JP3084705U - 自動車運転席用防眩具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダッシュボード上面に容易に固定することが
でき、しかも、清掃時等に容易に取り外すことができ、
洗濯も容易な自動車運転席用防眩具を提供すること。 【解決手段】 全体が黒色乃至暗色系のフェルト乃至吸
光性表面を有する布地で構成され、ダッシュボード１０
の上面に敷設可能なサイズを持ち、裏面の中央部乃至両
端部に面接着ファスナーやホック、ボタン等の第１の係
止具２を備えた反射防止シート１と、ダッシュボード１
０の所定位置に繰り返して接着剥離可能とされた粘着性
シート４を裏面に一体に有し、表面に前記第１の係止具
２と対応させて該第１の係止具２と係脱可能とされた面
接着ファスナーやホック、ボタン等の第２の係止具３を
有するダッシュボード１０への取付具５とを具備し、前
記粘着性シート４を剥離可能な剥離紙４ａで被覆してあ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、自動車を安全運転するために使用される自動車運転席用防眩具に関 するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、自動車の運転席の前方上部には、図２に示すように、サンバイザー６が 取付けられており、また、フロントガラス７の上半部分に薄青色や薄茶色等の防 眩フィルムを貼着したものや、フロントガラス原料に光吸収機能をもつ物質を混 入させたもの等もある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の防眩手段は、運転者の目に直射してくる光線を遮ったり、弱めるこ とには十分効果があるが、ある特定の条件のとき、これらの防眩手段によっても なお眩しさが防止できない場合がある。

【０００４】 例えば、自動車の運転席８には、図２に示すように、太陽光線、道路照明灯か らの光線、空の白雲から反射した光線等の種々の光線９が入射するが、その内、 ある特定の入射条件で入射する光線、特に、正面前上方等からフロントガラス７ を通して入射してダッシュボード１０に当って反射した光線９ａが運転者１１の 目に直接入る場合や、また、ダッシュボード１０に当った光線が反射してフロン トガラス７の内面に当り、その反射光９ｂが運転者１１の目に入る場合その他、 夜間において助手席側の側面上方から入射し、ダッシュボード上で反射して運転 者の目に入る街路灯の光などは、非常に眩しく、運転しずらいことがある。もっ とも、従来の自動車は、ダッシュボード１０の上面の反射を防止するために、ダ ッシュボード１０を暗色系に着色したプラスチックで構成されているが、前記の ように真正面から入射する光線９ａ、９ｂや側面上方から入射する光線の反射に 対しては、眩しさの払拭が不十分であった。

【０００５】 そこで、本考案者は、上記ダッシュボード１０の上面に、光の反射を防止する ために、黒色乃至暗色のフェルト等の反射防止シート１で被覆することを試みた ところ、前記の眩しさが払拭できることが分かったのであるが、次のような別の 問題があることが判明した。それは、フェルト等の反射防止シート１にゴミ等が 付着し易いことと、付着したゴミ等が除去し難いことと、ダッシュボード１０の 上面は外部から容易に見えるため、ゴミや汚れがあると、よく目立ち外観体裁が 悪いことである。そのために、前記フェルト等の反射防止シート１は、ダッシュ ボード１０の上面に着脱可能に設置して、洗濯や掃除を容易にすることが良い。 しかし、単に、載せただけでは、運転中に移動したり、捲れたりして用をなさな い。また、ゴミや汚れの除去を容易にするために、例えば、平滑なゴムシートや プラスチックシートを使用すると、光の反射による眩しさが払拭できない。

【０００６】 そこで本考案は、ダッシュボード上面に容易に固定することができ、しかも、 清掃時等に容易に取り外すことができ、洗濯も容易な自動車運転席用防眩具を提 供することを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案の自動車運転席用防眩具は、全体が黒色乃至 暗色系のフェルト乃至吸光性表面を有する布地で構成され、ダッシュボードの上 面に敷設可能なサイズを持ち、裏面の中央部乃至両端部に面接着ファスナーやホ ック、ボタン等の第１の係止具を備えた反射防止シートと、ダッシュボードの所 定位置に繰り返して接着剥離可能とされた粘着性シートを裏面に一体に有し、表 面に前記第１の係止具と対応させて該第１の係止具と係脱可能とされた面接着フ ァスナーやホック、ボタン等の第２の係止具を有するダッシュボードへの取付具 とを具備し、前記粘着性シートを剥離可能な剥離紙で被覆してあることを特徴と する。

