JP3086085U - 複合ゲートポンプ設備 - Google Patents

複合ゲートポンプ設備

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JP3086085U JP2001007510U JP2001007510U JP3086085U JP 3086085 U JP3086085 U JP 3086085U JP 2001007510 U JP2001007510 U JP 2001007510U JP 2001007510 U JP2001007510 U JP 2001007510U JP 3086085 U JP3086085 U JP 3086085U
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誠 若松
勲 有松
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低水位の水流の排水を効率良く行うようにす
る。 【解決手段】排水樋門2に設置されるゲート3のゲート
排水口に設けられた主水中ポンプ14とは別に、ポンプ
口径の異なる小形の補助水中ポンプ15を主水中ポンプ
14とは異なるゲート3のゲート排水口に設置する。こ
の補助水中ポンプ15は水路底に近接して設けられるの
で、低水位の場合、主水中ポンプ14を運転せずに補助
水中ポンプ15のみ運転して排水を行うことができる。
これによりゲートポンプ設備の省エネルギー化が図られ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、河川、水路等の排水樋門に設置されるゲートポンプ設備に関する。 更に詳しくは、ゲートを閉じ自然排水を制水した後、水路間の水位高低差がない 場合であっても、ポンプ運転を効率よく行うことのできるゲートポンプ設備に関 する。
【0002】
【従来の技術】
海と河川の境界部あるいは本川と支川との境界部に設けられる排水桶門のゲー トは、通常は水位が高い上流の水を下流に流すため開放されているが、例えば台 風等で下流の本川の水位が高くなって逆流する場合は閉じなければならない。通 常はこのように支川側(内水側)の水位が、本川側(外水側)の水位より高くな っており、支川側から本川側に向かって自然排水が行われる。
【0003】 また、逆に本川側の水位が支川側の水位より高くなり逆流する場合は、排水樋 門のゲートを閉じ、ポンプで強制的に排水を行っている。従来から自然排水はゲ ートを開いて行い、逆流(内水側水位が規定以上になるとき)のときはポンプで 強制排水を行っている。本川側と支川側との水位差が頻繁に交互に変わるような 場合、例えば、降雨の場合は本川側の水位と支川側の水位との差が不安定になり 、どちらの水位が高いか判断がつきにくい場合がある。更に、短時間で本川側と 支川側の水位の変動が繰り返し行われることがある。その場合でも、その都度ゲ ートの開閉動作を繰り返し行っている。
【0004】 このように本川側と支川側の水位の差が微妙で交互に高低を繰り返し、高低差 の一定しない不安定な状態においても、通常は支川側の水位が高くなればゲート を開いて自然排水を行い、本川側の水位が高くなればゲートを閉じて強制排水を 行っている。しかしこのような不安定の状態の場合は、開閉動作が多く頻繁に行 わねばならないので、管理、操作上問題である。また、頻繁に操作を繰り返すこ とで、結果的に運転回数が多くなり運転管理上の負担が増大する。
【0005】 更に、通常の排水ポンプと同一のポンプで水位差のない場合においても運転と 停止を繰り返すことになるので、ポンプを機械的に損傷してしまうおそれも生じ ていた。このようなトラブルの際、修復作業を頻繁に行わねばならず、危険で困 難な作業が多くなる。ゲートを頻繁に開閉せずに自然排水ができるとともに、低 水位であっても安定して排水ができ、しかも低水位の水流を省エネルギーで確実 に排水するゲートポンプ設備が要望されていた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は前述のような背景のもとに創案されたもので、以下の目的を達する。 本考案の目的は、第1の水中ポンプの他にこの第1の水中ポンプのポンプ口径 と異なる口径を有する第2の水中ポンプをゲートに設け、低水位の水流の排水を 可能としたゲートポンプ設備の提供にある。 本考案の他の目的は、ポンプ口径の小さい第2の水中ポンプを設けることによ り、第1の水中ポンプによる低水位の水流の排水負担を軽減し、機器の消耗を低 減したゲートポンプ設備の提供にある。 