、両処
理部材は独立的に作用する。ヤーン31は排出開口45
を通って装置外に排出される。
【0031】処理部材32、33には流体加圧装置50
から流体(空気が好ましい)が供給される。導管51、
52はあらかじめ定められた圧力下に流体を給送する
が、各導管は図示の通り合体接続(53)され主導管5
5を形成する。
から流体(空気が好ましい)が供給される。導管51、
52はあらかじめ定められた圧力下に流体を給送する
が、各導管は図示の通り合体接続(53)され主導管5
5を形成する。
【0032】最大限の効率をもたらすため、交錯処理部
材32および33は、相互に独立に作用するように、す
なわち第1処理部材33の作用が第2処理部分の作用と
牴触しないよう配置される。図4においては、全体的な
交錯処理作用の有効性を考えて各処理部材には比較的低
い圧力流体が給送される。この装置は上述した米国特許
4841605号に開示される交錯処理部材を使用する
ことによりその効率が増大せしめられる。これにより処
理部材中のヤーン通路にノッチを穿設することにより、
ヤーンを都合よく流体衝突位置にもたらし得る。どのよ
うな交錯処理部材であれ、ヤーンを流体ジェット位置に
案内する手段を設けることにより、ヤーンの処理部材中
における自由な運動を許容しながら、全体的処理効率を
高めることができる。交錯処理部材はヤーン通路に直交
する空気ジェットに斉合させるのが好ましい。ヤーンは
空気ジェット(図4の43、47)を横切って通過する
のが最も好ましい。現在のところ、バンディング、ジュ
ニアの前記米国特許によるような纏絡室中におけるヤー
ンの自由な運動に基づく交錯処理部材を使用しないのが
有利であると考えられている。
材32および33は、相互に独立に作用するように、す
なわち第1処理部材33の作用が第2処理部分の作用と
牴触しないよう配置される。図4においては、全体的な
交錯処理作用の有効性を考えて各処理部材には比較的低
い圧力流体が給送される。この装置は上述した米国特許
4841605号に開示される交錯処理部材を使用する
ことによりその効率が増大せしめられる。これにより処
理部材中のヤーン通路にノッチを穿設することにより、
ヤーンを都合よく流体衝突位置にもたらし得る。どのよ
うな交錯処理部材であれ、ヤーンを流体ジェット位置に
案内する手段を設けることにより、ヤーンの処理部材中
における自由な運動を許容しながら、全体的処理効率を
高めることができる。交錯処理部材はヤーン通路に直交
する空気ジェットに斉合させるのが好ましい。ヤーンは
空気ジェット(図4の43、47)を横切って通過する
のが最も好ましい。現在のところ、バンディング、ジュ
ニアの前記米国特許によるような纏絡室中におけるヤー
ンの自由な運動に基づく交錯処理部材を使用しないのが
有利であると考えられている。
【0033】上述のように2個の交錯処理部材を使用し
た場合の合計空気使用量は、単独処理部材におけるより
も僅かに多量であるに過ぎない。好ましい空気圧はヤー
ンの速度と太さにより相違するが、例えば毎分750ヤ
ード(686メートル)において、3000デニールの
場合55psig(3.8kg/cm2 )、4000デ
ニールの場合70psig(4.9kg/cm2 )、5
000デニールの場合85psig(6.0kg/cm
2 )、6000デニールの場合100psig(7.0
kg/cm2 )程度が適当である。
た場合の合計空気使用量は、単独処理部材におけるより
も僅かに多量であるに過ぎない。好ましい空気圧はヤー
ンの速度と太さにより相違するが、例えば毎分750ヤ
ード(686メートル)において、3000デニールの
場合55psig(3.8kg/cm2 )、4000デ
ニールの場合70psig(4.9kg/cm2 )、5
000デニールの場合85psig(6.0kg/cm
2 )、6000デニールの場合100psig(7.0
kg/cm2 )程度が適当である。
【0034】空気圧はヤーンの太さ、その他の物理的特
性に応じて調節されるが、各種のヤーン太さおよび物理
