JP3085359B2 - 弁装置の開度計 - Google Patents

弁装置の開度計

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JP3085359B2 JP08231373A JP23137396A JP3085359B2 JP 3085359 B2 JP3085359 B2 JP 3085359B2 JP 08231373 A JP08231373 A JP 08231373A JP 23137396 A JP23137396 A JP 23137396A JP 3085359 B2 JP3085359 B2 JP 3085359B2
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L55/00Devices or appurtenances for use in, or in connection with, pipes or pipe systems

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内ネジ式仕切弁などの弁
装置に使用する開度計に係る。
【0002】
【従来の技術】水道管、下水管、農業用、工業用水など
を送給する管路を地下に埋設し、要所の位置に内ネジ式
仕切弁などの弁装置を介装して、必要な場合や緊急なと
きに地上から弁を開閉して管内の通水を停止したり再開
する構成は、種々の水供給系路で慣用化されている。図
11は特開平3−103686号公報に記載された弁の
使用実態を説明する正面図であり、通常はこのように地
下に管路を埋設し、要所が地上へ開口する弁室Rを掘り
下げて弁装置1aを介装し、弁軸の先端に繋がる先端キ
ャップ13aに地上から届くハンドル101の先端を差
し込んで、地上からハンドルを回動し、弁軸を介して弁
箱102内の弁体を回動することによって流水の通路を
開閉する構成である。
【0003】このように弁装置の開閉を地上からのハン
ドル操作で行なうことができるから、管路内の通水の調
整が比較的簡単に行なわれ、たとえば農地への給水をネ
ットワーク状に巡らせた複雑な管路網において、必要な
箇所へだけ適宜、選択的、計画的に配水を実施すること
ができるのである。
【0004】しかし、従来から、この型式の弁装置の開
閉は全開か全閉かの何れか二者選択の場合が主体とな
り、その中間の開度で維持するという機能は、殆ど顧み
られなかった。仮にその必要のある場合には、ハンドル
の回動回数を数えて経験的に弁の開度を推定する方法し
かなく、中間開度の必要性があるときには正確に対応し
切れないのが通常であった。しかし、全給水量に制限が
あるような渇水時に貴重な水を最も効果的に配分するた
めには、きめの細かい弁装置の調整が望まれる筈であ
り、中間開度の必要性が加速されるので、この点が従来
技術の課題となっていた。
【0005】前記の従来技術である特開平3−1036
86号公報の主旨は、図12に示すように弁装置1aの
固定部に取り付けた透明材よりなる本体枠103と、こ
の枠に回動自在に支持され弁軸先端のキャップ13aに
係合する第一大歯車104と、該第一大歯車と同軸心上
へ重ねて配置された第二大歯車105と、両歯車10
4、105へ共に噛合して本体枠に支持される遊転歯車
106とを具え、第一歯車と第二歯車の歯数が異なるよ
うに設定したものである。かつ、第一、第二歯車のう
ち、本体枠の表面に位置する一方を透明材で形成して、
両歯車の何れか一方に矢印マークを書き込み、他方には
目盛りを付した構成としている。
【0006】この構成によって弁軸の回動があれば第一
歯車が回動し、遊転歯車を介して第二歯車に伝達される
が、両歯車の歯数が同一でないから、第二歯車は第一歯
車に比べるとずれて回転し、目盛りに対して矢印が相対
的な移動を行なう。このとき、たとえば矢印マークは透
明な枠本体103を通して、また目盛りは透明な本体枠
103と透明な第一歯車104を通して目視されるの
で、弁の開度を一目で知ることができると謳っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】弁装置自体は地下に埋
設された管路に介装したものであるから、管路の地上か
