JP3087347U - ペット記念物セット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ペットが荼毘されて魂が昇天して亡骸が消滅
するという衝撃的な変化の過程を共有した証となる具体
的な物を残せないものかという、ペットを飼育してきた
者の願いをかなえるペット記念物セットを提供しようと
するものである。 【解決手段】 蓋付きの装飾箱と、ペットに対する念を
象徴する形態のペット記念物とを備え、その装飾箱にペ
ット記念物及びペットの遺骨を納め、安置して用いるペ
ット記念物セットであり、蓋の裏側にペットの像が記録
された記録媒体を装着する装着手段を備えたペット記念
物セットである。又、その装飾箱が、ペット記念物を収
納する収納部を備えたペット記念物セットであり、更
に、その装飾箱の外観が西洋風棺状の函体、又はオルゴ
ール箱、又は宝石箱状の函体であるペット記念物セット
である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、亡くなった犬、猫等のペットに対する念を象徴する、ペット記念物 セットに関する。

【０００２】

【従来の技術】

亡くなったペットを荼毘に付し、その遺骨をペットの思い出として骨壷に納め て家庭内に安置しておくことが行われている。これだけではペットの想い出を重 ねて大切なペットを喪った悲しみを癒すには充分でなく、ペットを飼育してきた 者の願いが必ずしも十分に満たされているとは言い難かった。ペットを飼育して きた者の中には、荼毘により魂が昇天して亡骸が消滅するという衝撃的な変化の 過程を共有した証となる何か具体的な物を残せないものかという願いがあった。

【０００３】 又、荼毘により、ペットの遺骸が焼尽する場合があり、遺骨が残っても僅かで ある場合が多く、ペットを飼育してきた者の悲しみをさらに増大させる場合もあ った。かかる観点からも、常に手元に置いて少しでも癒しとなる具体的な物がな いかとの要望が以前からあり、課題となっていた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、本願考案は上記問題点に着目して為されたのであり、荼毘により魂が 昇天して亡骸が消滅するという衝撃的な変化の過程を共有した証となる具体的な 物を残せないものかという、ペットを飼育してきた者の願いをかなえるものを提 供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の要旨とするところは、蓋付きの装飾箱と、表面に故人に対する念を象 徴する文字や模様が記録されたペット記念物とを備え、該装飾箱に該ペット記念 物及びペットの遺骨を納め、安置して用いるペット記念物セットであることにあ る。

【０００６】 前記ペット記念物は、ペット対する念を象徴する形状を有し得る。 前記ペット記念物セットは、前記蓋の裏側にペットの像が記録された記録媒体 を装着する装着手段を備え得る。

【０００７】 前記装飾箱は、前記ペット記念物を収納する収納部を備え得る。

【０００８】 前記装飾箱は、前記遺骨を収納する遺骨収納部を備え得る。

【０００９】 前記装飾箱の外観は、西洋風棺状の函体、又はオルゴール箱、又は宝石箱状の 函体であり得る。

【００１０】 前記ペット記念物は、マリア像であり得る。

【００１１】

【考案の実施の形態】

本考案に係る態様を図面に基づいて詳しく説明する。図１は本考案のペット記 念物セット２を示す要部斜視模式図であり、ペット記念物セット２は、蓋付きの 装飾箱４と、ペット記念物５であるマリア像６とを備える。装飾箱４はペット記 念物を収納する収納部１８を備える。装飾箱４にマリア像６及びペットの遺骨８ を納め、好ましくは室内の静かな場所に安置しておく。装飾箱４は、蓋１０を備 える。ペット記念物セット２は、外観が小型の洋風棺の形をしている。蓋１０の 外面には、宗教的な模様である十字架像１２が形造られている。十字架像１２は 描かれていてもよい。更に、蓋１０の表側は、タイトルを記入したり、銘板を装 着するタイトル枠１６を備えている

【００１２】 図２に示すように、蓋１０の裏側には、写真やスケッチ画のようなペットの像 が記録された記録紙１５を装着する装着手段１３であるポケット１４が備えられ ている。ポケット１４の上蓋１６は透明フィルムのような透明部材からなり、ポ ケット１４に納められた記録紙１５上の像を上蓋１６の上から透かして見ること が出来る。上蓋１６は透明でなくともよい。この場合は、記録紙１５を装着手段 １３から取り出して見ることが出来る。

