JP3084585U - カップのハンドル構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 カップのハンドル構造の提供。 【解決手段】 カップ外側に直接ハンドルが形成され、
該ハンドルを保持してカップを持ち上げるのに供され、
該カップが内層材料２０と外層材料３０で組成され、外
層材料の二つの接合辺３１に近い部分にハンドル３２が
設けられ、外層材料が外層材料の外縁接合面を被覆した
後に、成形されてカップとされ、カップ側辺にハンドル
が形成され、使用時に手指をハンドル部分の凹溝３３内
に進入させ、ハンドルをカップより引き起こせばカップ
のハンドルが形成され、ハンドルを保持してカップを持
ち上げることができ、手部を直接カップに接触させず、
カップに熱い食品や飲料を入れた時の火傷を防止する。
且つカップの両外側の対応位置にハンドルが設けられ、
両手で両側のハンドルを保持することにより更に安定し
てカップを持つことができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種のカップのハンドル構造に係り、特にカップ製造工程中に、カッ プの外層材料に予めハンドルを成形し、カップ成形後に、カップ外側にハンドル があり、使用者がハンドルの端部をカップより引き起こすのに供されるカップの ハンドル構造とされ、使用者の手部を直接カップに接触させず、使用者がカップ の熱で火傷しないようにし、またカップ外側のハンドルを対応する両外側辺に設 置可能で、使用者が両手でカップを保持でき、しっかりとカップを持ち上げるこ とができるようにした、カップのハンドル構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般にカップの使用は、通常は水や茶、飲料、コーヒーを飲む時であり、カッ プに冷たい液体飲料を入れて飲用する時にはなんら問題はない。しかし、熱い飲 料を入れた時には、カップが熱い飲料の熱気の影響で、カップ本体が熱され、こ のため、カップに熱い飲料を入れた時には、カップの熱で火傷しないように注意 する必要がある。カップにはハンドルが設けられて保持に供されるものもあるが 、多くのカップはハンドルを有さず、大多数の公共場所或いは交通工具、例えば バスや長距離バス、飛行機、船舶、オフィス、会議場、自動販売機などの多くの 異なる場合で、カップにハンドルが設けられておらず、これらの場所で熱い飲料 で客を接待する時、カップの熱のためにカップを持つことができず、ある時間を かけてカップの飲料が冷めてカップの温度が下がるのを待たねば飲料を飲むこと ができず、相当に不便であった。

【０００３】 カップに熱い飲料を入れる機会はますます多くなり、ある業者はカップ製造完 成後に、カップ１０の外側にハンドルＡを接着し（図１参照）、ハンドルＡをカ ップ１０より起こして手で保持できるようにしている。しかしこのようなカップ １０は製造及び使用上、以下のような欠点を有していた。 １．ハンドルＡは接着方式でカップ１０に固定される。しかしハンドルＡを接 着する時に、歪みや偏り、上に近過ぎたり下に近過ぎたりする状況が経常的に発 生し、カップ１０を持つ時、カップ１０が歪んだ。 ２．ハンドルＡがカップ１０に接着され、もしカップ１０に熱い飲料を入れる と、接着剤が溶融する現象が発生する場合があり、それによりハンドルＡがカッ プ１０より脱落した。 ３．ハンドルＡは材料を別に増加して製造され、カップ１０のコストが増加し 、製造費用が比較的高くなった。 ４．一般にカップ１０に取り付けられたハンドルＡはいずれも一辺側に接着さ れ、比較的大きなカップ１０に多くの飲料を入れる時、ハンドルＡでカップを承 受する抵抗力が比較的大きく、ハンドルＡが損壊しやすかった。

【０００４】 また、カップの使用は飲料を盛るほか、ある業者はカップを大体積としてその 他の食物、例えばスープ、インスタント麺、コンビニエンスストアのおでんを盛 るのに供している。カップが比較的大きく、且ついずれも熱い食品を盛るため、 使用者がカップを持つ時は相当に注意して熱気で火傷しないようにする必要があ る。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案はカップの、用途が広く、人々に多くの便利さをもたらすが、カップの 設計上不完全であり、カップ使用時の不便と不安全を形成することを鑑み、これ を改善する。本考案は、カップの外層材料にあらかじめカップを設けて、カップ 成形時のカップ本体側辺がハンドルを具備するようにして、使用者が簡単にハン ドルを保持してカップを持ち上げることができるようにする。

