JP3085406U - 地盤用現場透水試験装置 - Google Patents

地盤用現場透水試験装置

Info

Publication number
JP3085406U
JP3085406U JP2001006757U JP2001006757U JP3085406U JP 3085406 U JP3085406 U JP 3085406U JP 2001006757 U JP2001006757 U JP 2001006757U JP 2001006757 U JP2001006757 U JP 2001006757U JP 3085406 U JP3085406 U JP 3085406U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
pressure
ground
test section
test
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2001006757U
Other languages
English (en)
Inventor
永誠 城間
Original Assignee
株式会社日興建設コンサルタント
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社日興建設コンサルタント filed Critical 株式会社日興建設コンサルタント
Priority to JP2001006757U priority Critical patent/JP3085406U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3085406U publication Critical patent/JP3085406U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
  • Measuring Fluid Pressure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】地下ダムなどのコンクリート止水壁の透水試験
を行なう装置に関し、試験区間における透水圧力を直接
に測定可能とし、しかも精度の高い測定を可能とする。 【解決手段】ボーリングであけた試験区間に、ボーリン
グロッド中を通過して小型間隙水圧計を挿入した状態
で、地上で前記の小型間隙水圧計に接続した間隙水圧測
定器を用いて試験区間の透水圧力を直接に測定すること
で、正確な測定が可能な構造となっている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、地下ダムなどのコンクリート止水壁の水漏れ試験、すなわち透水試 験に適用する試験装置、更には地質調査や土質調査などの際の地盤調査分野に適 用できる試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
地下ダムなどを施工する際は、図1(1)のように、地中に直径0.6m程度の 孔を連続的に掘り、その中にコンクリートを流し込んで養生することによって、 (2)図のように、水流を塞き止める止水壁1を地中にコンクリート壁で連続的 に形成する。このコンクリート止水壁1が完全に水流を塞き止められるように水 密性が完全かどうか、すなわち水漏れがないかを試験するために、地盤用現場透 水試験装置が用いられる。
【0003】図2はボーリング孔を利用した従来の現場透水試験装置の使 用状態の断面図である。前記のコンクリート止水壁1に試験用の孔2をボーリン グし、掘削する。例えば直径86mm程度の孔2を、地下水面Wより深くまでボ ーリングする。例えば、最深で70m程度の深さとなる。
【0004】そして、このボーリング孔2中に、ボーリングロッド3を用 いて、例えば5m程度の透水試験区間Lまで高圧エアーパッカー4を挿入してあ る。さらに、高圧エアーパッカー4を貫通しているボーリングロッド3の上端に 、送水ホース5を用いて量水計6を接続し、さらに口元圧力計7を介してピスト ンポンプ8を接続してある。
【0005】また、前記の高圧エアーパッカー4には、高圧ホース9を用 いて、パッカー加圧用の高圧窒素ガスボンベ10を接続してある。そして、高圧 エアーパッカー4を加圧することによって、ボーリング孔2に詮をして、試験区 間Lを遮断した状態で、試験区間L中の水にピストンポンプ8で圧力を加える。
【0006】この試験装置においては、透水試験区間L中の水の透水量を 量水計6で求めると共に、透水試験区間L中の水圧の変化を求めることによって 、透水状況を試験する。すなわち、ピストンポンプ8によって注水圧力Pを加え た状態で、地盤への透水量を水道メーター(秤量0.01l/min )6で測定するこ とによって、透水量を求める。そして、透水試験区間L内の水圧の変化は、推定 式で間接的に求めている。
【0007】注入圧力Pの推定式は、次の式で表される。 P=P0 +rw(h1−h2−h3) P0 :口元圧力 rw:水の単位体積重量 h3:損失水頭
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
このように、地上で口元圧力計7によって口元圧力を測定し、前記の推定式に より、試験区間L内の中心位置h1の透水圧力を求める。したがって、試験区間 L中の圧力を直接測定しているわけではないので、正確性に欠ける。
【0009】また、ピストンポンプ8では、ピストンが往復動するため、 送水量のムラが避けられず、送水量の変動を来すことになる。
【0010】以上のような理由から、透水量が0.01l/min 以下といった 微量な測定が不可能であり、測定精度が得られない。
【0011】そのため、透水係数の比較的大きな地盤には適用できようが 、地下ダム止水壁のような透水係数の小さな地盤(透水係数k≦10-6cm/s)に は適用できない。すなわち、透水係数の小さな値の測定は、精度的に不可能であ る。
【0012】本考案の技術的課題は、このような問題に着目し、直接に試 験区間における透水圧力を測定可能とし、しかも精度の高い測定を可能とするこ とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本考案の技術的課題は次のような手段によって解決される。請求項1は、ボー リングであけた試験区間中、ボーリングロッド中を通過して小型間隙水圧計を挿 入した状態で、地上で前記の小型間隙水圧計に接続した間隙水圧測定器を用いて 試験区間の透水圧力を測定する構造となっている地盤用現場透水試験装置である 。
【0014】このように、試験区間中に小型間隙水圧計を挿入した状態で 、地上で間隙水圧測定器を用いて試験区間の透水圧力を直接に測定する構造とな っているため、従来のように地上で口元圧力を測定し、推定式によって試験区間 内中心の透水圧力を間接的に求める装置に比べると、正確な測定が可能となる。