らの深度によって位置が決る。しかし、通常、管路は地
上を通過する車両などの通行による重量の突然の負荷、
振動や、激しい荒天時の土砂の含水や流動などの影響を
直接受けないように、相当深い地下に布設するのが常識
であり規定でもあるから、図11に見るように地上から
開度計の矢印マークの位置とその示している目盛りを読
み取るためには必ずしも良好な条件であるとは言い難
い。主として屋外地下に設けられ、狭くて暗い深孔状の
弁室Rの下方に位置しているから、日中でも光線が届か
ないでほの暗いという悪条件が本来存在する。この悪条
件に加え、従来技術のように透明材を二重に透かして目
視するのであれば、部材の透明度が余程高くないと正確
な視認が困難であるにも拘らず、雨水が降り込んだり塵
埃が堆積する環境に設置され、ケースや歯車の透明度は
短時間の内に失われ易く実施上の不利は免れない。開度
を知るために透過層を通じて目視するときに、透過層か
らの反射、ゴミなどによる汚れ、表面傷による光線の散
乱などの存在はますます条件を悪くする要素である。
【0008】平成6年夏期の大渇水事件は、全国的に且
ってない大きな社会問題として市民生活を直撃し、限ら
れた貴重な水の適正な流量管理は一層深刻な課題となっ
た。以後は各市町村の水道担当部門で節水と給水に精緻
な対策が講じられ、既設の地下管路に介装した弁装置の
適切な開閉が従来以上にキメ細かく管理する必要性が高
まった。しかし、既設の管路の口径は区々に異なり、介
装する弁装置の寸法、形状も一般に先端キャップを除け
ば同一でない点が一つの障害となる。
【0009】この点から見れば、図12の従来技術では
弁装置1aへ新たに開度計2aの本体枠103を固定す
るには、図のような取り付け金具(脚)107を弁本
体、たとえばパッキン押え108へボルト109で締結
する構成が採られているが、この取り付け具107の高
さは、弁装置の寸法が変わるにつれてその都度変えなけ
れば適用できないことという汎用性の欠如が課題とな
る。
【0010】また、本体枠103と第一、第二の大歯車
104,105、および遊転歯車106の収容された空
間には外部に露呈する間隙があり、また、この間隙がな
ければ歯車の回動に摺動抵抗も発生するという課題があ
り、道路や地表から低位置に設けられた開度計の間隙に
は雨水と共に土砂などの異物の侵入する危惧は拭い切れ
ないし、地中の水位が高まって弁室が水没すれば下方か
らも地下水や異物の侵入の可能性が強くなる点も指摘さ
れる。
【0011】本発明は以上に述べた課題を解決するため
に目視のための不利な条件を克服して開度の読み取りが
正確、かつ、容易であるために日常の管路の流量調整が
きわめて能率的に実施できると共に、雨水、地下水や異
物の混入によって機能が正常に作動し難いという不利な
設置条件も克服して長期に亘って信頼性の高い測定を可
能とする開度計の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る弁装置の開
度計20は、地下管路に介装し必要時に地上から弁を開
閉する型式よりなり、弁装置1の本体11の何れか上方
の任意の位置へ均等に係止される環状の固定板2、該固
定板2の中空内周にV溝21を周設した段差面22と摺
動する段差面31を具えた環状の摺動板3、該摺動板3
の内周面側へ一体的に内嵌し弁軸12と共回りする角錐
形の先端キャップ13へ嵌合して共回りする主動板4、
該主動板4の外周面および前記固定板2の外周近くの上
面にかけて摺動自在に装着した作動板5、および該開度
計20を弁装置1へ上下より均等に拘束する固定手段6
よりなり、主動板4の外周側近くへ回転自在に軸支され
る遊転小歯車7、作動板5の内周側に設けて前記の遊転
小歯車7と噛合する第一大径内歯車51、および前記遊
転小歯車7と噛合し第一大径内歯車51と歯数を違えて
固定板2の内周側へ設けた第二大径内歯車24を具え、
固定板2の外周近くの面上および作動板5の面上の何れ
か一方に基準マーク23、残る他方に開度目盛り52を
それぞれ添着したことを構成上の特徴とする。
【0013】開度計20の固定板2は弁装置1の本体1
1の何れかの任意の位置で均等に固定されると共に、主
動板4は中心に嵌合孔41を穿孔して先端キャップ13
に嵌合し上下から拘束されているので、地上からハンド