【０００６】 本考案の主要な目的は、カップの製造過程中に、外側のカップ材料に予めハン ドルを設けて、カップ成形後に、カップ側辺にハンドルがあるようにし、ハンド ルをカップより引き起こして、ハンドルを保持してカップを持ち上げられるよう にすることにある。

【０００７】 本考案の次の目的は、カップのハンドルを外側辺に一つ設けるか、或いは対応 する側辺に設けて二つのハンドルでカップを保持できるできるようにすることに ある。

【０００８】 本考案のさらに一つの目的は、カップの内層材料外縁面に凸環を設け、外層材 料が内層材料の外縁を被覆する時に、凸環により支持されるようにし、外層材料 の内層材料に接合する緊密度を増加することにある。

【０００９】 本考案のもう一つの目的は、カップの内層材料のやや下方部分に突出するスト ッパリングを設けて、外層材料で内層材料の外縁を被覆する時、外層材料下端が ストッパリング上に支持されるようにして、外層材料が内層材料の外縁より脱落 しないようにすることにある。

【００１０】 本考案のまた一つの目的は、カップのハンドルをカップの製造材料に形成し、 別に材料を増加してハンドルを製造する必要をなくし、カップの製造コストを節 約することにある。

【００１１】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、カップが内層材料と外層材料で組成され、該外層材料の二 つの接合辺部分に予めハンドルが設けられ、内層材料と外層材料の結合後に、カ ップの側辺にハンドルが形成され、ハンドル部分の凹溝内に手指を進入させてハ ンドルをカップより引き起こすことでカップのハンドルが形成されることを特徴 とする、カップのハンドル構造としている。 請求項２の考案は、前記カップの外側の対応する位置にそれぞれハンドルが設 けられて両手で両側のハンドルを保持してカップを持ち上げられることを特徴と する、請求項１に記載のカップのハンドル構造としている。 請求項３の考案は、前記カップのハンドルの一つのハンドルに溝が設けられ、 もう一つのハンドルの溝部分に係止耳が延伸設置されて、係止耳がハンドルの溝 を貫通した後にもう一つのハンドルの係止耳がハンドルを係止し、二つのハンド ルが一体に結合されて脱落しにくいことを特徴とする、請求項１に記載のカップ のハンドル構造としている。 請求項４の考案は、前記カップの二つのハンドルの対応する側面にそれぞれ凸 係止部と凹係止孔が設けられて、該凸係止部と凹係止孔の係合により二つのハン ドルが一体に結合されたことを特徴とする、請求項１に記載のカップのハンドル 構造としている。 請求項５の考案は、前記カップの内層材料の外縁接合面に凸環が設けられ、外 層材料が内層材料を被覆する時に、凸環の支持張力を受けて外層材料の緊締力が 増加し、外層材料が緊密に内層材料に接着しそれを被覆すると共に、脱落しにく いことを特徴とする、請求項１に記載のカップのハンドル構造としている。 請求項６の考案は、前記カップの内層材料の外縁接合面のやや下方部分にスト ッパリングが設けられ、外層材料が内層材料外を被覆する時に、外層材料の下縁 を係止して外層材料下縁の滑り落ちを防止し、有効に外層材料を内層材料の外側 に固定し、且つ外層材料下縁がストッパリング上に支持されて、ストッパリング により外層材料の脱落を阻止することを特徴とする、請求項１に記載のカップの ハンドル構造としている。 請求項７の考案は、前記カップのハンドルが上下に対応する形態とされ、外層 材料の凹溝部分よりハンドルが引き出され、上下位置のハンドルがカップの外側 で水平状のハンドルを形成することを特徴とする、請求項１に記載のカップのハ ンドル構造としている。 請求項８の考案は、前記ハンドルが完全な平面を保持するか、或いはハンドル に溝が設けられ、該溝によりハンドル形状の変化が増され、使用者の手指をハン ドルの溝に進入させてカップを持ち上げるのに便利であることを特徴とする、請 求項１に記載のカップのハンドル構造としている。