本考案の更に他の目的は、第1の水中ポンプと第2の水中ポンプとを異なる発 電装置により駆動し、省エネルギー化を図ったゲートポンプ設備の提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、以下のような解決手段により前記課題を解決する。即ち、本考案の 複合ゲートポンプ設備は、排水口を有する排水樋門に設置されるゲートポンプ設 備であって、前記排水樋門に開閉自在に設置されるゲートと、前記排水樋門に設 けられ前記ゲートを開閉させる開閉装置と、前記ゲートのゲート排水口に設置さ れ自然排水、又は強制排水可能な第1の水中ポンプと、前記ゲート排水口と異な るゲート排水口に設置され、自然排水、又は強制排水可能で前記第1の水中ポン プとポンプ口径の異なる口径を有する第2の水中ポンプと、前記第1の水中ポン プ及び前記第2の水中ポンプの吐出口側に各々設けられ、自然排水のときに開き 自然排水の流れに逆流するときに閉じる逆止弁とからなっている。ここでいう第 2の水中ポンプは、第1の水中ポンプの補助的な機能を有し、第1の水中ポンプ のポンプ口径より小さい口径を有している。第1の水中ポンプを必要としない低 水位の水流のような負荷の小さい場合には、第2の水中ポンプのみを使用すると 効果的である。
【0008】 また、前記第2の水中ポンプは、前記第1の水中ポンプより前記ポンプ口径の 小さい口径を有する水中ポンプであって、前記第1の水中ポンプの中心位置より 下方に前記第2の水中ポンプの中心位置が設置され、低水位の水流を排出するこ とができる構成になっている。これは、前記第2の水中ポンプを第1の水中ポン プより低い位置に設置にすることで実現できる。内水と外水の高低差があまりな いような低水位の場合に、水路低に近い水の排出ができる構成である。
【0009】 更に、前記ゲートの下部の水路底には、前記第2の水中ポンプを配置するため に一部が掘り下げられた補助水路が形成されていると、より低水位でも排水が可 能になって良い。
【0010】 更に、前記第1の水中ポンプと前記第2の水中ポンプとは、異なる発電装置に より駆動されてもよい。前記第2の水中ポンプを小形にすることで、ポンプを駆 動するための発電エネルギーを第1の水中ポンプに比べ低減することができる。
【0011】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面に従って説明する。 (実施の形態1) 図1は、本考案の複合ゲートポンプ設備1の全体構成を示した正面図である。 図2は、主水中ポンプ(第1の水中ポンプ)取り付け部分を示す側面図で、図1 のA−A断面図である。また、図3は、補助水中ポンプ(第2の水中ポンプ)取 り付け部分を示す側面図で、図1のB−B断面図である。図4は複合ゲートポン プ設備1の平面図である。
【0012】 複合ゲートポンプ設備1の基体である排水樋門2に各装置が設けられている。 コンクリートで構成される排水樋門2の上部には、ゲート3を開閉する開閉装置 4が取り付けられている。ゲート3は上下方向に移動して開閉されるように構成 され、ラック棒5を介して開閉される。通常ゲート3は、支川側の河川等の水路 である内水6と、本川側である外水7との境界に設置されている。通常水は内水 6から外水7の方向に自然流として流れ排水される。排水樋門2は略四角形状の 門を構成し、下部中央部が排水口8になっている。ゲート3は矩形状の排水口8 を覆い、この排水樋門2上を摺動する。
【0013】 この排水樋門2には、ゲート3のガイド及び水密のための戸当金具がコンクリ ートに埋設されて取り付けられている(図示せず)。ゲート3には、水密装置9 が取り付けられていて、排水樋門2の戸当金具に接してゲート3が閉じたとき、 排水口8周囲から内水と外水に跨って水が移動するのを完全に防止している。ま た、排水樋門2には、2つの門柱の各サイドに上下方向に案内ガイド10が設け られている(図4参照)。この案内ガイド10は、一種の戸当金具で鉄板のフレ ーム構成となっている。この案内ガイド10は向かい合わせで2つのガイド面1 0aを有している。
【0014】 一方、ゲート3には、その両サイドに案内ローラー11が各サイドに上下2個 づつ4個取り付けられている。この案内ローラー11は、ゲート3のフレーム1 2a,12bに設けられた支持軸13に回転自在に支持されている。この案内ロ ーラー11は、排水樋門2の案内ガイド10にはまり込み、ガイド面10aに規 制され回転しながら案内される。案内ローラー11を上下方向に移動することに より、ゲート3をスムースに開閉させることができる。
【0015】 ゲート3には、ゲート3の内水側の面3aに主水中ポンプ14(第1の水中ポ ンプ)が2個取り付けられている。この主水中ポンプ14は、ゲート3のゲート 排水口3bに吐出部分が内挿される状態で取り付けられている(図4参照)。ま た、この主水中ポンプ14は、横形タイプのもので、フランジ14aを介してゲ ート3の面3aに取り付けられている。