【００１３】 装着手段１３に納めるものは、写真や絵のような記録紙１５に限定されない。 エッチングされた金属版や、写真や絵を焼き付けた陶器であってもよい。ペット の像が記録されたフロッピィデスクのような電子記録媒体であってもよい。電子 記録媒体を納めた場合は、ときおり装着手段１３から取り出して像を再生する。

【００１４】 本考案の装飾箱４の西洋の棺のような形状が、ペット記念物５（マリア像６） と相俟って、ペットを飼育してきた者の思いを更に深くする。図３に示すように 、装飾箱４のなかには、遺骨を骨壷９のような遺骨容器に入れたものを納めても よい。又、このようなペット記念物セット２の構成により、ペット記念物５（マ リア像６等）の、記念物としての情が更に高まる。装飾箱４の形状は問わない。 例えば正面からみて矩形、円形、長円形、小判型その他好みに応じて定めればよ い。

【００１５】 このような態様により、装飾箱４をときたま開けてみて、記録紙１５に記録さ れたペットの写真等の像や、遺骨８や、ペット記念物５であるマリア像６を見て は、荼毘により魂が昇天して亡骸が消滅するという衝撃的な変化の過程を共有し た証となる具体的な物を残せないものかというペットを飼育してきた者の願いを かなえることが出来る。

【００１６】 ペット記念物５としては、図４に示すマリア像６がペットを飼育してきた者に 情を訴える効果が最も大きくて好ましい。ペット記念物５としては、マリア像６ の他に、キリスト像、観音像その他の宗教的な像も、ペットを飼育してきた者に 情を訴える効果が大きくて好ましい。ペット記念物５としては、そのペットの像 や、そのペットが愛好していた例えば鞠等の玩具や動物のようなものの像であっ てもペットを飼育してきた者に情を訴える効果があり好ましい。これらの像は、 彫刻されたものであってもよい。これらの像は、焼き物であってもよい。ブロン ズのような金属製であってもよい。木製や、プラスチック製や紙製であってもよ い。ぬいぐるみのような繊維製品であってもよい。焼き物であることが、耐久性 に優れ、かつ軽量であり好ましい。装飾箱４には、ペット記念物５とともに、首 輪、レインコートのようなペットが生前使用していたものが納められてもよい。

【００１７】 ペット記念物５としては、立体的な形状でペットに対する念を表すものだけで はなく、ペットに対する念を象徴する文字や模様が記録された記録板であっても よい。板に限らず、球体やその他の形状の被記録体に言葉や模様が記録されても よい。ペットに対する念を表す立体的な成形体に言葉や模様が記録されてもよい 。ペットに対する念は、例えば、ペットの似顔、ペットの写真、ペットの愛称、 思い出を綴ったことば、送ることば、宗教的なことば、宗教的なマーク等であっ てもよい。

【００１８】 図５にペットに対する念を象徴する文字や模様が記録された被記録体の一例で あるペット記念物５ａを示す。ペット記念物５ａは焼き物から成る被記録体７０ の表面にペットの名前７２とペットの成仏を願う宗教的なことば７４が焼き付け られている。

【００１９】 装飾箱４は、持ち運びできるサイズのものであることが好ましい。これにより 、旅行の際などにペットを連れて行く気分で携帯出来る。

【００２０】 図６に本考案のペット記念物セットの他の態様を示す。図６において、ペット 記念物セット２ｂを構成する装飾箱４ｂは装飾されたオルゴール箱２２の形態を 有しており、不図示のオルゴール装置がオルゴール収納部２０に収納されている 。装飾箱４ｂはペット記念物の収納部１８ｂを備え、ペット記念物の収納部１８ ｂにペット記念物５（マリア像６等）がペットの遺骨８とともに収納される。装 飾箱４ｂの蓋４４ｂの裏側には、ペットの写真１５や姿絵を納める透明ポケット １４が取り付けられている。装飾箱４ｂの装飾されたオルゴールのような形状が 、ペット記念物５（マリア像６）と相俟って、ペットを飼育してきた者の思いを 更に深くする。又、蓋４４ｂを開けるたびにペットを偲ぶ曲を鳴らすことにより 、ペットを飼育してきた者の思いを更に深くする。遺骨８を骨壷のような遺骨容 器に納めたものをペット記念物の収納部１８ｂに納めてもよい。