【００１２】

【考案の実施の形態】

図２、３、４に示されるように、本考案のカップ１０は、内層材料２０と外層 材料３０で組成され、該外層材料３０の二つの接合辺３１に近い部分にハンドル ３２が予め設けられ、外層材料３０が内層材料２０の外縁接合面２１を被覆した 後、カップ１０に成形され、並びにカップ１０の側辺にハンドル３２が形成され 、使用時に手指をハンドル３２部分の凹溝３３内に進入させて、ハンドル３２を カップ１０より引き起こせば、カップ１０のハンドル３２が形成され（図５参照 ）、ハンドル３２でカップ１０を持ち上げることができ、手部を直接カップ１０ に接触させず、カップ１０に熱い食品或いは熱い飲料を盛る時の火傷を防止する 。

【００１３】 図６、７を参照されたい。本考案のカップ１０の側辺の対応する両外側それぞ れにハンドル３２が設けられて両手で両側のハンドル３２を保持して平穏にカッ プ１０を持ち上げることができる。

【００１４】 また、図８、９を参照されたい。本考案のハンドル３２はそのうち一方のハン ドル３２に溝３４が設けられ、もう一つのハンドル３２’の溝３４’部分に係止 耳３５が延伸設置され、係止耳３５がハンドル３２の溝３４を通過した後、もう 一つのハンドル３２’の係止耳３５がハンドル３２を係止し（図１０参照）、二 つのハンドル３２、３２’が結合されて一体とされ、脱落しにくく、保持に便利 とされている。

【００１５】 また図１１、１２に示されるように、二つのハンドル３２、３２’の対応する 側面にそれぞれ凸係止部３６と凹係止孔３７が設けられ、該凸係止部３６が凹係 止孔３７中に係合することにより、二つのハンドル３２、３２’が一体に結合さ れる。

【００１６】 図１３、１４を参照されたい。本考案のカップ１０の内層材料２０の外縁接合 面２１に凸環２２が設けられ、外層材料３０が内層材料２０を被覆する時、凸環 ２２の支持張力を受け、外層材料３０の緊締力が増加し、外層材料３０がさらに 緊密に内層材料２０に接着し被覆し、また脱落しにくい。

【００１７】 図１５、１６に示されるように、本考案のカップ１０の内層材料２０の外縁接 合面２１のやや下方部分にストッパリング２３が設けられ、外層材料３０が内層 材料２０外を被覆する時、外層材料３０の下縁を係止し、外層材料３０の下縁の 滑り落ちを防止し、有効に外層材料３０を内層材料２０の外側に固定し、且つ外 層材料３０の下縁をストッパリング２３上に支持し、ストッパリング２３により 外層材料３０の脱落を阻止する。

【００１８】 図１７、１８に示されるように、本考案のカップ１０のハンドル３２は上下に 対応する形態とされ得て、外層材料３０の凹溝３３部分よりハンドル３２が引き 出され、上下位置のハンドル３２がカップ１０の外側で水平状のハンドル３２を 形成し、異なる形態のハンドル３２を形成し、且つハンドル３２が完全な平面を 保持するか、或いはハンドル３２に溝３４が設けられ（図１９参照）、該溝３４ がハンドル３２形状の変化を増加し、使用者の手指をハンドル３２の溝孔３４に 進入させて、カップ１０を持ち上げるのに便利であり、これはハンドル３２のも う一つの使用状態を形成する。

【００１９】 さらに図２０、２１を参照されたい。本考案のカップ１０は比較的大体積に製 造され（例えばインスタント麺カップ、スープカップ、自動販売機用カップとさ れる）、カップ１０の外側の二つの対応位置部分にそれぞれハンドル３２が設け られ、カップ１０使用時に、両手で二つのハンドル３２を保持し、容易にカップ １０を持ち上げることができ、手部をカップ１０に接触させる必要がなく、手部 のカップによる火傷の危険を防止する。

【００２０】

【考案の効果】

総合すると、本考案はカップの外側に直接ハンドルを成形して、ハンドルを保 持してカップを持ち上げられるようにし、別に材料を増加して製造する必要がな く、有効に製造コストを節約し、且つカップ外側のハンドルを二つの対応位置部 分に設置して両手でハンドルを保持する形態として、カップを持ち上げやすくす ることができ、極めて実用的な考案であり、完全に実用新案登録の要件に符合す る。