ル(回旋棒)を先端キャップ13に外嵌して回動する作
用が加わったとき、固定板2は不動であり固定板の内周
面と摺動する摺動板3、および摺動板と一体的に係合し
ている主動板4は先端キャップ13と共回りする。主動
板4の回動と共に軸支されている遊転小歯車7も回動
し、遊転小歯車7の回動は噛合する第一大径内歯車5
1、第二大径内歯車24の両者を同時に回動する。第一
大径内歯車51と第二大径内歯車24との間には歯数の
違いがあるため、歯数の差に比例して作動板5が相対的
に回動し、静止している固定板との間に円周上で位置の
乖離が現われる。この位置の乖離こそ主動板5の回動角
度、すなわち先端キャップ13の回動角度と等しいか
ら、固定板と作動板の両者表面に添着した基準マーク2
3に対する開度目盛り52の変動が、そのまま弁装置の
開度を正確に表示する作用となって現われる。
【0014】この開度表示作用に加え、固定板2の内周
側に設けた段差面22にはV溝21が周設され、この段
差面22と摺動する摺動板3の段差面31の密着面の間
に、1条の環状空隙を形成しているので、侵入する流体
や異物の流れの抵抗を形成する一種のラビリンス作用が
発現し、両部材の摺動面の間から雨水、地下水、土砂な
どの固形物の侵入しようとする動きを抑制する作用が現
われる。
【0015】前記の基本形態に加え、固定板2、主動板
4、作動板5の各内外周のうち、それぞれの側面、側底
面などの外部に露呈する全ての接触面に防水用の環状突
起を周設して外部との連通を遮断した構成を採れば、雨
水、地下水、土砂などの異物侵入の可能性を断ち切る有
効な作用が発現し、課題の解決が一層明確に促進され
る。
【0016】また、前記の構成に加え、作動板5の内周
側に設けた第一大径内歯車51および固定板2の内周側
に設けた第二大径内歯車24のいずれか一方が、作動板
または固定板2のいずれか一方の環状内径面へ、また
は該第一大径内歯車51および該第二大径内歯車24の
双方が、作動板5および固定板2の双方の環状内径面
へ、それぞれ着脱自在に取り付けた構成にすれば、汎用
性を抜群に高める作用の要件となる。すなわち、既に述
べた通り管路の口径が変われば弁装置のサイズや形状も
追随して変化する。ところが先端キャップに関してだけ
は各弁類に共通するサイズ形状が維持されているので、
この先端キャップに嵌合する本発明の開度計は従来技術
よりも遥かに高い汎用性を具えている。しかし、管路の
口径、したがって弁サイズの変化によって弁軸の回動角
度や回動回数と弁開度との関係は一致しないのが通例で
あり、開度計の開度表示を弁装置の特性に合わせて適宜
取り替える作用が伴えば、さらに汎用性が広がり殆どの
弁装置に適用できる基本となる。
【0017】前記の構成に加え、固定手段6が固定板2
の底面から少なくとも2本の固定脚61を相互に対称的
に垂下して弁装置1の任意の部材に係合すると共に、弁
軸12に繋がる先端キャップ13の下端部を本来の角形
断面を形成する直線14と、該直線14から外側に膨出
する曲線15とを交互に組合わせた異形断面で形成し、
該異形断面とほぼ同形の嵌合孔41を主動板4の中央に
穿孔したものがきわめて安定した開度の測定作用を保証
する。すなわち、弁装置1への固定が2本の固定脚61
によって均等に行なわれるから、測定時にハンドルが先
端キャップに嵌合されても開度計20自体に偏荷重が掛
かって揺らぐこともなく、直接計器の水準を傾ける要素
とはなり得ない。さらに先端キャップの上部が通常の角
錐部18で形成して回旋棒と嵌合すると共に、後端部が
異形断面の異形部19で形成されているから、上方から
標準化された断面角形の角錐状の嵌合孔を具えたハンド
ル(回旋棒)を差し込んだとき、この異形部19の円弧
部分がストッパ作用を起こしてこの膨出面で停止する。
すなわち、ハンドル(回旋棒)の先端が開度計の頂面に
相当する主動板4の表面に直接突き当らないで途中で停
止したまま、回動して先端キャップ13を回動すること
ができる。従来技術の開度計では直接頂面にハンドルが
突き当っていたから、荷重が偏ったままで回動し、内部
の歯車同士のバランスを崩し、噛合関係を損ねて正確な
測定を妨げる要因となっていたから、その要因を取り除
き正確な測定と計器の機能の完全な維持を保つことがで
きる。
