JP3086624U - マタニティウエア - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】妊娠中から産後に至るまでの長期間に亘って快
適に着用することができる新規なマタニティパンツを提
供する。 【解決手段】パンツ部１の上にストレッチニットによる
伸縮自在且つ折り返し自在な腹部被覆部２を設け、妊娠
中から産後までの腹部の大きさの変化に対応して腹部被
覆部のストレッチニットが伸縮し、且つ、妊娠中から産
後までの股上の変化に対応して腹部被覆部を任意に折り
返して着用可能であることを特徴とするマタニティウエ
ア。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はパンツ形式のマタニティウエアに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のマタニティパンツは図４に示すような形態であり、臨月時の腹部の大き さに合わせてパンツ部ａおよび股上部ｂを作るとともに、ウエスト部のゴムｃで 腹部の大きさの変化に対応させていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このような従来のマタニティパンツは、妊娠中に変化する腹部周りをウエスト ゴムｃのみで調整するようにしているので、きつく締められるような感覚があり 、着用感が悪いものであった。

【０００４】 また、妊婦の股上は臨月に向けて大きくなるが、股上部ｂは臨月のときの腹部 周りに合わせて作られているので、臨月に至らない時期に着用すると股上部ｂが 長すぎてもたつく感じがあった。

【０００５】 さらには、臨月のときの腹部周りに合わせて作られるパンツ部ａも必然的に太 いものとなってしまう。

【０００６】 すなわち、従来のマタニティパンツは総じて臨月時の腹部の大きさを前提とし て作られているため、臨月に至らない時期や産後に着用すると着用感が悪く、見 た目にもおしゃれとは言いがたいものであったため、妊娠中から産後に至るまで の長期間に亘って快適に着用するには不適であった。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

そこで本考案は、従来技術における上記問題を解決し、妊娠中から産後に至る までの長期間に亘って快適に着用することができる新規なマタニティパンツを提 供することを目的とする。

【０００８】 この目的を達成するため、請求項１にかかる本考案は、パンツ部の上にストレ ッチニットによる伸縮自在且つ折り返し自在な腹部被覆部を設け、妊娠中から産 後までの腹部の大きさの変化に対応して腹部被覆部のストレッチニットが伸縮し 、且つ、妊娠中から産後までの股上の変化に対応して腹部被覆部を任意に折り返 して着用可能であることを特徴とするマタニティウエアである。

【０００９】

【考案の実施の形態】

図１は本考案の一実施形態によるマタニティパンツを示し、１はパンツ部、２ はストレッチニットによる伸縮自在且つ折り返し自在な腹部被覆部である。

【００１０】 パンツ部１はマタニティ用ではない普通品と同様のサイズで作ることができ、 従来のマタニティパンツのように不必要に太いサイズにしなくても良い。

【００１１】 腹部被覆部２はストレッチニットで構成されており、その伸縮性によって、腹 部の大きさが変化してもソフトにフィットする。従来のマタニティパンツのよう にウエストゴムｃの部分だけで締めるのではなく、腹部被覆部２全体でウエスト 止めの機能を果たすので、きつくなく楽に着用することができる。また、腹部全 体を覆うので保護効果もある。

【００１２】 ストレッチニットで構成される腹部被覆部２は任意に折り返して着用すること ができ、これによって股上調整が可能である。すなわち、図２（ａ）に示すよう に、妊娠初期や産後は腹部被覆部２を折り返して股上を短くして着用することが できる。このような着用状態の場合は、上述のようにパンツ部１が普通品サイズ で作られているから、腹部被覆部２を上着で隠してしまえば通常のパンツとほと んど変わらないように見えるので、着用感が良好なことも相俟って、妊娠初期や 産後も全く抵抗感なく着用することができる。

【００１３】 妊娠中期は図２（ｂ）に示すように、次第に大きくなる腹部に合わせて腹部被 覆部２の折り返し分量を徐々に小さくすることによって股上を長くしてゆき、臨 月間近の妊娠後期には図２（ｃ）に示すように腹部被覆部２の全体で腹部をすっ ぽりと包み込むようにして着用することができる。

【００１４】 このように、妊娠初期から臨月まで常に腹部の上にストレッチニットの腹部被 覆部２があるので、妊婦にとっては安心感があり、気持ちよく着用することがで きる。また、妊娠後期ないし臨月時の図２（ｃ）の状態では腹部被覆部２の全体 で大きな腹部を支えながらフィットするので、きつくなく楽に着用することがで きる。

【００１５】 図３は、図１の本発明のマタニティパンツを図４の従来のマタニティパンツに 重ねた図であり、本発明によればパンツ部１を従来のパンツ部ａに比べて格段に 細くスマートに作ることができることが一目瞭然に示されている。また、本発明 によれば臨月時の腹部を全体でカバーする腹部被覆部２がストレッチニットで構 成されているため、従来品のような不必要な横幅を持たせる必要がなく、また、 ウエストゴムｃも不要となる。

【００１６】

【考案の効果】

本考案によれば、マタニティパンツのパンツ部の上にストレッチニットによる 伸縮自在且つ折り返し自在な腹部被覆部を設けたので、妊娠中から産後に至るま での長期間に亘って快適に着用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施形態によるマタニティパンツを
前から見た図（ａ）および後ろから見た図（ｂ）であ
る。

【図２】図１のマタニティパンツの妊娠初期から産後に
至るまでの着用状態を示す図である。

【図３】図１のマタニティパンツを図４の従来のマタニ
ティパンツに重ねた図である。

【図４】従来のマタニティパンツを前から見た図であ
る。

【符号の説明】

１ パンツ部 ２ ストレッチニットによる腹部被覆部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】パンツ部の上にストレッチニットによる伸
   縮自在且つ折り返し自在な腹部被覆部を設け、妊娠中か
   ら産後までの腹部の大きさの変化に対応して腹部被覆部
   のストレッチニットが伸縮し、且つ、妊娠中から産後ま
   での股上の変化に対応して腹部被覆部を任意に折り返し
   て着用可能であることを特徴とするマタニティウエア。