【図面の簡単な説明】

【図１】周知のカップの斜視図である。

【図２】本考案の構造分解図である。

【図３】本考案の斜視図である。

【図４】本考案のハンドルの使用状態図である。

【図５】本考案のハンドルの使用状態側面図である。

【図６】本考案のハンドルのもう一つの実施例側面図で
ある。

【図７】本考案のハンドルのもう一つの実施例の斜視図
である。

【図８】本考案のハンドル構造斜視図である。

【図９】本考案のハンドルのもう一つの実施例図であ
る。

【図１０】図９のハンドルの使用状態図である。

【図１１】本考案のハンドル構造のまた別の実施例図で
ある。

【図１２】図１１のハンドル構造の使用状態図である。

【図１３】本考案のカップ構造の別の実施例図である。

【図１４】図１３のカップ構造断面図である。

【図１５】本考案のカップ構造のさらに別の実施例図で
ある。

【図１６】図１５のカップ構造断面図である。

【図１７】本考案のハンドルの別の構造立体図である。

【図１８】図１７のハンドル構造の使用状態図である。

【図１９】図１７のハンドル構造の実施例図である。

【図２０】本考案のカップの別の使用状態図である。

【図２１】図２０のカップ構造側面図である。

【符号の説明】

１０ カップ ２０ 内層材料 ２１ 外縁接合面 ２２ 凸環 ２３
ストッパリング ３０ 外層材料 ３１ 接合辺 ３２ ハンドル ３３
凹溝 ３４ 溝 ３５ 係止耳 ３６
凸係止部 ３７ 凹係止孔 ４０ 大型カップ Ａ ハンドル

Claims (8)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 カップが内層材料と外層材料で組成さ
   れ、該外層材料の二つの接合辺部分に予めハンドルが設
   けられ、内層材料と外層材料の結合後に、カップの側辺
   にハンドルが形成され、ハンドル部分の凹溝内に手指を
   進入させてハンドルをカップより引き起こすことでカッ
   プのハンドルが形成されることを特徴とする、カップの
   ハンドル構造。
2. 【請求項２】 前記カップの外側の対応する位置にそれ
   ぞれハンドルが設けられて両手で両側のハンドルを保持
   してカップを持ち上げられることを特徴とする、請求項
   １に記載のカップのハンドル構造。
3. 【請求項３】 前記カップのハンドルの一つのハンドル
   に溝が設けられ、もう一つのハンドルの溝部分に係止耳
   が延伸設置されて、係止耳がハンドルの溝を貫通した後
   にもう一つのハンドルの係止耳がハンドルを係止し、二
   つのハンドルが一体に結合されて脱落しにくいことを特
   徴とする、請求項１に記載のカップのハンドル構造。
4. 【請求項４】 前記カップの二つのハンドルの対応する
   側面にそれぞれ凸係止部と凹係止孔が設けられて、該凸
   係止部と凹係止孔の係合により二つのハンドルが一体に
   結合されたことを特徴とする、請求項１に記載のカップ
   のハンドル構造。
5. 【請求項５】 前記カップの内層材料の外縁接合面に凸
   環が設けられ、外層材料が内層材料を被覆する時に、凸
   環の支持張力を受けて外層材料の緊締力が増加し、外層
   材料が緊密に内層材料に接着しそれを被覆すると共に、
   脱落しにくいことを特徴とする、請求項１に記載のカッ
   プのハンドル構造。
6. 【請求項６】 前記カップの内層材料の外縁接合面のや
   や下方部分にストッパリングが設けられ、外層材料が内
   層材料外を被覆する時に、外層材料の下縁を係止して外
   層材料下縁の滑り落ちを防止し、有効に外層材料を内層
   材料の外側に固定し、且つ外層材料下縁がストッパリン
   グ上に支持されて、ストッパリングにより外層材料の脱
   落を阻止することを特徴とする、請求項１に記載のカッ
   プのハンドル構造。
7. 【請求項７】 前記カップのハンドルが上下に対応する
   形態とされ、外層材料の凹溝部分よりハンドルが引き出
   され、上下位置のハンドルがカップの外側で水平状のハ
   ンドルを形成することを特徴とする、請求項１に記載の
   カップのハンドル構造。
8. 【請求項８】 前記ハンドルが完全な平面を保持する
   か、或いはハンドルに溝が設けられ、該溝によりハンド
   ル形状の変化が増され、使用者の手指をハンドルの溝に
   進入させてカップを持ち上げるのに便利であることを特
   徴とする、請求項１に記載のカップのハンドル構造。