的特性に対応する寸法のジェットオリフィスを形成して
おくこともできる。上述したように第1交錯処理部材は
多くの結節を形成するが、非纏絡ヤーン部分が残され
る。第2交錯処理部材は、すでに結節の形成されている
部分には作用しないが、結節間の非纏絡ヤーン部分に追
加的結節を形成する。3個以上の交錯処理部材を設け
て、著しく高いストリーク可能性を有するヤーン、すな
わち過度に長い結節間間隔を有するヤーンを形成しない
ようにすることもできる。
性に応じて調節されるが、各種のヤーン太さおよび物理
的特性に対応する寸法のジェットオリフィスを形成して
おくこともできる。上述したように第1交錯処理部材は
多くの結節を形成するが、非纏絡ヤーン部分が残され
る。第2交錯処理部材は、すでに結節の形成されている
部分には作用しないが、結節間の非纏絡ヤーン部分に追
加的結節を形成する。3個以上の交錯処理部材を設け
て、著しく高いストリーク可能性を有するヤーン、すな
わち過度に長い結節間間隔を有するヤーンを形成しない
ようにすることもできる。
【0035】2個の独立する交錯処理部材を設けて、軟
質結節を引張って硬質結節とするような過度に高いヤー
ン緊張をもたらしてはならない。従って両交錯処理部材
は、処理を制御し得るに充分な緊張力を、しかしながら
硬質結節をもたらすべき緊張力以下の緊張力をヤーンに
もたらし得るよな角度で配置されるべきである。これに
関連して、ヤーン通路部分において各交錯処理部材が互
いに独立してほぼ完全に作用するように、例えばヤーン
通路縦軸線に対して約90°から約120°の間の角度
をもって両部材を配向するのが好ましい。図4の両処理
部材32、33はほぼ90°の角度をもって配向されて
いる。現在のところヤーンの全走行角度180°(図4
の送入開口34から排出開口45まで)に対してヤーン
が各処理部材に約45°の角度で進入し退出するのが最
も好ましいと考えられている。
質結節を引張って硬質結節とするような過度に高いヤー
ン緊張をもたらしてはならない。従って両交錯処理部材
は、処理を制御し得るに充分な緊張力を、しかしながら
硬質結節をもたらすべき緊張力以下の緊張力をヤーンに
もたらし得るよな角度で配置されるべきである。これに
関連して、ヤーン通路部分において各交錯処理部材が互
いに独立してほぼ完全に作用するように、例えばヤーン
通路縦軸線に対して約90°から約120°の間の角度
をもって両部材を配向するのが好ましい。図4の両処理
部材32、33はほぼ90°の角度をもって配向されて
いる。現在のところヤーンの全走行角度180°(図4
の送入開口34から排出開口45まで)に対してヤーン
が各処理部材に約45°の角度で進入し退出するのが最
も好ましいと考えられている。
【0036】図5の改変形においては3個の交錯処理部
材が設けられており、又処理部材のヤーン走行路長手軸
線は約90°である。ヤーンの装置中における全走行角
度180°に対して、各処理部材の進入、退出は約45
°の角度で行われる。
材が設けられており、又処理部材のヤーン走行路長手軸
線は約90°である。ヤーンの装置中における全走行角
度180°に対して、各処理部材の進入、退出は約45
°の角度で行われる。
【0037】ヤーンを同時に牽伸(配向)しかつかさ高
ならしめる(巻縮させる)ための追加的装置が実施例2
に例示されている。この牽伸、かさ高処理と纏絡処理と
を結合して、被処理ヤーンをさらに効率的に形成するの
が好ましい。従来と同様に処理工程を結合した方法は、
有効な纏絡と多色フィラメントの有効なブレンドとを保
証する速度の点から著しい制約を受けた。さらにこれと
空気との結合により、高コストで、取扱いが困難であり
危険な水蒸気の使用が回避される。この方法を実施する
1実施態様が図6に示される。念のため再び付言する
が、ストリーク可能性試験を開示している米国特許48
94894号に記載されているところを援用して以下の
説明を行う。
ならしめる(巻縮させる)ための追加的装置が実施例2