【0015】請求項2は、地上に設置した密閉型のタンク内に水を貯留し 、この水をガス圧によって加圧する構造の静水圧型加圧タンクを用いて、請求項 1に記載のボーリングロッドを通過して、前記の試験区間に水圧を加える構造と なっている地盤用現場透水試験装置である。
【0016】このように、地上に設置した静水圧型加圧タンクを用いて、 試験区間に試験水圧を加える構造となっているので、送水量の変動を解消できる 。したがって、ピストンの往復動で加圧する構造のような送水量のムラが発生す る恐れはない。
【0017】請求項3は、秤量が10-3l/min の一体型電磁流量計を、請 求項1または請求項2に記載のボーリングロッド中と静水圧型加圧タンクとの間 に接続することによって、透水量が0.01l/min 以下の微量な流量を測定可能と した地盤用現場透水試験装置である。
【0018】このように、秤量が10-3l/min の一体型電磁流量計を、ボ ーリングロッド中と静水圧型加圧タンクとの間に接続することによって、透水量 が0.01l/min 以下の微量な透水を高精度に測定可能となり、地下ダム止水壁の ように実質的に透水係数10-6cm/sより小さな地盤における測定も可能となり、 地下ダム止水壁などの品質管理を正確に行なうことができる。
【0019】
【考案の実施の形態】
次に本考案による地盤用現場透水試験装置が実際上どのように具体化されるか 実施形態を説明する。図3は、本考案による地盤用現場透水試験装置を用いて測 定している状態の縦断面図である。
【0020】この装置の場合も、前記のコンクリート止水壁1に試験用の 孔2をボーリングする。そして、このボーリング孔2中に、ボーリングロッド3 を用いて、透水試験区間Lまで高圧エアーパッカー4を挿入してある。また、前 記の高圧エアーパッカー4には、高圧ホース9を用いて、パッカー加圧用の高圧 窒素ガスボンベ10を接続してある。
【0021】そして、本考案の場合は、高圧エアーパッカー4を貫通して いるボーリングロッド3の上端に、送水ホース5を用いて電磁流量計11を接続 し、さらに静水圧型加圧タンク12を接続してある。そして、この静水圧型加圧 タンク12の加圧部に、高圧のエアーホース13を介してタンク加圧用の高圧ガ スボンベ14を接続してある。
【0022】前記の静水圧型加圧タンク12に入れた加圧水15の上部に 、前記の高圧ガスボンベ14から、窒素ガス16を供給して充填し、加圧水15 に圧力を加えておく。
【0023】この装置では、試験区間L中の圧力を直接測定できるように 、ボーリングロッド3を通過して、試験区間Lに小型間隙水圧計17を挿入し、 信号線18を介して、地上の間隙水圧測定器19に接続してある。
【0024】この装置において、ボーリング孔2の下部の試験区間Lに水 圧を加えるための水を充填した状態で、静水圧型加圧タンク12中の加圧水15 の上部を窒素ガス16で加圧することによって、試験区間L中の水を加圧し、そ の時の試験区間L中の水圧を小型間隙水圧計17で検出し、地上の間隙水圧測定 器19で測定する。
【0025】すなわち、試験区間L中の水圧を20kN/m2、40kN/m2、 80kN/m2、100kN/m2、150kN/m2、200kN/m2というように変化させ 、その都度、試験区間L中の水圧を直接、間隙水圧測定器19で測定する。この ようにして、試験区間L中の微小な圧力変化を、推定式で求めるのでなく、間隙 水圧測定器19で直接測定することによって、試験区間Lの正確な透水試験が可 能となる。
【0026】このように本考案の装置によると、カップ内径が19mmとい ったボーリングロッド3に挿入できるような小型間隙水圧計(圧力センサーφ5 mm、定格圧力490kN/m2 )17を試験区間Lの中心に挿入して、透水圧力 を直接に測定しているため、従来のように地上で口元圧力を測定し、推定式によ って試験区間内中心の透水圧力を求める装置よりも正確な測定が可能となる。
【0027】また、密閉型のタンク12中に水15を貯留し、この水15 を、高圧ガスボンベ14から供給した窒素ガス16によって加圧する静水圧型加 圧タンクの採用によって、送水量の変動をなくすことができる。したがって、図 2のように、ピストンポンプ8中のピストンの往復動で加圧する構造と異なり、 送水量にムラが発生するといった問題が解消される。
【0028】さらに、秤量を10-3l/min として、孔径5mmの一体型電 磁流量計11を採用して、微量な透水量でも測定可能としたため、透水係数10 -8 cm/sでの測定精度を得ることができる。その結果、0.01l/min 以下といった 微量な透水量(流量)を測定することができ、高精度の測定が可能なった。
【0029】以上のように本考案の現場透水試験装置によると、地下ダム 止水壁のような透水係数の小さな地盤(透水係数k≦10-6cm/s)にも適用でき 、地下ダム止水壁の品質管理を正確に行なうことができる。
【0030】
【考案の効果】
請求項1のように、試験区間中に小型間隙水圧計を挿入した状態で、地上で間 隙水圧測定器を用いて試験区間の透水圧力を直接に測定する構造となっているた め、従来のように地上で口元圧力を測定し、推定式によって試験区間内中心の透 水圧力を間接的に求める装置に比べると、正確な測定が可能となる。
【0031】請求項2のように、地上に設置した静水圧型加圧タンクを用 いて、試験区間に試験水圧を加える構造となっているので、送水量の変動を解消 できる。したがって、ピストンの往復動で加圧する構造のような送水量のムラが 発生する恐れはない。
【0032】請求項3のように、秤量が10-3l/min の一体型電磁流量計 を、ボーリングロッド中と静水圧型加圧タンクとの間に接続することによって、 透水量が0.01l/min 以下の微量な透水を高精度に測定可能となり、地下ダム止 水壁のように実質的に透水係数10-6cm/sより小さな地盤における測定も可能と なり、地下ダム止水壁などの品質管理を正確に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (1)はコンクリート製の地下ダム止水壁の
施工方法を示す斜視図、(2)は完成した止水壁の平面
図である。
【図2】 従来の現場透水試験装置の使用状態の縦断面
図である。
【図3】 本考案による地盤用現場透水試験装置を用い
て測定している状態の縦断面図である。
【符号の説明】
1 コンクリート止水壁 2 ボーリング孔 L 試験区間 3 ボーリングロッド 4 高圧エアーパッカー 5 送水ホース 6 量水計 7 口元圧力計 8 ピストンポンプ 9 高圧ホース 10 高圧窒素ガスボンベ 11 電磁流量計 12 静水圧型加圧タンク 13 高圧のエアーホース 14 高圧ガスボンベ 15 加圧水 16 窒素ガス 17 小型間隙水圧計 18 信号線 19 間隙水圧測定器