【０００８】 本考案の自動車運転席用防眩具は、上記構成としたから、使用時、先ず、反射 防止シートをダッシュボードの上面に載せて展開し、ダッシュボードの上面への 取付具の取付け位置を確かめる。これには、反射防止シートの裏面の第１の係止 具の位置を確かめ、その位置に対応させて第２の係止具がくるように取付具をダ ッシュボード上面に取付ければよい。この取付けは、反射防止シートから取付具 を引き離して行うと作業がし易くなる。そして、取付具の裏面の剥離紙を剥離し 、粘着性シートを露出させ、これをダッシュボード上面に押し付けることによっ て行われる。このようにして取付具をダッシュボードの上面に取付け終わると、 取付具の表面の第２の係止具に向けて反射防止シートの裏面の第１の係止具を押 し付けることによって、反射防止シートをダッシュボードの上面の正しい位置に 展開状態で固定することができる。この取付けには、２〜３分もあれば十分であ り、手間が掛からず、手が汚れることもなく簡単に実施できる。この状態で自動 車を運転すれば、ダッシュボードの上面に当る光を殆ど吸収させることができる ため、反射光による眩しさが軽減でき、目の疲れを少なくして安全運転を可能と し得る。運転終了後、或いは、随時、反射防止シートをダッシュボードから外し て、洗濯又はブラシ掛け等の清掃が容易に可能となる。この場合、取付具は、ダ ッシュボードに取付けたままとするが、場合によっては、取付具をダッシュボー ドから引き剥がして、ダッシュボードの上面の汚れを払拭し、その後、再び、取 付具を取付けるようにしてもよい。上記取付具のダッシュボードへの取付け取外 しは、粘着性シートの粘着力を反復利用して行うことができる。また、反射防止 シートのダッシュボードへの取付け取外しは、第１及び第２の係止具の係脱操作 により反復して行うことができる。このように、本考案によれば、ダッシュボー ド上面に容易に固定することができ、しかも、清掃時等に容易に取り外すことが でき、洗濯も容易な自動車運転席用防眩具を提供することができる。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態を図面に基いて説明する。図１は本考案に係る自動 車運転席用防眩具の実施態様を示す剥離状態の斜視図、図２は自動車の運転席の 概略側面図を示している。

【００１０】 図１において、１は反射防止シート、２は第１の係止具、３は第２の係止具、 ４は粘着性シート、４ａは剥離紙、５は取付具を示している。

【００１１】 反射防止シート１は、全体が黒色乃至暗色系のフェルト、毛布乃至吸光性表面 を有する布地で構成され、ダッシュボード１０の上面に敷設可能な形状及びサイ ズに裁断されており、裏面の中央部１箇所又は両端部２箇所或いは両端部と中央 部の３箇所若しくは周辺部等の複数箇所に面接着ファスナーやホック、ボタン等 の第１の係止具２の基布部分を縫着又は他の適当な手段で一体的に取付けている 。前記暗色系の色彩としては、ブラック、ダークブラウン、ダークブルー、ダー クグリーン、ダークグレーなどが採用でき、また、布地の性質として、フェルト 、不織布、パイル状起毛、毛布などの他、反射防止膜などのコーティング処理を 施したものでもよい。

【００１２】 取付具５は、ダッシュボード１０の所定位置に繰り返して接着剥離可能とされ た粘着性シート４を裏面に一体に有し、表面に前記第１の係止具２と対応させて 該第１の係止具２と係脱可能とされた面接着ファスナーやホック、ボタン等の第 ２の係止具３を有し、通常、前記粘着性シート４を剥離可能な剥離紙４ａで被覆 してある。

【００１３】 本考案の自動車運転席用防眩具は、上記構成からなるものであって、反射防止 シート１の形状及びサイズは、自動車の種類、大きさ、車種等に対応して原反生 地を裁断して製作され、第１の係止具２を反射防止シート１の裏面の適当な位置 に取付けるものである。図１では、第１の係止具２を反射防止シート１の裏面中 央部にだけ縫着によって取付けた場合を例示しているが、両端部や四隅等の位置 にも取り付けることが可能である。なお、反射防止シート１の大きさは、助手席 側も含めてダッシュボード１０の横幅方向全長に亘って取付けるようにするのが 外観体裁上、好ましいのであるが、運転席８の前方だけとし、助手席側を省略し てもよい。また、運転席８の前方だけの大きさのものでも、同じ大きさのものを 助手席の前方に取付けるようにしてもよい。