に例示されている。この牽伸、かさ高処理と纏絡処理と
を結合して、被処理ヤーンをさらに効率的に形成するの
が好ましい。従来と同様に処理工程を結合した方法は、
有効な纏絡と多色フィラメントの有効なブレンドとを保
証する速度の点から著しい制約を受けた。さらにこれと
空気との結合により、高コストで、取扱いが困難であり
危険な水蒸気の使用が回避される。この方法を実施する
1実施態様が図6に示される。念のため再び付言する
が、ストリーク可能性試験を開示している米国特許48
94894号に記載されているところを援用して以下の
説明を行う。
【0038】図6には本願と同日付で本出願人により出
願された発明第2実施態様による装置を示す概略図であ
ってヤーンは同時に牽引、かさ高処理および分析に付さ
れる。リール62から巻戻される被処理ヤーン61は、
第1案内63を経て第1ゴデット64を約3回包囲し、
これにより予備緊張される。次いでヤーンは第2および
第3ゴデット65、66を7あるいは8回包囲し、これ
により緊張牽伸され、チューブ67内でかさ高処理され
る。このチューブの好ましい構成は、例えば米国特許3
908248号に開示されている。このかさ高処理され
たヤーン61は変向ロール68および緊張装置69を経
て、第4および第5ゴデット70、72に至る。これら
ゴデット間に同日出願発明の交錯処理装置71が配置さ
れる。図示の通りこの処理装置71は、2個の交錯処理
部材73、74および、加圧空気給送装置75を有す
る。第5ゴデット72から、ヤーン61は変向ローラ7
6を経て、巻取装置のローラ77に至り、ヤーンパッケ
ージ78が摩擦ロール79上に形成される。このように
してヤーンは単一処理で纏絡処理され、牽伸処理され、
かさ高処理される。処理されたヤーンは秀れた耐ストリ
ーク性(色の相違する、あるいは染料親和性の相違する
各種フィラメントを混和した場合)と軟質結節の存在に
よる良好な処理性を有する。
願された発明第2実施態様による装置を示す概略図であ
ってヤーンは同時に牽引、かさ高処理および分析に付さ
れる。リール62から巻戻される被処理ヤーン61は、
第1案内63を経て第1ゴデット64を約3回包囲し、
これにより予備緊張される。次いでヤーンは第2および
第3ゴデット65、66を7あるいは8回包囲し、これ
により緊張牽伸され、チューブ67内でかさ高処理され
る。このチューブの好ましい構成は、例えば米国特許3
908248号に開示されている。このかさ高処理され
たヤーン61は変向ロール68および緊張装置69を経
て、第4および第5ゴデット70、72に至る。これら
ゴデット間に同日出願発明の交錯処理装置71が配置さ
れる。図示の通りこの処理装置71は、2個の交錯処理
部材73、74および、加圧空気給送装置75を有す
る。第5ゴデット72から、ヤーン61は変向ローラ7
6を経て、巻取装置のローラ77に至り、ヤーンパッケ
ージ78が摩擦ロール79上に形成される。このように
してヤーンは単一処理で纏絡処理され、牽伸処理され、
かさ高処理される。処理されたヤーンは秀れた耐ストリ
ーク性(色の相違する、あるいは染料親和性の相違する
各種フィラメントを混和した場合)と軟質結節の存在に
よる良好な処理性を有する。
【0039】同日特許出願に係る発明の第3実施態様
は、軟質結節ヤーンの形成方法である。この方法はマル
チフィラメントヤーンを第1交錯処理ジェットに被曝さ
せ、次いで第1ジェットとは完全に独立して作用する第
2交錯処理ジェットに被曝させる。この方法により2.
0より小さい結節手ざわり数を示すヤーンが得られる。
このような処理方法は、同日特許出願に係る発明の第2
実施態様として上述した装置により実施されるのが好ま
しい。この方法は図6に示した装置により行われる牽伸
処理を含むことができる。
は、軟質結節ヤーンの形成方法である。この方法はマル
チフィラメントヤーンを第1交錯処理ジェットに被曝さ
せ、次いで第1ジェットとは完全に独立して作用する第
2交錯処理ジェットに被曝させる。この方法により2.
