JP3085566U - ばねによる玩具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊びだけでなく多目的で実用性を具有したマ
ルチタイプの、ばねによる玩具を提供する。 【解決手段】 ばねの構造が応用されている玩具であ
り、形状を動植物や人間の形状に設計し、肢体及び胴体
をばねで構成して任意に湾曲できるようにし、且つ肢体
末端には平面等に附着するべく附着部を設ける。また、
全部或いは一部のばね内部に可撓性を具有する線を設
け、該線が設置されたばねは外部の力によって任意に湾
曲され、且つ該湾曲された形状に固定されるばねによる
玩具である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ばねによる玩具に係り、主に動植物や人間等の形状に設計されてお り、肢体及び胴体がばねによって構成されていることより任意に湾曲でき、且つ 玩具の肢体末端には平面等に附着するべく附着部が設けられているものに関わる 。

【０００２】

【従来の技術】

最も簡単な構造の玩具として、植物や動物の形状に設計された各種玩具があり 、その関節部分は固定式のものとなっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上述のような公知構造の玩具においては、関節部が固定されていることによっ て変化が乏しく面白みに欠ける。電動タイプのものでは関節が非固定式のもので あり、動かすことができるものとなっているが、電力を消耗するため現代の大き な課題である環境保護の思想にも反するものである。また、一般の玩具は固定さ れたサイズであり、ときに携帯するのには不便なものとなっている。 そこで、これらの欠点に鑑み、玩具として面白いだけでなく、多目的で実用性 を具有したマルチタイプの本考案のばねによる玩具を提供する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

ばねの全部または一部に力が施されて変形すると、一般の人間や動物の為せる 姿勢の範囲を超えることで面白いだけでなく、外界からの力が施されないと自然 に元の状態に回復するといったばねの具有する特徴を生かし、形状を人間や動植 物の形状に設計し、任意に湾曲させて様々なポーズにできるようにばねで肢体及 び胴体を構成する。

【０００５】 更に、末端には吸盤やマジックテープ（登録商標）等の附着部を設けることに より同時に平面などに附着させることもできるようにし、電力に頼らなくとも変 化に富んだ形状が楽しめるようにして面白みが増し、且つ携帯にも便利で実用面 においても優れたものとなって実用性にも富み、幼児からお年よりまで楽しめ、 また、ばねを思いのまま引っ張ることで、仕事のストレス発散用等としても、幅 広く使用できるようにする。

【０００６】 また、ばねの中に可撓性を具有する線（金属やプラスチックによる線）を設け ることにより、ばねが湾曲した状態で固定されるようにし、こうすることで携帯 電話やタバコやめがね用のホルダとしたり、または人形のポーズを各種競技やダ ンスを行っている状態に固定して芸術品として楽しむこともできるようにする。 その他、縮小することによってはおしゃれ用品としてイヤリングやブレスレッド 、またはヘアアクセサリとしても使用できるようにする。

【０００７】

【考案の実施の形態】

図１から図４に示すように、本考案は、主に頭部と胴体及び肢体とに分けられ 、該頭部には頭部２及び頚部ばね４を含み、該胴体には胸部６と胴体ばね１６及 び腹部１８が含まれる。該肢体はまた上肢と下肢とに分けられ、該上肢は第一上 肢ばね８と二つの関節１０，並びに二つの第二上肢ばね１２，二つの手附着部１ ４とを有し、該二つの下肢には二つの下肢ばね２０と二つの関節２２及び二つの 下肢ばね２４，二つの足附着部２６とを具有する。

【０００８】 該頚部ばね４上方には頭部２が連結されており、相対して下方には略逆三角形 を呈した胸部６が設けられている。該頭部２は円形を呈しており、該胴体ばね１ ６上方は該胸部６の下方に連結されており、該胴体ばね１６下方には腹部１８が 連結されており、該腹部１８も略円形を呈しており、該腹部１８下方には対称を 成した下肢が連結されている。

【０００９】 該両下肢は上から下へ順に下肢ばね２０，下関節２２，第二下肢ばね２４，足 附着部２６が設けられており、該足附着部２６の底部は足附着部底部２７（図４ 参照）が形成されている。該対称を成した上肢は該胸部６の両端に連結されてお り、内から外へ順に第一上肢ばね８，上関節１０，第二上肢ばね１２，手附着部 １４が設けられており、該手附着部１４の底部には手附着部底部１５が形成され ている。

【００１０】 上述の玩具末端にはそれぞれ手附着部１４及び足附着部２６が設けられており 、よって、つるつるした平面３０（例えば、ガラスや机，壁面やドア等）上に附 着されて玩具を固定することができ、美しく且つ面白みのある装飾の効果を提供 している（図５参照）。

【００１１】 ばね構造３６の技術応用においては、図６に示すように、先ず、該ばね構造３ ６は両端の関節３２及び中間のばね３４部分より構成される。該ばね構造３６は 、図６の（Ａ）に示すように、静止している状態では本来の長さを保持しており 、力を受けると該ばね構造３６は図６の（Ｂ）に示すように、揺れ動いて形状を 変化させ、全体として見ると図８のように、面白く変化する。しかし、外からの 力がなくなると、該ばね構造３６は重力によって、図６の（Ｃ）に示すように、 元の状態にもどる。