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボーリングであけた試験区間に、ボーリ
    ングロッド中を通過して小型間隙水圧計を挿入した状態
    で、地上で前記の小型間隙水圧計に接続した間隙水圧測
    定器を用いて試験区間の透水圧力を測定する構造となっ
    ていることを特徴とする地盤用現場透水試験装置。
  2. 【請求項2】 地上に設置した密閉型のタンク内に水を
    貯留し、この水をガス圧によって加圧する構造の静水圧
    型加圧タンクを用いて、前記のボーリングロッドを通過
    して、前記の試験区間に水圧を加える構造となっている
    ことを特徴とする請求項1に記載の地盤用現場透水試験
    装置。
  3. 【請求項3】 秤量が10-3l/min の一体型電磁流量計
    を、前記のボーリングロッド中と静水圧型加圧タンクと
    の間に接続することによって、透水量が0.01l/min 以
    下の微量な流量を測定可能としたことを特徴とする請求
    項1または請求項2に記載の地盤用現場透水試験装置。
JP2001006757U 2001-10-16 2001-10-16 地盤用現場透水試験装置 Expired - Lifetime JP3085406U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001006757U JP3085406U (ja) 2001-10-16 2001-10-16 地盤用現場透水試験装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001006757U JP3085406U (ja) 2001-10-16 2001-10-16 地盤用現場透水試験装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3085406U true JP3085406U (ja) 2002-05-10