【0018】前記の計測時の計器に直接掛かる偏荷重を
防止する構成は、先端キャップ自体を新たに製作して装
着することが条件となるから、新設の弁装置、または既
設であっても先端キャップだけを更新する余裕のあると
きは容易に実施できる。しかし既設の管路に介装し現に
使用中の場合には実施の困難なケースも起こり得る。そ
のときは弁装置の先端キャップ13は直線の辺よりなる
角形断面で形成されているから、実施上、別の構成が必
要となる。すなわち、既設の弁装置をそのまま流用する
場合に限り、前記嵌合孔41へ開度計の全高を越える全
高からなるスペーサ62を円弧内に嵌入し、かつ、主動
板4の上面に前記角形と同形よりなる各辺へ弾性の係止
爪65を屈折自在に具えた嵌合孔63を穿孔した固定ば
ね座金64を着脱自在に内嵌した構成を採れば実施が容
易である。すなわち、ハンドルの先端から回動する荷重
は直接、開度計の主動板4に掛かることなく、代りにス
ペーサ62に支持された固定ばね座金64が受圧面とな
り、固定ばね座金64は嵌合孔63の各辺を形成する係
止爪65の弾性変形で先端キャップの側面に圧着するか
ら、座金の上面で上方からの荷重をすべて受け止めて下
方の主動板への押圧力から防護する。この作用は地盤の
揺動、振動、震動、衝撃などが取り付け位置まで伝播し
てきても、直下の主動板がガタついたり嵌合から浮き上
がって逃げる動きを抑止し、強く上方から拘束して先端
キャップ13との共回りを常に強制する作用が働く。
【0019】開度計の取付け、固定の位置に関しては環
状の固定板2の係止の位置を弁装置1の本体11に代え
て、弁の先端キャップ13へ嵌合して共回りする連結キ
ャップ81、該連結キャップ81へ後端を嵌合して先端
キャップ13と共回りする継足しロッド82、該継足し
ロッド82の先端が嵌合し、上部で主動板4が嵌合する
上部キャップ84とを具えた継足し部8を延設すると共
に、前記固定板2の回転を拘束する支持材83を設け、
該支持材83を周囲の弁室Rの内壁へ係止する構成の方
が実情に即している場合もある。その場合とは、管路の
埋設位置が相当に深いために弁装置の位置も地下深くに
あり、開度計の固定を直接、弁装置の本体に係止するこ
とが困難なときを指す。このときには中間の継足し部8
を介装して設置条件に即応した構成とすることが望まし
いことは言うまでもない。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態の一つを
示す縦断正面図(A)と同図のX−X断面矢視図
(B)、および断面の要部拡大図(C)である。開度計
20は環状の固定板2、固定板2の内径側に摺動自在に
嵌入する摺動板3、摺動板3と係合して共回りする主動
板4、主動板4と固定板2の両者に跨がって摺動自在に
取り付けた作動板5を累積した形で外郭を形成してい
る。この図の形態の例のように、固定板と摺動自在に接
触する作動板5との摺動面には環状突起26を固定板上
に周設し、また、作動板5と主動板4とが摺動自在に接
触する摺動面には環状突起53を周設して、周囲の外部
から水分や土砂などの異物が各板内に侵入しないように
厳重に封止している。すなわち、雨水、地下水などや土
砂の侵入する可能性の高い弁室という比較的条件の悪い
位置に設置されていながらも、信頼性の高い計測機器と
しての機能を失わないように防御している。
【0021】主動板4は中央に先端キャップ13の外側
面に嵌合するための異形の嵌合孔41を穿孔している。
主動板4の外周側には遊転小歯車7を軸支し、自ら回転
しつつ軸71は主動板4の回動と共に回動する。遊転小
歯車7と噛合する歯車は上下に二重に重なってそれぞれ
作動板5と固定板2の内径側に設けられている。上部の
第一大径内歯車51は取り付けピン54によって環状の
作動板5の内径側へ着脱自在に取り付けられて遊転小歯
車7と噛合し、下方の第二大径内歯車24は取り付けピ
ン25によって環状の固定板2の内径側に着脱自在に取
り付けられて同様に遊転小歯車7と噛合しているが、こ
の実施例の場合では第一大径内歯車51の歯数の方が1
多く設けられている。
【0022】図2は本実施例の開度計の平面図であり、
1周を40分割した開度目盛り52を作動板5の上面に
添着して見えやすいように表示し、一方固定板2の円周