【0016】 本実施の形態においては、水中ポンプを横形としている。しかし、横形に限定 されるものではない。立軸水中ポンプであってもよい。また、サンドポンプ等の ものであってもよく、この場合は河床の清掃もできる。主水中ポンプ14が駆動 し内蔵する羽根が回転すると、水は主水中ポンプ14内を内水側から外水側に流 れる。
【0017】 この主水中ポンプ14の吐出側にはフラップ弁14b(逆止弁)が取り付けら れ、このフラップ弁14bは上下方向に揺動する。このフラップ弁14bは一種 の蓋を構成するものであり、主水中ポンプ14が運転され前述のように水が主水 中ポンプ14内を流れる場合は、フラップ弁14bは上方に持ち上げられる。
【0018】 外水側の水位が内水側の水位より高くなり、主水中ポンプ14の運転を停止し たときは、フラップ弁14bは下がり主水中ポンプ14の吐出口を塞ぐ。この主 水中ポンプ14の設置において、ポンプ口径をD1、水深をH1と定義すると、 最低吸い込み水深は標準ではポンプ口径D1+300mmである。従って主水中 ポンプ14を水路底に近接して設置する位置は、ポンプ口径の大きさによって制 限される。そのため、最低の吸い込み水深はポンプ口径によって左右されること になる。
【0019】 図3は、補助水中ポンプ15(第2の水中ポンプ)をゲート3の面3aに取り 付けた側面の断面図である。この補助水中ポンプ15は、低水位の水流排出を目 的に主水中ポンプ14よりも小形の水中ポンプである。主水中ポンプ14と同様 な構成になっていて、本実施の形態は横形タイプであり、フランジ15aを介し てゲート3の面3aに取り付けられている。この補助水中ポンプ15は、ゲート 3のゲート排水口3cに吐出部分が内挿される状態で取り付けられている(図4 参照)。
【0020】 この補助水中ポンプ15は、図4に示すように、2つの主水中ポンプ14に挟 まれて中央部に配置されている。この補助水中ポンプ15も前記主水中ポンプ1 4と同様に、この補助水中ポンプ15の吐出側にフラップ弁15bが取り付けら れ、水路底に近接して配置されている。補助水中ポンプ15において、ポンプ口 径をD2、水深をH2と定義すると、最低吸い込み水深はポンプ口径D2+30 0mmである。補助水中ポンプ15は主水中ポンプ14に比し、ポンプ口径を小 さいタイプのものにしている。
【0021】 即ち、D2<D1であるから、補助水中ポンプ15を主水中ポンプ14よりも 、より水路底に近接して設置することが可能となる。このことにより、浅い低水 位の水流であっても、補助水中ポンプ15の使用により水流の排出をすることが できる。補助水中ポンプ15は主水中ポンプ14と同容量のポンプ、又は主水中 ポンプの1つであってもよいが、負荷が小さい場合に適用するので、容量が小さ くポンプ口径の小さいポンプの方が取り付けスペースを小さくできることや省エ ネルギーの点で効果的である。
【0022】 次にゲートの開閉機構について説明する。主水中ポンプ14及び補助水中ポン プ15を搭載したゲート3の上部には、吊り金具16が取り付けられている。こ の吊り金具16には、吊りピン17が設けられ、この吊りピン17にラック棒5 が連結されている。ラック棒5には、長手方向にラックが設けられている。この ラック棒5の移動機構は開閉装置4内にあり、図示していないが、公知の手段、 例えば歯車等で構成される駆動手段をハンドルで操作、あるいはモータ駆動等で 行い、ラック棒5が上下方向に移動するようになっている。このラック棒5の上 端部は排水樋門2の上部に設けられたカバー18に覆われている。
【0023】 従って、ゲート3の開閉操作は、開閉装置4によりラック棒5が上下方向に移 動することにより行われる。また、支川側の水路上流には、図示しない除塵機が 設けられ、支川の上流から流れてくる流木等の塵芥類を除去し、主水中ポンプ1 4及び補助水中ポンプ15への塵芥類の侵入を防止している。ゲート3は1本の ラック棒5により支持され、前述のように排水樋門2の案内ガイド10に沿って 上下方向に移動可能に設置されている。
【0024】 通常の流水が上流の内水側から下流の外水側に流れる場合、ゲート3は開閉装 置4によって開放状態になっている。ポンプの稼働条件は、微妙な管理が伴うが 、台風等により外水側の水位が内水側より異常に高くなって逆流する場合は、ゲ ート3が開閉装置4により閉じられる。内水側と外水側の水位に高低差があまり ないような場合は、ゲート3を閉じた状態で主水中ポンプ14、及び補助水中ポ ンプ15で自然排水を行う。この場合、水流は補助水中ポンプ15内を流れるが 、フラップ弁14b,15bが流水の圧力で揺動し上方に持ち上げられ開放状態 となる。