【００１２】 もう一つの実施例では、図７に示すように、ばね構造３６中に可撓性を具有す る線２８（例えば金属やプラスチック等による）を設けている。図７の（Ａ）に 示すように、静止している状態から、該線２８が設けられたばね構造３６に外部 から曲げる力が働いた場合、同様に該ばね構造３６は変形して図７の（Ｂ）等の 形状となり、こうすることで、図９に示すような、眼鏡やタバコ、携帯電話用の ホルダとすることもできるようになっており、非常に実用的になっている。また 元の形状にもどしたい場合は外部より力を施すことで、図７の（Ｃ）のような元 の状態に戻すことができる。 また、図１０〜図１６に示すように、本考案は、人間以外にも動物や虫、植物 やその他の漫画的なデザインとして、更に見た目の面白さを増すことができる。

【００１３】

【考案の効果】

本考案によると、玩具の構造が電力に頼らず、簡単な構造によって変化と実用 性に富み、且つ多目的で実用性を具有したマルチタイプの、ばねによる玩具を提 供するという目的が達成された。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を人形の形状とした実施例における立体
図である。

【図２】本考案を人形の形状とした実施例における正面
図である。

【図３】本考案を人形の形状とした実施例における背面
図である。

【図４】本考案を人形の形状とした実施例における右側
面図である。

【図５】本考案が他の平面などに附着している状態を示
す図である。

【図６】本考案中のばねの技術応用説明図における静止
状態（Ａ）、変形状態（Ｂ）、回復状態（Ｃ）を示す図
である。

【図７】本考案中のばねに可撓性を具有する線を加えた
実施例の技術応用説明図における静止状態（Ａ）、変形
状態（Ｂ）、回復状態（Ｃ）を示す図である。

【図８】本考案を人形の形状とした実施例において、揺
れ動いて変化する様子を説明する図である。

【図９】本考案を携帯電話ホルダとした実施例における
説明図である。

【図１０】本考案を動物の形状（魚）とした実施例にお
ける説明図である。

【図１１】本考案を動物の形状（虫）とした実施例にお
ける説明図である。

【図１２】本考案を動物の形状（犬）とした実施例にお
ける説明図である。

【図１３】本考案を動物の形状（ダチョウ）とした実施
例における説明図である。

【図１４】本考案を動物の形状（クモ）とした実施例に
おける説明図である。

【図１５】本考案を動物の形状（蛇）とした実施例にお
ける説明図である。

【図１６】本考案を植物の形状（椰子の木）とした実施
例における説明図である。

【符号の説明】

２ 頭部 ４ 頚部ばね ６ 胸部 ８ 第一上肢ばね １０ 上関節 １２ 第二上肢ばね １４ 手附着部 １５ 手附着部底部 １６ 胴体ばね １８ 腹部 ２０ 第一下肢ばね ２２ 下関節 ２４ 第二下肢ばね ２６ 足附着部 ２７ 足附着部底部 ２８ 可撓性を具有する線 ３０ 平面 ３２ 関節 ３４ ばね ３６ ばねの構造

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 人間の形状を呈しており、主に頭部と頚
   部ばねを含む頭部と、胸部と胴部ばね及び腹部とを含む
   胴部と、二本の上肢及び二本の下肢を含む肢体と、に分
   けられるばねによる玩具において、 該両上肢には二つの第一上肢ばねと二つの上関節と二つ
   の第二上肢ばねと二つの手附着部を含み、また該両下肢
   には二つの第一下肢ばねと二つの下関節と二つの第二下
   肢ばねと二つの足附着部を含み、該頚部ばね上方には頭
   部が連結されており、相対して下方には胸部が連結され
   ており、該胴体ばね上方が該胸部下方に連結されてお
   り、該胴体ばね下方には腹部が連結されており、該腹部
   下方には対称を成した該両下肢が連結されており、また
   該両下肢は上から下に順に第一下肢ばね，下関節，第二
   下肢ばね，足附着部が連結されており、該対称を成した
   両上肢は該胸部の両側に連結されており、内から外へ該
   第一上肢ばね，上関節，第二上肢ばね，手附着部が連結
   されていることを特徴とするばねによる玩具。
2. 【請求項２】 ばねの構造が応用されている玩具であ
   り、形状は動物，または植物やその他の漫画的なデザイ
   ン等に設計されており、それぞれのデザインに適応ばね
   が配置されており、且つ該ばねの各末端には附着部が設
   けられていることを特徴とするばねによる玩具。
3. 【請求項３】 全部または一部のばね内部に可撓性を具
   有する線を設け、該線が設置されたばねは外部の力によ
   って任意に湾曲され、且つ該湾曲された形状に固定され
   ることを特徴とする請求項１または２記載のばねによる
   玩具。
4. 【請求項４】 該附着部は、表面に附着する装置であ
   る、または吸盤またはマジックテープ（登録商標），フ
   ックや磁石であることを特徴とする請求項１または２記
   載のばねによる玩具。