近くの上面に基準マーク23を表示しているので、不動
の基準マーク23の位置へ回動して一致する目盛りの数
値が弁装置の開度である。尤も開度目盛りと基準マーク
の添着する部材が入れ替わっても同じ機能が発揮される
ことは言うまでもない。また、この実施例では0〜40
までの数値で開度を表示したが、その他の表示単位で置
き換えても同様である。
【0023】図3は開度計20を弁装置1に取り付けた
実施形態を示す正面図(A)と側面図(B)である。こ
の実施形態では角錐形の先端キャップ13に嵌合する開
度計20の固定板2から下方へ垂下する固定脚61を対
称的に2本設け、下方の弁装置1のカバーによって均等
に支持される角形の固定板16をあらかじめ取り付けて
おけば、該固定板16に穿孔した貫通孔内へ2本の固定
脚61を挿通するだけで簡単に現地取り付けが完了でき
る構成としている。2本の固定脚61は均等に弁装置と
係合しているから、開度測定のために上からの外力が加
わっても揺らいで誤差を生じる虞れがない。
【0024】開度計20の上方からの固定に当っては直
接測定時の荷重が負荷しないように配慮した構成が求め
られる。図4は本発明で使用する弁装置の先端キャップ
13の正面図(A)とその平面図(B)であり、従来通
りの傾斜面よりなる角錐状の断面角形だけで上部の角錐
部18を形成し、ハンドル(回旋棒)に穿孔した角孔の
中に嵌合して外力を受けて所定の方向に回動する。従来
技術と異なるのはその下部であって、ある幅に亘って断
面が直線14と膨出した曲線15を交替に組合わせた異
形の断面よりなる異形部19で形成し、ハンドルの角孔
が嵌合できないストッパを形成している点である。曲面
の形成には図のように取り付けネジ17で締結するが、
もちろん、別の固定方法であってもよい。
【0025】一方、開度計20の主動板4の中央に穿孔
した嵌合孔41は、図1(A)でも示したように前記の
異形断面とほぼ同形であるから、開度計は先端キャップ
の角錐部分も異形部分も共に挿通して前記のような係止
手段によって弁装置に安定的に固定される。その固定し
た状態はたとえば、図5のように示すことができる。こ
の図からも容易に理解されるように、上方から先端キャ
ップに嵌合したハンドルHの先端は主動板4の頂面に届
かず、先端キャップの角錐部18と異形部19との境界
面に載り掛かって開度計へ自重も回動力も直接及ぼすこ
とがない。
【0026】前記形態と異なり既設の弁装置に本開度計
を装着するときには、従来通りの角形断面の先端キャッ
プにハンドルを嵌合し、しかも計器自体にその自重も回
動力も加わらないことが求められる。図6はその場合の
主動板4の態様を示す平面図であり、異形に穿孔した主
動板の嵌合孔41の膨出した両サイドの曲線内側にスペ
ーサ62を嵌入した状態である。図7のようにスペーサ
62の全高は開度計の全高を越えて下方の弁装置1の一
部へ直接載置する構成とし、先端キャップ13を挿通し
た主動板4の頂面上へさらに角孔を穿孔した固定ばね座
金64を挿通する。図8のように固定ばね座金64の嵌
合孔63の各辺には、弾性変化が可能な係止爪65が突
出しているから、嵌合孔63を先端キャップ13へ嵌入
すると係止爪65が弾性変形して先端キャップ13の側
面に圧着し下方に嵌入した開度計20の全体がガタつい
たり外れたりする動きを封じるストッパの役割を果た
す。
【0027】従来から既に使用されている弁装置につい
ては、弁装置は管路の口径に適応するように種々のサイ
ズから選択して取り付けられるが、先端キャップ13の
形状、寸法については弁装置の種類に拘らず一定とされ
ている。先端キャップ13の角錐形状の勾配角度や底部
のサイズが同寸法同形に設定されている。この場合、先
端キャップだけを新たに製作して取り替える方法もある
し、また、スペーサだけを新規に準備して既設の弁装置
に対応することもできる。何れにしても底部まで嵌入す
る開度計20の主動板4の中央に貫通する嵌合孔41は
弁の種類を問わずすべて適用でき、したがって本発明に
係る開度計はどの弁装置にも適用できる汎用性を保持し
ている。この点は従来技術には認められない大きな特徴
であると言える。
【0028】図9、図10は本発明の別の実施形態を示
し、特に管路が地下深くに埋設されて弁装置も測定位置
から遠く離れた深部にあるときに好適な形態である。こ