【００２１】 図７に本考案のペット記念物セットの更に他の態様を示す。図７に示すように 図７において、本考案のペット記念物セット２ｃを構成する装飾箱４ｃはオルゴ ール箱から成り、不図示のオルゴール装置を収納するオルゴール収納部２０と、 ペット記念物５（マリア像６等）を収納するペット記念物収納部１８ｃと、ペッ トの遺骨８を収納する遺骨収納部６３ｃを備える。遺骨収納部６３ｃは中蓋６５ を備える。遺骨８を骨壷のような遺骨容器に納めたものを遺骨収納部６３ｃに納 めてもよい。

【００２２】 本考案のペット記念物セットを構成する装飾箱は、図８に示すように、宝石箱 の形状を有する装飾箱４ｄであってもよい。装飾箱４ｄの装飾された宝石箱の形 状が、ペット記念物（マリア像等）と相俟って、ペットを飼育してきた者の思い を更に深くする。

【００２３】 以上本考案のペット記念物セットの態様を説明したが、本考案はその趣旨を逸 脱しない範囲で、当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変形を加えた態様で 実施し得るものであり、これらの態様はいずれも本考案の範囲に属するものであ る。

【００２４】

【考案の効果】

本考案のペット記念物セットは、荼毘により亡骸が消滅するという衝撃的な変 化の過程を共有した証となる具体的な物を残せないものかというペットを飼育し てきた者の願いをかなえることが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のペット記念物セットの構成を示す要部
斜視模式図である。

【図２】図１のペット記念物セットにおける装飾箱の蓋
の構成を示す説明図である。

【図３】ペット記念物セットの構成の他の態様を示す要
部斜視模式図である。

【図４】ペット記念物セットの構成要素であるペット記
念物を示す要部斜視模式図である。

【図５】本発明のペット記念物セットの構成要素である
ペット記念物の斜視模式図である。

【図６】本考案のペット記念物セットの構成要素である
装飾箱の、図１に示すものとは異なる態様の装飾箱を示
す要部斜視模式図である。

【図７】本考案のペット記念物セットの構成要素である
他の態様の装飾箱を示す要部斜視模式図である。

【図８】本考案のペット記念物セットの構成要素である
更に他の態様の装飾箱を示す外観模式図である。

【符号の説明】

２：ペット記念物セット ４、４ｂ、４ｃ、４ｄ：装飾箱 ５、５ａ：ペット記念物 ６：マリア像 ８：遺骨 １０：蓋 １３：装着手段 １５：記録紙 ２２：オルゴール箱 １８、１８ｂ、１８ｃ：収納部 ６３ｃ：遺骨収納部

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 蓋付きの装飾箱と、表面に故人に対する
   念を象徴する文字や模様が記録されたペット記念物とを
   備え、該装飾箱に該ペット記念物及びペットの遺骨を納
   め、安置して用いるペット記念物セット。
2. 【請求項２】 蓋付きの装飾箱と、表面に故人に対する
   念を象徴する文字や模様が記録されたペット記念物とを
   備え、該ペット記念物が、ペット対する念を象徴する形
   状を有し、該装飾箱に該ペット記念物及びペットの遺骨
   を納め、安置して用いるペット記念物セット。
3. 【請求項３】 蓋付きの装飾箱と、表面に故人に対する
   念を象徴する文字や模様が記録されたペット記念物とを
   備え、該蓋の裏側にペットの像が記録された記録媒体を
   装着する装着手段を備え、該装飾箱に該ペット記念物及
   びペットの遺骨を納め、安置して用いるペット記念物セ
   ット。
4. 【請求項４】 蓋付きの装飾箱と、表面に故人に対する
   念を象徴する文字や模様が記録されたペット記念物とを
   備え、該装飾箱が、該ペット記念物を収納する収納部を
   備え、該装飾箱に該ペット記念物及びペットの遺骨を納
   め、安置して用いるペット記念物セット。
5. 【請求項５】 蓋付きの装飾箱と、表面に故人に対する
   念を象徴する文字や模様が記録されたペット記念物とを
   備え、該装飾箱が、該ペット記念物を収納する収納部を
   備え、該装飾箱がペットの遺骨を収納する遺骨収納部を
   備え、該装飾箱に該ペット記念物及び該ペットの遺骨を
   納め、安置して用いるペット記念物セット。
6. 【請求項６】 前記装飾箱の外観が西洋風棺状の函体、
   又はオルゴール箱、又は宝石箱状の函体である請求項１
   乃至５のいずれかに記載のペット記念物セット。
7. 【請求項７】 前記ペット記念物がマリア像である請求
   項２乃至６のいずれかに記載のペット記念物セット。