【0025】 このフラップ弁14b、15bは、水平軸を支点に上下方向に揺動するフラッ プ型の弁である。外水側の水位が内水側より高くなり逆流するときは、このフラ ップ型のゲートを構成するフラップ弁14b、15bが自重と逆流の圧力で下っ て主水中ポンプ14、及び補助水中ポンプ15の吐出口を塞ぎ、流水が各ポンプ 内に逆流するのを防止している。この状態で、各ポンプを起動して強制排水を行 うが、内水側の水位がポンプ運転水位に達したとき、主水中ポンプ14が通常状 態で2台の主水中ポンプ14を同時運転する。
【0026】 場合によっては補助水中ポンプ15も含めて全部のポンプを動員して排水を行 うが、内水側の水位が低水位にある場合は、主水中ポンプ14運転では容量が大 きくて効率がよくない。また、最低運転水深以下であると、空気の吸い込みも多 く、排水量以上の能力のあるポンプを使用する状態となり無駄も多くなるので、 ポンプ口径の小さい補助水中ポンプ15のみの運転とする。
【0027】 補助水中ポンプ15の使用方法として、通常の強制排水であっても、主水中ポ ンプ14が運転、停止を繰り返さざるを得ない状況のときには、主水中ポンプ1 4を停止させ常時補助水中ポンプ15の方を使用するようにすれば、操作の低減 が図られ省エネルギーとなる。更に、ゲートポンプ設備の運転当初は、ポンプ先 行待機運転として補助水中ポンプ15を使用し運転することも可能である。この ように、特にゲートポンプ設備の初期段階の排水と降雨のピークが過ぎた後の不 安定な水位状態にあるときに、この補助水中ポンプ15を使用すると、最も効果 的であり、電力使用量を低減することができる。
【0028】 (実施の形態2) 図5から図9は、複合ゲートポンプ設備の他の実施の形態を示す図である。排 水樋門2に対するゲート3の取り付け構成は、前述の場合と同様であるので詳細 説明は省略する。本実施の形態は、ゲート3に対する補助水中ポンプ15の取り 付け位置を変えた例である。ゲート3の下部の水路底には、補助水中ポンプ15 を配置するために一部が掘り下げられてた補助水路19が設けられている。ゲー ト3には前述した2台の主水中ポンプ14と、この2台の主水中ポンプ14間に 1台の補助水中ポンプ15が設置されている。
【0029】 これらポンプの設置は前述の実施の形態1の場合と異なり、ポンプは外水側の ゲート3の面に取り付けられ、また、ゲート3は内水側に水密装置20が設けら れ、外水側に面して設置された戸当金具21に当接されている。各水中ポンプは 、ゲート3面へ、吸い込み口側のフランジ14c、15cによって取り付けられ ている。この関係で、ゲート3のゲート排水口3bには、主水中ポンプ14のモ ーター部分が内挿され、ゲート排水口3cには、補助水中ポンプ15のモーター 部分が内挿される。
【0030】 本実施の形態2におけるゲート3の主水中ポンプ14と補助水中ポンプ15の 配置は、実施の形態1の勝手違いの構成となる。本考案による排水樋門2に対す るゲート3の取り付けは、前述と同様にゲート3の案内ローラー11が排水樋門 2の案内ガイド10に挟みこまれた状態になっている。従って、ゲート3は、水 流の流れ方向が規制されて案内されているので、流れ方向に対しどちらの方向に 取り付けても支障はない。排水樋門2の設置条件、例えば、地形の条件等の制約 がある場合、あるいはメンテナンスのし易さ等の条件を考慮してゲート3の設置 方向を選択すればよい。
【0031】 補助水中ポンプ15は、ゲート3の中央部真下に設置され、補助水路19底に 近接している。補助水路19は水路底に対しての水深を補助水中ポンプ15の形 状に相当する分、即ち、補助水中ポンプ15の最低吸い込み水深H2以上の深さ としている(図7参照)。従って、補助水中ポンプ15はこの補助水路19に埋 没する状態になる。この補助水中ポンプ15が埋没する部分の水路のゲート周囲 には水密装置20が設けられ、また、補助水路19側の壁面に戸当金具21が取 り付けられているので、上方の排水口と同様に水密状態を維持することができる 。この補助水中ポンプ15は、水路底の水流がなくなるまで補助水路19での排 出が可能である。その他補助水中ポンプ15の果たす機能は、前述の実施の形態 1と同様である。
【0032】 以上、本発明の実施の形態を2つのケースについて説明したが、本発明の対象 はこれに限定されるものではない。例えば、補助水中ポンプ15の取り付け位置 は、必ずしも主水中ポンプ14に挟まれる必要はなく、排水路中であれば離れた 位置でゲートに設けられた構成にしてもよい。また、逆止弁をフラップゲートと して説明したが、他の形式、例えばマイター型のゲートであってもよい。更に、 幅の広い排水路においては、補助水中ポンプを1台でなく複数台設置してもよい 。又、実施の形態1のケースで、補助水中ポンプは補助水路を設けた上で、密閉 したエルボ形式の管を吸い込み口に取り付け、補助水路の水を吸い上げるように して強制排水するような構成であってもよい。