こでは直接弁の先端キャップに開度計を嵌合するのでは
なく、弁の先端キャップ13へ嵌合して共回りする連結
キャップ81、該連結キャップ81へ後端を嵌合して先
端キャップ13と共回りする継足しロッド82、該継足
しロッド82の先端が嵌合し、上部で主動板4が嵌合す
る上部キャップ84とを具えた継足し部8を延設すると
共に、該継足し部8の外周に固定板2の回転を拘束する
支持材83を設けている。すなわち、前記上部キャップ
84の外周に環状の支持材83を設け、該支持材83の
外周側に開度計の固定板2より垂下する固定脚61を固
着し、且つ該支持材83の側面3ヵ所にねじ加工し、係
止脚85を進退自在に螺合する。係止脚85は弁室Rの
内径よりも若干縮めて挿入し、所望の位置でねじを回し
て伸長し、周囲の弁室内壁に均等に係止する。図9の場
合、上部キャップ84は前記の実施形態の図5の先端キ
ャップ13と同様に角錐部と異形部とからなり、また、
図10の場合の上部キャップ84は、図7の先端キャッ
プ13と同様に角錐部からだけとなるが、スペーサと固
定ばね座金を適用した構成とする。何れも作用、効果に
変るところはない。
【0029】
【発明の効果】本発明に係る開度計は、従来にも増して
キメ細かい流量管理を必要とされるあらゆる管路の弁装
置に最も手軽に、かつ安定した姿勢で取り付けられ、既
設の狭隘な弁室における煩瑣で非能率な取り付け作業の
困難さを大幅に改善する効果がある。また、雨水や地下
水の侵入する可能性の否定できない弁室内という苛酷な
条件において、土砂や浸水に伴う測定機能の喪失や劣化
などの懸念を払拭し、信頼性の高い測定機器としての機
能を長期に持続する新規な測定器として、慢性的な水飢
饉に対応する社会的貢献度は大きいものと評価されるべ
きである。
【0030】一方、図12で代表される従来技術では、
薄暗い弁室内での開度の確認が困難となり勝ちであり、
取り付け後の短時間内にケースや歯車の透明度が失われ
て誤認の原因を形成する支障から免れ難かったのである
が、本発明にはそのような透明材を透過して視認すると
いう前提がなく、開度を表示する機能に変化が現われな
いから、一旦取り付けておけば、長期に亘って正確な流
量管理の基準を確定する効果が顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の縦断正面図(A)と同図のX−
X断面矢視図(B)、該断面図の要部拡大図(C)であ
る。
【図2】同じ実施例の開度目盛と基準マークの一例であ
る。
【図3】弁装置への取り付け状態を示す正面図(A)と
側面図(B)である。
【図4】本発明の弁装置の先端キャップの正面図(A)
と平面図(B)である。
【図5】先端キャップへ開度計を取り付けた一形態の正
面図である。
【図6】別の取り付け形態における主動板の平面図であ
る。
【図7】該形態における取り付けた状態の正面図であ
る。
【図8】固定ばね座金の平面図(A)と正面図(B)で
ある。
【図9】本発明の別の実施形態の一部断面正面図(A)
と平面図(B)である。
【図10】さらに別の実施形態の一部断面正面図(A)
と平面図(B)である。
【図11】従来技術の管路、弁装置、弁室を示す全体の
正面図である。
【図12】開度計の従来技術の縦断正面図である。
【符号の説明】
1 弁装置 2 固定板 3 摺動板 4 主動板 5 作動板 6 固定手段 7 遊転小歯車 8 継足し部 11 本体 12 弁軸 13 先端キャップ 14 直線 15 曲線 18 角錐部 19 異形部 20 開度計 21 V溝 22 段差面 23 基準マーク 24 第二大径内歯車 26 環状突起 31 段差面 41 嵌合孔 51 第一大径内歯車 52 開度目盛り 53 環状突起 61 固定脚 62 スペーサ 63 嵌合孔 64 固定ばね座金 65 係止爪 81 連結キャップ 82 継足しロッド 83 支持材 H ハンドル(回旋棒) R 弁室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−103686(JP,A) 特開 平7−208640(JP,A) 実開 昭62−73181(JP,U) 登録実用新案3025414(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 37/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地下管路に介装し必要時に地上から弁を