Family

ID=43236850

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001006757U Expired - Lifetime JP3085406U (ja) 2001-10-16 2001-10-16 地盤用現場透水試験装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3085406U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110907610A (zh) * 2019-12-24 2020-03-24 湖南理工学院 一种碾压式层状结构密实度的检测设备及检测方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110907610A (zh) * 2019-12-24 2020-03-24 湖南理工学院 一种碾压式层状结构密实度的检测设备及检测方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106192971B (zh) 一种承压水水位观测井结构及多层水位观测的方法
Stannard Tensiometers—theory, construction, and use
RU2003123596A (ru) Способ и устройство для определения формы трещин в горных породах
US20050171699A1 (en) Method for determining pressure of earth formations
CN206627405U (zh) 膨胀式双栓塞原位注压水渗透检测仪
JP2007263658A (ja) ボーリング孔の閉塞材原位置における遮水試験方法、ボーリング孔の閉塞材原位置における遮水試験システム、ボーリング孔閉塞材頂部の透水係数解析方法、ボーリング孔閉塞材頂部の強度解析方法、および、ボーリング孔閉塞材の遮水室内実験装置
CN105806712B (zh) 孔内水压力测试装置及测试系统
CA2416112A1 (en) A method of determining properties relating to an underbalanced well
CN105041298A (zh) 连续油管作业管柱无线实时深度定位装置及方法
CN107102378B (zh) 利用孔压静力触探测定承压含水层水位与水头高度的方法
KR100687630B1 (ko) 시추공내 간극수압 병측형 지반 수압시험장치
CN106918322A (zh) 一种深层岩体或土体水平及竖向变形联合测试方法
Brassington et al. Field techniques using borehole packers in hydrogeological investigations
JP3085406U (ja) 地盤用現場透水試験装置
CN108360581A (zh) 贯入式防污隔离墙墙体渗透系数原位测试装置及方法
Bouwer Measuring horizontal and vertical hydraulic conductivity of soil with the double‐tube method
Pearson et al. Improvements in the Lugeon or packer permeability test
CN107655452A (zh) 液压传感式沉降观测系统
JP4339277B2 (ja) トンネルの切羽近傍における湧水圧測定装置
CN205999876U (zh) 一种承压水水位观测井结构
CN214503289U (zh) 一种压水试验装置
CN108343431A (zh) 一种基岩裂隙地下水系统流网探究方法
CN112197806B (zh) 采煤沉陷区移动变形、水文及应力监测设备装设方法
JP2019015126A (ja) 改良地盤の強度の推定方法
JP2018154969A (ja) 地山の湧水圧推定方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080206

Year of fee payment: 6