【0033】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案はゲートポンプを自然排水可能なように構成し、 ゲートの開閉頻度を減らし、主水中ポンプの運転、停止の回数を減らしたので、 ゲート操作が簡易になった。また、このゲートに補助水中ポンプを取り付けるこ とにより、ゲートの閉鎖後であっても、低水位の水流の排出を可能とした。この ため、負荷容量の大きい主水中ポンプを低水位での運転停止の繰り返し操作を避 けることができ、水流管理が簡素になり電力使用量が減り、維持のし易い構成の ゲートポンプ設備となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の複合ゲートポンプ設備の正面
図である。
【図2】図2は、本発明の複合ゲートポンプ設備の主水
中ポンプの取り付け部分を示す側面図であり、図1のA
−A線断面を示す断面図である。
【図3】図3は、本発明の複合ゲートポンプ設備の補助
水中ポンプの取り付け部分を示す側面図であり、図1の
B−B線断面を示す断面図である。
【図4】図4は、本発明の複合ゲートポンプ設備の平面
図であり、図1のC−C断面を示す。
【図5】図5は、実施の形態2における本発明の複合ゲ
ートポンプ設備の正面図である。
【図6】図6は、実施の形態2における本発明の複合ゲ
ートポンプ設備の主水中ポンプの取り付け部分を示す側
面図であり、図5のD−D線断面を示す断面図である。
【図7】図7は、実施の形態2における本発明の複合ゲ
ートポンプ設備の補助水中ポンプの取り付け部分を示す
側面図であり、図5のE−E線断面を示す断面図であ
る。
【図8】図8は、実施の形態2における本発明の複合ゲ
ートポンプ設備の主水中ポンプの取り付け部分を示す平
面図であり、図5のF−F線断面を示す断面図である。
【図9】図9は、実施の形態2における本発明の複合ゲ
ートポンプ設備の補助水中ポンプの取り付け部分を示す
平面図であり、図5のG−G線断面を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1…複合ゲートポンプ設備 2…排水樋門 3…ゲート 4…開閉装置 5…ラック棒 9…水密装置 10…案内ガイド 11…案内ローラー 14…主水中ポンプ 14b…フラップ弁 15…補助水中ポンプ 15b…フラップ弁 19…補助水路

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】排水口を有する排水樋門に設置されるゲー
    トポンプ設備であって、 前記排水樋門に開閉自在に設置されるゲートと、 前記排水樋門に設けられ前記ゲートを開閉させる開閉装
    置と、 前記ゲートのゲート排水口に設置され自然排水、又は強
    制排水可能な第1の水中ポンプと、 前記ゲート排水口と異なるゲート排水口に設置され、自
    然排水、又は強制排水可能で前記第1の水中ポンプとポ
    ンプ口径の異なる口径を有する第2の水中ポンプと、 前記第1の水中ポンプ、及び前記第2の水中ポンプの吐
    出口側に各々設けられ、自然排水のときに開き自然排水
    の流れに逆流するときに閉じる逆止弁とからなる複合ゲ
    ートポンプ設備。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の複合ゲートポンプ設備に
    おいて、 前記第2の水中ポンプは、前記第1の水中ポンプより前
    記ポンプ口径の小さい口径を有する水中ポンプであっ
    て、前記第1の水中ポンプの中心位置より下方に前記第
    2の水中ポンプの中心位置が設置され、低水位の水流を
    排出することができる構成になっていることを特徴とす
    る複合ゲートポンプ設備。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の複合ゲートポンプ
    設備において、 前記ゲートの下部の水路底には、前記第2の水中ポンプ
    を配置するために一部が掘り下げられた補助水路が形成
    されていることを特徴とする複合ゲートポンプ設備。
  4. 【請求項4】請求項1又は2に記載の複合ゲートポンプ
    設備において、 前記第1の水中ポンプと前記第2の水中ポンプとは、異
    なる発電装置により駆動されることを特徴とする複合ゲ
    ートポンプ設備。
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