    開閉する弁装置1の開度計20において、弁装置1の本
    体11の上方の任意の位置へ均等に係止される環状の固
    定板2、該固定板2の中空内周にV溝21を周設して設
    けた段差面22と摺動する段差面31を具えた環状の摺
    動板3、該摺動板3の内周面側へ一体的に内嵌し弁軸1
    2と共回りする角錐形の先端キャップ13へ嵌合して共
    回りする主動板4、該主動板4の外周面および前記固定
    板2の外周近くの上面にかけて摺動自在に装着した作動
    板5、および該開度計20を弁装置1へ上下より均等に
    拘束する固定手段6よりなり、主動板4の外周側近くへ
    回転自在に軸支される遊転小歯車7、作動板5の内周側
    に設けて前記の遊転小歯車7と噛合する第一大径内歯車
    51、および前記遊転小歯車7と噛合し第一大径内歯車
    51と歯数を違えて固定板2の内周側へ設けた第二大径
    内歯車24を具え、固定板2の外周近くの面上および作
    動板5の面上の何れか一方に基準マーク23、残る他方
    に開度目盛り52をそれぞれ添着したことを特徴とする
    弁装置の開度計。
  2. 【請求項2】 請求項1において、固定板2、主動板
    4、作動板5の各内外周のうち、それぞれの側面、側底
    面などの外部に露呈する全ての接触面に防水用の環状突
    起を周設して外部との連通を遮断したことを特徴とする
    弁装置の開度計。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、作動板5の
    内周側に設けた第一大径内歯車51および固定板2の内
    周側に設けた第二大径内歯車24のいずれか一方が、作
    動板5または固定板2のいずれか一方の環状内径面へ、
    または該第一大径内歯車51および該第二大径内歯車2
    4の双方が、作動板5および固定板2の双方の環状内径
    面へ、それぞれ着脱自在に取り付けていることを特徴と
    する弁装置の開度計。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3の何れかにおいて、固定
    手段6が固定板2の底面から少なくとも2本の固定脚6
    1を相互に対称的に垂下して弁装置1の任意の部材に係
    合すると共に、弁軸12に繋がる先端キャップ13の下
    端部を本来の断面角形を形成する直線と、該直線から外
    側に膨出する曲線とを交互に組合わせた異形の断面で形
    成し、該異形断面とほぼ同形の嵌合孔41を主動板4の
    中央に穿孔したことを特徴とする弁装置の開度計。
  5. 【請求項5】 請求項4において、先端キャップ13が
    断面角形だけで形成された既設の弁装置の場合に限り、
    前記嵌合孔41へ開度計の全高を越える全高からなるス
    ペーサ62を前記曲線15の内側に嵌入し、かつ、主動
    板4の上面に前記角形断面と同形よりなる各辺へ弾性の
    係止爪65を屈折自在に具えた嵌合孔63を穿孔した固
    定ばね座金64を着脱自在に内嵌したことを特徴とする
    弁装置の開度計。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5の何れかにおいて、環状
    の固定板2の係止の位置を弁装置1の本体11に代え
    て、弁の先端キャップ13へ嵌合して共回りする連結キ
    ャップ81、該連結キャップ81へ後端を嵌合して先端
    キャップ13と共回りする継足しロッド82、該継足し
    ロッド82の先端が嵌合し、上部で主動板4が嵌合する
    上部キャップ84とを具えた継足し部8を延設すると共
    に、前記固定板2の回転を拘束する支持材83を設け、
    該支持材83を周囲の弁室Rの内壁へ係止することを特
    徴とする弁装置の開度計。
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