0より小さい結節手ざわり数を示すヤーンが得られる。
このような処理方法は、同日特許出願に係る発明の第2
実施態様として上述した装置により実施されるのが好ま
しい。この方法は図6に示した装置により行われる牽伸
処理を含むことができる。
【0040】上述したところから、本発明を理解するた
めの技術的背景が理解され得たと考えられるので、以下
に本発明方法の実施例を説明する。この実施例に示され
るヤーンの特性は説明のために例示的に示されるもので
あって、本発明がこれらの場合に限定されるものではな
い。
めの技術的背景が理解され得たと考えられるので、以下
に本発明方法の実施例を説明する。この実施例に示され
るヤーンの特性は説明のために例示的に示されるもので
あって、本発明がこれらの場合に限定されるものではな
い。
【0041】 実施例1 ここに記載される本発明で利用される評価方法は、纏絡
処理ヤーンの纏絡度を判定するために、またレベルルー
プカーペットのパターンを予想するために極めて有用で
ある。下表に示されるヤーンを上記方法により評価し、
その結果を同じく下表に掲記する。
処理ヤーンの纏絡度を判定するために、またレベルルー
プカーペットのパターンを予想するために極めて有用で
ある。下表に示されるヤーンを上記方法により評価し、
その結果を同じく下表に掲記する。
【0042】 表1 ヤーンA ヤーンB ヤーン種類 ナイロン6BCM* ナイロン6BCM*
ヤーンデニール 3345 3345 ヤーンフィラメント数 174 174 フィラメント断面 三葉状 三葉状 結節手ざわり 30例平均 1.8 3.6 基準からの偏倚 0.9 1.2 メートル当たり結節数 3メートル平均 46 49 (視覚的計数) ヤーン手ざわり 83 176 レベルループカーペット 28oz/yd2 (約945g/m2 ) 1/10ゲージ タフト面ピック数/5yd2 (4.2m2 )0 3 カーペット面構造 均斉 被均斉 カーペット面手ざわり 平滑 粗 レベルループカーペット 20oz/yd2 (約675g/m2 ) 1/10ゲージ 視認可能裏面 なし あり
ヤーンデニール 3345 3345 ヤーンフィラメント数 174 174 フィラメント断面 三葉状 三葉状 結節手ざわり 30例平均 1.8 3.6 基準からの偏倚 0.9 1.2 メートル当たり結節数 3メートル平均 46 49 (視覚的計数) ヤーン手ざわり 83 176 レベルループカーペット 28oz/yd2 (約945g/m2 ) 1/10ゲージ タフト面ピック数/5yd2 (4.2m2 )0 3 カーペット面構造 均斉 被均斉 カーペット面手ざわり 平滑 粗 レベルループカーペット 20oz/yd2 (約675g/m2 ) 1/10ゲージ 視認可能裏面 なし あり
【図1】硬質結節を有する手ざわりの粗いヤーンの概略
図、
図、
【図2】容認され得ない長い結節間間隔を有する不規則
ヤーンの概略図、
ヤーンの概略図、
【図3】本願と同日出願の特許出願発明により製造され
た軟質の均斉間隔結節を有するヤーンの概略図、
た軟質の均斉間隔結節を有するヤーンの概略図、
【図4】上記同日特許出願発明によるヤーン交錯処理装
置の側面断面図、
置の側面断面図、
【図5】上記同日特許出願発明の他の実施例による装置
の改変形側面断面図、
の改変形側面断面図、
【図6】上記同日特許出願発明による、ヤーン交錯処理
と同時に牽伸処理およびかさ高処理をも行い得る装置の
概略側面図、
と同時に牽伸処理およびかさ高処理をも行い得る装置の
概略側面図、
10…ヤーン 11…結節 12…結節状纏絡部始端 13…結節状纏絡部終端 L…結節長さ 14…結節左端 15…結節右端 W…結節幅 25…ヤーン 26…軟質結節 27…非纏絡ヤーン部分 30…ヤーン交錯処理装置 31…ヤーン 32,33…交錯処理部材 34…(ヤーン)給送開口 35…案内ピン 36…(ヤーン)入口開口 37…圧力流体(空気)入口開口(ジェットオリフィ
ス) 38…(ヤーン)出口開口 39…ヤーン通路 40…ヤーン結節間隔(非纏絡部分) 41…ヤーン通路 42…(ヤーン)入口開口 43…圧力流体(空気)入口開口(ジェットオリフィ
ス) 44…(ヤーン)出口開口 45…(ヤーン)排出開口 50…流体(空気)加圧給送装置 51,52…流体(空気)導管 55…主導管 61…ヤーン 62…ヤーンリール 64…第1ゴデット 65…第2ゴデット 66…第3ゴデット 67…(かさ高処理)チューブ 70…第4ゴデット 71…交錯処理装置 72…第5ゴデット 73,74…交錯処理部材 75…空気加圧給送装置 78…ヤーンパッケージ 79…摩擦ロール
ス) 38…(ヤーン)出口開口 39…ヤーン通路 40…ヤーン結節間隔(非纏絡部分) 41…ヤーン通路 42…(ヤーン)入口開口 43…圧力流体(空気)入口開口(ジェットオリフィ