【００１４】 取付具５は、第２の係止具３の基布部分の裏面に、粘着性シート４の裏面を一 体的に固着させてあり、粘着性シート４の表面には剥離紙４ａが接着させてある 。この取付具５は、通常、第２の係止具３を第１の係止具２に係止させることに よって、反射防止シート１と一体化させてあり、例えば、この状態で適当な包装 袋に充填したり、包装ケースに収納して、自動車部品取扱い店、百貨店、その他 で販売され、購入可能とされる。

【００１５】 そして、使用時、先ず、反射防止シート１をダッシュボード１０の上面に載せ て展開し、ダッシュボード１０の上面への取付具５の取付け位置を確かめる。こ れには、反射防止シート１の裏面の第１の係止具２の位置を確かめ、その位置に 対応させて第２の係止具３がくるように取付具５をダッシュボード１０上面に取 付ければよい。この取付けは、反射防止シート１から取付具５を引き離して行う と作業がし易くなる。そして、取付具５の裏面の剥離紙４ａを剥離し、粘着性シ ート４を露出させ、これをダッシュボード１０の上面に押し付けることによって 行われる。このようにして取付具５をダッシュボード１０の上面に取付け終わる と、取付具５の表面の第２の係止具３に向けて反射防止シート１の裏面の第１の 係止具２を押し付けることによって、反射防止シート１をダッシュボード１０の 上面の正しい位置に展開状態で固定することができる。この取付けには、２〜３ 分もあれば十分であり、手間が掛からず、手が汚れることもなく簡単に実施でき る。この状態で自動車を運転すれば、ダッシュボード１０の上面に当る光を殆ど 吸収させることができるため、反射光による眩しさが軽減でき、目の疲れを少な くして安全運転を可能とし得る。図２はダッシュボード１０の上面に反射防止シ ート１を固定した状態を鎖線で示している。運転終了後、或いは、随時、反射防 止シート１をダッシュボード１０から外して、洗濯又はブラシ掛け等の清掃が容 易に可能となる。この場合、取付具５は、ダッシュボード１０に取付けたままと するが、場合によっては、取付具５をダッシュボード１０から引き剥がして、ダ ッシュボード１０の上面の汚れを払拭し、その後、再び、取付具１を取付けるよ うにしてもよい。上記取付具５のダッシュボード１０への取付け取外しは、粘着 性シート４の粘着力を反復利用して行うことができる。また、反射防止シート１ のダッシュボード４への取付け取外しは、第１及び第２の係止具２、３の係脱操 作により反復して行うことができる。

【００１６】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、ダッシュボード上面に容易に固定する ことができ、しかも、清掃時等に容易に取り外すことができ、洗濯も容易な自動 車運転席用防眩具を提供することができる。反射防止シートは、運転席側のみで なく、助手席側にも施しておけば、夜間などにおいて、助手席側の斜め上方向か ら入射する街路灯などの反射光が運転者の目に飛び込むことを防止することがで きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る自動車運転席用防眩具の実施態様
を示す剥離状態の斜視図。

【図２】自動車の運転席の概略側面図。

【符号の説明】

１ 反射防止シート ２ 第１の係止具 ３ 第２の係止具 ４ 粘着性シート ４ａ 剥離紙 ５ 取付具 ６ サンバイザー ７ フロントガラス ８ 運転席 ９、９ａ、９ｂ 光線 １０ ダッシュボード １１ 運転者

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 全体が黒色乃至暗色系のフェルト乃至吸
   光性表面を有する布地で構成され、ダッシュボードの上
   面に敷設可能なサイズを持ち、裏面の中央部乃至両端部
   に面接着ファスナーやホック、ボタン等の第１の係止具
   を備えた反射防止シートと、ダッシュボードの所定位置
   に繰り返して接着剥離可能とされた粘着性シートを裏面
   に一体に有し、表面に前記第１の係止具と対応させて該
   第１の係止具と係脱可能とされた面接着ファスナーやホ
   ック、ボタン等の第２の係止具を有するダッシュボード
   への取付具とを具備し、前記粘着性シートを剥離可能な
   剥離紙で被覆してあることを特徴とする自動車運転席用
   防眩具。