ス) 44…(ヤーン)出口開口 45…(ヤーン)排出開口 50…流体(空気)加圧給送装置 51,52…流体(空気)導管 55…主導管 61…ヤーン 62…ヤーンリール 64…第1ゴデット 65…第2ゴデット 66…第3ゴデット 67…(かさ高処理)チューブ 70…第4ゴデット 71…交錯処理装置 72…第5ゴデット 73,74…交錯処理部材 75…空気加圧給送装置 78…ヤーンパッケージ 79…摩擦ロール
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−106850(JP,A) 特開 平4−263639(JP,A) 特開 昭52−15646(JP,A) 特開 平2−91236(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D02J 1/00 - 13/00 D02G 1/00 - 3/48 D06H 1/00 - 7/24
Claims (1)
- 【請求項1】 特定の長さ及び幅の結節を有し、該結節
の長さ対幅の比によって表される結節手ざわり数が約
2.0以下であるマルチフィラメントヤーンを製造する
方法であって マルチフィラメントヤーンを、圧力流体が給送される、
直列配置され且つ独立に操作し得る交錯処理部材に通
し、該処理部材内の圧力流体流の作用により特定の長さ
および幅の結節を有する交錯マルチフィラメントヤーン
を製造し; 次いで得られたヤーンの少なくとも1個の結節の長さお
よび幅を測定し、その長さ対幅の比を計算することによ
り前記結節手ざわり数を得; 該結節手ざわり数が約2.0を超える場合に、前記交錯
処理部材の相対位置及び/又は該部材内の流体の圧力を
調節し;そして 該結節手ざわり数が約2.0以下となる条件で前記交錯
マルチフィラメントヤーンの製造を行うことからなる製
造方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US61926690A | 1990-11-28 | 1990-11-28 | |
US07/619266 | 1990-11-28 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04272269A JPH04272269A (ja) | 1992-09-29 |
JP3088152B2 true JP3088152B2 (ja) | 2000-09-18 |
Family
ID=24481175
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03286030A Expired - Fee Related JP3088152B2 (ja) | 1990-11-28 | 1991-10-31 | ヤーン纏絡度判定方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0490140A1 (ja) |
JP (1) | JP3088152B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3123790B2 (ja) | 1990-11-28 | 2001-01-15 | ビー・エイ・エス・エフ、コーポレーション | 空気纏絡処理による軟質結節を有するヤーンおよびその製造方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3887814A (en) * | 1973-11-01 | 1975-06-03 | Du Pont | Yarn slub analyzer |
US4172387A (en) * | 1978-06-05 | 1979-10-30 | The Foxboro Company | Pressure responsive apparatus |
-
1991
- 1991-10-31 JP JP03286030A patent/JP3088152B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1991-11-22 EP EP91119930A patent/EP0490140A1/en not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3123790B2 (ja) | 1990-11-28 | 2001-01-15 | ビー・エイ・エス・エフ、コーポレーション | 空気纏絡処理による軟質結節を有するヤーンおよびその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0490140A1 (en) | 1992-06-17 |
JPH04272269A (ja) | 1992-09-29 |
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